薬効分類名─抗悪性腫瘍剤─
HIF-2α阻害剤

一般的名称ベルズチファン錠

ウェリレグ錠40mg

うぇりれぐ

WELIREG Tablets 40mg

製造販売元/MSD株式会社

第2版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等

重大な副作用

頻度
副作用
74.4%
10.4%

その他の副作用

部位
頻度
副作用
心臓・血管
1~10%未満
心臓・血管
1~10%未満
口腔・咽頭・耳・鼻
1%未満
1~10%未満
1%未満
胃腸・消化器系
10%以上
胃腸・消化器系
1~10%未満
胃腸・消化器系
1%未満
全身・局所・適用部位
10%以上
全身・局所・適用部位
1~10%未満
全身・局所・適用部位
1%未満
内分泌・代謝系
1~10%未満
運動器
1~10%未満
運動器
1%未満
脳・神経
1~10%未満
脳・神経
1%未満
肝臓まわり
1~10%未満
肝臓まわり
1%未満
腎・尿路
1~10%未満
腎・尿路
1%未満
肺・呼吸
1~10%未満
肺・呼吸
1%未満
皮膚
1~10%未満
その他
1~10%未満

併用注意

薬剤名等

CYP2C19阻害剤

  • フルコナゾール
  • フルボキサミン
  • チクロピジン等

[16.4 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の副作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

機序・危険因子

これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

薬剤名等

UGT2B17阻害剤

  • イマチニブ等

[16.4 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の副作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

機序・危険因子

これらの薬剤がUGT2B17を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

薬剤名等

CYP3Aの基質となる薬剤

  • フェンタニル
  • ミダゾラム
  • 経口避妊薬(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール等)等

[9.3.1 参照],[16.7.1 参照]

臨床症状・措置方法

これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。

機序・危険因子

本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ウェリレグ錠40mg

有効成分 ベルズチファン   1錠中に40mg
添加剤 ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、結晶セルロース、D-マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン、マクロゴール4000、タルク、青色2号アルミニウムレーキ

3.2 製剤の性状

ウェリレグ錠40mg

剤形 楕円形のフィルムコーティング錠
色調 青色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 約13.6mm
短径 約8.4mm
厚さ 約5.6mm
識別コード 177

4. 効能又は効果

  • フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍
  • がん化学療法後に増悪した根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍〉
    1. 5.1 フォン・ヒッペル・リンドウ病と診断された患者に投与すること。
    2. 5.2 臨床試験に組み入れられた患者の腫瘍の状態等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
    3. 5.3 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
  • 〈がん化学療法後に増悪した根治切除不能又は転移性の腎細胞癌〉
    1. 5.4 臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2 参照]
    2. 5.5 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
    3. 5.6 PD-1/PD-L1阻害剤及びVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤による治療歴のない患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、成人には、ベルズチファンとして、1日1回120mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
  2. 7.2 本剤投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。減量する場合には、用量を40mg(1段階)ずつ減量すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
    副作用に対する休薬、減量及び中止の目安

    副作用

    程度1)

    処置

    貧血

    Grade 3

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、同一用量又は1段階減量して再開できる。
    重症度及び持続性に応じて投与中止を検討する。

    Grade 4

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    再発した場合は投与を中止する。

    低酸素症

    Grade 3かつ無症候性

    患者の状態により投与を継続できる。休薬する場合には、Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    重症度及び持続性に応じて投与を中止する。

    Grade 3かつ症候性

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    重症度及び持続性に応じて投与を中止する。

    Grade 4

    投与を中止する。

    上記以外の副作用

    Grade 3

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    再発した場合は投与を中止する。

    Grade 4

    投与を中止する。

                    

    1) GradeはNCI-CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)v5.0に準じる。
                  

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 エリスロポエチン(EPO)減少に伴う貧血があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与期間中は血液検査(ヘモグロビン値測定等)を定期的に行い、患者の状態を十分観察すること。[7.2 参照],[11.1.1 参照]
  2. 8.2 低酸素症があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与期間中は動脈血酸素飽和度(SpO2)を定期的に測定すること。[7.2 参照],[11.1.2 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 呼吸器疾患のある患者又はその既往歴のある患者

    低酸素症が発現又は増悪する可能性がある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者

    本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することがあり、副作用の発現割合や重症度が高くなるおそれがある。なお、重度肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。経口避妊薬による避妊法の場合には、経口避妊薬以外の方法をあわせて使用するよう指導すること。[9.5 参照],[10.2 参照]
  2. 9.4.2 男性には、本剤投与中及び最終投与後1週間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[9.5 参照]
  3. 9.4.3 生殖可能な男性に投与する場合には、造精機能の低下により男性の生殖機能に影響を及ぼす可能性があることを考慮すること。ラットを用いた反復投与毒性試験において、臨床曝露量(AUC)を下回る曝露量で精巣の非可逆的な萎縮及び変性並びに精子減少が認められた。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。ラットを用いた胚・胎児発生試験において、臨床曝露量(AUC)を下回る曝露量で胚・胎児死亡、胎児体重の減少及び胎児の骨格異常が認められた。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.6 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[9.5 参照]

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • 本剤は主にウリジン5’-二リン酸グルクロン酸転移酵素(UGT)2B17及びCYP2C19により代謝される。また、本剤はCYP3Aを誘導する。[16.4 参照]

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP2C19阻害剤

  • フルコナゾール
  • フルボキサミン
  • チクロピジン等

                  [16.4 参照]                 

本剤の副作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

UGT2B17阻害剤

  • イマチニブ等

                  [16.4 参照]                 

本剤の副作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

これらの薬剤がUGT2B17を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

CYP3Aの基質となる薬剤

  • フェンタニル
  • ミダゾラム
  • 経口避妊薬(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール等)等

                  [9.4.1 参照],[16.7.1 参照]

これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。

本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 貧血(74.4%)

    EPO減少に伴い貧血があらわれることがある。必要に応じて輸血や赤血球造血刺激因子製剤の投与を検討すること。[7.2 参照],[8.1 参照]

  2. 11.1.2 低酸素症(10.4%)

                    [7.2 参照],[8.2 参照]

11.2 その他の副作用

10%以上

1~10%未満

1%未満

血液及びリンパ系障害

血小板減少症、血小板数減少、リンパ球数減少、好中球数減少

白血球数減少、好中球減少症、ヘマトクリット減少、赤血球数減少、網状赤血球数減少

心臓障害

動悸

耳及び迷路障害

耳鳴

眼障害

霧視、ドライアイ

羞明

胃腸障害

悪心

下痢、便秘、嘔吐、口内炎、腹痛、口内乾燥

上腹部痛、消化不良、鼓腸、口腔内痛

一般・全身障害及び投与部位の状態

疲労

無力症、末梢性浮腫、浮腫

倦怠感、発熱、インフルエンザ様疾患

代謝及び栄養障害

食欲減退、低リン血症、血中トリグリセリド増加

高血糖、高トリグリセリド血症、低ナトリウム血症、血中ブドウ糖増加

筋骨格系及び結合組織障害

関節痛、筋肉痛

背部痛、筋痙縮

神経障害

頭痛、浮動性めまい、注意力障害

味覚不全、嗜眠

肝障害

ALT増加、AST増加、血中ALP増加

高トランスアミナーゼ血症

腎及び尿路障害

血中クレアチニン増加、蛋白尿

血中尿素増加

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

呼吸困難

労作性呼吸困難、胸水、喘鳴

皮膚及び皮下組織障害

そう痒症、発疹、皮膚乾燥

手掌・足底発赤知覚不全症候群、斑状丘疹状皮疹

血管障害

高血圧

その他

体重増加、体重減少

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  1. 14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
  2. 14.1.2 湿気を避けるため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

UGT2B17及びCYP2C19の両酵素がPoor Metabolizer(PM)である患者において、本剤の曝露量が上昇し、休薬に至った有害事象、Grade 3以上の貧血及び赤血球造血刺激因子製剤の投与を要する貧血の発現割合の増加が認められた。[16.1.2 参照],[16.6.3 参照],[17.1.2 参照]

1. 警告

本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ウェリレグ錠40mg

有効成分 ベルズチファン   1錠中に40mg
添加剤 ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、結晶セルロース、D-マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン、マクロゴール4000、タルク、青色2号アルミニウムレーキ

3.2 製剤の性状

ウェリレグ錠40mg

剤形 楕円形のフィルムコーティング錠
色調 青色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 約13.6mm
短径 約8.4mm
厚さ 約5.6mm
識別コード 177

4. 効能又は効果

  • フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍
  • がん化学療法後に増悪した根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈フォン・ヒッペル・リンドウ病関連腫瘍〉
    1. 5.1 フォン・ヒッペル・リンドウ病と診断された患者に投与すること。
    2. 5.2 臨床試験に組み入れられた患者の腫瘍の状態等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
    3. 5.3 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
  • 〈がん化学療法後に増悪した根治切除不能又は転移性の腎細胞癌〉
    1. 5.4 臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2 参照]
    2. 5.5 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
    3. 5.6 PD-1/PD-L1阻害剤及びVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤による治療歴のない患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、成人には、ベルズチファンとして、1日1回120mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
  2. 7.2 本剤投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。減量する場合には、用量を40mg(1段階)ずつ減量すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
    副作用に対する休薬、減量及び中止の目安

    副作用

    程度1)

    処置

    貧血

    Grade 3

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、同一用量又は1段階減量して再開できる。
    重症度及び持続性に応じて投与中止を検討する。

    Grade 4

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    再発した場合は投与を中止する。

    低酸素症

    Grade 3かつ無症候性

    患者の状態により投与を継続できる。休薬する場合には、Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    重症度及び持続性に応じて投与を中止する。

    Grade 3かつ症候性

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    重症度及び持続性に応じて投与を中止する。

    Grade 4

    投与を中止する。

    上記以外の副作用

    Grade 3

    Grade 2以下に回復するまで休薬し、回復後に、1段階減量して再開できる。
    再発した場合は投与を中止する。

    Grade 4

    投与を中止する。

                    

    1) GradeはNCI-CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)v5.0に準じる。
                  

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 エリスロポエチン(EPO)減少に伴う貧血があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与期間中は血液検査(ヘモグロビン値測定等)を定期的に行い、患者の状態を十分観察すること。[7.2 参照],[11.1.1 参照]
  2. 8.2 低酸素症があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与期間中は動脈血酸素飽和度(SpO2)を定期的に測定すること。[7.2 参照],[11.1.2 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 呼吸器疾患のある患者又はその既往歴のある患者

    低酸素症が発現又は増悪する可能性がある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者

    本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することがあり、副作用の発現割合や重症度が高くなるおそれがある。なお、重度肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。経口避妊薬による避妊法の場合には、経口避妊薬以外の方法をあわせて使用するよう指導すること。[9.5 参照],[10.2 参照]
  2. 9.4.2 男性には、本剤投与中及び最終投与後1週間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[9.5 参照]
  3. 9.4.3 生殖可能な男性に投与する場合には、造精機能の低下により男性の生殖機能に影響を及ぼす可能性があることを考慮すること。ラットを用いた反復投与毒性試験において、臨床曝露量(AUC)を下回る曝露量で精巣の非可逆的な萎縮及び変性並びに精子減少が認められた。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。ラットを用いた胚・胎児発生試験において、臨床曝露量(AUC)を下回る曝露量で胚・胎児死亡、胎児体重の減少及び胎児の骨格異常が認められた。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.6 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[9.5 参照]

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • 本剤は主にウリジン5’-二リン酸グルクロン酸転移酵素(UGT)2B17及びCYP2C19により代謝される。また、本剤はCYP3Aを誘導する。[16.4 参照]

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP2C19阻害剤

  • フルコナゾール
  • フルボキサミン
  • チクロピジン等

                  [16.4 参照]                 

本剤の副作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

UGT2B17阻害剤

  • イマチニブ等

                  [16.4 参照]                 

本剤の副作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

これらの薬剤がUGT2B17を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

CYP3Aの基質となる薬剤

  • フェンタニル
  • ミダゾラム
  • 経口避妊薬(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール等)等

                  [9.4.1 参照],[16.7.1 参照]

これらの薬剤の有効性が減弱するおそれがある。

本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 貧血(74.4%)

    EPO減少に伴い貧血があらわれることがある。必要に応じて輸血や赤血球造血刺激因子製剤の投与を検討すること。[7.2 参照],[8.1 参照]

  2. 11.1.2 低酸素症(10.4%)

                    [7.2 参照],[8.2 参照]

11.2 その他の副作用

10%以上

1~10%未満

1%未満

血液及びリンパ系障害

血小板減少症、血小板数減少、リンパ球数減少、好中球数減少

白血球数減少、好中球減少症、ヘマトクリット減少、赤血球数減少、網状赤血球数減少

心臓障害

動悸

耳及び迷路障害

耳鳴

眼障害

霧視、ドライアイ

羞明

胃腸障害

悪心

下痢、便秘、嘔吐、口内炎、腹痛、口内乾燥

上腹部痛、消化不良、鼓腸、口腔内痛

一般・全身障害及び投与部位の状態

疲労

無力症、末梢性浮腫、浮腫

倦怠感、発熱、インフルエンザ様疾患

代謝及び栄養障害

食欲減退、低リン血症、血中トリグリセリド増加

高血糖、高トリグリセリド血症、低ナトリウム血症、血中ブドウ糖増加

筋骨格系及び結合組織障害

関節痛、筋肉痛

背部痛、筋痙縮

神経障害

頭痛、浮動性めまい、注意力障害

味覚不全、嗜眠

肝障害

ALT増加、AST増加、血中ALP増加

高トランスアミナーゼ血症

腎及び尿路障害

血中クレアチニン増加、蛋白尿

血中尿素増加

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

呼吸困難

労作性呼吸困難、胸水、喘鳴

皮膚及び皮下組織障害

そう痒症、発疹、皮膚乾燥

手掌・足底発赤知覚不全症候群、斑状丘疹状皮疹

血管障害

高血圧

その他

体重増加、体重減少

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  1. 14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
  2. 14.1.2 湿気を避けるため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

UGT2B17及びCYP2C19の両酵素がPoor Metabolizer(PM)である患者において、本剤の曝露量が上昇し、休薬に至った有害事象、Grade 3以上の貧血及び赤血球造血刺激因子製剤の投与を要する貧血の発現割合の増加が認められた。[16.1.2 参照],[16.6.3 参照],[17.1.2 参照]

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
874291
ブランドコード
4291094F1020
承認番号
30700AMX00100000
販売開始年月
2025-08
貯法
室温保存
有効期間
48箇月
規制区分
2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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