薬効分類名抗ウイルス剤
一般的名称リバビリン
レベトールカプセル200mg
れべとーる
REBETOL Capsules 200mg
製造販売元/MSD株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
ヌクレオシドアナログ
(ジダノシン、アバカビル硫酸塩等)
併用により乳酸アシドーシス、肝不全が報告されていることから、本剤は乳酸アシドーシス、肝不全を増強する可能性がある。また、本剤投与終了後2ヵ月間はヌクレオシドアナログとの相互作用の可能性があるので注意すること。
本剤はin vitroにおいてプリンヌクレオシドのリン酸化を促進する。また、ジダノシンとの併用により、乳酸アシドーシス、膵炎など死亡例を含むミトコンドリア毒性の発現が報告されている。
ジドブジン
本剤はジドブジンの効果を減弱するおそれがある。併用する場合は、血漿中HIV RNAレベルを観察することが望ましい。HIV RNAレベルが上昇した場合には、本剤の中止等の適切な処置を行うこと。
本剤はin vitroにおいてジドブジンのリン酸化を阻害する。
1. 警告
- 1.1 本剤では催奇形性が報告されているので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[2.1 参照],[9.4.1 参照],[9.5 参照]
- 1.2 *本剤では催奇形性及び遺伝毒性が報告されているので、妊娠する可能性のある女性に投与する場合には、本剤投与中及び最終投与後9ヵ月間において避妊するよう指導すること。[9.4.1 参照],[15.2.3 参照]
- 1.3 *本剤では催奇形性及び遺伝毒性が報告されており、本剤の精液中への移行が否定できないことから、パートナーが妊婦、妊娠している可能性又は妊娠する可能性のある男性に投与する場合には、本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊するよう指導すること。[9.4.2 参照],[15.2.3 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 妊婦、妊娠している可能性のある女性又は授乳中の女性[動物実験で催奇形性作用及び胚・胎児致死作用が報告されている。][1.1 参照],[9.5 参照],[9.6 参照]
- 2.2 本剤の成分又は他のヌクレオシドアナログ(アシクロビル、ガンシクロビル、ビダラビン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.3 コントロールの困難な心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈等)のある患者[貧血が原因で心疾患が悪化することがある。][7.5 参照],[7.6 参照],[11.1.1 参照],[11.1.9 参照],[11.1.15 参照]
- 2.4 異常ヘモグロビン症(サラセミア、鎌状赤血球性貧血等)の患者[貧血が原因で異常ヘモグロビン症が悪化することがある。][11.1.1 参照],[11.1.15 参照]
- 2.5 慢性腎不全又はクレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。][9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
- 2.6 重度のうつ病、自殺念慮又は自殺企図等の重度の精神病状態にある患者又はその既往歴のある患者[うつ病が悪化又は再燃することがある。][8.4 参照],[11.1.6 参照]
- 2.7 重篤な肝機能障害患者[9.3.1 参照],[16.6.2 参照]
- 2.8 自己免疫性肝炎の患者[自己免疫性肝炎が悪化することがある。][11.1.4 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈併用薬剤共通〉
-
〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
-
7.3 インターフェロン ベータは、通常、成人には1日600万国際単位で投与を開始し、投与後4週間までは連日、以後週3回静脈内投与又は点滴静注する。
- 7.3.1 セログループ1[ジェノタイプⅠ(1a)又はⅡ(1b)]で血中HCV RNA量が高値の患者における通常の投与期間は48週間である。なお、24週間以上の投与で効果が認められない場合、投与の中止を考慮すること。[17.1.2 参照]
- 7.3.2 それ以外の患者における通常の投与期間は24週間である。[17.1.1 参照]
-
7.4 下表の臨床検査値を確認することが望ましい。国内臨床試験において、リバビリンとして体重あたり1日13mg/kgを超える量を投与した場合、貧血の発現頻度の増加が認められた。[8.2 参照],[10.2 参照]
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善 検査項目
投与前値
白血球数
4,000/mm3以上
血小板数
100,000/mm3以上
ヘモグロビン濃度
12g/dL以上
-
7.5 投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン濃度の低下が認められた場合には、下表を参考にして用量を変更すること。[2.3 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照]
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
[インターフェロン ベータ併用時の用量調整]検査項目
数値
本剤
インターフェロン ベータ
白血球数
1,500/mm3未満
変更なし
半量に減量
1,000/mm3未満
中止
好中球数
750/mm3未満
変更なし
半量に減量
500/mm3未満
中止
血小板数
50,000/mm3未満
変更なし
半量に減量
25,000/mm3未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往なし)10g/dL未満
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日変更なし
8.5g/dL未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往あり)10g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日変更なし
8.5g/dL未満、又は減量後、4週間経過しても12g/dL未満
中止
-
7.3 インターフェロン ベータは、通常、成人には1日600万国際単位で投与を開始し、投与後4週間までは連日、以後週3回静脈内投与又は点滴静注する。
-
〈ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤との併用の場合〉
-
7.6 投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン濃度の低下が認められた場合には、下表を参考にして用量を変更すること。
なお、投与を再開する場合には、臨床検査値が下表の中止基準を上回ったことを確認すること。また、血小板数の減少による投与中止後の本剤の再開は、下表を参考にすること。[2.3 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照]C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
[ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤併用時の用量調整]検査項目
数値
本剤
好中球数
500/mm3未満
中止
血小板数
50,000/mm3未満
中止
25,000/mm3未満
中止(再開不可)
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往なし)10g/dL未満
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日8.5g/dL未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往あり)10g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日8.5g/dL未満、又は減量後、4週間経過しても12g/dL未満
中止
C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
[ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤併用時の用量調整]検査項目
数値
本剤
好中球数
500/mm3未満
中止
血小板数
50,000/mm3未満
中止
25,000/mm3未満
中止(再開不可)
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往なし)投与開始1~4週時
11g/dL未満減量
600mg/日→200mg/日
800mg/日→400mg/日
1,000mg/日→400mg/日投与開始5週時以降
10g/dL未満8.5g/dL未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往あり)投与開始1~4週時
11g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続減量
600mg/日→200mg/日
800mg/日→400mg/日
1,000mg/日→400mg/日投与開始5週時以降
10g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続8.5g/dL未満、又は減量後、4週間経過しても12g/dL未満
中止
-
7.6 投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン濃度の低下が認められた場合には、下表を参考にして用量を変更すること。
8. 重要な基本的注意
-
〈併用薬剤共通〉
- 8.1 本剤の投与により、貧血(溶血性貧血等)を起こす可能性があることから、患者に対し貧血に関連する副作用(めまい等)の発現の可能性について十分説明すること。[11.1.1 参照],[11.1.15 参照]
-
〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
- 8.2 ヘモグロビン濃度、白血球数、好中球数及び血小板数の検査は、投与開始後1週間は2~3日に1回、以後投与開始後4週間までは毎週、その後は4週間に1回程度実施すること。[7.4 参照],[7.5 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.10 参照],[11.1.11 参照]
- 8.3 甲状腺機能異常があらわれることがあるので甲状腺機能検査は12週間に1度実施すること。[9.1.7 参照],[11.1.4 参照]
- 8.4 抑うつ、自殺企図をはじめ、躁状態、攻撃的行動、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等の精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ、これらの症状があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。[2.6 参照],[9.1.6 参照],[11.1.6 参照]
- 8.5 重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.3 参照]
- 8.6 間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。[11.1.8 参照]
- 8.7 糖尿病が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行うこと。[9.1.9 参照],[11.1.12 参照]
- 8.8 ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、定期的に尿検査(尿蛋白)を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.11 参照]
- 8.9 網膜症があらわれることがあるので、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。[11.1.14 参照]
- 8.10 自己免疫現象によると思われる症状・徴候があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[9.1.7 参照],[11.1.4 参照]
- 8.11 溶血性尿毒症症候群があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板数、赤血球数、末梢血液像等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.10 参照]
-
〈ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤との併用の場合〉
- 8.12 貧血があらわれることがあるので、ヘモグロビン量を定期的に測定するなど観察を十分に行うこと。[11.1.15 参照]
- 8.13 高血圧があらわれることがあるので、投与中は血圧の推移等に十分注意すること。[11.1.16 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
-
〈併用薬剤共通〉
-
9.1.2 心疾患(ただしコントロールの困難な心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈等)を除く)又はその既往歴のある患者
貧血により心機能の異常、冠状動脈疾患が悪化又は再燃する可能性がある。[7.5 参照],[7.6 参照],[11.1.1 参照],[11.1.15 参照]
-
9.1.3 痛風又はその既往歴のある患者
血清尿酸濃度の上昇が報告されている。
- 9.1.4 アレルギー素因のある患者
-
9.1.5 高度の白血球減少又は血小板減少のある患者
白血球減少又は血小板減少が更に悪化することがあり、感染症又は出血傾向を来しやすい。[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.6 中枢・精神神経障害又はその既往歴のある患者
中枢・精神神経症状が悪化又は再燃することがある。[8.4 参照],[11.1.6 参照]
-
9.1.7 自己免疫疾患(ただし自己免疫性肝炎を除く)の患者又はその素因のある患者
疾患が悪化又は顕性化することがある。[8.3 参照],[8.10 参照],[11.1.4 参照]
-
9.1.8 高血圧症の患者
脳出血を含む脳血管障害が生じたとの報告がある。なお、高血圧症及び糖尿病の両疾患を合併する患者では脳出血が生じるリスクが高いので注意すること。[11.1.17 参照]
-
9.1.9 糖尿病又はその既往歴、家族歴のある患者、耐糖能障害のある患者
糖尿病が増悪又は発症しやすい。また、高血圧症及び糖尿病の両疾患を合併する患者では脳出血が生じるリスクが高いので注意すること。[8.7 参照],[11.1.12 参照]
-
9.1.2 心疾患(ただしコントロールの困難な心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈等)を除く)又はその既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 慢性腎不全又はクレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者
投与しないこと。本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。[2.5 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 軽度又は中等度の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者を除く)
本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。[16.6.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。肝予備能が低下している可能性があり、重大な副作用が生じることがある。[2.7 参照],[16.6.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
-
9.4.1 *妊娠する可能性のある女性
本剤投与中及び最終投与後9ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明し、避妊するよう指導すること。また、投与直前の妊娠検査結果が陰性であることを確認後に投与を開始すること。なお、妊娠していないことを確認するために、妊娠検査を毎月1回実施すること。[1.1 参照],[1.2 参照],[9.5 参照],[15.2.3 参照]
-
9.4.2 *パートナーが妊婦、妊娠している可能性又は妊娠する可能性のある男性
本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊するよう指導すること。精液中への本剤の移行が否定できないことから、その危険性を患者に十分理解させること。[1.3 参照],[9.5 参照],[15.2.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で催奇形性作用(ラット及びウサギ:1mg/kg/日)及び胚・胎児致死作用(ラット:10mg/kg/日)が認められている。[1.1 参照],[2.1 参照],[9.4.1 参照],[9.4.2 参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。[2.1 参照]
9.7 小児等
小児等に対する臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。国内で実施した臨床試験において、高齢者では、高度の臨床検査値異常等の発現頻度及び減量を要する頻度が高くなる傾向が認められている。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ヌクレオシドアナログ |
併用により乳酸アシドーシス、肝不全が報告されていることから、本剤は乳酸アシドーシス、肝不全を増強する可能性がある。また、本剤投与終了後2ヵ月間はヌクレオシドアナログとの相互作用の可能性があるので注意すること。 |
本剤はin vitroにおいてプリンヌクレオシドのリン酸化を促進する。また、ジダノシンとの併用により、乳酸アシドーシス、膵炎など死亡例を含むミトコンドリア毒性の発現が報告されている。 |
ジドブジン |
本剤はジドブジンの効果を減弱するおそれがある。併用する場合は、血漿中HIV RNAレベルを観察することが望ましい。HIV RNAレベルが上昇した場合には、本剤の中止等の適切な処置を行うこと。 |
本剤はin vitroにおいてジドブジンのリン酸化を阻害する。 |
骨髄機能抑制が起こるおそれがある。併用する場合には、定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、「7.用法及び用量に関連する注意」の項を参照すること。 |
本剤がアザチオプリンの代謝酵素であるイノシン一リン酸脱水素酵素(IMPDH)を阻害することにより、代謝産物のメチルチオイノシン一リン酸(meTIMP)が蓄積すると考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
- 11.1.1 貧血[赤血球減少(250万/mm3未満)(5%未満)、ヘモグロビン減少(8g/dL未満)(5%未満)、ヘモグロビン減少(8以上9.5g/dL未満)(5%以上)、ヘモグロビン減少(9.5以上11g/dL未満)(5%以上)]
- 11.1.2 白血球減少(2,000/mm3未満)(5%以上)、顆粒球減少(1,000/mm3未満)(5%以上)、血小板減少(50,000/mm3未満)(5%未満)
- 11.1.3 重篤な肝障害(5%未満)
- 11.1.4 自己免疫現象によると思われる症状・徴候[甲状腺機能異常(5%以上)等]
- 11.1.5 脳梗塞(5%未満)
-
11.1.6 重篤なうつ状態、自殺企図、躁状態、攻撃的行動(いずれも頻度不明)
抑うつ、自殺企図があらわれることがある。また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがある。患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい。[2.6 参照],[8.4 参照],[9.1.6 参照]
- 11.1.7 せん妄、幻覚(いずれも頻度不明)
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状、また、胸部X線異常があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.6 参照]
- 11.1.9 心不全(頻度不明)
-
11.1.10 溶血性尿毒症症候群(HUS)(頻度不明)
血小板減少、貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがある。[8.2 参照],[8.11 参照]
- 11.1.11 ネフローゼ症候群(頻度不明)
-
11.1.12 糖尿病(1型及び2型)(頻度不明)
糖尿病が増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがある。[8.7 参照],[9.1.9 参照]
-
11.1.13 敗血症(頻度不明)
易感染性となり、敗血症があらわれることがある。[9.1.5 参照]
-
11.1.14 網膜症(頻度不明)
網膜出血、軟性白斑及び糖尿病網膜症の増悪に注意すること。[8.9 参照]
-
〈ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤との併用の場合〉
- 11.1.15 貧血(21.7%)
-
11.1.16 高血圧(頻度不明)
収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に至った例も報告されている。[8.13 参照]
-
11.1.17 脳血管障害(頻度不明)
脳梗塞、脳出血等の脳血管障害があらわれることがある。[9.1.8 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
全身症状 |
発熱 注1) 、悪寒(82.2%)、全身倦怠感(88.5%)、かぜ症候群 |
インフルエンザ様症状 |
|
過敏症 |
発疹、そう痒感 |
蕁麻疹 |
|
血液 |
白血球数減少(75.3%)、血小板数減少(62.1%)、顆粒球数減少(81.6%)、白血球分画異常(96.6%)、赤血球数減少(70.7%)、ヘモグロビン減少(76.4%)、ヘマトクリット減少(71.3%)、網状赤血球数減少、網状赤血球数増多(75.9%)、好酸球数増多、好中球数増多、血小板数増多 |
出血傾向、白血球数増多 |
|
肝臓 |
AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇、γ-GTP上昇 |
||
腎臓 |
蛋白尿(50.6%)、BUN上昇、血尿 |
クレアチニン上昇、膀胱炎、頻尿、排尿障害 |
|
精神神経系 |
頭痛・頭重(80.5%)、不眠、めまい、抑うつ、焦燥、手足のしびれ、不安 |
意識障害、傾眠、知覚異常、振戦、無気力、歩行困難、健忘、異常感、感情不安定、耳閉、注意力障害 |
妄想、怒り |
循環器 |
血圧上昇、動悸、潮紅、四肢冷感 |
不整脈、血圧低下 |
|
呼吸器 |
咳嗽、上気道炎、呼吸困難、鼻出血 |
肺炎、鼻漏、血痰、嗄声、鼻炎、気管支炎、鼻閉 |
|
消化器 |
食欲不振(59.2%)、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、消化不良、便秘、口内・口唇炎、味覚異常 |
腹部膨満感、口渇、歯周・歯髄・歯肉炎、歯痛、胃炎、歯の異常、排便障害、腸炎、舌炎、痔核、おくび、鼓腸放屁、腸管機能異常 |
膵炎 |
皮膚 |
湿疹、脱毛 |
ざ瘡、発汗、皮膚乾燥、白癬、紅斑、紫斑、脂漏、爪の異常、過角化、皮膚潰瘍、毛質異常、落屑 |
丘疹 |
眼 |
眼底出血等の網膜の微小循環障害 注2) |
眼痛、視力異常、結膜下出血、眼球充血、結膜炎、眼の異和感、眼そう痒症、眼精疲労、硝子体浮遊物、羞明、視覚異常、視野欠損、麦粒腫 |
|
注射部位 |
発赤 |
疼痛、熱感、腫脹、色素沈着、そう痒、出血 |
|
その他 |
関節痛(58.0%)、筋肉痛、肩こり等の緊張亢進、背部・腰部痛、浮腫、胸部圧迫感、疼痛、咽頭炎、体重減少、尿糖、血清アルブミン低下(54.0%)、血清総蛋白減少、血清コレステロール上昇、血中コレステロール低下、血中尿酸上昇、血清カルシウム低下、血清無機リン低下、CRP上昇 |
疲労、脱力感、難聴、単純疱疹、帯状疱疹、蜂窩織炎、筋痙直、手指関節拘縮、耳鳴、冷汗、不正出血、神経痛、頚部痛、易感染性、花粉症、外耳炎、耳痛、中耳炎、前立腺炎、嗅覚異常、四肢不快感、サルコイドーシス、トリグリセライド上昇、血清アミラーゼ上昇、血糖上昇 |
CK上昇、血清カリウム上昇、ヘモグロビンA1C上昇 |
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
- 15.2.1 マウス3及び6ヵ月間投与試験(1~150mg/kg/日)で精子異常(15mg/kg/日以上)がみられたとの報告がある(休薬により回復)。
- 15.2.2 ラット長期投与試験(24ヵ月間、10~40mg/kg/日)で網膜変性の発生頻度が対照群に比べて増加したとの報告がある。
- 15.2.3 細菌を用いる復帰変異試験、ヒトリンパ球を用いる染色体異常試験及びラット優性致死試験は陰性であったが、マウスリンフォーマ試験、マウスBalb/3T3形質転換試験及びマウス小核試験は陽性であった。癌原性試験でマウスに75mg/kg/日までを18ヵ月間、ラットに40mg/kg/日までを24ヵ月間、p53+/-トランスジェニックマウスに300mg/kg/日までを6ヵ月間投与しても本薬投与による腫瘍発生の増加はみられなかったとの報告がある。[1.2 参照],[1.3 参照],[9.4.1 参照],[9.4.2 参照]
1. 警告
- 1.1 本剤では催奇形性が報告されているので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[2.1 参照],[9.4.1 参照],[9.5 参照]
- 1.2 *本剤では催奇形性及び遺伝毒性が報告されているので、妊娠する可能性のある女性に投与する場合には、本剤投与中及び最終投与後9ヵ月間において避妊するよう指導すること。[9.4.1 参照],[15.2.3 参照]
- 1.3 *本剤では催奇形性及び遺伝毒性が報告されており、本剤の精液中への移行が否定できないことから、パートナーが妊婦、妊娠している可能性又は妊娠する可能性のある男性に投与する場合には、本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊するよう指導すること。[9.4.2 参照],[15.2.3 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 妊婦、妊娠している可能性のある女性又は授乳中の女性[動物実験で催奇形性作用及び胚・胎児致死作用が報告されている。][1.1 参照],[9.5 参照],[9.6 参照]
- 2.2 本剤の成分又は他のヌクレオシドアナログ(アシクロビル、ガンシクロビル、ビダラビン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.3 コントロールの困難な心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈等)のある患者[貧血が原因で心疾患が悪化することがある。][7.5 参照],[7.6 参照],[11.1.1 参照],[11.1.9 参照],[11.1.15 参照]
- 2.4 異常ヘモグロビン症(サラセミア、鎌状赤血球性貧血等)の患者[貧血が原因で異常ヘモグロビン症が悪化することがある。][11.1.1 参照],[11.1.15 参照]
- 2.5 慢性腎不全又はクレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。][9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
- 2.6 重度のうつ病、自殺念慮又は自殺企図等の重度の精神病状態にある患者又はその既往歴のある患者[うつ病が悪化又は再燃することがある。][8.4 参照],[11.1.6 参照]
- 2.7 重篤な肝機能障害患者[9.3.1 参照],[16.6.2 参照]
- 2.8 自己免疫性肝炎の患者[自己免疫性肝炎が悪化することがある。][11.1.4 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈併用薬剤共通〉
-
〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
-
7.3 インターフェロン ベータは、通常、成人には1日600万国際単位で投与を開始し、投与後4週間までは連日、以後週3回静脈内投与又は点滴静注する。
- 7.3.1 セログループ1[ジェノタイプⅠ(1a)又はⅡ(1b)]で血中HCV RNA量が高値の患者における通常の投与期間は48週間である。なお、24週間以上の投与で効果が認められない場合、投与の中止を考慮すること。[17.1.2 参照]
- 7.3.2 それ以外の患者における通常の投与期間は24週間である。[17.1.1 参照]
-
7.4 下表の臨床検査値を確認することが望ましい。国内臨床試験において、リバビリンとして体重あたり1日13mg/kgを超える量を投与した場合、貧血の発現頻度の増加が認められた。[8.2 参照],[10.2 参照]
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善 検査項目
投与前値
白血球数
4,000/mm3以上
血小板数
100,000/mm3以上
ヘモグロビン濃度
12g/dL以上
-
7.5 投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン濃度の低下が認められた場合には、下表を参考にして用量を変更すること。[2.3 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照]
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
[インターフェロン ベータ併用時の用量調整]検査項目
数値
本剤
インターフェロン ベータ
白血球数
1,500/mm3未満
変更なし
半量に減量
1,000/mm3未満
中止
好中球数
750/mm3未満
変更なし
半量に減量
500/mm3未満
中止
血小板数
50,000/mm3未満
変更なし
半量に減量
25,000/mm3未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往なし)10g/dL未満
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日変更なし
8.5g/dL未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往あり)10g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日変更なし
8.5g/dL未満、又は減量後、4週間経過しても12g/dL未満
中止
-
7.3 インターフェロン ベータは、通常、成人には1日600万国際単位で投与を開始し、投与後4週間までは連日、以後週3回静脈内投与又は点滴静注する。
-
〈ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤との併用の場合〉
-
7.6 投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン濃度の低下が認められた場合には、下表を参考にして用量を変更すること。
なお、投与を再開する場合には、臨床検査値が下表の中止基準を上回ったことを確認すること。また、血小板数の減少による投与中止後の本剤の再開は、下表を参考にすること。[2.3 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照]C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
[ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤併用時の用量調整]検査項目
数値
本剤
好中球数
500/mm3未満
中止
血小板数
50,000/mm3未満
中止
25,000/mm3未満
中止(再開不可)
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往なし)10g/dL未満
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日8.5g/dL未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往あり)10g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続
減量
600mg/日→400mg/日
800mg/日→600mg/日
1,000mg/日→600mg/日8.5g/dL未満、又は減量後、4週間経過しても12g/dL未満
中止
C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
[ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤併用時の用量調整]検査項目
数値
本剤
好中球数
500/mm3未満
中止
血小板数
50,000/mm3未満
中止
25,000/mm3未満
中止(再開不可)
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往なし)投与開始1~4週時
11g/dL未満減量
600mg/日→200mg/日
800mg/日→400mg/日
1,000mg/日→400mg/日投与開始5週時以降
10g/dL未満8.5g/dL未満
中止
ヘモグロビン濃度
(心疾患又はその既往あり)投与開始1~4週時
11g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続減量
600mg/日→200mg/日
800mg/日→400mg/日
1,000mg/日→400mg/日投与開始5週時以降
10g/dL未満、又は投与中、投与前値に比べ2g/dL以上の減少が4週間持続8.5g/dL未満、又は減量後、4週間経過しても12g/dL未満
中止
-
7.6 投与中は、定期的に血液学的検査を実施し、好中球数、血小板数、ヘモグロビン濃度の低下が認められた場合には、下表を参考にして用量を変更すること。
8. 重要な基本的注意
-
〈併用薬剤共通〉
- 8.1 本剤の投与により、貧血(溶血性貧血等)を起こす可能性があることから、患者に対し貧血に関連する副作用(めまい等)の発現の可能性について十分説明すること。[11.1.1 参照],[11.1.15 参照]
-
〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
- 8.2 ヘモグロビン濃度、白血球数、好中球数及び血小板数の検査は、投与開始後1週間は2~3日に1回、以後投与開始後4週間までは毎週、その後は4週間に1回程度実施すること。[7.4 参照],[7.5 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.10 参照],[11.1.11 参照]
- 8.3 甲状腺機能異常があらわれることがあるので甲状腺機能検査は12週間に1度実施すること。[9.1.7 参照],[11.1.4 参照]
- 8.4 抑うつ、自殺企図をはじめ、躁状態、攻撃的行動、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等の精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ、これらの症状があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。[2.6 参照],[9.1.6 参照],[11.1.6 参照]
- 8.5 重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.3 参照]
- 8.6 間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。[11.1.8 参照]
- 8.7 糖尿病が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行うこと。[9.1.9 参照],[11.1.12 参照]
- 8.8 ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、定期的に尿検査(尿蛋白)を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.11 参照]
- 8.9 網膜症があらわれることがあるので、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。[11.1.14 参照]
- 8.10 自己免疫現象によると思われる症状・徴候があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[9.1.7 参照],[11.1.4 参照]
- 8.11 溶血性尿毒症症候群があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板数、赤血球数、末梢血液像等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.10 参照]
-
〈ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤との併用の場合〉
- 8.12 貧血があらわれることがあるので、ヘモグロビン量を定期的に測定するなど観察を十分に行うこと。[11.1.15 参照]
- 8.13 高血圧があらわれることがあるので、投与中は血圧の推移等に十分注意すること。[11.1.16 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
-
〈併用薬剤共通〉
-
9.1.2 心疾患(ただしコントロールの困難な心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈等)を除く)又はその既往歴のある患者
貧血により心機能の異常、冠状動脈疾患が悪化又は再燃する可能性がある。[7.5 参照],[7.6 参照],[11.1.1 参照],[11.1.15 参照]
-
9.1.3 痛風又はその既往歴のある患者
血清尿酸濃度の上昇が報告されている。
- 9.1.4 アレルギー素因のある患者
-
9.1.5 高度の白血球減少又は血小板減少のある患者
白血球減少又は血小板減少が更に悪化することがあり、感染症又は出血傾向を来しやすい。[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.6 中枢・精神神経障害又はその既往歴のある患者
中枢・精神神経症状が悪化又は再燃することがある。[8.4 参照],[11.1.6 参照]
-
9.1.7 自己免疫疾患(ただし自己免疫性肝炎を除く)の患者又はその素因のある患者
疾患が悪化又は顕性化することがある。[8.3 参照],[8.10 参照],[11.1.4 参照]
-
9.1.8 高血圧症の患者
脳出血を含む脳血管障害が生じたとの報告がある。なお、高血圧症及び糖尿病の両疾患を合併する患者では脳出血が生じるリスクが高いので注意すること。[11.1.17 参照]
-
9.1.9 糖尿病又はその既往歴、家族歴のある患者、耐糖能障害のある患者
糖尿病が増悪又は発症しやすい。また、高血圧症及び糖尿病の両疾患を合併する患者では脳出血が生じるリスクが高いので注意すること。[8.7 参照],[11.1.12 参照]
-
9.1.2 心疾患(ただしコントロールの困難な心疾患(心筋梗塞、心不全、不整脈等)を除く)又はその既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 慢性腎不全又はクレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者
投与しないこと。本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。[2.5 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 軽度又は中等度の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/分以下の腎機能障害のある患者を除く)
本剤の血中濃度が上昇し、重大な副作用が生じることがある。[16.6.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。肝予備能が低下している可能性があり、重大な副作用が生じることがある。[2.7 参照],[16.6.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
-
9.4.1 *妊娠する可能性のある女性
本剤投与中及び最終投与後9ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明し、避妊するよう指導すること。また、投与直前の妊娠検査結果が陰性であることを確認後に投与を開始すること。なお、妊娠していないことを確認するために、妊娠検査を毎月1回実施すること。[1.1 参照],[1.2 参照],[9.5 参照],[15.2.3 参照]
-
9.4.2 *パートナーが妊婦、妊娠している可能性又は妊娠する可能性のある男性
本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊するよう指導すること。精液中への本剤の移行が否定できないことから、その危険性を患者に十分理解させること。[1.3 参照],[9.5 参照],[15.2.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で催奇形性作用(ラット及びウサギ:1mg/kg/日)及び胚・胎児致死作用(ラット:10mg/kg/日)が認められている。[1.1 参照],[2.1 参照],[9.4.1 参照],[9.4.2 参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。[2.1 参照]
9.7 小児等
小児等に対する臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。国内で実施した臨床試験において、高齢者では、高度の臨床検査値異常等の発現頻度及び減量を要する頻度が高くなる傾向が認められている。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ヌクレオシドアナログ |
併用により乳酸アシドーシス、肝不全が報告されていることから、本剤は乳酸アシドーシス、肝不全を増強する可能性がある。また、本剤投与終了後2ヵ月間はヌクレオシドアナログとの相互作用の可能性があるので注意すること。 |
本剤はin vitroにおいてプリンヌクレオシドのリン酸化を促進する。また、ジダノシンとの併用により、乳酸アシドーシス、膵炎など死亡例を含むミトコンドリア毒性の発現が報告されている。 |
ジドブジン |
本剤はジドブジンの効果を減弱するおそれがある。併用する場合は、血漿中HIV RNAレベルを観察することが望ましい。HIV RNAレベルが上昇した場合には、本剤の中止等の適切な処置を行うこと。 |
本剤はin vitroにおいてジドブジンのリン酸化を阻害する。 |
骨髄機能抑制が起こるおそれがある。併用する場合には、定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、「7.用法及び用量に関連する注意」の項を参照すること。 |
本剤がアザチオプリンの代謝酵素であるイノシン一リン酸脱水素酵素(IMPDH)を阻害することにより、代謝産物のメチルチオイノシン一リン酸(meTIMP)が蓄積すると考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈インターフェロン ベータとの併用の場合〉
- 11.1.1 貧血[赤血球減少(250万/mm3未満)(5%未満)、ヘモグロビン減少(8g/dL未満)(5%未満)、ヘモグロビン減少(8以上9.5g/dL未満)(5%以上)、ヘモグロビン減少(9.5以上11g/dL未満)(5%以上)]
- 11.1.2 白血球減少(2,000/mm3未満)(5%以上)、顆粒球減少(1,000/mm3未満)(5%以上)、血小板減少(50,000/mm3未満)(5%未満)
- 11.1.3 重篤な肝障害(5%未満)
- 11.1.4 自己免疫現象によると思われる症状・徴候[甲状腺機能異常(5%以上)等]
- 11.1.5 脳梗塞(5%未満)
-
11.1.6 重篤なうつ状態、自殺企図、躁状態、攻撃的行動(いずれも頻度不明)
抑うつ、自殺企図があらわれることがある。また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがある。患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい。[2.6 参照],[8.4 参照],[9.1.6 参照]
- 11.1.7 せん妄、幻覚(いずれも頻度不明)
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状、また、胸部X線異常があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.6 参照]
- 11.1.9 心不全(頻度不明)
-
11.1.10 溶血性尿毒症症候群(HUS)(頻度不明)
血小板減少、貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがある。[8.2 参照],[8.11 参照]
- 11.1.11 ネフローゼ症候群(頻度不明)
-
11.1.12 糖尿病(1型及び2型)(頻度不明)
糖尿病が増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがある。[8.7 参照],[9.1.9 参照]
-
11.1.13 敗血症(頻度不明)
易感染性となり、敗血症があらわれることがある。[9.1.5 参照]
-
11.1.14 網膜症(頻度不明)
網膜出血、軟性白斑及び糖尿病網膜症の増悪に注意すること。[8.9 参照]
-
〈ソホスブビル・ベルパタスビル配合剤との併用の場合〉
- 11.1.15 貧血(21.7%)
-
11.1.16 高血圧(頻度不明)
収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に至った例も報告されている。[8.13 参照]
-
11.1.17 脳血管障害(頻度不明)
脳梗塞、脳出血等の脳血管障害があらわれることがある。[9.1.8 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
全身症状 |
発熱 注1) 、悪寒(82.2%)、全身倦怠感(88.5%)、かぜ症候群 |
インフルエンザ様症状 |
|
過敏症 |
発疹、そう痒感 |
蕁麻疹 |
|
血液 |
白血球数減少(75.3%)、血小板数減少(62.1%)、顆粒球数減少(81.6%)、白血球分画異常(96.6%)、赤血球数減少(70.7%)、ヘモグロビン減少(76.4%)、ヘマトクリット減少(71.3%)、網状赤血球数減少、網状赤血球数増多(75.9%)、好酸球数増多、好中球数増多、血小板数増多 |
出血傾向、白血球数増多 |
|
肝臓 |
AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇、γ-GTP上昇 |
||
腎臓 |
蛋白尿(50.6%)、BUN上昇、血尿 |
クレアチニン上昇、膀胱炎、頻尿、排尿障害 |
|
精神神経系 |
頭痛・頭重(80.5%)、不眠、めまい、抑うつ、焦燥、手足のしびれ、不安 |
意識障害、傾眠、知覚異常、振戦、無気力、歩行困難、健忘、異常感、感情不安定、耳閉、注意力障害 |
妄想、怒り |
循環器 |
血圧上昇、動悸、潮紅、四肢冷感 |
不整脈、血圧低下 |
|
呼吸器 |
咳嗽、上気道炎、呼吸困難、鼻出血 |
肺炎、鼻漏、血痰、嗄声、鼻炎、気管支炎、鼻閉 |
|
消化器 |
食欲不振(59.2%)、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、消化不良、便秘、口内・口唇炎、味覚異常 |
腹部膨満感、口渇、歯周・歯髄・歯肉炎、歯痛、胃炎、歯の異常、排便障害、腸炎、舌炎、痔核、おくび、鼓腸放屁、腸管機能異常 |
膵炎 |
皮膚 |
湿疹、脱毛 |
ざ瘡、発汗、皮膚乾燥、白癬、紅斑、紫斑、脂漏、爪の異常、過角化、皮膚潰瘍、毛質異常、落屑 |
丘疹 |
眼 |
眼底出血等の網膜の微小循環障害 注2) |
眼痛、視力異常、結膜下出血、眼球充血、結膜炎、眼の異和感、眼そう痒症、眼精疲労、硝子体浮遊物、羞明、視覚異常、視野欠損、麦粒腫 |
|
注射部位 |
発赤 |
疼痛、熱感、腫脹、色素沈着、そう痒、出血 |
|
その他 |
関節痛(58.0%)、筋肉痛、肩こり等の緊張亢進、背部・腰部痛、浮腫、胸部圧迫感、疼痛、咽頭炎、体重減少、尿糖、血清アルブミン低下(54.0%)、血清総蛋白減少、血清コレステロール上昇、血中コレステロール低下、血中尿酸上昇、血清カルシウム低下、血清無機リン低下、CRP上昇 |
疲労、脱力感、難聴、単純疱疹、帯状疱疹、蜂窩織炎、筋痙直、手指関節拘縮、耳鳴、冷汗、不正出血、神経痛、頚部痛、易感染性、花粉症、外耳炎、耳痛、中耳炎、前立腺炎、嗅覚異常、四肢不快感、サルコイドーシス、トリグリセライド上昇、血清アミラーゼ上昇、血糖上昇 |
CK上昇、血清カリウム上昇、ヘモグロビンA1C上昇 |
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
- 15.2.1 マウス3及び6ヵ月間投与試験(1~150mg/kg/日)で精子異常(15mg/kg/日以上)がみられたとの報告がある(休薬により回復)。
- 15.2.2 ラット長期投与試験(24ヵ月間、10~40mg/kg/日)で網膜変性の発生頻度が対照群に比べて増加したとの報告がある。
- 15.2.3 細菌を用いる復帰変異試験、ヒトリンパ球を用いる染色体異常試験及びラット優性致死試験は陰性であったが、マウスリンフォーマ試験、マウスBalb/3T3形質転換試験及びマウス小核試験は陽性であった。癌原性試験でマウスに75mg/kg/日までを18ヵ月間、ラットに40mg/kg/日までを24ヵ月間、p53+/-トランスジェニックマウスに300mg/kg/日までを6ヵ月間投与しても本薬投与による腫瘍発生の増加はみられなかったとの報告がある。[1.2 参照],[1.3 参照],[9.4.1 参照],[9.4.2 参照]
200mg(カプセル)、