薬効分類名抗SARS-CoV-2剤

一般的名称エンシトレルビル フマル酸

ゾコーバ錠125mg(旧製品:凸錠)

ぞこーばじょう125mg

Xocova Tablets 125mg

製造販売元/塩野義製薬株式会社

第27版、効能変更
警告禁忌相互作用腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
1%未満
免疫系
頻度不明
胃腸・消化器系
1%未満
脳・神経
1%未満
内分泌・代謝系
1%未満
その他
5%以上
その他
1~5%未満

併用注意

薬剤名等
  • 副腎皮質ステロイド剤

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • オピオイド系鎮痛剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • 免疫抑制剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • 抗悪性腫瘍剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • マラビロク
  • アプレピタント
  • ロペラミド塩酸塩
  • サルメテロールキシナホ酸塩
  • シナカルセト塩酸塩
  • アルプラゾラム
  • ゾピクロン
  • トルテロジン酒石酸塩
  • オキシブチニン塩酸塩
  • グアンファシン塩酸塩
  • ジエノゲスト
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • アトルバスタチンカルシウム水和物
臨床症状・措置方法

アトルバスタチンの血中濃度を上昇させ、横紋筋融解症やミオパチーが発現するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • ミダゾラム

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

ミダゾラムの血中濃度上昇により、過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • ブプレノルフィン塩酸塩
  • エレトリプタン臭化水素酸塩
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • カルシウム拮抗剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • 抗精神病剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • 抗凝固剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • ジソピラミド
  • シロスタゾール
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、筋神経系の副作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〕
臨床症状・措置方法

ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • PDE5阻害剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

臨床症状・措置方法

コルヒチンの血中濃度上昇により、作用が増強されるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • イトラコナゾール
  • イサブコナゾニウム硫酸塩
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • リオシグアト
臨床症状・措置方法

リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。

機序・危険因子

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • イリノテカン塩酸塩水和物
臨床症状・措置方法

イリノテカンの活性代謝物の血中濃度を上昇させるおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP3A阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。

薬剤名等
  • ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
臨床症状・措置方法

ダビガトランの血中濃度を上昇させ、抗凝固作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる。

薬剤名等
  • ジゴキシン

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

本剤との併用により、ジゴキシンの血中濃度の上昇が認められており、ジゴキシンの作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる。

薬剤名等
  • ロスバスタチンカルシウム

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

本剤との併用により、ロスバスタチンの血中濃度の上昇が認められている。

機序・危険因子

本剤のBCRP阻害作用により、ロスバスタチンのクリアランスが低下する。

薬剤名等
  • ボセンタン水和物
臨床症状・措置方法

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、ボセンタン水和物の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。

機序・危険因子

ボセンタン水和物のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。また、本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、ボセンタン水和物の代謝が阻害される。

薬剤名等
  • 中程度のCYP3A誘導剤
臨床症状・措置方法

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。

薬剤名等
  • メトトレキサート
臨床症状・措置方法

メトトレキサートの血中濃度を上昇させ、中毒症状(口内炎、汎血球減少)が発現するおそれがある。

機序・危険因子

in vitro試験より本剤はOAT3阻害作用を有することが示唆されており、メトトレキサートの尿中排出を遅延させるおそれがある。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

  • **<予防>

    **SARS-CoV-2による感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり、本剤はワクチンに置き換わるものではない。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 *次の薬剤を投与中の患者:ピモジド、キニジン硫酸塩水和物、ベプリジル塩酸塩水和物、チカグレロル、エプレレノン、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、エルゴメトリンマレイン酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、シンバスタチン、トリアゾラム、アナモレリン塩酸塩、イバブラジン塩酸塩、ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〕、イブルチニブ、ブロナンセリン、ルラシドン塩酸塩、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、ボルノレキサント水和物、タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル、バルデナフィル塩酸塩水和物、ロミタピドメシル酸塩、リファブチン、フィネレノン、ボクロスポリン、ロナファルニブ、マバカムテン、リバーロキサバン、アパルタミド、カルバマゼピン、エンザルタミド、ミトタン、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[10.1 参照]
  3. 2.3 腎機能又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10.2 参照]
  4. 2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[8.2 参照],[9.4 参照],[9.5 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ゾコーバ錠125mg(旧製品:凸錠)

1錠中

有効成分 エンシトレルビル フマル酸   152.3mg
(エンシトレルビルとして   125mg )
添加剤 D-マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム  

3.2 製剤の性状

ゾコーバ錠125mg(旧製品:凸錠)

外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約9.0mm
厚さ 約4.9mm
質量 約346mg
識別コード
@711:125
性状・剤形 白色~淡黄白色の円形の素錠である。

4. 効能・効果

**SARS-CoV-2による感染症の治療及びその予防

5. 効能・効果に関連する注意

  • <効能共通>
  1. 5.1 本剤の投与対象については最新のガイドラインを参考にすること。
  2. 5.2 **「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤の使用の必要性を慎重に検討すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
  • <治療>
  1. 5.3 重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は検討されていない。
  • <予防>
  1. 5.4 **本剤はSARS-CoV-2による感染症患者との接触後に投与するものであり、原則として、SARS-CoV-2による感染症患者の同居家族又は共同生活者のうち、重症化リスク因子を有する者に投与すること。
    • **※ 最新のガイドラインを参考にすること。
  1. 5.5 **過去6ヵ月間にSARS-CoV-2陽性になった者、過去3ヵ月間に抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体を投与されたことがある者、過去6ヵ月以内にSARS-CoV-2ワクチンを接種した者における本剤の有効性は確認されていない。[17.1.2 参照]
  1. 5.6 **本剤を投与した場合であっても、SARS-CoV-2の感染及びSARS-CoV-2による感染症の発症を完全には防ぐことができず、SARS-CoV-2に感染している可能性及び他者に感染させる可能性があることを服用者に十分に説明すること。

6. 用法・用量

通常、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして1日目は375mgを、2日目から5日目は125mgを1日1回経口投与する。

7. 用法・用量に関連する注意

  • <治療>
  1. 7.1 SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから72時間以内に投与を開始すること。臨床試験において、症状発現から72時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない。[17.1.1 参照]

    <予防>

  1. 7.2 **SARS-CoV-2による感染症患者に接触後72時間以内に投与を開始すること。臨床試験において、接触後72時間経過後に投与を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていない。[17.1.2 参照]
  1. 7.3 **本剤を服用開始した日から10日を超えた期間のSARS-CoV-2による感染症に対する予防効果は確立していない。[17.1.2 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に相談するよう患者に指導すること。[10 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]
  2. 8.2 **妊娠する可能性のある女性への投与に際しては、本剤投与の必要性を十分に検討すること。本剤を予防に用いる場合は、SARS-CoV-2による感染症患者への接触後に必ずしもSARS-CoV-2による感染症を発症するとは限らないことを踏まえ、本剤投与の必要性を特に慎重に検討すること。また、投与が必要な場合には、次の注意事項に留意すること。[2.4 参照],[9.4 参照],[9.5 参照]
    1. 8.2.1 本剤投与開始前に十分な問診により患者が妊娠していないこと及び妊娠している可能性がないことを確認すること。
    2. 8.2.2 次の事項について、本剤投与開始前に患者に説明すること。
      • 妊娠中に本剤を服用した場合、胎児に影響を及ぼす可能性があること。
      • 本剤服用中に妊娠が判明した又は疑われる場合は、直ちに服用を中止すること。
      • 本剤服用中及び最終服用後2週間における妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに医師、薬剤師等に相談すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

  2. 9.3.2 重度の肝機能障害患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)

    重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。

9.4 生殖能を有する者

妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[2.4 参照],[8.2 参照],[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
ウサギにおいて、臨床曝露量の5.0倍相当以上で胎児に催奇形性が認められるとともに、臨床曝露量の5.0倍に相当する用量で流産が、臨床曝露量の7.4倍に相当する用量で胚・胎児生存率の低下が認められている。[2.4 参照],[8.2 参照],[9.4 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。
ラットにおいて、乳汁への移行が認められるとともに、母動物に毒性が認められた用量(臨床曝露量の6.6倍相当)で出生児の生後4日生存率低下及び発育遅延が認められている。

9.7 小児等

12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • **本剤はチトクロームP450 3A(CYP3A)の基質であり、強いCYP3A阻害作用を有する。また、P-gp、BCRP阻害作用を有する。他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではないため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、用量に留意して慎重に投与すること。[8.1 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • ピモジド
    • (オーラップ)
  • キニジン硫酸塩水和物
  • ベプリジル塩酸塩水和物
    • (ベプリコール)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • チカグレロル
    • (ブリリンタ)

[2.2 参照]

チカグレロルの血中濃度上昇により、血小板凝集抑制作用が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • エプレレノン
    • (セララ)

[2.2 参照]

エプレレノンの血中濃度上昇により、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
    • (クリアミン)
  • エルゴメトリンマレイン酸塩
  • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩
    • (パルタンM)
  • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の重篤な副作用が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • シンバスタチン
    • (リポバス)

[2.2 参照]

シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • トリアゾラム
    • (ハルシオン)

[2.2 参照]

トリアゾラムの血中濃度上昇により、過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • アナモレリン塩酸塩
    • (エドルミズ)

[2.2 参照]

アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イバブラジン塩酸塩
    • (コララン)

[2.2 参照]

過度の徐脈があらわれることがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〕
    • (ベネクレクスタ)

[2.2 参照]

ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イブルチニブ
    • (イムブルビカ)

[2.2 参照]

イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ブロナンセリン
    • (ロナセン)
  • ルラシドン塩酸塩
    • (ラツーダ)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • アゼルニジピン
    • (カルブロック)
  • アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル
    • (レザルタス配合錠)

[2.2 参照]

アゼルニジピンの作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • スボレキサント
    • (ベルソムラ)
  • ダリドレキサント塩酸塩
    • (クービビック)
  • ボルノレキサント水和物
    • (ボルズィ)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、作用を著しく増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • タダラフィル
    • (アドシルカ)
  • マシテンタン・タダラフィル
    • (ユバンシ配合錠)
  • バルデナフィル塩酸塩水和物
    • (レビトラ)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ロミタピドメシル酸塩
    • (ジャクスタピッド)

[2.2 参照]

ロミタピドメシル酸塩の血中濃度を著しく上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

リファブチン

    • (ミコブティン)

[2.2 参照]

リファブチンの血中濃度上昇により、作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • フィネレノン
    • (ケレンディア)

[2.2 参照]

フィネレノンの血中濃度を著しく上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ボクロスポリン
    • (ルプキネス)

[2.2 参照]

ボクロスポリンの血中濃度上昇により、作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ロナファルニブ
    • (ゾキンヴィ)

[2.2 参照]

ロナファルニブの血中濃度上昇により、副作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • マバカムテン
    • (カムザイオス)

[2.2 参照]

マバカムテンの副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • リバーロキサバン
    • (イグザレルト)

[2.2 参照]

リバーロキサバンの血中濃度上昇により、抗凝固作用が増強し、出血の危険性が増大するおそれがある。

本剤のCYP3A及びP-gp阻害作用により、リバーロキサバンのクリアランスが低下することが考えられる。

  • アパルタミド
    • (アーリーダ)
  • カルバマゼピン
    • (テグレトール)

[2.2 参照]

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。また、本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝を阻害する。

  • エンザルタミド
    • (イクスタンジ)
  • ミトタン
    • (オペプリム)
  • フェニトイン
    • (ヒダントール、アレビアチン)
  • ホスフェニトインナトリウム水和物
    • (ホストイン)
  • リファンピシン
    • (リファジン)
  • セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

[2.2 参照]

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • 副腎皮質ステロイド剤
    • ブデソニド、シクレソニド、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン

[16.7.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • オピオイド系鎮痛剤
    • フェンタニル、フェンタニルクエン酸塩、オキシコドン塩酸塩水和物、メサドン塩酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 免疫抑制剤
    • シクロスポリン、タクロリムス水和物

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 抗悪性腫瘍剤
    • ドセタキセル、エベロリムス、テムシロリムス、ゲフィチニブ、ダサチニブ水和物、エルロチニブ塩酸塩、ラパチニブトシル酸塩水和物、ボルテゾミブ、イマチニブメシル酸塩、スニチニブリンゴ酸塩、ボスチニブ水和物、カバジタキセル、クリゾチニブ、シロリムス、パノビノスタット乳酸塩、ポナチニブ塩酸塩、ルキソリチニブリン酸塩、アキシチニブ、ニロチニブ塩酸塩水和物

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • マラビロク
  • アプレピタント
  • ロペラミド塩酸塩
  • サルメテロールキシナホ酸塩
  • シナカルセト塩酸塩
  • アルプラゾラム
  • ゾピクロン
  • トルテロジン酒石酸塩
  • オキシブチニン塩酸塩
  • グアンファシン塩酸塩
  • ジエノゲスト

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • アトルバスタチンカルシウム水和物

アトルバスタチンの血中濃度を上昇させ、横紋筋融解症やミオパチーが発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ミダゾラム

[16.7.2 参照]

ミダゾラムの血中濃度上昇により、過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ブプレノルフィン塩酸塩
  • エレトリプタン臭化水素酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • カルシウム拮抗剤
    • ニフェジピン、フェロジピン、ベラパミル塩酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 抗精神病剤
    • ハロペリドール、アリピプラゾール、クエチアピンフマル酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 抗凝固剤
    • ワルファリンカリウム、アピキサバン

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ジソピラミド
  • シロスタゾール

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
    • ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、筋神経系の副作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〕

ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • PDE5阻害剤
    • シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル(シアリス、ザルティア)

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

コルヒチンの血中濃度上昇により、作用が増強されるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イトラコナゾール
  • **イサブコナゾニウム硫酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • *リオシグアト

*リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イリノテカン塩酸塩水和物

イリノテカンの活性代謝物の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3A阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。

  • ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩

ダビガトランの血中濃度を上昇させ、抗凝固作用を増強するおそれがある。

本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる。

  • ジゴキシン

[16.7.2 参照]

本剤との併用により、ジゴキシンの血中濃度の上昇が認められており、ジゴキシンの作用を増強するおそれがある。

本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる。

  • ロスバスタチンカルシウム

[16.7.2 参照]

本剤との併用により、ロスバスタチンの血中濃度の上昇が認められている。

**本剤のBCRP阻害作用により、ロスバスタチンのクリアランスが低下する。

  • ボセンタン水和物

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、ボセンタン水和物の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。

ボセンタン水和物のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。また、本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、ボセンタン水和物の代謝が阻害される。

  • 中程度のCYP3A誘導剤
    • エファビレンツ、エトラビリン、フェノバルビタール、プリミドン等

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。

  • メトトレキサート

メトトレキサートの血中濃度を上昇させ、中毒症状(口内炎、汎血球減少)が発現するおそれがある。

in vitro試験より本剤はOAT3阻害作用を有することが示唆されており、メトトレキサートの尿中排出を遅延させるおそれがある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

11.2 その他の副作用

5%以上

1~5%未満

1%未満

頻度不明

過敏症

発疹

そう痒

消化器

悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感

精神神経系

頭痛

代謝

脂質異常症

その他

HDLコレステロール低下(16.6%)

ビリルビン上昇

**トリグリセリド上昇、血中コレステロール低下、血清鉄上昇

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

カニクイザルに本薬を2又は4週間反復経口投与した毒性試験において、臨床曝露量の8倍相当以上で、肝臓門脈、胆嚢、肺/気管支等に単核細胞主体の炎症性細胞浸潤が認められている1)

1. 警告

  • **<予防>

    **SARS-CoV-2による感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり、本剤はワクチンに置き換わるものではない。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 *次の薬剤を投与中の患者:ピモジド、キニジン硫酸塩水和物、ベプリジル塩酸塩水和物、チカグレロル、エプレレノン、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、エルゴメトリンマレイン酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、シンバスタチン、トリアゾラム、アナモレリン塩酸塩、イバブラジン塩酸塩、ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〕、イブルチニブ、ブロナンセリン、ルラシドン塩酸塩、アゼルニジピン、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、ボルノレキサント水和物、タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル、バルデナフィル塩酸塩水和物、ロミタピドメシル酸塩、リファブチン、フィネレノン、ボクロスポリン、ロナファルニブ、マバカムテン、リバーロキサバン、アパルタミド、カルバマゼピン、エンザルタミド、ミトタン、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[10.1 参照]
  3. 2.3 腎機能又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10.2 参照]
  4. 2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[8.2 参照],[9.4 参照],[9.5 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ゾコーバ錠125mg(旧製品:凸錠)

1錠中

有効成分 エンシトレルビル フマル酸   152.3mg
(エンシトレルビルとして   125mg )
添加剤 D-マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム  

3.2 製剤の性状

ゾコーバ錠125mg(旧製品:凸錠)

外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約9.0mm
厚さ 約4.9mm
質量 約346mg
識別コード
@711:125
性状・剤形 白色~淡黄白色の円形の素錠である。

4. 効能・効果

**SARS-CoV-2による感染症の治療及びその予防

5. 効能・効果に関連する注意

  • <効能共通>
  1. 5.1 本剤の投与対象については最新のガイドラインを参考にすること。
  2. 5.2 **「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤の使用の必要性を慎重に検討すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
  • <治療>
  1. 5.3 重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は検討されていない。
  • <予防>
  1. 5.4 **本剤はSARS-CoV-2による感染症患者との接触後に投与するものであり、原則として、SARS-CoV-2による感染症患者の同居家族又は共同生活者のうち、重症化リスク因子を有する者に投与すること。
    • **※ 最新のガイドラインを参考にすること。
  1. 5.5 **過去6ヵ月間にSARS-CoV-2陽性になった者、過去3ヵ月間に抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体を投与されたことがある者、過去6ヵ月以内にSARS-CoV-2ワクチンを接種した者における本剤の有効性は確認されていない。[17.1.2 参照]
  1. 5.6 **本剤を投与した場合であっても、SARS-CoV-2の感染及びSARS-CoV-2による感染症の発症を完全には防ぐことができず、SARS-CoV-2に感染している可能性及び他者に感染させる可能性があることを服用者に十分に説明すること。

6. 用法・用量

通常、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして1日目は375mgを、2日目から5日目は125mgを1日1回経口投与する。

7. 用法・用量に関連する注意

  • <治療>
  1. 7.1 SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから72時間以内に投与を開始すること。臨床試験において、症状発現から72時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない。[17.1.1 参照]

    <予防>

  1. 7.2 **SARS-CoV-2による感染症患者に接触後72時間以内に投与を開始すること。臨床試験において、接触後72時間経過後に投与を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていない。[17.1.2 参照]
  1. 7.3 **本剤を服用開始した日から10日を超えた期間のSARS-CoV-2による感染症に対する予防効果は確立していない。[17.1.2 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に相談するよう患者に指導すること。[10 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]
  2. 8.2 **妊娠する可能性のある女性への投与に際しては、本剤投与の必要性を十分に検討すること。本剤を予防に用いる場合は、SARS-CoV-2による感染症患者への接触後に必ずしもSARS-CoV-2による感染症を発症するとは限らないことを踏まえ、本剤投与の必要性を特に慎重に検討すること。また、投与が必要な場合には、次の注意事項に留意すること。[2.4 参照],[9.4 参照],[9.5 参照]
    1. 8.2.1 本剤投与開始前に十分な問診により患者が妊娠していないこと及び妊娠している可能性がないことを確認すること。
    2. 8.2.2 次の事項について、本剤投与開始前に患者に説明すること。
      • 妊娠中に本剤を服用した場合、胎児に影響を及ぼす可能性があること。
      • 本剤服用中に妊娠が判明した又は疑われる場合は、直ちに服用を中止すること。
      • 本剤服用中及び最終服用後2週間における妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに医師、薬剤師等に相談すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

  2. 9.3.2 重度の肝機能障害患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)

    重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。

9.4 生殖能を有する者

妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[2.4 参照],[8.2 参照],[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
ウサギにおいて、臨床曝露量の5.0倍相当以上で胎児に催奇形性が認められるとともに、臨床曝露量の5.0倍に相当する用量で流産が、臨床曝露量の7.4倍に相当する用量で胚・胎児生存率の低下が認められている。[2.4 参照],[8.2 参照],[9.4 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。
ラットにおいて、乳汁への移行が認められるとともに、母動物に毒性が認められた用量(臨床曝露量の6.6倍相当)で出生児の生後4日生存率低下及び発育遅延が認められている。

9.7 小児等

12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • **本剤はチトクロームP450 3A(CYP3A)の基質であり、強いCYP3A阻害作用を有する。また、P-gp、BCRP阻害作用を有する。他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではないため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、用量に留意して慎重に投与すること。[8.1 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • ピモジド
    • (オーラップ)
  • キニジン硫酸塩水和物
  • ベプリジル塩酸塩水和物
    • (ベプリコール)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • チカグレロル
    • (ブリリンタ)

[2.2 参照]

チカグレロルの血中濃度上昇により、血小板凝集抑制作用が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • エプレレノン
    • (セララ)

[2.2 参照]

エプレレノンの血中濃度上昇により、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
    • (クリアミン)
  • エルゴメトリンマレイン酸塩
  • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩
    • (パルタンM)
  • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の重篤な副作用が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • シンバスタチン
    • (リポバス)

[2.2 参照]

シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • トリアゾラム
    • (ハルシオン)

[2.2 参照]

トリアゾラムの血中濃度上昇により、過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • アナモレリン塩酸塩
    • (エドルミズ)

[2.2 参照]

アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イバブラジン塩酸塩
    • (コララン)

[2.2 参照]

過度の徐脈があらわれることがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〕
    • (ベネクレクスタ)

[2.2 参照]

ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イブルチニブ
    • (イムブルビカ)

[2.2 参照]

イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ブロナンセリン
    • (ロナセン)
  • ルラシドン塩酸塩
    • (ラツーダ)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • アゼルニジピン
    • (カルブロック)
  • アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル
    • (レザルタス配合錠)

[2.2 参照]

アゼルニジピンの作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • スボレキサント
    • (ベルソムラ)
  • ダリドレキサント塩酸塩
    • (クービビック)
  • ボルノレキサント水和物
    • (ボルズィ)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度上昇により、作用を著しく増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • タダラフィル
    • (アドシルカ)
  • マシテンタン・タダラフィル
    • (ユバンシ配合錠)
  • バルデナフィル塩酸塩水和物
    • (レビトラ)

[2.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ロミタピドメシル酸塩
    • (ジャクスタピッド)

[2.2 参照]

ロミタピドメシル酸塩の血中濃度を著しく上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

リファブチン

    • (ミコブティン)

[2.2 参照]

リファブチンの血中濃度上昇により、作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • フィネレノン
    • (ケレンディア)

[2.2 参照]

フィネレノンの血中濃度を著しく上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ボクロスポリン
    • (ルプキネス)

[2.2 参照]

ボクロスポリンの血中濃度上昇により、作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ロナファルニブ
    • (ゾキンヴィ)

[2.2 参照]

ロナファルニブの血中濃度上昇により、副作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • マバカムテン
    • (カムザイオス)

[2.2 参照]

マバカムテンの副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • リバーロキサバン
    • (イグザレルト)

[2.2 参照]

リバーロキサバンの血中濃度上昇により、抗凝固作用が増強し、出血の危険性が増大するおそれがある。

本剤のCYP3A及びP-gp阻害作用により、リバーロキサバンのクリアランスが低下することが考えられる。

  • アパルタミド
    • (アーリーダ)
  • カルバマゼピン
    • (テグレトール)

[2.2 参照]

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。また、本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝を阻害する。

  • エンザルタミド
    • (イクスタンジ)
  • ミトタン
    • (オペプリム)
  • フェニトイン
    • (ヒダントール、アレビアチン)
  • ホスフェニトインナトリウム水和物
    • (ホストイン)
  • リファンピシン
    • (リファジン)
  • セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

[2.2 参照]

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • 副腎皮質ステロイド剤
    • ブデソニド、シクレソニド、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン

[16.7.2 参照]

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • オピオイド系鎮痛剤
    • フェンタニル、フェンタニルクエン酸塩、オキシコドン塩酸塩水和物、メサドン塩酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 免疫抑制剤
    • シクロスポリン、タクロリムス水和物

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 抗悪性腫瘍剤
    • ドセタキセル、エベロリムス、テムシロリムス、ゲフィチニブ、ダサチニブ水和物、エルロチニブ塩酸塩、ラパチニブトシル酸塩水和物、ボルテゾミブ、イマチニブメシル酸塩、スニチニブリンゴ酸塩、ボスチニブ水和物、カバジタキセル、クリゾチニブ、シロリムス、パノビノスタット乳酸塩、ポナチニブ塩酸塩、ルキソリチニブリン酸塩、アキシチニブ、ニロチニブ塩酸塩水和物

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • マラビロク
  • アプレピタント
  • ロペラミド塩酸塩
  • サルメテロールキシナホ酸塩
  • シナカルセト塩酸塩
  • アルプラゾラム
  • ゾピクロン
  • トルテロジン酒石酸塩
  • オキシブチニン塩酸塩
  • グアンファシン塩酸塩
  • ジエノゲスト

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • アトルバスタチンカルシウム水和物

アトルバスタチンの血中濃度を上昇させ、横紋筋融解症やミオパチーが発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ミダゾラム

[16.7.2 参照]

ミダゾラムの血中濃度上昇により、過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ブプレノルフィン塩酸塩
  • エレトリプタン臭化水素酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • カルシウム拮抗剤
    • ニフェジピン、フェロジピン、ベラパミル塩酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 抗精神病剤
    • ハロペリドール、アリピプラゾール、クエチアピンフマル酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • 抗凝固剤
    • ワルファリンカリウム、アピキサバン

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ジソピラミド
  • シロスタゾール

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
    • ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させ、筋神経系の副作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • ベネトクラクス〔再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〕

ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • PDE5阻害剤
    • シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル(シアリス、ザルティア)

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

コルヒチンの血中濃度上昇により、作用が増強されるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イトラコナゾール
  • **イサブコナゾニウム硫酸塩

これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • *リオシグアト

*リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。

本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。

  • イリノテカン塩酸塩水和物

イリノテカンの活性代謝物の血中濃度を上昇させるおそれがある。

本剤のCYP3A阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。

  • ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩

ダビガトランの血中濃度を上昇させ、抗凝固作用を増強するおそれがある。

本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる。

  • ジゴキシン

[16.7.2 参照]

本剤との併用により、ジゴキシンの血中濃度の上昇が認められており、ジゴキシンの作用を増強するおそれがある。

本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる。

  • ロスバスタチンカルシウム

[16.7.2 参照]

本剤との併用により、ロスバスタチンの血中濃度の上昇が認められている。

**本剤のBCRP阻害作用により、ロスバスタチンのクリアランスが低下する。

  • ボセンタン水和物

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、ボセンタン水和物の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。

ボセンタン水和物のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。また、本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、ボセンタン水和物の代謝が阻害される。

  • 中程度のCYP3A誘導剤
    • エファビレンツ、エトラビリン、フェノバルビタール、プリミドン等

本剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。

  • メトトレキサート

メトトレキサートの血中濃度を上昇させ、中毒症状(口内炎、汎血球減少)が発現するおそれがある。

in vitro試験より本剤はOAT3阻害作用を有することが示唆されており、メトトレキサートの尿中排出を遅延させるおそれがある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

11.2 その他の副作用

5%以上

1~5%未満

1%未満

頻度不明

過敏症

発疹

そう痒

消化器

悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感

精神神経系

頭痛

代謝

脂質異常症

その他

HDLコレステロール低下(16.6%)

ビリルビン上昇

**トリグリセリド上昇、血中コレステロール低下、血清鉄上昇

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

カニクイザルに本薬を2又は4週間反復経口投与した毒性試験において、臨床曝露量の8倍相当以上で、肝臓門脈、胆嚢、肺/気管支等に単核細胞主体の炎症性細胞浸潤が認められている1)

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
87625
ブランドコード
6250052F1023
承認番号
30400AMX00205000
販売開始年月
2022-11
貯法
室温保存
有効期間
5年
規制区分
2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
  • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
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