薬効分類名アミノグリコシド系抗生物質製剤
一般的名称トブラマイシン注射液
トブラシン注60mg、トブラシン注90mg、トブラシン注小児用10mg
TOBRACIN, TOBRACIN, TOBRACIN
製造販売元/東和薬品株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
腎障害を起こすおそれのある血液代用剤
- デキストラン
- ヒドロキシエチルデンプン
- 等
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。
ループ利尿剤
- エタクリン酸
- フロセミド(特に静注)
- アゾセミド
- 等
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。
腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤
- バンコマイシン
- エンビオマイシン
- 白金含有抗悪性腫瘍剤
- (シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン)
- 等
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
機序は不明
麻酔剤
筋弛緩剤
- ツボクラリン
- パンクロニウム臭化物
- ベクロニウム臭化物
- トルペリゾン
- A型ボツリヌス毒素
- 等
神経筋遮断作用を有する薬剤
- コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム
- 等
神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
各薬剤共に神経筋接合部の遮断作用を有し、併用によりその作用が増強される。
腎毒性を有する薬剤
- シクロスポリン
- アムホテリシンB
- 等
腎障害が発現、悪化するおそれがある。
機序は不明
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈急性気管支炎〉
「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
7. 用法及び用量に関連する注意
腎機能障害患者では、血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が長時間持続して、第8脳神経障害又は腎障害があらわれるおそれがあるので、腎機能障害度に応じて、次のような方法により投与量及び投与間隔を調節すべきである。[8.3 参照],[9.2 参照],[16.6.1 参照]
-
7.1 1回投与量を調節する方法
-
7.1.1 初回は通常量を投与し、以降の維持量は下の計算図から求めた用量を、通常投与間隔で投与する。2)

投与量ノモグラム(通常投与間隔) -
7.1.2 初回量、維持量共に調節する方法
体重及びクレアチニンクリアランスを用い、下図又は計算式から求めた初回量及び維持量を筋注する。3)

投与量ノモグラム(8時間ごと投与) 計算式(8時間ごと投与) 
D:腎機能正常者の1回投与量〔mg(力価)/kg〕
W:体重(kg)、Ccr:クレチアニンクリアランス
投与量ノモグラム(12時間ごと投与) 計算式(12時間ごと投与) 
D:腎機能正常者の1回投与量〔mg(力価)/kg〕
W:体重(kg)、Ccr:クレチアニンクリアランス
-
7.1.1 初回は通常量を投与し、以降の維持量は下の計算図から求めた用量を、通常投与間隔で投与する。2)
-
7.2 投与間隔を調節する方法
「血清クレアチニン値×6」時間ごとに通常量を投与する。4)
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[11.1.1 参照]
- 8.3 眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。[7 参照],[9.1.1 参照],[9.1.4 参照],[9.2 参照],[9.8.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[9.2 参照],[11.1.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質難聴者又はその他の難聴者
難聴が発現又は増悪するおそれがある。[8.3 参照]
-
9.1.2 重症筋無力症の患者
神経筋遮断作用がある。
-
9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
-
9.1.4 大量投与患者及び長期間投与患者
血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[8.3 参照],[16.8.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。血中濃度を測定することが望ましい。血中濃度の半減期が継続し、高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化するおそれがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。[7 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[16.6.1 参照],[16.8.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
妊婦に投与すると新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。5)
9.7 小児等
-
〈低出生体重児、新生児〉
血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。腎が発達段階にあるため血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が長時間持続するおそれがある。[16.8.1 参照]
9.8 高齢者
次の点に注意し、血中濃度を測定し用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
- 9.8.1 本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあり、第8脳神経障害、腎障害等の副作用があらわれやすい。[8.3 参照],[16.6.1 参照],[16.8.1 参照]
- 9.8.2 ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 腎障害が発生した場合には投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は不明 両薬剤共に腎毒性、聴器毒性を有する。 |
|
神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 |
各薬剤共に神経筋接合部の遮断作用を有し、併用によりその作用が増強される。 |
|
腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
機序は不明 両薬剤共に腎毒性を有する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
そう痒 |
紅斑、発熱 |
腎臓 |
腎機能障害 |
浮腫、血尿、カリウム等電解質の異常 |
|
肝臓 |
肝障害 |
黄疸 |
|
神経 |
耳痛、耳閉塞感、口唇・四肢等のしびれ感 |
頭痛、頭重、譫妄、見当識障害 |
|
血液 |
貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少)、白血球減少、血小板減少 |
||
消化器 |
下痢、食欲不振 |
悪心、嘔吐、口内炎 |
|
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
||
注射部位 |
注射局所の疼痛又は硬結(筋注時) |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈急性気管支炎〉
「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
7. 用法及び用量に関連する注意
腎機能障害患者では、血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が長時間持続して、第8脳神経障害又は腎障害があらわれるおそれがあるので、腎機能障害度に応じて、次のような方法により投与量及び投与間隔を調節すべきである。[8.3 参照],[9.2 参照],[16.6.1 参照]
-
7.1 1回投与量を調節する方法
-
7.1.1 初回は通常量を投与し、以降の維持量は下の計算図から求めた用量を、通常投与間隔で投与する。2)

投与量ノモグラム(通常投与間隔) -
7.1.2 初回量、維持量共に調節する方法
体重及びクレアチニンクリアランスを用い、下図又は計算式から求めた初回量及び維持量を筋注する。3)

投与量ノモグラム(8時間ごと投与) 計算式(8時間ごと投与) 
D:腎機能正常者の1回投与量〔mg(力価)/kg〕
W:体重(kg)、Ccr:クレチアニンクリアランス
投与量ノモグラム(12時間ごと投与) 計算式(12時間ごと投与) 
D:腎機能正常者の1回投与量〔mg(力価)/kg〕
W:体重(kg)、Ccr:クレチアニンクリアランス
-
7.1.1 初回は通常量を投与し、以降の維持量は下の計算図から求めた用量を、通常投与間隔で投与する。2)
-
7.2 投与間隔を調節する方法
「血清クレアチニン値×6」時間ごとに通常量を投与する。4)
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。[11.1.1 参照]
- 8.3 眩暈、耳鳴、難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者、高齢者、長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく、聴力障害の危険性がより大きくなるので、聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は、高周波音に始まり低周波音へと波及するので、障害の早期発見のために、聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。[7 参照],[9.1.1 参照],[9.1.4 参照],[9.2 参照],[9.8.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[9.2 参照],[11.1.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質難聴者又はその他の難聴者
難聴が発現又は増悪するおそれがある。[8.3 参照]
-
9.1.2 重症筋無力症の患者
神経筋遮断作用がある。
-
9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
-
9.1.4 大量投与患者及び長期間投与患者
血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。[8.3 参照],[16.8.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。血中濃度を測定することが望ましい。血中濃度の半減期が継続し、高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化するおそれがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。[7 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[16.6.1 参照],[16.8.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
妊婦に投与すると新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。5)
9.7 小児等
-
〈低出生体重児、新生児〉
血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整することが望ましい。腎が発達段階にあるため血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が長時間持続するおそれがある。[16.8.1 参照]
9.8 高齢者
次の点に注意し、血中濃度を測定し用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
- 9.8.1 本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあり、第8脳神経障害、腎障害等の副作用があらわれやすい。[8.3 参照],[16.6.1 参照],[16.8.1 参照]
- 9.8.2 ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 腎障害が発生した場合には投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
|
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は不明 両薬剤共に腎毒性、聴器毒性を有する。 |
|
神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 |
各薬剤共に神経筋接合部の遮断作用を有し、併用によりその作用が増強される。 |
|
腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
機序は不明 両薬剤共に腎毒性を有する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
そう痒 |
紅斑、発熱 |
腎臓 |
腎機能障害 |
浮腫、血尿、カリウム等電解質の異常 |
|
肝臓 |
肝障害 |
黄疸 |
|
神経 |
耳痛、耳閉塞感、口唇・四肢等のしびれ感 |
頭痛、頭重、譫妄、見当識障害 |
|
血液 |
貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少)、白血球減少、血小板減少 |
||
消化器 |
下痢、食欲不振 |
悪心、嘔吐、口内炎 |
|
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
||
注射部位 |
注射局所の疼痛又は硬結(筋注時) |