薬効分類名アミノグリコシド系抗生物質製剤
一般的名称ゲンタマイシン硫酸塩
ゲンタマイシン硫酸塩注射液10mg「F」、ゲンタマイシン硫酸塩注射液40mg「F」、ゲンタマイシン硫酸塩注射液60mg「F」
げんたまいしんりゅうさんえんちゅうしゃえき、げんたまいしんりゅうさんえんちゅうしゃえき、げんたまいしんりゅうさんえんちゅうしゃえき
GENTAMICIN SULFATE injection, GENTAMICIN SULFATE injection, GENTAMICIN SULFATE injection
製造販売元/富士製薬工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- 腎障害を起こすおそれのある血液代用剤
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。
腎障害が発生した場合には、投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。
- ループ利尿剤
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。
- 腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。
- 麻酔剤、筋弛緩剤
- 筋弛緩作用を有する薬剤
呼吸抑制があらわれるおそれがある。
呼吸抑制があらわれた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。
- 腎毒性を有する薬剤
腎障害が発現、悪化するおそれがある。
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈中耳炎〉
「抗微生物薬適正使用の手引き」 1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
6. 用法及び用量
通常、成人ではゲンタマイシン硫酸塩として1日3mg(力価)/kgを3回に分割して筋肉内注射または点滴静注する。増量する場合は、1日5mg(力価)/kgを限度とし、3~4回に分割して投与する。
小児では、1回2.0~2.5mg(力価)/kgを1日2~3回筋肉内注射または点滴静注する。
点滴静注においては30分~2時間かけて注入する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[11.1.1 参照]
- 8.3 眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。[7.1 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.2 参照],[9.8.1 参照],[11.1.3 参照],[13.1 参照]
- 8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[8.3 参照],[8.5 参照],[9.8.1 参照],[11.1.2 参照]
- 8.5 投与期間中は血中濃度をモニタリングすることが望ましい。特に、腎機能障害患者、低出生体重児、新生児、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすいので、注意すること。[7.1 参照],[8.4 参照],[9.2 参照],[9.7.2 参照],[9.8.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者
難聴が発現又は増悪するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.2 重症筋無力症の患者
神経筋遮断作用がある。
-
9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。また、動物実験(モルモット)で新生仔に外有毛細胞の消失がみられたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。[16.3.1 参照]
9.7 小児等
-
〈低出生体重児、新生児〉
- 9.7.2 やむを得ず投与する場合には投与間隔を延長するなど慎重に投与すること。低出生体重児や新生児では腎の発達が未熟であるため、高い血中濃度が長時間持続するおそれがある。また、本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有しており、外国において、低出生体重児へのベンジルアルコールの静脈内大量投与(一日平均投与量99~234mg/kg)によりGasping症候群が発現したとの報告がある。[8.5 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。 |
|
呼吸抑制があらわれるおそれがある。 |
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。 |
|
腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック(頻度不明)
チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、心悸亢進、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.2 参照]
-
11.1.2 急性腎障害(0.1%未満)
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。[8.4 参照]
-
11.1.3 第8脳神経障害(0.1%未満)
眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 注1) |
0.1%未満 注1) |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、発熱 |
そう痒 |
|
腎臓 |
腎機能障害(BUN・クレアチニン上昇、尿所見異常、乏尿等) |
血尿、カリウム等電解質の異常 |
浮腫 |
肝臓 |
肝機能障害(AST・ALT・Al-Pの上昇等) |
ビリルビン上昇 |
|
神経 |
頭痛 |
四肢のしびれ感、幻覚、妄想、痙攣、意識障害 |
|
血液 |
好酸球増多 |
貧血、白血球減少、血小板減少 |
|
消化器 |
悪心 |
嘔吐、食欲不振 |
|
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
||
注射部位 注2) |
疼痛、硬結 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
腎障害、聴覚障害、前庭障害、神経筋遮断症状、呼吸麻痺があらわれることがある。[8.3 参照]
-
13.2 処置
血液透析等による薬剤の除去を行う。神経筋遮断症状、呼吸麻痺に対してはコリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与又は機械的呼吸補助を行う。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈中耳炎〉
「抗微生物薬適正使用の手引き」 1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
6. 用法及び用量
通常、成人ではゲンタマイシン硫酸塩として1日3mg(力価)/kgを3回に分割して筋肉内注射または点滴静注する。増量する場合は、1日5mg(力価)/kgを限度とし、3~4回に分割して投与する。
小児では、1回2.0~2.5mg(力価)/kgを1日2~3回筋肉内注射または点滴静注する。
点滴静注においては30分~2時間かけて注入する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[11.1.1 参照]
- 8.3 眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。[7.1 参照],[8.4 参照],[9.1.1 参照],[9.2 参照],[9.8.1 参照],[11.1.3 参照],[13.1 参照]
- 8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[8.3 参照],[8.5 参照],[9.8.1 参照],[11.1.2 参照]
- 8.5 投与期間中は血中濃度をモニタリングすることが望ましい。特に、腎機能障害患者、低出生体重児、新生児、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすいので、注意すること。[7.1 参照],[8.4 参照],[9.2 参照],[9.7.2 参照],[9.8.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者
難聴が発現又は増悪するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.2 重症筋無力症の患者
神経筋遮断作用がある。
-
9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。また、動物実験(モルモット)で新生仔に外有毛細胞の消失がみられたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。[16.3.1 参照]
9.7 小児等
-
〈低出生体重児、新生児〉
- 9.7.2 やむを得ず投与する場合には投与間隔を延長するなど慎重に投与すること。低出生体重児や新生児では腎の発達が未熟であるため、高い血中濃度が長時間持続するおそれがある。また、本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有しており、外国において、低出生体重児へのベンジルアルコールの静脈内大量投与(一日平均投与量99~234mg/kg)によりGasping症候群が発現したとの報告がある。[8.5 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。 |
|
呼吸抑制があらわれるおそれがある。 |
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。 |
|
腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック(頻度不明)
チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、心悸亢進、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.2 参照]
-
11.1.2 急性腎障害(0.1%未満)
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。[8.4 参照]
-
11.1.3 第8脳神経障害(0.1%未満)
眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 注1) |
0.1%未満 注1) |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、発熱 |
そう痒 |
|
腎臓 |
腎機能障害(BUN・クレアチニン上昇、尿所見異常、乏尿等) |
血尿、カリウム等電解質の異常 |
浮腫 |
肝臓 |
肝機能障害(AST・ALT・Al-Pの上昇等) |
ビリルビン上昇 |
|
神経 |
頭痛 |
四肢のしびれ感、幻覚、妄想、痙攣、意識障害 |
|
血液 |
好酸球増多 |
貧血、白血球減少、血小板減少 |
|
消化器 |
悪心 |
嘔吐、食欲不振 |
|
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
||
注射部位 注2) |
疼痛、硬結 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
腎障害、聴覚障害、前庭障害、神経筋遮断症状、呼吸麻痺があらわれることがある。[8.3 参照]
-
13.2 処置
血液透析等による薬剤の除去を行う。神経筋遮断症状、呼吸麻痺に対してはコリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与又は機械的呼吸補助を行う。