薬効分類名抗インフルエンザウイルス剤
一般的名称オセルタミビルリン酸塩
タミフルドライシロップ3%
たみふるどらいしろっぷ3%
TAMIFLU Dry Syrup
製造販売元/中外製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
ワルファリン
併用後にプロトロンビン時間が延長した報告がある。併用する場合には、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
機序は不明である。
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン
経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの効果が得られないおそれがある。
ワクチンウイルスの増殖が抑制され、経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの効果が減弱する可能性がある。
4. 効能又は効果
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈治療〉
- 5.1 A型又はB型インフルエンザウイルス感染症と診断された患者のみが対象となるが、抗ウイルス薬の投与がA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の全ての患者に対しては必須ではないことを踏まえ、患者の状態を十分観察した上で、本剤の使用の必要性を慎重に検討すること。特に、幼児及び高齢者に比べて、その他の年代ではインフルエンザによる死亡率が低いことを考慮すること。[1.1 参照]
- 〈予防〉
- 〈効能共通〉
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈治療〉
- 〈予防〉
-
〈効能共通〉
-
7.4 成人の腎機能障害患者では、血漿中濃度が増加するので、腎機能の低下に応じて、次のような投与法を目安とすること(外国人における成績による)。[8.2 参照],[9.2.1 参照],[16.6.3 参照]
クレアチニンクリアランス(mL/分)
投与法
治療
予防
Ccr>30
1回75mg 1日2回
1回75mg 1日1回
10<Ccr≦30
1回75mg 1日1回
1回75mg 隔日
又は
1回30mg 1日1回Ccr≦10
推奨用量は確立していない
Ccr:クレアチニンクリアランス
(参考)国外では、幼小児における本剤のクリアランス能を考慮し、以下に示す体重群別固定用量が用いられている。[16.6.1 参照]
体重
固定用量注)
15kg以下
1回30mg
15kgを超え23kg以下
1回45mg
23kgを超え40kg以下
1回60mg
40kgを超える
1回75mg
注)用量(mg)はオセルタミビルとして
治療に用いる場合は1日2回、予防に用いる場合は1日1回
-
7.4 成人の腎機能障害患者では、血漿中濃度が増加するので、腎機能の低下に応じて、次のような投与法を目安とすること(外国人における成績による)。[8.2 参照],[9.2.1 参照],[16.6.3 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず、インフルエンザ罹患時には、異常行動を発現した例が報告されている。異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、①異常行動の発現のおそれがあること、②自宅において療養を行う場合、少なくとも発熱から2日間、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じること、について患者・家族に対し説明を行うこと。なお、転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いこと、が知られている。[11.1.7 参照]
- 8.2 本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能が低下している場合には血漿中濃度が高くなるおそれがあるので、本剤の投与に際しては、クレアチニンクリアランス値に応じた用法及び用量に関連する注意に基づいて、状態を観察しながら慎重に投与すること。[7.4 参照],[9.2.1 参照],[16.6.3 参照]
- 8.3 出血があらわれることがあるので、患者及びその家族に対して、血便、吐血、不正子宮出血等の出血症状があらわれた場合には医師に連絡するよう説明すること。[11.1.8 参照],[11.2 参照]
- 8.4 細菌感染症がインフルエンザウイルス感染症に合併したり、インフルエンザ様症状と混同されることがあるので、細菌感染症の場合には、抗菌剤を投与するなど適切な処置を行うこと。[5.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 高度の腎機能障害患者
腎機能の低下に応じて用法及び用量を調節すること。血漿中濃度が増加する。[7.4 参照],[8.2 参照],[16.6.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている。[16.3.1 参照]
9.6 授乳婦
治療の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
副作用の発現に十分注意すること。低出生体重児又は2週齢未満の新生児、腎機能障害を有する小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[15.2.1 参照],[15.2.2 参照]
9.8 高齢者
状態を観察しながら投与すること。一般に高齢者では、生理機能(腎機能、肝機能等)の低下や、種々の基礎疾患を有することが多い。国外で実施されたカプセル剤による臨床試験成績では、副作用の頻度及び種類は非高齢者との間に差は認められていない。[16.6.2 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
蕁麻疹、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.2 肺炎(頻度不明)
異常が認められた場合にはX線等の検査により原因(薬剤性、感染性等)を鑑別し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.3 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)
重篤な肝炎、AST、ALT、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
- 11.1.4 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
- 11.1.5 急性腎障害(頻度不明)
- 11.1.6 白血球減少、血小板減少(頻度不明)
-
11.1.7 精神・神経症状、異常行動(頻度不明)
精神・神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)があらわれることがある。因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至るおそれのある異常行動(急に走り出す、徘徊する等)があらわれることがある。[8.1 参照]
-
11.1.8 出血性大腸炎、虚血性大腸炎(頻度不明)
血便、血性下痢等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.3 参照]
11.2 その他の副作用
0.1%以上注1) |
0.1%未満注1) |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
皮膚 |
発疹(0.8%)、紅斑(多形紅斑を含む) |
蕁麻疹、そう痒症 |
皮下出血注2) |
消化器 |
下痢(2.8%)、嘔吐(2.0%)、腹痛、悪心 |
口内炎(潰瘍性を含む)、便異常 |
口唇炎、血便注2)、メレナ注2)、吐血注2)、消化性潰瘍、腹部膨満、口腔内不快感、食欲不振 |
精神神経系 |
激越、嗜眠、傾眠、振戦 |
めまい、頭痛、不眠症、感覚鈍麻、悪夢 |
|
循環器 |
上室性頻脈、心室性期外収縮、心電図異常(ST上昇)、動悸 |
||
肝臓 |
ALT増加、AST増加 |
γ-GTP増加、Al-P増加 |
|
腎臓 |
血尿注2)、蛋白尿 |
||
血液 |
好酸球数増加 |
||
呼吸器 |
鼻出血注2)、気管支炎 |
咳嗽 |
|
眼 |
結膜炎 |
視覚障害(視野欠損、視力低下)、霧視、複視、眼痛 |
|
その他 |
低体温(0.8%) |
発熱 |
疲労、不正子宮出血注2)、耳の障害(灼熱感、耳痛等)、浮腫、血中ブドウ糖増加、背部痛、胸痛 |
注2)[8.3 参照]
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 国内で実施されたカプセル剤による第Ⅲ相予防試験において、糖尿病が増悪したとの報告が1例ある。また、国外で実施されたカプセル剤による第Ⅲ相予防試験では、糖代謝障害を有する被験者で糖尿病悪化又は高血糖が7例にみられた(外国人データ)。非臨床試験においては、臨床用量の100倍までの用量において糖代謝阻害は認められていない。
- 15.1.2 国外で実施されたカプセル剤による慢性心疾患患者及び慢性呼吸器疾患患者を対象とした第Ⅲ相治療試験において、インフルエンザ罹病期間に対する有効性ではプラセボに対し有意な差はみられていない。しかし、本剤投与によりウイルス放出期間を有意に短縮し、その結果、発熱、筋肉痛/関節痛又は悪寒/発汗の回復期間が有意に短縮した(外国人データ)。
- 15.1.3 国外で実施されたドライシロップ剤による慢性喘息合併小児を対象とした第Ⅲ相治療試験において、有効性を検証するには至っていない。一方、安全性において特に大きな問題はみられていない(外国人データ)。
- 15.1.4 シーズン中に重複してインフルエンザに罹患した患者に本剤を繰り返して使用した経験はない。
- 15.1.5 国外ではドライシロップ剤及びカプセル剤による免疫低下者の予防試験において、12週間の投与経験がある(外国人データ)。
15.2 非臨床試験に基づく情報
- 15.2.1 幼若ラットの単回経口投与毒性試験において、オセルタミビルリン酸塩を394、657、788、920、1117、1314mg/kgの用量で単回経口投与した時、7日齢ラットでは薬物に関連した死亡が657mg/kg以上で認められた。しかし、394mg/kgを投与した7日齢ラット及び1314mg/kgを投与した成熟ラット(42日齢)では死亡は認められなかった。[9.7 参照]
- 15.2.2 幼若ラットの単回経口投与トキシコキネティクス試験において、毒性が認められなかった用量におけるオセルタミビルの脳/血漿中AUC比は、7日齢ラットで0.31(394mg/kg)、成熟ラット(42日齢)で0.22(1314mg/kg)であった。[9.7 参照]
4. 効能又は効果
A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈治療〉
- 5.1 A型又はB型インフルエンザウイルス感染症と診断された患者のみが対象となるが、抗ウイルス薬の投与がA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の全ての患者に対しては必須ではないことを踏まえ、患者の状態を十分観察した上で、本剤の使用の必要性を慎重に検討すること。特に、幼児及び高齢者に比べて、その他の年代ではインフルエンザによる死亡率が低いことを考慮すること。[1.1 参照]
- 〈予防〉
- 〈効能共通〉
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈治療〉
- 〈予防〉
-
〈効能共通〉
-
7.4 成人の腎機能障害患者では、血漿中濃度が増加するので、腎機能の低下に応じて、次のような投与法を目安とすること(外国人における成績による)。[8.2 参照],[9.2.1 参照],[16.6.3 参照]
クレアチニンクリアランス(mL/分)
投与法
治療
予防
Ccr>30
1回75mg 1日2回
1回75mg 1日1回
10<Ccr≦30
1回75mg 1日1回
1回75mg 隔日
又は
1回30mg 1日1回Ccr≦10
推奨用量は確立していない
Ccr:クレアチニンクリアランス
(参考)国外では、幼小児における本剤のクリアランス能を考慮し、以下に示す体重群別固定用量が用いられている。[16.6.1 参照]
体重
固定用量注)
15kg以下
1回30mg
15kgを超え23kg以下
1回45mg
23kgを超え40kg以下
1回60mg
40kgを超える
1回75mg
注)用量(mg)はオセルタミビルとして
治療に用いる場合は1日2回、予防に用いる場合は1日1回
-
7.4 成人の腎機能障害患者では、血漿中濃度が増加するので、腎機能の低下に応じて、次のような投与法を目安とすること(外国人における成績による)。[8.2 参照],[9.2.1 参照],[16.6.3 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず、インフルエンザ罹患時には、異常行動を発現した例が報告されている。異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、①異常行動の発現のおそれがあること、②自宅において療養を行う場合、少なくとも発熱から2日間、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じること、について患者・家族に対し説明を行うこと。なお、転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いこと、が知られている。[11.1.7 参照]
- 8.2 本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能が低下している場合には血漿中濃度が高くなるおそれがあるので、本剤の投与に際しては、クレアチニンクリアランス値に応じた用法及び用量に関連する注意に基づいて、状態を観察しながら慎重に投与すること。[7.4 参照],[9.2.1 参照],[16.6.3 参照]
- 8.3 出血があらわれることがあるので、患者及びその家族に対して、血便、吐血、不正子宮出血等の出血症状があらわれた場合には医師に連絡するよう説明すること。[11.1.8 参照],[11.2 参照]
- 8.4 細菌感染症がインフルエンザウイルス感染症に合併したり、インフルエンザ様症状と混同されることがあるので、細菌感染症の場合には、抗菌剤を投与するなど適切な処置を行うこと。[5.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 高度の腎機能障害患者
腎機能の低下に応じて用法及び用量を調節すること。血漿中濃度が増加する。[7.4 参照],[8.2 参照],[16.6.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている。[16.3.1 参照]
9.6 授乳婦
治療の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
副作用の発現に十分注意すること。低出生体重児又は2週齢未満の新生児、腎機能障害を有する小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[15.2.1 参照],[15.2.2 参照]
9.8 高齢者
状態を観察しながら投与すること。一般に高齢者では、生理機能(腎機能、肝機能等)の低下や、種々の基礎疾患を有することが多い。国外で実施されたカプセル剤による臨床試験成績では、副作用の頻度及び種類は非高齢者との間に差は認められていない。[16.6.2 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
蕁麻疹、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.2 肺炎(頻度不明)
異常が認められた場合にはX線等の検査により原因(薬剤性、感染性等)を鑑別し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.3 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)
重篤な肝炎、AST、ALT、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
- 11.1.4 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
- 11.1.5 急性腎障害(頻度不明)
- 11.1.6 白血球減少、血小板減少(頻度不明)
-
11.1.7 精神・神経症状、異常行動(頻度不明)
精神・神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)があらわれることがある。因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至るおそれのある異常行動(急に走り出す、徘徊する等)があらわれることがある。[8.1 参照]
-
11.1.8 出血性大腸炎、虚血性大腸炎(頻度不明)
血便、血性下痢等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.3 参照]
11.2 その他の副作用
0.1%以上注1) |
0.1%未満注1) |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
皮膚 |
発疹(0.8%)、紅斑(多形紅斑を含む) |
蕁麻疹、そう痒症 |
皮下出血注2) |
消化器 |
下痢(2.8%)、嘔吐(2.0%)、腹痛、悪心 |
口内炎(潰瘍性を含む)、便異常 |
口唇炎、血便注2)、メレナ注2)、吐血注2)、消化性潰瘍、腹部膨満、口腔内不快感、食欲不振 |
精神神経系 |
激越、嗜眠、傾眠、振戦 |
めまい、頭痛、不眠症、感覚鈍麻、悪夢 |
|
循環器 |
上室性頻脈、心室性期外収縮、心電図異常(ST上昇)、動悸 |
||
肝臓 |
ALT増加、AST増加 |
γ-GTP増加、Al-P増加 |
|
腎臓 |
血尿注2)、蛋白尿 |
||
血液 |
好酸球数増加 |
||
呼吸器 |
鼻出血注2)、気管支炎 |
咳嗽 |
|
眼 |
結膜炎 |
視覚障害(視野欠損、視力低下)、霧視、複視、眼痛 |
|
その他 |
低体温(0.8%) |
発熱 |
疲労、不正子宮出血注2)、耳の障害(灼熱感、耳痛等)、浮腫、血中ブドウ糖増加、背部痛、胸痛 |
注2)[8.3 参照]
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 国内で実施されたカプセル剤による第Ⅲ相予防試験において、糖尿病が増悪したとの報告が1例ある。また、国外で実施されたカプセル剤による第Ⅲ相予防試験では、糖代謝障害を有する被験者で糖尿病悪化又は高血糖が7例にみられた(外国人データ)。非臨床試験においては、臨床用量の100倍までの用量において糖代謝阻害は認められていない。
- 15.1.2 国外で実施されたカプセル剤による慢性心疾患患者及び慢性呼吸器疾患患者を対象とした第Ⅲ相治療試験において、インフルエンザ罹病期間に対する有効性ではプラセボに対し有意な差はみられていない。しかし、本剤投与によりウイルス放出期間を有意に短縮し、その結果、発熱、筋肉痛/関節痛又は悪寒/発汗の回復期間が有意に短縮した(外国人データ)。
- 15.1.3 国外で実施されたドライシロップ剤による慢性喘息合併小児を対象とした第Ⅲ相治療試験において、有効性を検証するには至っていない。一方、安全性において特に大きな問題はみられていない(外国人データ)。
- 15.1.4 シーズン中に重複してインフルエンザに罹患した患者に本剤を繰り返して使用した経験はない。
- 15.1.5 国外ではドライシロップ剤及びカプセル剤による免疫低下者の予防試験において、12週間の投与経験がある(外国人データ)。
15.2 非臨床試験に基づく情報
- 15.2.1 幼若ラットの単回経口投与毒性試験において、オセルタミビルリン酸塩を394、657、788、920、1117、1314mg/kgの用量で単回経口投与した時、7日齢ラットでは薬物に関連した死亡が657mg/kg以上で認められた。しかし、394mg/kgを投与した7日齢ラット及び1314mg/kgを投与した成熟ラット(42日齢)では死亡は認められなかった。[9.7 参照]
- 15.2.2 幼若ラットの単回経口投与トキシコキネティクス試験において、毒性が認められなかった用量におけるオセルタミビルの脳/血漿中AUC比は、7日齢ラットで0.31(394mg/kg)、成熟ラット(42日齢)で0.22(1314mg/kg)であった。[9.7 参照]