薬効分類名持効性抗ウイルス化学療法剤[非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)]
一般的名称リルピビリン
リカムビス水懸筋注600mg、リカムビス水懸筋注900mg
りかむびすすいけんきんちゅう600mg、りかむびすすいけんきんちゅう900mg
REKAMBYS Aqueous Suspension for IM Injection, REKAMBYS Aqueous Suspension for IM Injection
製造販売元(輸入)/ヤンセンファーマ株式会社、販売元/グラクソ・スミスクライン株式会社、提携先/ヴィーブヘルスケア株式会社
その他の副作用
併用注意
クラリスロマイシン
エリスロマイシン
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。代替としてアジスロマイシン等を考慮すること。
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
QT延長、心室性頻拍(Torsade de Pointesを含む)が発現するおそれがある。
リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 **リファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、ホスフェニトイン、アパルタミド、エンザルタミド、デキサメタゾン(全身投与)(単回投与を除く)、セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を投与中の患者[10.1 参照]
4. 効能又は効果
HIV-1感染症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(ヒト免疫不全ウイルス[HIV]-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており、リルピビリン及びカボテグラビルに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
- 5.2 本剤の投与の前にリルピビリン経口剤をカボテグラビル経口剤との併用により1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に経口投与し、リルピビリン及びカボテグラビルに対する忍容性が確認された患者を対象とすること。
- 5.3 本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈共通〉
- 7.1 本剤の投与スケジュールを遵守すること。投与スケジュールを遵守できなかった場合は、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。
- 7.2 本剤の初回投与は、リルピビリン経口剤及びカボテグラビル経口剤の投与最終日と同日に行うこと。
- 7.3 本剤の用法及び用量は、患者の状態及びリスク・ベネフィットを考慮して、医師が慎重に選択すること。[17.1.3 参照]
-
〈1ヵ月間隔投与〉
- 7.4 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてリルピビリン経口剤とカボテグラビル経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.5 代替経口投与後、本剤の1ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
2ヵ月以内
可能な限り早期にリルピビリン600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.6 1ヵ月間隔投与から2ヵ月間隔投与に切り替える際は、リルピビリン600mgを最終投与した1ヵ月後に、リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
-
〈2ヵ月間隔投与〉
- 7.7 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてリルピビリン経口剤とカボテグラビル経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.8 代替経口投与後、本剤の2ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
経口投与により代替した本剤投与
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
本剤2回目
2ヵ月以内
可能な限り早期にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
本剤3回目以降
3ヵ月以内
可能な限り早期にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
3ヵ月超
リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.9 2ヵ月間隔投与から1ヵ月間隔投与に切り替える際は、リルピビリン900mgを最終投与した2ヵ月後に、リルピビリン600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
- 8.2 本剤は投与スケジュールが遵守されない場合、ウイルスの再増殖及び薬剤耐性リスクのおそれがあるため、投与スケジュールを遵守するよう患者に指導すること。
- 8.3 本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
-
8.4 本剤の投与を中止する場合は、以下の点に留意すること。
- 本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって血中に残留する可能性があるため、本剤の長期作用に注意すること。[9.5.1 参照],[9.6 参照],[10 参照]
- ウイルス耐性の発現リスクを最小限に抑えるため、本剤を1ヵ月間隔で投与していた場合は最終投与後1ヵ月以内に、本剤を2ヵ月間隔で投与していた場合は最終投与後2ヵ月以内に、他の抗レトロウイルス療法を開始すること。
-
8.5 臨床試験において、本剤投与後数分以内に重篤な注射後反応が報告されており、これは偶発的な静脈内投与が関連している可能性がある。これらの事象には、呼吸困難、気管支痙攣、激越、腹部痙攣、発疹・蕁麻疹、浮動性めまい、潮紅、発汗、口腔内しびれ感、血圧の変化及び疼痛(背中や胸部など)のような症状が含まれた。
本剤を誤って静脈内に投与しないよう注意すること。本剤投与後患者の状態を十分に観察すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 不整脈を起こしやすい患者
低カリウム血症、著しい徐脈、急性心筋虚血、うっ血性心不全、先天性QT延長症候群等の患者では、QT延長により不整脈が発現するおそれがある。リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。[10.2 参照],[17.3.1 参照]
-
9.1.2 B型及び/又はC型肝炎ウイルス重複感染患者
定期的な肝機能検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。リルピビリン経口剤における海外第Ⅲ相試験において、これらの患者では、肝臓関連有害事象(臨床検査値異常を含む)の発現頻度が非重複感染患者より高かった[重複感染患者33.3%(18/54例)、非重複感染患者4.9%(31/632例)]。
9.5 妊婦
- 9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって残留する可能性があるため、妊娠した場合に胎児が本剤に曝露される可能性がある。[8.4 参照]
- 9.5.2 妊娠中期及び妊娠後期の妊婦にリルピビリン経口剤を投与したとき、出産後と比較し、リルピビリンの血中濃度低下が認められている。[16.6.4 参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。一般に、乳児へのHIV感染を防ぐため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳をすべきでない。リルピビリンは、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されているが、ヒトにおける乳汁への移行は不明である。リルピビリンは、本剤投与中止後12ヵ月以上にわたり全身循環血中に検出されていることから、この期間中はヒト乳汁中に残留する可能性がある。[8.4 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として肝臓で代謝されるが、一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。代替としてアジスロマイシン等を考慮すること。 |
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
メサドンの血中濃度が低下することがある。 |
機序不明 |
|
QT延長、心室性頻拍(Torsade de Pointesを含む)が発現するおそれがある。 |
リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。 |
11. 副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明注) |
|
|---|---|---|---|---|
免疫系障害 |
免疫再構築症候群 |
|||
代謝及び栄養障害 |
食欲減退、体脂肪の再分布/蓄積 |
|||
精神障害 |
不安、異常な夢、不眠症 |
うつ病 |
睡眠障害、抑うつ気分 |
|
神経系障害 |
頭痛、浮動性めまい |
傾眠 |
血管迷走神経性反応 |
|
胃腸障害 |
悪心、下痢 |
嘔吐、腹痛、鼓腸 |
腹部不快感、口内乾燥 |
|
肝胆道系障害 |
肝毒性 |
|||
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹 |
|||
骨格筋及び結合組織障害 |
筋肉痛 |
|||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
注射部位反応(疼痛、結節、硬結) |
注射部位反応(不快感、腫脹、紅斑、そう痒感、内出血、熱感、血腫、知覚消失)、発熱、疲労、無力症、倦怠感 |
注射部位反応(蜂巣炎、膿瘍、出血、変色) |
|
臨床検査 |
体重増加、トランスアミナーゼ上昇、リパーゼ増加 |
総ビリルビン上昇、低リン酸血症、低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、白血球数減少、総コレステロール増加、低血糖、高血糖、LDLコレステロール増加、膵型アミラーゼ増加、ALP増加、ヘモグロビン減少、トリグリセリド増加 |
注)リルピビリン経口剤のみで認められている副作用も含む
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 注射部位は、臀部の外側上部とすること。筋肉内にのみ投与し、静脈内には投与しないこと。
- 14.2.2 本剤とカボテグラビル注射剤は、同日に臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側又は2cm以上間隔をあける)に投与すること。
- 14.2.3 本剤を投与する場合、21~23ゲージの注射針が推奨される。なお、注射針の長さは、BMIを考慮し、臀部の筋肉に到達するものを用いること。
- 14.2.4 注射部位での薬物漏出を最小限に抑えるため、Z-track法を用いて投与する。皮膚を一方向へ約2.5cm強く引いて保持し、針を筋肉に達するまで深く刺入して投与し、抜針後、速やかに引いていた皮膚を戻すこと。なお、注射部位を圧迫するが、もまないこと。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 **リファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、ホスフェニトイン、アパルタミド、エンザルタミド、デキサメタゾン(全身投与)(単回投与を除く)、セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を投与中の患者[10.1 参照]
4. 効能又は効果
HIV-1感染症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(ヒト免疫不全ウイルス[HIV]-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており、リルピビリン及びカボテグラビルに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
- 5.2 本剤の投与の前にリルピビリン経口剤をカボテグラビル経口剤との併用により1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に経口投与し、リルピビリン及びカボテグラビルに対する忍容性が確認された患者を対象とすること。
- 5.3 本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈共通〉
- 7.1 本剤の投与スケジュールを遵守すること。投与スケジュールを遵守できなかった場合は、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。
- 7.2 本剤の初回投与は、リルピビリン経口剤及びカボテグラビル経口剤の投与最終日と同日に行うこと。
- 7.3 本剤の用法及び用量は、患者の状態及びリスク・ベネフィットを考慮して、医師が慎重に選択すること。[17.1.3 参照]
-
〈1ヵ月間隔投与〉
- 7.4 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてリルピビリン経口剤とカボテグラビル経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.5 代替経口投与後、本剤の1ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
2ヵ月以内
可能な限り早期にリルピビリン600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.6 1ヵ月間隔投与から2ヵ月間隔投与に切り替える際は、リルピビリン600mgを最終投与した1ヵ月後に、リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
-
〈2ヵ月間隔投与〉
- 7.7 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてリルピビリン経口剤とカボテグラビル経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.8 代替経口投与後、本剤の2ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
経口投与により代替した本剤投与
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
本剤2回目
2ヵ月以内
可能な限り早期にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
本剤3回目以降
3ヵ月以内
可能な限り早期にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
3ヵ月超
リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.9 2ヵ月間隔投与から1ヵ月間隔投与に切り替える際は、リルピビリン900mgを最終投与した2ヵ月後に、リルピビリン600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
- 8.2 本剤は投与スケジュールが遵守されない場合、ウイルスの再増殖及び薬剤耐性リスクのおそれがあるため、投与スケジュールを遵守するよう患者に指導すること。
- 8.3 本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
-
8.4 本剤の投与を中止する場合は、以下の点に留意すること。
- 本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって血中に残留する可能性があるため、本剤の長期作用に注意すること。[9.5.1 参照],[9.6 参照],[10 参照]
- ウイルス耐性の発現リスクを最小限に抑えるため、本剤を1ヵ月間隔で投与していた場合は最終投与後1ヵ月以内に、本剤を2ヵ月間隔で投与していた場合は最終投与後2ヵ月以内に、他の抗レトロウイルス療法を開始すること。
-
8.5 臨床試験において、本剤投与後数分以内に重篤な注射後反応が報告されており、これは偶発的な静脈内投与が関連している可能性がある。これらの事象には、呼吸困難、気管支痙攣、激越、腹部痙攣、発疹・蕁麻疹、浮動性めまい、潮紅、発汗、口腔内しびれ感、血圧の変化及び疼痛(背中や胸部など)のような症状が含まれた。
本剤を誤って静脈内に投与しないよう注意すること。本剤投与後患者の状態を十分に観察すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 不整脈を起こしやすい患者
低カリウム血症、著しい徐脈、急性心筋虚血、うっ血性心不全、先天性QT延長症候群等の患者では、QT延長により不整脈が発現するおそれがある。リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。[10.2 参照],[17.3.1 参照]
-
9.1.2 B型及び/又はC型肝炎ウイルス重複感染患者
定期的な肝機能検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。リルピビリン経口剤における海外第Ⅲ相試験において、これらの患者では、肝臓関連有害事象(臨床検査値異常を含む)の発現頻度が非重複感染患者より高かった[重複感染患者33.3%(18/54例)、非重複感染患者4.9%(31/632例)]。
9.5 妊婦
- 9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって残留する可能性があるため、妊娠した場合に胎児が本剤に曝露される可能性がある。[8.4 参照]
- 9.5.2 妊娠中期及び妊娠後期の妊婦にリルピビリン経口剤を投与したとき、出産後と比較し、リルピビリンの血中濃度低下が認められている。[16.6.4 参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。一般に、乳児へのHIV感染を防ぐため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳をすべきでない。リルピビリンは、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されているが、ヒトにおける乳汁への移行は不明である。リルピビリンは、本剤投与中止後12ヵ月以上にわたり全身循環血中に検出されていることから、この期間中はヒト乳汁中に残留する可能性がある。[8.4 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として肝臓で代謝されるが、一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
|
セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。代替としてアジスロマイシン等を考慮すること。 |
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
メサドンの血中濃度が低下することがある。 |
機序不明 |
|
QT延長、心室性頻拍(Torsade de Pointesを含む)が発現するおそれがある。 |
リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。 |
11. 副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明注) |
|
|---|---|---|---|---|
免疫系障害 |
免疫再構築症候群 |
|||
代謝及び栄養障害 |
食欲減退、体脂肪の再分布/蓄積 |
|||
精神障害 |
不安、異常な夢、不眠症 |
うつ病 |
睡眠障害、抑うつ気分 |
|
神経系障害 |
頭痛、浮動性めまい |
傾眠 |
血管迷走神経性反応 |
|
胃腸障害 |
悪心、下痢 |
嘔吐、腹痛、鼓腸 |
腹部不快感、口内乾燥 |
|
肝胆道系障害 |
肝毒性 |
|||
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹 |
|||
骨格筋及び結合組織障害 |
筋肉痛 |
|||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
注射部位反応(疼痛、結節、硬結) |
注射部位反応(不快感、腫脹、紅斑、そう痒感、内出血、熱感、血腫、知覚消失)、発熱、疲労、無力症、倦怠感 |
注射部位反応(蜂巣炎、膿瘍、出血、変色) |
|
臨床検査 |
体重増加、トランスアミナーゼ上昇、リパーゼ増加 |
総ビリルビン上昇、低リン酸血症、低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、白血球数減少、総コレステロール増加、低血糖、高血糖、LDLコレステロール増加、膵型アミラーゼ増加、ALP増加、ヘモグロビン減少、トリグリセリド増加 |
注)リルピビリン経口剤のみで認められている副作用も含む
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 注射部位は、臀部の外側上部とすること。筋肉内にのみ投与し、静脈内には投与しないこと。
- 14.2.2 本剤とカボテグラビル注射剤は、同日に臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側又は2cm以上間隔をあける)に投与すること。
- 14.2.3 本剤を投与する場合、21~23ゲージの注射針が推奨される。なお、注射針の長さは、BMIを考慮し、臀部の筋肉に到達するものを用いること。
- 14.2.4 注射部位での薬物漏出を最小限に抑えるため、Z-track法を用いて投与する。皮膚を一方向へ約2.5cm強く引いて保持し、針を筋肉に達するまで深く刺入して投与し、抜針後、速やかに引いていた皮膚を戻すこと。なお、注射部位を圧迫するが、もまないこと。