薬効分類名抗サイトメガロウイルス化学療法剤

一般的名称レテルモビル

プレバイミス錠240mg、プレバイミス顆粒分包20mg、プレバイミス顆粒分包120mg

ぷればいみす、ぷればいみす、ぷればいみす

PREVYMIS Tablets 240mg, PREVYMIS Granules 20mg, PREVYMIS Granules 120mg

製造販売元/MSD株式会社

第6版
警告禁忌相互作用肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等

その他の副作用

部位
頻度
副作用
血液系
1%以上5%未満
血液系
1%未満
胃腸・消化器系
1%以上5%未満
免疫系
1%未満
その他
1%未満

併用注意

薬剤名等

CYP3Aの基質

  • フェンタニル
  • キニジン
  • ミダゾラム等

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

薬剤名等

ボリコナゾール

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、ボリコナゾールの血漿中濃度が低下する。
併用時は、ボリコナゾールの治療効果を減弱させるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察することが推奨される。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP2C9及びCYP2C19が誘導されると考えられる。

薬剤名等

CYP2C9又はCYP2C19の基質

  • フェニトイン
  • ワルファリン等
臨床症状・措置方法

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。
フェニトインとの併用時は、血中フェニトイン濃度を頻繁にモニタリングすること。
ワルファリンとの併用時は、INRを頻繁にモニタリングすること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP2C9又はCYP2C19が誘導されると予測される。

薬剤名等

リファンピシン

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、レテルモビルの血漿中濃度が低下する。
また、リファンピシンとの併用終了翌日に単独投与したレテルモビルの血漿中濃度がさらに低下するので、リファンピシンとの併用終了後、レテルモビルの有効性が減弱する可能性がある。

機序・危険因子

リファンピシンの併用により、P-gp及びUGT1A1/3が誘導されると考えられる。

薬剤名等

アトルバスタチン

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、アトルバスタチンの血漿中濃度が上昇する。
併用時は、アトルバスタチンの副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害される。

薬剤名等

シンバスタチン

臨床症状・措置方法

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。

薬剤名等

ロスバスタチン

フルバスタチン

臨床症状・措置方法

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。

薬剤名等

プラバスタチン

ピタバスタチン

臨床症状・措置方法

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、OATP1B1/3が阻害されると予測される。

薬剤名等

シクロスポリン

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、レテルモビル及びシクロスポリンの血中濃度が上昇する。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、シクロスポリンの血中濃度を頻繁にモニタリングし、シクロスポリンの用量を調節すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。
シクロスポリンの併用により、OATP1B1/3が阻害される。

薬剤名等

タクロリムス

シロリムス

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、これらの薬剤の血中濃度を頻繁にモニタリングし、これらの薬剤の用量を調節すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。

薬剤名等

エベロリムス

[16.7.3 参照]

臨床症状・措置方法

併用により、エベロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、エベロリムスの血中濃度を頻繁にモニタリングし、エベロリムスの用量を調節すること。

機序・危険因子

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

  • 〈同種造血幹細胞移植〉

    同種造血幹細胞移植患者の感染管理に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例のみに投与すること。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 次の薬剤を投与中の患者:ピモジド、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、メチルエルゴメトリン、エルゴメトリン[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

プレバイミス錠240mg

有効成分 1錠中
レテルモビル   240mg
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、乳糖水和物、トリアセチン、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ
*プレバイミス顆粒分包20mg

有効成分 *1包中
レテルモビル   20mg
添加剤 *結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、乳糖水和物、トリアセチン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄
*プレバイミス顆粒分包120mg

有効成分 *1包中
レテルモビル   120mg
添加剤 *結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、乳糖水和物、トリアセチン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄

3.2 製剤の性状

プレバイミス錠240mg

剤形 楕円形・フィルムコーティング錠
色調 黄色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 16.5mm
短径 8.5mm
厚さ 5.2mm
質量 約618mg
識別コード 591
*プレバイミス顆粒分包20mg

剤形 *円形・フィルムコーティング顆粒
色調 *ごく薄い黄赤色
*プレバイミス顆粒分包120mg

剤形 *円形・フィルムコーティング顆粒
色調 *ごく薄い黄赤色

4. 効能又は効果

下記におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制

  • 同種造血幹細胞移植
  • 臓器移植

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈臓器移植〉

    腎移植以外の臓器移植患者を対象に本剤の有効性及び安全性を評価する臨床試験は実施していない。

6. 用法及び用量

*通常、成人にはレテルモビルとして480mg(240mg錠2錠又は120mg顆粒4包)を1日1回経口投与する。シクロスポリンと併用投与する場合にはレテルモビルとして240mg(240mg錠1錠又は120mg顆粒2包)を1日1回経口投与する。
通常、小児にはレテルモビルとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重

シクロスポリンの併用なし

シクロスポリンの併用あり

用量

包数又は錠数

用量

包数又は錠数

30kg以上

480mg

120mg顆粒4包又は240mg錠2錠

240mg

120mg顆粒2包又は240mg錠1錠

15kg以上30kg未満

240mg

120mg顆粒2包又は240mg錠1錠

120mg

120mg顆粒1包

7.5kg以上15kg未満

120mg

120mg顆粒1包

60mg

20mg顆粒3包

5kg以上7.5kg未満

80mg

20mg顆粒4包

40mg

20mg顆粒2包

7. 用法及び用量に関連する注意

  • 〈効能共通〉
    1. 7.1 *経口剤(錠剤及び顆粒剤)と注射剤は医師の判断で切り替えて使用することができる。なお、体重30kg未満の小児では、切り替える際に用量の調節が必要となる場合がある。
    2. 7.2 サイトメガロウイルス血症又はサイトメガロウイルス感染症が確認された場合には、本剤の投与を中止し、サイトメガロウイルスに対する治療等、適切な対応を行うこと。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照]
  • 〈同種造血幹細胞移植〉
    1. 7.3 同種造血幹細胞移植の移植当日から移植後28日目までを目安として投与を開始すること。投与期間は、患者のサイトメガロウイルス感染症の発症リスクを考慮しながら、移植後200日目までを目安とすること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
  • 〈臓器移植〉
    1. 7.4 移植後早期より投与を開始し、投与期間は、患者のサイトメガロウイルス感染症の発症リスクを考慮しながら、移植後200日目までを目安とすること。ただし、レテルモビルは主に肝を介して消失するため、移植後に肝機能が安定しない場合、血漿中濃度が上昇するおそれがあることから、投与可否を慎重に判断すること。[9.3.1 参照],[16.6.2 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害のある患者

    レテルモビルの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[7.4 参照],[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性に対しては、本剤が胎児に悪影響を及ぼす可能性があることを十分に説明し、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、本剤投与の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中に本剤を投与するか、本剤投与中の患者が妊娠した場合は、本剤投与による催奇形性等が生じる可能性があることについて、患者に十分説明すること。
妊娠ラット及びウサギの器官形成期に投与したとき、成人同種造血幹細胞移植患者の臨床曝露量(シクロスポリン併用下での240mg経口投与)のそれぞれ18倍及び2.8倍の母動物毒性を示す用量で骨格奇形、胎児体重の減少等が認められた。妊娠ラットに着床から分娩後まで投与した試験では、臨床曝露量の3.7倍まで胚・胎児毒性は認められなかった。[9.4 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で乳汁移行が認められている1)

9.7 小児等

  • 〈臓器移植〉

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • レテルモビルは有機アニオン輸送ポリペプチド1B1/3(OATP1B1/3)、P-糖蛋白(P-gp)及びUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ1A1/3(UGT1A1/3)の基質である。レテルモビルはCYP3Aの時間依存的な阻害作用、並びに乳癌耐性蛋白(BCRP)及びOATP1B1/3の阻害作用を有する。また、レテルモビルはCYP2C9及びCYP2C19の誘導作用を有する可能性がある。[16.7.1 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

ピモジド(オーラップ)

                  [2.2 参照]                 

併用により、ピモジドの血漿中濃度が上昇し、QT延長及び心室性不整脈を引き起こすおそれがある。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)

ジヒドロエルゴタミン

メチルエルゴメトリン(パルタンM)

エルゴメトリン

                  [2.2 参照]                 

併用により、これら麦角アルカロイドの血漿中濃度が上昇し、麦角中毒を引き起こすおそれがある。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP3Aの基質

  • フェンタニル
  • キニジン
  • ミダゾラム等

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

ボリコナゾール

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、ボリコナゾールの血漿中濃度が低下する。
併用時は、ボリコナゾールの治療効果を減弱させるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察することが推奨される。

レテルモビルの併用により、CYP2C9及びCYP2C19が誘導されると考えられる。

CYP2C9又はCYP2C19の基質

  • フェニトイン
  • ワルファリン等

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。
フェニトインとの併用時は、血中フェニトイン濃度を頻繁にモニタリングすること。
ワルファリンとの併用時は、INRを頻繁にモニタリングすること。

レテルモビルの併用により、CYP2C9又はCYP2C19が誘導されると予測される。

リファンピシン

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、レテルモビルの血漿中濃度が低下する。
また、リファンピシンとの併用終了翌日に単独投与したレテルモビルの血漿中濃度がさらに低下するので、リファンピシンとの併用終了後、レテルモビルの有効性が減弱する可能性がある。

リファンピシンの併用により、P-gp及びUGT1A1/3が誘導されると考えられる。

アトルバスタチン

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、アトルバスタチンの血漿中濃度が上昇する。
併用時は、アトルバスタチンの副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害される。

シンバスタチン

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。

ロスバスタチン

フルバスタチン

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。

プラバスタチン

ピタバスタチン

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、OATP1B1/3が阻害されると予測される。

シクロスポリン

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、レテルモビル及びシクロスポリンの血中濃度が上昇する。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、シクロスポリンの血中濃度を頻繁にモニタリングし、シクロスポリンの用量を調節すること。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。
シクロスポリンの併用により、OATP1B1/3が阻害される。

タクロリムス

シロリムス

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、これらの薬剤の血中濃度を頻繁にモニタリングし、これらの薬剤の用量を調節すること。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。

エベロリムス

                  [16.7.3 参照]                 

併用により、エベロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、エベロリムスの血中濃度を頻繁にモニタリングし、エベロリムスの用量を調節すること。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

1%以上5%未満

1%未満

血液及びリンパ系障害

白血球減少症

好中球減少症

胃腸障害

悪心、下痢、嘔吐

免疫系障害

過敏症

臨床検査

白血球数減少

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  • 〈錠剤〉
    1. 14.1.1 PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。
    2. 14.1.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
  • *〈顆粒剤〉
    1. 14.1.3 *スティックパックのまま保存し、服用直前にスティックパックから取り出すよう指導すること。
    2. 14.1.4 *本剤は軟らかい食品に混ぜて経口投与することが望ましい。また、経口投与が困難な場合は経鼻又は胃瘻チューブを介して投与できる。患者又は保護者等に対し、患者用説明文書を参照するよう指導すること。
      • 経鼻又は胃瘻チューブを介して投与する場合、本剤を室温の液体1) が入った容器に入れて10分程度静置する。顆粒が崩壊した後にシリンジで混合して、全量をシリンジ、及び経鼻又は胃瘻チューブを用いて投与する。
      • その後、容器やシリンジを室温の液体1) ですすぎ、すすいだ全量をシリンジ、及び経鼻又は胃瘻チューブを用いて投与する。
      • 最後に、経鼻又は胃瘻チューブに水を流して投与する。

                        

      1) 胃瘻チューブを介して投与する場合、チューブ内に本剤が残存する可能性があるため、水の使用は推奨されない。
                      

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

動物試験(ラット)において、成人同種造血幹細胞移植患者の臨床曝露量(シクロスポリン併用下での240mg経口投与)の3倍以上の曝露量で精巣毒性(精細管の変性、精子数の低値、精子の運動性低下、異常精子発現率の増加、受胎能への影響等)が認められた。ラット精巣毒性に対する無毒性量での曝露量は、臨床曝露量と同程度であった。雄マウス及びサルでは、動物における最高用量(臨床曝露量のそれぞれ5.7倍及び3.5倍)まで精巣への影響は認められなかった。第Ⅲ相試験ではレテルモビルに関連した精巣毒性を示唆する所見は認められなかった。

1. 警告

  • 〈同種造血幹細胞移植〉

    同種造血幹細胞移植患者の感染管理に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例のみに投与すること。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 次の薬剤を投与中の患者:ピモジド、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミン、メチルエルゴメトリン、エルゴメトリン[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

プレバイミス錠240mg

有効成分 1錠中
レテルモビル   240mg
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、乳糖水和物、トリアセチン、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ
*プレバイミス顆粒分包20mg

有効成分 *1包中
レテルモビル   20mg
添加剤 *結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、乳糖水和物、トリアセチン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄
*プレバイミス顆粒分包120mg

有効成分 *1包中
レテルモビル   120mg
添加剤 *結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、乳糖水和物、トリアセチン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄

3.2 製剤の性状

プレバイミス錠240mg

剤形 楕円形・フィルムコーティング錠
色調 黄色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 16.5mm
短径 8.5mm
厚さ 5.2mm
質量 約618mg
識別コード 591
*プレバイミス顆粒分包20mg

剤形 *円形・フィルムコーティング顆粒
色調 *ごく薄い黄赤色
*プレバイミス顆粒分包120mg

剤形 *円形・フィルムコーティング顆粒
色調 *ごく薄い黄赤色

4. 効能又は効果

下記におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制

  • 同種造血幹細胞移植
  • 臓器移植

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈臓器移植〉

    腎移植以外の臓器移植患者を対象に本剤の有効性及び安全性を評価する臨床試験は実施していない。

6. 用法及び用量

*通常、成人にはレテルモビルとして480mg(240mg錠2錠又は120mg顆粒4包)を1日1回経口投与する。シクロスポリンと併用投与する場合にはレテルモビルとして240mg(240mg錠1錠又は120mg顆粒2包)を1日1回経口投与する。
通常、小児にはレテルモビルとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重

シクロスポリンの併用なし

シクロスポリンの併用あり

用量

包数又は錠数

用量

包数又は錠数

30kg以上

480mg

120mg顆粒4包又は240mg錠2錠

240mg

120mg顆粒2包又は240mg錠1錠

15kg以上30kg未満

240mg

120mg顆粒2包又は240mg錠1錠

120mg

120mg顆粒1包

7.5kg以上15kg未満

120mg

120mg顆粒1包

60mg

20mg顆粒3包

5kg以上7.5kg未満

80mg

20mg顆粒4包

40mg

20mg顆粒2包

7. 用法及び用量に関連する注意

  • 〈効能共通〉
    1. 7.1 *経口剤(錠剤及び顆粒剤)と注射剤は医師の判断で切り替えて使用することができる。なお、体重30kg未満の小児では、切り替える際に用量の調節が必要となる場合がある。
    2. 7.2 サイトメガロウイルス血症又はサイトメガロウイルス感染症が確認された場合には、本剤の投与を中止し、サイトメガロウイルスに対する治療等、適切な対応を行うこと。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照]
  • 〈同種造血幹細胞移植〉
    1. 7.3 同種造血幹細胞移植の移植当日から移植後28日目までを目安として投与を開始すること。投与期間は、患者のサイトメガロウイルス感染症の発症リスクを考慮しながら、移植後200日目までを目安とすること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
  • 〈臓器移植〉
    1. 7.4 移植後早期より投与を開始し、投与期間は、患者のサイトメガロウイルス感染症の発症リスクを考慮しながら、移植後200日目までを目安とすること。ただし、レテルモビルは主に肝を介して消失するため、移植後に肝機能が安定しない場合、血漿中濃度が上昇するおそれがあることから、投与可否を慎重に判断すること。[9.3.1 参照],[16.6.2 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害のある患者

    レテルモビルの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[7.4 参照],[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性に対しては、本剤が胎児に悪影響を及ぼす可能性があることを十分に説明し、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、本剤投与の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中に本剤を投与するか、本剤投与中の患者が妊娠した場合は、本剤投与による催奇形性等が生じる可能性があることについて、患者に十分説明すること。
妊娠ラット及びウサギの器官形成期に投与したとき、成人同種造血幹細胞移植患者の臨床曝露量(シクロスポリン併用下での240mg経口投与)のそれぞれ18倍及び2.8倍の母動物毒性を示す用量で骨格奇形、胎児体重の減少等が認められた。妊娠ラットに着床から分娩後まで投与した試験では、臨床曝露量の3.7倍まで胚・胎児毒性は認められなかった。[9.4 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で乳汁移行が認められている1)

9.7 小児等

  • 〈臓器移植〉

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • レテルモビルは有機アニオン輸送ポリペプチド1B1/3(OATP1B1/3)、P-糖蛋白(P-gp)及びUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ1A1/3(UGT1A1/3)の基質である。レテルモビルはCYP3Aの時間依存的な阻害作用、並びに乳癌耐性蛋白(BCRP)及びOATP1B1/3の阻害作用を有する。また、レテルモビルはCYP2C9及びCYP2C19の誘導作用を有する可能性がある。[16.7.1 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

ピモジド(オーラップ)

                  [2.2 参照]                 

併用により、ピモジドの血漿中濃度が上昇し、QT延長及び心室性不整脈を引き起こすおそれがある。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)

ジヒドロエルゴタミン

メチルエルゴメトリン(パルタンM)

エルゴメトリン

                  [2.2 参照]                 

併用により、これら麦角アルカロイドの血漿中濃度が上昇し、麦角中毒を引き起こすおそれがある。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP3Aの基質

  • フェンタニル
  • キニジン
  • ミダゾラム等

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

ボリコナゾール

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、ボリコナゾールの血漿中濃度が低下する。
併用時は、ボリコナゾールの治療効果を減弱させるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察することが推奨される。

レテルモビルの併用により、CYP2C9及びCYP2C19が誘導されると考えられる。

CYP2C9又はCYP2C19の基質

  • フェニトイン
  • ワルファリン等

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。
フェニトインとの併用時は、血中フェニトイン濃度を頻繁にモニタリングすること。
ワルファリンとの併用時は、INRを頻繁にモニタリングすること。

レテルモビルの併用により、CYP2C9又はCYP2C19が誘導されると予測される。

リファンピシン

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、レテルモビルの血漿中濃度が低下する。
また、リファンピシンとの併用終了翌日に単独投与したレテルモビルの血漿中濃度がさらに低下するので、リファンピシンとの併用終了後、レテルモビルの有効性が減弱する可能性がある。

リファンピシンの併用により、P-gp及びUGT1A1/3が誘導されると考えられる。

アトルバスタチン

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、アトルバスタチンの血漿中濃度が上昇する。
併用時は、アトルバスタチンの副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害される。

シンバスタチン

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、CYP3A、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。

ロスバスタチン

フルバスタチン

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、OATP1B1/3及び腸管のBCRPが阻害されると予測される。

プラバスタチン

ピタバスタチン

併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
併用時は、これらの薬剤の副作用(ミオパチー等)に注意して患者の状態を十分に観察すること。

レテルモビルの併用により、OATP1B1/3が阻害されると予測される。

シクロスポリン

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、レテルモビル及びシクロスポリンの血中濃度が上昇する。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、シクロスポリンの血中濃度を頻繁にモニタリングし、シクロスポリンの用量を調節すること。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。
シクロスポリンの併用により、OATP1B1/3が阻害される。

タクロリムス

シロリムス

                  [16.7.2 参照]                 

併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、これらの薬剤の血中濃度を頻繁にモニタリングし、これらの薬剤の用量を調節すること。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害される。

エベロリムス

                  [16.7.3 参照]                 

併用により、エベロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある。
レテルモビルとの併用時及び中止時には、エベロリムスの血中濃度を頻繁にモニタリングし、エベロリムスの用量を調節すること。

レテルモビルの併用により、CYP3Aが阻害されると予測される。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

1%以上5%未満

1%未満

血液及びリンパ系障害

白血球減少症

好中球減少症

胃腸障害

悪心、下痢、嘔吐

免疫系障害

過敏症

臨床検査

白血球数減少

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  • 〈錠剤〉
    1. 14.1.1 PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。
    2. 14.1.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
  • *〈顆粒剤〉
    1. 14.1.3 *スティックパックのまま保存し、服用直前にスティックパックから取り出すよう指導すること。
    2. 14.1.4 *本剤は軟らかい食品に混ぜて経口投与することが望ましい。また、経口投与が困難な場合は経鼻又は胃瘻チューブを介して投与できる。患者又は保護者等に対し、患者用説明文書を参照するよう指導すること。
      • 経鼻又は胃瘻チューブを介して投与する場合、本剤を室温の液体1) が入った容器に入れて10分程度静置する。顆粒が崩壊した後にシリンジで混合して、全量をシリンジ、及び経鼻又は胃瘻チューブを用いて投与する。
      • その後、容器やシリンジを室温の液体1) ですすぎ、すすいだ全量をシリンジ、及び経鼻又は胃瘻チューブを用いて投与する。
      • 最後に、経鼻又は胃瘻チューブに水を流して投与する。

                        

      1) 胃瘻チューブを介して投与する場合、チューブ内に本剤が残存する可能性があるため、水の使用は推奨されない。
                      

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

動物試験(ラット)において、成人同種造血幹細胞移植患者の臨床曝露量(シクロスポリン併用下での240mg経口投与)の3倍以上の曝露量で精巣毒性(精細管の変性、精子数の低値、精子の運動性低下、異常精子発現率の増加、受胎能への影響等)が認められた。ラット精巣毒性に対する無毒性量での曝露量は、臨床曝露量と同程度であった。雄マウス及びサルでは、動物における最高用量(臨床曝露量のそれぞれ5.7倍及び3.5倍)まで精巣への影響は認められなかった。第Ⅲ相試験ではレテルモビルに関連した精巣毒性を示唆する所見は認められなかった。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
87625
ブランドコード
6250048F1027, 6250048D1026, 6250048D2022
承認番号
23000AMX00455000, 30700AMX00082000, 30700AMX00083000
販売開始年月
2018-05, 2025-10, 2025-10
貯法
室温保存、室温保存、室温保存
有効期間
3年、3年、3年
規制区分
2, 12, 2, 12, 2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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