薬効分類名抗悪性腫瘍剤
ヒト化抗ヒトSLAMF7モノクローナル抗体
一般的名称エロツズマブ(遺伝子組換え)
エムプリシティ点滴静注用300mg、エムプリシティ点滴静注用400mg
えむぷりしてぃてんてきじょうちゅうよう300mg、えむぷりしてぃてんてきじょうちゅうよう400mg
EMPLICITI for I.V. INFUSION, EMPLICITI for I.V. INFUSION
製造販売元/ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
1. 警告
本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し,同意を得てから投与を開始すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
再発又は難治性の多発性骨髄腫
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤と併用する抗悪性腫瘍剤の投与に際しては,「17.臨床成績」の項の内容を熟知し,投与すること。
- 7.2 本剤単独投与での有効性及び安全性は確立していない。
- 7.3 本剤投与時にあらわれることがあるinfusion reactionを軽減させるために,本剤の投与前に,抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等),H2受容体拮抗剤(ラニチジン等)及び解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン等)を投与すること。また,本剤と併用するデキサメタゾンは,経口投与(28mgを本剤投与の3~24時間前に投与)と静脈内投与(デキサメタゾンリン酸エステル8mg(デキサメタゾンとして6.6mg)を本剤投与の45分前までに投与完了)に分割して投与すること。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
-
7.4 本剤は0.5mL/分の投与速度で点滴静注を開始し,患者の忍容性が良好な場合は,患者の状態を観察しながら,投与速度を以下のように段階的に上げることができる。ただし,投与速度は5mL/分を超えないこと。
10mg/kg投与時の投与速度 投与時期
投与速度(mL/分)
投与開始
0~30分投与開始
30~60分投与開始
60分以降第1サイクル
初回投与
0.5
1
2
2回目投与
3
4
3及び4回目投与
5
第2サイクル以降
5
20mg/kg投与時の投与速度(ポマリドミド及びデキサメタゾン併用時,第3サイクル以降) 投与時期
投与速度(mL/分)
投与開始
0~30分投与開始
30分以降1回目投与
3
4
2回目投与以降
5
-
7.5 本剤投与によりinfusion reactionが発現した場合には,以下のように,本剤の投与中止,中断,投与速度の変更等を行うこと。[8.1 参照],[11.1.1 参照]
NCI-CTCAE*に
よるGrade判定処置
Grade 4
直ちに本剤の投与を中止すること。
Grade 3
直ちに本剤の投与を中断すること。
原則,再投与しないこと。Grade 2
直ちに本剤の投与を中断すること。
Grade 1以下に回復した場合には,本剤の投与速度を0.5mL/分とし,再投与できる。本剤の投与速度を0.5mL/分とし,患者の忍容性が十分に確認された場合には,30分ごとに0.5mL/分ずつ本剤の投与速度を上げることができる。ただし,infusion reactionが発現した投与回ではinfusion reactionが発現した投与速度を超えないこと。本剤の再投与後に,infusion reactionが再発現した場合には,直ちに本剤の投与を再中断し,中断日に再投与しないこと。Grade 1
回復するまで本剤の投与速度を0.5mL/分とすること。本剤の投与速度を0.5mL/分とし,患者の忍容性が十分に確認された場合には,30分ごとに0.5mL/分ずつ本剤の投与速度を上げることができる。
*:NCI-CTCAE v4.0によりGradeを判定
- 7.6 デキサメタゾンの投与を延期又は中止した場合には,infusion reactionのリスクを考慮した上で,本剤の投与の可否を判断すること。[11.1.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 Infusion reactionがあらわれることがあるので,本剤の投与は,重度のinfusion reactionに備えて緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始すること。Infusion reactionは,本剤の初回投与時に多く報告されているが,2回目以降の本剤投与時にもあらわれることがあるので,本剤投与中は患者の状態を十分に観察すること。[7.3 参照],[7.5 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 リンパ球減少等があらわれることがあるので,本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い,患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性には,本剤投与中及び本剤投与後一定期間,適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはないが,ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤は,ヒト化IgGκモノクローナル抗体であることから,血清中Mタンパクの血清蛋白電気泳動法及び免疫固定法の両方で検出される可能性がある。この干渉が,IgGκ型の多発性骨髄腫患者において,完全奏効の評価及び完全奏効からの再発の評価に影響を及ぼす可能性があることに注意すること。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 18G以下の注射針を装着した注射筒を用いて,300mg製剤の場合は13mL,400mg製剤の場合は17mLの注射用水で溶解し,25mg/mLの濃度とすること。
- 14.1.2 バイアルを立てた状態でゆっくりと溶液を回転させて溶解し,穏やかに数回反転させる。バイアルは振とうせず,激しく撹拌しないこと。
- 14.1.3 完全に溶解した後,5~10分間静置する。溶解液は無色~微黄色の澄明~乳白光を呈する液である。溶解液に微粒子や変色がないか目視で確認すること。微粒子又は変色が認められた場合には使用しないこと。
-
14.1.4 患者の体重から計算した必要量をバイアルから抜き取り,通常,生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で以下のように希釈すること。
体重
希釈液量
50kg未満
150mL
50kg~90kg
250mL
90kg超
350mL
- 14.1.5 用時調製し,調製後は速やかに使用すること。また,残液は廃棄すること。
1. 警告
本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し,同意を得てから投与を開始すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
再発又は難治性の多発性骨髄腫
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤と併用する抗悪性腫瘍剤の投与に際しては,「17.臨床成績」の項の内容を熟知し,投与すること。
- 7.2 本剤単独投与での有効性及び安全性は確立していない。
- 7.3 本剤投与時にあらわれることがあるinfusion reactionを軽減させるために,本剤の投与前に,抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等),H2受容体拮抗剤(ラニチジン等)及び解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン等)を投与すること。また,本剤と併用するデキサメタゾンは,経口投与(28mgを本剤投与の3~24時間前に投与)と静脈内投与(デキサメタゾンリン酸エステル8mg(デキサメタゾンとして6.6mg)を本剤投与の45分前までに投与完了)に分割して投与すること。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
-
7.4 本剤は0.5mL/分の投与速度で点滴静注を開始し,患者の忍容性が良好な場合は,患者の状態を観察しながら,投与速度を以下のように段階的に上げることができる。ただし,投与速度は5mL/分を超えないこと。
10mg/kg投与時の投与速度 投与時期
投与速度(mL/分)
投与開始
0~30分投与開始
30~60分投与開始
60分以降第1サイクル
初回投与
0.5
1
2
2回目投与
3
4
3及び4回目投与
5
第2サイクル以降
5
20mg/kg投与時の投与速度(ポマリドミド及びデキサメタゾン併用時,第3サイクル以降) 投与時期
投与速度(mL/分)
投与開始
0~30分投与開始
30分以降1回目投与
3
4
2回目投与以降
5
-
7.5 本剤投与によりinfusion reactionが発現した場合には,以下のように,本剤の投与中止,中断,投与速度の変更等を行うこと。[8.1 参照],[11.1.1 参照]
NCI-CTCAE*に
よるGrade判定処置
Grade 4
直ちに本剤の投与を中止すること。
Grade 3
直ちに本剤の投与を中断すること。
原則,再投与しないこと。Grade 2
直ちに本剤の投与を中断すること。
Grade 1以下に回復した場合には,本剤の投与速度を0.5mL/分とし,再投与できる。本剤の投与速度を0.5mL/分とし,患者の忍容性が十分に確認された場合には,30分ごとに0.5mL/分ずつ本剤の投与速度を上げることができる。ただし,infusion reactionが発現した投与回ではinfusion reactionが発現した投与速度を超えないこと。本剤の再投与後に,infusion reactionが再発現した場合には,直ちに本剤の投与を再中断し,中断日に再投与しないこと。Grade 1
回復するまで本剤の投与速度を0.5mL/分とすること。本剤の投与速度を0.5mL/分とし,患者の忍容性が十分に確認された場合には,30分ごとに0.5mL/分ずつ本剤の投与速度を上げることができる。
*:NCI-CTCAE v4.0によりGradeを判定
- 7.6 デキサメタゾンの投与を延期又は中止した場合には,infusion reactionのリスクを考慮した上で,本剤の投与の可否を判断すること。[11.1.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 Infusion reactionがあらわれることがあるので,本剤の投与は,重度のinfusion reactionに備えて緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始すること。Infusion reactionは,本剤の初回投与時に多く報告されているが,2回目以降の本剤投与時にもあらわれることがあるので,本剤投与中は患者の状態を十分に観察すること。[7.3 参照],[7.5 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 リンパ球減少等があらわれることがあるので,本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い,患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性には,本剤投与中及び本剤投与後一定期間,適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはないが,ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤は,ヒト化IgGκモノクローナル抗体であることから,血清中Mタンパクの血清蛋白電気泳動法及び免疫固定法の両方で検出される可能性がある。この干渉が,IgGκ型の多発性骨髄腫患者において,完全奏効の評価及び完全奏効からの再発の評価に影響を及ぼす可能性があることに注意すること。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 18G以下の注射針を装着した注射筒を用いて,300mg製剤の場合は13mL,400mg製剤の場合は17mLの注射用水で溶解し,25mg/mLの濃度とすること。
- 14.1.2 バイアルを立てた状態でゆっくりと溶液を回転させて溶解し,穏やかに数回反転させる。バイアルは振とうせず,激しく撹拌しないこと。
- 14.1.3 完全に溶解した後,5~10分間静置する。溶解液は無色~微黄色の澄明~乳白光を呈する液である。溶解液に微粒子や変色がないか目視で確認すること。微粒子又は変色が認められた場合には使用しないこと。
-
14.1.4 患者の体重から計算した必要量をバイアルから抜き取り,通常,生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で以下のように希釈すること。
体重
希釈液量
50kg未満
150mL
50kg~90kg
250mL
90kg超
350mL
- 14.1.5 用時調製し,調製後は速やかに使用すること。また,残液は廃棄すること。