薬効分類名痛風・家族性地中海熱治療剤
一般的名称コルヒチン
コルヒチン錠0.5mg「タカタ」
こるひちんじょう0.5mg「たかた」
COLCHICINE Tablets “TAKATA”
製造販売元(輸入)/高田製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
肝代謝酵素CYP3A4を阻害する薬剤等(肝臓又は腎臓に障害のある患者を除く)
- 強く阻害する薬剤
- 中等度阻害する薬剤
- グレープフルーツジュース
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。
肝代謝酵素CYP3A4を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。
P糖蛋白を阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者を除く)
- シクロスポリン等
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。
P糖蛋白の活性を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。
1. 警告
*本剤の1日量1.5mgを超える高用量を投与した患者及び重度腎機能障害患者において、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。1日量1.5mgを超える高用量の投与、又は重度腎機能障害患者への投与は、臨床上やむを得ない場合を除き避けること。また、悪心・嘔吐、腹部痛、下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血尿、乏尿、筋脱力等の中毒症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するよう患者に指導すること。[7.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.2.2 参照],[10 参照],[11.1.4 参照],[15.1.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
-
〈効能共通〉
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 *肝臓又は腎臓に障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10 参照],[10.1 参照]
-
〈痛風発作の緩解及び予防〉
- 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
6. 用法及び用量
- *〈痛風発作の緩解〉
- 通常、成人にはコルヒチンとして1日3~4mgを6~8回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 -
〈痛風発作の予防〉
発病予防には通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5~1mg、発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。
-
〈家族性地中海熱〉
通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5mgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は1.5mgまでとする。
通常、小児にはコルヒチンとして1日0.01~0.02mg/kgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は0.03mg/kgまでとし、かつ成人の1日最大投与量を超えないこととする。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
-
7.1 *投与量の増加に伴い、下痢等の胃腸障害の発現が増加するため、以下の点に留意すること。1日量1.5mgを超える高用量投与により、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[10 参照],[11.1.4 参照],[15.1.1 参照]
- 痛風発作の緩解への使用において、1日量1.5mgを超える高用量の投与は臨床上やむを得ない場合を除き避けること。1回量、1日量及び投与期間は国内の最新のガイドラインを参考にすること1) 。
- 痛風発作の予防又は家族性地中海熱への使用において、承認された用量を超えて投与しないこと。
- 7.2 *大量使用又は誤用により、服用後数時間以内に急性中毒症状があらわれることがある。[13.1 参照]
-
7.1 *投与量の増加に伴い、下痢等の胃腸障害の発現が増加するため、以下の点に留意すること。1日量1.5mgを超える高用量投与により、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[10 参照],[11.1.4 参照],[15.1.1 参照]
- 〈痛風発作の緩解〉
- 〈痛風発作の予防〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 *血液障害、腎障害、肝障害、横紋筋融解症、ミオパチー、末梢神経障害等があらわれることがあるので、投与中はこれらの異常の有無を定期的な血液検査、生化学検査、尿検査等を施行して注意深く観察すること。[1 参照],[7.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照]
- 8.2 *高用量を投与した患者及び腎機能障害患者において、重篤な中毒症状を発現する可能性があるので、悪心・嘔吐、腹部痛、下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血尿、乏尿、筋脱力等の症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するよう患者に指導すること。[1 参照],[7.1 参照],[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1 *肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の腎機能障害患者
-
9.2.2 *9.2.1に述べた併用薬を服用していない重度腎機能障害患者
臨床上やむを得ない場合を除き投与は避けること。投与する場合には、ごく少量から開始し、必要最小限の投与期間に留めるなど注意すること。重度腎機能障害患者において、重篤な中毒症状を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1 参照],[8.2 参照],[9.2.3 参照],[16.1.3 参照],[16.5.2 参照]
-
9.2.3 *9.2.1に述べた併用薬を服用していない腎機能障害患者(重度腎機能障害患者を除く)
投与する場合には、ごく少量から開始し、必要最小限の投与期間に留めるなど注意すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。[8.2 参照],[9.2.2 参照],[16.1.3 参照],[16.5.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1 *肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の肝機能障害患者
-
9.3.2 9.3.1に述べた併用薬を服用していない肝機能障害患者
投与する場合には、ごく少量から開始すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。[16.1.4 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。[16.6.2 参照]
9.7 小児等
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。高齢者を対象とした薬物動態試験で、高い血中濃度が持続する傾向が認められている。[16.1.2 参照]
10. 相互作用
-
*本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝され、P糖蛋白の基質でもある。
他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではなく、下表における併用薬剤は包括的なものではない。そのため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、併用薬剤の電子添文(代謝経路、相互作用経路等)を確認すること。また、併用薬剤の影響により、本剤の血中濃度が上昇すると重篤な中毒症状が発現し、致命的な経過をたどることがあるので、併用に際しては本剤の用量に留意して慎重に投与すること。[1 参照],[2.2 参照],[7.1 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[11.1.4 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
**,*肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)[2.2 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照] |
本剤の作用が増強することがあるので、併用しないこと。 |
肝代謝酵素CYP3A4を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
*P糖蛋白を阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)[2.2 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照] |
本剤の作用が増強することがあるので、併用しないこと。 |
P糖蛋白の活性を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。 |
肝代謝酵素CYP3A4を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
|
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。 |
P糖蛋白の活性を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.1.1 再生不良性貧血、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少(頻度不明)
-
11.1.2 横紋筋融解症、ミオパチー(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。また、筋肉痛、筋力低下、CK上昇等を伴うミオパチーがあらわれることがある。[8.1 参照]
- 11.1.3 末梢神経障害(頻度不明)
-
11.1.4 *コルヒチンによる中毒症状(頻度不明)
承認された用法及び用量の範囲内であっても高用量を投与した患者及び腎機能障害患者等において、本剤の血中濃度が上昇し、重篤な中毒症状を発現する可能性がある。胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等の中毒症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し適切な処置を行うこと。
処置:脱水に対する補液、電解質補正、血球減少、感染症、凝固異常に対する対症療法、血圧、呼吸管理を行う。なお、本剤は強制利尿や血液透析では除去されない。[1 参照],[7.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[10 参照],[13.2 参照],[15.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
頻度不明 |
|
|---|---|
過敏症 |
全身のそう痒、発疹、発熱 |
消化器 |
下痢、悪心・嘔吐、腹痛、腹部疝痛 |
腎臓 |
BUN上昇、クレアチニン上昇、尿蛋白陽性、血尿、乏尿 |
肝臓 |
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇)、Al-P上昇 |
その他 |
脱力感、脱毛 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
急性中毒症状として服用後数時間以内に次のような症状があらわれることがある。[7.2 参照]
悪心・嘔吐、腹部痛、激烈な下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血管障害、ショック、血尿、乏尿、著明な筋脱力、中枢神経系の上行性麻痺、譫妄、痙攣、呼吸抑制による死亡 -
13.2 *処置
副作用発現までには3~6時間の潜伏期があるので、服用後、間がないとき(6時間以内)には胃洗浄、吸引を行う。活性炭の投与も有効である。水・電解質異常の補正には中心静脈圧をモニターしながら輸液、カリウムの投与を行い、凝固因子の欠乏に対しては、ビタミンK、新鮮凍結血漿等の投与、急性呼吸不全には気道を確保し、酸素吸入を行う。その他出血、感染、疼痛等には対症療法を行う。
本剤は強制利尿や腹膜透析、血液透析では除去されない。[11.1.4 参照]
1. 警告
*本剤の1日量1.5mgを超える高用量を投与した患者及び重度腎機能障害患者において、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。1日量1.5mgを超える高用量の投与、又は重度腎機能障害患者への投与は、臨床上やむを得ない場合を除き避けること。また、悪心・嘔吐、腹部痛、下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血尿、乏尿、筋脱力等の中毒症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するよう患者に指導すること。[7.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.2.2 参照],[10 参照],[11.1.4 参照],[15.1.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
-
〈効能共通〉
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 *肝臓又は腎臓に障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10 参照],[10.1 参照]
-
〈痛風発作の緩解及び予防〉
- 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
6. 用法及び用量
- *〈痛風発作の緩解〉
- 通常、成人にはコルヒチンとして1日3~4mgを6~8回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 -
〈痛風発作の予防〉
発病予防には通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5~1mg、発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。
-
〈家族性地中海熱〉
通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5mgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は1.5mgまでとする。
通常、小児にはコルヒチンとして1日0.01~0.02mg/kgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は0.03mg/kgまでとし、かつ成人の1日最大投与量を超えないこととする。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
-
7.1 *投与量の増加に伴い、下痢等の胃腸障害の発現が増加するため、以下の点に留意すること。1日量1.5mgを超える高用量投与により、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[10 参照],[11.1.4 参照],[15.1.1 参照]
- 痛風発作の緩解への使用において、1日量1.5mgを超える高用量の投与は臨床上やむを得ない場合を除き避けること。1回量、1日量及び投与期間は国内の最新のガイドラインを参考にすること1) 。
- 痛風発作の予防又は家族性地中海熱への使用において、承認された用量を超えて投与しないこと。
- 7.2 *大量使用又は誤用により、服用後数時間以内に急性中毒症状があらわれることがある。[13.1 参照]
-
7.1 *投与量の増加に伴い、下痢等の胃腸障害の発現が増加するため、以下の点に留意すること。1日量1.5mgを超える高用量投与により、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[10 参照],[11.1.4 参照],[15.1.1 参照]
- 〈痛風発作の緩解〉
- 〈痛風発作の予防〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 *血液障害、腎障害、肝障害、横紋筋融解症、ミオパチー、末梢神経障害等があらわれることがあるので、投与中はこれらの異常の有無を定期的な血液検査、生化学検査、尿検査等を施行して注意深く観察すること。[1 参照],[7.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照]
- 8.2 *高用量を投与した患者及び腎機能障害患者において、重篤な中毒症状を発現する可能性があるので、悪心・嘔吐、腹部痛、下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血尿、乏尿、筋脱力等の症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するよう患者に指導すること。[1 参照],[7.1 参照],[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1 *肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の腎機能障害患者
-
9.2.2 *9.2.1に述べた併用薬を服用していない重度腎機能障害患者
臨床上やむを得ない場合を除き投与は避けること。投与する場合には、ごく少量から開始し、必要最小限の投与期間に留めるなど注意すること。重度腎機能障害患者において、重篤な中毒症状を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1 参照],[8.2 参照],[9.2.3 参照],[16.1.3 参照],[16.5.2 参照]
-
9.2.3 *9.2.1に述べた併用薬を服用していない腎機能障害患者(重度腎機能障害患者を除く)
投与する場合には、ごく少量から開始し、必要最小限の投与期間に留めるなど注意すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。[8.2 参照],[9.2.2 参照],[16.1.3 参照],[16.5.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1 *肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の肝機能障害患者
-
9.3.2 9.3.1に述べた併用薬を服用していない肝機能障害患者
投与する場合には、ごく少量から開始すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。[16.1.4 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。[16.6.2 参照]
9.7 小児等
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。高齢者を対象とした薬物動態試験で、高い血中濃度が持続する傾向が認められている。[16.1.2 参照]
10. 相互作用
-
*本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝され、P糖蛋白の基質でもある。
他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではなく、下表における併用薬剤は包括的なものではない。そのため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、併用薬剤の電子添文(代謝経路、相互作用経路等)を確認すること。また、併用薬剤の影響により、本剤の血中濃度が上昇すると重篤な中毒症状が発現し、致命的な経過をたどることがあるので、併用に際しては本剤の用量に留意して慎重に投与すること。[1 参照],[2.2 参照],[7.1 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[11.1.4 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
**,*肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)[2.2 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照] |
本剤の作用が増強することがあるので、併用しないこと。 |
肝代謝酵素CYP3A4を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
*P糖蛋白を阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)[2.2 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照] |
本剤の作用が増強することがあるので、併用しないこと。 |
P糖蛋白の活性を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。 |
肝代謝酵素CYP3A4を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
|
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。 |
P糖蛋白の活性を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.1.1 再生不良性貧血、顆粒球減少、白血球減少、血小板減少(頻度不明)
-
11.1.2 横紋筋融解症、ミオパチー(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。また、筋肉痛、筋力低下、CK上昇等を伴うミオパチーがあらわれることがある。[8.1 参照]
- 11.1.3 末梢神経障害(頻度不明)
-
11.1.4 *コルヒチンによる中毒症状(頻度不明)
承認された用法及び用量の範囲内であっても高用量を投与した患者及び腎機能障害患者等において、本剤の血中濃度が上昇し、重篤な中毒症状を発現する可能性がある。胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等の中毒症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し適切な処置を行うこと。
処置:脱水に対する補液、電解質補正、血球減少、感染症、凝固異常に対する対症療法、血圧、呼吸管理を行う。なお、本剤は強制利尿や血液透析では除去されない。[1 参照],[7.1 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[10 参照],[13.2 参照],[15.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
頻度不明 |
|
|---|---|
過敏症 |
全身のそう痒、発疹、発熱 |
消化器 |
下痢、悪心・嘔吐、腹痛、腹部疝痛 |
腎臓 |
BUN上昇、クレアチニン上昇、尿蛋白陽性、血尿、乏尿 |
肝臓 |
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇)、Al-P上昇 |
その他 |
脱力感、脱毛 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
急性中毒症状として服用後数時間以内に次のような症状があらわれることがある。[7.2 参照]
悪心・嘔吐、腹部痛、激烈な下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血管障害、ショック、血尿、乏尿、著明な筋脱力、中枢神経系の上行性麻痺、譫妄、痙攣、呼吸抑制による死亡 -
13.2 *処置
副作用発現までには3~6時間の潜伏期があるので、服用後、間がないとき(6時間以内)には胃洗浄、吸引を行う。活性炭の投与も有効である。水・電解質異常の補正には中心静脈圧をモニターしながら輸液、カリウムの投与を行い、凝固因子の欠乏に対しては、ビタミンK、新鮮凍結血漿等の投与、急性呼吸不全には気道を確保し、酸素吸入を行う。その他出血、感染、疼痛等には対症療法を行う。
本剤は強制利尿や腹膜透析、血液透析では除去されない。[11.1.4 参照]