薬効分類名高カロリー輸液用 糖・電解質・アミノ酸・ビタミン・微量元素液

一般的名称-

ワンパル1号輸液(800mL)、ワンパル1号輸液(1200mL)、ワンパル2号輸液(800mL)、ワンパル2号輸液(1200mL)

ONEPAL Injection, ONEPAL Injection, ONEPAL Injection, ONEPAL Injection

製造販売元/エイワイファーマ株式会社、販売元/株式会社陽進堂

第1版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
頻度不明
内分泌・代謝系
5%以上
内分泌・代謝系
0.1~5%未満
内分泌・代謝系
頻度不明
胃腸・消化器系
頻度不明
肝臓まわり
5%以上
肝臓まわり
頻度不明
心臓・血管
頻度不明
脳・神経
頻度不明
薬の使用・運用
頻度不明
その他
0.1~5%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

ジギタリス製剤

  • ジゴキシン等
臨床症状・措置方法

ジギタリス中毒(不整脈等)の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。

機序・危険因子

カルシウムがジギタリス製剤の作用を増強するおそれがある。

薬剤名等

パーキンソン病治療薬

  • レボドパ
臨床症状・措置方法

レボドパの作用を減弱させるおそれがある。

機序・危険因子

ピリドキシン塩酸塩は、レボドパの脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させる。

薬剤名等

ワルファリン

[8.6 参照]

臨床症状・措置方法

ワルファリンの作用を減弱させるおそれがある。

機序・危険因子

フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗する。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

ビタミンB1欠乏症と思われる重篤なアシドーシスが発現した場合には、直ちに100~400mgのビタミンB1製剤を急速静脈内投与すること。
また、高カロリー輸液療法を施行中の患者では、基礎疾患及び合併症に起因するアシドーシスが発現することがあるので、症状があらわれた場合には高カロリー輸液療法を中断し、アルカリ化剤の投与等の処置を行うこと。[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤又は本剤の配合成分に過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 高ナトリウム血症の患者
    [高ナトリウム血症が悪化するおそれがある。]
  3. 2.3 高クロール血症の患者
    [高クロール血症が悪化するおそれがある。]
  4. 2.4 高カリウム血症、アジソン病の患者
    [高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  5. 2.5 高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者
    [高リン血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  6. 2.6 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者
    [高マグネシウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  7. 2.7 高カルシウム血症の患者
    [高カルシウム血症が悪化するおそれがある。]
  8. 2.8 アミノ酸代謝異常のある患者
    [投与されたアミノ酸が代謝されず、アミノ酸インバランスが助長されるおそれがある。]
  9. 2.9 血友病の患者
    [パンテノールを含有しているため、出血時間を延長するおそれがある。]
  10. 2.10 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
    [水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。][8.1 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
  11. 2.11 乏尿のある患者(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
    [高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。][8.1 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
  12. 2.12 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[9.3.1 参照]
  13. 2.13 胆道閉塞のある患者
    [排泄障害により、マンガンの全血中濃度及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。][8.5 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

本剤は大室液、中室液、小室T液、小室V液の4液からなるブドウ糖・電解質・アミノ酸・ビタミン・微量元素を含む注射液で、使用時は4液を混合して用いる。
ワンパル1号輸液(800mL)

大室液

糖 494mL中
有効成分 ブドウ糖   120.0g
電解質 494mL中
有効成分 塩化ナトリウム   2.452g
L-乳酸ナトリウム液   1.164g
(L-乳酸ナトリウムとして   0.582g )
酢酸カリウム   1.670g
リン酸二水素カリウム   1.088g
硫酸マグネシウム水和物   0.740g
塩化カルシウム水和物   0.588g
ビタミン 494mL中
有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   4mg
ピリドキシン塩酸塩   4mg
シアノコバラミン   5μg
パンテノール   7.5mg
494mL中
添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

中室液

アミノ酸 300mL中
有効成分 L-イソロイシン   1.120g
L-ロイシン   2.500g
L-リシン酢酸塩   2.480g
(L-リシンとして   1.758g )
L-メチオニン   0.700g
L-フェニルアラニン   1.870g
L-トレオニン   1.300g
L-トリプトファン   0.260g
L-バリン   0.900g
L-アラニン   1.240g
L-アルギニン   1.580g
L-アスパラギン酸   0.760g
アセチルシステイン   0.270g
(L-システインとして   0.200g )
L-グルタミン酸   1.300g
L-ヒスチジン   1.200g
L-プロリン   0.660g
L-セリン   0.440g
L-チロシン   0.070g
グリシン   2.140g
ビタミン 300mL中
有効成分 リボフラビンリン酸エステルナトリウム   2.5mg
ニコチン酸アミド   20mg
アスコルビン酸   100mg
300mL中
添加剤 亜硫酸水素ナトリウム(安定剤)   10mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

小室T液

微量元素 3mL中
有効成分 塩化第二鉄水和物   2.365mg
塩化マンガン水和物   98.95μg
硫酸亜鉛水和物   14.38mg
硫酸銅水和物   0.624mg
3mL中
添加剤 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(安定剤)   2.44mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

小室V液

ビタミン 3mL中
有効成分 葉酸   0.3mg
ビオチン   50μg
ビタミンA油
(レチノールパルミチン酸エステルとして)   1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール   2.5μg
トコフェロール酢酸エステル   5mg
フィトナジオン   75μg
微量元素 3mL中
有効成分 ヨウ化カリウム   83μg
3mL中
添加剤 ポリソルベート80(可溶化剤)   40mg
ポリソルベート20(可溶化剤)   20mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量
リン酸二水素ナトリウム(pH調節剤)   適量

混合後(1袋中)

800mL中
ブドウ糖  120.0g
ブドウ糖濃度  15.0%
電解質 Na+1)   50mEq
K+  25mEq
Mg2+  6mEq
Ca2+  8mEq
Cl-  50mEq
SO42-  6.1mEq
Acetate-  29mEq
Lactate-  5.2mEq
Citrate3-1)   11.7mEq
P  8mmol
ビタミン チアミン塩化物塩酸塩  4mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム  2.5mg
ピリドキシン塩酸塩  4mg
シアノコバラミン  5μg
ニコチン酸アミド  20mg
パンテノール  7.5mg
葉酸  0.3mg
ビオチン  50μg
アスコルビン酸  100mg
ビタミンA油
(レチノールパルミチン酸エステルとして)  1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール  2.5μg
トコフェロール酢酸エステル  5mg
フィトナジオン  75μg
微量元素 鉄(Fe)  8.75μmol
マンガン(Mn)  0.5μmol
亜鉛(Zn)  50μmol
銅(Cu)  2.5μmol
ヨウ素(I)  0.5μmol
アミノ酸 総遊離アミノ酸量  20g
総窒素量  3.04g
分岐鎖アミノ酸含有率  22.6w/w%
必須アミノ酸/非必須アミノ酸  1.38
総カロリー量   560kcal
非蛋白カロリー量   480kcal
非蛋白カロリー/N   158

1) 添加剤に由来するものを含む
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる
ワンパル1号輸液(1200mL)

大室液

糖 741mL中
有効成分 ブドウ糖   180.0g
電解質 741mL中
有効成分 塩化ナトリウム   3.678g
L-乳酸ナトリウム液   1.746g
(L-乳酸ナトリウムとして   0.873g )
酢酸カリウム   2.505g
リン酸二水素カリウム   1.632g
硫酸マグネシウム水和物   1.110g
塩化カルシウム水和物   0.882g
ビタミン 741mL中
有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   6mg
ピリドキシン塩酸塩   6mg
シアノコバラミン   7.5μg
パンテノール   11.25mg
741mL中
添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

中室液

アミノ酸 450mL中
有効成分 L-イソロイシン   1.680g
L-ロイシン   3.750g
L-リシン酢酸塩   3.720g
(L-リシンとして   2.637g )
L-メチオニン   1.050g
L-フェニルアラニン   2.805g
L-トレオニン   1.950g
L-トリプトファン   0.390g
L-バリン   1.350g
L-アラニン   1.860g
L-アルギニン   2.370g
L-アスパラギン酸   1.140g
アセチルシステイン   0.405g
(L-システインとして   0.301g )
L-グルタミン酸   1.950g
L-ヒスチジン   1.800g
L-プロリン   0.990g
L-セリン   0.660g
L-チロシン   0.105g
グリシン   3.210g
ビタミン 450mL中
有効成分 リボフラビンリン酸エステルナトリウム   3.75mg
ニコチン酸アミド   30mg
アスコルビン酸   150mg
450mL中
添加剤 亜硫酸水素ナトリウム(安定剤)   15mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

小室T液

微量元素 4.5mL中
有効成分 塩化第二鉄水和物   3.5475mg
塩化マンガン水和物   148.425μg
硫酸亜鉛水和物   21.57mg
硫酸銅水和物   0.936mg
4.5mL中
添加剤 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(安定剤)   3.66mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

小室V液

ビタミン 4.5mL中
有効成分 葉酸   0.45mg
ビオチン   75μg
ビタミンA油
(レチノールパルミチン酸エステルとして)   2475ビタミンA単位
コレカルシフェロール   3.75μg
トコフェロール酢酸エステル   7.5mg
フィトナジオン   112.5μg
微量元素 4.5mL中
有効成分 ヨウ化カリウム   124.5μg
4.5mL中
添加剤 ポリソルベート80(可溶化剤)   60mg
ポリソルベート20(可溶化剤)   30mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量
リン酸二水素ナトリウム(pH調節剤)   適量

混合後(1袋中)

1200mL中
ブドウ糖  180.0g
ブドウ糖濃度  15.0%
電解質 Na+2)   75mEq
K+  37.5mEq
Mg2+  9mEq
Ca2+  12mEq
Cl-  75mEq
SO42-  9.2mEq
Acetate-  43.6mEq
Lactate-  7.8mEq
Citrate3-2)   17.6mEq
P  12mmol
ビタミン チアミン塩化物塩酸塩  6mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム  3.75mg
ピリドキシン塩酸塩  6mg
シアノコバラミン  7.5μg
ニコチン酸アミド  30mg
パンテノール  11.25mg
葉酸  0.45mg
ビオチン  75μg
アスコルビン酸  150mg
ビタミンA油
(レチノールパルミチン酸エステルとして)  2475ビタミンA単位
コレカルシフェロール  3.75μg
トコフェロール酢酸エステル  7.5mg
フィトナジオン  112.5μg
微量元素 鉄(Fe)  13.124μmol
マンガン(Mn)  0.75μmol
亜鉛(Zn)  75μmol
銅(Cu)  3.75μmol
ヨウ素(I)  0.75μmol
アミノ酸 総遊離アミノ酸量  30g
総窒素量  4.56g
分岐鎖アミノ酸含有率  22.6w/w%
必須アミノ酸/非必須アミノ酸  1.38
総カロリー量   840kcal
非蛋白カロリー量   720kcal
非蛋白カロリー/N   158

2) 添加剤に由来するものを含む
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる
ワンパル2号輸液(800mL)

大室液

糖 494mL中
有効成分 ブドウ糖   180.0g
電解質 494mL中
有効成分 塩化ナトリウム   2.452g
L-乳酸ナトリウム液   1.040g
(L-乳酸ナトリウムとして   0.520g )
酢酸カリウム   2.160g
リン酸二水素カリウム   1.088g
硫酸マグネシウム水和物   0.740g
塩化カルシウム水和物   0.588g
ビタミン 494mL中
有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   4mg
ピリドキシン塩酸塩   4mg
シアノコバラミン   5μg
パンテノール   7.5mg
494mL中
添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

中室液

アミノ酸 300mL中
有効成分 L-イソロイシン   1.680g
L-ロイシン   3.750g
L-リシン酢酸塩   3.720g
(L-リシンとして   2.637g )
L-メチオニン   1.050g
L-フェニルアラニン   2.805g
L-トレオニン   1.950g
L-トリプトファン   0.390g
L-バリン   1.350g
L-アラニン   1.860g
L-アルギニン   2.370g
L-アスパラギン酸   1.140g
アセチルシステイン   0.404g
(L-システインとして   0.300g )
L-グルタミン酸   1.950g
L-ヒスチジン   1.800g
L-プロリン   0.990g
L-セリン   0.660g
L-チロシン   0.105g
グリシン   3.210g
ビタミン 300mL中
有効成分 リボフラビンリン酸エステルナトリウム   2.5mg
ニコチン酸アミド   20mg
アスコルビン酸   100mg
300mL中
添加剤 亜硫酸水素ナトリウム(安定剤)   10mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

小室T液

微量元素 3mL中
有効成分 塩化第二鉄水和物   2.365mg
塩化マンガン水和物   98.95μg
硫酸亜鉛水和物   14.38mg
硫酸銅水和物   0.624mg
3mL中
添加剤 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(安定剤)   2.44mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

小室V液

ビタミン 3mL中
有効成分 葉酸   0.3mg
ビオチン   50μg
ビタミンA油
(レチノールパルミチン酸エステルとして)   1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール   2.5μg
トコフェロール酢酸エステル   5mg
フィトナジオン   75μg
微量元素 3mL中
有効成分 ヨウ化カリウム   83μg
3mL中
添加剤 ポリソルベート80(可溶化剤)   40mg
ポリソルベート20(可溶化剤)   20mg
水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量
リン酸二水素ナトリウム(pH調節剤)   適量

混合後(1袋中)

800mL中
ブドウ糖  180.0g
ブドウ糖濃度  22.5%
電解質 Na+3)   50mEq
K+  30mEq
Mg2+  6mEq
Ca2+  8mEq
Cl-  50mEq
SO42-  6.1mEq
Acetate-  40mEq
Lactate-  4.6mEq
Citrate3-3)   14.4mEq
P  8mmol
ビタミン チアミン塩化物塩酸塩  4mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム  2.5mg
ピリドキシン塩酸塩  4mg
シアノコバラミン  5μg
ニコチン酸アミド  20mg
パンテノール  7.5mg
葉酸  0.3mg
ビオチン  50μg
アスコルビン酸  100mg
ビタミンA油
(レチノールパルミチン酸エステルとして)  1650ビタミンA単位
コレカルシフェロール  2.5μg
トコフェロール酢酸エステル  5mg
フィトナジオン  75μg
微量元素 鉄(Fe)  8.75μmol
マンガン(Mn)  0.5μmol
亜鉛(Zn)  50μmol
銅(Cu)  2.5μmol
ヨウ素(I)  0.5μmol
アミノ酸 総遊離アミノ酸量  30g
総窒素量  4.56g
分岐鎖アミノ酸含有率  22.6w/w%
必須アミノ酸/非必須アミノ酸  1.38
総カロリー量   840kcal
非蛋白カロリー量   720kcal
非蛋白カロリー/N   158

3) 添加剤に由来するものを含む
ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる
ワンパル2号輸液(1200mL)

大室液

糖 741mL中
有効成分 ブドウ糖   270.0g
電解質 741mL中
有効成分 塩化ナトリウム   3.678g
L-乳酸ナトリウム液   1.560g
(L-乳酸ナトリウムとして   0.780g )
酢酸カリウム   3.240g
リン酸二水素カリウム   1.632g
硫酸マグネシウム水和物   1.110g
塩化カルシウム水和物   0.882g
ビタミン 741mL中
有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   6mg
ピリドキシン塩酸塩   6mg
シアノコバラミン   7.5μg
パンテノール   11.25mg
741mL中
添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

中室液

アミノ酸 450mL中
有効成分 L-イソロイシン   2.520g
L-ロイシン   5.625g
L-リシン酢酸塩   5.580g
(L-リシンとして   3.955g )
L-メチオニン  

4. 効能・効果

経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、アミノ酸、カロリー、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給

5. 効能・効果に関連する注意

  1. 5.1 経中心静脈栄養療法用の栄養輸液として組成を固定しているので、重篤な肝障害、腎障害(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)等の特殊な輸液組成を必要とする疾患には使用しないこと。
  2. 5.2 ワンパル1号輸液は経中心静脈栄養療法の開始時で、耐糖能が不明の場合及び病態により耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、カロリー制限の必要がある場合には経中心静脈栄養療法の維持液として用いる。
    ワンパル2号輸液は通常の必要カロリー量の患者の維持液として用いる。
  3. 5.3 本剤を投与する場合には、患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。

6. 用法・用量

  • 〈ワンパル1号輸液〉

    経中心静脈栄養療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
    用時に隔壁を開通し、大室、中室、小室T及び小室Vの液を混合して開始液又は維持液とする。
    通常、成人1日1600mLの開始液又は維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
    なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。

  • 〈ワンパル2号輸液〉

    経中心静脈栄養療法の維持液として用いる。
    用時に隔壁を開通し、大室、中室、小室T及び小室Vの液を混合して維持液とする。
    通常、成人1日1600mLの維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
    なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者における、水分、電解質、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる。血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断すること。[2.10 参照],[2.11 参照],[9.2.2 参照]
  2. 8.2 高血糖、尿糖があらわれるおそれがあるので、ブドウ糖濃度の低い製剤から投与を開始するなど、ブドウ糖の濃度を徐々に高めること。[11.1.3 参照]
  3. 8.3 急激な投与の中止により低血糖を起こすおそれがあるので、投与を中止する場合には、ブドウ糖濃度を徐々に下げること。
  4. 8.4 本剤を長期連用する場合には、以下の点に注意すること。[8.5 参照]
    • 臨床症状の推移を十分観察したうえで、慎重に投与すること。また、必要に応じ、マンガンの全血中濃度及びその他の微量元素の血漿中濃度を測定することが望ましい。
    • 特にマンガンについては、マンガン20μmol配合微量元素製剤の投与により全血中濃度の上昇がみられたり、脳内蓄積によって脳MRI検査(T1強調画像)で高信号を示したり、パーキンソン様症状があらわれたとの報告がある。このような所見がみられた場合には、マンガンが配合されていない高カロリー輸液療法を考慮すること。

      ※マンガン20μmol、鉄35μmol、亜鉛60μmol、銅5μmol、ヨウ素1μmol配合製剤

  5. 8.5 黄疸がある場合又は本剤投与中にマンガンの全血中濃度の上昇が認められた場合及び銅などの微量元素の血漿中濃度の上昇が認められた場合には、投与を中止し、他の高カロリー輸液療法を考慮すること。[2.13 参照],[8.4 参照],[9.3.1 参照]
  6. 8.6 ワルファリン使用中の患者で、本剤とフィトナジオン(ビタミンK1)含有量が異なる製剤と相互に切り替える場合には、ワルファリンの投与量等に注意すること。[10.2 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 高度のアシドーシスのある患者

    アシドーシスが悪化するおそれがある。

  2. 9.1.2 糖尿病の患者

    血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。[11.1.3 参照]

  3. 9.1.3 膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等の膵障害のある患者

    高血糖等の耐糖能異常を起こすおそれがある。

  4. 9.1.4 心不全の患者

    循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。

  5. 9.1.5 重症熱傷の患者

    水分、電解質代謝等が著しく障害されているため、心負荷増大のおそれがある。

  6. 9.1.6 脱水症の患者

    水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。

  7. 9.1.7 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者

    水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。

  8. 9.1.8 尿崩症の患者

    水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。

  9. 9.1.9 菌血症の患者

    カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。

  10. 9.1.10 本人又は両親・兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)

    投与しないこと。[2.10 参照],[2.11 参照]

  2. 9.2.2 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者

    水分、電解質の過剰投与や、アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。[2.10 参照],[2.11 参照],[8.1 参照]

  3. 9.2.3 腎障害のある患者(重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者を除く)

    水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者

    投与しないこと。アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する又は誘発されるおそれがある。[2.12 参照],[8.5 参照]

  2. 9.3.2 肝障害のある患者(肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者を除く)

    微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。

9.4 生殖能を有する者

          [9.5.1 参照]         

9.5 妊婦

  1. 9.5.1 妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性

    投与する場合には、用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3カ月から妊娠初期3カ月までにビタミンAを10000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある。[9.4 参照]

  2. 9.5.2 妊婦(妊娠3カ月以内の女性を除く)

    治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

  3. 9.5.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

    ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

9.6 授乳婦

  1. 9.6.1 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
  2. 9.6.2 ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

9.7 小児等

  1. 9.7.1 小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
  2. 9.7.2 ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    ジギタリス製剤

    • ジゴキシン等

    ジギタリス中毒(不整脈等)の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。

    カルシウムがジギタリス製剤の作用を増強するおそれがある。

    パーキンソン病治療薬

    • レボドパ

    レボドパの作用を減弱させるおそれがある。

    ピリドキシン塩酸塩は、レボドパの脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させる。

    ワルファリン

                      [8.6 参照]                 

    ワルファリンの作用を減弱させるおそれがある。

    フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗する。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 アシドーシス(頻度不明)

      重篤なアシドーシスがあらわれることがある。[1 参照]

    2. 11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    3. 11.1.3 高血糖(頻度不明)

      過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[9.1.2 参照]

    11.2 その他の副作用

    5%以上

    0.1~5%未満

    頻度不明

    過敏症

    発疹等、そう痒感、顔面潮紅

    代謝異常

    血糖上昇

    血中トリグリセリドの上昇

    高カリウム血症

    消化器

    腹痛、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐

    肝臓

    肝機能異常(AST、ALT、Al-P、γ-GTP、総ビリルビンの上昇)

    ビリルビンの上昇

    循環器

    胸部不快感、動悸

    精神神経系

    パーキンソン様症状

    大量・急速投与

    脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒

    その他

    フェリチンの上昇

    悪寒、発熱、頭痛、血中マンガンの上昇

    12. 臨床検査結果に及ぼす影響

    1. 12.1 アスコルビン酸を含有しているため、尿糖の検出を妨害することがある。また、各種の尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある。
    2. 12.2 リボフラビンリン酸エステルナトリウムを含有しているため、尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある。

    14. 適用上の注意

    14.1 全般的な注意

    1. 14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
    2. 14.1.2 注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(凹部)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。

    14.2 薬剤調製時の注意

    1. 14.2.1 調製手順
      1. (1) 用時に外袋を開封し、容器を取り出す。
      2. (2) 大室を両手で上から強く押し、全ての隔壁を開通させる。
      3. (3) 開通操作後は、全ての隔壁が開通している(空室が薬液で満たされている)ことを確認する。
      4. (4) 両手で容器を持ち、転倒操作により均一な色になるまで十分に混合する。
    2. 14.2.2 脂肪乳剤と配合しないこと。
    3. 14.2.3 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。

    14.3 薬剤投与時の注意

    1. 14.3.1 末梢静脈内には投与しないこと。
    2. 14.3.2 ビタミンの光分解を防ぐため、遮光カバーを用いるなど十分に注意すること。
    3. 14.3.3 可塑剤としてDEHP[di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
    4. 14.3.4 原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと。輸液セット内に空気が流入するおそれがある。
    5. 14.3.5 容器の目盛りは目安として使用すること。
    6. 14.3.6 残液は使用しないこと。

    1. 警告

    ビタミンB1欠乏症と思われる重篤なアシドーシスが発現した場合には、直ちに100~400mgのビタミンB1製剤を急速静脈内投与すること。
    また、高カロリー輸液療法を施行中の患者では、基礎疾患及び合併症に起因するアシドーシスが発現することがあるので、症状があらわれた場合には高カロリー輸液療法を中断し、アルカリ化剤の投与等の処置を行うこと。[11.1.1 参照]

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤又は本剤の配合成分に過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 高ナトリウム血症の患者
      [高ナトリウム血症が悪化するおそれがある。]
    3. 2.3 高クロール血症の患者
      [高クロール血症が悪化するおそれがある。]
    4. 2.4 高カリウム血症、アジソン病の患者
      [高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
    5. 2.5 高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者
      [高リン血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
    6. 2.6 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者
      [高マグネシウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
    7. 2.7 高カルシウム血症の患者
      [高カルシウム血症が悪化するおそれがある。]
    8. 2.8 アミノ酸代謝異常のある患者
      [投与されたアミノ酸が代謝されず、アミノ酸インバランスが助長されるおそれがある。]
    9. 2.9 血友病の患者
      [パンテノールを含有しているため、出血時間を延長するおそれがある。]
    10. 2.10 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
      [水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。][8.1 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
    11. 2.11 乏尿のある患者(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
      [高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。][8.1 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
    12. 2.12 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[9.3.1 参照]
    13. 2.13 胆道閉塞のある患者
      [排泄障害により、マンガンの全血中濃度及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。][8.5 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    本剤は大室液、中室液、小室T液、小室V液の4液からなるブドウ糖・電解質・アミノ酸・ビタミン・微量元素を含む注射液で、使用時は4液を混合して用いる。
    ワンパル1号輸液(800mL)

    大室液

    糖 494mL中
    有効成分 ブドウ糖   120.0g
    電解質 494mL中
    有効成分 塩化ナトリウム   2.452g
    L-乳酸ナトリウム液   1.164g
    (L-乳酸ナトリウムとして   0.582g )
    酢酸カリウム   1.670g
    リン酸二水素カリウム   1.088g
    硫酸マグネシウム水和物   0.740g
    塩化カルシウム水和物   0.588g
    ビタミン 494mL中
    有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   4mg
    ピリドキシン塩酸塩   4mg
    シアノコバラミン   5μg
    パンテノール   7.5mg
    494mL中
    添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

    中室液

    アミノ酸 300mL中
    有効成分 L-イソロイシン   1.120g
    L-ロイシン   2.500g
    L-リシン酢酸塩   2.480g
    (L-リシンとして   1.758g )
    L-メチオニン   0.700g
    L-フェニルアラニン   1.870g
    L-トレオニン   1.300g
    L-トリプトファン   0.260g
    L-バリン   0.900g
    L-アラニン   1.240g
    L-アルギニン   1.580g
    L-アスパラギン酸   0.760g
    アセチルシステイン   0.270g
    (L-システインとして   0.200g )
    L-グルタミン酸   1.300g
    L-ヒスチジン   1.200g
    L-プロリン   0.660g
    L-セリン   0.440g
    L-チロシン   0.070g
    グリシン   2.140g
    ビタミン 300mL中
    有効成分 リボフラビンリン酸エステルナトリウム   2.5mg
    ニコチン酸アミド   20mg
    アスコルビン酸   100mg
    300mL中
    添加剤 亜硫酸水素ナトリウム(安定剤)   10mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

    小室T液

    微量元素 3mL中
    有効成分 塩化第二鉄水和物   2.365mg
    塩化マンガン水和物   98.95μg
    硫酸亜鉛水和物   14.38mg
    硫酸銅水和物   0.624mg
    3mL中
    添加剤 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(安定剤)   2.44mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

    小室V液

    ビタミン 3mL中
    有効成分 葉酸   0.3mg
    ビオチン   50μg
    ビタミンA油
    (レチノールパルミチン酸エステルとして)   1650ビタミンA単位
    コレカルシフェロール   2.5μg
    トコフェロール酢酸エステル   5mg
    フィトナジオン   75μg
    微量元素 3mL中
    有効成分 ヨウ化カリウム   83μg
    3mL中
    添加剤 ポリソルベート80(可溶化剤)   40mg
    ポリソルベート20(可溶化剤)   20mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量
    リン酸二水素ナトリウム(pH調節剤)   適量

    混合後(1袋中)

    800mL中
    ブドウ糖  120.0g
    ブドウ糖濃度  15.0%
    電解質 Na+1)   50mEq
    K+  25mEq
    Mg2+  6mEq
    Ca2+  8mEq
    Cl-  50mEq
    SO42-  6.1mEq
    Acetate-  29mEq
    Lactate-  5.2mEq
    Citrate3-1)   11.7mEq
    P  8mmol
    ビタミン チアミン塩化物塩酸塩  4mg
    リボフラビンリン酸エステルナトリウム  2.5mg
    ピリドキシン塩酸塩  4mg
    シアノコバラミン  5μg
    ニコチン酸アミド  20mg
    パンテノール  7.5mg
    葉酸  0.3mg
    ビオチン  50μg
    アスコルビン酸  100mg
    ビタミンA油
    (レチノールパルミチン酸エステルとして)  1650ビタミンA単位
    コレカルシフェロール  2.5μg
    トコフェロール酢酸エステル  5mg
    フィトナジオン  75μg
    微量元素 鉄(Fe)  8.75μmol
    マンガン(Mn)  0.5μmol
    亜鉛(Zn)  50μmol
    銅(Cu)  2.5μmol
    ヨウ素(I)  0.5μmol
    アミノ酸 総遊離アミノ酸量  20g
    総窒素量  3.04g
    分岐鎖アミノ酸含有率  22.6w/w%
    必須アミノ酸/非必須アミノ酸  1.38
    総カロリー量   560kcal
    非蛋白カロリー量   480kcal
    非蛋白カロリー/N   158

    1) 添加剤に由来するものを含む
    ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる
    ワンパル1号輸液(1200mL)

    大室液

    糖 741mL中
    有効成分 ブドウ糖   180.0g
    電解質 741mL中
    有効成分 塩化ナトリウム   3.678g
    L-乳酸ナトリウム液   1.746g
    (L-乳酸ナトリウムとして   0.873g )
    酢酸カリウム   2.505g
    リン酸二水素カリウム   1.632g
    硫酸マグネシウム水和物   1.110g
    塩化カルシウム水和物   0.882g
    ビタミン 741mL中
    有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   6mg
    ピリドキシン塩酸塩   6mg
    シアノコバラミン   7.5μg
    パンテノール   11.25mg
    741mL中
    添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

    中室液

    アミノ酸 450mL中
    有効成分 L-イソロイシン   1.680g
    L-ロイシン   3.750g
    L-リシン酢酸塩   3.720g
    (L-リシンとして   2.637g )
    L-メチオニン   1.050g
    L-フェニルアラニン   2.805g
    L-トレオニン   1.950g
    L-トリプトファン   0.390g
    L-バリン   1.350g
    L-アラニン   1.860g
    L-アルギニン   2.370g
    L-アスパラギン酸   1.140g
    アセチルシステイン   0.405g
    (L-システインとして   0.301g )
    L-グルタミン酸   1.950g
    L-ヒスチジン   1.800g
    L-プロリン   0.990g
    L-セリン   0.660g
    L-チロシン   0.105g
    グリシン   3.210g
    ビタミン 450mL中
    有効成分 リボフラビンリン酸エステルナトリウム   3.75mg
    ニコチン酸アミド   30mg
    アスコルビン酸   150mg
    450mL中
    添加剤 亜硫酸水素ナトリウム(安定剤)   15mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

    小室T液

    微量元素 4.5mL中
    有効成分 塩化第二鉄水和物   3.5475mg
    塩化マンガン水和物   148.425μg
    硫酸亜鉛水和物   21.57mg
    硫酸銅水和物   0.936mg
    4.5mL中
    添加剤 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(安定剤)   3.66mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

    小室V液

    ビタミン 4.5mL中
    有効成分 葉酸   0.45mg
    ビオチン   75μg
    ビタミンA油
    (レチノールパルミチン酸エステルとして)   2475ビタミンA単位
    コレカルシフェロール   3.75μg
    トコフェロール酢酸エステル   7.5mg
    フィトナジオン   112.5μg
    微量元素 4.5mL中
    有効成分 ヨウ化カリウム   124.5μg
    4.5mL中
    添加剤 ポリソルベート80(可溶化剤)   60mg
    ポリソルベート20(可溶化剤)   30mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量
    リン酸二水素ナトリウム(pH調節剤)   適量

    混合後(1袋中)

    1200mL中
    ブドウ糖  180.0g
    ブドウ糖濃度  15.0%
    電解質 Na+2)   75mEq
    K+  37.5mEq
    Mg2+  9mEq
    Ca2+  12mEq
    Cl-  75mEq
    SO42-  9.2mEq
    Acetate-  43.6mEq
    Lactate-  7.8mEq
    Citrate3-2)   17.6mEq
    P  12mmol
    ビタミン チアミン塩化物塩酸塩  6mg
    リボフラビンリン酸エステルナトリウム  3.75mg
    ピリドキシン塩酸塩  6mg
    シアノコバラミン  7.5μg
    ニコチン酸アミド  30mg
    パンテノール  11.25mg
    葉酸  0.45mg
    ビオチン  75μg
    アスコルビン酸  150mg
    ビタミンA油
    (レチノールパルミチン酸エステルとして)  2475ビタミンA単位
    コレカルシフェロール  3.75μg
    トコフェロール酢酸エステル  7.5mg
    フィトナジオン  112.5μg
    微量元素 鉄(Fe)  13.124μmol
    マンガン(Mn)  0.75μmol
    亜鉛(Zn)  75μmol
    銅(Cu)  3.75μmol
    ヨウ素(I)  0.75μmol
    アミノ酸 総遊離アミノ酸量  30g
    総窒素量  4.56g
    分岐鎖アミノ酸含有率  22.6w/w%
    必須アミノ酸/非必須アミノ酸  1.38
    総カロリー量   840kcal
    非蛋白カロリー量   720kcal
    非蛋白カロリー/N   158

    2) 添加剤に由来するものを含む
    ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる
    ワンパル2号輸液(800mL)

    大室液

    糖 494mL中
    有効成分 ブドウ糖   180.0g
    電解質 494mL中
    有効成分 塩化ナトリウム   2.452g
    L-乳酸ナトリウム液   1.040g
    (L-乳酸ナトリウムとして   0.520g )
    酢酸カリウム   2.160g
    リン酸二水素カリウム   1.088g
    硫酸マグネシウム水和物   0.740g
    塩化カルシウム水和物   0.588g
    ビタミン 494mL中
    有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   4mg
    ピリドキシン塩酸塩   4mg
    シアノコバラミン   5μg
    パンテノール   7.5mg
    494mL中
    添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

    中室液

    アミノ酸 300mL中
    有効成分 L-イソロイシン   1.680g
    L-ロイシン   3.750g
    L-リシン酢酸塩   3.720g
    (L-リシンとして   2.637g )
    L-メチオニン   1.050g
    L-フェニルアラニン   2.805g
    L-トレオニン   1.950g
    L-トリプトファン   0.390g
    L-バリン   1.350g
    L-アラニン   1.860g
    L-アルギニン   2.370g
    L-アスパラギン酸   1.140g
    アセチルシステイン   0.404g
    (L-システインとして   0.300g )
    L-グルタミン酸   1.950g
    L-ヒスチジン   1.800g
    L-プロリン   0.990g
    L-セリン   0.660g
    L-チロシン   0.105g
    グリシン   3.210g
    ビタミン 300mL中
    有効成分 リボフラビンリン酸エステルナトリウム   2.5mg
    ニコチン酸アミド   20mg
    アスコルビン酸   100mg
    300mL中
    添加剤 亜硫酸水素ナトリウム(安定剤)   10mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

    小室T液

    微量元素 3mL中
    有効成分 塩化第二鉄水和物   2.365mg
    塩化マンガン水和物   98.95μg
    硫酸亜鉛水和物   14.38mg
    硫酸銅水和物   0.624mg
    3mL中
    添加剤 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(安定剤)   2.44mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量

    小室V液

    ビタミン 3mL中
    有効成分 葉酸   0.3mg
    ビオチン   50μg
    ビタミンA油
    (レチノールパルミチン酸エステルとして)   1650ビタミンA単位
    コレカルシフェロール   2.5μg
    トコフェロール酢酸エステル   5mg
    フィトナジオン   75μg
    微量元素 3mL中
    有効成分 ヨウ化カリウム   83μg
    3mL中
    添加剤 ポリソルベート80(可溶化剤)   40mg
    ポリソルベート20(可溶化剤)   20mg
    水酸化ナトリウム(pH調節剤)   適量
    リン酸二水素ナトリウム(pH調節剤)   適量

    混合後(1袋中)

    800mL中
    ブドウ糖  180.0g
    ブドウ糖濃度  22.5%
    電解質 Na+3)   50mEq
    K+  30mEq
    Mg2+  6mEq
    Ca2+  8mEq
    Cl-  50mEq
    SO42-  6.1mEq
    Acetate-  40mEq
    Lactate-  4.6mEq
    Citrate3-3)   14.4mEq
    P  8mmol
    ビタミン チアミン塩化物塩酸塩  4mg
    リボフラビンリン酸エステルナトリウム  2.5mg
    ピリドキシン塩酸塩  4mg
    シアノコバラミン  5μg
    ニコチン酸アミド  20mg
    パンテノール  7.5mg
    葉酸  0.3mg
    ビオチン  50μg
    アスコルビン酸  100mg
    ビタミンA油
    (レチノールパルミチン酸エステルとして)  1650ビタミンA単位
    コレカルシフェロール  2.5μg
    トコフェロール酢酸エステル  5mg
    フィトナジオン  75μg
    微量元素 鉄(Fe)  8.75μmol
    マンガン(Mn)  0.5μmol
    亜鉛(Zn)  50μmol
    銅(Cu)  2.5μmol
    ヨウ素(I)  0.5μmol
    アミノ酸 総遊離アミノ酸量  30g
    総窒素量  4.56g
    分岐鎖アミノ酸含有率  22.6w/w%
    必須アミノ酸/非必須アミノ酸  1.38
    総カロリー量   840kcal
    非蛋白カロリー量   720kcal
    非蛋白カロリー/N   158

    3) 添加剤に由来するものを含む
    ビタミンA油にはラッカセイ油が含まれる
    ワンパル2号輸液(1200mL)

    大室液

    糖 741mL中
    有効成分 ブドウ糖   270.0g
    電解質 741mL中
    有効成分 塩化ナトリウム   3.678g
    L-乳酸ナトリウム液   1.560g
    (L-乳酸ナトリウムとして   0.780g )
    酢酸カリウム   3.240g
    リン酸二水素カリウム   1.632g
    硫酸マグネシウム水和物   1.110g
    塩化カルシウム水和物   0.882g
    ビタミン 741mL中
    有効成分 チアミン塩化物塩酸塩   6mg
    ピリドキシン塩酸塩   6mg
    シアノコバラミン   7.5μg
    パンテノール   11.25mg
    741mL中
    添加剤 クエン酸水和物(pH調節剤)   適量

    中室液

    アミノ酸 450mL中
    有効成分 L-イソロイシン   2.520g
    L-ロイシン   5.625g
    L-リシン酢酸塩   5.580g
    (L-リシンとして   3.955g )
    L-メチオニン  

    4. 効能・効果

    経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、アミノ酸、カロリー、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給

    5. 効能・効果に関連する注意

    1. 5.1 経中心静脈栄養療法用の栄養輸液として組成を固定しているので、重篤な肝障害、腎障害(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)等の特殊な輸液組成を必要とする疾患には使用しないこと。
    2. 5.2 ワンパル1号輸液は経中心静脈栄養療法の開始時で、耐糖能が不明の場合及び病態により耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、カロリー制限の必要がある場合には経中心静脈栄養療法の維持液として用いる。
      ワンパル2号輸液は通常の必要カロリー量の患者の維持液として用いる。
    3. 5.3 本剤を投与する場合には、患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。

    6. 用法・用量

    • 〈ワンパル1号輸液〉

      経中心静脈栄養療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
      用時に隔壁を開通し、大室、中室、小室T及び小室Vの液を混合して開始液又は維持液とする。
      通常、成人1日1600mLの開始液又は維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
      なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。

    • 〈ワンパル2号輸液〉

      経中心静脈栄養療法の維持液として用いる。
      用時に隔壁を開通し、大室、中室、小室T及び小室Vの液を混合して維持液とする。
      通常、成人1日1600mLの維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
      なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者における、水分、電解質、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる。血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断すること。[2.10 参照],[2.11 参照],[9.2.2 参照]
    2. 8.2 高血糖、尿糖があらわれるおそれがあるので、ブドウ糖濃度の低い製剤から投与を開始するなど、ブドウ糖の濃度を徐々に高めること。[11.1.3 参照]
    3. 8.3 急激な投与の中止により低血糖を起こすおそれがあるので、投与を中止する場合には、ブドウ糖濃度を徐々に下げること。
    4. 8.4 本剤を長期連用する場合には、以下の点に注意すること。[8.5 参照]
      • 臨床症状の推移を十分観察したうえで、慎重に投与すること。また、必要に応じ、マンガンの全血中濃度及びその他の微量元素の血漿中濃度を測定することが望ましい。
      • 特にマンガンについては、マンガン20μmol配合微量元素製剤の投与により全血中濃度の上昇がみられたり、脳内蓄積によって脳MRI検査(T1強調画像)で高信号を示したり、パーキンソン様症状があらわれたとの報告がある。このような所見がみられた場合には、マンガンが配合されていない高カロリー輸液療法を考慮すること。

        ※マンガン20μmol、鉄35μmol、亜鉛60μmol、銅5μmol、ヨウ素1μmol配合製剤

    5. 8.5 黄疸がある場合又は本剤投与中にマンガンの全血中濃度の上昇が認められた場合及び銅などの微量元素の血漿中濃度の上昇が認められた場合には、投与を中止し、他の高カロリー輸液療法を考慮すること。[2.13 参照],[8.4 参照],[9.3.1 参照]
    6. 8.6 ワルファリン使用中の患者で、本剤とフィトナジオン(ビタミンK1)含有量が異なる製剤と相互に切り替える場合には、ワルファリンの投与量等に注意すること。[10.2 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 高度のアシドーシスのある患者

      アシドーシスが悪化するおそれがある。

    2. 9.1.2 糖尿病の患者

      血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。[11.1.3 参照]

    3. 9.1.3 膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等の膵障害のある患者

      高血糖等の耐糖能異常を起こすおそれがある。

    4. 9.1.4 心不全の患者

      循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。

    5. 9.1.5 重症熱傷の患者

      水分、電解質代謝等が著しく障害されているため、心負荷増大のおそれがある。

    6. 9.1.6 脱水症の患者

      水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。

    7. 9.1.7 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者

      水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。

    8. 9.1.8 尿崩症の患者

      水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。

    9. 9.1.9 菌血症の患者

      カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。

    10. 9.1.10 本人又は両親・兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)

      投与しないこと。[2.10 参照],[2.11 参照]

    2. 9.2.2 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者

      水分、電解質の過剰投与や、アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。[2.10 参照],[2.11 参照],[8.1 参照]

    3. 9.2.3 腎障害のある患者(重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者を除く)

      水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者

      投与しないこと。アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する又は誘発されるおそれがある。[2.12 参照],[8.5 参照]

    2. 9.3.2 肝障害のある患者(肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者を除く)

      微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。

    9.4 生殖能を有する者

              [9.5.1 参照]         

    9.5 妊婦

    1. 9.5.1 妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性

      投与する場合には、用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3カ月から妊娠初期3カ月までにビタミンAを10000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある。[9.4 参照]

    2. 9.5.2 妊婦(妊娠3カ月以内の女性を除く)

      治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    3. 9.5.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

      ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

    9.6 授乳婦

    1. 9.6.1 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
    2. 9.6.2 ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

    9.7 小児等

    1. 9.7.1 小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
    2. 9.7.2 ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。

    9.8 高齢者

    投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      ジギタリス製剤

      • ジゴキシン等

      ジギタリス中毒(不整脈等)の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。

      カルシウムがジギタリス製剤の作用を増強するおそれがある。

      パーキンソン病治療薬

      • レボドパ

      レボドパの作用を減弱させるおそれがある。

      ピリドキシン塩酸塩は、レボドパの脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させる。

      ワルファリン

                        [8.6 参照]                 

      ワルファリンの作用を減弱させるおそれがある。

      フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗する。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 アシドーシス(頻度不明)

        重篤なアシドーシスがあらわれることがある。[1 参照]

      2. 11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

        血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      3. 11.1.3 高血糖(頻度不明)

        過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[9.1.2 参照]

      11.2 その他の副作用

      5%以上

      0.1~5%未満

      頻度不明

      過敏症

      発疹等、そう痒感、顔面潮紅

      代謝異常

      血糖上昇

      血中トリグリセリドの上昇

      高カリウム血症

      消化器

      腹痛、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐

      肝臓

      肝機能異常(AST、ALT、Al-P、γ-GTP、総ビリルビンの上昇)

      ビリルビンの上昇

      循環器

      胸部不快感、動悸

      精神神経系

      パーキンソン様症状

      大量・急速投与

      脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒

      その他

      フェリチンの上昇

      悪寒、発熱、頭痛、血中マンガンの上昇

      12. 臨床検査結果に及ぼす影響

      1. 12.1 アスコルビン酸を含有しているため、尿糖の検出を妨害することがある。また、各種の尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある。
      2. 12.2 リボフラビンリン酸エステルナトリウムを含有しているため、尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある。

      14. 適用上の注意

      14.1 全般的な注意

      1. 14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
      2. 14.1.2 注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(凹部)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。

      14.2 薬剤調製時の注意

      1. 14.2.1 調製手順
        1. (1) 用時に外袋を開封し、容器を取り出す。
        2. (2) 大室を両手で上から強く押し、全ての隔壁を開通させる。
        3. (3) 開通操作後は、全ての隔壁が開通している(空室が薬液で満たされている)ことを確認する。
        4. (4) 両手で容器を持ち、転倒操作により均一な色になるまで十分に混合する。
      2. 14.2.2 脂肪乳剤と配合しないこと。
      3. 14.2.3 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。

      14.3 薬剤投与時の注意

      1. 14.3.1 末梢静脈内には投与しないこと。
      2. 14.3.2 ビタミンの光分解を防ぐため、遮光カバーを用いるなど十分に注意すること。
      3. 14.3.3 可塑剤としてDEHP[di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
      4. 14.3.4 原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと。輸液セット内に空気が流入するおそれがある。
      5. 14.3.5 容器の目盛りは目安として使用すること。
      6. 14.3.6 残液は使用しないこと。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      873259
      ブランドコード
      3259535G1028, 3259535G2024, 3259536G1022, 3259536G2029
      承認番号
      23000AMX00458, 23000AMX00458, 23000AMX00459, 23000AMX00459
      販売開始年月
      2018-05, 2018-05, 2018-05, 2018-05
      貯法
      室温保存、室温保存、室温保存、室温保存
      有効期間
      18箇月、18箇月、18箇月、18箇月
      規制区分
      12, 12, 12, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
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