薬効分類名抗悪性腫瘍剤

一般的名称注射用ビンデシン硫酸塩

注射用フィルデシン1mg、注射用フィルデシン3mg

ちゅうしゃようふぃるでしん1mg、ちゅうしゃようふぃるでしん3mg

FILDESIN for Injection, FILDESIN for Injection

製造販売元/日医工株式会社

第1版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用

その他の副作用

部位
頻度
副作用
胃腸・消化器系
5%以上
食欲不振(13.9%)悪心嘔吐(11.2%)
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
腹痛下痢味覚低下
胃腸・消化器系
0.1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
肝臓まわり
5%以上
AST上昇(14.7%)ALT上昇(23.9%)Al-P上昇(13.3%)等
肝臓まわり
0.1~5%未満
腎・尿路
0.1~5%未満
腎・尿路
頻度不明
免疫系
頻度不明
皮膚
5%以上
脱毛(25.6%)等
脳・神経
0.1~5%未満
脳・神経
5%以上
しびれ感(13.0%)
脳・神経
0.1~5%未満
脳・神経
頻度不明
肺・呼吸
頻度不明
心臓・血管
0.1~5%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

他の抗悪性腫瘍剤

臨床症状・措置方法

骨髄抑制等の副作用が増強することがある。

機序・危険因子

共に骨髄抑制作用を有する。

薬剤名等

他の抗悪性腫瘍剤

臨床症状・措置方法

心筋梗塞、脳梗塞等が発現したとの報告がある。

機序・危険因子

機序は不明

薬剤名等

放射線照射

臨床症状・措置方法

骨髄抑制等の副作用が増強することがある。

機序・危険因子

共に骨髄抑制作用を有する。

薬剤名等

マイトマイシンC

[11.2 参照]

臨床症状・措置方法

息切れ及び気管支痙攣が発現しやすいとの報告がある。

機序・危険因子

機序は不明

薬剤名等

アゾール系抗真菌剤

  • イトラコナゾール 等
臨床症状・措置方法

本剤の筋神経系の副作用が増強するとの報告がある。

機序・危険因子

本剤の代謝は肝代謝酵素CYP3Aが関与しているとの報告がある。アゾール系抗真菌剤は肝代謝酵素CYP3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制する可能性がある。

薬剤名等

フェニトイン

臨床症状・措置方法

フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪するとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。

機序・危険因子

機序は不明

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 髄腔内[14.2.2 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

注射用フィルデシン1mg

有効成分 1バイアル中
ビンデシン硫酸塩   1mg
添加剤 1バイアル中
D-マンニトール 5mg、水酸化ナトリウム、硫酸
注射用フィルデシン3mg

有効成分 1バイアル中
ビンデシン硫酸塩   3mg
添加剤 1バイアル中
D-マンニトール15mg、水酸化ナトリウム、硫酸

3.2 製剤の性状

注射用フィルデシン1mg

pH 3.5~5.5(1mg/mL水溶液)
浸透圧比 約1(1mg/mL生理食塩液)
(生理食塩液に対する比)
剤形・性状 凍結乾燥注射剤
白色の軽質の塊又は粉末である。水に溶けやすい。吸湿性である。
注射用フィルデシン3mg

pH 3.5~5.5(1mg/mL水溶液)
浸透圧比 約1(1mg/mL生理食塩液)
(生理食塩液に対する比)
剤形・性状 凍結乾燥注射剤
白色の軽質の塊又は粉末である。水に溶けやすい。吸湿性である。

4. 効能又は効果

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解

急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)、悪性リンパ腫、肺癌、食道癌

    6. 用法及び用量

    • 〈急性白血病、悪性リンパ腫〉

      ビンデシン硫酸塩として、通常成人1回3mg(0.06mg/kg)、小児1回0.07~0.1mg/kgを1週間間隔で静脈内に注射する。
      なお、年齢、症状により、適宜増減する。

    • 〈肺癌、食道癌〉

      ビンデシン硫酸塩として、通常成人1回3~4.5mg(0.06~0.09mg/kg)を1週間間隔で静脈内に注射する。
      なお、年齢、症状により、適宜増減する。

      (注射液の調製法)
      ビンデシン硫酸塩3mg(1バイアル)又は1mg(1バイアル)に、1mg当り1mLの割合で注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 骨髄抑制、末梢神経障害等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。[9.1.1 参照],[9.1.3 参照],[11.1.1 参照],[11.1.7 参照]
    2. 8.2 感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。[9.1.2 参照]
    3. 8.3 本剤は血液脳関門を十分に通過しないと考えられるので、白血病性中枢神経障害の合併が認められる症例に使用する場合には、他の療法を併用するなど適切な処置を行うこと。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 骨髄抑制のある患者

      骨髄抑制が増悪するおそれがある。[8.1 参照],[11.1.1 参照]

    2. 9.1.2 感染症を合併している患者

      骨髄抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。[8.2 参照]

    3. 9.1.3 神経・筋疾患の既往歴のある患者

      末梢神経障害・筋力低下が強くあらわれることがある。[8.1 参照],[11.1.7 参照]

    4. 9.1.4 虚血性心疾患のある患者

      心筋虚血症状が強くあらわれることがある。[11.1.5 参照]

    5. 9.1.5 水痘患者

      致命的な全身障害があらわれることがある。

    9.2 腎機能障害患者

    腎障害が増悪するおそれがある。

    9.3 肝機能障害患者

    本剤の排泄が遅延し、血中濃度の上昇に伴い、副作用発現の可能性が高くなる。

    9.4 生殖能を有する者

    小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する場合には、性腺に対する影響を考慮すること。

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物試験(ラット)で催奇形作用が報告されている。

    9.6 授乳婦

    授乳しないことが望ましい。動物試験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。[16.3.3 参照]

    9.7 小児等

    小児等に投与する場合には、副作用の発現に特に注意すること。

    9.8 高齢者

    用量並びに投与間隔に留意すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      他の抗悪性腫瘍剤

      骨髄抑制等の副作用が増強することがある。

      共に骨髄抑制作用を有する。

      他の抗悪性腫瘍剤

      心筋梗塞、脳梗塞等が発現したとの報告がある。

      機序は不明

      放射線照射

      骨髄抑制等の副作用が増強することがある。

      共に骨髄抑制作用を有する。

      マイトマイシンC

      [11.2 参照]

      息切れ及び気管支痙攣が発現しやすいとの報告がある1)

      機序は不明

      アゾール系抗真菌剤

      • イトラコナゾール 等

      本剤の筋神経系の副作用が増強するとの報告がある。

      本剤の代謝は肝代謝酵素CYP3Aが関与しているとの報告がある。アゾール系抗真菌剤は肝代謝酵素CYP3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制する可能性がある。

      フェニトイン

      フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪するとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。

      機序は不明

      類薬のビンブラスチンでは、フェニトインの吸収の減少又は代謝が亢進するとの報告がある。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 骨髄抑制

        汎血球減少(頻度不明)、貧血(頻度不明)、白血球減少(46.1%)、血小板減少(11.3%)、また、出血(0.4%)等があらわれることがある。[8.1 参照],[9.1.1 参照]

      2. 11.1.2 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(0.1%)

        低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。

      3. 11.1.3 麻痺性イレウス(頻度不明)、消化管出血(0.1%)

        腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがある。腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止し、腸管減圧法等の適切な処置を行うこと。また、消化管出血があらわれることがある。

      4. 11.1.4 間質性肺炎(0.1%)
      5. 11.1.5 心筋虚血(頻度不明)

        心筋梗塞、狭心症があらわれることがある。[9.1.4 参照]

      6. 11.1.6 脳梗塞(頻度不明)
      7. 11.1.7 神経麻痺(頻度不明)、痙攣(0.1%)、聴覚異常(0.1%)、筋力低下(起立障害、歩行障害、階段昇降障害、手指連動障害等)(頻度不明)、知覚異常(14.7%)、末梢神経障害(4.3%)

        [8.1 参照],[9.1.3 参照]

      8. 11.1.8 アナフィラキシー(頻度不明)

        蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等があらわれることがある。

      11.2 その他の副作用

      5%以上

      0.1~5%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      消化器

      食欲不振(13.9%)、悪心・嘔吐(11.2%)

      腹痛、下痢、味覚低下

      味覚異常等

      口内炎、便秘

      肝臓

      AST上昇(14.7%)、ALT上昇(23.9%)、Al-P上昇(13.3%)等

      黄疸

      腎臓

      蛋白尿

      BUN上昇、クレアチニン上昇等

      過敏症

      発疹等

      皮膚

      脱毛(25.6%)等

      精神神経系

      倦怠感、脱力感、複視、眩暈、抑うつ、振戦、失神、頭痛等

      神経・筋症状

      しびれ感(13.0%)

      深部腱反射減弱、疼痛、筋痛、顎痛、排尿障害、尿閉等

      知覚低下

      呼吸器1)

      息切れ、気管支痙攣

      循環器

      狭心症発作様の症状(胸部痛、息切れ、発汗亢進)、不整脈、心電図異常等

      その他

      悪寒、発熱、静脈炎等

      13. 過量投与

      1. 13.1 症状

        重篤あるいは致死的な結果をもたらすとの報告がある2)

      2. 13.2 処置

        支持療法として次の処置を考慮する。

        • SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)の予防(水分摂取の制限及びヘンレ係蹄及び遠位尿細管の機能に作用する利尿剤の投与)
        • 抗痙攣剤の投与
        • イレウスを予防するための浣腸及び下剤の使用(症例によっては腸管減圧を行う)
        • 循環器機能のモニタリング
        • 末梢血液検査を毎日行い、必要であれば輸血を行う。

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤調製時の注意

      1. 14.1.1 保存剤を含有していないため、注射液調製後は数時間以内に使用すること。
      2. 14.1.2 眼には接触させないこと。眼に入った場合は、直ちに水で洗浄すること。眼に入った場合、激しい刺激や角膜潰瘍が起こることがある。

      14.2 薬剤投与時の注意

      1. 14.2.1 静脈内注射にのみ使用すること。
      2. 14.2.2 髄腔内には投与しないこと。外国でビンカアルカロイド製剤を誤って髄腔内に投与し、死亡したとの報告がある3) [2.2 参照]
      3. 14.2.3 薬液が血管外に漏れると注射部位に硬結・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないように慎重に投与すること。

      15. その他の注意

      15.1 臨床使用に基づく情報

      本剤と他の抗悪性腫瘍剤や放射線療法を併用した患者に、二次性悪性腫瘍(急性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)等)が発生したとの報告がある。

      2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

      1. 2.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
      2. 2.2 髄腔内[14.2.2 参照]

      3. 組成・性状

      3.1 組成

      注射用フィルデシン1mg

      有効成分 1バイアル中
      ビンデシン硫酸塩   1mg
      添加剤 1バイアル中
      D-マンニトール 5mg、水酸化ナトリウム、硫酸
      注射用フィルデシン3mg

      有効成分 1バイアル中
      ビンデシン硫酸塩   3mg
      添加剤 1バイアル中
      D-マンニトール15mg、水酸化ナトリウム、硫酸

      3.2 製剤の性状

      注射用フィルデシン1mg

      pH 3.5~5.5(1mg/mL水溶液)
      浸透圧比 約1(1mg/mL生理食塩液)
      (生理食塩液に対する比)
      剤形・性状 凍結乾燥注射剤
      白色の軽質の塊又は粉末である。水に溶けやすい。吸湿性である。
      注射用フィルデシン3mg

      pH 3.5~5.5(1mg/mL水溶液)
      浸透圧比 約1(1mg/mL生理食塩液)
      (生理食塩液に対する比)
      剤形・性状 凍結乾燥注射剤
      白色の軽質の塊又は粉末である。水に溶けやすい。吸湿性である。

      4. 効能又は効果

      下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解

      急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)、悪性リンパ腫、肺癌、食道癌

        6. 用法及び用量

        • 〈急性白血病、悪性リンパ腫〉

          ビンデシン硫酸塩として、通常成人1回3mg(0.06mg/kg)、小児1回0.07~0.1mg/kgを1週間間隔で静脈内に注射する。
          なお、年齢、症状により、適宜増減する。

        • 〈肺癌、食道癌〉

          ビンデシン硫酸塩として、通常成人1回3~4.5mg(0.06~0.09mg/kg)を1週間間隔で静脈内に注射する。
          なお、年齢、症状により、適宜増減する。

          (注射液の調製法)
          ビンデシン硫酸塩3mg(1バイアル)又は1mg(1バイアル)に、1mg当り1mLの割合で注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する。

        8. 重要な基本的注意

        1. 8.1 骨髄抑制、末梢神経障害等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。[9.1.1 参照],[9.1.3 参照],[11.1.1 参照],[11.1.7 参照]
        2. 8.2 感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。[9.1.2 参照]
        3. 8.3 本剤は血液脳関門を十分に通過しないと考えられるので、白血病性中枢神経障害の合併が認められる症例に使用する場合には、他の療法を併用するなど適切な処置を行うこと。

        9. 特定の背景を有する患者に関する注意

        9.1 合併症・既往歴等のある患者

        1. 9.1.1 骨髄抑制のある患者

          骨髄抑制が増悪するおそれがある。[8.1 参照],[11.1.1 参照]

        2. 9.1.2 感染症を合併している患者

          骨髄抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。[8.2 参照]

        3. 9.1.3 神経・筋疾患の既往歴のある患者

          末梢神経障害・筋力低下が強くあらわれることがある。[8.1 参照],[11.1.7 参照]

        4. 9.1.4 虚血性心疾患のある患者

          心筋虚血症状が強くあらわれることがある。[11.1.5 参照]

        5. 9.1.5 水痘患者

          致命的な全身障害があらわれることがある。

        9.2 腎機能障害患者

        腎障害が増悪するおそれがある。

        9.3 肝機能障害患者

        本剤の排泄が遅延し、血中濃度の上昇に伴い、副作用発現の可能性が高くなる。

        9.4 生殖能を有する者

        小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する場合には、性腺に対する影響を考慮すること。

        9.5 妊婦

        妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物試験(ラット)で催奇形作用が報告されている。

        9.6 授乳婦

        授乳しないことが望ましい。動物試験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。[16.3.3 参照]

        9.7 小児等

        小児等に投与する場合には、副作用の発現に特に注意すること。

        9.8 高齢者

        用量並びに投与間隔に留意すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。

        10. 相互作用

          10.2 併用注意(併用に注意すること)

          薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

          他の抗悪性腫瘍剤

          骨髄抑制等の副作用が増強することがある。

          共に骨髄抑制作用を有する。

          他の抗悪性腫瘍剤

          心筋梗塞、脳梗塞等が発現したとの報告がある。

          機序は不明

          放射線照射

          骨髄抑制等の副作用が増強することがある。

          共に骨髄抑制作用を有する。

          マイトマイシンC

          [11.2 参照]

          息切れ及び気管支痙攣が発現しやすいとの報告がある1)

          機序は不明

          アゾール系抗真菌剤

          • イトラコナゾール 等

          本剤の筋神経系の副作用が増強するとの報告がある。

          本剤の代謝は肝代謝酵素CYP3Aが関与しているとの報告がある。アゾール系抗真菌剤は肝代謝酵素CYP3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制する可能性がある。

          フェニトイン

          フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪するとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。

          機序は不明

          類薬のビンブラスチンでは、フェニトインの吸収の減少又は代謝が亢進するとの報告がある。

          11. 副作用

          次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

          11.1 重大な副作用

          1. 11.1.1 骨髄抑制

            汎血球減少(頻度不明)、貧血(頻度不明)、白血球減少(46.1%)、血小板減少(11.3%)、また、出血(0.4%)等があらわれることがある。[8.1 参照],[9.1.1 参照]

          2. 11.1.2 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(0.1%)

            低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。

          3. 11.1.3 麻痺性イレウス(頻度不明)、消化管出血(0.1%)

            腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがある。腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止し、腸管減圧法等の適切な処置を行うこと。また、消化管出血があらわれることがある。

          4. 11.1.4 間質性肺炎(0.1%)
          5. 11.1.5 心筋虚血(頻度不明)

            心筋梗塞、狭心症があらわれることがある。[9.1.4 参照]

          6. 11.1.6 脳梗塞(頻度不明)
          7. 11.1.7 神経麻痺(頻度不明)、痙攣(0.1%)、聴覚異常(0.1%)、筋力低下(起立障害、歩行障害、階段昇降障害、手指連動障害等)(頻度不明)、知覚異常(14.7%)、末梢神経障害(4.3%)

            [8.1 参照],[9.1.3 参照]

          8. 11.1.8 アナフィラキシー(頻度不明)

            蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等があらわれることがある。

          11.2 その他の副作用

          5%以上

          0.1~5%未満

          0.1%未満

          頻度不明

          消化器

          食欲不振(13.9%)、悪心・嘔吐(11.2%)

          腹痛、下痢、味覚低下

          味覚異常等

          口内炎、便秘

          肝臓

          AST上昇(14.7%)、ALT上昇(23.9%)、Al-P上昇(13.3%)等

          黄疸

          腎臓

          蛋白尿

          BUN上昇、クレアチニン上昇等

          過敏症

          発疹等

          皮膚

          脱毛(25.6%)等

          精神神経系

          倦怠感、脱力感、複視、眩暈、抑うつ、振戦、失神、頭痛等

          神経・筋症状

          しびれ感(13.0%)

          深部腱反射減弱、疼痛、筋痛、顎痛、排尿障害、尿閉等

          知覚低下

          呼吸器1)

          息切れ、気管支痙攣

          循環器

          狭心症発作様の症状(胸部痛、息切れ、発汗亢進)、不整脈、心電図異常等

          その他

          悪寒、発熱、静脈炎等

          13. 過量投与

          1. 13.1 症状

            重篤あるいは致死的な結果をもたらすとの報告がある2)

          2. 13.2 処置

            支持療法として次の処置を考慮する。

            • SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)の予防(水分摂取の制限及びヘンレ係蹄及び遠位尿細管の機能に作用する利尿剤の投与)
            • 抗痙攣剤の投与
            • イレウスを予防するための浣腸及び下剤の使用(症例によっては腸管減圧を行う)
            • 循環器機能のモニタリング
            • 末梢血液検査を毎日行い、必要であれば輸血を行う。

          14. 適用上の注意

          14.1 薬剤調製時の注意

          1. 14.1.1 保存剤を含有していないため、注射液調製後は数時間以内に使用すること。
          2. 14.1.2 眼には接触させないこと。眼に入った場合は、直ちに水で洗浄すること。眼に入った場合、激しい刺激や角膜潰瘍が起こることがある。

          14.2 薬剤投与時の注意

          1. 14.2.1 静脈内注射にのみ使用すること。
          2. 14.2.2 髄腔内には投与しないこと。外国でビンカアルカロイド製剤を誤って髄腔内に投与し、死亡したとの報告がある3) [2.2 参照]
          3. 14.2.3 薬液が血管外に漏れると注射部位に硬結・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないように慎重に投与すること。

          15. その他の注意

          15.1 臨床使用に基づく情報

          本剤と他の抗悪性腫瘍剤や放射線療法を併用した患者に、二次性悪性腫瘍(急性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)等)が発生したとの報告がある。

          その他詳細情報

          日本標準商品分類番号
          87424
          ブランドコード
          4240402D1021, 4240402D2028
          承認番号
          16000AMY00052000, 16000AMY00051000
          販売開始年月
          1985-09, 1985-09
          貯法
          2~8℃保存、2~8℃保存
          有効期間
          3年、3年
          規制区分
          2, 12, 2, 12

          重要な注意事項

          • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
          • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
          • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
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