薬効分類名蛋白分解酵素阻害剤

一般的名称ナファモスタットメシル酸塩

ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」、ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」、ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」

なふぁもすたっとめしるさんえんちゅうしゃよう「えーえふぴー」、なふぁもすたっとめしるさんえんちゅうしゃよう「えーえふぴー」、なふぁもすたっとめしるさんえんちゅうしゃよう「えーえふぴー」

NAFAMOSTAT MESILATE FOR INJECTION, NAFAMOSTAT MESILATE FOR INJECTION, NAFAMOSTAT MESILATE FOR INJECTION

製造販売元/共創未来ファーマ株式会社、販売元/アルフレッサファーマ株式会社

第3版
禁忌相互作用妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.16%、膵炎、DIC:ともに頻度不明
膵炎:0.19%、DIC:4.53%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.02%
DIC:0.47%、膵炎、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:ともに頻度不明
膵炎:0.04%、DIC:0.03%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.02%
膵炎:0.13%、DIC:0.08%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:頻度不明
頻度不明
膵炎:0.01%、DIC:0.28%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
皮膚
0.1~1.0%未満
皮膚
0.1%未満
皮膚
0.1~1.0%未満
皮膚
頻度不明
皮膚
0.1~1.0%未満
皮膚
0.1%未満
皮膚
頻度不明
運動器
頻度不明
運動器
頻度不明
運動器
0.1%未満
胃腸・消化器系
0.1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
胃腸・消化器系
0.1~1.0%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
胃腸・消化器系
0.1~1.0%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
肝臓まわり
0.1~1.0%未満
肝臓まわり
0.1%未満
肝臓まわり
0.1~1.0%未満
肝臓まわり
0.1%未満
全身・局所・適用部位
0.1%未満
血管炎発赤又は疼痛を伴うものを含む)
全身・局所・適用部位
0.1%未満
血管炎疼痛又は腫脹を伴うものを含む)
血液系
0.1%未満
血液系
0.1%未満
血液系
頻度不明
血液系
0.1%未満
血液系
頻度不明
血液系
0.1%未満
血液系
頻度不明
腎・尿路
0.1%未満
腎・尿路
0.1~1.0%未満
その他
0.1%未満
その他
頻度不明
頭痛全身倦怠胸痛
その他
0.1%未満
その他
頻度不明
その他
0.1~1.0%未満
全身倦怠
その他
0.1%未満
その他
頻度不明
内分泌・代謝系
0.1%未満
心臓・血管
頻度不明
心臓・血管
0.1%未満

併用注意

薬剤名等

乾燥濃縮人活性化プロテインC
乾燥濃縮人プロテインC

臨床症状・措置方法

活性化プロテインCの作用を減弱させるおそれがある。

機序・危険因子

本剤は活性化プロテインCの活性を低下させる。

薬剤名等

トロンボモデュリン アルファ(遺伝子組換え)

臨床症状・措置方法

本剤の作用が増強するおそれがある。 本剤との併用の安全性は明らかになっておらず、併用に際しては慎重に投与の判断を行うこと。

機序・危険因子

併用により、抗凝固作用が相加的に作用する。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」

有効成分
(1バイアル中)
ナファモスタットメシル酸塩(日局)  10mg
添加剤 D-マンニトール(日局)  20mg
pH調節剤  適量
ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」

有効成分
(1バイアル中)
ナファモスタットメシル酸塩(日局)  50mg
添加剤 D-マンニトール(日局)  100mg
pH調節剤  適量
ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」

有効成分
(1バイアル中)
ナファモスタットメシル酸塩(日局)  100mg
添加剤 D-マンニトール(日局)  100mg
pH調節剤  適量

3.2 製剤の性状

ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」

剤形 注射剤(バイアル)
pH 本剤1バイアルを水10mLに溶解した液のpH 3.5~4.0
浸透圧比 本剤1バイアルを5w/v%ブドウ糖注射液500mLに溶解した時の浸透圧比 0.9~1.1
性状 白色、凍結乾燥品
ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」

剤形 注射剤(バイアル)
pH 本剤1バイアルを水50mLに溶解した液のpH 3.5~4.0
浸透圧比 本剤1バイアルを5w/v%ブドウ糖注射液4mLに溶解した時の浸透圧比 1.6~2.0
性状 白色、凍結乾燥品
ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」

剤形 注射剤(バイアル)
pH 本剤1バイアルを水100mLに溶解した液のpH 3.5~4.0
浸透圧比 本剤1バイアルを5w/v%ブドウ糖注射液8mLに溶解した時の浸透圧比 1.3.1.7
性状 白色、凍結乾燥品

4. 効能又は効果

  • 〈ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」〉
  • 膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善
  • 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
  • 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)
  • 〈ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」〉
    〈ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」〉
  • 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
  • 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)

6. 用法及び用量

  • 〈膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善〉

    通常、1回、ナファモスタットメシル酸塩として10mgを5%ブドウ糖注射液500mLに溶解し、約2時間前後かけて1日1~2回静脈内に点滴注入する。なお、症状に応じ適宜増減する。

  • 〈汎発性血管内血液凝固症(DIC)〉

    通常、1日量を5%ブドウ糖注射液1,000mLに溶解し、ナファモスタットメシル酸塩として毎時0.06~0.20mg/kgを24時間かけて静脈内に持続注入する。

  • 〈出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)〉

    通常、体外循環開始に先だち、ナファモスタットメシル酸塩として20mgを生理食塩液500mLに溶解した液で血液回路内の洗浄・充てんを行い、体外循環開始後は、ナファモスタットメシル酸塩として毎時20~50mgを5%ブドウ糖注射液に溶解し、抗凝固剤注入ラインより持続注入する。なお、症状に応じ適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、本剤に対するアレルギー歴について十分な問診を行うこと。
    また、本剤の投与に際しては予めショック発現時に救急処置をとれるよう準備をするとともに観察を十分に行うこと。[11.1.1 参照]
  2. 8.2 本剤に対し過敏症があらわれることがある。
  3. 8.3 腎からのカリウム排泄抑制、ナトリウムの排泄促進等により、高カリウム血症又は低ナトリウム血症があらわれることがあるので、定期的に血清カリウム値及び血清ナトリウム値の測定を行うこと。[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
  4. 8.4 カリウム含有製剤(輸液等)、カリウム保持性利尿剤等を併用する場合には、特に観察を十分に行い、高カリウム血症の発現に注意すること。
    また、血清カリウム値の異常が認められた場合には心電図所見等の確認を十分に行い、不整脈の誘発についても注意すること。[11.1.2 参照]
  5. 8.5 出血を増悪させるおそれがあるので本剤の血液体外循環時の使用にあたっては、観察を十分に行い、出血の増悪がみられた場合には減量又は投与を中止すること。
  6. 8.6 血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。[11.1.4 参照]
  7. 8.7 白血球減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。[11.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で大量投与により、胎児死亡率の増加(ラット、ウサギ)及び体重増加抑制(ラット)、分娩率の低下(ラット)が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、母乳中への代謝物の移行が認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般的に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    * 乾燥濃縮人活性化プロテインC
     乾燥濃縮人プロテインC

     活性化プロテインCの作用を減弱させるおそれがある。

     本剤は活性化プロテインCの活性を低下させる。

    * トロンボモデュリン アルファ(遺伝子組換え)

     本剤の作用が増強するおそれがある。 本剤との併用の安全性は明らかになっておらず、併用に際しては慎重に投与の判断を行うこと。

     併用により、抗凝固作用が相加的に作用する。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.16%、膵炎、DIC:ともに頻度不明)

      血圧低下、意識障害、呼吸困難、気管支喘息様発作、喘鳴、胸部不快、腹痛、嘔吐、発熱、冷汗、そう痒感、紅潮、発赤、しびれ等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1 参照]

    2. 11.1.2 高カリウム血症(膵炎:0.19%、DIC:4.53%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.02%)

      高カリウム血症の発現によって不整脈を誘発した例が報告されている。[8.3 参照],[8.4 参照]

    3. 11.1.3 低ナトリウム血症(DIC:0.47%、膵炎、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:ともに頻度不明)

                      [8.3 参照]               

    4. 11.1.4 血小板減少(膵炎:0.04%、DIC:0.03%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.02%)

                      [8.6 参照]               

    5. 11.1.5 白血球減少(膵炎:0.13%、DIC:0.08%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:頻度不明)

                      [8.7 参照]               

    6. 11.1.6 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(膵炎:0.01%、DIC:0.28%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:頻度不明)

      AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

      ※ 発現頻度は再審査終了時以降の調査を含む

    11.2 その他の副作用

    • 〈膵炎の急性症状の改善〉

    0.1~1.0%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    皮膚

    発疹

    紅斑、そう痒感

    筋・骨格系

    筋肉痛、関節痛

    消化管

    下痢、悪心・嘔吐

    食欲不振

    肝臓・胆管系

    AST上昇、ALT上昇

    LDH上昇、総ビリルビン上昇

    適用部位

    血管炎(発赤又は疼痛を伴うものを含む)

    白血球・網内系

    好酸球増多

    血小板・出血凝固

    血小板増加

    泌尿器系

    BUN上昇、クレアチニン上昇

    その他

    頭重感、発熱、胸部不快感

    頭痛、全身倦怠感、胸痛

    • 〈汎発性血管内血液凝固症(DIC)〉

    0.1~1.0%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    皮膚

    発疹

    そう痒感

    筋・骨格系

    筋肉痛

    消化管

    悪心・嘔吐

    下痢

    肝臓・胆管系

    AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇

    代謝・栄養系

    高尿酸血症

    心拍数・リズム

    動悸

    適用部位

    血管炎(疼痛又は腫脹を伴うものを含む)

    白血球・網内系

    好酸球増多

    血小板・出血凝固

    血小板増加

    出血傾向

    泌尿器系

    BUN上昇、クレアチニン上昇

    その他

    発熱

    胸部不快感

    • 〈出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止〉

    0.1~1.0%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    皮膚

    そう痒感

    発疹

    紅斑

    筋・骨格系

    筋肉痛、関節痛

    消化管

    悪心・嘔吐、食欲不振

    下痢

    肝臓・胆管系

    AST上昇、ALT上昇

    心拍数・リズム

    動悸

    白血球・網内系

    好酸球増多

    血小板・出血凝固

    出血傾向

    その他

    全身倦怠感

    頭痛、発熱、胸痛

    胸部不快感

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤調製時の注意

    • 〈効能共通〉
      1. 14.1.1 必ず5%ブドウ糖注射液又は注射用水をバイアルに加え、完全に溶解した後使用すること。
      2. 14.1.2 白濁あるいは結晶が析出する場合があるので、生理食塩液又は無機塩類を含有する溶液をバイアルに直接加えないこと。
      3. 14.1.3 溶解時には、バイアルのゴム栓の中心に注射針を刺入すること。なお、18ゲージ以上の太い注射針及び両頭針を使用する場合には、ゴム栓又はその一部がバイアル内に脱落することがあるので、特に注意すること。
    • 〈膵炎の急性症状の改善〉
      1. 14.1.4 10mgバイアルに1mL以上の5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
      1. 14.1.5 溶解した液を5%ブドウ糖注射液に混和する。
    • 〈汎発性血管内血液凝固症(DIC)〉
      1. 14.1.6 10mgバイアルには1mL以上、50mgバイアルには5mL以上、100mgバイアルには10mL以上の5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
      1. 14.1.7 溶解した液を5%ブドウ糖注射液に混和する。
    • 〈出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止〉
      1. 14.1.8 血液回路内の洗浄・充てん
        1. (1) 10mgバイアルには1mL、50mgバイアルには5mL、100mgバイアルには10mLの5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
        2. (2) ナファモスタットメシル酸塩20mgを含む溶解液を生理食塩液に混和する。
      1. 14.1.9 体外循環時
        1. (1) 10mgバイアルには1mL、50mgバイアルには5mL、100mgバイアルには10mLの5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
        2. (2) 溶解した液を抗凝固剤持続注入器の容量に合わせ、5%ブドウ糖注射液で希釈する。

    14.2 薬剤調製後の注意

    溶解後は、速やかに使用すること。

    14.3 薬剤投与時の注意

    1. 14.3.1 投与量

      本剤の血液体外循環時の使用にあたっては、出血の状況、体外循環路内の残血・凝血及び全血凝固時間等を考慮して、適宜用量を調節すること。

    2. 14.3.2 投与速度

      本剤を静脈内又は体外循環路内へ急速に注入することは避けること。

    3. 14.3.3 透析器

      本剤は、AN69(ポリアクリロニトリル)膜への吸着性が高いので、本剤の使用を避けること。

    4. 14.3.4 投与時

      静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると、注射部位に炎症又はそれに伴う壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないよう注意すること。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」

    有効成分
    (1バイアル中)
    ナファモスタットメシル酸塩(日局)  10mg
    添加剤 D-マンニトール(日局)  20mg
    pH調節剤  適量
    ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」

    有効成分
    (1バイアル中)
    ナファモスタットメシル酸塩(日局)  50mg
    添加剤 D-マンニトール(日局)  100mg
    pH調節剤  適量
    ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」

    有効成分
    (1バイアル中)
    ナファモスタットメシル酸塩(日局)  100mg
    添加剤 D-マンニトール(日局)  100mg
    pH調節剤  適量

    3.2 製剤の性状

    ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」

    剤形 注射剤(バイアル)
    pH 本剤1バイアルを水10mLに溶解した液のpH 3.5~4.0
    浸透圧比 本剤1バイアルを5w/v%ブドウ糖注射液500mLに溶解した時の浸透圧比 0.9~1.1
    性状 白色、凍結乾燥品
    ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」

    剤形 注射剤(バイアル)
    pH 本剤1バイアルを水50mLに溶解した液のpH 3.5~4.0
    浸透圧比 本剤1バイアルを5w/v%ブドウ糖注射液4mLに溶解した時の浸透圧比 1.6~2.0
    性状 白色、凍結乾燥品
    ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」

    剤形 注射剤(バイアル)
    pH 本剤1バイアルを水100mLに溶解した液のpH 3.5~4.0
    浸透圧比 本剤1バイアルを5w/v%ブドウ糖注射液8mLに溶解した時の浸透圧比 1.3.1.7
    性状 白色、凍結乾燥品

    4. 効能又は効果

    • 〈ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」〉
    • 膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善
    • 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
    • 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)
    • 〈ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」〉
      〈ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」〉
    • 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
    • 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)

    6. 用法及び用量

    • 〈膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善〉

      通常、1回、ナファモスタットメシル酸塩として10mgを5%ブドウ糖注射液500mLに溶解し、約2時間前後かけて1日1~2回静脈内に点滴注入する。なお、症状に応じ適宜増減する。

    • 〈汎発性血管内血液凝固症(DIC)〉

      通常、1日量を5%ブドウ糖注射液1,000mLに溶解し、ナファモスタットメシル酸塩として毎時0.06~0.20mg/kgを24時間かけて静脈内に持続注入する。

    • 〈出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス)〉

      通常、体外循環開始に先だち、ナファモスタットメシル酸塩として20mgを生理食塩液500mLに溶解した液で血液回路内の洗浄・充てんを行い、体外循環開始後は、ナファモスタットメシル酸塩として毎時20~50mgを5%ブドウ糖注射液に溶解し、抗凝固剤注入ラインより持続注入する。なお、症状に応じ適宜増減する。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、本剤に対するアレルギー歴について十分な問診を行うこと。
      また、本剤の投与に際しては予めショック発現時に救急処置をとれるよう準備をするとともに観察を十分に行うこと。[11.1.1 参照]
    2. 8.2 本剤に対し過敏症があらわれることがある。
    3. 8.3 腎からのカリウム排泄抑制、ナトリウムの排泄促進等により、高カリウム血症又は低ナトリウム血症があらわれることがあるので、定期的に血清カリウム値及び血清ナトリウム値の測定を行うこと。[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
    4. 8.4 カリウム含有製剤(輸液等)、カリウム保持性利尿剤等を併用する場合には、特に観察を十分に行い、高カリウム血症の発現に注意すること。
      また、血清カリウム値の異常が認められた場合には心電図所見等の確認を十分に行い、不整脈の誘発についても注意すること。[11.1.2 参照]
    5. 8.5 出血を増悪させるおそれがあるので本剤の血液体外循環時の使用にあたっては、観察を十分に行い、出血の増悪がみられた場合には減量又は投与を中止すること。
    6. 8.6 血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。[11.1.4 参照]
    7. 8.7 白血球減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。[11.1.5 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で大量投与により、胎児死亡率の増加(ラット、ウサギ)及び体重増加抑制(ラット)、分娩率の低下(ラット)が報告されている。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、母乳中への代謝物の移行が認められている。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    減量するなど注意すること。一般的に生理機能が低下していることが多い。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      * 乾燥濃縮人活性化プロテインC
       乾燥濃縮人プロテインC

       活性化プロテインCの作用を減弱させるおそれがある。

       本剤は活性化プロテインCの活性を低下させる。

      * トロンボモデュリン アルファ(遺伝子組換え)

       本剤の作用が増強するおそれがある。 本剤との併用の安全性は明らかになっておらず、併用に際しては慎重に投与の判断を行うこと。

       併用により、抗凝固作用が相加的に作用する。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.16%、膵炎、DIC:ともに頻度不明)

        血圧低下、意識障害、呼吸困難、気管支喘息様発作、喘鳴、胸部不快、腹痛、嘔吐、発熱、冷汗、そう痒感、紅潮、発赤、しびれ等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1 参照]

      2. 11.1.2 高カリウム血症(膵炎:0.19%、DIC:4.53%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.02%)

        高カリウム血症の発現によって不整脈を誘発した例が報告されている。[8.3 参照],[8.4 参照]

      3. 11.1.3 低ナトリウム血症(DIC:0.47%、膵炎、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:ともに頻度不明)

                        [8.3 参照]               

      4. 11.1.4 血小板減少(膵炎:0.04%、DIC:0.03%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:0.02%)

                        [8.6 参照]               

      5. 11.1.5 白血球減少(膵炎:0.13%、DIC:0.08%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:頻度不明)

                        [8.7 参照]               

      6. 11.1.6 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(膵炎:0.01%、DIC:0.28%、血液体外循環時の灌流血液の凝固防止:頻度不明)

        AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

        ※ 発現頻度は再審査終了時以降の調査を含む

      11.2 その他の副作用

      • 〈膵炎の急性症状の改善〉

      0.1~1.0%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      皮膚

      発疹

      紅斑、そう痒感

      筋・骨格系

      筋肉痛、関節痛

      消化管

      下痢、悪心・嘔吐

      食欲不振

      肝臓・胆管系

      AST上昇、ALT上昇

      LDH上昇、総ビリルビン上昇

      適用部位

      血管炎(発赤又は疼痛を伴うものを含む)

      白血球・網内系

      好酸球増多

      血小板・出血凝固

      血小板増加

      泌尿器系

      BUN上昇、クレアチニン上昇

      その他

      頭重感、発熱、胸部不快感

      頭痛、全身倦怠感、胸痛

      • 〈汎発性血管内血液凝固症(DIC)〉

      0.1~1.0%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      皮膚

      発疹

      そう痒感

      筋・骨格系

      筋肉痛

      消化管

      悪心・嘔吐

      下痢

      肝臓・胆管系

      AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇

      代謝・栄養系

      高尿酸血症

      心拍数・リズム

      動悸

      適用部位

      血管炎(疼痛又は腫脹を伴うものを含む)

      白血球・網内系

      好酸球増多

      血小板・出血凝固

      血小板増加

      出血傾向

      泌尿器系

      BUN上昇、クレアチニン上昇

      その他

      発熱

      胸部不快感

      • 〈出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止〉

      0.1~1.0%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      皮膚

      そう痒感

      発疹

      紅斑

      筋・骨格系

      筋肉痛、関節痛

      消化管

      悪心・嘔吐、食欲不振

      下痢

      肝臓・胆管系

      AST上昇、ALT上昇

      心拍数・リズム

      動悸

      白血球・網内系

      好酸球増多

      血小板・出血凝固

      出血傾向

      その他

      全身倦怠感

      頭痛、発熱、胸痛

      胸部不快感

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤調製時の注意

      • 〈効能共通〉
        1. 14.1.1 必ず5%ブドウ糖注射液又は注射用水をバイアルに加え、完全に溶解した後使用すること。
        2. 14.1.2 白濁あるいは結晶が析出する場合があるので、生理食塩液又は無機塩類を含有する溶液をバイアルに直接加えないこと。
        3. 14.1.3 溶解時には、バイアルのゴム栓の中心に注射針を刺入すること。なお、18ゲージ以上の太い注射針及び両頭針を使用する場合には、ゴム栓又はその一部がバイアル内に脱落することがあるので、特に注意すること。
      • 〈膵炎の急性症状の改善〉
        1. 14.1.4 10mgバイアルに1mL以上の5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
        1. 14.1.5 溶解した液を5%ブドウ糖注射液に混和する。
      • 〈汎発性血管内血液凝固症(DIC)〉
        1. 14.1.6 10mgバイアルには1mL以上、50mgバイアルには5mL以上、100mgバイアルには10mL以上の5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
        1. 14.1.7 溶解した液を5%ブドウ糖注射液に混和する。
      • 〈出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止〉
        1. 14.1.8 血液回路内の洗浄・充てん
          1. (1) 10mgバイアルには1mL、50mgバイアルには5mL、100mgバイアルには10mLの5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
          2. (2) ナファモスタットメシル酸塩20mgを含む溶解液を生理食塩液に混和する。
        1. 14.1.9 体外循環時
          1. (1) 10mgバイアルには1mL、50mgバイアルには5mL、100mgバイアルには10mLの5%ブドウ糖注射液又は注射用水を加え、完全に溶解する。
          2. (2) 溶解した液を抗凝固剤持続注入器の容量に合わせ、5%ブドウ糖注射液で希釈する。

      14.2 薬剤調製後の注意

      溶解後は、速やかに使用すること。

      14.3 薬剤投与時の注意

      1. 14.3.1 投与量

        本剤の血液体外循環時の使用にあたっては、出血の状況、体外循環路内の残血・凝血及び全血凝固時間等を考慮して、適宜用量を調節すること。

      2. 14.3.2 投与速度

        本剤を静脈内又は体外循環路内へ急速に注入することは避けること。

      3. 14.3.3 透析器

        本剤は、AN69(ポリアクリロニトリル)膜への吸着性が高いので、本剤の使用を避けること。

      4. 14.3.4 投与時

        静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると、注射部位に炎症又はそれに伴う壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないよう注意すること。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      873999
      ブランドコード
      3999407D1220, 3999407D2234, 3999407D3117
      承認番号
      22500AMX00483000, 22500AMX00484000, 22500AMX00485000
      販売開始年月
      2001-07, 2001-07, 2003-07
      貯法
      室温保存、室温保存、室温保存
      有効期間
      3年、3年、3年
      規制区分
      2, 12, 2, 12, 2, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
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