薬効分類名経口用ペネム系抗生物質製剤

一般的名称ファロペネムナトリウム水和物

ファロム錠150mg、ファロム錠200mg

ふぁろむじょう150mg、ふぁろむじょう200mg

Farom Tablets, Farom Tablets

製造販売(輸入)/マルホ株式会社

第1版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
0.1~5%未満
免疫系
0.1%未満
免疫系
頻度不明
血液系
0.1~5%未満
好酸球増多白血球分画の異常顆粒球数の変動血小板数の変動
肝臓まわり
0.1~5%未満
腎・尿路
0.1~5%未満
腎・尿路
頻度不明
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
0.1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
感染症・発熱
頻度不明
その他
0.1~5%未満
その他
0.1%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

イミペネム・シラスタチンナトリウム

臨床症状・措置方法

動物実験(ラット)で、本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。

機序・危険因子

シラスタチンにより代謝酵素が阻害されることによる。

薬剤名等

フロセミド

臨床症状・措置方法

動物実験(イヌ)で、本剤の腎毒性が増強されることが報告されている。

機序・危険因子

機序は不明。

薬剤名等

バルプロ酸ナトリウム

臨床症状・措置方法

カルバペネム系薬剤(メロペネム、パニペネム・ベタミプロン、イミペネム・シラスタチンナトリウム)との併用によりバルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発することが報告されている。

機序・危険因子

機序は不明。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ファロム錠150mg

有効成分 1錠中 日局ファロペネムナトリウム水和物   150.0mg(力価)
添加剤 結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ
ファロム錠200mg

有効成分 1錠中 日局ファロペネムナトリウム水和物   200.0mg(力価)
添加剤 結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

ファロム錠150mg

外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約8.1mm
厚さ 約3.9mm
質量 約219mg
識別コード F15
性状 白色のフィルムコーティング錠
ファロム錠200mg

外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約9.1mm
厚さ 約4.3mm
質量 約291mg
識別コード F20
性状 白色のフィルムコーティング錠

4. 効能・効果

  • 〈適応菌種〉

    ファロペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌

  • 〈適応症〉

    表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

5. 効能・効果に関連する注意

  • 〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉

    「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

6. 用法・用量

  • 〈表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎(単純性に限る)、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、外耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎〉

    通常、成人にはファロペネムナトリウム水和物として1回150mg~200mg(力価)を1日3回経口投与する。
    なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する。

  • 〈肺炎、肺膿瘍、膀胱炎(単純性を除く)、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、中耳炎、副鼻腔炎〉

    通常、成人にはファロペネムナトリウム水和物として1回200mg~300mg(力価)を1日3回経口投与する。
    なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
  2. 8.2 ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。[11.1.1 参照]
  3. 8.3 AST・ALT・Al-P等の上昇、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.6 参照]
  4. 8.4 本剤で最も発現頻度が高い副作用は下痢、軟便である。下痢、軟便があらわれた場合には、本剤の投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。[9.8 参照],[11.2 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 ペニシリン系、セフェム系又はカルバペネム系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 9.1.2 本人又は両親、兄弟が気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
  3. 9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者

    ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎機能障害の患者

    投与量を減量するか投与間隔をあけて使用すること。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、血中濃度半減期が延長し、血中濃度が持続する。[9.8 参照],[16.6.1 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること2) ,3)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤はヒト母乳中への移行が認められている。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

本剤の投与にあたっては次の事項に特に留意し、1回150mgから投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下しており、副作用が発現しやすい。

  • 高齢者を対象とした体内薬物動態試験で、健康成人と比較して加齢に伴う腎機能低下によると思われる血中濃度半減期の延長が認められており、その結果高い血中濃度が持続するおそれがある。[9.2.1 参照],[16.6.2 参照]
  • 下痢、軟便の発現が全身状態の悪化につながるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、このような症状があらわれた場合には直ちに医師の指示を受けるように患者を指導すること。[8.4 参照]
  • ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    イミペネム・シラスタチンナトリウム

    動物実験(ラット)で、本剤の血中濃度が上昇することが報告されている4)

    シラスタチンにより代謝酵素が阻害されることによる。

    フロセミド

    動物実験(イヌ)で、本剤の腎毒性が増強されることが報告されている5)

    機序は不明。

    バルプロ酸ナトリウム

    カルバペネム系薬剤(メロペネム、パニペネム・ベタミプロン、イミペネム・シラスタチンナトリウム)との併用によりバルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発することが報告されている。

    機序は不明。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      不快感、口内異常感、喘鳴、呼吸困難、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、血管浮腫、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.2 参照]

    2. 11.1.2 急性腎障害(頻度不明)

      急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。

    3. 11.1.3 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)

      腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    4. 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
    5. 11.1.5 間質性肺炎、PIE症候群(いずれも頻度不明)

      発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

    6. 11.1.6 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

      AST・ALT・Al-P等の上昇、黄疸があらわれることがある。[8.3 参照]

    7. 11.1.7 無顆粒球症(頻度不明)
    8. 11.1.8 横紋筋融解症(頻度不明)

      筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    過敏症

    発疹、そう痒

    発熱、発赤

    蕁麻疹、紅斑

    血液

    好酸球増多、白血球分画の異常等、顆粒球数の変動、血小板数の変動

    肝臓

    AST・ALT・γ-GTP・Al-P・ビリルビン・LDHの上昇

    腎臓

    BUNの上昇

    クレアチニンの上昇

    消化器

    嘔気、下痢1) 、軟便1) 、腹痛、嘔吐、食欲不振、腹部膨満感

    口角炎、胃腸障害

    口唇炎、消化不良、胃炎、便秘

    菌交代症

    カンジダ症、口内炎

    ビタミン欠乏症

    ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)

    その他

    ほてり

    頭痛、めまい、眠気、浮腫、口唇乾燥、眼痛、爪変色

    しびれ、倦怠感

    12. 臨床検査結果に及ぼす影響

    1. 12.1 テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
    2. 12.2 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.2 非臨床試験に基づく情報

    1. 15.2.1 腎臓への影響

      イヌに2,000mg/kg以上を単回経口投与、又は250mg/kg以上を単回静脈内投与した結果、血中の尿素窒素及びクレアチニンが上昇し、腎毒性が認められた6) 。この変化は、イヌに2,000mg/kgを4週間反復経口投与した際には4週間投与後の方が投与初期に比べて軽度であり7) 、26週間反復経口投与した後の腎臓には認められなかった8)

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ファロム錠150mg

    有効成分 1錠中 日局ファロペネムナトリウム水和物   150.0mg(力価)
    添加剤 結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ
    ファロム錠200mg

    有効成分 1錠中 日局ファロペネムナトリウム水和物   200.0mg(力価)
    添加剤 結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ

    3.2 製剤の性状

    ファロム錠150mg

    外形 表面
    裏面
    側面
    大きさ 直径 約8.1mm
    厚さ 約3.9mm
    質量 約219mg
    識別コード F15
    性状 白色のフィルムコーティング錠
    ファロム錠200mg

    外形 表面
    裏面
    側面
    大きさ 直径 約9.1mm
    厚さ 約4.3mm
    質量 約291mg
    識別コード F20
    性状 白色のフィルムコーティング錠

    4. 効能・効果

    • 〈適応菌種〉

      ファロペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌

    • 〈適応症〉

      表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

    5. 効能・効果に関連する注意

    • 〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉

      「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

    6. 用法・用量

    • 〈表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎(単純性に限る)、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、外耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎〉

      通常、成人にはファロペネムナトリウム水和物として1回150mg~200mg(力価)を1日3回経口投与する。
      なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する。

    • 〈肺炎、肺膿瘍、膀胱炎(単純性を除く)、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、中耳炎、副鼻腔炎〉

      通常、成人にはファロペネムナトリウム水和物として1回200mg~300mg(力価)を1日3回経口投与する。
      なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
    2. 8.2 ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。[11.1.1 参照]
    3. 8.3 AST・ALT・Al-P等の上昇、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.6 参照]
    4. 8.4 本剤で最も発現頻度が高い副作用は下痢、軟便である。下痢、軟便があらわれた場合には、本剤の投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。[9.8 参照],[11.2 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 ペニシリン系、セフェム系又はカルバペネム系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 9.1.2 本人又は両親、兄弟が気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
    3. 9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者

      ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 高度の腎機能障害の患者

      投与量を減量するか投与間隔をあけて使用すること。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、血中濃度半減期が延長し、血中濃度が持続する。[9.8 参照],[16.6.1 参照]

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること2) ,3)

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤はヒト母乳中への移行が認められている。

    9.7 小児等

    低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    本剤の投与にあたっては次の事項に特に留意し、1回150mgから投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下しており、副作用が発現しやすい。

    • 高齢者を対象とした体内薬物動態試験で、健康成人と比較して加齢に伴う腎機能低下によると思われる血中濃度半減期の延長が認められており、その結果高い血中濃度が持続するおそれがある。[9.2.1 参照],[16.6.2 参照]
    • 下痢、軟便の発現が全身状態の悪化につながるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、このような症状があらわれた場合には直ちに医師の指示を受けるように患者を指導すること。[8.4 参照]
    • ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      イミペネム・シラスタチンナトリウム

      動物実験(ラット)で、本剤の血中濃度が上昇することが報告されている4)

      シラスタチンにより代謝酵素が阻害されることによる。

      フロセミド

      動物実験(イヌ)で、本剤の腎毒性が増強されることが報告されている5)

      機序は不明。

      バルプロ酸ナトリウム

      カルバペネム系薬剤(メロペネム、パニペネム・ベタミプロン、イミペネム・シラスタチンナトリウム)との併用によりバルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発することが報告されている。

      機序は不明。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

        不快感、口内異常感、喘鳴、呼吸困難、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、血管浮腫、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.2 参照]

      2. 11.1.2 急性腎障害(頻度不明)

        急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。

      3. 11.1.3 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)

        腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      4. 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
      5. 11.1.5 間質性肺炎、PIE症候群(いずれも頻度不明)

        発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

      6. 11.1.6 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

        AST・ALT・Al-P等の上昇、黄疸があらわれることがある。[8.3 参照]

      7. 11.1.7 無顆粒球症(頻度不明)
      8. 11.1.8 横紋筋融解症(頻度不明)

        筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。

      11.2 その他の副作用

      0.1~5%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      過敏症

      発疹、そう痒

      発熱、発赤

      蕁麻疹、紅斑

      血液

      好酸球増多、白血球分画の異常等、顆粒球数の変動、血小板数の変動

      肝臓

      AST・ALT・γ-GTP・Al-P・ビリルビン・LDHの上昇

      腎臓

      BUNの上昇

      クレアチニンの上昇

      消化器

      嘔気、下痢1) 、軟便1) 、腹痛、嘔吐、食欲不振、腹部膨満感

      口角炎、胃腸障害

      口唇炎、消化不良、胃炎、便秘

      菌交代症

      カンジダ症、口内炎

      ビタミン欠乏症

      ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)

      その他

      ほてり

      頭痛、めまい、眠気、浮腫、口唇乾燥、眼痛、爪変色

      しびれ、倦怠感

      12. 臨床検査結果に及ぼす影響

      1. 12.1 テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
      2. 12.2 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      15. その他の注意

      15.2 非臨床試験に基づく情報

      1. 15.2.1 腎臓への影響

        イヌに2,000mg/kg以上を単回経口投与、又は250mg/kg以上を単回静脈内投与した結果、血中の尿素窒素及びクレアチニンが上昇し、腎毒性が認められた6) 。この変化は、イヌに2,000mg/kgを4週間反復経口投与した際には4週間投与後の方が投与初期に比べて軽度であり7) 、26週間反復経口投与した後の腎臓には認められなかった8)

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      876139
      ブランドコード
      6139001F1028, 6139001F2024
      承認番号
      20900AMZ00327000, 20900AMZ00326000
      販売開始年月
      1997-06, 1997-06
      貯法
      室温保存、室温保存
      有効期間
      36箇月、36箇月
      規制区分
      12, 12

      重要な注意事項

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      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
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