薬効分類名-抗悪性腫瘍剤-
MEK阻害剤
一般的名称ビニメチニブ錠
メクトビ錠15mg
MEKTOVI Tablets
製造販売/小野薬品工業株式会社、提携/ARRAY
重大な副作用
その他の副作用
1. 警告
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈効能共通〉
-
5.1 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
-
5.1 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
-
〈BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫〉
- 5.2 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
- 5.3 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
-
〈がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
- 5.4 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2 参照]
- 5.5 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
- 5.6 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
-
*〈がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺癌〉
- 5.7 *放射性ヨウ素による治療の適応となる患者においては、当該治療を優先すること。
- 5.8 *臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3 参照]
6. 用法及び用量
7. 用法及び用量に関連する注意
- *〈BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫、がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺癌、BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺未分化癌〉
減量して投与を継続する場合の投与量 減量レベル※1
投与量
通常投与量
45mg1日2回
1段階減量
30mg1日2回
2段階減量
15mg1日2回
3段階減量
投与中止
※1:減量を要した副作用がGrade 1以下に回復し、他に合併する副作用がない場合には、減量時と逆の段階を経て増量可能
副作用発現時の用量調節基準 副作用
程度※2
処置
網膜疾患、ぶどう膜炎
Grade 2
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量又は1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 2以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。Grade 3が継続する場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
網膜静脈閉塞
Grade 1以上
投与中止。
眼障害(上記以外)
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
AST増加、ALT増加
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。14日以内で回復し再開する場合、同量で投与。14日超で回復し再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴う場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。7日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。7日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴う場合)及びGrade 4
投与中止。
血清CK上昇
Grade 3(筋症状又はクレアチニン上昇を伴う場合)及びGrade 4
Grade 1以下に回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
駆出率減少
左室駆出率が投与前より10%以上減少、又は正常下限を下回る場合
回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3-4
投与中止。
**心電図QT延長
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60ms以下の場合
QTc値が500msを下回るまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、投与中止。
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60msを超える場合
投与中止。
皮膚炎
Grade 2
症状が継続又は悪化する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 4
投与中止。
上記以外の副作用
Grade 2
Grade 2が継続する場合、休薬又は減量を考慮。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬を考慮。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与することを考慮。
Grade 4
投与中止。
※2:Grade はNCI-CTCAEに準じる。
- 〈がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
減量して投与を継続する場合の投与量 減量レベル※3
投与量
通常投与量
45mg1日2回
1段階減量
30mg1日2回
2段階減量
15mg1日2回
3段階減量
投与中止
※3:減量を要した副作用がGrade 1以下に回復し、他に合併する副作用がない場合には、減量時と逆の段階を経て増量可能
副作用発現時の用量調節基準 副作用
程度※4
処置
網膜疾患、ぶどう膜炎
Grade 2
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量又は1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 2以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。Grade 3が継続する場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
網膜静脈閉塞
Grade 1以上
投与中止。
眼障害(上記以外)
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。21日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
AST増加、ALT増加
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。14日以内で回復し再開する場合、同量で投与。14日超で回復し再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴う場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。7日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。7日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴う場合)及びGrade 4
投与中止。
血清CK上昇
Grade 3(筋症状又はクレアチニン上昇を伴う場合)及びGrade 4
Grade 1以下に回復するまで休薬。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。21日以内で回復しない場合、投与中止。
駆出率減少
左室駆出率が投与前より10%以上減少、又は正常下限を下回る場合
回復するまで休薬。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。21日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3-4
投与中止。
**心電図QT延長
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60ms以下の場合
QTc値が500msを下回るまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、投与中止。
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60msを超える場合
投与中止。
皮膚炎
Grade 2
症状が継続又は悪化する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 4
投与中止。
上記以外の副作用
Grade 2
Grade 2が継続する場合、休薬又は減量を考慮。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬を考慮。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与することを考慮。
Grade 4
投与中止。
※4:Grade はNCI-CTCAEに準じる。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 重篤な眼障害が報告されているので、定期的に眼の異常の有無を確認すること。また、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[11.1.1 参照]
- 8.2 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を確認すること。[11.1.3 参照]
- 8.3 心機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は適宜心機能検査(心エコー等)を行い、患者の状態(左室駆出率(LVEF)の変動を含む)を確認すること。[9.1.1 参照],[11.1.2 参照]
- 8.4 横紋筋融解症があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的にCK、クレアチニン等の検査を行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等に十分注意すること。[11.1.4 参照]
- 8.5 高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、血圧の推移等に十分注意して投与すること。[11.1.5 参照]
- 8.6 腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.7 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 心疾患又はその既往歴のある患者
症状が悪化するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 中等度以上の肝機能障害のある患者
本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2日間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットを用いた動物試験において臨床曝露量の10倍に相当する用量から胎児体重の低値及び骨化遅延、ウサギを用いた動物試験において臨床曝露量の1.4倍に相当する用量から流産、着床後胚損失率の増加、生存胎児数の減少及び胎児体重の低値、1.9倍に相当する用量で催奇形性(心室中隔欠損及び血管異常)が認められた。[9.4 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。乳汁移行に関するデータはないが、本剤はBCRPの基質であるため、乳汁移行の可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 *眼障害
網膜障害(17.0%)、ぶどう膜炎(虹彩炎、虹彩毛様体炎を含む)(2.1%)等の眼障害があらわれることがある。[8.1 参照]
-
11.1.2 *心機能障害
左室機能不全(0.7%)、駆出率減少(4.8%)等の心機能障害があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.3 *肝機能障害
AST(5.3%)、ALT(6.9%)、γ-GTP(6.7%)、ビリルビン(0.7%)等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2 参照]
- 11.1.4 横紋筋融解症(0.2%)
- 11.1.5 *高血圧(3.2%)、高血圧クリーゼ(0.2%)
-
11.1.6 *出血
消化管出血(3.7%)等の出血があらわれることがある。
-
11.1.7 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。[8.6 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
|
|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
貧血 |
リンパ球減少、好中球減少 |
心臓障害 |
動悸、期外収縮、僧帽弁閉鎖不全症 |
|
耳及び迷路障害 |
耳鳴、回転性めまい |
|
眼障害 |
霧視 |
眼瞼炎、色視症、眼乾燥、眼の障害、眼刺激、羞明、硝子体浮遊物、変視症、視力障害、結膜炎 |
*胃腸障害 |
下痢(39.9%)、悪心(33.9%)、嘔吐(21.1%)、腹痛、便秘、口内炎 |
腹部不快感、腹部膨満、大腸炎、口内乾燥、消化不良、鼓腸、胃食道逆流性疾患、膵炎、アミラーゼ増加 |
*全身障害 |
疲労(26.1%)、無力症、発熱 |
悪寒、冷感、インフルエンザ様疾患、浮腫(末梢性浮腫等)、末梢腫脹、全身健康状態低下、乾燥症、倦怠感 |
免疫系障害 |
過敏症 |
|
感染症及び寄生虫症 |
毛包炎、爪真菌症、咽頭炎、ヘルペス感染、カンジダ感染、胃腸炎 |
|
代謝及び栄養障害 |
食欲減退 |
高コレステロール血症、血中リン減少、高カリウム血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、低アルブミン血症、リパーゼ増加、低ナトリウム血症 |
筋骨格系及び結合組織障害 |
関節痛、筋痙縮、筋肉痛、血中CK増加 |
関節炎、背部痛、筋力低下、成長痛、筋骨格痛、四肢痛、頚部痛、四肢不快感 |
精神・神経系障害 |
味覚異常、頭痛 |
顔面麻痺、視野欠損、不安、不眠症、睡眠障害、異常感覚、錯感覚、失神、傾眠、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、嗜眠 |
*腎及び尿路障害 |
血中クレアチニン増加 |
頻尿、急性腎障害 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
咳嗽、呼吸困難、胸水 |
|
*皮膚及び皮下組織障害 |
ざ瘡様皮膚炎(27.3%)、発疹(湿疹、丘疹等)(27.1%)、脱毛症、皮膚乾燥、過角化、そう痒症 |
皮膚炎、毛髪障害、毛質異常、多汗症、寝汗、光線過敏性反応、蕁麻疹、尋常性白斑、皮膚腫瘤、皮膚色素減少、皮膚色素過剰、脂肪織炎、紅斑、掌蹠角皮症、皮膚剥脱 |
血管障害 |
低血圧、ほてり |
|
その他 |
体重減少、体重増加、アクロコルドン、メラノサイト性母斑、脂漏性角化症、乳頭腫、扁平上皮癌 |
1. 警告
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈効能共通〉
-
5.1 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
-
5.1 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
-
〈BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫〉
- 5.2 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
- 5.3 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
-
〈がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
- 5.4 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2 参照]
- 5.5 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
- 5.6 本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
-
*〈がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺癌〉
- 5.7 *放射性ヨウ素による治療の適応となる患者においては、当該治療を優先すること。
- 5.8 *臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3 参照]
6. 用法及び用量
7. 用法及び用量に関連する注意
- *〈BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫、がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺癌、BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な甲状腺未分化癌〉
減量して投与を継続する場合の投与量 減量レベル※1
投与量
通常投与量
45mg1日2回
1段階減量
30mg1日2回
2段階減量
15mg1日2回
3段階減量
投与中止
※1:減量を要した副作用がGrade 1以下に回復し、他に合併する副作用がない場合には、減量時と逆の段階を経て増量可能
副作用発現時の用量調節基準 副作用
程度※2
処置
網膜疾患、ぶどう膜炎
Grade 2
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量又は1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 2以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。Grade 3が継続する場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
網膜静脈閉塞
Grade 1以上
投与中止。
眼障害(上記以外)
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
AST増加、ALT増加
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。14日以内で回復し再開する場合、同量で投与。14日超で回復し再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴う場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。7日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。7日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴う場合)及びGrade 4
投与中止。
血清CK上昇
Grade 3(筋症状又はクレアチニン上昇を伴う場合)及びGrade 4
Grade 1以下に回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
駆出率減少
左室駆出率が投与前より10%以上減少、又は正常下限を下回る場合
回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3-4
投与中止。
**心電図QT延長
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60ms以下の場合
QTc値が500msを下回るまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、投与中止。
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60msを超える場合
投与中止。
皮膚炎
Grade 2
症状が継続又は悪化する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 4
投与中止。
上記以外の副作用
Grade 2
Grade 2が継続する場合、休薬又は減量を考慮。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬を考慮。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与することを考慮。
Grade 4
投与中止。
※2:Grade はNCI-CTCAEに準じる。
- 〈がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
減量して投与を継続する場合の投与量 減量レベル※3
投与量
通常投与量
45mg1日2回
1段階減量
30mg1日2回
2段階減量
15mg1日2回
3段階減量
投与中止
※3:減量を要した副作用がGrade 1以下に回復し、他に合併する副作用がない場合には、減量時と逆の段階を経て増量可能
副作用発現時の用量調節基準 副作用
程度※4
処置
網膜疾患、ぶどう膜炎
Grade 2
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量又は1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 2以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。Grade 3が継続する場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
網膜静脈閉塞
Grade 1以上
投与中止。
眼障害(上記以外)
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。21日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 4
投与中止。
AST増加、ALT増加
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。14日以内で回復し再開する場合、同量で投与。14日超で回復し再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴う場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。7日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。7日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。
Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴う場合)及びGrade 4
投与中止。
血清CK上昇
Grade 3(筋症状又はクレアチニン上昇を伴う場合)及びGrade 4
Grade 1以下に回復するまで休薬。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。21日以内で回復しない場合、投与中止。
駆出率減少
左室駆出率が投与前より10%以上減少、又は正常下限を下回る場合
回復するまで休薬。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。21日以内で回復しない場合、投与中止。
Grade 3-4
投与中止。
**心電図QT延長
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60ms以下の場合
QTc値が500msを下回るまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。ただし、再発した場合、投与中止。
500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60msを超える場合
投与中止。
皮膚炎
Grade 2
症状が継続又は悪化する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
Grade 4
投与中止。
上記以外の副作用
Grade 2
Grade 2が継続する場合、休薬又は減量を考慮。
Grade 3
Grade 1以下に回復するまで休薬を考慮。21日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与することを考慮。
Grade 4
投与中止。
※4:Grade はNCI-CTCAEに準じる。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 重篤な眼障害が報告されているので、定期的に眼の異常の有無を確認すること。また、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[11.1.1 参照]
- 8.2 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を確認すること。[11.1.3 参照]
- 8.3 心機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は適宜心機能検査(心エコー等)を行い、患者の状態(左室駆出率(LVEF)の変動を含む)を確認すること。[9.1.1 参照],[11.1.2 参照]
- 8.4 横紋筋融解症があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的にCK、クレアチニン等の検査を行い、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等に十分注意すること。[11.1.4 参照]
- 8.5 高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、血圧の推移等に十分注意して投与すること。[11.1.5 参照]
- 8.6 腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.7 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 心疾患又はその既往歴のある患者
症状が悪化するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 中等度以上の肝機能障害のある患者
本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2日間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットを用いた動物試験において臨床曝露量の10倍に相当する用量から胎児体重の低値及び骨化遅延、ウサギを用いた動物試験において臨床曝露量の1.4倍に相当する用量から流産、着床後胚損失率の増加、生存胎児数の減少及び胎児体重の低値、1.9倍に相当する用量で催奇形性(心室中隔欠損及び血管異常)が認められた。[9.4 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。乳汁移行に関するデータはないが、本剤はBCRPの基質であるため、乳汁移行の可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 *眼障害
網膜障害(17.0%)、ぶどう膜炎(虹彩炎、虹彩毛様体炎を含む)(2.1%)等の眼障害があらわれることがある。[8.1 参照]
-
11.1.2 *心機能障害
左室機能不全(0.7%)、駆出率減少(4.8%)等の心機能障害があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.3 *肝機能障害
AST(5.3%)、ALT(6.9%)、γ-GTP(6.7%)、ビリルビン(0.7%)等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2 参照]
- 11.1.4 横紋筋融解症(0.2%)
- 11.1.5 *高血圧(3.2%)、高血圧クリーゼ(0.2%)
-
11.1.6 *出血
消化管出血(3.7%)等の出血があらわれることがある。
-
11.1.7 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。[8.6 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
|
|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
貧血 |
リンパ球減少、好中球減少 |
心臓障害 |
動悸、期外収縮、僧帽弁閉鎖不全症 |
|
耳及び迷路障害 |
耳鳴、回転性めまい |
|
眼障害 |
霧視 |
眼瞼炎、色視症、眼乾燥、眼の障害、眼刺激、羞明、硝子体浮遊物、変視症、視力障害、結膜炎 |
*胃腸障害 |
下痢(39.9%)、悪心(33.9%)、嘔吐(21.1%)、腹痛、便秘、口内炎 |
腹部不快感、腹部膨満、大腸炎、口内乾燥、消化不良、鼓腸、胃食道逆流性疾患、膵炎、アミラーゼ増加 |
*全身障害 |
疲労(26.1%)、無力症、発熱 |
悪寒、冷感、インフルエンザ様疾患、浮腫(末梢性浮腫等)、末梢腫脹、全身健康状態低下、乾燥症、倦怠感 |
免疫系障害 |
過敏症 |
|
感染症及び寄生虫症 |
毛包炎、爪真菌症、咽頭炎、ヘルペス感染、カンジダ感染、胃腸炎 |
|
代謝及び栄養障害 |
食欲減退 |
高コレステロール血症、血中リン減少、高カリウム血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、低アルブミン血症、リパーゼ増加、低ナトリウム血症 |
筋骨格系及び結合組織障害 |
関節痛、筋痙縮、筋肉痛、血中CK増加 |
関節炎、背部痛、筋力低下、成長痛、筋骨格痛、四肢痛、頚部痛、四肢不快感 |
精神・神経系障害 |
味覚異常、頭痛 |
顔面麻痺、視野欠損、不安、不眠症、睡眠障害、異常感覚、錯感覚、失神、傾眠、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、嗜眠 |
*腎及び尿路障害 |
血中クレアチニン増加 |
頻尿、急性腎障害 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
咳嗽、呼吸困難、胸水 |
|
*皮膚及び皮下組織障害 |
ざ瘡様皮膚炎(27.3%)、発疹(湿疹、丘疹等)(27.1%)、脱毛症、皮膚乾燥、過角化、そう痒症 |
皮膚炎、毛髪障害、毛質異常、多汗症、寝汗、光線過敏性反応、蕁麻疹、尋常性白斑、皮膚腫瘤、皮膚色素減少、皮膚色素過剰、脂肪織炎、紅斑、掌蹠角皮症、皮膚剥脱 |
血管障害 |
低血圧、ほてり |
|
その他 |
体重減少、体重増加、アクロコルドン、メラノサイト性母斑、脂漏性角化症、乳頭腫、扁平上皮癌 |