薬効分類名抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤

一般的名称ブリグチニブ

アルンブリグ錠30mg、アルンブリグ錠90mg

あるんぶりぐじょう30mg、あるんぶりぐじょう90mg

ALUNBRIG Tablets 30mg, ALUNBRIG Tablets 90mg

製造販売元/武田薬品工業株式会社

第5版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
肺・呼吸
5~20%未満
肺・呼吸
5%未満
肺・呼吸
頻度不明
心臓・血管
20%以上
心臓・血管
5%未満
心臓・血管
頻度不明
胃腸・消化器系
20%以上
下痢(40.4%)悪心
胃腸・消化器系
5~20%未満
胃腸・消化器系
5%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
脳・神経
頻度不明
記憶障害
運動器
20%以上
CK上昇(54.8%)
運動器
5~20%未満
運動器
5%未満
運動器
頻度不明
肝臓まわり
5%未満
皮膚
20%以上
皮膚
5~20%未満
皮膚
5%未満
その他
5~20%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

強い又は中程度のCYP3A阻害剤

  • イトラコナゾール
  • クラリスロマイシン
  • ジルチアゼム
  • グレープフルーツ(ジュース)

[16.7.1 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

機序・危険因子

左記薬剤等との併用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。

薬剤名等

強い又は中程度のCYP3A誘導剤

  • リファンピシン
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン

  • セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の効果が減弱するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。

機序・危険因子

左記薬剤等との併用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

  1. 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療機関において、がん化学療法に十分な知識及び経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又は患者の家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  2. 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部CT検査等の実施など、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[7 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

アルンブリグ錠30mg

有効成分 1錠中
ブリグチニブとして   30mg
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、疎水性コロイド状シリカ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、マクロゴール4000、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン
アルンブリグ錠90mg

有効成分 1錠中
ブリグチニブとして   90mg
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、疎水性コロイド状シリカ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、マクロゴール4000、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン

3.2 製剤の性状

アルンブリグ錠30mg

剤形 円形のフィルムコーティング錠
色調 白色~オフホワイト
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 約7.1mm
厚さ 約3.6mm
質量 約156mg
識別コード U3
アルンブリグ錠90mg

剤形 楕円形のフィルムコーティング錠
色調 白色~オフホワイト
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                                       
大きさ 長径 約14.8mm
短径 約6.7mm
厚さ 約5.1mm
質量 約468mg
識別コード U7

4. 効能又は効果

        ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、ALK融合遺伝子陽性が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
  2. 5.2 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、成人にはブリグチニブとして、1日1回90mgを7日間経口投与する。その後、1日1回180mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して、本剤を休薬、減量又は中止すること。
ただし、本剤1日1回90mgを超える投与量の投与時において、14日間以上休薬し再開する場合、本剤の投与量は、休薬の理由を問わず7日間は1日1回90mgとすること。7日間の投与後の投与量は、副作用や患者の状態に応じて1日1回120mg又は180mgとすることができる。

用量レベル

用量レベル

本剤の1日用量(1日1回投与)

レベル2

180mg

レベル1

120mg

レベル0

90mg

レベル-1

60mg

中止

60mgで忍容性が得られない場合は、本剤の投与を中止すること。

副作用に対する休薬、減量、中止基準

副作用

程度注)

処置

Grade 1

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量で投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

Grade 2

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

Grade 3又は4

投与中止する。

高血圧

Grade 3

Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

  • Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

徐脈

Grade 2又は3

  • Grade 1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬があり、当該併用薬が投与中止又は減量された場合、回復後、同一用量で投与再開できる。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬が投与中止・減量されない場合、又は当該併用薬がない場合、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

  • Grade 1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬があり、当該併用薬が投与中止又は減量された場合、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬がない場合、投与中止する。
  • 再発した場合、投与中止する。

視覚障害

Grade 2又は3

Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

投与中止する。

クレアチンキナーゼ(CK)上昇

Grade 3又は4
(Grade 2以上の筋肉痛又は脱力を伴う)

  • Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

リパーゼ又はアミラーゼ上昇

Grade 3

  • Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量で投与再開できる。
  • 再発した場合、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

高血糖

適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合

血糖がコントロールできるまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

上記以外の副作用

Grade 3

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

注)GradeはNCI-CTCAE ver 4.03に準じる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。また、胸部CT検査等の実施など、患者の状態を十分観察すること。必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[7 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 間質性肺疾患又はその既往歴のある患者

    間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。[1.2 参照],[7 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重度の腎機能障害(eGFRが30mL/min/1.73m2未満)のある患者

    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.1 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者

    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
  2. 9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[15.2.2 参照]
  3. 9.4.3 生殖可能な年齢の男性に投与する場合には、造精機能の低下があらわれる可能性があることを考慮すること。反復投与毒性試験(ラット及びサル)で、最大臨床用量(180mg/日)におけるブリグチニブの曝露量(AUC)のそれぞれ約0.6倍及び0.12倍の曝露量で精巣毒性(ラットで精巣、精巣上体の大きさ及び重量の低値並びに精細管の変性及び精巣上体における精子減少、サルで精巣、精巣上体の大きさ及び重量の低値)が認められた。また、これらの精巣、精巣上体に対する作用は、ラットでは回復性がみられなかった1) ,2)

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
ラットを用いた胚・胎児発生毒性試験において、最大臨床用量(180mg/日)におけるブリグチニブの曝露量(AUC)の約0.5倍の曝露量で胎児重量の低値及び骨格変異が、約0.8倍の曝露量で吸収胚数及び着床後死亡率の増加並びに奇形(外表、内臓及び骨格)が認められている3) [9.4.1 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。本剤は乳汁中に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[15.2.2 参照]

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

強い又は中程度のCYP3A阻害剤

  • イトラコナゾール
  • クラリスロマイシン
  • ジルチアゼム
  • グレープフルーツ(ジュース)

                  [16.7.1 参照]                 

本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

左記薬剤等との併用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。

強い又は中程度のCYP3A誘導剤

  • リファンピシン
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン

  • セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

                  [16.7.2 参照]                 

本剤の効果が減弱するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。

左記薬剤等との併用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 間質性肺疾患(6.3%)

                    [1.2 参照],[7 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]

  2. 11.1.2 膵炎(頻度不明)
  3. 11.1.3 肝機能障害(32.2%)

    ALT、AST、AL-P等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

20%以上

5~20%未満

5%未満

頻度不明

呼吸器

咳嗽

呼吸困難、肺炎

上気道感染

血液

好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症、貧血、リンパ球減少症

活性化部分トロンボプラスチン時間延長

循環器

高血圧

徐脈、心電図QT延長、頻脈

動悸

消化器

下痢(40.4%)、悪心

口内炎、嘔吐、便秘、食欲減退、腹痛

口内乾燥、消化不良

鼓腸

精神神経系

頭痛、味覚異常、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、不眠症

記憶障害

筋・骨格系

CK上昇(54.8%)

筋肉痛

関節痛、四肢痛

筋骨格系胸痛、筋骨格硬直

肝臓

LDH上昇

皮膚

発疹

光線過敏性反応、そう痒症

皮膚乾燥

その他

リパーゼ上昇、アミラーゼ上昇

疲労

血中クレアチニン上昇、血中コレステロール上昇、非心臓性胸痛、疼痛、発熱、浮腫、高血糖、視力障害、体重減少、高インスリン血症、高尿酸血症、低リン酸血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、高カルシウム血症

胸部不快感

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

  1. 15.2.1 反復投与毒性試験(ラット)で、最大臨床用量(180mg/日)におけるブリグチニブの曝露量(AUC)の約0.6倍の曝露量で非回復性の白内障及び網膜変性が認められた1)
  2. 15.2.2 遺伝毒性試験成績から、本剤は異数性誘発作用に起因した小核誘発性を持つと考えられたが、変異原性又は染色体構造異常誘発性は無いと考えられた。[9.4.2 参照],[9.6 参照]

1. 警告

  1. 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療機関において、がん化学療法に十分な知識及び経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又は患者の家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  2. 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部CT検査等の実施など、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[7 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

アルンブリグ錠30mg

有効成分 1錠中
ブリグチニブとして   30mg
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、疎水性コロイド状シリカ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、マクロゴール4000、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン
アルンブリグ錠90mg

有効成分 1錠中
ブリグチニブとして   90mg
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、疎水性コロイド状シリカ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、マクロゴール4000、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン

3.2 製剤の性状

アルンブリグ錠30mg

剤形 円形のフィルムコーティング錠
色調 白色~オフホワイト
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 約7.1mm
厚さ 約3.6mm
質量 約156mg
識別コード U3
アルンブリグ錠90mg

剤形 楕円形のフィルムコーティング錠
色調 白色~オフホワイト
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                                       
大きさ 長径 約14.8mm
短径 約6.7mm
厚さ 約5.1mm
質量 約468mg
識別コード U7

4. 効能又は効果

        ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、ALK融合遺伝子陽性が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
  2. 5.2 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、成人にはブリグチニブとして、1日1回90mgを7日間経口投与する。その後、1日1回180mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して、本剤を休薬、減量又は中止すること。
ただし、本剤1日1回90mgを超える投与量の投与時において、14日間以上休薬し再開する場合、本剤の投与量は、休薬の理由を問わず7日間は1日1回90mgとすること。7日間の投与後の投与量は、副作用や患者の状態に応じて1日1回120mg又は180mgとすることができる。

用量レベル

用量レベル

本剤の1日用量(1日1回投与)

レベル2

180mg

レベル1

120mg

レベル0

90mg

レベル-1

60mg

中止

60mgで忍容性が得られない場合は、本剤の投与を中止すること。

副作用に対する休薬、減量、中止基準

副作用

程度注)

処置

Grade 1

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量で投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

Grade 2

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

Grade 3又は4

投与中止する。

高血圧

Grade 3

Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

  • Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

徐脈

Grade 2又は3

  • Grade 1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬があり、当該併用薬が投与中止又は減量された場合、回復後、同一用量で投与再開できる。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬が投与中止・減量されない場合、又は当該併用薬がない場合、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

  • Grade 1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬があり、当該併用薬が投与中止又は減量された場合、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
    • 徐脈を起こすことが知られている併用薬がない場合、投与中止する。
  • 再発した場合、投与中止する。

視覚障害

Grade 2又は3

Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

投与中止する。

クレアチンキナーゼ(CK)上昇

Grade 3又は4
(Grade 2以上の筋肉痛又は脱力を伴う)

  • Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

リパーゼ又はアミラーゼ上昇

Grade 3

  • Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量で投与再開できる。
  • 再発した場合、Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

高血糖

適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合

血糖がコントロールできるまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

上記以外の副作用

Grade 3

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、Grade 1以下に回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。

Grade 4

  • ベースラインに回復するまで休薬する。回復後、1用量レベル減量して投与再開できる。
  • 再発した場合、投与中止する。

注)GradeはNCI-CTCAE ver 4.03に準じる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。また、胸部CT検査等の実施など、患者の状態を十分観察すること。必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[7 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 間質性肺疾患又はその既往歴のある患者

    間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。[1.2 参照],[7 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重度の腎機能障害(eGFRが30mL/min/1.73m2未満)のある患者

    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.1 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者

    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
  2. 9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[15.2.2 参照]
  3. 9.4.3 生殖可能な年齢の男性に投与する場合には、造精機能の低下があらわれる可能性があることを考慮すること。反復投与毒性試験(ラット及びサル)で、最大臨床用量(180mg/日)におけるブリグチニブの曝露量(AUC)のそれぞれ約0.6倍及び0.12倍の曝露量で精巣毒性(ラットで精巣、精巣上体の大きさ及び重量の低値並びに精細管の変性及び精巣上体における精子減少、サルで精巣、精巣上体の大きさ及び重量の低値)が認められた。また、これらの精巣、精巣上体に対する作用は、ラットでは回復性がみられなかった1) ,2)

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
ラットを用いた胚・胎児発生毒性試験において、最大臨床用量(180mg/日)におけるブリグチニブの曝露量(AUC)の約0.5倍の曝露量で胎児重量の低値及び骨格変異が、約0.8倍の曝露量で吸収胚数及び着床後死亡率の増加並びに奇形(外表、内臓及び骨格)が認められている3) [9.4.1 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。本剤は乳汁中に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[15.2.2 参照]

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

強い又は中程度のCYP3A阻害剤

  • イトラコナゾール
  • クラリスロマイシン
  • ジルチアゼム
  • グレープフルーツ(ジュース)

                  [16.7.1 参照]                 

本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

左記薬剤等との併用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。

強い又は中程度のCYP3A誘導剤

  • リファンピシン
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン

  • セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

                  [16.7.2 参照]                 

本剤の効果が減弱するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。

左記薬剤等との併用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 間質性肺疾患(6.3%)

                    [1.2 参照],[7 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]

  2. 11.1.2 膵炎(頻度不明)
  3. 11.1.3 肝機能障害(32.2%)

    ALT、AST、AL-P等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

20%以上

5~20%未満

5%未満

頻度不明

呼吸器

咳嗽

呼吸困難、肺炎

上気道感染

血液

好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症、貧血、リンパ球減少症

活性化部分トロンボプラスチン時間延長

循環器

高血圧

徐脈、心電図QT延長、頻脈

動悸

消化器

下痢(40.4%)、悪心

口内炎、嘔吐、便秘、食欲減退、腹痛

口内乾燥、消化不良

鼓腸

精神神経系

頭痛、味覚異常、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、不眠症

記憶障害

筋・骨格系

CK上昇(54.8%)

筋肉痛

関節痛、四肢痛

筋骨格系胸痛、筋骨格硬直

肝臓

LDH上昇

皮膚

発疹

光線過敏性反応、そう痒症

皮膚乾燥

その他

リパーゼ上昇、アミラーゼ上昇

疲労

血中クレアチニン上昇、血中コレステロール上昇、非心臓性胸痛、疼痛、発熱、浮腫、高血糖、視力障害、体重減少、高インスリン血症、高尿酸血症、低リン酸血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、高カルシウム血症

胸部不快感

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

  1. 15.2.1 反復投与毒性試験(ラット)で、最大臨床用量(180mg/日)におけるブリグチニブの曝露量(AUC)の約0.6倍の曝露量で非回復性の白内障及び網膜変性が認められた1)
  2. 15.2.2 遺伝毒性試験成績から、本剤は異数性誘発作用に起因した小核誘発性を持つと考えられたが、変異原性又は染色体構造異常誘発性は無いと考えられた。[9.4.2 参照],[9.6 参照]

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
874291
ブランドコード
4291069F1022, 4291069F2029
承認番号
30300AMX00027, 30300AMX00028
販売開始年月
2021-04, 2021-04
貯法
室温保存、室温保存
有効期間
3年、3年
規制区分
2, 12, 2, 12

重要な注意事項

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  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
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