薬効分類名抗悪性腫瘍剤(ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤)
一般的名称イブルチニブ
イムブルビカカプセル140mg
いむぶるびかかぷせる140mg
IMBRUVICA Capsules
製造販売元(輸入)/ヤンセンファーマ株式会社、共同開発/Pharmacyclics LLC
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
CYP3A阻害作用を有する薬剤
- リトナビル含有製剤
コビシスタット含有製剤
アタザナビル
ダルナビル
ホスアンプレナビル
ボリコナゾール
[7.2 参照],[16.7.2 参照] - ポサコナゾール
[7.2 参照],[16.7.7 参照]
フルコナゾール
エリスロマイシン
[16.7.3 参照]
シプロフロキサシン
ジルチアゼム
[16.7.7 参照]
ベラパミル
アミオダロン
アプレピタント
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
グレープフルーツ含有食品
[16.7.5 参照]
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。
食品中にCYP3A阻害作用を有する成分が含まれている。
CYP3A誘導作用を有する薬剤
- カルバマゼピン
リファンピシン
フェニトイン
[16.7.4 参照],[16.7.7 参照]
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。
食品中にCYP3A誘導作用を有する成分が含まれている。
抗凝固剤
抗血小板剤
出血のおそれがある。
出血のリスクを増強させるおそれがある。
1. 警告
本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療又は造血幹細胞移植に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 中等度以上の肝機能障害のある患者[9.3.1 参照],[16.6.1 参照]
- 2.3 **ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン、エンシトレルビル フマル酸、セリチニブを投与中の患者[10.1 参照],[16.7.1 参照],[16.7.7 参照]
- 2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
- 5.1 未治療の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の場合、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3 参照],[17.1.4 参照]
- 〈マントル細胞リンパ腫〉
-
〈造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)〉
- 5.4 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.10 参照],[17.1.11 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
-
7.1 Grade 3注)以上の副作用が発現した場合には、Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬すること。再開する場合には、以下の目安を参考に減量又は中止すること。
注) CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)version 4.0に準じる。用量調節の目安 発現回数
回復後の再開時投与量
慢性リンパ性白血病
原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫
慢性移植片対宿主病マントル細胞リンパ腫
1回
1日1回420mg
1日1回560mg
2回
1日1回280mg
1日1回420mg
3回
1日1回140mg
1日1回280mg
4回
投与中止
-
7.2 以下のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、併用薬に応じて次のように投与すること。
CYP3A阻害剤との併用時の用量調節基準 効能又は効果
併用薬
投与方法
慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫
ボリコナゾール
イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照],[16.7.2 参照]ポサコナゾール
イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照],[16.7.7 参照]造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)
ボリコナゾール
イブルチニブとして280mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照]ポサコナゾール
イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照],[16.7.7 参照]
-
7.1 Grade 3注)以上の副作用が発現した場合には、Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬すること。再開する場合には、以下の目安を参考に減量又は中止すること。
- 〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
- 〈原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫〉
-
〈未治療のマントル細胞リンパ腫〉
- 7.6 本剤と併用する抗悪性腫瘍剤等について、「17.臨床成績」の項の内容、特に用法及び用量を十分に理解した上で投与すること。[17.1.9 参照]
- 〈再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫〉
- 〈造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤投与時に外科的処置に伴う大量出血が報告されていることから、本剤投与中に手術や侵襲的手技を実施する患者に対しては本剤の投与中断を考慮すること。
- 8.2 肺炎、敗血症等の重篤な感染症や日和見感染が発現又は悪化することがあり、B型肝炎ウイルス、結核、帯状疱疹等が再活性化するおそれがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス、結核等の感染の有無を確認すること。本剤投与前に適切な処置を行い、本剤投与中は感染症の発現又は増悪に十分注意すること。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.3 貧血、好中球減少症、血小板減少症等の重篤な骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に血液検査を行うこと。[9.1.2 参照],[11.1.5 参照]
- 8.4 重篤な不整脈が発現又は悪化することがあるので、本剤投与に際しては定期的に心機能検査(十二誘導心電図検査等)を行うこと。[9.1.3 参照],[11.1.6 参照]
- 8.5 腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.7 参照]
- 8.6 肝不全、ALT、AST、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.10 参照]
- 8.7 間質性肺疾患があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の臨床症状を十分に観察すること。[11.1.11 参照]
- 8.8 *ぶどう膜炎があらわれることがあるので、眼の異常の有無を定期的に確認すること。また、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[11.1.12 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 感染症を合併している患者
骨髄抑制等により、感染症が増悪するおそれがある。[8.2 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.2 重篤な骨髄機能低下のある患者
血球減少を増悪させ重篤化させるおそれがある。[8.3 参照],[11.1.5 参照]
-
9.1.3 不整脈のある患者又はその既往歴のある患者
心房細動等の不整脈があらわれることがある。[8.4 参照],[11.1.6 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 中等度以上の肝機能障害患者
投与しないこと。血中濃度が著しく上昇する。[2.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.3.2 軽度の肝機能障害患者
減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇する。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
9.7 小児等
9.8 高齢者
海外臨床試験において、65歳以上の患者で、Grade 3注)以上の有害事象、肺炎、尿路感染、心房細動、白血球増加症等の発現率が高かった。
注)CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)version 4.0に準じる。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ケトコナゾール(経口剤:国内未発売) クラリスロマイシン エンシトレルビル フマル酸 **セリチニブ |
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
CYP3A阻害作用を有する薬剤
|
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
グレープフルーツ含有食品 |
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 |
食品中にCYP3A阻害作用を有する成分が含まれている。 |
CYP3A誘導作用を有する薬剤
|
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 |
食品中にCYP3A誘導作用を有する成分が含まれている。 |
抗凝固剤 |
出血のおそれがある。 |
出血のリスクを増強させるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 出血
脳出血(0.1%)、消化管出血(0.2%)等の重篤な出血があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されている。
-
11.1.2 白血球症(頻度不明)
頭蓋内出血、嗜眠、不安定歩行、頭痛等を伴う白血球症があらわれることがある。
-
11.1.3 感染症
肺炎(14.5%)、敗血症(2.9%)等の重篤な感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルス、結核、帯状疱疹等の再活性化(0.1%)があらわれることがある。[8.2 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.4 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)
本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察すること。意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
-
11.1.5 骨髄抑制
貧血(12.3%)、好中球減少症(22.1%)、血小板減少症(17.1%)等の重篤な骨髄抑制があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.2 参照]
-
11.1.6 不整脈
心房細動(5.4%)、心房粗動(0.7%)、心室性不整脈(0.3%)等の重篤な不整脈があらわれることがある。[8.4 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.7 腫瘍崩壊症候群(0.4%)
異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤の投与等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。なお、重篤な腫瘍崩壊症候群が遅発性にあらわれることがある。[8.5 参照]
-
11.1.8 過敏症(0.9%)
アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
- 11.1.9 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
-
11.1.10 肝不全、肝機能障害(頻度不明)
肝不全、ALT、AST、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.6 参照]
-
11.1.11 間質性肺疾患(1.6%)
異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.7 参照]
- 11.1.12 *ぶどう膜炎(頻度不明)
11.2 その他の副作用
10%以上 |
10%未満5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
皮膚感染、上気道感染 |
尿路感染、気管支炎、副鼻腔炎、インフルエンザ |
||
良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む) |
基底細胞癌、扁平上皮癌、前立腺癌 |
悪性黒色腫、リンパ腫、骨髄異形成症候群、皮膚癌 |
||
血液及びリンパ系障害 |
リンパ球増加症、発熱性好中球減少症、白血球増加症 |
|||
代謝及び栄養障害 |
食欲減退 |
低カリウム血症、高尿酸血症、低ナトリウム血症、脱水 |
||
精神障害 |
不眠症 |
|||
神経系障害 |
頭痛 |
浮動性めまい、末梢性ニューロパチー |
||
眼障害注) |
眼乾燥、霧視、視力低下、結膜炎、流涙増加 |
|||
血管障害 |
高血圧 |
|||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
咳嗽、鼻出血 |
呼吸困難 |
||
胃腸障害 |
下痢(27.3%)、悪心 |
口内炎、嘔吐、便秘 |
消化不良、腹痛、胃食道逆流性疾患 |
|
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹、挫傷 |
そう痒症、点状出血、紅斑、爪破損、蕁麻疹、血管浮腫、脂肪織炎 |
急性熱性好中球性皮膚症(Sweet症候群)、皮膚血管炎 |
|
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋骨格痛、関節痛、筋痙縮 |
関節障害 |
||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
疲労 |
発熱、末梢性浮腫 |
無力症、硬膜下血腫 |
|
臨床検査 |
血中クレアチニン増加 |
|||
傷害、中毒及び処置合併症 |
転倒 |
1. 警告
本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療又は造血幹細胞移植に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 中等度以上の肝機能障害のある患者[9.3.1 参照],[16.6.1 参照]
- 2.3 **ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン、エンシトレルビル フマル酸、セリチニブを投与中の患者[10.1 参照],[16.7.1 参照],[16.7.7 参照]
- 2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
- 5.1 未治療の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の場合、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3 参照],[17.1.4 参照]
- 〈マントル細胞リンパ腫〉
-
〈造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)〉
- 5.4 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.10 参照],[17.1.11 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
-
7.1 Grade 3注)以上の副作用が発現した場合には、Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬すること。再開する場合には、以下の目安を参考に減量又は中止すること。
注) CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)version 4.0に準じる。用量調節の目安 発現回数
回復後の再開時投与量
慢性リンパ性白血病
原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫
慢性移植片対宿主病マントル細胞リンパ腫
1回
1日1回420mg
1日1回560mg
2回
1日1回280mg
1日1回420mg
3回
1日1回140mg
1日1回280mg
4回
投与中止
-
7.2 以下のCYP3A阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、併用薬に応じて次のように投与すること。
CYP3A阻害剤との併用時の用量調節基準 効能又は効果
併用薬
投与方法
慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫
ボリコナゾール
イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照],[16.7.2 参照]ポサコナゾール
イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照],[16.7.7 参照]造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)
ボリコナゾール
イブルチニブとして280mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照]ポサコナゾール
イブルチニブとして140mgを1日1回経口投与すること。
[10.2 参照],[16.7.7 参照]
-
7.1 Grade 3注)以上の副作用が発現した場合には、Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬すること。再開する場合には、以下の目安を参考に減量又は中止すること。
- 〈慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
- 〈原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫〉
-
〈未治療のマントル細胞リンパ腫〉
- 7.6 本剤と併用する抗悪性腫瘍剤等について、「17.臨床成績」の項の内容、特に用法及び用量を十分に理解した上で投与すること。[17.1.9 参照]
- 〈再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫〉
- 〈造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤投与時に外科的処置に伴う大量出血が報告されていることから、本剤投与中に手術や侵襲的手技を実施する患者に対しては本剤の投与中断を考慮すること。
- 8.2 肺炎、敗血症等の重篤な感染症や日和見感染が発現又は悪化することがあり、B型肝炎ウイルス、結核、帯状疱疹等が再活性化するおそれがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス、結核等の感染の有無を確認すること。本剤投与前に適切な処置を行い、本剤投与中は感染症の発現又は増悪に十分注意すること。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.3 貧血、好中球減少症、血小板減少症等の重篤な骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に血液検査を行うこと。[9.1.2 参照],[11.1.5 参照]
- 8.4 重篤な不整脈が発現又は悪化することがあるので、本剤投与に際しては定期的に心機能検査(十二誘導心電図検査等)を行うこと。[9.1.3 参照],[11.1.6 参照]
- 8.5 腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.7 参照]
- 8.6 肝不全、ALT、AST、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与に際しては定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.10 参照]
- 8.7 間質性肺疾患があらわれることがあるので、息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の臨床症状を十分に観察すること。[11.1.11 参照]
- 8.8 *ぶどう膜炎があらわれることがあるので、眼の異常の有無を定期的に確認すること。また、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[11.1.12 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 感染症を合併している患者
骨髄抑制等により、感染症が増悪するおそれがある。[8.2 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.2 重篤な骨髄機能低下のある患者
血球減少を増悪させ重篤化させるおそれがある。[8.3 参照],[11.1.5 参照]
-
9.1.3 不整脈のある患者又はその既往歴のある患者
心房細動等の不整脈があらわれることがある。[8.4 参照],[11.1.6 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 中等度以上の肝機能障害患者
投与しないこと。血中濃度が著しく上昇する。[2.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.3.2 軽度の肝機能障害患者
減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。血中濃度が上昇する。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
9.7 小児等
9.8 高齢者
海外臨床試験において、65歳以上の患者で、Grade 3注)以上の有害事象、肺炎、尿路感染、心房細動、白血球増加症等の発現率が高かった。
注)CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)version 4.0に準じる。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ケトコナゾール(経口剤:国内未発売) クラリスロマイシン エンシトレルビル フマル酸 **セリチニブ |
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
CYP3A阻害作用を有する薬剤
|
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
グレープフルーツ含有食品 |
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 |
食品中にCYP3A阻害作用を有する成分が含まれている。 |
CYP3A誘導作用を有する薬剤
|
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 |
食品中にCYP3A誘導作用を有する成分が含まれている。 |
抗凝固剤 |
出血のおそれがある。 |
出血のリスクを増強させるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 出血
脳出血(0.1%)、消化管出血(0.2%)等の重篤な出血があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されている。
-
11.1.2 白血球症(頻度不明)
頭蓋内出血、嗜眠、不安定歩行、頭痛等を伴う白血球症があらわれることがある。
-
11.1.3 感染症
肺炎(14.5%)、敗血症(2.9%)等の重篤な感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルス、結核、帯状疱疹等の再活性化(0.1%)があらわれることがある。[8.2 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.4 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)
本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察すること。意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
-
11.1.5 骨髄抑制
貧血(12.3%)、好中球減少症(22.1%)、血小板減少症(17.1%)等の重篤な骨髄抑制があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.2 参照]
-
11.1.6 不整脈
心房細動(5.4%)、心房粗動(0.7%)、心室性不整脈(0.3%)等の重篤な不整脈があらわれることがある。[8.4 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.7 腫瘍崩壊症候群(0.4%)
異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤の投与等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。なお、重篤な腫瘍崩壊症候群が遅発性にあらわれることがある。[8.5 参照]
-
11.1.8 過敏症(0.9%)
アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
- 11.1.9 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
-
11.1.10 肝不全、肝機能障害(頻度不明)
肝不全、ALT、AST、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.6 参照]
-
11.1.11 間質性肺疾患(1.6%)
異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.7 参照]
- 11.1.12 *ぶどう膜炎(頻度不明)
11.2 その他の副作用
10%以上 |
10%未満5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
皮膚感染、上気道感染 |
尿路感染、気管支炎、副鼻腔炎、インフルエンザ |
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良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む) |
基底細胞癌、扁平上皮癌、前立腺癌 |
悪性黒色腫、リンパ腫、骨髄異形成症候群、皮膚癌 |
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血液及びリンパ系障害 |
リンパ球増加症、発熱性好中球減少症、白血球増加症 |
|||
代謝及び栄養障害 |
食欲減退 |
低カリウム血症、高尿酸血症、低ナトリウム血症、脱水 |
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精神障害 |
不眠症 |
|||
神経系障害 |
頭痛 |
浮動性めまい、末梢性ニューロパチー |
||
眼障害注) |
眼乾燥、霧視、視力低下、結膜炎、流涙増加 |
|||
血管障害 |
高血圧 |
|||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
咳嗽、鼻出血 |
呼吸困難 |
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胃腸障害 |
下痢(27.3%)、悪心 |
口内炎、嘔吐、便秘 |
消化不良、腹痛、胃食道逆流性疾患 |
|
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹、挫傷 |
そう痒症、点状出血、紅斑、爪破損、蕁麻疹、血管浮腫、脂肪織炎 |
急性熱性好中球性皮膚症(Sweet症候群)、皮膚血管炎 |
|
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋骨格痛、関節痛、筋痙縮 |
関節障害 |
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一般・全身障害及び投与部位の状態 |
疲労 |
発熱、末梢性浮腫 |
無力症、硬膜下血腫 |
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臨床検査 |
血中クレアチニン増加 |
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傷害、中毒及び処置合併症 |
転倒 |