薬効分類名抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害薬
一般的名称テポチニブ塩酸塩水和物
テプミトコ錠250mg
てぷみとこじょう
TEPMETKO Tablets 250mg
製造販売元/メルクバイオファーマ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- P-gpの基質となる薬剤
- [16.7.1 参照]
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血漿中濃度が増加する可能性がある。
1. 警告
- 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
- 1.2 間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[7.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
6. 用法及び用量
通常、成人にはテポチニブ塩酸塩水和物として1回500mgを1日1回食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
-
7.2 本剤投与により副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して休薬・減量・中止すること。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
減量する場合の投与量 減量レベル
投与量
通常投与量
500mg 1日1回
1段階減量
250mg 1日1回
2段階減量
投与中止
8. 重要な基本的注意
- 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、患者に対して、初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること。[1.2 参照],[7.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3 参照]
- 8.3 腎機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)
本剤は胆汁を介して排泄される。これらの患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギを用いた生殖発生毒性試験において、臨床曝露量未満に相当する用量で、胎児骨格異常の増加が報告されている1) 。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.6 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。乳汁移行に関するデータはないが、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[9.5 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 間質性肺疾患(3.8%)
間質性肺疾患、肺臓炎、急性呼吸不全等があらわれることがある。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[7.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.2 体液貯留(61.5%)
末梢性浮腫(53.8%)、低アルブミン血症(10.8%)、胸水(4.6%)等の体液貯留があらわれることがある。急激な体重の増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
-
11.1.3 肝機能障害(13.1%)
AST、ALT、γ-GTP、ALPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2 参照]
-
11.1.4 腎機能障害(20.0%)
血中クレアチニン増加(13.8%)、腎不全(2.3%)、急性腎障害(1.5%)等の腎機能障害があらわれることがある。[8.3 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1%~5%未満 |
|
|---|---|---|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
無力症、疲労 |
粘膜炎症 |
胃腸障害 |
悪心、下痢、上腹部痛 |
便秘、嘔吐、腹痛、胃食道逆流性疾患 |
代謝および栄養障害 |
食欲減退 |
低ナトリウム血症 |
臨床検査 |
アミラーゼ増加、リパーゼ増加 |
総蛋白減少、体重増加、心電図QT延長、体重減少 |
皮膚および皮下組織障害 |
脱毛症、発疹、そう痒症、ざ瘡様皮膚炎、皮膚乾燥、紅斑、斑状丘疹状皮疹 |
|
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
呼吸困難、鼻漏 |
|
神経系障害 |
味覚異常、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、錯感覚 |
|
眼障害 |
流涙増加 |
|
感染症および寄生虫症 |
毛包炎 |
|
血液およびリンパ系障害 |
血小板減少症 |
|
中毒および処置合併症 |
過量投与 |
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
イヌを用いた反復投与毒性試験において、臨床曝露量未満に相当する用量で、胆管炎に伴った胆管上皮の乳頭状過形成(細胞増殖マーカー陽性ではあるものの、39週の時点では回復性あり)が報告されている2) 。
1. 警告
- 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
- 1.2 間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[7.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
6. 用法及び用量
通常、成人にはテポチニブ塩酸塩水和物として1回500mgを1日1回食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
-
7.2 本剤投与により副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して休薬・減量・中止すること。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
減量する場合の投与量 減量レベル
投与量
通常投与量
500mg 1日1回
1段階減量
250mg 1日1回
2段階減量
投与中止
8. 重要な基本的注意
- 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、患者に対して、初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること。[1.2 参照],[7.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.3 参照]
- 8.3 腎機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)
本剤は胆汁を介して排泄される。これらの患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギを用いた生殖発生毒性試験において、臨床曝露量未満に相当する用量で、胎児骨格異常の増加が報告されている1) 。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.6 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。乳汁移行に関するデータはないが、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[9.5 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 間質性肺疾患(3.8%)
間質性肺疾患、肺臓炎、急性呼吸不全等があらわれることがある。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[7.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.2 体液貯留(61.5%)
末梢性浮腫(53.8%)、低アルブミン血症(10.8%)、胸水(4.6%)等の体液貯留があらわれることがある。急激な体重の増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
-
11.1.3 肝機能障害(13.1%)
AST、ALT、γ-GTP、ALPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2 参照]
-
11.1.4 腎機能障害(20.0%)
血中クレアチニン増加(13.8%)、腎不全(2.3%)、急性腎障害(1.5%)等の腎機能障害があらわれることがある。[8.3 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1%~5%未満 |
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|---|---|---|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
無力症、疲労 |
粘膜炎症 |
胃腸障害 |
悪心、下痢、上腹部痛 |
便秘、嘔吐、腹痛、胃食道逆流性疾患 |
代謝および栄養障害 |
食欲減退 |
低ナトリウム血症 |
臨床検査 |
アミラーゼ増加、リパーゼ増加 |
総蛋白減少、体重増加、心電図QT延長、体重減少 |
皮膚および皮下組織障害 |
脱毛症、発疹、そう痒症、ざ瘡様皮膚炎、皮膚乾燥、紅斑、斑状丘疹状皮疹 |
|
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
呼吸困難、鼻漏 |
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神経系障害 |
味覚異常、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、錯感覚 |
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眼障害 |
流涙増加 |
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感染症および寄生虫症 |
毛包炎 |
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血液およびリンパ系障害 |
血小板減少症 |
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中毒および処置合併症 |
過量投与 |
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
イヌを用いた反復投与毒性試験において、臨床曝露量未満に相当する用量で、胆管炎に伴った胆管上皮の乳頭状過形成(細胞増殖マーカー陽性ではあるものの、39週の時点では回復性あり)が報告されている2) 。