薬効分類名抗マラリア剤

一般的名称アルテメテル・ルメファントリン配合錠

リアメット配合錠

りあめっとはいごうじょう

Riamet Combination Tablets

製造販売/ノバルティスファーマ株式会社

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
内分泌・代謝系
頻度不明
脳・神経
頻度不明
脳・神経
頻度不明
心臓・血管
頻度不明
肺・呼吸
頻度不明
胃腸・消化器系
頻度不明
皮膚
頻度不明
運動器
頻度不明
全身・局所・適用部位
頻度不明
血液系
頻度不明
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等
  • QT延長を起こすことが知られている薬剤
臨床症状・措置方法

QT延長が起こるおそれがある。

機序・危険因子

本剤はQT延長を起こすおそれがあるため、これらの薬剤との併用によりQT延長及びトルサード・ド・ポアントが起こるおそれがある。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

本剤との併用によりルメファントリンの血中濃度が低下する。

機序・危険因子

メフロキンによる胆汁生成の低下により、ルメファントリンの吸収が低下するためと考えられる。

薬剤名等
  • CYP3A阻害剤
臨床症状・措置方法

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤服用中はグレープフルーツジュースの飲用を避けさせること。

機序・危険因子

グレープフルーツジュースに含まれる成分のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し、抗マラリア作用が減弱する可能性がある。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される。

薬剤名等
  • CYP3Aで代謝される薬剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。

機序・危険因子

アルテメテルとその活性代謝物dihydroartemisinin(DHA)には、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

アルテメテル及びDHAの血中濃度が低下し、ルメファントリンの血中濃度が上昇する。

機序・危険因子

ロピナビル・リトナビルのCYP3A阻害作用により、ルメファントリンの代謝が阻害されると考えられる。アルテメテル及びDHAの曝露量が低下した機序は不明である。

薬剤名等
  • 経口避妊薬
臨床症状・措置方法

本剤との併用により、経口避妊薬の効果が減弱する可能性がある。経口避妊薬を投与中の患者には、追加で他の避妊方法を用いることが推奨される。

機序・危険因子

アルテメテルとDHAには、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦(妊娠14週未満)又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  3. 2.3 リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、リファブチン、セイヨウオトギリソウ(St.John's wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、ホスフェニトインを投与中の患者[10.1 参照],[16.7.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

リアメット配合錠

有効成分 1錠中アルテメテル   20mg
1錠中ルメファントリン   120mg
添加剤 セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリソルベート80、無水ケイ酸

3.2 製剤の性状

リアメット配合錠

外形                                        
                                       
                                       
大きさ 直径 約9mm
厚さ 約3.2mm
質量 約0.24g
識別コード CG NC
性状 黄色の片面割線入りの素錠

4. 効能又は効果

マラリア

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 本剤はヒプノゾイト(マラリア原虫の休眠体)には効果がないため、マラリア原虫の休眠体が形成される三日熱マラリア及び卵形マラリアの治療に用いる場合は、再発に注意し、マラリア原虫の休眠体に対する活性を示す薬剤による治療を考慮すること。
  2. 5.2 意識障害や臓器不全を伴う重症マラリア患者においては、本剤の効果が十分に得られない可能性があるため、他の治療を考慮すること。
  3. 5.3 下痢又は嘔吐が認められている急性マラリアの患者では、代替治療を検討すべきであるが、本剤を用いる場合には、血液中のマラリア原虫数を慎重にモニターすること。[7 参照]

6. 用法及び用量

通常、体重に応じて1回1錠~4錠(アルテメテル/ルメファントリンとして20mg/120mg~80mg/480mg)を初回、初回投与後8時間、その後は朝夕1日2回2日間(計6回)、食直後に経口投与する。
体重別の1回投与量は、下記のとおりである。

  • 5kg以上15kg未満:20mg/120mg(1錠)
    15kg以上25kg未満:40mg/240mg(2錠)
    25kg以上35kg未満:60mg/360mg(3錠)
    35kg以上:80mg/480mg(4錠)

7. 用法及び用量に関連する注意

下痢又は嘔吐を来している患者では本剤の吸収が低下する可能性がある。本剤の投与後1時間以内に嘔吐した場合には、再投与させること。[5.3 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用に際しては、マラリアに関して十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 QT延長を起こしやすい患者(先天性QT延長症候群のある患者、心疾患のある患者、低カリウム血症や低マグネシウム血症のある患者等)

    心電図モニターを行うなど観察を十分に行うこと。本剤はQT延長を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]

9.4 生殖能を有する者

*妊娠する可能性のある女性には、必要に応じて本剤投与開始前に妊娠検査を実施し、妊娠していないことを確認すること。また、本剤投与中及び最終投与後最初の月経までの間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊娠14週未満の妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠14週以降の妊婦には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験の結果から、本剤の器官形成期の投与により重篤な先天性欠損が起こる可能性が示唆されている。アルテメテル・ルメファントリン又はアルテメテルの胚・胎児発生に関する試験(ラット及びウサギ)では、臨床曝露量(アルテメテル及びDHAとして)の等倍未満となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、早期吸収胚数、総吸収胚数及び着床後胚死亡率の増加、並びに生存胎児数の減少が報告されている。アルテメテル・ルメファントリンの出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験(ラット)では、臨床曝露量(アルテメテル、DHA及びルメファントリンとして)の等倍以下となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、妊娠期間の延長、着床後胚死亡率の増加及び生存胎児数の減少が認められたことが報告されている。Artemisinin系薬物を妊娠動物の器官形成期に投与した動物実験において、胚・胎児死亡及び催奇形性(ラット及びウサギ)、胎児死亡(サル)が報告されている。[2.2 参照],[9.4 参照],[15.2.1 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験において、本剤の乳汁中への移行が示唆されている。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児又は体重5kg未満の小児に対する臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

  • アルテメテル及びルメファントリンはいずれも主としてCYP3Aによって代謝される。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • リファンピシン
    (リファジン等)
  • カルバマゼピン
    (テグレトール等)
  • フェノバルビタール
    (フェノバール等)
  • フェニトイン
    (アレビアチン、ヒダントール)
  • リファブチン
    (ミコブティン)
  • セイヨウオトギリソウ(St.John's wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
  • ホスフェニトイン
    (ホストイン)
  •                       [2.3 参照],[16.7.1 参照]

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し、抗マラリア作用が減弱する可能性がある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • QT延長を起こすことが知られている薬剤
    • キニーネ
    • クラスIa、クラスIIIの抗不整脈剤
      • ジソピラミド
      • プロカインアミド
      • キニジン
      • アミオダロン
      • ソタロール等
    • 抗精神病薬
      • ピモジド
      • クロルプロマジン
      • ハロペリドール等
    • 抗うつ剤
      • アミトリプチリン
      • イミプラミン等
    • マクロライド系抗菌剤
      • エリスロマイシン等
    • フルオロキノロン系抗菌剤
      • モキシフロキサシン等
    • アゾール系抗真菌剤
      • フルコナゾール等
    •                           [16.7.4 参照]                         

QT延長が起こるおそれがある。

本剤はQT延長を起こすおそれがあるため、これらの薬剤との併用によりQT延長及びトルサード・ド・ポアントが起こるおそれがある。

  • メフロキン
  •                       [16.7.3 参照]                     

本剤との併用によりルメファントリンの血中濃度が低下する。

メフロキンによる胆汁生成の低下により、ルメファントリンの吸収が低下するためと考えられる。

  • CYP3A阻害剤
    • イトラコナゾール
    • クラリスロマイシン等

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される。

  • グレープフルーツジュース
  •                       [16.7.7 参照]                     

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤服用中はグレープフルーツジュースの飲用を避けさせること。

グレープフルーツジュースに含まれる成分のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される。

  • エトラビリン
  • モダフィニル
  • エファビレンツ
  • ボセンタン
  •                       [16.7.6 参照]                     

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し、抗マラリア作用が減弱する可能性がある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される。

  • CYP3Aで代謝される薬剤
    • アンプレナビル
    • ホスアンプレナビル等

これらの薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。

アルテメテルとその活性代謝物dihydroartemisinin(DHA)には、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。

  • ロピナビル・リトナビル
  •                       [16.7.5 参照]                     

アルテメテル及びDHAの血中濃度が低下し、ルメファントリンの血中濃度が上昇する。

ロピナビル・リトナビルのCYP3A阻害作用により、ルメファントリンの代謝が阻害されると考えられる。アルテメテル及びDHAの曝露量が低下した機序は不明である。

  • 経口避妊薬

本剤との併用により、経口避妊薬の効果が減弱する可能性がある。経口避妊薬を投与中の患者には、追加で他の避妊方法を用いることが推奨される。

アルテメテルとDHAには、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 QT延長(頻度不明)

                    [9.1.1 参照]               

  2. 11.1.2 アナフィラキシー(頻度不明)

    蕁麻疹、血管浮腫等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

代謝及び栄養障害

食欲減退

精神障害

睡眠障害

神経系障害

頭痛、浮動性めまい、間代、傾眠、感覚鈍麻、運動失調、錯感覚

心臓障害

動悸

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

咳嗽

胃腸障害

嘔吐、腹痛、悪心、下痢

皮膚及び皮下組織障害

発疹、そう痒症

筋骨格系及び結合組織障害

関節痛、筋肉痛

一般・全身障害

無力症、疲労、歩行障害

血液及びリンパ系障害

貧血、好酸球増加症

臨床検査

肝機能検査値異常

13. 過量投与

  1. 13.1 処置

    心電図及びカリウム等の電解質をモニターすること。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

  1. 15.2.1 ラットを用いた受胎能及び初期胚発生に関する試験において、臨床曝露量(アルテメテル、DHA及びルメファントリンとして)の約8倍以上、約23倍以上及び約等倍となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、異常精子数及び着床前胚死亡率の増加、並びに精巣上体精子数、精子運動性、授胎能、妊娠率、生存胚数及び着床数の低下が認められたことが報告されている。[9.5 参照]
  2. 15.2.2 アルテメテルのラット及びイヌを用いた筋肉内投与による毒性試験において、ラットでは25mg/kg/日以上の用量で7日間以上、イヌでは20mg/kg/日以上の用量で8日間以上の投与により、脳幹の核でニューロン変性を主とする病理組織学的変化が認められた。一方、経口投与による13週間反復投与毒性試験では、最高用量(ラット:200mg/kg/日、イヌ:300mg/kg/日)群においても脳の変化は認められなかった。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦(妊娠14週未満)又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  3. 2.3 リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、リファブチン、セイヨウオトギリソウ(St.John's wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、ホスフェニトインを投与中の患者[10.1 参照],[16.7.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

リアメット配合錠

有効成分 1錠中アルテメテル   20mg
1錠中ルメファントリン   120mg
添加剤 セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリソルベート80、無水ケイ酸

3.2 製剤の性状

リアメット配合錠

外形                                        
                                       
                                       
大きさ 直径 約9mm
厚さ 約3.2mm
質量 約0.24g
識別コード CG NC
性状 黄色の片面割線入りの素錠

4. 効能又は効果

マラリア

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 本剤はヒプノゾイト(マラリア原虫の休眠体)には効果がないため、マラリア原虫の休眠体が形成される三日熱マラリア及び卵形マラリアの治療に用いる場合は、再発に注意し、マラリア原虫の休眠体に対する活性を示す薬剤による治療を考慮すること。
  2. 5.2 意識障害や臓器不全を伴う重症マラリア患者においては、本剤の効果が十分に得られない可能性があるため、他の治療を考慮すること。
  3. 5.3 下痢又は嘔吐が認められている急性マラリアの患者では、代替治療を検討すべきであるが、本剤を用いる場合には、血液中のマラリア原虫数を慎重にモニターすること。[7 参照]

6. 用法及び用量

通常、体重に応じて1回1錠~4錠(アルテメテル/ルメファントリンとして20mg/120mg~80mg/480mg)を初回、初回投与後8時間、その後は朝夕1日2回2日間(計6回)、食直後に経口投与する。
体重別の1回投与量は、下記のとおりである。

  • 5kg以上15kg未満:20mg/120mg(1錠)
    15kg以上25kg未満:40mg/240mg(2錠)
    25kg以上35kg未満:60mg/360mg(3錠)
    35kg以上:80mg/480mg(4錠)

7. 用法及び用量に関連する注意

下痢又は嘔吐を来している患者では本剤の吸収が低下する可能性がある。本剤の投与後1時間以内に嘔吐した場合には、再投与させること。[5.3 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用に際しては、マラリアに関して十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 QT延長を起こしやすい患者(先天性QT延長症候群のある患者、心疾患のある患者、低カリウム血症や低マグネシウム血症のある患者等)

    心電図モニターを行うなど観察を十分に行うこと。本剤はQT延長を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]

9.4 生殖能を有する者

*妊娠する可能性のある女性には、必要に応じて本剤投与開始前に妊娠検査を実施し、妊娠していないことを確認すること。また、本剤投与中及び最終投与後最初の月経までの間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊娠14週未満の妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠14週以降の妊婦には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験の結果から、本剤の器官形成期の投与により重篤な先天性欠損が起こる可能性が示唆されている。アルテメテル・ルメファントリン又はアルテメテルの胚・胎児発生に関する試験(ラット及びウサギ)では、臨床曝露量(アルテメテル及びDHAとして)の等倍未満となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、早期吸収胚数、総吸収胚数及び着床後胚死亡率の増加、並びに生存胎児数の減少が報告されている。アルテメテル・ルメファントリンの出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験(ラット)では、臨床曝露量(アルテメテル、DHA及びルメファントリンとして)の等倍以下となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、妊娠期間の延長、着床後胚死亡率の増加及び生存胎児数の減少が認められたことが報告されている。Artemisinin系薬物を妊娠動物の器官形成期に投与した動物実験において、胚・胎児死亡及び催奇形性(ラット及びウサギ)、胎児死亡(サル)が報告されている。[2.2 参照],[9.4 参照],[15.2.1 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験において、本剤の乳汁中への移行が示唆されている。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児又は体重5kg未満の小児に対する臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

  • アルテメテル及びルメファントリンはいずれも主としてCYP3Aによって代謝される。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • リファンピシン
    (リファジン等)
  • カルバマゼピン
    (テグレトール等)
  • フェノバルビタール
    (フェノバール等)
  • フェニトイン
    (アレビアチン、ヒダントール)
  • リファブチン
    (ミコブティン)
  • セイヨウオトギリソウ(St.John's wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
  • ホスフェニトイン
    (ホストイン)
  •                       [2.3 参照],[16.7.1 参照]

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し、抗マラリア作用が減弱する可能性がある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • QT延長を起こすことが知られている薬剤
    • キニーネ
    • クラスIa、クラスIIIの抗不整脈剤
      • ジソピラミド
      • プロカインアミド
      • キニジン
      • アミオダロン
      • ソタロール等
    • 抗精神病薬
      • ピモジド
      • クロルプロマジン
      • ハロペリドール等
    • 抗うつ剤
      • アミトリプチリン
      • イミプラミン等
    • マクロライド系抗菌剤
      • エリスロマイシン等
    • フルオロキノロン系抗菌剤
      • モキシフロキサシン等
    • アゾール系抗真菌剤
      • フルコナゾール等
    •                           [16.7.4 参照]                         

QT延長が起こるおそれがある。

本剤はQT延長を起こすおそれがあるため、これらの薬剤との併用によりQT延長及びトルサード・ド・ポアントが起こるおそれがある。

  • メフロキン
  •                       [16.7.3 参照]                     

本剤との併用によりルメファントリンの血中濃度が低下する。

メフロキンによる胆汁生成の低下により、ルメファントリンの吸収が低下するためと考えられる。

  • CYP3A阻害剤
    • イトラコナゾール
    • クラリスロマイシン等

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される。

  • グレープフルーツジュース
  •                       [16.7.7 参照]                     

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤服用中はグレープフルーツジュースの飲用を避けさせること。

グレープフルーツジュースに含まれる成分のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される。

  • エトラビリン
  • モダフィニル
  • エファビレンツ
  • ボセンタン
  •                       [16.7.6 参照]                     

アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し、抗マラリア作用が減弱する可能性がある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される。

  • CYP3Aで代謝される薬剤
    • アンプレナビル
    • ホスアンプレナビル等

これらの薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。

アルテメテルとその活性代謝物dihydroartemisinin(DHA)には、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。

  • ロピナビル・リトナビル
  •                       [16.7.5 参照]                     

アルテメテル及びDHAの血中濃度が低下し、ルメファントリンの血中濃度が上昇する。

ロピナビル・リトナビルのCYP3A阻害作用により、ルメファントリンの代謝が阻害されると考えられる。アルテメテル及びDHAの曝露量が低下した機序は不明である。

  • 経口避妊薬

本剤との併用により、経口避妊薬の効果が減弱する可能性がある。経口避妊薬を投与中の患者には、追加で他の避妊方法を用いることが推奨される。

アルテメテルとDHAには、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 QT延長(頻度不明)

                    [9.1.1 参照]               

  2. 11.1.2 アナフィラキシー(頻度不明)

    蕁麻疹、血管浮腫等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

代謝及び栄養障害

食欲減退

精神障害

睡眠障害

神経系障害

頭痛、浮動性めまい、間代、傾眠、感覚鈍麻、運動失調、錯感覚

心臓障害

動悸

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

咳嗽

胃腸障害

嘔吐、腹痛、悪心、下痢

皮膚及び皮下組織障害

発疹、そう痒症

筋骨格系及び結合組織障害

関節痛、筋肉痛

一般・全身障害

無力症、疲労、歩行障害

血液及びリンパ系障害

貧血、好酸球増加症

臨床検査

肝機能検査値異常

13. 過量投与

  1. 13.1 処置

    心電図及びカリウム等の電解質をモニターすること。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

  1. 15.2.1 ラットを用いた受胎能及び初期胚発生に関する試験において、臨床曝露量(アルテメテル、DHA及びルメファントリンとして)の約8倍以上、約23倍以上及び約等倍となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、異常精子数及び着床前胚死亡率の増加、並びに精巣上体精子数、精子運動性、授胎能、妊娠率、生存胚数及び着床数の低下が認められたことが報告されている。[9.5 参照]
  2. 15.2.2 アルテメテルのラット及びイヌを用いた筋肉内投与による毒性試験において、ラットでは25mg/kg/日以上の用量で7日間以上、イヌでは20mg/kg/日以上の用量で8日間以上の投与により、脳幹の核でニューロン変性を主とする病理組織学的変化が認められた。一方、経口投与による13週間反復投与毒性試験では、最高用量(ラット:200mg/kg/日、イヌ:300mg/kg/日)群においても脳の変化は認められなかった。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
876419
ブランドコード
6419102F1024
承認番号
22800AMX00727000
販売開始年月
2017-03
貯法
室温保存
有効期間
24ヵ月
規制区分
2, 12

重要な注意事項

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