薬効分類名深在性真菌症治療剤
一般的名称イサブコナゾニウム硫酸塩
クレセンバカプセル40mg、クレセンバカプセル100mg
くれせんばかぷせる40mg、くれせんばかぷせる100mg
CRESEMBA Capsules, CRESEMBA Capsules
製造販売元/旭化成ファーマ株式会社、提携先/Basilea Pharmaceutica International Ltd, Allschwil
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
ロピナビル・リトナビル
[16.7.2 参照]
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。
ロピナビル・リトナビルの血中濃度が低下するおそれがあるため、併用する場合はロピナビル・リトナビルの有効性の減弱について十分に注意すること。
リトナビルはCYP3Aを阻害する。
ロピナビル・リトナビルの血中濃度が低下する機序は不明。
CYP3Aを阻害する薬剤等
- ニルマトレルビル・リトナビル等
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。
これらの薬剤等 はCYP3Aを阻害する。
CYP3Aにより代謝される薬剤
- 免疫抑制剤
- ミダゾラム
フェンタニル
ベネトクラクス
メチルプレドニゾロン
デキサメタゾン
シンバスタチン
アムロジピン等
[16.7.2 参照]
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。
本剤はこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A)を阻害する。
エファビレンツ
相互に血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてエファビレンツの用量を調節すること。
本剤はエファビレンツの代謝酵素(CYP2B6)を誘導し、エファビレンツは本剤の代謝酵素(CYP3A)を誘導する。
シクロホスファミド
シクロホスファミドの活性代謝物の血中濃度が変動し毒性が増強するあるいは作用が減弱するおそれがある。
本剤は、シクロホスファミドの代謝酵素であるCYP2B6を誘導し、CYP3Aを阻害する。
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
- ビンクリスチン、ビンブラスチン等
コルヒチン
エベロリムス
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。
これらの薬剤はCYP3A及びP-gpの基質であり、本剤はCYP3A及びP-gpを阻害する。
P-gpの基質となる薬剤
- フェキソフェナジン
トルバプタン
抗悪性腫瘍剤 - ジゴキシン
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等
[16.7.2 参照]
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。
これらの薬剤はP-gpの基質であり、本剤はP-gpを阻害する。
ミコフェノール酸モフェチル
[16.7.2 参照]
活性代謝物であるミコフェノール酸の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はミコフェノール酸の副作用発現に十分に注意すること。
本剤はミコフェノール酸の代謝酵素(UGT)を阻害する。
メトホルミン
[16.7.2 参照]
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてメトホルミンの用量を調節すること。
メトホルミンはOCT2及びMATE1の基質であり、本剤はOCT2及びMATE1を阻害する。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 リトナビル、コビシスタット含有製剤、イトラコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、リファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
- 2.2 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
5. 効能・効果に関連する注意
本剤を投与する前に、原因真菌を分離及び同定するための真菌培養、病理組織学的検査等の他の検査のための試料を採取すること。培養等の検査の結果が得られる前に薬物療法を開始する場合でも、検査の結果が明らかになった時点でそれに応じた抗真菌剤による治療を再検討すること。
6. 用法・用量
通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.3.1 参照],[9.3.2 参照],[11.1.2 参照],[16.6.2 参照]
- 8.2 急性腎障害、腎不全があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3 参照],[16.6.1 参照]
- 8.3 本剤の投与に際しては、アレルギー歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
- 8.4 ラット及びマウスにおいて発がん性が認められているので、本剤を長期投与する場合は治療上の有益性と危険性を考慮して投与の継続を慎重に判断すること。[15.2.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 他のアゾール系抗真菌剤に対し薬物過敏症の既往歴のある患者
類似の化学構造を有しており、交差過敏反応を起こすおそれがある。
-
9.1.2 先天性QT短縮症候群の患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、本剤投与前及び投与中は定期的に心電図検査を実施するなど、患者の状態を慎重に観察すること。QT間隔が短縮するおそれがある。[17.3.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)
治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.2 参照]
-
9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類A及びB)
本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、副作用の発現に十分注意すること。[8.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットで乳汁中への移行が報告されている3) 。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- イサブコナゾールは、CYP3Aで代謝される。また、CYP3Aを中程度に阻害、CYP2B6を誘導、P糖蛋白(P-gp)、有機カチオントランスポーター(OCT)2、多剤・毒性化合物排出蛋白(MATE) 1、UDP-グルクロン酸転移酵素(UDP−glucuronosyltransferase, UGT)を阻害する。[16.4 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
**リトナビル |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。 |
これらの薬剤はCYP3Aを強く阻害する。 |
リファンピシン |
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤等はCYP3Aを強く誘導する。 |
ロミタピドメシル酸塩 |
ロミタピドの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
本剤はロミタピドの代謝酵素(CYP3A)を阻害する。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ロピナビル・リトナビル |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
リトナビルはCYP3Aを阻害する。 |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
これらの薬剤等 はCYP3Aを阻害する。 |
|
CYP3Aにより代謝される薬剤
|
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
本剤はこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A)を阻害する。 |
エファビレンツ |
相互に血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてエファビレンツの用量を調節すること。 |
本剤はエファビレンツの代謝酵素(CYP2B6)を誘導し、エファビレンツは本剤の代謝酵素(CYP3A)を誘導する。 |
**シクロホスファミド |
シクロホスファミドの活性代謝物の血中濃度が変動し毒性が増強するあるいは作用が減弱するおそれがある。 |
本剤は、シクロホスファミドの代謝酵素であるCYP2B6を誘導し、CYP3Aを阻害する。 |
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
これらの薬剤はCYP3A及びP-gpの基質であり、本剤はCYP3A及びP-gpを阻害する。 |
|
P-gpの基質となる薬剤
|
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
これらの薬剤はP-gpの基質であり、本剤はP-gpを阻害する。 |
ミコフェノール酸モフェチル |
活性代謝物であるミコフェノール酸の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はミコフェノール酸の副作用発現に十分に注意すること。 |
本剤はミコフェノール酸の代謝酵素(UGT)を阻害する。 |
メトホルミン |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてメトホルミンの用量を調節すること。 |
メトホルミンはOCT2及びMATE1の基質であり、本剤はOCT2及びMATE1を阻害する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
-
11.1.2 肝機能障害
肝機能検査異常(13.7%)、肝機能異常(6.8%)、肝損傷(1.4%)、肝炎(頻度不明)があらわれることがある。[8.1 参照],[9.3.1 参照],[9.3.2 参照],[16.6.2 参照]
- 11.1.3 急性腎障害(1.4%)、腎不全 (頻度不明)
- 11.1.4 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
白血球減少症、好中球減少症、汎血球減少症 |
||
心臓障害 |
動悸、心室性期外収縮 |
心房細動、心房粗動、徐脈、上室性期外収縮、上室性頻脈 |
|
耳及び迷路障害 |
回転性めまい |
||
内分泌障害 |
抗利尿ホルモン不適合分泌 |
||
胃腸障害 |
悪心 |
下痢、嘔吐 |
腹部膨満、腹痛、便秘、消化不良 |
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
末梢性浮腫 |
無力症、胸痛、疲労、倦怠感 |
|
肝胆道系障害 |
胆嚢炎 |
肝腫大 |
|
免疫系障害 |
過敏症 |
||
臨床検査 |
血圧低下、血小板数減少、血中クレアチニン増加、好中球数減少、心電図異常、体重減少 |
||
代謝及び栄養障害 |
高カリウム血症、食欲減退、低ナトリウム血症 |
低アルブミン血症、低血糖、低カリウム血症、低マグネシウム血症 |
|
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋力低下 |
背部痛 |
|
神経系障害 |
異常感覚、感覚障害、感覚鈍麻、傾眠、味覚不全、痙攣発作 |
脳症、頭痛、末梢性ニューロパチー、錯感覚、失神、痙攣 |
|
精神障害 |
譫妄、うつ病、不眠症 |
||
腎及び尿路障害 |
血尿、腎機能障害 |
||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
呼吸困難、口腔咽頭不快感、発声障害 |
急性呼吸不全、気管支痙攣、頻呼吸 |
|
皮膚及び皮下組織障害 |
そう痒性皮疹、光線過敏性反応、湿疹、皮膚乾燥、薬疹、冷汗 |
脱毛症、皮膚炎、点状出血、そう痒症、発疹 |
|
血管障害 |
ほてり |
高血圧 |
低血圧、血栓性静脈炎 |
13. 過量投与
-
13.1 処置
本剤は血液透析によって除去されない。[16.6.1 参照]
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
- 15.2.1 マウスのがん原性試験(2年間投与)において、肝芽細胞腫の増加及び肝臓の血管腫の増加が臨床曝露量(AUC)のそれぞれ0.6倍及び1.0倍以上の曝露量で認められた4) 。ラットのがん原性試験(2年間投与)において、皮膚線維腫の増加及び子宮内膜腺癌の増加が臨床曝露量のそれぞれ2.6倍及び3.8倍の曝露量で認められた5) 。なお、臨床試験においてヒトにおける本剤の投与と腫瘍発生との間に明確な関係は報告されていない。[8.4 参照]
- 15.2.2 本剤のコレステロール合成に関与するCYP51阻害作用6) に関連して、ラット反復経口投与試験において卵巣の間質細胞空胞化が臨床曝露量(AUC)の2.2倍以上の曝露量、ラット及びカニクイザル反復経口投与試験において副腎の皮質細胞肥大・空胞化が臨床曝露量の1.1倍の曝露量で認められた7) ,8) 。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 リトナビル、コビシスタット含有製剤、イトラコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、リファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
- 2.2 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
5. 効能・効果に関連する注意
本剤を投与する前に、原因真菌を分離及び同定するための真菌培養、病理組織学的検査等の他の検査のための試料を採取すること。培養等の検査の結果が得られる前に薬物療法を開始する場合でも、検査の結果が明らかになった時点でそれに応じた抗真菌剤による治療を再検討すること。
6. 用法・用量
通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。6回目投与の12~24時間経過後、イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.3.1 参照],[9.3.2 参照],[11.1.2 参照],[16.6.2 参照]
- 8.2 急性腎障害、腎不全があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3 参照],[16.6.1 参照]
- 8.3 本剤の投与に際しては、アレルギー歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
- 8.4 ラット及びマウスにおいて発がん性が認められているので、本剤を長期投与する場合は治療上の有益性と危険性を考慮して投与の継続を慎重に判断すること。[15.2.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 他のアゾール系抗真菌剤に対し薬物過敏症の既往歴のある患者
類似の化学構造を有しており、交差過敏反応を起こすおそれがある。
-
9.1.2 先天性QT短縮症候群の患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、本剤投与前及び投与中は定期的に心電図検査を実施するなど、患者の状態を慎重に観察すること。QT間隔が短縮するおそれがある。[17.3.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)
治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.2 参照]
-
9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類A及びB)
本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、副作用の発現に十分注意すること。[8.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットで乳汁中への移行が報告されている3) 。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- イサブコナゾールは、CYP3Aで代謝される。また、CYP3Aを中程度に阻害、CYP2B6を誘導、P糖蛋白(P-gp)、有機カチオントランスポーター(OCT)2、多剤・毒性化合物排出蛋白(MATE) 1、UDP-グルクロン酸転移酵素(UDP−glucuronosyltransferase, UGT)を阻害する。[16.4 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
**リトナビル |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。 |
これらの薬剤はCYP3Aを強く阻害する。 |
リファンピシン |
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤等はCYP3Aを強く誘導する。 |
ロミタピドメシル酸塩 |
ロミタピドの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
本剤はロミタピドの代謝酵素(CYP3A)を阻害する。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ロピナビル・リトナビル |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
リトナビルはCYP3Aを阻害する。 |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は本剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
これらの薬剤等 はCYP3Aを阻害する。 |
|
CYP3Aにより代謝される薬剤
|
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
本剤はこれらの薬剤の代謝酵素(CYP3A)を阻害する。 |
エファビレンツ |
相互に血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてエファビレンツの用量を調節すること。 |
本剤はエファビレンツの代謝酵素(CYP2B6)を誘導し、エファビレンツは本剤の代謝酵素(CYP3A)を誘導する。 |
**シクロホスファミド |
シクロホスファミドの活性代謝物の血中濃度が変動し毒性が増強するあるいは作用が減弱するおそれがある。 |
本剤は、シクロホスファミドの代謝酵素であるCYP2B6を誘導し、CYP3Aを阻害する。 |
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
これらの薬剤はCYP3A及びP-gpの基質であり、本剤はCYP3A及びP-gpを阻害する。 |
|
P-gpの基質となる薬剤
|
これらの薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はこれらの薬剤の副作用発現に十分に注意すること。 |
これらの薬剤はP-gpの基質であり、本剤はP-gpを阻害する。 |
ミコフェノール酸モフェチル |
活性代謝物であるミコフェノール酸の血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合はミコフェノール酸の副作用発現に十分に注意すること。 |
本剤はミコフェノール酸の代謝酵素(UGT)を阻害する。 |
メトホルミン |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は必要に応じてメトホルミンの用量を調節すること。 |
メトホルミンはOCT2及びMATE1の基質であり、本剤はOCT2及びMATE1を阻害する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
-
11.1.2 肝機能障害
肝機能検査異常(13.7%)、肝機能異常(6.8%)、肝損傷(1.4%)、肝炎(頻度不明)があらわれることがある。[8.1 参照],[9.3.1 参照],[9.3.2 参照],[16.6.2 参照]
- 11.1.3 急性腎障害(1.4%)、腎不全 (頻度不明)
- 11.1.4 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
白血球減少症、好中球減少症、汎血球減少症 |
||
心臓障害 |
動悸、心室性期外収縮 |
心房細動、心房粗動、徐脈、上室性期外収縮、上室性頻脈 |
|
耳及び迷路障害 |
回転性めまい |
||
内分泌障害 |
抗利尿ホルモン不適合分泌 |
||
胃腸障害 |
悪心 |
下痢、嘔吐 |
腹部膨満、腹痛、便秘、消化不良 |
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
末梢性浮腫 |
無力症、胸痛、疲労、倦怠感 |
|
肝胆道系障害 |
胆嚢炎 |
肝腫大 |
|
免疫系障害 |
過敏症 |
||
臨床検査 |
血圧低下、血小板数減少、血中クレアチニン増加、好中球数減少、心電図異常、体重減少 |
||
代謝及び栄養障害 |
高カリウム血症、食欲減退、低ナトリウム血症 |
低アルブミン血症、低血糖、低カリウム血症、低マグネシウム血症 |
|
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋力低下 |
背部痛 |
|
神経系障害 |
異常感覚、感覚障害、感覚鈍麻、傾眠、味覚不全、痙攣発作 |
脳症、頭痛、末梢性ニューロパチー、錯感覚、失神、痙攣 |
|
精神障害 |
譫妄、うつ病、不眠症 |
||
腎及び尿路障害 |
血尿、腎機能障害 |
||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
呼吸困難、口腔咽頭不快感、発声障害 |
急性呼吸不全、気管支痙攣、頻呼吸 |
|
皮膚及び皮下組織障害 |
そう痒性皮疹、光線過敏性反応、湿疹、皮膚乾燥、薬疹、冷汗 |
脱毛症、皮膚炎、点状出血、そう痒症、発疹 |
|
血管障害 |
ほてり |
高血圧 |
低血圧、血栓性静脈炎 |
13. 過量投与
-
13.1 処置
本剤は血液透析によって除去されない。[16.6.1 参照]
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
- 15.2.1 マウスのがん原性試験(2年間投与)において、肝芽細胞腫の増加及び肝臓の血管腫の増加が臨床曝露量(AUC)のそれぞれ0.6倍及び1.0倍以上の曝露量で認められた4) 。ラットのがん原性試験(2年間投与)において、皮膚線維腫の増加及び子宮内膜腺癌の増加が臨床曝露量のそれぞれ2.6倍及び3.8倍の曝露量で認められた5) 。なお、臨床試験においてヒトにおける本剤の投与と腫瘍発生との間に明確な関係は報告されていない。[8.4 参照]
- 15.2.2 本剤のコレステロール合成に関与するCYP51阻害作用6) に関連して、ラット反復経口投与試験において卵巣の間質細胞空胞化が臨床曝露量(AUC)の2.2倍以上の曝露量、ラット及びカニクイザル反復経口投与試験において副腎の皮質細胞肥大・空胞化が臨床曝露量の1.1倍の曝露量で認められた7) ,8) 。