薬効分類名ワクチン・トキソイド混合製剤
一般的名称沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン
ヒブトロバック水性懸濁注射用
ひぶとろばっくすいせいけんだくちゅうしゃよう
Hibtrovac Aqueous Suspension Injection
製造販売元/KMバイオロジクス株式会社、販売元/旭化成セラピューティクス株式会社
重大な副作用
その他の副作用
3. 製法の概要及び組成・性状
3.1 製法の概要
百日せき菌Ⅰ相菌(東浜株)の培養菌ろ液から遠心及びカラムクロマトグラフィーの物理化学的方法で感染防御抗原(百日せき毒素及び線維状赤血球凝集素)をそれぞれ単離精製し、ホルマリンで減毒化した両防御抗原を含む液を作製する。ジフテリア菌(Park-Williams No.8株)の産生する毒素を精製し、ホルマリンで無毒化(トキソイド化)したジフテリアトキソイドを作製し、アルミニウム塩を加えて不溶性とする。破傷風菌(Harvard A-47株)の産生する毒素を精製し、ホルマリンで無毒化(トキソイド化)した破傷風トキソイドを作製し、アルミニウム塩を加えて不溶性とする。弱毒ポリオウイルスセービン株の1型(LS-c,2ab株)、2型(P712,Ch,2ab株)及び3型(Leon,12a1b株)をVero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来の株化細胞)でそれぞれ増殖させ、得られたウイルスを精製した後に、ホルマリンで不活化し混合した三価不活化ポリオウイルス液を作製する。本シリンジ製剤は、これら全てを混合したものである。
バイアル製剤は、インフルエンザ菌b型(22/S/033株)の培養上清から精製した感染防御抗原の莢膜多糖体(ポリリボシルリビトールリン酸)を破傷風トキソイドと結合・精製することにより調製した破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型多糖に添加剤を加えて、凍結乾燥したものである。
なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(カザミノ酸、スキムミルク、ポリペプトン、ラクトアルブミン加水分解物)、肝臓、血液、血液由来成分(血清)及び肉、並びにブタ由来成分(ハートエキス、ペプトン、トリプシン、ヘパリンナトリウム、ヘミン)、ブタのすい臓由来成分(パンクレアチン)、ウマ由来成分(血清)、ヒト血液由来成分(アポセルロプラスミン)を使用している。ただし、ハートエキスはクジラ由来成分を使用する場合がある。
3.2 組成
ヒブトロバック水性懸濁注射用
| 有効成分 | 百日せき菌防御抗原 4単位以上 ジフテリアトキソイド 12.5Lf 注1) 破傷風トキソイド 1.3Lf 注1) 不活化ポリオウイルス1型(Sabin株) 1.5DU 注2) 不活化ポリオウイルス2型(Sabin株) 50DU 注2) 不活化ポリオウイルス3型(Sabin株) 50DU 注2) 破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型多糖 10μg |
|---|---|
| 添加剤 | ブドウ糖 0.5mg L-リシン塩酸塩 0.05mg以下 エデト酸ナトリウム水和物 0.035mg ホルマリン(ホルムアルデヒドとして) 0.05mg以下 塩化アルミニウム(Ⅲ)水和物 1.5mg以下 注3) 水酸化ナトリウム 0.6mg以下 注3) 塩化ナトリウム 2.955mg リン酸水素ナトリウム水和物 0.52mg リン酸二水素ナトリウム水和物 0.32mg M199培地 0.9mg 乳糖水和物 30mg pH調節剤 適量 |
4. 効能・効果
百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎及びインフルエンザ菌b型による感染症の予防
6. 用法・用量
バイアル製剤をシリンジ製剤の全量で溶解し、0.5mLを1回皮下又は筋肉内に接種する。
7. 用法・用量に関連する注意
-
7.1 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.2.1 参照]
9. 特定の背景を有する者に関する注意
9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 9.1.1 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 9.1.2 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 9.1.3 過去にけいれんの既往のある者
- 9.1.4 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 9.1.5 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
-
9.1.6 血小板減少症、凝固障害のある者、抗凝固療法を施行している者
筋肉注射部位の出血のおそれがある。
-
9.1.7 免疫抑制療法を受けている者など、免疫能が低下している者
本剤に対する免疫応答が低下している可能性がある。他の医薬品の電子添文に基づき本剤の接種を検討すること。
9.2 腎機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.1 参照]
9.3 肝機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.1 参照]
11. 副反応
11.1 重大な副反応
11.2 その他の副反応
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
局所症状 注4) (注射部位) |
紅斑(75.7%)、硬結(51.8%)、腫脹(38.1%) |
熱感 |
内出血、そう痒感、発疹 |
疼痛、小水疱 |
皮膚 |
湿疹 |
紅斑、発疹、蕁麻疹 |
そう痒症 |
|
精神神経系 |
気分変化 |
泣き、不眠、傾眠 |
||
呼吸器 |
上咽頭炎、咽頭炎、鼻漏 |
上気道炎、咳嗽、鼻閉 |
咽頭紅斑、痰、喘鳴、くしゃみ、発声障害 |
|
消化器 |
下痢 |
嘔吐、食欲減退、排便回数増加、軟便 |
胃腸音異常、悪心 |
|
その他 |
発熱(65.2%) |
鼓膜充血、無力症 |
2回以上の被接種者には、ときに著しい局所症状を呈することがあるが、通常、数日中に消失する。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤接種時の注意
-
14.2.1 接種時
- (1) 注射針及びシリンジは、被接種者ごとに取り換えること。また、開封後の使用は1回限りとし、シリンジの再滅菌・再使用はしないこと。
- (2) 本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと。[7.1 参照]
- (3) 注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。
- 14.2.2 接種部位
3. 製法の概要及び組成・性状
3.1 製法の概要
百日せき菌Ⅰ相菌(東浜株)の培養菌ろ液から遠心及びカラムクロマトグラフィーの物理化学的方法で感染防御抗原(百日せき毒素及び線維状赤血球凝集素)をそれぞれ単離精製し、ホルマリンで減毒化した両防御抗原を含む液を作製する。ジフテリア菌(Park-Williams No.8株)の産生する毒素を精製し、ホルマリンで無毒化(トキソイド化)したジフテリアトキソイドを作製し、アルミニウム塩を加えて不溶性とする。破傷風菌(Harvard A-47株)の産生する毒素を精製し、ホルマリンで無毒化(トキソイド化)した破傷風トキソイドを作製し、アルミニウム塩を加えて不溶性とする。弱毒ポリオウイルスセービン株の1型(LS-c,2ab株)、2型(P712,Ch,2ab株)及び3型(Leon,12a1b株)をVero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来の株化細胞)でそれぞれ増殖させ、得られたウイルスを精製した後に、ホルマリンで不活化し混合した三価不活化ポリオウイルス液を作製する。本シリンジ製剤は、これら全てを混合したものである。
バイアル製剤は、インフルエンザ菌b型(22/S/033株)の培養上清から精製した感染防御抗原の莢膜多糖体(ポリリボシルリビトールリン酸)を破傷風トキソイドと結合・精製することにより調製した破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型多糖に添加剤を加えて、凍結乾燥したものである。
なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(カザミノ酸、スキムミルク、ポリペプトン、ラクトアルブミン加水分解物)、肝臓、血液、血液由来成分(血清)及び肉、並びにブタ由来成分(ハートエキス、ペプトン、トリプシン、ヘパリンナトリウム、ヘミン)、ブタのすい臓由来成分(パンクレアチン)、ウマ由来成分(血清)、ヒト血液由来成分(アポセルロプラスミン)を使用している。ただし、ハートエキスはクジラ由来成分を使用する場合がある。
3.2 組成
ヒブトロバック水性懸濁注射用
| 有効成分 | 百日せき菌防御抗原 4単位以上 ジフテリアトキソイド 12.5Lf 注1) 破傷風トキソイド 1.3Lf 注1) 不活化ポリオウイルス1型(Sabin株) 1.5DU 注2) 不活化ポリオウイルス2型(Sabin株) 50DU 注2) 不活化ポリオウイルス3型(Sabin株) 50DU 注2) 破傷風トキソイド結合インフルエンザ菌b型多糖 10μg |
|---|---|
| 添加剤 | ブドウ糖 0.5mg L-リシン塩酸塩 0.05mg以下 エデト酸ナトリウム水和物 0.035mg ホルマリン(ホルムアルデヒドとして) 0.05mg以下 塩化アルミニウム(Ⅲ)水和物 1.5mg以下 注3) 水酸化ナトリウム 0.6mg以下 注3) 塩化ナトリウム 2.955mg リン酸水素ナトリウム水和物 0.52mg リン酸二水素ナトリウム水和物 0.32mg M199培地 0.9mg 乳糖水和物 30mg pH調節剤 適量 |
4. 効能・効果
百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎及びインフルエンザ菌b型による感染症の予防
6. 用法・用量
バイアル製剤をシリンジ製剤の全量で溶解し、0.5mLを1回皮下又は筋肉内に接種する。
7. 用法・用量に関連する注意
-
7.1 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.2.1 参照]
9. 特定の背景を有する者に関する注意
9.1 接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 9.1.1 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 9.1.2 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 9.1.3 過去にけいれんの既往のある者
- 9.1.4 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 9.1.5 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
-
9.1.6 血小板減少症、凝固障害のある者、抗凝固療法を施行している者
筋肉注射部位の出血のおそれがある。
-
9.1.7 免疫抑制療法を受けている者など、免疫能が低下している者
本剤に対する免疫応答が低下している可能性がある。他の医薬品の電子添文に基づき本剤の接種を検討すること。
9.2 腎機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.1 参照]
9.3 肝機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.1 参照]
11. 副反応
11.1 重大な副反応
11.2 その他の副反応
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
局所症状 注4) (注射部位) |
紅斑(75.7%)、硬結(51.8%)、腫脹(38.1%) |
熱感 |
内出血、そう痒感、発疹 |
疼痛、小水疱 |
皮膚 |
湿疹 |
紅斑、発疹、蕁麻疹 |
そう痒症 |
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精神神経系 |
気分変化 |
泣き、不眠、傾眠 |
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呼吸器 |
上咽頭炎、咽頭炎、鼻漏 |
上気道炎、咳嗽、鼻閉 |
咽頭紅斑、痰、喘鳴、くしゃみ、発声障害 |
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消化器 |
下痢 |
嘔吐、食欲減退、排便回数増加、軟便 |
胃腸音異常、悪心 |
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その他 |
発熱(65.2%) |
鼓膜充血、無力症 |
2回以上の被接種者には、ときに著しい局所症状を呈することがあるが、通常、数日中に消失する。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤接種時の注意
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14.2.1 接種時
- (1) 注射針及びシリンジは、被接種者ごとに取り換えること。また、開封後の使用は1回限りとし、シリンジの再滅菌・再使用はしないこと。
- (2) 本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと。[7.1 参照]
- (3) 注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。
- 14.2.2 接種部位