薬効分類名たん白アミノ酸製剤

一般的名称-

イノソリッド配合経腸用半固形剤

ENOSOLID Semi Solid for Enteral Use

製造販売元/イーエヌ大塚製薬株式会社、販売提携/大塚製薬株式会社、販売提携/株式会社大塚製薬工場

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
下痢軟便腹部膨満悪心腹痛嘔吐肝機能検査値の異常
その他
0.1~5%未満
血液系
0.1~5%未満
腎・尿路
頻度不明

併用注意

薬剤名等

ワルファリン

臨床症状・措置方法

ワルファリンの作用が減弱することがある。

機序・危険因子

フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを24.99μg/300g含有する)。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 牛乳たん白アレルギーのある患者[本剤は牛乳由来のたん白質が含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。]
  3. 2.3 胃の機能が残存していない患者[本剤の投与方法は、胃の貯留能、運動機能を利用する必要がある。]
  4. 2.4 イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
  5. 2.5 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]
  6. 2.6 高度の肝・腎障害のある患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]
  7. 2.7 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
  8. 2.8 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]
  9. 2.9 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性へのビタミンA5,000IU/日以上の投与[9.5.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

イノソリッド配合経腸用半固形剤

配合組成

1バッグ 300g(300kcal)中
有効成分 濃縮乳たん白質   12.015g
カゼインナトリウム   3.996g
トリカプリリン   1350.0mg
ダイズ油   4.845g
シソ油   588.0mg
魚油   618.9mg
マルトデキストリン   42.18g
イヌリン   3.282g
クエン酸ナトリウム水和物   530.7mg
塩化ナトリウム   438.3mg
炭酸カリウム   204.75mg
クエン酸カリウム   111.3mg
乳酸カルシウム水和物   101.4mg
塩化マグネシウム   929.1mg
リン酸二カリウム   773.4mg
グルコン酸第一鉄   34.17mg
硫酸亜鉛水和物   10.287mg
硫酸マンガン(Ⅱ)五水和物   5.820mg
硫酸銅   1119.9μg
ヨウ化カリウム   38.58μg
粉寒天   750mg
アルギン酸   600mg
セレン酸ナトリウム   26.04μg
塩化クロム六水和物   63.51μg
モリブデン酸ナトリウム二水和物   3.825μg
ビタミンA油(1g中100万IU含有)   999.9μg
コレカルシフェロール   5.010μg
トコフェロール酢酸エステル   7.605mg
フィトナジオン   13.035μg
チアミン塩化物塩酸塩   468.9μg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム   545.1μg
ピリドキシン塩酸塩   532.8μg
シアノコバラミン   1050.0ng
L-アスコルビン酸ナトリウム   75.27mg
ニコチン酸アミド   5.010mg
パントテン酸カルシウム   2175.0μg
葉酸   74.04μg
ビオチン   16.680μg
L-カルニチン   50.10mg
コリン塩化物   246.09mg
添加剤 乳化剤
グリセリンコハク酸脂肪酸エステル   132mg
乳化剤
グリセリンクエン酸脂肪酸エステル   357mg
乳化剤
グリセリン脂肪酸エステル   152.4mg
乳化剤
グリセリン脂肪酸エステル混合物   99.6mg
安定剤
エリソルビン酸ナトリウム   157.2mg
香料
エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコールを含む   微量

栄養成分組成

1バッグ 300g(300kcal)中
栄養成分 たん白質  13.50g
脂肪  8.34g
糖質  41.25g
イヌリン  3.00g
ナトリウム  393mg
カリウム  552mg
カルシウム  293.4mg
マグネシウム  123.6mg
リン  333.6mg
塩素  663mg
鉄  3669μg
亜鉛  3669μg
マンガン  1335μg
銅  300μg
ヨウ素  43.5μg
セレン  16.8μg
クロム  13.5μg
モリブデン  10.2μg
レチノールパルミチン酸エステル  300μgRE
コレカルシフェロール  5.01μg
トコフェロール酢酸エステル  7479μg
フィトナジオン  24.99μg
チアミン  369μg
リボフラビン  534μg
ピリドキシン  468μg
シアノコバラミン  1.500μg
アスコルビン酸  66.9mg
ニコチン酸アミド  5.01mg
パントテン酸  2001μg
葉酸  80.1μg
ビオチン  16.68μg
カルニチン  50.1mg
コリン  183.6mg
内含量
栄養成分 トリカプリリン  1350mg
リノール酸  2466mg
α-リノレン酸  633mg
ドコサヘキサエン酸  131.4mg

参考

1バッグ 300g(300kcal)中
食塩相当量   1.00g
乳糖含量   0.96g以下
窒素量   2.12g
水分   76%(w/w)

3.2 製剤の性状

イノソリッド配合経腸用半固形剤

性状 微褐白色~褐白色のゲルで、わずかに特有の香り(ミルク様)があり、味はわずかに甘い。
比重d2020 約1.06
pH(20℃) 約6.3
粘度(20℃) 6000~12000mPa・s

4. 効能又は効果

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

5. 効能又は効果に関連する注意

本剤を術後に投与する場合、胃、腸管の運動機能が回復し、水分の摂取が可能になったことを確認すること。

6. 用法及び用量

通常、成人標準量として1日900~1,500g(900~1,500kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。投与時間は100g当たり2~4分(300g当たり6~12分)とし、1回の最大投与量は600gとする。
また、初めて投与する場合は、投与後によく観察を行い臨床症状に注意しながら増量して数日で標準量に達するようにする。
なお、年齢、体重、症状及び栄養状態により投与量、投与時間を適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 本剤の臨床試験における12日以上の効果は確認していない。
  2. 7.2 経口食により十分な栄養摂取が可能となった場合には、速やかに経口食にきりかえること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 投与初期には、特に観察を十分に行い、下痢などの副作用が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  2. 8.2 ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 短腸症候群の患者

    下痢の増悪をきたすおそれがある。

  2. 9.1.2 急性膵炎の患者

    膵炎が増悪するおそれがある。

  3. 9.1.3 水分の補給に注意を要する以下の患者
    • 意識不明の患者
    • 口渇を訴えることのできない患者
    • 高熱を伴う患者
    • 重篤な下痢など著しい脱水症状の患者

    水分バランスを失いやすい。

  4. 9.1.4 甲状腺機能低下症の患者

    症状を悪化させるおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

    投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 高度の肝障害のある患者

    投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

9.4 生殖能を有する者

          [9.5.1 参照]         

9.5 妊婦

  1. 9.5.1 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性

    ビタミンA5,000IU/日以上は投与しないこと。投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。(本剤1,500g中にビタミンA5,000IU(1,500μgRE)を含有する。)[2.9 参照],[9.4 参照]

  2. 9.5.2 妊婦(妊娠3箇月以内の女性を除く)

    治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与量、投与時間に注意して投与すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    ワルファリン

    ワルファリンの作用が減弱することがある。

    フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを24.99μg/300g含有する)。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    頻度不明

    消化器1)

    便秘

    下痢、軟便、腹部膨満感、悪心、
    腹痛、嘔吐、
    肝機能検査値の異常

    その他

    高血糖

    低ナトリウム血症、
    誤嚥性肺炎、皮疹、蕁麻疹、発熱、頭痛

    臨床検査値の異常変動
    (血液)

    中性脂肪、CRPの上昇、
    亜鉛の低下

    ALT、AST、カリウム、Al-P、LDH、γ-GTP、LAP、尿素窒素、クレアチニン、カルシウム、クロールの上昇、
    ナトリウム、クロール、カルシウム、総コレステロール、遊離脂肪酸、総ビリルビン、尿酸、総たん白、アルブミンの低下、
    血糖値の上昇と低下、
    白血球数、血小板数の増加、
    赤血球数の減少、
    血色素量、ヘマトクリット値の低下

    臨床検査値の異常変動
    (尿)

    たん白定性、ウロビリノーゲン定性、ケトン体定性、尿糖定性の陽性、
    ナトリウム、クロール、カルシウム、カリウムの低下と上昇、
    pHの上昇

                
    1) 過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与時間を長くするか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
              

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

    1. 14.1.1 本剤を加温する際は、未開封のまま湯煎(40℃以下)にて短時間で行うこと。
    2. 14.1.2 開封前に揉んでから投与すること。揉んだ際に、容器からの液漏れ等の異常が認められる場合は、投与しないこと。
    3. 14.1.3 胃瘻カテーテルの長さや内径によっては投与が困難なことがあるので注意すること。胃瘻カテーテルの長さが短く、内径が大きいほど投与に必要な力は少ない。
    4. 14.1.4 投与に際しては、専用の注入器を用いて投与することが望ましい。なお、専用の注入器がやむを得ず使用できない場合は、本剤を清潔な容器に移して投与すること。
    5. 14.1.5 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製のチューブを使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まないチューブを使用することが望ましい。
    6. 14.1.6 本剤は、経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
    7. 14.1.7 投与の開始時に、胃内容物の残存を確認すること。
    8. 14.1.8 投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。
    9. 14.1.9 投与の間隔は2時間以上おくこと。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 牛乳たん白アレルギーのある患者[本剤は牛乳由来のたん白質が含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。]
    3. 2.3 胃の機能が残存していない患者[本剤の投与方法は、胃の貯留能、運動機能を利用する必要がある。]
    4. 2.4 イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
    5. 2.5 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]
    6. 2.6 高度の肝・腎障害のある患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]
    7. 2.7 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
    8. 2.8 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]
    9. 2.9 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性へのビタミンA5,000IU/日以上の投与[9.5.1 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    イノソリッド配合経腸用半固形剤

    配合組成

    1バッグ 300g(300kcal)中
    有効成分 濃縮乳たん白質   12.015g
    カゼインナトリウム   3.996g
    トリカプリリン   1350.0mg
    ダイズ油   4.845g
    シソ油   588.0mg
    魚油   618.9mg
    マルトデキストリン   42.18g
    イヌリン   3.282g
    クエン酸ナトリウム水和物   530.7mg
    塩化ナトリウム   438.3mg
    炭酸カリウム   204.75mg
    クエン酸カリウム   111.3mg
    乳酸カルシウム水和物   101.4mg
    塩化マグネシウム   929.1mg
    リン酸二カリウム   773.4mg
    グルコン酸第一鉄   34.17mg
    硫酸亜鉛水和物   10.287mg
    硫酸マンガン(Ⅱ)五水和物   5.820mg
    硫酸銅   1119.9μg
    ヨウ化カリウム   38.58μg
    粉寒天   750mg
    アルギン酸   600mg
    セレン酸ナトリウム   26.04μg
    塩化クロム六水和物   63.51μg
    モリブデン酸ナトリウム二水和物   3.825μg
    ビタミンA油(1g中100万IU含有)   999.9μg
    コレカルシフェロール   5.010μg
    トコフェロール酢酸エステル   7.605mg
    フィトナジオン   13.035μg
    チアミン塩化物塩酸塩   468.9μg
    リボフラビンリン酸エステルナトリウム   545.1μg
    ピリドキシン塩酸塩   532.8μg
    シアノコバラミン   1050.0ng
    L-アスコルビン酸ナトリウム   75.27mg
    ニコチン酸アミド   5.010mg
    パントテン酸カルシウム   2175.0μg
    葉酸   74.04μg
    ビオチン   16.680μg
    L-カルニチン   50.10mg
    コリン塩化物   246.09mg
    添加剤 乳化剤
    グリセリンコハク酸脂肪酸エステル   132mg
    乳化剤
    グリセリンクエン酸脂肪酸エステル   357mg
    乳化剤
    グリセリン脂肪酸エステル   152.4mg
    乳化剤
    グリセリン脂肪酸エステル混合物   99.6mg
    安定剤
    エリソルビン酸ナトリウム   157.2mg
    香料
    エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコールを含む   微量

    栄養成分組成

    1バッグ 300g(300kcal)中
    栄養成分 たん白質  13.50g
    脂肪  8.34g
    糖質  41.25g
    イヌリン  3.00g
    ナトリウム  393mg
    カリウム  552mg
    カルシウム  293.4mg
    マグネシウム  123.6mg
    リン  333.6mg
    塩素  663mg
    鉄  3669μg
    亜鉛  3669μg
    マンガン  1335μg
    銅  300μg
    ヨウ素  43.5μg
    セレン  16.8μg
    クロム  13.5μg
    モリブデン  10.2μg
    レチノールパルミチン酸エステル  300μgRE
    コレカルシフェロール  5.01μg
    トコフェロール酢酸エステル  7479μg
    フィトナジオン  24.99μg
    チアミン  369μg
    リボフラビン  534μg
    ピリドキシン  468μg
    シアノコバラミン  1.500μg
    アスコルビン酸  66.9mg
    ニコチン酸アミド  5.01mg
    パントテン酸  2001μg
    葉酸  80.1μg
    ビオチン  16.68μg
    カルニチン  50.1mg
    コリン  183.6mg
    内含量
    栄養成分 トリカプリリン  1350mg
    リノール酸  2466mg
    α-リノレン酸  633mg
    ドコサヘキサエン酸  131.4mg

    参考

    1バッグ 300g(300kcal)中
    食塩相当量   1.00g
    乳糖含量   0.96g以下
    窒素量   2.12g
    水分   76%(w/w)

    3.2 製剤の性状

    イノソリッド配合経腸用半固形剤

    性状 微褐白色~褐白色のゲルで、わずかに特有の香り(ミルク様)があり、味はわずかに甘い。
    比重d2020 約1.06
    pH(20℃) 約6.3
    粘度(20℃) 6000~12000mPa・s

    4. 効能又は効果

    一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

    5. 効能又は効果に関連する注意

    本剤を術後に投与する場合、胃、腸管の運動機能が回復し、水分の摂取が可能になったことを確認すること。

    6. 用法及び用量

    通常、成人標準量として1日900~1,500g(900~1,500kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。投与時間は100g当たり2~4分(300g当たり6~12分)とし、1回の最大投与量は600gとする。
    また、初めて投与する場合は、投与後によく観察を行い臨床症状に注意しながら増量して数日で標準量に達するようにする。
    なお、年齢、体重、症状及び栄養状態により投与量、投与時間を適宜増減する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    1. 7.1 本剤の臨床試験における12日以上の効果は確認していない。
    2. 7.2 経口食により十分な栄養摂取が可能となった場合には、速やかに経口食にきりかえること。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 投与初期には、特に観察を十分に行い、下痢などの副作用が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
    2. 8.2 ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 短腸症候群の患者

      下痢の増悪をきたすおそれがある。

    2. 9.1.2 急性膵炎の患者

      膵炎が増悪するおそれがある。

    3. 9.1.3 水分の補給に注意を要する以下の患者
      • 意識不明の患者
      • 口渇を訴えることのできない患者
      • 高熱を伴う患者
      • 重篤な下痢など著しい脱水症状の患者

      水分バランスを失いやすい。

    4. 9.1.4 甲状腺機能低下症の患者

      症状を悪化させるおそれがある。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

      投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 高度の肝障害のある患者

      投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

    9.4 生殖能を有する者

              [9.5.1 参照]         

    9.5 妊婦

    1. 9.5.1 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性

      ビタミンA5,000IU/日以上は投与しないこと。投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。(本剤1,500g中にビタミンA5,000IU(1,500μgRE)を含有する。)[2.9 参照],[9.4 参照]

    2. 9.5.2 妊婦(妊娠3箇月以内の女性を除く)

      治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    投与量、投与時間に注意して投与すること。一般に生理機能が低下している。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      ワルファリン

      ワルファリンの作用が減弱することがある。

      フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを24.99μg/300g含有する)。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

        血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      11.2 その他の副作用

      0.1~5%未満

      頻度不明

      消化器1)

      便秘

      下痢、軟便、腹部膨満感、悪心、
      腹痛、嘔吐、
      肝機能検査値の異常

      その他

      高血糖

      低ナトリウム血症、
      誤嚥性肺炎、皮疹、蕁麻疹、発熱、頭痛

      臨床検査値の異常変動
      (血液)

      中性脂肪、CRPの上昇、
      亜鉛の低下

      ALT、AST、カリウム、Al-P、LDH、γ-GTP、LAP、尿素窒素、クレアチニン、カルシウム、クロールの上昇、
      ナトリウム、クロール、カルシウム、総コレステロール、遊離脂肪酸、総ビリルビン、尿酸、総たん白、アルブミンの低下、
      血糖値の上昇と低下、
      白血球数、血小板数の増加、
      赤血球数の減少、
      血色素量、ヘマトクリット値の低下

      臨床検査値の異常変動
      (尿)

      たん白定性、ウロビリノーゲン定性、ケトン体定性、尿糖定性の陽性、
      ナトリウム、クロール、カルシウム、カリウムの低下と上昇、
      pHの上昇

                  
      1) 過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与時間を長くするか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
                

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤投与時の注意

      1. 14.1.1 本剤を加温する際は、未開封のまま湯煎(40℃以下)にて短時間で行うこと。
      2. 14.1.2 開封前に揉んでから投与すること。揉んだ際に、容器からの液漏れ等の異常が認められる場合は、投与しないこと。
      3. 14.1.3 胃瘻カテーテルの長さや内径によっては投与が困難なことがあるので注意すること。胃瘻カテーテルの長さが短く、内径が大きいほど投与に必要な力は少ない。
      4. 14.1.4 投与に際しては、専用の注入器を用いて投与することが望ましい。なお、専用の注入器がやむを得ず使用できない場合は、本剤を清潔な容器に移して投与すること。
      5. 14.1.5 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製のチューブを使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まないチューブを使用することが望ましい。
      6. 14.1.6 本剤は、経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
      7. 14.1.7 投与の開始時に、胃内容物の残存を確認すること。
      8. 14.1.8 投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。
      9. 14.1.9 投与の間隔は2時間以上おくこと。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      873259
      ブランドコード
      3259121T1021
      承認番号
      30600AMX00242
      販売開始年月
      2025-01
      貯法
      室温保存
      有効期間
      13箇月
      規制区分

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
      • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。