薬効分類名抗悪性腫瘍剤/
上皮増殖因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤

一般的名称エルロチニブ塩酸塩

エルロチニブ錠150mg「NK」

えるろちにぶじょう150mg「NK」

Erlotinib Tablets 150mg「NK」

製造販売元/日本化薬株式会社

第2版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
0.1%未満
間質性肺疾患(4.4%)注1)
0.1%未満
0.1%未満
頻度不明
肝機能障害(1.6%)注1)
0.1%未満
重度の下痢(1.1%)注1)
0.4%
急性腎障害(0.1%未満)注1)
0.1%未満
重度の皮膚障害注1)
頻度不明
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)
頻度不明
多形紅斑(0.1%未満)注1)
頻度不明
頻度不明
頻度不明
消化管出血(0.3%)注1)
頻度不明
頻度不明
角膜潰瘍(0.1%未満)注1)

その他の副作用

部位
頻度
副作用
その他
5%以上
ざ瘡様皮疹等の発疹(61.6%)皮膚乾燥皮膚亀裂(9.3%)爪囲炎等の爪の障害(8.8%)
その他
1%以上5%未満
その他
頻度不明
その他
1%以上5%未満
その他
1%未満
その他
1%以上5%未満
その他
1%未満
その他
1%以上5%未満
その他
5%以上
下痢(22.8%)口内炎(9.6%)食欲不振(7.0%)
その他
1%以上5%未満
その他
1%未満
その他
1%以上5%未満
その他
1%以上5%未満

併用注意

薬剤名等

CYP3A4阻害剤

  • ケトコナゾール
    イトラコナゾール
    クラリスロマイシン
    テリスロマイシン
    インジナビル
    ネルフィナビル
    リトナビル
    サキナビル

グレープフルーツジュース

臨床症状・措置方法

ケトコナゾールと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(中央値)が86%、Cmax(中央値)が69%上昇した。

機序・危険因子

CYP3A4阻害剤との併用により、エルロチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

薬剤名等

CYP3A4誘導剤

  • リファンピシン
    フェニトイン
    カルバマゼピン
    フェノバルビタール
    セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
臨床症状・措置方法

リファンピシンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(中央値)が69%低下した。

機序・危険因子

CYP3A4誘導剤等との併用により、エルロチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。

薬剤名等

塩酸シプロフロキサシン

臨床症状・措置方法

塩酸シプロフロキサシンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が39%、Cmax(幾何平均値)が17%上昇した。

機序・危険因子

CYP1A2及びCYP3A4を阻害する薬剤との併用により、エルロチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

薬剤名等

プロトンポンプ阻害剤

  • オメプラゾール
臨床症状・措置方法

オメプラゾールと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が46%低下した。

機序・危険因子

持続的な胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。

薬剤名等

H2受容体拮抗剤

  • ラニチジン
臨床症状・措置方法

ラニチジンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が33%低下した。

機序・危険因子

胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。

薬剤名等

抗凝血薬

  • ワルファリン
臨床症状・措置方法

INR増加や胃腸出血等があらわれたとの報告がある。本剤とワルファリンを併用中の患者では、定期的に血液凝固能検査(プロトロンビン時間又はINR等)を行うこと。

機序・危険因子

機序不明

薬剤名等

タバコ(喫煙)

臨床症状・措置方法

喫煙によりエルロチニブのAUC(平均値)が64%低下した。

機序・危険因子

喫煙によるCYP1A2の誘導により、エルロチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

  1. 1.1 本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、電子添文を参照して、適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性(特に、間質性肺疾患の初期症状、服用中の注意事項、死亡に至った症例があること等に関する情報)、非小細胞肺癌の治療法等について十分に説明し、同意を得てから投与すること。[8.1 参照]
  2. 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、国内臨床試験において、間質性肺疾患により死亡に至った症例があることから、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[8.3 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

エルロチニブ錠150mg「NK」

有効成分 1錠中
エルロチニブ塩酸塩   163.93mg
(エルロチニブとして   150mg )
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール400、酸化チタン

3.2 製剤の性状

エルロチニブ錠150mg「NK」

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色~黄白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 約9.6mm
厚さ 約5.0mm
質量 385.5mg
本体表示 エルロチニブ150

4. 効能又は効果

  • 切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌
  •             EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 術後補助化学療法として本剤を使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
  2. 5.2             EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌の場合には、臨床試験に組み入れられた患者の遺伝子変異の種類等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

6. 用法及び用量

通常、成人にはエルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 副作用の発現により用量を変更する場合には、50mgずつ減量すること。
  2. 7.2 高脂肪、高カロリーの食後に本剤を投与した場合、AUCが増加するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けること。[16.2.2 参照]
  3. 7.3 他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、「17. 臨床成績」及び「15.1 臨床使用に基づく情報」の項の内容を熟知し、選択すること。[15.1.2 参照],[17.1.3 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤を投与するにあたっては、本剤の副作用について患者に十分に説明すること。[1.1 参照]
  2. 8.2 本剤の投与により、間質性肺疾患、発疹、下痢、角膜穿孔、角膜潰瘍等の副作用があらわれることがある。これらの発現又は症状の増悪が疑われた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。
  3. 8.3 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の有無)を十分に観察し、胸部X線検査を行うこと。また、必要に応じて胸部CT検査、動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
  4. 8.4 本剤の投与により重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、患者の状態に応じて本剤投与中は定期的に肝機能検査を実施することが望ましい。[9.3 参照],[11.1.2 参照]
  5. 8.5 重度の皮膚障害があらわれることがあるので、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導すること。[11.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 間質性肺疾患、肺感染症等のある患者又はその既往歴のある患者

    間質性肺疾患等が増悪し、死亡に至る可能性がある。[1.2 参照],[8.3 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]

  2. 9.1.2 消化管潰瘍、腸管憩室のある患者又はその既往歴のある患者

    消化管穿孔があらわれることがある。[11.1.7 参照],[15.1.3 参照]

9.3 肝機能障害患者

肝機能障害が増悪することがある。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
エルロチニブの血中濃度が上昇する可能性がある。

9.4 生殖能を有する者

*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合は、本剤投与による胎児へのリスク、妊娠中断の危険性について患者に十分説明すること。妊婦における使用経験はない。また、動物実験では、流産(ウサギ)、胚致死及び生存胎児数減少(ウサギ、ラット)が報告されている。また、胎児中(ラット)に移行することが報告されている。[9.4 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。ヒトでの乳汁移行に関するデータはないが、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

  • エルロチニブは、肝チトクロームP450(主にCYP3A4、CYP1A2)によって代謝される。また、in vitro試験においてUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT)1A1の阻害が認められたため、消失過程で主にUGT1A1によるグルクロン酸抱合を受ける薬物との相互作用の可能性がある。[15.2.1 参照],[16.4 参照]

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP3A4阻害剤

  • ケトコナゾール
    イトラコナゾール
    クラリスロマイシン
    テリスロマイシン
    インジナビル
    ネルフィナビル
    リトナビル
    サキナビル

グレープフルーツジュース

ケトコナゾールと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(中央値)が86%、Cmax(中央値)が69%上昇した。

CYP3A4阻害剤との併用により、エルロチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

CYP3A4誘導剤

  • リファンピシン
    フェニトイン
    カルバマゼピン
    フェノバルビタール
    セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

リファンピシンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(中央値)が69%低下した。

CYP3A4誘導剤等との併用により、エルロチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。

塩酸シプロフロキサシン

塩酸シプロフロキサシンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が39%、Cmax(幾何平均値)が17%上昇した。

CYP1A2及びCYP3A4を阻害する薬剤との併用により、エルロチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

プロトンポンプ阻害剤

  • オメプラゾール

オメプラゾールと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が46%低下した。

持続的な胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。

H2受容体拮抗剤

  • ラニチジン

ラニチジンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が33%低下した。

胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。

抗凝血薬

  • ワルファリン

INR増加や胃腸出血等があらわれたとの報告がある。本剤とワルファリンを併用中の患者では、定期的に血液凝固能検査(プロトロンビン時間又はINR等)を行うこと。

機序不明

タバコ(喫煙)

喫煙によりエルロチニブのAUC(平均値)が64%低下した。

喫煙によるCYP1A2の誘導により、エルロチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 間質性肺疾患(4.4%)注1)

    間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎等)があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されている。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[15.1.1 参照]

  2. 11.1.2 肝炎(0.1%未満)、肝不全(0.1%未満)、肝機能障害(1.6%)注1)

    ALT、AST、ビリルビンの上昇等を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがあり、肝炎、肝不全により死亡に至った症例も報告されている。[8.4 参照],[9.3 参照]

  3. 11.1.3 重度の下痢(1.1%)注1)

    重度の下痢、悪心、嘔吐、食欲不振により脱水症状をきたし、腎不全に至った症例が報告されている。必要に応じて電解質や腎機能検査を行い、患者状態により止瀉薬(ロペラミド等)の投与、補液等の適切な処置を行うとともに、本剤の減量又は休薬を考慮すること。

  4. 11.1.4 急性腎障害(0.1%未満)注1)

    急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。

  5. 11.1.5 重度の皮膚障害注1)

    ざ瘡様皮疹等の発疹(6.3%)、爪囲炎等の爪の障害(0.8%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(0.3%)、皮膚潰瘍(0.2%)、そう痒症(0.1%)等があらわれることがある。また、重度の皮膚障害発現後に、蜂巣炎、敗血症等の感染症を合併した症例も報告されている。[8.5 参照]

  6. 11.1.6 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、多形紅斑(0.1%未満)注1)

    皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の重篤な水疱性・剥脱性の皮膚障害があらわれることがある。

  7. 11.1.7 消化管穿孔(0.1%未満)、消化管潰瘍(0.4%)、消化管出血(0.3%)注1)

    異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照],[15.1.3 参照]

  8. 11.1.8 角膜穿孔(0.1%未満)、角膜潰瘍(0.1%未満)注1)

    眼痛等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。[15.2.2 参照]

11.2 その他の副作用

5%以上

1%以上
5%未満

1%未満

頻度不明

皮膚注1),注2)

ざ瘡様皮疹等の発疹(61.6%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(9.3%)、爪囲炎等の爪の障害(8.8%)

そう痒症、紅斑

皮膚剥脱、脱毛、皮膚潰瘍、皮下出血、皮膚色素沈着、皮膚血管炎(IgA血管炎等)、光線過敏症

男性型多毛症

注1),注3)

結膜炎

眼乾燥、角膜炎、眼瞼炎、睫毛/眉毛の異常、眼そう痒症、角膜びらん、眼脂、霧視、流涙増加、ぶどう膜炎

肝臓注1)

ビリルビン上昇、ALT上昇、AST上昇

Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇

腎臓注1)

クレアチニン上昇、BUN上昇、血尿、尿沈渣異常

血液注1)

貧血

血小板減少、白血球増加、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、好中球増加、INR上昇

消化器注1)

下痢(22.8%)、口内炎(9.6%)、食欲不振(7.0%)

悪心、嘔吐、口唇炎、腹痛、便秘

胃炎、口内乾燥、消化不良、腸炎、アミラーゼ増加、食道炎

呼吸器注1)

鼻出血、呼吸困難、咳嗽、喀血、口腔咽頭痛

精神神経系注1)

味覚異常

不眠症、頭痛、浮動性めまい、末梢性ニューロパチー、意識障害

その他注1)

感染症(皮膚感染、肺感染、上気道感染等)、倦怠感、発熱、疲労

電解質異常、体重減少、血中アルブミン減少、CRP上昇、浮腫、血圧上昇、筋肉痛、筋痙縮・筋痙攣、血糖値上昇、総蛋白減少、脱水、血栓・塞栓

注1)頻度はEGFR遺伝子変異陽性例の国内第Ⅱ相臨床試験(一次化学療法)、国内第Ⅰ相臨床試験、国内第Ⅰ相継続試験及び国内第Ⅱ相臨床試験(二次治療以降)、特定使用成績調査(全例調査)(二次治療以降)に基づき記載した。
注2)必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導すること。
注3)眼の異常があらわれた場合には、直ちに眼科的検査を行い、適切な処置を行うこと。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

  1. 15.1.1 国内で実施した特定使用成績調査(全例調査)における多変量解析の結果、喫煙歴有、全身状態不良(ECOG Performance Status:2-4)、間質性肺疾患の合併又は既往、肺感染症の合併又は既往、肺気腫又は慢性閉塞性肺疾患の合併又は既往が間質性肺疾患発現・増悪の危険因子として検出された(2013年2月集計時)。また、間質性肺疾患が発現した患者集団を対象とした多変量解析の結果、全身状態不良(ECOG Performance Status:2-4)、正常肺占有率の低値、蜂巣肺の併存が間質性肺疾患の予後不良因子(転帰死亡)として検出された(2015年9月集計時)。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
  2. 15.1.2 海外において、EGFR遺伝子変異の有無を問わず実施した化学療法未治療の進行性非小細胞肺癌患者を対象とした2つの第Ⅲ相臨床試験が実施され、プラチナ製剤を含む化学療法(ゲムシタビン/シスプラチン、及びパクリタキセル/カルボプラチン)と本剤の同時併用にて臨床的な有用性は示されなかったとの報告がある(外国人データ)。[7.3 参照]
  3. 15.1.3 海外において、NSAIDsとの併用時に胃腸出血が発現したとの報告がある(外国人データ)。[9.1.2 参照],[11.1.7 参照]

15.2 非臨床試験に基づく情報

  1. 15.2.1 ヒト肝ミクロソーム及びヒト遺伝子組換え型のUGT1A1を用いた試験においてビリルビンのグルクロン酸抱合の阻害が認められていることから、Gilbert症候群等のグルクロン酸抱合異常又はUGT1A1発現量が低下している患者では、血清ビリルビン濃度が上昇するおそれがある。また、消失過程で主にUGT1A1によるグルクロン酸抱合を受けるイリノテカン塩酸塩水和物等の薬物との相互作用の可能性がある。[10 参照]
  2. 15.2.2 イヌを用いた反復経口投与毒性試験において、高用量の50mg/kg/日群で角膜の異常(浮腫、混濁、潰瘍、穿孔)が認められている。[11.1.8 参照]
  3. 15.2.3 ラット又はイヌを用いた反復経口投与毒性試験において皮膚(毛包の変性及び炎症:ラット、発赤及び脱毛:イヌ)、肝臓(肝細胞壊死:ラット)、消化管(下痢:イヌ)、腎臓(腎乳頭壊死及び尿細管拡張:ラット及びイヌ)及び卵巣(萎縮:ラット)への影響が報告されている。

1. 警告

  1. 1.1 本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、電子添文を参照して、適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性(特に、間質性肺疾患の初期症状、服用中の注意事項、死亡に至った症例があること等に関する情報)、非小細胞肺癌の治療法等について十分に説明し、同意を得てから投与すること。[8.1 参照]
  2. 1.2 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、国内臨床試験において、間質性肺疾患により死亡に至った症例があることから、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。[8.3 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

エルロチニブ錠150mg「NK」

有効成分 1錠中
エルロチニブ塩酸塩   163.93mg
(エルロチニブとして   150mg )
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール400、酸化チタン

3.2 製剤の性状

エルロチニブ錠150mg「NK」

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色~黄白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 約9.6mm
厚さ 約5.0mm
質量 385.5mg
本体表示 エルロチニブ150

4. 効能又は効果

  • 切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌
  •             EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 術後補助化学療法として本剤を使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
  2. 5.2             EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌の場合には、臨床試験に組み入れられた患者の遺伝子変異の種類等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

6. 用法及び用量

通常、成人にはエルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 副作用の発現により用量を変更する場合には、50mgずつ減量すること。
  2. 7.2 高脂肪、高カロリーの食後に本剤を投与した場合、AUCが増加するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けること。[16.2.2 参照]
  3. 7.3 他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、「17. 臨床成績」及び「15.1 臨床使用に基づく情報」の項の内容を熟知し、選択すること。[15.1.2 参照],[17.1.3 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤を投与するにあたっては、本剤の副作用について患者に十分に説明すること。[1.1 参照]
  2. 8.2 本剤の投与により、間質性肺疾患、発疹、下痢、角膜穿孔、角膜潰瘍等の副作用があらわれることがある。これらの発現又は症状の増悪が疑われた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。
  3. 8.3 本剤の投与により間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の有無)を十分に観察し、胸部X線検査を行うこと。また、必要に応じて胸部CT検査、動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
  4. 8.4 本剤の投与により重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、患者の状態に応じて本剤投与中は定期的に肝機能検査を実施することが望ましい。[9.3 参照],[11.1.2 参照]
  5. 8.5 重度の皮膚障害があらわれることがあるので、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導すること。[11.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 間質性肺疾患、肺感染症等のある患者又はその既往歴のある患者

    間質性肺疾患等が増悪し、死亡に至る可能性がある。[1.2 参照],[8.3 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]

  2. 9.1.2 消化管潰瘍、腸管憩室のある患者又はその既往歴のある患者

    消化管穿孔があらわれることがある。[11.1.7 参照],[15.1.3 参照]

9.3 肝機能障害患者

肝機能障害が増悪することがある。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
エルロチニブの血中濃度が上昇する可能性がある。

9.4 生殖能を有する者

*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合は、本剤投与による胎児へのリスク、妊娠中断の危険性について患者に十分説明すること。妊婦における使用経験はない。また、動物実験では、流産(ウサギ)、胚致死及び生存胎児数減少(ウサギ、ラット)が報告されている。また、胎児中(ラット)に移行することが報告されている。[9.4 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。ヒトでの乳汁移行に関するデータはないが、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

  • エルロチニブは、肝チトクロームP450(主にCYP3A4、CYP1A2)によって代謝される。また、in vitro試験においてUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT)1A1の阻害が認められたため、消失過程で主にUGT1A1によるグルクロン酸抱合を受ける薬物との相互作用の可能性がある。[15.2.1 参照],[16.4 参照]

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP3A4阻害剤

  • ケトコナゾール
    イトラコナゾール
    クラリスロマイシン
    テリスロマイシン
    インジナビル
    ネルフィナビル
    リトナビル
    サキナビル

グレープフルーツジュース

ケトコナゾールと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(中央値)が86%、Cmax(中央値)が69%上昇した。

CYP3A4阻害剤との併用により、エルロチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

CYP3A4誘導剤

  • リファンピシン
    フェニトイン
    カルバマゼピン
    フェノバルビタール
    セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

リファンピシンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(中央値)が69%低下した。

CYP3A4誘導剤等との併用により、エルロチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。

塩酸シプロフロキサシン

塩酸シプロフロキサシンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が39%、Cmax(幾何平均値)が17%上昇した。

CYP1A2及びCYP3A4を阻害する薬剤との併用により、エルロチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

プロトンポンプ阻害剤

  • オメプラゾール

オメプラゾールと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が46%低下した。

持続的な胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。

H2受容体拮抗剤

  • ラニチジン

ラニチジンと本剤を併用すると、エルロチニブのAUC(幾何平均値)が33%低下した。

胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある。

抗凝血薬

  • ワルファリン

INR増加や胃腸出血等があらわれたとの報告がある。本剤とワルファリンを併用中の患者では、定期的に血液凝固能検査(プロトロンビン時間又はINR等)を行うこと。

機序不明

タバコ(喫煙)

喫煙によりエルロチニブのAUC(平均値)が64%低下した。

喫煙によるCYP1A2の誘導により、エルロチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 間質性肺疾患(4.4%)注1)

    間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎等)があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されている。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[15.1.1 参照]

  2. 11.1.2 肝炎(0.1%未満)、肝不全(0.1%未満)、肝機能障害(1.6%)注1)

    ALT、AST、ビリルビンの上昇等を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがあり、肝炎、肝不全により死亡に至った症例も報告されている。[8.4 参照],[9.3 参照]

  3. 11.1.3 重度の下痢(1.1%)注1)

    重度の下痢、悪心、嘔吐、食欲不振により脱水症状をきたし、腎不全に至った症例が報告されている。必要に応じて電解質や腎機能検査を行い、患者状態により止瀉薬(ロペラミド等)の投与、補液等の適切な処置を行うとともに、本剤の減量又は休薬を考慮すること。

  4. 11.1.4 急性腎障害(0.1%未満)注1)

    急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。

  5. 11.1.5 重度の皮膚障害注1)

    ざ瘡様皮疹等の発疹(6.3%)、爪囲炎等の爪の障害(0.8%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(0.3%)、皮膚潰瘍(0.2%)、そう痒症(0.1%)等があらわれることがある。また、重度の皮膚障害発現後に、蜂巣炎、敗血症等の感染症を合併した症例も報告されている。[8.5 参照]

  6. 11.1.6 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、多形紅斑(0.1%未満)注1)

    皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の重篤な水疱性・剥脱性の皮膚障害があらわれることがある。

  7. 11.1.7 消化管穿孔(0.1%未満)、消化管潰瘍(0.4%)、消化管出血(0.3%)注1)

    異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照],[15.1.3 参照]

  8. 11.1.8 角膜穿孔(0.1%未満)、角膜潰瘍(0.1%未満)注1)

    眼痛等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。[15.2.2 参照]

11.2 その他の副作用

5%以上

1%以上
5%未満

1%未満

頻度不明

皮膚注1),注2)

ざ瘡様皮疹等の発疹(61.6%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(9.3%)、爪囲炎等の爪の障害(8.8%)

そう痒症、紅斑

皮膚剥脱、脱毛、皮膚潰瘍、皮下出血、皮膚色素沈着、皮膚血管炎(IgA血管炎等)、光線過敏症

男性型多毛症

注1),注3)

結膜炎

眼乾燥、角膜炎、眼瞼炎、睫毛/眉毛の異常、眼そう痒症、角膜びらん、眼脂、霧視、流涙増加、ぶどう膜炎

肝臓注1)

ビリルビン上昇、ALT上昇、AST上昇

Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇

腎臓注1)

クレアチニン上昇、BUN上昇、血尿、尿沈渣異常

血液注1)

貧血

血小板減少、白血球増加、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、好中球増加、INR上昇

消化器注1)

下痢(22.8%)、口内炎(9.6%)、食欲不振(7.0%)

悪心、嘔吐、口唇炎、腹痛、便秘

胃炎、口内乾燥、消化不良、腸炎、アミラーゼ増加、食道炎

呼吸器注1)

鼻出血、呼吸困難、咳嗽、喀血、口腔咽頭痛

精神神経系注1)

味覚異常

不眠症、頭痛、浮動性めまい、末梢性ニューロパチー、意識障害

その他注1)

感染症(皮膚感染、肺感染、上気道感染等)、倦怠感、発熱、疲労

電解質異常、体重減少、血中アルブミン減少、CRP上昇、浮腫、血圧上昇、筋肉痛、筋痙縮・筋痙攣、血糖値上昇、総蛋白減少、脱水、血栓・塞栓

注1)頻度はEGFR遺伝子変異陽性例の国内第Ⅱ相臨床試験(一次化学療法)、国内第Ⅰ相臨床試験、国内第Ⅰ相継続試験及び国内第Ⅱ相臨床試験(二次治療以降)、特定使用成績調査(全例調査)(二次治療以降)に基づき記載した。
注2)必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導すること。
注3)眼の異常があらわれた場合には、直ちに眼科的検査を行い、適切な処置を行うこと。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

  1. 15.1.1 国内で実施した特定使用成績調査(全例調査)における多変量解析の結果、喫煙歴有、全身状態不良(ECOG Performance Status:2-4)、間質性肺疾患の合併又は既往、肺感染症の合併又は既往、肺気腫又は慢性閉塞性肺疾患の合併又は既往が間質性肺疾患発現・増悪の危険因子として検出された(2013年2月集計時)。また、間質性肺疾患が発現した患者集団を対象とした多変量解析の結果、全身状態不良(ECOG Performance Status:2-4)、正常肺占有率の低値、蜂巣肺の併存が間質性肺疾患の予後不良因子(転帰死亡)として検出された(2015年9月集計時)。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
  2. 15.1.2 海外において、EGFR遺伝子変異の有無を問わず実施した化学療法未治療の進行性非小細胞肺癌患者を対象とした2つの第Ⅲ相臨床試験が実施され、プラチナ製剤を含む化学療法(ゲムシタビン/シスプラチン、及びパクリタキセル/カルボプラチン)と本剤の同時併用にて臨床的な有用性は示されなかったとの報告がある(外国人データ)。[7.3 参照]
  3. 15.1.3 海外において、NSAIDsとの併用時に胃腸出血が発現したとの報告がある(外国人データ)。[9.1.2 参照],[11.1.7 参照]

15.2 非臨床試験に基づく情報

  1. 15.2.1 ヒト肝ミクロソーム及びヒト遺伝子組換え型のUGT1A1を用いた試験においてビリルビンのグルクロン酸抱合の阻害が認められていることから、Gilbert症候群等のグルクロン酸抱合異常又はUGT1A1発現量が低下している患者では、血清ビリルビン濃度が上昇するおそれがある。また、消失過程で主にUGT1A1によるグルクロン酸抱合を受けるイリノテカン塩酸塩水和物等の薬物との相互作用の可能性がある。[10 参照]
  2. 15.2.2 イヌを用いた反復経口投与毒性試験において、高用量の50mg/kg/日群で角膜の異常(浮腫、混濁、潰瘍、穿孔)が認められている。[11.1.8 参照]
  3. 15.2.3 ラット又はイヌを用いた反復経口投与毒性試験において皮膚(毛包の変性及び炎症:ラット、発赤及び脱毛:イヌ)、肝臓(肝細胞壊死:ラット)、消化管(下痢:イヌ)、腎臓(腎乳頭壊死及び尿細管拡張:ラット及びイヌ)及び卵巣(萎縮:ラット)への影響が報告されている。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
874291
ブランドコード
4291016F3031
承認番号
30500AMX00043
販売開始年月
2023-06
貯法
室温保存
有効期間
3年
規制区分
2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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