薬効分類名遺伝性血管性浮腫(HAE)治療用 選択的ブラジキニンB2受容体ブロッカー

一般的名称イカチバント酢酸塩

フィラジル皮下注30mgシリンジ

ふぃらじるひかちゅう30mgしりんじ

FIRAZYR subcutaneous injection 30mg syringes

製造販売元/武田薬品工業株式会社

第2版
禁忌合併症・既往歴等のある患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
重篤な過敏症

その他の副作用

部位
頻度
副作用
全身・局所・適用部位
10%以上
皮膚
10%未満
皮膚
頻度不明

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

フィラジル皮下注30mgシリンジ

有効成分 1シリンジ(3.0mL)中
イカチバント酢酸塩   34.14mg
(イカチバントとして   30.00mg )
添加剤 塩化ナトリウム22.35mg、水酸化ナトリウム1.92mg、氷酢酸3.96mg

3.2 製剤の性状

フィラジル皮下注30mgシリンジ

剤形 注射剤(プレフィルドシリンジ)
pH 5.2~5.8
浸透圧比 約1(日局生理食塩液に対する比)
性状 無色~淡黄色澄明の液

4. 効能又は効果

遺伝性血管性浮腫の急性発作

6. 用法及び用量

*通常、成人にはイカチバントとして1回30mgを皮下注射する。
通常、2歳以上の小児には体重に応じてイカチバントとして1回10~30mgを皮下注射する。
効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は、6時間以上の間隔をおいて同用量を追加投与することができる。ただし、24時間あたりの投与回数は3回までとする。[7 参照],[14.1.4 参照]

7. 用法及び用量に関連する注意

*2歳以上の小児に対する1回あたりの本剤の投与量は、下表を参考にすること。[6 参照],[14.1.4 参照]

2歳以上の小児に対する投与量

体重区分注)

投与量(薬液量)

12~25kg

10mg(1.0mL)

26~40kg

15mg(1.5mL)

41~50kg

20mg(2.0mL)

51~65kg

25mg(2.5mL)

66kg以上

30mg(3.0mL)

注)体重は小数点以下第一位を四捨五入し整数とする。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 自己投与に際しては、以下の点に注意すること。
    1. 8.1.1 *自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者又はその保護者が理解し、患者又はその保護者が確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、適用後、本剤による副作用が疑われる場合や、自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
    2. 8.1.2 シリンジの安全な廃棄方法について指導を行うと同時に、使用済みのシリンジを廃棄する容器を提供すること。
    3. 8.1.3 *本剤の自己投与の適用が可能と判断された患者に対しては、遺伝性血管性浮腫の発作が喉頭に発現した場合、本剤の投与を行った後、直ちに医療機関に受診するよう患者又はその保護者に指導すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 急性虚血性心疾患及び不安定狭心症の患者

    虚血状態下ではブラジキニンB2受容体拮抗作用により、心機能低下と冠血流量減少が生じる可能性がある。

  2. 9.1.2 脳卒中後数週間以内の患者

    ブラジキニンの後期神経保護作用を弱める可能性がある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験(ラット、ウサギ)では、着床前死亡率、着床後死亡率及び胚・胎児死亡率の上昇、出産遅延が認められた1)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。3H-イカチバント酢酸塩を用いた動物試験(ラット)で、放射能の乳汁中への移行が確認されている2)

9.7 小児等

  1. 9.7.1 *低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。[17.1.3 参照],[17.1.4 参照]
  2. 9.7.2 幼若ラットにイカチバントを連日投与した試験では、雄で包皮分離遅延及び精巣毒性が、イカチバントを投与した雄と交配した非投与の雌で着床前死亡率の高値が認められている1)

9.8 高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。高齢患者(65歳以上)では、非高齢患者(18~45歳)と比較して本剤の全身曝露量が増加する可能性がある。[16.6.2 参照]

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 重篤な過敏症(頻度不明)

    アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

10%以上

10%未満

頻度不明

投与部位

注射部位反応(内出血、血腫、灼熱感、紅斑、知覚低下、刺激感、しびれ感、浮腫、疼痛、不快感、そう痒感、腫脹、じん麻疹、熱感)(96.7%)

皮膚

発疹、紅斑、そう痒症

じん麻疹

その他

悪心、浮動性めまい、頭痛、発熱、トランスアミナーゼ上昇

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 投与前に、内容物を目視により確認すること。本剤は、無色~淡黄色澄明の溶液である。異物又は変色が認められる場合は、使用しないこと。
  2. 14.1.2 腹部に注射すること。
  3. 14.1.3 本剤は1回使用の製剤であり、再使用しないこと。
  4. 14.1.4 *用量調節が必要な場合は、目盛付きシリンジ及びコネクタを用いて行うこととし、下記に従い必要な薬液量を採取すること。プレフィルドシリンジの残液は、その後の投与に使用せず適切に廃棄すること。[6 参照],[7 参照]
    1. (1) コネクタの両端のキャップを取り除き、プレフィルドシリンジにコネクタを固定する。コネクタの反対側に同様に目盛付きシリンジを固定する。
    2. (2) プレフィルドシリンジのプランジャーを押し、目盛付きシリンジに必要な薬液量を採取する。
    3. (3) 目盛付きシリンジを取り外し、目盛付きシリンジに注射針を取り付ける。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

ラット及びイヌにイカチバントを連日皮下投与した試験において、精巣及び前立腺の萎縮、精子数の減少、テストステロン濃度の低下、卵巣の小型化、黄体の変性、前立腺分泌の低下、発育卵胞数の減少、乳腺の男性化、子宮萎縮が認められた。これらの所見は、イカチバントを1日3回、週2回反復皮下投与したイヌでは認められなかった3)

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

フィラジル皮下注30mgシリンジ

有効成分 1シリンジ(3.0mL)中
イカチバント酢酸塩   34.14mg
(イカチバントとして   30.00mg )
添加剤 塩化ナトリウム22.35mg、水酸化ナトリウム1.92mg、氷酢酸3.96mg

3.2 製剤の性状

フィラジル皮下注30mgシリンジ

剤形 注射剤(プレフィルドシリンジ)
pH 5.2~5.8
浸透圧比 約1(日局生理食塩液に対する比)
性状 無色~淡黄色澄明の液

4. 効能又は効果

遺伝性血管性浮腫の急性発作

6. 用法及び用量

*通常、成人にはイカチバントとして1回30mgを皮下注射する。
通常、2歳以上の小児には体重に応じてイカチバントとして1回10~30mgを皮下注射する。
効果が不十分な場合又は症状が再発した場合は、6時間以上の間隔をおいて同用量を追加投与することができる。ただし、24時間あたりの投与回数は3回までとする。[7 参照],[14.1.4 参照]

7. 用法及び用量に関連する注意

*2歳以上の小児に対する1回あたりの本剤の投与量は、下表を参考にすること。[6 参照],[14.1.4 参照]

2歳以上の小児に対する投与量

体重区分注)

投与量(薬液量)

12~25kg

10mg(1.0mL)

26~40kg

15mg(1.5mL)

41~50kg

20mg(2.0mL)

51~65kg

25mg(2.5mL)

66kg以上

30mg(3.0mL)

注)体重は小数点以下第一位を四捨五入し整数とする。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 自己投与に際しては、以下の点に注意すること。
    1. 8.1.1 *自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者又はその保護者が理解し、患者又はその保護者が確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、適用後、本剤による副作用が疑われる場合や、自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
    2. 8.1.2 シリンジの安全な廃棄方法について指導を行うと同時に、使用済みのシリンジを廃棄する容器を提供すること。
    3. 8.1.3 *本剤の自己投与の適用が可能と判断された患者に対しては、遺伝性血管性浮腫の発作が喉頭に発現した場合、本剤の投与を行った後、直ちに医療機関に受診するよう患者又はその保護者に指導すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 急性虚血性心疾患及び不安定狭心症の患者

    虚血状態下ではブラジキニンB2受容体拮抗作用により、心機能低下と冠血流量減少が生じる可能性がある。

  2. 9.1.2 脳卒中後数週間以内の患者

    ブラジキニンの後期神経保護作用を弱める可能性がある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験(ラット、ウサギ)では、着床前死亡率、着床後死亡率及び胚・胎児死亡率の上昇、出産遅延が認められた1)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。3H-イカチバント酢酸塩を用いた動物試験(ラット)で、放射能の乳汁中への移行が確認されている2)

9.7 小児等

  1. 9.7.1 *低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。[17.1.3 参照],[17.1.4 参照]
  2. 9.7.2 幼若ラットにイカチバントを連日投与した試験では、雄で包皮分離遅延及び精巣毒性が、イカチバントを投与した雄と交配した非投与の雌で着床前死亡率の高値が認められている1)

9.8 高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。高齢患者(65歳以上)では、非高齢患者(18~45歳)と比較して本剤の全身曝露量が増加する可能性がある。[16.6.2 参照]

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 重篤な過敏症(頻度不明)

    アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

10%以上

10%未満

頻度不明

投与部位

注射部位反応(内出血、血腫、灼熱感、紅斑、知覚低下、刺激感、しびれ感、浮腫、疼痛、不快感、そう痒感、腫脹、じん麻疹、熱感)(96.7%)

皮膚

発疹、紅斑、そう痒症

じん麻疹

その他

悪心、浮動性めまい、頭痛、発熱、トランスアミナーゼ上昇

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 投与前に、内容物を目視により確認すること。本剤は、無色~淡黄色澄明の溶液である。異物又は変色が認められる場合は、使用しないこと。
  2. 14.1.2 腹部に注射すること。
  3. 14.1.3 本剤は1回使用の製剤であり、再使用しないこと。
  4. 14.1.4 *用量調節が必要な場合は、目盛付きシリンジ及びコネクタを用いて行うこととし、下記に従い必要な薬液量を採取すること。プレフィルドシリンジの残液は、その後の投与に使用せず適切に廃棄すること。[6 参照],[7 参照]
    1. (1) コネクタの両端のキャップを取り除き、プレフィルドシリンジにコネクタを固定する。コネクタの反対側に同様に目盛付きシリンジを固定する。
    2. (2) プレフィルドシリンジのプランジャーを押し、目盛付きシリンジに必要な薬液量を採取する。
    3. (3) 目盛付きシリンジを取り外し、目盛付きシリンジに注射針を取り付ける。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

ラット及びイヌにイカチバントを連日皮下投与した試験において、精巣及び前立腺の萎縮、精子数の減少、テストステロン濃度の低下、卵巣の小型化、黄体の変性、前立腺分泌の低下、発育卵胞数の減少、乳腺の男性化、子宮萎縮が認められた。これらの所見は、イカチバントを1日3回、週2回反復皮下投与したイヌでは認められなかった3)

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
87449
ブランドコード
4490406G1029
承認番号
23000AMX00825
販売開始年月
2018-11
貯法
2~25℃で保存すること
有効期間
18ヵ月
規制区分
12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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