薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般的名称ストレプトゾシン
ザノサー点滴静注用1g
ざのさーてんてきじょうちゅうよう1g
ZANOSAR IV Infusion 1g
製造販売元/ノーベルファーマ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
アミノグリコシド系抗生物質等
腎毒性を増悪させるおそれがある。
機序不明
本剤とこれらの薬剤ともに腎毒性を有する。
他の抗悪性腫瘍剤
放射線照射
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
抗悪性腫瘍剤及び放射線照射の一般的な副作用として骨髄抑制作用を有する。
ドキソルビシン
ドキソルビシンの半減期を延長し、重篤な骨髄抑制に至るおそれがある。
ドキソルビシンの投与量の減量を考慮すること。
本剤の投与に起因する肝障害によりドキソルビシンの胆汁中排泄が低下する可能性がある。
ステロイド剤(外用剤を除く)
高血糖が発現するおそれがある。
機序不明
フェニトイン
併用投与により、本剤の細胞毒性が低下するとの報告がある。
機序不明
1. 警告
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
膵・消化管神経内分泌腫瘍
5. 効能又は効果に関連する注意
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤投与の際は、腎毒性を軽減するために輸液を行い、尿量確保に注意すること。
- 7.2 本剤は、いずれの投与量においても1回量を30分~2時間かけて点滴静脈内投与すること。
-
7.3 本剤の投与にあたっては、以下の基準を参考に必要に応じて、休薬、減量、中止又は増量すること。
GradeはCTCAE ver.4.0に準じる。-
7.3.1 休薬基準
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。
副作用
程度
好中球数減少
500/mm3未満の場合、1,500/mm3以上に回復するまで休薬する。
発熱性好中球減少症
Grade3の場合、回復するまで休薬する。
血小板数減少
5万/mm3未満の場合、10万/mm3以上に回復するまで休薬する。
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade3の場合、Grade2以下に回復するまで休薬する。
血清クレアチニン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
-
(2) 1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。
副作用
程度
好中球数減少
1,500/mm3未満の場合、1,500/mm3以上に回復するまで休薬する。
発熱性好中球減少症
Grade3の場合、回復するまで休薬する。
血小板数減少
10万/mm3未満の場合、10万/mm3以上に回復するまで休薬する。
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade3の場合、Grade2以下かつ毒性が許容可能となるまで休薬する。
血清クレアチニン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
総ビリルビン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
AST及びALT上昇
施設基準値の2.5倍を超える場合、2.5倍以下に回復するまで休薬する。肝転移を有する患者では施設基準値の5倍を超える場合、5倍以下に回復するまで休薬する。
血清尿素窒素上昇
30mg/dLを超える場合、30mg/dL以下に回復するまで休薬する。
悪心・嘔吐
Grade3の場合、Grade2以下に回復するまで休薬する。
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。
-
7.3.2 減量基準
1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬後の投与再開時に、投与量を1段階(250mg/m2)ずつ減量すること。ただし、750mg/m2未満での投与及び減量後の増量は行わないこと。
副作用
程度
好中球数減少
500/mm3未満
発熱性好中球減少症
Grade3
血小板数減少
5万/mm3未満
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade3
血清クレアチニン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合
-
7.3.3 中止基準
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。
副作用
程度
発熱性好中球減少症
以下のいずれかの条件を満たす場合:
1)Grade4が発現した場合
2)Grade3の発現後に回復し、投与再開後、再度Grade3以上が発現した場合血小板数減少
5万/mm3未満となった後に回復し、投与再開後、再度5万/mm3未満になった場合
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade4
腎障害
重篤な腎障害が発現した場合
糖尿病
コントロールできない糖尿病が発現した場合
-
(2) 1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。
副作用
程度
好中球数減少
500/mm3未満となった後に回復し、減量投与にも係わらず、再度500/mm3未満になった場合
発熱性好中球減少症
以下のいずれかの条件を満たす場合:
1)Grade4が発現した場合
2)Grade3の発現後に回復し、減量投与にも係わらず、再度Grade3以上が発現した場合血小板数減少
5万/mm3未満となった後に回復し、減量投与にも係わらず、再度5万/mm3未満になった場合
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade4
腎障害
重篤な腎障害が発現した場合
糖尿病
コントロールできない糖尿病が発現した場合
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。
-
7.3.4 増量基準
1週間間隔投与法において、1回1,000mg/m2で投与を開始し、12週目までの忍容性が良好な場合には、1回1,250mg/m2に増量することができる。さらに18週目までの忍容性が認められる場合には、最大1回1,500mg/m2まで増量することができる。
-
7.3.1 休薬基準
8. 重要な基本的注意
- 8.1 重篤な腎障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血清クレアチニン、血中尿素窒素等の腎機能検査及び尿蛋白等の尿検査を行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.2 重篤な骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うこと。[11.1.2 参照]
- 8.3 錯乱及び嗜眠が発現したとの報告があるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
- 8.4 耐糖能異常があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血糖値の測定を行うこと。また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておくこと。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.5 γ-GTP、AST、ALT等の上昇を伴う肝障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 糖尿病の患者
糖尿病が悪化するおそれがある。[8.4 参照],[11.1.3 参照]
9.2 腎機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1 妊娠可能な女性に対しては、適切な避妊法を用いるよう指導すること。本剤を雌ラットに投与した場合、生殖機能への影響が報告されている。[9.5 参照]
- 9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、適切な避妊法を用いるよう指導すること。本剤を雄ラットに投与した場合、生殖機能への影響が報告されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ウサギ、ラット)で、流産促進作用や催奇形性が報告されている。[2.2 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アミノグリコシド系抗生物質等 |
腎毒性を増悪させるおそれがある。 |
機序不明 |
他の抗悪性腫瘍剤 |
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。 |
抗悪性腫瘍剤及び放射線照射の一般的な副作用として骨髄抑制作用を有する。 |
ドキソルビシン |
ドキソルビシンの半減期を延長し、重篤な骨髄抑制に至るおそれがある。 |
本剤の投与に起因する肝障害によりドキソルビシンの胆汁中排泄が低下する可能性がある。 |
ステロイド剤(外用剤を除く) |
高血糖が発現するおそれがある。 |
機序不明 |
フェニトイン |
併用投与により、本剤の細胞毒性が低下するとの報告がある。 |
機序不明 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 腎障害(頻度不明)
腎不全、ファンコニー症候群、腎性尿崩症、高窒素血症、無尿、尿糖、ケトン尿、腎尿細管性アシドーシス、低リン酸血症、高クロール血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、低尿酸血症等があらわれることがある。[8.1 参照]
-
11.1.2 骨髄抑制
白血球数減少(4.5%)、リンパ球数減少(13.6%)、好中球数減少(13.6%)、血小板数減少(頻度不明)、貧血(ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、頻度不明)等があらわれることがある。[8.2 参照]
-
11.1.3 耐糖能異常
高血糖(13.6%)、血中インスリン増加(4.5%)、インスリンCペプチド増加(4.5%)、尿中ブドウ糖陽性(22.7%)があらわれることがある。また、海外では、急激なインスリン値の上昇による低血糖症状があらわれた症例も報告されている。[8.4 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.4 肝障害(50.0%)
γ-GTP、AST、ALT上昇を伴う肝障害があらわれることがある。[8.5 参照]
11.2 その他の副作用
10%以上 |
4~10%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
鼻咽頭炎 |
敗血症 |
|
新生物 |
癌疼痛 |
||
代謝・栄養 |
食欲減退 |
||
精神・神経 |
味覚異常、不眠症 |
頭痛、不安、めまい、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー |
錯乱、嗜眠、うつ病 |
眼 |
眼精疲労、眼瞼炎 |
||
心・血管 |
血管障害(血管痛)(59.1%) |
不整脈、動悸、上室性期外収縮、高血圧、末梢血管障害 |
静脈炎 |
呼吸器 |
呼吸困難 |
発声障害 |
|
消化器 |
悪心(45.5%)、便秘(45.5%)、嘔吐、口内炎、下痢 |
上腹部痛、口唇炎、腹部不快感、腹痛、口内乾燥、十二指腸潰瘍、痔核、心窩部不快感、口の感覚鈍麻 |
腸管穿孔 |
皮膚・皮下組織 |
皮膚炎、爪の障害、そう痒症、発疹 |
||
筋骨格・結合組織 |
背部痛、側腹部痛、関節滲出液、筋骨格硬直 |
||
腎・尿路 |
蛋白尿、血尿、頻尿、尿路痛 |
||
全身・投与局所 |
倦怠感 |
疲労、注射部位紅斑、末梢性浮腫、発熱 |
壊死、浮腫、灼熱感、圧痛 |
臨床検査 |
血中クレアチニン増加 |
血中アルブミン減少、血中コレステロール増加、尿蛋白、白血球数増加、CK増加、血圧上昇、Al-P増加 |
好酸球数増加、血中ビリルビン増加、LDH増加、クレアチニンクリアランスの減少 |
1. 警告
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
膵・消化管神経内分泌腫瘍
5. 効能又は効果に関連する注意
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤投与の際は、腎毒性を軽減するために輸液を行い、尿量確保に注意すること。
- 7.2 本剤は、いずれの投与量においても1回量を30分~2時間かけて点滴静脈内投与すること。
-
7.3 本剤の投与にあたっては、以下の基準を参考に必要に応じて、休薬、減量、中止又は増量すること。
GradeはCTCAE ver.4.0に準じる。-
7.3.1 休薬基準
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。
副作用
程度
好中球数減少
500/mm3未満の場合、1,500/mm3以上に回復するまで休薬する。
発熱性好中球減少症
Grade3の場合、回復するまで休薬する。
血小板数減少
5万/mm3未満の場合、10万/mm3以上に回復するまで休薬する。
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade3の場合、Grade2以下に回復するまで休薬する。
血清クレアチニン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
-
(2) 1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。
副作用
程度
好中球数減少
1,500/mm3未満の場合、1,500/mm3以上に回復するまで休薬する。
発熱性好中球減少症
Grade3の場合、回復するまで休薬する。
血小板数減少
10万/mm3未満の場合、10万/mm3以上に回復するまで休薬する。
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade3の場合、Grade2以下かつ毒性が許容可能となるまで休薬する。
血清クレアチニン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
総ビリルビン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
AST及びALT上昇
施設基準値の2.5倍を超える場合、2.5倍以下に回復するまで休薬する。肝転移を有する患者では施設基準値の5倍を超える場合、5倍以下に回復するまで休薬する。
血清尿素窒素上昇
30mg/dLを超える場合、30mg/dL以下に回復するまで休薬する。
悪心・嘔吐
Grade3の場合、Grade2以下に回復するまで休薬する。
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。
-
7.3.2 減量基準
1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬後の投与再開時に、投与量を1段階(250mg/m2)ずつ減量すること。ただし、750mg/m2未満での投与及び減量後の増量は行わないこと。
副作用
程度
好中球数減少
500/mm3未満
発熱性好中球減少症
Grade3
血小板数減少
5万/mm3未満
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade3
血清クレアチニン上昇
施設基準値の1.5倍を超える場合
-
7.3.3 中止基準
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。
副作用
程度
発熱性好中球減少症
以下のいずれかの条件を満たす場合:
1)Grade4が発現した場合
2)Grade3の発現後に回復し、投与再開後、再度Grade3以上が発現した場合血小板数減少
5万/mm3未満となった後に回復し、投与再開後、再度5万/mm3未満になった場合
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade4
腎障害
重篤な腎障害が発現した場合
糖尿病
コントロールできない糖尿病が発現した場合
-
(2) 1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。
副作用
程度
好中球数減少
500/mm3未満となった後に回復し、減量投与にも係わらず、再度500/mm3未満になった場合
発熱性好中球減少症
以下のいずれかの条件を満たす場合:
1)Grade4が発現した場合
2)Grade3の発現後に回復し、減量投与にも係わらず、再度Grade3以上が発現した場合血小板数減少
5万/mm3未満となった後に回復し、減量投与にも係わらず、再度5万/mm3未満になった場合
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)
Grade4
腎障害
重篤な腎障害が発現した場合
糖尿病
コントロールできない糖尿病が発現した場合
-
(1) 5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。
-
7.3.4 増量基準
1週間間隔投与法において、1回1,000mg/m2で投与を開始し、12週目までの忍容性が良好な場合には、1回1,250mg/m2に増量することができる。さらに18週目までの忍容性が認められる場合には、最大1回1,500mg/m2まで増量することができる。
-
7.3.1 休薬基準
8. 重要な基本的注意
- 8.1 重篤な腎障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血清クレアチニン、血中尿素窒素等の腎機能検査及び尿蛋白等の尿検査を行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.2 重篤な骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うこと。[11.1.2 参照]
- 8.3 錯乱及び嗜眠が発現したとの報告があるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
- 8.4 耐糖能異常があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血糖値の測定を行うこと。また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておくこと。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.5 γ-GTP、AST、ALT等の上昇を伴う肝障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 糖尿病の患者
糖尿病が悪化するおそれがある。[8.4 参照],[11.1.3 参照]
9.2 腎機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1 妊娠可能な女性に対しては、適切な避妊法を用いるよう指導すること。本剤を雌ラットに投与した場合、生殖機能への影響が報告されている。[9.5 参照]
- 9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、適切な避妊法を用いるよう指導すること。本剤を雄ラットに投与した場合、生殖機能への影響が報告されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ウサギ、ラット)で、流産促進作用や催奇形性が報告されている。[2.2 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アミノグリコシド系抗生物質等 |
腎毒性を増悪させるおそれがある。 |
機序不明 |
他の抗悪性腫瘍剤 |
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。 |
抗悪性腫瘍剤及び放射線照射の一般的な副作用として骨髄抑制作用を有する。 |
ドキソルビシン |
ドキソルビシンの半減期を延長し、重篤な骨髄抑制に至るおそれがある。 |
本剤の投与に起因する肝障害によりドキソルビシンの胆汁中排泄が低下する可能性がある。 |
ステロイド剤(外用剤を除く) |
高血糖が発現するおそれがある。 |
機序不明 |
フェニトイン |
併用投与により、本剤の細胞毒性が低下するとの報告がある。 |
機序不明 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 腎障害(頻度不明)
腎不全、ファンコニー症候群、腎性尿崩症、高窒素血症、無尿、尿糖、ケトン尿、腎尿細管性アシドーシス、低リン酸血症、高クロール血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、低尿酸血症等があらわれることがある。[8.1 参照]
-
11.1.2 骨髄抑制
白血球数減少(4.5%)、リンパ球数減少(13.6%)、好中球数減少(13.6%)、血小板数減少(頻度不明)、貧血(ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、頻度不明)等があらわれることがある。[8.2 参照]
-
11.1.3 耐糖能異常
高血糖(13.6%)、血中インスリン増加(4.5%)、インスリンCペプチド増加(4.5%)、尿中ブドウ糖陽性(22.7%)があらわれることがある。また、海外では、急激なインスリン値の上昇による低血糖症状があらわれた症例も報告されている。[8.4 参照],[9.1.1 参照]
-
11.1.4 肝障害(50.0%)
γ-GTP、AST、ALT上昇を伴う肝障害があらわれることがある。[8.5 参照]
11.2 その他の副作用
10%以上 |
4~10%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
鼻咽頭炎 |
敗血症 |
|
新生物 |
癌疼痛 |
||
代謝・栄養 |
食欲減退 |
||
精神・神経 |
味覚異常、不眠症 |
頭痛、不安、めまい、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー |
錯乱、嗜眠、うつ病 |
眼 |
眼精疲労、眼瞼炎 |
||
心・血管 |
血管障害(血管痛)(59.1%) |
不整脈、動悸、上室性期外収縮、高血圧、末梢血管障害 |
静脈炎 |
呼吸器 |
呼吸困難 |
発声障害 |
|
消化器 |
悪心(45.5%)、便秘(45.5%)、嘔吐、口内炎、下痢 |
上腹部痛、口唇炎、腹部不快感、腹痛、口内乾燥、十二指腸潰瘍、痔核、心窩部不快感、口の感覚鈍麻 |
腸管穿孔 |
皮膚・皮下組織 |
皮膚炎、爪の障害、そう痒症、発疹 |
||
筋骨格・結合組織 |
背部痛、側腹部痛、関節滲出液、筋骨格硬直 |
||
腎・尿路 |
蛋白尿、血尿、頻尿、尿路痛 |
||
全身・投与局所 |
倦怠感 |
疲労、注射部位紅斑、末梢性浮腫、発熱 |
壊死、浮腫、灼熱感、圧痛 |
臨床検査 |
血中クレアチニン増加 |
血中アルブミン減少、血中コレステロール増加、尿蛋白、白血球数増加、CK増加、血圧上昇、Al-P増加 |
好酸球数増加、血中ビリルビン増加、LDH増加、クレアチニンクリアランスの減少 |