薬効分類名アミノグリコシド系抗生物質製剤
一般的名称イセパマイシン硫酸塩
エクサシン注射液200、エクサシン注射液400
えくさしんちゅうしゃえき200、えくさしんちゅうしゃえき400
Exacin Injection, Exacin Injection
製造販売元/旭化成ファーマ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
腎障害を起こすおそれのある血液代用剤
- デキストラン
ヒドロキシエチルデンプン 等
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。
腎障害が発生した場合には、投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。
ループ利尿剤
- エタクリン酸
アゾセミド
フロセミド 等
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。
腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤
- バンコマイシン塩酸塩
エンビオマイシン硫酸塩
白金含有抗悪性腫瘍剤
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。
麻酔剤、筋弛緩剤
- ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物
パンクロニウム臭化物
ベクロニウム臭化物
トルペリゾン塩酸塩
ボツリヌス毒素等
筋弛緩作用を有する薬剤
- コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム 等
呼吸抑制があらわれるおそれがある。
呼吸抑制があらわれた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。
腎毒性を有する薬剤
- シクロスポリン
タクロリムス水和物
アムホテリシンB
ホスカルネットナトリウム水和物
コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム 等
腎障害が発現、悪化するおそれがある。
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者[8.2 参照]
6. 用法・用量
通常、成人ではイセパマイシン硫酸塩として1日400mg(力価)を1~2回に分け筋肉内注射又は点滴静注する。
点滴静注においては以下のとおりとする。
1日1回投与の場合:1時間かけて注入する。
1日2回投与の場合:30分~1時間かけて注入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
7. 用法・用量に関連する注意
腎機能障害患者では、腎機能障害度に応じて、投与量及び投与間隔を調節すべきである。[8.3 参照],[8.4 参照],[9.2 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[2 参照],[11.1.1 参照]
- 8.3 眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。[7 参照],[9.1.1 参照],[9.1.4 参照],[9.2 参照],[9.8 参照],[11.1.3 参照],[16.8.1 参照]
- 8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[7 参照],[9.2 参照],[11.1.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者
難聴が発現又は増悪するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.2 重症筋無力症の患者
神経筋遮断作用がある。
-
9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
-
9.1.4 大量投与患者及び長期間投与患者
血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[8.3 参照],[16.8.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。血中濃度を測定することが望ましい。血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化するおそれがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。[7 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[16.6.1 参照],[16.8.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。満期産妊婦に本剤を筋肉内投与したとき、臍帯血清中及び羊水中への移行が認められた。新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。また、動物実験(モルモット)で新生仔に外有毛細胞の消失がみられたとの報告がある。[16.3.1 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳婦に本剤を筋肉内投与したとき、母乳中濃度は測定限界値(0.156μg/mL)以下であった。[16.3.1 参照]
9.7 小児等
- 9.7.1 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[16.8.1 参照]
9.8 高齢者
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[8.3 参照],[16.8.1 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。 |
|
呼吸抑制があらわれるおそれがある。 |
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。 |
|
腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹等 |
そう痒、発熱等 |
蕁麻疹 |
腎臓 |
腎機能障害(BUN・クレアチニン上昇、尿所見異常、乏尿等) |
浮腫、血尿、カリウム等電解質の異常 |
|
肝臓 |
肝機能障害(AST・ALT・ALP・LDH・血清ビリルビンの上昇等) |
||
神経 |
四肢等のしびれ感、脱力感 |
||
血液 |
貧血、白血球減少、血小板減少、好酸球増多 |
血小板増多 |
|
消化器 |
下痢、悪心、嘔吐、食欲不振 |
||
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
||
注射部位 |
疼痛、硬結等(筋肉注射時) |
発赤、潰瘍形成等(筋肉注射時) |
|
その他 |
倦怠感、ほてり、頭痛、悪寒 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者[8.2 参照]
6. 用法・用量
通常、成人ではイセパマイシン硫酸塩として1日400mg(力価)を1~2回に分け筋肉内注射又は点滴静注する。
点滴静注においては以下のとおりとする。
1日1回投与の場合:1時間かけて注入する。
1日2回投与の場合:30分~1時間かけて注入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
7. 用法・用量に関連する注意
腎機能障害患者では、腎機能障害度に応じて、投与量及び投与間隔を調節すべきである。[8.3 参照],[8.4 参照],[9.2 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[2 参照],[11.1.1 参照]
- 8.3 眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。[7 参照],[9.1.1 参照],[9.1.4 参照],[9.2 参照],[9.8 参照],[11.1.3 参照],[16.8.1 参照]
- 8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[7 参照],[9.2 参照],[11.1.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者
難聴が発現又は増悪するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.2 重症筋無力症の患者
神経筋遮断作用がある。
-
9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
-
9.1.4 大量投与患者及び長期間投与患者
血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[8.3 参照],[16.8.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。血中濃度を測定することが望ましい。血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化するおそれがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。[7 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[16.6.1 参照],[16.8.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。満期産妊婦に本剤を筋肉内投与したとき、臍帯血清中及び羊水中への移行が認められた。新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。また、動物実験(モルモット)で新生仔に外有毛細胞の消失がみられたとの報告がある。[16.3.1 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳婦に本剤を筋肉内投与したとき、母乳中濃度は測定限界値(0.156μg/mL)以下であった。[16.3.1 参照]
9.7 小児等
- 9.7.1 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[16.8.1 参照]
9.8 高齢者
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[8.3 参照],[16.8.1 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。 |
|
呼吸抑制があらわれるおそれがある。 |
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。 |
|
腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹等 |
そう痒、発熱等 |
蕁麻疹 |
腎臓 |
腎機能障害(BUN・クレアチニン上昇、尿所見異常、乏尿等) |
浮腫、血尿、カリウム等電解質の異常 |
|
肝臓 |
肝機能障害(AST・ALT・ALP・LDH・血清ビリルビンの上昇等) |
||
神経 |
四肢等のしびれ感、脱力感 |
||
血液 |
貧血、白血球減少、血小板減少、好酸球増多 |
血小板増多 |
|
消化器 |
下痢、悪心、嘔吐、食欲不振 |
||
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
||
注射部位 |
疼痛、硬結等(筋肉注射時) |
発赤、潰瘍形成等(筋肉注射時) |
|
その他 |
倦怠感、ほてり、頭痛、悪寒 |
