薬効分類名抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤

一般的名称セリチニブ

ジカディア錠150mg

じかでぃあじょう150mg

ZYKADIA tablets 150mg

製造販売/ノバルティスファーマ株式会社

第3版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
1.8%
1.1%
重度の下痢
0.2%
高血糖(2.9%)・糖尿病
0.2%

その他の副作用

部位
頻度
副作用
感染症・発熱
20%以上
-
感染症・発熱
10~20%未満
-
感染症・発熱
10%未満
血液系
20%以上
-
血液系
10~20%未満
-
血液系
10%未満
内分泌・代謝系
20%以上
内分泌・代謝系
10~20%未満
-
内分泌・代謝系
10%未満
20%以上
-
10~20%未満
-
心臓・血管
20%以上
-
心臓・血管
10~20%未満
-
心臓・血管
10%未満
胃腸・消化器系
20%以上
悪心注)下痢注)嘔吐注)腹痛(31.3%)
胃腸・消化器系
10~20%未満
-
胃腸・消化器系
10%未満
肝臓まわり
20%以上
肝臓まわり
10~20%未満
-
肝臓まわり
10%未満
-
皮膚
20%以上
-
皮膚
10~20%未満
皮膚
10%未満
-
腎・尿路
20%以上
-
腎・尿路
10~20%未満
腎・尿路
10%未満
全身・局所・適用部位
20%以上
全身・局所・適用部位
10~20%未満
-
全身・局所・適用部位
10%未満
-
その他
20%以上
-
その他
10~20%未満

併用注意

薬剤名等

QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤

  • アミオダロン
    クラリスロマイシン
    ドロペリドール等
臨床症状・措置方法

QT間隔延長を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。

機序・危険因子

いずれもQT間隔を延長させるおそれがある。

薬剤名等

徐脈を起こすことが知られている薬剤

  • β遮断剤
    非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤
    クロニジン等
臨床症状・措置方法

徐脈を起こすおそれがあるので、可能な限り併用しないこと。

機序・危険因子

いずれも徐脈を起こすおそれがある。

薬剤名等

CYP3A阻害剤

  • ケトコナゾール注)
    イトラコナゾール
    リトナビル
    サキナビル等

[16.7.1 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の血中濃度が増加し、副作用が増加するおそれがあるので、併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A阻害により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。

薬剤名等

CYP3A誘導剤

  • リファンピシン
    カルバマゼピン
    セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等

[16.7.2 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A誘導により、本剤の代謝が促進されると考えられる。

薬剤名等

CYP3Aの基質となる薬剤(併用禁忌の薬剤を除く)

  • ミダゾラム注)
    フェンタニル
    タクロリムス等

[16.7.3 参照]

臨床症状・措置方法

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

機序・危険因子

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

臨床症状・措置方法

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

機序・危険因子

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

薬剤名等

ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病)

臨床症状・措置方法

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

機序・危険因子

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

薬剤名等

CYP2C9の基質となる薬剤

  • ワルファリン
    フェニトイン
    ジクロフェナク等

[16.7.4 参照]

臨床症状・措置方法

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
ワルファリンと併用する場合にはプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)のモニタリングの頻度を増やすこと。

機序・危険因子

本剤のCYP2C9阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。
ワルファリンの抗凝固作用が促進される可能性がある。

薬剤名等

胃内pHを上昇させる薬剤

  • プロトンポンプ阻害剤等

[16.7.5 参照]

臨床症状・措置方法

エソメプラゾールと併用した場合、本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。

機序・危険因子

pHの上昇により、本剤の溶解性が低下すると考えられる。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

  1. 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  2. 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部CT検査等の実施など、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 **,*次の薬剤を投与中の患者:ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)、アナモレリン塩酸塩、ボクロスポリン、イバブラジン塩酸塩、キニジン硫酸塩水和物、チカグレロル、マバカムテン、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、エプレレノン、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、シンバスタチン、タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル、フィネレノン、ロミタピドメシル酸塩、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、トリアゾラム、ブロナンセリン、ボルノレキサント水和物、ルラシドン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、ロナファルニブ、イブルチニブ[10.1 参照]
  3. 2.3 **肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10.2 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ジカディア錠150mg

有効成分 1錠中セリチニブ   150mg
添加剤 セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、無水ケイ酸、ポビドン、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール、タルク、青色二号アルミニウムレーキ

3.2 製剤の性状

ジカディア錠150mg

性状 薄い青色のフィルムコーティング錠
外形                                        
                                       
                                       
識別コード NVR ZY1
大きさ(約) 直径:9.1mm
厚さ:3.9mm
質量:0.2588g

4. 効能又は効果

        ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 *十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、ALK融合遺伝子陽性が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
    https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
  2. 5.2 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、成人にはセリチニブとして450mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

副作用により本剤を休薬、減量、中止する場合には、以下の基準を考慮すること。また、1日150mgで投与継続が困難な場合は、本剤を中止すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照],[11.1.5 参照],[11.1.6 参照]

副作用に対する休薬、減量及び中止基準

基準注)

本剤の投与量調節

間質性肺疾患

Gradeを問わない

投与中止。

肝機能障害

  • Grade 1以下のAST増加又はALT増加、かつGrade 2の血中ビリルビン増加
  • Grade 2又は3のAST増加又はALT増加、かつGrade 1以下の血中ビリルビン増加

AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、7日間以内に軽快した場合は休薬前と同じ投与量、7日間を超えて軽快した場合は投与量を150mg減量する。

  • Grade 1以下のAST増加又はALT増加、かつGrade 3の血中ビリルビン増加
  • Grade 2以上のAST増加又はALT増加、かつ正常上限の1.5倍超、2倍以下の血中ビリルビン増加

AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。7日間以内に軽快した場合は、投与量を150mg減量して投与再開する。7日間以内に軽快しない場合は、投与中止する。

  • Grade 4のAST増加又はALT増加、かつGrade 1以下の血中ビリルビン増加

AST増加及びALT増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

  • Grade 4の血中ビリルビン増加
  • Grade 2以上のAST増加又はALT増加、かつ正常上限の2倍超の血中ビリルビン増加

投与中止。

QT間隔延長

QTc 500msec超が2回以上認められた場合

ベースライン又は481msec未満に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

QTc 500msec超、又はベースラインからのQTc延長が60msec超、かつTorsade de pointes、多形性心室性頻脈又は重症不整脈の徴候・症状が認められた場合

投与中止。

徐脈

症候性で治療を要する重篤な場合

無症候性又は心拍数が60bpm以上に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

生命の危険があり緊急治療を要する場合

投与中止。

悪心・嘔吐・下痢

  • Grade 3以上
  • 適切な制吐剤又は止瀉剤の使用にもかかわらずコントロールできない場合

Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

高血糖

適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合

血糖がコントロールできるまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量して再開する。

リパーゼ又はアミラーゼ増加

Grade 3以上

Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

注)GradeはCTCAE ver. 4に準じる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。また、胸部CT検査等の実施など、患者の状態を十分観察すること。必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[7 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
  2. 8.2 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[7 参照],[11.1.2 参照]
  3. 8.3 QT間隔延長、徐脈があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に心電図及び電解質検査(カリウム、マグネシウム、カルシウム等)を行い、また、脈拍、血圧測定を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて電解質を補正すること。[7 参照],[9.1.2 参照],[11.1.3 参照]
  4. 8.4 高血糖があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に血糖値を測定するなど、患者の状態を十分に観察すること。[7 参照],[11.1.5 参照]
  5. 8.5 リパーゼ、アミラーゼが増加することがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に検査を行うこと。[7 参照],[11.1.6 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者

    間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]

  2. 9.1.2 QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者

    QT間隔延長が発現するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 **腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 **肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

  2. 9.3.2 **重度の肝機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)

    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。また、重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.1 参照]

9.4 生殖能を有する者

**妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、本剤投与による胎児へのリスクについて患者に十分説明すること。ラット及びウサギに、セリチニブをそれぞれ50及び25mg/kg/日(AUCに基づく用量比較で臨床曝露量のそれぞれ0.6及び0.4倍に相当)反復投与したところ、胎児に骨格変異が認められた。[9.4 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

  • 本剤はCYP3Aの基質となる。本剤はCYP3Aを強く阻害する。また、CYP2C9を阻害する。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

**,*ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)

  • (ベネクレクスタ)

                  [2.2 参照]                 

腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。

本剤の強いCYP3A阻害により、ベネトクラクスの代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

**アナモレリン塩酸塩

  • (エドルミズ)

ボクロスポリン

  • (ルプキネス)

イバブラジン塩酸塩

  • (コララン)

キニジン硫酸塩水和物

チカグレロル

  • (ブリリンタ)

マバカムテン

  • (カムザイオス)

アゼルニジピン

  • (カルブロック)

オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン

  • (レザルタス配合錠)

エプレレノン

  • (セララ)

エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン

  • (クリアミン配合錠)

シンバスタチン

  • (リポバス)

タダラフィル

  • (アドシルカ)

マシテンタン・タダラフィル

  • (ユバンシ配合錠)

フィネレノン

  • (ケレンディア)

ロミタピドメシル酸塩

  • (ジャクスタピッド)

スボレキサント

  • (ベルソムラ)

ダリドレキサント塩酸塩

  • (クービビック)

トリアゾラム

  • (ハルシオン)

ブロナンセリン

  • (ロナセン)

ボルノレキサント水和物

  • (ボルズィ)

ルラシドン塩酸塩

  • (ラツーダ)

バルデナフィル塩酸塩水和物

メチルエルゴメトリンマレイン酸塩

  • (パルタンM)

ロナファルニブ

  • (ゾキンヴィ)

イブルチニブ

  • (イムブルビカ)

                  [2.2 参照]                 

これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがある。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤

  • アミオダロン
    クラリスロマイシン
    ドロペリドール等

QT間隔延長を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。

いずれもQT間隔を延長させるおそれがある。

徐脈を起こすことが知られている薬剤

  • β遮断剤
    非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤
    クロニジン等

徐脈を起こすおそれがあるので、可能な限り併用しないこと。

いずれも徐脈を起こすおそれがある。

CYP3A阻害剤

  • ケトコナゾール注)
    イトラコナゾール
    リトナビル
    サキナビル等

                  [16.7.1 参照]                 

本剤の血中濃度が増加し、副作用が増加するおそれがあるので、併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

これらの薬剤のCYP3A阻害により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。

CYP3A誘導剤

  • リファンピシン
    カルバマゼピン
    セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等

                  [16.7.2 参照]                 

本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。

これらの薬剤のCYP3A誘導により、本剤の代謝が促進されると考えられる。

**CYP3Aの基質となる薬剤(併用禁忌の薬剤を除く)

  • ミダゾラム注)
    フェンタニル
    タクロリムス等

                  [16.7.3 参照]                 

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

**コルヒチン

                  [2.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

**ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病)

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

CYP2C9の基質となる薬剤

  • ワルファリン
    フェニトイン
    ジクロフェナク等

                  [16.7.4 参照]                 

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
ワルファリンと併用する場合にはプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)のモニタリングの頻度を増やすこと。

本剤のCYP2C9阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。
ワルファリンの抗凝固作用が促進される可能性がある。

胃内pHを上昇させる薬剤

  • プロトンポンプ阻害剤等

                  [16.7.5 参照]                 

エソメプラゾールと併用した場合、本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。

pHの上昇により、本剤の溶解性が低下すると考えられる。

注)経口剤は国内未承認

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 間質性肺疾患(0.6%)

                    [1.2 参照],[7 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]

  2. 11.1.2 肝機能障害(4.2%)

    ALT、AST、総ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。[7 参照],[8.2 参照]

  3. 11.1.3 QT間隔延長(7.5%)、徐脈(1.8%)

                    [7 参照],[8.3 参照],[9.1.2 参照]

  4. 11.1.4 重度の下痢(1.1%)

    脱水、電解質異常等の異常が認められた場合には、本剤を休薬、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。[7 参照]

  5. 11.1.5 高血糖(2.9%)・糖尿病(0.2%)

                    [7 参照],[8.4 参照]

  6. 11.1.6 膵炎(0.2%)

    腹痛等の膵炎を示唆する症状が認められた場合や膵酵素上昇が持続する場合には、画像診断等を行うこと。[7 参照],[8.5 参照]

11.2 その他の副作用

20%以上

10~20%未満

10%未満

感染症及び寄生虫症

-

-

感染症(肺炎、口腔カンジダ症、胃腸炎、肺感染、鼻咽頭炎等)

血液及びリンパ系障害

-

-

貧血

代謝及び栄養障害

食欲減退

-

低リン酸血症

眼障害

-

-

視覚障害(霧視、光視症、視力障害、硝子体浮遊物、調節障害、老視等)

心臓障害

-

-

心膜炎

胃腸障害

悪心注)(34.8%)、下痢注)(50.6%)、嘔吐注)、腹痛(31.3%)

-

食道障害(胃食道逆流性疾患、嚥下障害)、消化不良、便秘

肝胆道系障害

肝機能検査値異常(52.8%)(ALT増加(44.5%)、AST増加(38.0%)、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加等)

-

-

皮膚及び皮下組織障害

-

発疹

-

腎及び尿路障害

-

血中クレアチニン増加

腎機能障害、腎不全

全身障害

疲労

-

-

臨床検査

-

体重減少

アミラーゼ増加、リパーゼ増加

注)悪心、下痢、嘔吐の副作用発現頻度はA2112試験の450mg食後投与群の集計

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

1. 警告

  1. 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  2. 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部CT検査等の実施など、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 **,*次の薬剤を投与中の患者:ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)、アナモレリン塩酸塩、ボクロスポリン、イバブラジン塩酸塩、キニジン硫酸塩水和物、チカグレロル、マバカムテン、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、エプレレノン、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、シンバスタチン、タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル、フィネレノン、ロミタピドメシル酸塩、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、トリアゾラム、ブロナンセリン、ボルノレキサント水和物、ルラシドン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、ロナファルニブ、イブルチニブ[10.1 参照]
  3. 2.3 **肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10.2 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ジカディア錠150mg

有効成分 1錠中セリチニブ   150mg
添加剤 セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、無水ケイ酸、ポビドン、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール、タルク、青色二号アルミニウムレーキ

3.2 製剤の性状

ジカディア錠150mg

性状 薄い青色のフィルムコーティング錠
外形                                        
                                       
                                       
識別コード NVR ZY1
大きさ(約) 直径:9.1mm
厚さ:3.9mm
質量:0.2588g

4. 効能又は効果

        ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 *十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、ALK融合遺伝子陽性が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、以下のウェブサイトから入手可能である:
    https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html
  2. 5.2 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、成人にはセリチニブとして450mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

副作用により本剤を休薬、減量、中止する場合には、以下の基準を考慮すること。また、1日150mgで投与継続が困難な場合は、本剤を中止すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照],[11.1.5 参照],[11.1.6 参照]

副作用に対する休薬、減量及び中止基準

基準注)

本剤の投与量調節

間質性肺疾患

Gradeを問わない

投与中止。

肝機能障害

  • Grade 1以下のAST増加又はALT増加、かつGrade 2の血中ビリルビン増加
  • Grade 2又は3のAST増加又はALT増加、かつGrade 1以下の血中ビリルビン増加

AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、7日間以内に軽快した場合は休薬前と同じ投与量、7日間を超えて軽快した場合は投与量を150mg減量する。

  • Grade 1以下のAST増加又はALT増加、かつGrade 3の血中ビリルビン増加
  • Grade 2以上のAST増加又はALT増加、かつ正常上限の1.5倍超、2倍以下の血中ビリルビン増加

AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。7日間以内に軽快した場合は、投与量を150mg減量して投与再開する。7日間以内に軽快しない場合は、投与中止する。

  • Grade 4のAST増加又はALT増加、かつGrade 1以下の血中ビリルビン増加

AST増加及びALT増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

  • Grade 4の血中ビリルビン増加
  • Grade 2以上のAST増加又はALT増加、かつ正常上限の2倍超の血中ビリルビン増加

投与中止。

QT間隔延長

QTc 500msec超が2回以上認められた場合

ベースライン又は481msec未満に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

QTc 500msec超、又はベースラインからのQTc延長が60msec超、かつTorsade de pointes、多形性心室性頻脈又は重症不整脈の徴候・症状が認められた場合

投与中止。

徐脈

症候性で治療を要する重篤な場合

無症候性又は心拍数が60bpm以上に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

生命の危険があり緊急治療を要する場合

投与中止。

悪心・嘔吐・下痢

  • Grade 3以上
  • 適切な制吐剤又は止瀉剤の使用にもかかわらずコントロールできない場合

Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

高血糖

適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合

血糖がコントロールできるまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量して再開する。

リパーゼ又はアミラーゼ増加

Grade 3以上

Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。

注)GradeはCTCAE ver. 4に準じる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。また、胸部CT検査等の実施など、患者の状態を十分観察すること。必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[7 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
  2. 8.2 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[7 参照],[11.1.2 参照]
  3. 8.3 QT間隔延長、徐脈があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に心電図及び電解質検査(カリウム、マグネシウム、カルシウム等)を行い、また、脈拍、血圧測定を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて電解質を補正すること。[7 参照],[9.1.2 参照],[11.1.3 参照]
  4. 8.4 高血糖があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に血糖値を測定するなど、患者の状態を十分に観察すること。[7 参照],[11.1.5 参照]
  5. 8.5 リパーゼ、アミラーゼが増加することがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に検査を行うこと。[7 参照],[11.1.6 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者

    間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]

  2. 9.1.2 QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者

    QT間隔延長が発現するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 **腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 **肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者

    投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.3 参照],[10.2 参照]

  2. 9.3.2 **重度の肝機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)

    減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。また、重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.1 参照]

9.4 生殖能を有する者

**妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、本剤投与による胎児へのリスクについて患者に十分説明すること。ラット及びウサギに、セリチニブをそれぞれ50及び25mg/kg/日(AUCに基づく用量比較で臨床曝露量のそれぞれ0.6及び0.4倍に相当)反復投与したところ、胎児に骨格変異が認められた。[9.4 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

  • 本剤はCYP3Aの基質となる。本剤はCYP3Aを強く阻害する。また、CYP2C9を阻害する。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

**,*ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)

  • (ベネクレクスタ)

                  [2.2 参照]                 

腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。

本剤の強いCYP3A阻害により、ベネトクラクスの代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

**アナモレリン塩酸塩

  • (エドルミズ)

ボクロスポリン

  • (ルプキネス)

イバブラジン塩酸塩

  • (コララン)

キニジン硫酸塩水和物

チカグレロル

  • (ブリリンタ)

マバカムテン

  • (カムザイオス)

アゼルニジピン

  • (カルブロック)

オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン

  • (レザルタス配合錠)

エプレレノン

  • (セララ)

エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン

  • (クリアミン配合錠)

シンバスタチン

  • (リポバス)

タダラフィル

  • (アドシルカ)

マシテンタン・タダラフィル

  • (ユバンシ配合錠)

フィネレノン

  • (ケレンディア)

ロミタピドメシル酸塩

  • (ジャクスタピッド)

スボレキサント

  • (ベルソムラ)

ダリドレキサント塩酸塩

  • (クービビック)

トリアゾラム

  • (ハルシオン)

ブロナンセリン

  • (ロナセン)

ボルノレキサント水和物

  • (ボルズィ)

ルラシドン塩酸塩

  • (ラツーダ)

バルデナフィル塩酸塩水和物

メチルエルゴメトリンマレイン酸塩

  • (パルタンM)

ロナファルニブ

  • (ゾキンヴィ)

イブルチニブ

  • (イムブルビカ)

                  [2.2 参照]                 

これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがある。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤

  • アミオダロン
    クラリスロマイシン
    ドロペリドール等

QT間隔延長を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。

いずれもQT間隔を延長させるおそれがある。

徐脈を起こすことが知られている薬剤

  • β遮断剤
    非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤
    クロニジン等

徐脈を起こすおそれがあるので、可能な限り併用しないこと。

いずれも徐脈を起こすおそれがある。

CYP3A阻害剤

  • ケトコナゾール注)
    イトラコナゾール
    リトナビル
    サキナビル等

                  [16.7.1 参照]                 

本剤の血中濃度が増加し、副作用が増加するおそれがあるので、併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

これらの薬剤のCYP3A阻害により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。

CYP3A誘導剤

  • リファンピシン
    カルバマゼピン
    セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等

                  [16.7.2 参照]                 

本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。

これらの薬剤のCYP3A誘導により、本剤の代謝が促進されると考えられる。

**CYP3Aの基質となる薬剤(併用禁忌の薬剤を除く)

  • ミダゾラム注)
    フェンタニル
    タクロリムス等

                  [16.7.3 参照]                 

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

**コルヒチン

                  [2.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

**ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病)

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。

本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。

CYP2C9の基質となる薬剤

  • ワルファリン
    フェニトイン
    ジクロフェナク等

                  [16.7.4 参照]                 

副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
ワルファリンと併用する場合にはプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)のモニタリングの頻度を増やすこと。

本剤のCYP2C9阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。
ワルファリンの抗凝固作用が促進される可能性がある。

胃内pHを上昇させる薬剤

  • プロトンポンプ阻害剤等

                  [16.7.5 参照]                 

エソメプラゾールと併用した場合、本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。

pHの上昇により、本剤の溶解性が低下すると考えられる。

注)経口剤は国内未承認

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 間質性肺疾患(0.6%)

                    [1.2 参照],[7 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]

  2. 11.1.2 肝機能障害(4.2%)

    ALT、AST、総ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。[7 参照],[8.2 参照]

  3. 11.1.3 QT間隔延長(7.5%)、徐脈(1.8%)

                    [7 参照],[8.3 参照],[9.1.2 参照]

  4. 11.1.4 重度の下痢(1.1%)

    脱水、電解質異常等の異常が認められた場合には、本剤を休薬、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。[7 参照]

  5. 11.1.5 高血糖(2.9%)・糖尿病(0.2%)

                    [7 参照],[8.4 参照]

  6. 11.1.6 膵炎(0.2%)

    腹痛等の膵炎を示唆する症状が認められた場合や膵酵素上昇が持続する場合には、画像診断等を行うこと。[7 参照],[8.5 参照]

11.2 その他の副作用

20%以上

10~20%未満

10%未満

感染症及び寄生虫症

-

-

感染症(肺炎、口腔カンジダ症、胃腸炎、肺感染、鼻咽頭炎等)

血液及びリンパ系障害

-

-

貧血

代謝及び栄養障害

食欲減退

-

低リン酸血症

眼障害

-

-

視覚障害(霧視、光視症、視力障害、硝子体浮遊物、調節障害、老視等)

心臓障害

-

-

心膜炎

胃腸障害

悪心注)(34.8%)、下痢注)(50.6%)、嘔吐注)、腹痛(31.3%)

-

食道障害(胃食道逆流性疾患、嚥下障害)、消化不良、便秘

肝胆道系障害

肝機能検査値異常(52.8%)(ALT増加(44.5%)、AST増加(38.0%)、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加等)

-

-

皮膚及び皮下組織障害

-

発疹

-

腎及び尿路障害

-

血中クレアチニン増加

腎機能障害、腎不全

全身障害

疲労

-

-

臨床検査

-

体重減少

アミラーゼ増加、リパーゼ増加

注)悪心、下痢、嘔吐の副作用発現頻度はA2112試験の450mg食後投与群の集計

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
874291
ブランドコード
4291044F1022
承認番号
30100AMX00219000
販売開始年月
2019-11
貯法
室温保存
有効期間
3年
規制区分
2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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