薬効分類名血漿分画製剤(液状静注用人免疫グロブリン製剤)
一般的名称pH4処理酸性人免疫グロブリン
ピリヴィジェン10%静注2.5g/25mL、ピリヴィジェン10%静注5g/50mL、ピリヴィジェン10%静注10g/100mL、ピリヴィジェン10%静注20g/200mL
ぴりゔぃじぇん10%じょうちゅう、ぴりゔぃじぇん10%じょうちゅう、ぴりゔぃじぇん10%じょうちゅう、ぴりゔぃじぇん10%じょうちゅう
Privigen 10% I.V. Injection 2.5g/25mL, Privigen 10% I.V. Injection 5g/50mL, Privigen 10% I.V. Injection 10g/100mL, Privigen 10% I.V. Injection 20g/200mL
製造販売(輸入)/CSLベーリング株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
非経口用生ワクチン
(麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、風疹ワクチン、これら混合ワクチン、水痘ワクチン等)
本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3ヵ月以上延期すること。また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3ヵ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい。
なお、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎に対する大量療法(200mg/kg体重以上)後に生ワクチンを接種する場合は、原則として生ワクチンの接種を6ヵ月以上(麻疹感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種は11ヵ月以上)延期すること。
本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分にショックの既往歴のある患者
3. 組成・性状
3.1 組成
*ピリヴィジェン10%静注2.5g/25mL
*ピリヴィジェン10%静注5g/50mL
*ピリヴィジェン10%静注10g/100mL
*ピリヴィジェン10%静注20g/200mL
6. 用法及び用量
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある。特に無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意すること。[9.7.1 参照],[14.2.2 参照]
- 〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
- 〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善〉
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の使用にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、血液を原料等としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者に対して説明し、理解を得るよう努めること。
-
8.2 本剤の原料等となる血漿については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体及び抗HIV-2抗体が陰性であることを確認している。さらに、プールした試験血漿については、HIV-1、HBV、HCV及びHAVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。また、ヒトパルボウイルスB19についてもNATによるスクリーニングを実施し、適合した血漿を用いている。
その後の製造工程であるデプスフィルトレーション、pH4処理及びナノフィルトレーションは、HIV、HBV、HCV等のエンベロープを有するウイルス及びエンベロープを有しないHAV、ヒトパルボウイルスB19をはじめとする各種ウイルス除去・不活化効果が確認されているが、投与に際しては、次の点に十分に注意すること。
血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.5 参照] - 8.3 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
-
〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
- 8.4 本剤による慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
- 8.5 「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善」の用法及び用量で本剤を反復投与した場合の有効性、安全性は確立していないことに留意すること。
- 8.6 「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制」を目的として用いる場合、臨床症状の観察を十分に行い定期的に継続投与の必要性を確認すること。また、継続投与の結果十分な効果が認められず、運動機能低下の再発・再燃等を繰り返す場合には、本剤の継続投与は行わず、他の治療法を考慮すること。
- 8.7 「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制」を目的として本剤を継続投与した結果、運動機能低下の再発・再燃が認められなくなった場合には、本剤の減量又は投与中止を考慮すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者
-
9.1.2 IgA欠損症の患者
抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。
-
9.1.3 脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者
大量投与による血液粘度の上昇等により脳梗塞又は心筋梗塞等の血栓塞栓症を起こすおそれがある。[9.1.4 参照],[9.8 参照],[11.1.4 参照]
-
9.1.4 血栓塞栓症の危険性の高い患者
適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。大量投与による血液粘度の上昇等により血栓塞栓症を起こすおそれがある。[9.1.3 参照],[9.8 参照],[11.1.4 参照]
-
9.1.5 溶血性・失血性貧血の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。[8.2 参照]
-
9.1.6 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。[8.2 参照]
-
9.1.7 心機能の低下している患者
大量投与により、心不全を発症又は悪化させるおそれがある。
-
9.1.8 高プロリン血症1型又は2型の患者
添加剤としてL-プロリンを含有するため、症状を悪化させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 腎障害のある患者
腎機能を悪化させるおそれがある。[11.1.5 参照]
-
9.2.2 急性腎障害の危険性の高い患者
適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。[11.1.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。[8.2 参照]
9.7 小児等
-
〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
- 9.7.1 投与速度に注意するとともに、経過を十分に観察すること。ショック等重篤な副作用を起こすことがある。[7.1 参照],[14.2.2 参照]
- 9.7.2 低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児は臨床試験では除外されている。
- 〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。また、一般に脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者がみられ、血栓塞栓症を起こすおそれがある。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[11.1.4 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
非経口用生ワクチン |
本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3ヵ月以上延期すること。また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3ヵ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい。 |
本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 アナフィラキシー反応(頻度不明)
びまん性紅斑を伴う全身潮紅、胸部不快感、頻脈、低血圧、喘鳴、喘息、呼吸困難、チアノーゼ等異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.2 溶血性貧血(0.3%)
本剤は抗A及び抗B血液型抗体を有するため、血液型がO型以外の患者への大量投与により、溶血性貧血があらわれる可能性がある。
-
11.1.3 無菌性髄膜炎症候群(頻度不明)
大量投与により無菌性髄膜炎の症状があらわれることがある。
-
11.1.4 血栓塞栓症(0.3%)
大量投与例で血液粘度の上昇等により、心筋梗塞、脳血管障害(脳卒中を含む)、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがある。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.8 参照]
-
11.1.5 急性腎障害(0.3%)
投与に先立って患者が脱水状態にないことを確認するとともに、観察を十分に行い、腎機能検査値(BUN、血清クレアチニン等)の悪化、尿量減少が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.2 参照]
-
11.1.6 肺水腫(頻度不明)
呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.7 血小板減少(頻度不明)
-
11.1.8 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、ALP、γ-GTP、LDHの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
0.5%以上 |
0.5%未満 |
頻度不明 注2) |
|
|---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
溶血、白血球減少症 |
貧血 |
赤血球大小不同症、小赤血球症、血小板増加症、好中球数減少 |
免疫系障害 |
過敏症 |
||
神経系障害 |
頭痛(18.4%)、浮動性めまい、片頭痛、振戦、回転性めまい |
傾眠、緊張性頭痛、副鼻腔炎に伴う頭痛 |
頭部不快感 |
心臓障害 |
動悸 |
頻脈 |
|
血管障害 |
高血圧、低血圧、ほてり |
末梢血管障害、血管炎、潮紅 |
充血 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
呼吸困難、胸痛 |
胸部不快感、呼吸時疼痛 |
|
胃腸障害 |
悪心、嘔吐、腹痛、下痢 |
||
肝胆道系障害 |
高ビリルビン血症 |
||
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹、じん麻疹、斑状丘疹状皮疹、そう痒症 |
皮膚剥脱、紅斑 |
皮膚障害 |
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋痙縮 |
筋肉痛、筋骨格硬直、筋骨格痛 |
|
腎及び尿路障害 |
蛋白尿、血中クレアチニン増加 |
||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
疲労、悪寒、発熱、疼痛、インフルエンザ様疾患、無力症、背部痛、注射部位疼痛、関節痛、上咽頭炎 |
筋力低下、四肢痛、頚部痛、顔面痛、咽喉絞扼感、注入部位不快感 |
咽喉頭疼痛、口腔咽頭水疱形成 |
臨床検査 |
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 |
血中乳酸脱水素酵素増加、クームス試験陽性 |
ヘモグロビン減少、赤血球数減少、ヘマトクリット減少 |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
**本剤には供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体、自己抗体等)が含まれており、投与後の血中にこれらの抗体が一時検出されることがあるので、臨床診断には注意を要する。また、供血者由来の赤血球型抗原に対する抗体(抗A、抗B及び抗D抗体)により、赤血球型同種抗体の血清学的検査(クームス試験)に干渉することがある。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 不溶物又は混濁が認められるものは使用しないこと。
-
14.2.2 投与速度
-
〈効能共通〉
- (1) ショック等の副作用は初日の投与開始30分以内、また投与速度を上げた際に起こる可能性があるので、これらの時間帯については特に注意すること。[7.1 参照],[9.7.1 参照]
- 〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
- 〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
-
〈効能共通〉
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分にショックの既往歴のある患者
3. 組成・性状
3.1 組成
*ピリヴィジェン10%静注2.5g/25mL
*ピリヴィジェン10%静注5g/50mL
*ピリヴィジェン10%静注10g/100mL
*ピリヴィジェン10%静注20g/200mL
6. 用法及び用量
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある。特に無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意すること。[9.7.1 参照],[14.2.2 参照]
- 〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
- 〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善〉
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の使用にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、血液を原料等としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者に対して説明し、理解を得るよう努めること。
-
8.2 本剤の原料等となる血漿については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体及び抗HIV-2抗体が陰性であることを確認している。さらに、プールした試験血漿については、HIV-1、HBV、HCV及びHAVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。また、ヒトパルボウイルスB19についてもNATによるスクリーニングを実施し、適合した血漿を用いている。
その後の製造工程であるデプスフィルトレーション、pH4処理及びナノフィルトレーションは、HIV、HBV、HCV等のエンベロープを有するウイルス及びエンベロープを有しないHAV、ヒトパルボウイルスB19をはじめとする各種ウイルス除去・不活化効果が確認されているが、投与に際しては、次の点に十分に注意すること。
血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.5 参照] - 8.3 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
-
〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
- 8.4 本剤による慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
- 8.5 「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善」の用法及び用量で本剤を反復投与した場合の有効性、安全性は確立していないことに留意すること。
- 8.6 「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制」を目的として用いる場合、臨床症状の観察を十分に行い定期的に継続投与の必要性を確認すること。また、継続投与の結果十分な効果が認められず、運動機能低下の再発・再燃等を繰り返す場合には、本剤の継続投与は行わず、他の治療法を考慮すること。
- 8.7 「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制」を目的として本剤を継続投与した結果、運動機能低下の再発・再燃が認められなくなった場合には、本剤の減量又は投与中止を考慮すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者
-
9.1.2 IgA欠損症の患者
抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。
-
9.1.3 脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者
大量投与による血液粘度の上昇等により脳梗塞又は心筋梗塞等の血栓塞栓症を起こすおそれがある。[9.1.4 参照],[9.8 参照],[11.1.4 参照]
-
9.1.4 血栓塞栓症の危険性の高い患者
適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。大量投与による血液粘度の上昇等により血栓塞栓症を起こすおそれがある。[9.1.3 参照],[9.8 参照],[11.1.4 参照]
-
9.1.5 溶血性・失血性貧血の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。[8.2 参照]
-
9.1.6 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。[8.2 参照]
-
9.1.7 心機能の低下している患者
大量投与により、心不全を発症又は悪化させるおそれがある。
-
9.1.8 高プロリン血症1型又は2型の患者
添加剤としてL-プロリンを含有するため、症状を悪化させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 腎障害のある患者
腎機能を悪化させるおそれがある。[11.1.5 参照]
-
9.2.2 急性腎障害の危険性の高い患者
適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。[11.1.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。[8.2 参照]
9.7 小児等
-
〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
- 9.7.1 投与速度に注意するとともに、経過を十分に観察すること。ショック等重篤な副作用を起こすことがある。[7.1 参照],[14.2.2 参照]
- 9.7.2 低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児は臨床試験では除外されている。
- 〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。また、一般に脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者がみられ、血栓塞栓症を起こすおそれがある。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[11.1.4 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
非経口用生ワクチン |
本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3ヵ月以上延期すること。また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3ヵ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい。 |
本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 アナフィラキシー反応(頻度不明)
びまん性紅斑を伴う全身潮紅、胸部不快感、頻脈、低血圧、喘鳴、喘息、呼吸困難、チアノーゼ等異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.2 溶血性貧血(0.3%)
本剤は抗A及び抗B血液型抗体を有するため、血液型がO型以外の患者への大量投与により、溶血性貧血があらわれる可能性がある。
-
11.1.3 無菌性髄膜炎症候群(頻度不明)
大量投与により無菌性髄膜炎の症状があらわれることがある。
-
11.1.4 血栓塞栓症(0.3%)
大量投与例で血液粘度の上昇等により、心筋梗塞、脳血管障害(脳卒中を含む)、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがある。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.8 参照]
-
11.1.5 急性腎障害(0.3%)
投与に先立って患者が脱水状態にないことを確認するとともに、観察を十分に行い、腎機能検査値(BUN、血清クレアチニン等)の悪化、尿量減少が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.2 参照]
-
11.1.6 肺水腫(頻度不明)
呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.7 血小板減少(頻度不明)
-
11.1.8 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、ALP、γ-GTP、LDHの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
0.5%以上 |
0.5%未満 |
頻度不明 注2) |
|
|---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
溶血、白血球減少症 |
貧血 |
赤血球大小不同症、小赤血球症、血小板増加症、好中球数減少 |
免疫系障害 |
過敏症 |
||
神経系障害 |
頭痛(18.4%)、浮動性めまい、片頭痛、振戦、回転性めまい |
傾眠、緊張性頭痛、副鼻腔炎に伴う頭痛 |
頭部不快感 |
心臓障害 |
動悸 |
頻脈 |
|
血管障害 |
高血圧、低血圧、ほてり |
末梢血管障害、血管炎、潮紅 |
充血 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
呼吸困難、胸痛 |
胸部不快感、呼吸時疼痛 |
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胃腸障害 |
悪心、嘔吐、腹痛、下痢 |
||
肝胆道系障害 |
高ビリルビン血症 |
||
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹、じん麻疹、斑状丘疹状皮疹、そう痒症 |
皮膚剥脱、紅斑 |
皮膚障害 |
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋痙縮 |
筋肉痛、筋骨格硬直、筋骨格痛 |
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腎及び尿路障害 |
蛋白尿、血中クレアチニン増加 |
||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
疲労、悪寒、発熱、疼痛、インフルエンザ様疾患、無力症、背部痛、注射部位疼痛、関節痛、上咽頭炎 |
筋力低下、四肢痛、頚部痛、顔面痛、咽喉絞扼感、注入部位不快感 |
咽喉頭疼痛、口腔咽頭水疱形成 |
臨床検査 |
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 |
血中乳酸脱水素酵素増加、クームス試験陽性 |
ヘモグロビン減少、赤血球数減少、ヘマトクリット減少 |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
**本剤には供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体、自己抗体等)が含まれており、投与後の血中にこれらの抗体が一時検出されることがあるので、臨床診断には注意を要する。また、供血者由来の赤血球型抗原に対する抗体(抗A、抗B及び抗D抗体)により、赤血球型同種抗体の血清学的検査(クームス試験)に干渉することがある。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 不溶物又は混濁が認められるものは使用しないこと。
-
14.2.2 投与速度
-
〈効能共通〉
- (1) ショック等の副作用は初日の投与開始30分以内、また投与速度を上げた際に起こる可能性があるので、これらの時間帯については特に注意すること。[7.1 参照],[9.7.1 参照]
- 〈無又は低ガンマグロブリン血症〉
- 〈慢性炎症性脱髄性多発根神経炎〉
-
〈効能共通〉