薬効分類名経口抗真菌剤
一般的名称イトラコナゾール
イトラコナゾールカプセル50mg「SW」
いとらこなぞーるかぷせる
ITRACONAZOLE Capsules [SW]
製造販売元/沢井製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
アトルバスタチン
アトルバスタチンの血中濃度を上昇させることがあり、横紋筋融解症があらわれやすくなる。必要に応じてアトルバスタチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
- ビンクリスチン
ビンブラスチン等
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
メチルプレドニゾロン
デキサメタゾン
ブデソニド
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、これらの薬剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
コルヒチン
[2.2 参照],[9.2.1 参照],[9.3.2 参照]
コルヒチンの血中濃度を上昇させることがあり、コルヒチンの作用が増強されることがある。必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ジソピラミド
ジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。必要に応じてジソピラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ベンゾジアゼピン系薬剤
- ミダゾラム
ブロチゾラム
アルプラゾラム
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
抗精神病薬
- ハロペリドール
アリピプラゾール
ペロスピロン
クエチアピン
・本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。
・本剤とペロスピロンの併用により、ペロスピロンのCmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加したとの報告がある。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
免疫抑制剤
- シクロスポリン
タクロリムス水和物
・クリゾチニブ反復投与時に本剤を併用投与したとき、クリゾチニブの定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
抗悪性腫瘍剤
- ドセタキセル水和物
エベロリムス
テムシロリムス
ゲフィチニブ
ダサチニブ
エルロチニブ
ラパチニブ
ボルテゾミブ
イマチニブ
スニチニブ - ボスチニブ
- カバジタキセル
- セリチニブ
- クリゾチニブ
- シロリムス(錠)
- パノビノスタット
- ポナチニブ
- ルキソリチニブ
- アパルタミド
- トレチノイン(カプセル)
- ペミガチニブ
- エヌトレクチニブ
・本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
オピオイド系鎮痛剤
- フェンタニル
オキシコドン
メサドン
・トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。
・本剤とイミダフェナシンの併用により、イミダフェナシンのCmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加したとの報告がある。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ブプレノルフィン
セレギリン
ガランタミン
トルバプタン
エレトリプタン
サルメテロール
シクレソニド
フルチカゾン
アプレピタント
イミダフェナシン
ソリフェナシン
トルテロジン
シロスタゾール
シナカルセト
エバスチン
ダルナビル
マラビロク
オキシブチニン
ドンペリドン
シロドシン
キニーネ
ゾピクロン
グアンファシン
ジエノゲスト
シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。必要に応じてシルデナフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
シルデナフィル
- バイアグラ
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。必要に応じてタダラフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
タダラフィル
- シアリス
ザルティア
ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。必要に応じてワルファリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ワルファリン
[8.3 参照]
アキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
アキシチニブ
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。必要に応じてフェソテロジンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
フェソテロジン
ボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。必要に応じてボセンタンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ボセンタン
アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。必要に応じてアルテメテル・ルメファントリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
アルテメテル・ルメファントリン
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてデソゲストレル・エチニルエストラジオールの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
デソゲストレル・エチニルエストラジオール
ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があるので、ベネトクラクスを減量するとともに患者の状態を慎重に観察すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病)
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤
- ニフェジピン
ニルバジピン
フェロジピン等
ベラパミル
イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。必要に応じてイリノテカンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。
イリノテカン
バルベナジン及び活性代謝物の血漿中濃度が上昇するおそれがある。バルベナジンの作用が増強することで副作用があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。本剤を併用する場合にはバルベナジンの増量はしないこと。
本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。
バルベナジン
ニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。必要に応じてニロチニブの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A阻害作用により、バルベナジン及び活性代謝物の代謝が阻害されると考えられる。
ニロチニブ
アピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてアピキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。
アピキサバン
エドキサバンの血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。必要に応じてエドキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。
エドキサバン
タラゾパリブの副作用が増強されるおそれがあるので、本剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤のP糖蛋白阻害作用により、エドキサバンのバイオアベイラビリティを上昇させると考えられる。
タラゾパリブ
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
本剤とブスルファンの併用により、ブスルファンのクリアランスが20%減少したとの報告がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のP糖蛋白阻害作用により、タラゾパリブの血中濃度が上昇する可能性がある。
ジゴキシン
ブスルファン
ロペラミドの血中濃度が上昇することがある。必要に応じてロペラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。
機序不明
ロペラミド
本剤の血中濃度が上昇することがある。
本剤とシプロフロキサシンの併用により、イトラコナゾールのCmax及びAUCがそれぞれ53.13%及び82.46%増加したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ロペラミドの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。
クラリスロマイシン
リトナビル
ホスアンプレナビル/リトナビル
エリスロマイシン
シプロフロキサシン
本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。
これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
ダルナビル/リトナビル
本剤、エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。
本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩
本剤、ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタットの投与量を調節するなど用量に注意すること。
本剤及びコビシスタットのCYP3A等阻害作用により、相互に代謝が阻害される。
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット
本剤、ダルナビル、コビシスタット又はテノホビル アラフェナミドの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の投与量を調節するなど用量に注意すること。
本剤とダルナビル及びコビシスタットのCYP3A阻害作用により、相互に代謝が阻害される。
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。
本剤とダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドのCYP3A及びP糖蛋白阻害作用により、相互に代謝が阻害される。
カルバマゼピン,
エトラビリン
リファブチン
本剤の血中濃度が低下することがある。
本剤とネビラピンの併用により、本剤のCmax、AUC及びt1/2がそれぞれ38%、61%及び31%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。
リファンピシン
フェニトイン
イソニアジド
フェノバルビタール
エファビレンツ
ネビラピン
本剤の血中濃度が低下することがある。併用する場合には両剤の投与間隔をできる限り空けるなど慎重に投与すること。
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。
H2遮断薬
- ファモチジン等
本剤の血中濃度が低下することがある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。
プロトンポンプ阻害剤
- オメプラゾール
ランソプラゾール
ラベプラゾール
エソメプラゾール
ボノプラザンフマル酸塩
本剤と制酸剤の併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ70%及び66%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。
制酸剤
- 乾燥水酸化アルミニウムゲル
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム等
本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。必要に応じてメロキシカムの投与量を調節するなど用量に注意すること。
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。
メロキシカム
リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加、また、消失半減期が延長したとの報告がある)。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。
本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。
リオシグアト
本剤のCYP1A1及びCYP3A4阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 *ピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル、ニソルジピン、エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、スボレキサント、イブルチニブ、チカグレロル、ロミタピド、イバブラジン、ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期)、ルラシドン塩酸塩、アナモレリン塩酸塩、フィネレノン、ボクロスポリン、イサブコナゾニウム硫酸塩、アリスキレン、ダビガトラン、リバーロキサバンを投与中の患者[10.1 参照]
- 2.2 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.2 参照],[10.2 参照]
- 2.3 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者[8.1 参照],[9.1.1 参照]
-
2.4 重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者
[8.1 参照],[9.3.1 参照] - 2.5 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
6. 用法及び用量
-
〈内臓真菌症(深在性真菌症)〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口投与する。
-
〈深在性皮膚真菌症〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
-
〈表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして50~100mgを1日1回食直後に経口投与する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
-
〈爪白癬(パルス療法)〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の投与に際しては、肝疾患の既往歴、薬物過敏症、アレルギー既往歴等について十分な問診を行い、これらの現症又は既往歴のある患者については、投与中止又は慎重投与について考慮すること。[2.3 参照],[2.4 参照],[9.1.1 参照],[9.3.1 参照],[9.3.3 参照]
- 8.2 肝障害、胆汁うっ滞、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。[11.1.2 参照]
- 8.3 本剤投与開始にあたっては、あらかじめワルファリン服用の有無を確認し、ワルファリンと併用する場合は、プロトロンビン時間測定及びトロンボテストの回数を増やすなど慎重に投与すること。[10.2 参照]
- 8.4 低カリウム血症があらわれることがあるので、定期的に血中電解質検査を行うこと。[11.1.6 参照],[11.1.7 参照]
- 〈内臓真菌症(深在性真菌症)〉
- 〈爪白癬(パルス療法)〉
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 薬物過敏症の既往歴、アレルギー既往歴のある患者(ただし、本剤に対して過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
-
9.1.2 うっ血性心不全又はその既往歴のある患者
うっ血性心不全の悪化又は再発を来すおそれがある。虚血性心疾患、基礎心疾患(弁膜症等)、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、その他の浮腫性疾患等うっ血性心不全を起こすおそれのある患者に対して本剤を投与する場合には、その危険性について十分に説明するとともに、下肢浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には直ちに受診するよう患者を指導すること。[11.1.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで母乳中へ移行することが報告されている2) 。
9.7 小児等
重症な感染症例で治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
承認時までの臨床試験(効能・効果追加承認時を含む)及び再審査期間内に得られた小児に対する使用例数は65症例(1歳以上7歳未満22例、7歳以上15歳未満43例)であり、副作用は4例に下痢、低カリウム血症、AST、LDH、カリウムの上昇が認められた。
9.8 高齢者
消化器症状等副作用があらわれた場合は減量又は休薬するなど慎重に投与すること。高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
- 本剤は、主に肝チトクロームP450 3A4(CYP3A4)によって代謝される。また、本剤は、CYP3A4及びP糖蛋白に対して阻害作用を示す。他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではなく、下表における併用薬剤は包括的なものではない。そのため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、併用薬剤の添付文書情報(代謝経路、相互作用経路、潜在的リスク及び併用時の具体的な対処方法等)を確認するとともに患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。また、本剤投与終了後の血漿中薬物濃度は、本剤の投与量及び投与期間に応じて徐々に低下するため、本剤によって代謝が影響される薬剤の投与開始に際しては患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。なお、パルス療法中の患者において休薬期間中に新たに他の薬剤を併用する場合にも、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
チカグレロルの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イバブラジンの血中濃度が上昇し、過度の徐脈があらわれることがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強する可能性がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ボクロスポリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イサブコナゾールの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる。 |
|
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、ダビガトランの排泄が阻害されると考えられる。 |
|
リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用により、リバーロキサバンのAUC及びCmaxがそれぞれ158%及び72%増加したとの報告がある)。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アトルバスタチン12) |
アトルバスタチンの血中濃度を上昇させることがあり、横紋筋融解症があらわれやすくなる。必要に応じてアトルバスタチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
|
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、これらの薬剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
コルヒチン |
コルヒチンの血中濃度を上昇させることがあり、コルヒチンの作用が増強されることがある。必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ジソピラミド |
ジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。必要に応じてジソピラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
・本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
||
抗悪性腫瘍剤
|
・クリゾチニブ反復投与時に本剤を併用投与したとき、クリゾチニブの定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
オピオイド系鎮痛剤
|
・本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
・トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。必要に応じてシルデナフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。必要に応じてタダラフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。必要に応じてワルファリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
アキシチニブ |
アキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
フェソテロジン |
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。必要に応じてフェソテロジンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ボセンタン |
ボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。必要に応じてボセンタンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アルテメテル・ルメファントリン |
アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。必要に応じてアルテメテル・ルメファントリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
デソゲストレル・エチニルエストラジオール |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてデソゲストレル・エチニルエストラジオールの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病) |
ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があるので、ベネトクラクスを減量するとともに患者の状態を慎重に観察すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。 |
|
イリノテカン |
イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。必要に応じてイリノテカンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。 |
バルベナジン |
バルベナジン及び活性代謝物の血漿中濃度が上昇するおそれがある。バルベナジンの作用が増強することで副作用があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。本剤を併用する場合にはバルベナジンの増量はしないこと。 |
本剤のCYP3A阻害作用により、バルベナジン及び活性代謝物の代謝が阻害されると考えられる。 |
ニロチニブ |
ニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。必要に応じてニロチニブの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
アピキサバン |
アピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてアピキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
エドキサバン |
エドキサバンの血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。必要に応じてエドキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、エドキサバンのバイオアベイラビリティを上昇させると考えられる。 |
*タラゾパリブ |
タラゾパリブの副作用が増強されるおそれがあるので、本剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、タラゾパリブの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
機序不明 |
|
ロペラミド |
ロペラミドの血中濃度が上昇することがある。必要に応じてロペラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ロペラミドの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
|
ダルナビル/リトナビル |
本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。 |
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩 エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩 |
本剤、エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤及びコビシスタットのCYP3A等阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット |
本剤、ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタットの投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤とダルナビル及びコビシスタットのCYP3A阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩 |
本剤、ダルナビル、コビシスタット又はテノホビル アラフェナミドの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤とダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドのCYP3A及びP糖蛋白阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
本剤の血中濃度が低下することがある。 |
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下することがある。併用する場合には両剤の投与間隔をできる限り空けるなど慎重に投与すること。 |
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。 |
|
プロトンポンプ阻害剤
|
本剤の血中濃度が低下することがある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。 |
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。 |
制酸剤38) |
本剤と制酸剤の併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ70%及び66%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。 |
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。 |
メロキシカム39) |
本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。必要に応じてメロキシカムの投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。 |
*リオシグアト |
リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加、また、消失半減期が延長したとの報告がある)。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。 |
本剤のCYP1A1及びCYP3A4阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 うっ血性心不全(頻度不明)、肺水腫(頻度不明)
下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意すること。[9.1.2 参照]
-
11.1.2 肝障害(0.25%)、胆汁うっ滞(頻度不明)、黄疸(0.1%未満)
食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意すること。[8.2 参照],[9.3.3 参照]
- 11.1.3 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)
-
11.1.4 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.5 間質性肺炎(頻度不明)
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、適切な処置を行うこと。
- 11.1.6 低カリウム血症(0.1%未満)
-
11.1.7 偽アルドステロン症(頻度不明)
低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等があらわれることがある。[8.4 参照]
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
鼻炎 |
||
過敏症 |
血管浮腫 |
||
循環器 |
不整脈 |
心室性期外収縮、房室ブロック、動悸、狭心症発作、徐脈、心電図異常、血管障害、血圧上昇、頻脈、高血圧、低血圧 |
|
消化器 |
腹痛、嘔気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁 |
おくび、舌炎、口内炎、腹部腰背部痛 |
軟便、腹部不快感、口腔内痛、歯周炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍 |
肝臓 |
肝機能異常、AST増加、ALT増加、LDH増加、γ-GTP増加、ALP増加 |
血中ビリルビン増加、LAP増加 |
|
呼吸器 |
咽喉頭疼痛、呼吸困難、咳嗽 |
||
皮膚 |
発疹、そう痒症 |
紅斑性発疹、脱毛、蕁麻疹、光線過敏性反応 |
白血球破砕性血管炎、湿疹、皮膚乾燥、皮膚腫脹 |
精神神経系 |
倦怠感 |
肩こり、不眠、めまい、頭痛、末梢神経障害 |
眠気、錯感覚、感覚鈍麻、不安、傾眠、発声障害、錯乱状態、振戦 |
腎臓 |
BUNの上昇 |
尿蛋白及び尿糖の陽性、腎障害 |
頻尿、尿失禁、血尿、尿検査異常、尿円柱、尿量減少、腎機能検査値異常注)、腎尿細管障害 |
血液 |
好酸球増多、白血球減少、血小板減少 |
貧血 |
白血球増多、顆粒球減少、好中球減少 |
生殖器 |
月経異常、勃起不全 |
||
その他 |
浮腫 |
発熱、ほてり、味覚異常、耳鳴、難聴 |
胸痛、血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、悪寒、異常感、無力症、腫脹、自傷、体重増加、高血糖、多汗症、顔面浮腫 |
臨床検査 |
トリグリセライドの上昇 |
血清尿酸上昇、血清カリウムの上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加 |
血中リン増加、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、CRP増加、CK増加 |
発現頻度は、内臓真菌症に対する臨床試験(注射剤を最大2週間投与後、本剤を最大12週間投与)での安全性評価対象例51例(うちカプセル剤継続投与36例)及び使用成績調査を含む。
13. 過量投与
本剤は血液透析によって除去できない。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 *ピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル、ニソルジピン、エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、スボレキサント、イブルチニブ、チカグレロル、ロミタピド、イバブラジン、ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期)、ルラシドン塩酸塩、アナモレリン塩酸塩、フィネレノン、ボクロスポリン、イサブコナゾニウム硫酸塩、アリスキレン、ダビガトラン、リバーロキサバンを投与中の患者[10.1 参照]
- 2.2 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.2 参照],[10.2 参照]
- 2.3 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者[8.1 参照],[9.1.1 参照]
-
2.4 重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者
[8.1 参照],[9.3.1 参照] - 2.5 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
6. 用法及び用量
-
〈内臓真菌症(深在性真菌症)〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口投与する。
-
〈深在性皮膚真菌症〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
-
〈表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして50~100mgを1日1回食直後に経口投与する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
-
〈爪白癬(パルス療法)〉
通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の投与に際しては、肝疾患の既往歴、薬物過敏症、アレルギー既往歴等について十分な問診を行い、これらの現症又は既往歴のある患者については、投与中止又は慎重投与について考慮すること。[2.3 参照],[2.4 参照],[9.1.1 参照],[9.3.1 参照],[9.3.3 参照]
- 8.2 肝障害、胆汁うっ滞、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。[11.1.2 参照]
- 8.3 本剤投与開始にあたっては、あらかじめワルファリン服用の有無を確認し、ワルファリンと併用する場合は、プロトロンビン時間測定及びトロンボテストの回数を増やすなど慎重に投与すること。[10.2 参照]
- 8.4 低カリウム血症があらわれることがあるので、定期的に血中電解質検査を行うこと。[11.1.6 参照],[11.1.7 参照]
- 〈内臓真菌症(深在性真菌症)〉
- 〈爪白癬(パルス療法)〉
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 薬物過敏症の既往歴、アレルギー既往歴のある患者(ただし、本剤に対して過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
-
9.1.2 うっ血性心不全又はその既往歴のある患者
うっ血性心不全の悪化又は再発を来すおそれがある。虚血性心疾患、基礎心疾患(弁膜症等)、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、その他の浮腫性疾患等うっ血性心不全を起こすおそれのある患者に対して本剤を投与する場合には、その危険性について十分に説明するとともに、下肢浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には直ちに受診するよう患者を指導すること。[11.1.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで母乳中へ移行することが報告されている2) 。
9.7 小児等
重症な感染症例で治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
承認時までの臨床試験(効能・効果追加承認時を含む)及び再審査期間内に得られた小児に対する使用例数は65症例(1歳以上7歳未満22例、7歳以上15歳未満43例)であり、副作用は4例に下痢、低カリウム血症、AST、LDH、カリウムの上昇が認められた。
9.8 高齢者
消化器症状等副作用があらわれた場合は減量又は休薬するなど慎重に投与すること。高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
- 本剤は、主に肝チトクロームP450 3A4(CYP3A4)によって代謝される。また、本剤は、CYP3A4及びP糖蛋白に対して阻害作用を示す。他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではなく、下表における併用薬剤は包括的なものではない。そのため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、併用薬剤の添付文書情報(代謝経路、相互作用経路、潜在的リスク及び併用時の具体的な対処方法等)を確認するとともに患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。また、本剤投与終了後の血漿中薬物濃度は、本剤の投与量及び投与期間に応じて徐々に低下するため、本剤によって代謝が影響される薬剤の投与開始に際しては患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。なお、パルス療法中の患者において休薬期間中に新たに他の薬剤を併用する場合にも、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
チカグレロルの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イバブラジンの血中濃度が上昇し、過度の徐脈があらわれることがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強する可能性がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ボクロスポリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イサブコナゾールの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる。 |
|
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、ダビガトランの排泄が阻害されると考えられる。 |
|
リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用により、リバーロキサバンのAUC及びCmaxがそれぞれ158%及び72%増加したとの報告がある)。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アトルバスタチン12) |
アトルバスタチンの血中濃度を上昇させることがあり、横紋筋融解症があらわれやすくなる。必要に応じてアトルバスタチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
|
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、これらの薬剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
コルヒチン |
コルヒチンの血中濃度を上昇させることがあり、コルヒチンの作用が増強されることがある。必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ジソピラミド |
ジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。必要に応じてジソピラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
・本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
||
抗悪性腫瘍剤
|
・クリゾチニブ反復投与時に本剤を併用投与したとき、クリゾチニブの定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
オピオイド系鎮痛剤
|
・本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
・トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。必要に応じてシルデナフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。必要に応じてタダラフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。必要に応じてワルファリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
アキシチニブ |
アキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
フェソテロジン |
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。必要に応じてフェソテロジンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ボセンタン |
ボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。必要に応じてボセンタンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
アルテメテル・ルメファントリン |
アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。必要に応じてアルテメテル・ルメファントリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
デソゲストレル・エチニルエストラジオール |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてデソゲストレル・エチニルエストラジオールの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病) |
ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があるので、ベネトクラクスを減量するとともに患者の状態を慎重に観察すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。 |
|
イリノテカン |
イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。必要に応じてイリノテカンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。 |
バルベナジン |
バルベナジン及び活性代謝物の血漿中濃度が上昇するおそれがある。バルベナジンの作用が増強することで副作用があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。本剤を併用する場合にはバルベナジンの増量はしないこと。 |
本剤のCYP3A阻害作用により、バルベナジン及び活性代謝物の代謝が阻害されると考えられる。 |
ニロチニブ |
ニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。必要に応じてニロチニブの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
アピキサバン |
アピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてアピキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
エドキサバン |
エドキサバンの血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。必要に応じてエドキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、エドキサバンのバイオアベイラビリティを上昇させると考えられる。 |
*タラゾパリブ |
タラゾパリブの副作用が増強されるおそれがあるので、本剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤のP糖蛋白阻害作用により、タラゾパリブの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
機序不明 |
|
ロペラミド |
ロペラミドの血中濃度が上昇することがある。必要に応じてロペラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。 |
本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ロペラミドの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。 |
本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
|
ダルナビル/リトナビル |
本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。 |
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩 エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩 |
本剤、エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤及びコビシスタットのCYP3A等阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット |
本剤、ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタットの投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤とダルナビル及びコビシスタットのCYP3A阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩 |
本剤、ダルナビル、コビシスタット又はテノホビル アラフェナミドの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤とダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドのCYP3A及びP糖蛋白阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。 |
|
本剤の血中濃度が低下することがある。 |
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下することがある。併用する場合には両剤の投与間隔をできる限り空けるなど慎重に投与すること。 |
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。 |
|
プロトンポンプ阻害剤
|
本剤の血中濃度が低下することがある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。 |
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。 |
制酸剤38) |
本剤と制酸剤の併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ70%及び66%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。 |
酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。 |
メロキシカム39) |
本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。必要に応じてメロキシカムの投与量を調節するなど用量に注意すること。 |
本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。 |
*リオシグアト |
リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加、また、消失半減期が延長したとの報告がある)。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。 |
本剤のCYP1A1及びCYP3A4阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 うっ血性心不全(頻度不明)、肺水腫(頻度不明)
下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意すること。[9.1.2 参照]
-
11.1.2 肝障害(0.25%)、胆汁うっ滞(頻度不明)、黄疸(0.1%未満)
食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意すること。[8.2 参照],[9.3.3 参照]
- 11.1.3 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)
-
11.1.4 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.5 間質性肺炎(頻度不明)
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、適切な処置を行うこと。
- 11.1.6 低カリウム血症(0.1%未満)
-
11.1.7 偽アルドステロン症(頻度不明)
低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等があらわれることがある。[8.4 参照]
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
鼻炎 |
||
過敏症 |
血管浮腫 |
||
循環器 |
不整脈 |
心室性期外収縮、房室ブロック、動悸、狭心症発作、徐脈、心電図異常、血管障害、血圧上昇、頻脈、高血圧、低血圧 |
|
消化器 |
腹痛、嘔気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁 |
おくび、舌炎、口内炎、腹部腰背部痛 |
軟便、腹部不快感、口腔内痛、歯周炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍 |
肝臓 |
肝機能異常、AST増加、ALT増加、LDH増加、γ-GTP増加、ALP増加 |
血中ビリルビン増加、LAP増加 |
|
呼吸器 |
咽喉頭疼痛、呼吸困難、咳嗽 |
||
皮膚 |
発疹、そう痒症 |
紅斑性発疹、脱毛、蕁麻疹、光線過敏性反応 |
白血球破砕性血管炎、湿疹、皮膚乾燥、皮膚腫脹 |
精神神経系 |
倦怠感 |
肩こり、不眠、めまい、頭痛、末梢神経障害 |
眠気、錯感覚、感覚鈍麻、不安、傾眠、発声障害、錯乱状態、振戦 |
腎臓 |
BUNの上昇 |
尿蛋白及び尿糖の陽性、腎障害 |
頻尿、尿失禁、血尿、尿検査異常、尿円柱、尿量減少、腎機能検査値異常注)、腎尿細管障害 |
血液 |
好酸球増多、白血球減少、血小板減少 |
貧血 |
白血球増多、顆粒球減少、好中球減少 |
生殖器 |
月経異常、勃起不全 |
||
その他 |
浮腫 |
発熱、ほてり、味覚異常、耳鳴、難聴 |
胸痛、血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、悪寒、異常感、無力症、腫脹、自傷、体重増加、高血糖、多汗症、顔面浮腫 |
臨床検査 |
トリグリセライドの上昇 |
血清尿酸上昇、血清カリウムの上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加 |
血中リン増加、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、CRP増加、CK増加 |
発現頻度は、内臓真菌症に対する臨床試験(注射剤を最大2週間投与後、本剤を最大12週間投与)での安全性評価対象例51例(うちカプセル剤継続投与36例)及び使用成績調査を含む。
13. 過量投与
本剤は血液透析によって除去できない。