薬効分類名たん白アミノ酸製剤

一般的名称-

ラコールNF配合経腸用半固形剤

RACOL-NF SemiSolid for Enteral Use

製造販売元/イーエヌ大塚製薬株式会社、販売提携/大塚製薬株式会社、販売提携/株式会社大塚製薬工場

第1版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
胃腸・消化器系
5%以上
下痢(17.9%)
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
腹痛嘔吐肝機能検査値の異常
その他
0.1~5%未満
その他
頻度不明
血液系
5%以上
血液系
0.1~5%未満
腎・尿路
頻度不明

併用注意

薬剤名等

ワルファリン

臨床症状・措置方法

ワルファリンの作用が減弱することがある。

機序・危険因子

フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを18.75μg/300g含有する)。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 牛乳たん白アレルギーのある患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。]
  3. 2.3 胃の機能が残存していない患者[本剤の投与方法は、胃の貯留能、運動機能を利用する必要がある。]
  4. 2.4 イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
  5. 2.5 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]
  6. 2.6 高度の肝・腎障害のある患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]
  7. 2.7 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
  8. 2.8 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

ラコールNF配合経腸用半固形剤

配合組成

1バッグ 300g(300kcal)中
有効成分 乳カゼイン   10.200g
分離大豆たん白質   4.998g
トリカプリリン   2.250g
ダイズ油   2.097g
シソ油   0.540g
パーム油   1.002g
マルトデキストリン   44.574g
精製白糖   3.900g
クエン酸ナトリウム水和物   621.0mg
炭酸カリウム   593.1mg
塩化マグネシウム   466.5mg
塩化カルシウム水和物   352.8mg
クエン酸三カリウム   153.81mg
クエン酸カルシウム水和物   118.59mg
リン酸二水素カリウム   28.932mg
塩化カリウム   18.090mg
グルコン酸第一鉄   9.864mg
硫酸亜鉛水和物   5.802mg
硫酸マンガン(Ⅱ)五水和物   1476.3μg
硫酸銅   1179.3μg
ビタミンA油(1g中20万IU含有)   3.105mg
コレカルシフェロール   1.020μg
トコフェロール酢酸エステル   1950.0μg
フィトナジオン   18.75μg
チアミン塩化物塩酸塩   1449.0μg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム   934.2μg
ピリドキシン塩酸塩   1367.7μg
シアノコバラミン   0.960μg
L-アスコルビン酸ナトリウム   94.80mg
ニコチン酸アミド   7.500mg
パントテン酸カルシウム   3.123mg
葉酸   112.50μg
ビオチン   11.580μg
添加剤 粘稠剤
アルギン酸   0.750g
粘稠剤
カンテン末   0.750g
乳化剤
大豆レシチン   0.417g
乳化剤
グリセリン脂肪酸エステル   0.210g
安定剤
エリソルビン酸ナトリウム   117.93mg
香料
エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコールを含む   微量

栄養成分組成

1バッグ 300g(300kcal)中
栄養成分 たん白質  13.14g
脂肪  6.69g
糖質  46.86g
ナトリウム  221.4mg(9.6mEq)
カリウム  414mg(10.5mEq)
カルシウム  132.0mg(6.6mEq)
マグネシウム  57.9mg(4.8mEq)
リン  132.0mg
塩素  351mg(9.9mEq)
鉄  1,875μg
亜鉛  1,920μg
マンガン  399μg
銅  375μg
レチノールパルミチン酸エステル  621IU
コレカルシフェロール  40.8IU
トコフェロール酢酸エステル  1,950μg
フィトナジオン  18.75μg
チアミン  1,140μg
リボフラビン  735μg
ピリドキシン  1,125μg
シアノコバラミン  0.960μg
アスコルビン酸  84.3mg
ニコチン酸アミド  7.50mg
パントテン酸  2,874μg
葉酸  112.5μg
ビオチン  11.58μg
内含量
栄養成分 トリカプリリン  2,250mg
リノール酸  1,350mg
α-リノレン酸  450mg

参考

1バッグ 300g(300kcal)中
食塩相当量   0.57g
窒素量   2.07g
水分   約76%(w/w)
セレン含量   8.1μg

3.2 製剤の性状

ラコールNF配合経腸用半固形剤

性状 微褐白色のゲルで、わずかに特有の香り(ミルク様)があり、味はわずかに甘い。
比重d2020 1.075~1.090
pH 5.8~6.3(20℃)
粘度 6,500~12,500mPa・s(20℃)

4. 効能又は効果

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

5. 効能又は効果に関連する注意

本剤を術後に投与する場合、胃、腸管の運動機能が回復し、水分の摂取が可能になったことを確認すること。

6. 用法及び用量

通常、成人標準量として1日1,200~2,000g(1,200~2,000kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。投与時間は100g当たり2~3分(300g当たり6~9分)とし、1回の最大投与量は600gとする。
また、初めて投与する場合は、投与後によく観察を行い臨床症状に注意しながら増量して数日で標準量に達するようにする。
なお、年齢、体重、症状により投与量、投与時間を適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 本剤の臨床試験における13日以上の効果は確認していない。
  2. 7.2 経口食により十分な栄養摂取が可能となった場合には、速やかに経口食にきりかえること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 投与初期には、特に観察を十分に行い、下痢などの副作用が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  2. 8.2 ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること。類薬の長期投与中にセレン欠乏症(心機能の低下、爪白色変化、筋力低下等)があらわれたとの報告がある。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 短腸症候群の患者

    下痢の増悪をきたすおそれがある。

  2. 9.1.2 急性膵炎の患者

    膵炎が増悪するおそれがある。

  3. 9.1.3 水分の補給に注意を要する以下の患者
    • 意識不明の患者
    • 口渇を訴えることのできない患者
    • 高熱を伴う患者
    • 重篤な下痢など著しい脱水症状の患者

    水分バランスを失いやすい。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

    投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 高度の肝障害のある患者

    投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

9.4 生殖能を有する者

          [9.5.1 参照]         

9.5 妊婦

  1. 9.5.1 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性

    投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。
    (本剤2,000g中にビタミンA4,140IU(1バッグ300g中に621IU)を含有する。)[9.4 参照]

  2. 9.5.2 妊婦(妊娠3箇月以内の女性を除く)

    治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与量、投与時間に注意して投与すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    ワルファリン

    ワルファリンの作用が減弱することがある。

    フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを18.75μg/300g含有する)。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    11.2 その他の副作用

    5%以上

    0.1~5%未満

    頻度不明

    消化器1)

    下痢(17.9%)

    腹部膨満感、便秘、悪心

    腹痛、嘔吐、肝機能検査値の異常

    その他

    低ナトリウム血症、誤嚥性肺炎

    皮疹、蕁麻疹、発熱、頭痛

    臨床検査値の異常変動(血液)

    ALTの上昇

    AST、カリウムの上昇、
    ナトリウム、クロールの低下、
    白血球数の増加

    Al-P、LDH、γ-GTP、LAP、尿素窒素、中性脂肪、クレアチニン、カルシウム、クロールの上昇、
    カルシウム、総コレステロール、遊離脂肪酸、総ビリルビン、尿酸、総たん白、アルブミンの低下、
    血糖値の上昇と低下、
    血小板数の増加、
    赤血球数の減少、
    血色素量、ヘマトクリット値の低下

    臨床検査値の異常変動(尿)

    たん白定性、ウロビリノーゲン定性、ケトン体定性、尿糖定性の陽性、
    ナトリウム、クロール、カルシウム、カリウムの低下と上昇、
    pHの上昇

                
    1) 過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与時間を長くするか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
              

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

    1. 14.1.1 本剤を加温する際は、注入器を接続する前に、未開封のまま湯煎(40℃以下)にて短時間で行うこと。高温で湯煎すると本剤の性状に変化が認められる。
    2. 14.1.2 開封前に揉んでから投与すること。揉んだ際に、容器からの液漏れ等の異常が認められる場合は、投与しないこと。
    3. 14.1.3 胃瘻カテーテルの長さや内径によっては投与が困難なことがあるので注意すること。胃瘻カテーテルの長さが短く、内径が大きいほど投与に必要な力は少ない。
    4. 14.1.4 投与に際しては、専用の注入器を用いて投与することが望ましい。なお、専用の注入器がやむを得ず使用できない場合は、本剤を清潔な容器に移して投与すること。
    5. 14.1.5 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製のチューブを使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まないチューブを使用することが望ましい。
    6. 14.1.6 本剤は、経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
    7. 14.1.7 投与の開始時に、胃内容物の残存を確認すること。
    8. 14.1.8 投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。
    9. 14.1.9 投与の間隔は2時間以上おくこと。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 牛乳たん白アレルギーのある患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある。]
    3. 2.3 胃の機能が残存していない患者[本剤の投与方法は、胃の貯留能、運動機能を利用する必要がある。]
    4. 2.4 イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
    5. 2.5 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]
    6. 2.6 高度の肝・腎障害のある患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]
    7. 2.7 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
    8. 2.8 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ラコールNF配合経腸用半固形剤

    配合組成

    1バッグ 300g(300kcal)中
    有効成分 乳カゼイン   10.200g
    分離大豆たん白質   4.998g
    トリカプリリン   2.250g
    ダイズ油   2.097g
    シソ油   0.540g
    パーム油   1.002g
    マルトデキストリン   44.574g
    精製白糖   3.900g
    クエン酸ナトリウム水和物   621.0mg
    炭酸カリウム   593.1mg
    塩化マグネシウム   466.5mg
    塩化カルシウム水和物   352.8mg
    クエン酸三カリウム   153.81mg
    クエン酸カルシウム水和物   118.59mg
    リン酸二水素カリウム   28.932mg
    塩化カリウム   18.090mg
    グルコン酸第一鉄   9.864mg
    硫酸亜鉛水和物   5.802mg
    硫酸マンガン(Ⅱ)五水和物   1476.3μg
    硫酸銅   1179.3μg
    ビタミンA油(1g中20万IU含有)   3.105mg
    コレカルシフェロール   1.020μg
    トコフェロール酢酸エステル   1950.0μg
    フィトナジオン   18.75μg
    チアミン塩化物塩酸塩   1449.0μg
    リボフラビンリン酸エステルナトリウム   934.2μg
    ピリドキシン塩酸塩   1367.7μg
    シアノコバラミン   0.960μg
    L-アスコルビン酸ナトリウム   94.80mg
    ニコチン酸アミド   7.500mg
    パントテン酸カルシウム   3.123mg
    葉酸   112.50μg
    ビオチン   11.580μg
    添加剤 粘稠剤
    アルギン酸   0.750g
    粘稠剤
    カンテン末   0.750g
    乳化剤
    大豆レシチン   0.417g
    乳化剤
    グリセリン脂肪酸エステル   0.210g
    安定剤
    エリソルビン酸ナトリウム   117.93mg
    香料
    エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコールを含む   微量

    栄養成分組成

    1バッグ 300g(300kcal)中
    栄養成分 たん白質  13.14g
    脂肪  6.69g
    糖質  46.86g
    ナトリウム  221.4mg(9.6mEq)
    カリウム  414mg(10.5mEq)
    カルシウム  132.0mg(6.6mEq)
    マグネシウム  57.9mg(4.8mEq)
    リン  132.0mg
    塩素  351mg(9.9mEq)
    鉄  1,875μg
    亜鉛  1,920μg
    マンガン  399μg
    銅  375μg
    レチノールパルミチン酸エステル  621IU
    コレカルシフェロール  40.8IU
    トコフェロール酢酸エステル  1,950μg
    フィトナジオン  18.75μg
    チアミン  1,140μg
    リボフラビン  735μg
    ピリドキシン  1,125μg
    シアノコバラミン  0.960μg
    アスコルビン酸  84.3mg
    ニコチン酸アミド  7.50mg
    パントテン酸  2,874μg
    葉酸  112.5μg
    ビオチン  11.58μg
    内含量
    栄養成分 トリカプリリン  2,250mg
    リノール酸  1,350mg
    α-リノレン酸  450mg

    参考

    1バッグ 300g(300kcal)中
    食塩相当量   0.57g
    窒素量   2.07g
    水分   約76%(w/w)
    セレン含量   8.1μg

    3.2 製剤の性状

    ラコールNF配合経腸用半固形剤

    性状 微褐白色のゲルで、わずかに特有の香り(ミルク様)があり、味はわずかに甘い。
    比重d2020 1.075~1.090
    pH 5.8~6.3(20℃)
    粘度 6,500~12,500mPa・s(20℃)

    4. 効能又は効果

    一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

    5. 効能又は効果に関連する注意

    本剤を術後に投与する場合、胃、腸管の運動機能が回復し、水分の摂取が可能になったことを確認すること。

    6. 用法及び用量

    通常、成人標準量として1日1,200~2,000g(1,200~2,000kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。投与時間は100g当たり2~3分(300g当たり6~9分)とし、1回の最大投与量は600gとする。
    また、初めて投与する場合は、投与後によく観察を行い臨床症状に注意しながら増量して数日で標準量に達するようにする。
    なお、年齢、体重、症状により投与量、投与時間を適宜増減する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    1. 7.1 本剤の臨床試験における13日以上の効果は確認していない。
    2. 7.2 経口食により十分な栄養摂取が可能となった場合には、速やかに経口食にきりかえること。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 投与初期には、特に観察を十分に行い、下痢などの副作用が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
    2. 8.2 ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること。類薬の長期投与中にセレン欠乏症(心機能の低下、爪白色変化、筋力低下等)があらわれたとの報告がある。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 短腸症候群の患者

      下痢の増悪をきたすおそれがある。

    2. 9.1.2 急性膵炎の患者

      膵炎が増悪するおそれがある。

    3. 9.1.3 水分の補給に注意を要する以下の患者
      • 意識不明の患者
      • 口渇を訴えることのできない患者
      • 高熱を伴う患者
      • 重篤な下痢など著しい脱水症状の患者

      水分バランスを失いやすい。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

      投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 高度の肝障害のある患者

      投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。[2.6 参照]

    9.4 生殖能を有する者

              [9.5.1 参照]         

    9.5 妊婦

    1. 9.5.1 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性

      投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。
      (本剤2,000g中にビタミンA4,140IU(1バッグ300g中に621IU)を含有する。)[9.4 参照]

    2. 9.5.2 妊婦(妊娠3箇月以内の女性を除く)

      治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    投与量、投与時間に注意して投与すること。一般に生理機能が低下している。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      ワルファリン

      ワルファリンの作用が減弱することがある。

      フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを18.75μg/300g含有する)。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

        血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      11.2 その他の副作用

      5%以上

      0.1~5%未満

      頻度不明

      消化器1)

      下痢(17.9%)

      腹部膨満感、便秘、悪心

      腹痛、嘔吐、肝機能検査値の異常

      その他

      低ナトリウム血症、誤嚥性肺炎

      皮疹、蕁麻疹、発熱、頭痛

      臨床検査値の異常変動(血液)

      ALTの上昇

      AST、カリウムの上昇、
      ナトリウム、クロールの低下、
      白血球数の増加

      Al-P、LDH、γ-GTP、LAP、尿素窒素、中性脂肪、クレアチニン、カルシウム、クロールの上昇、
      カルシウム、総コレステロール、遊離脂肪酸、総ビリルビン、尿酸、総たん白、アルブミンの低下、
      血糖値の上昇と低下、
      血小板数の増加、
      赤血球数の減少、
      血色素量、ヘマトクリット値の低下

      臨床検査値の異常変動(尿)

      たん白定性、ウロビリノーゲン定性、ケトン体定性、尿糖定性の陽性、
      ナトリウム、クロール、カルシウム、カリウムの低下と上昇、
      pHの上昇

                  
      1) 過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与時間を長くするか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
                

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤投与時の注意

      1. 14.1.1 本剤を加温する際は、注入器を接続する前に、未開封のまま湯煎(40℃以下)にて短時間で行うこと。高温で湯煎すると本剤の性状に変化が認められる。
      2. 14.1.2 開封前に揉んでから投与すること。揉んだ際に、容器からの液漏れ等の異常が認められる場合は、投与しないこと。
      3. 14.1.3 胃瘻カテーテルの長さや内径によっては投与が困難なことがあるので注意すること。胃瘻カテーテルの長さが短く、内径が大きいほど投与に必要な力は少ない。
      4. 14.1.4 投与に際しては、専用の注入器を用いて投与することが望ましい。なお、専用の注入器がやむを得ず使用できない場合は、本剤を清潔な容器に移して投与すること。
      5. 14.1.5 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製のチューブを使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まないチューブを使用することが望ましい。
      6. 14.1.6 本剤は、経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
      7. 14.1.7 投与の開始時に、胃内容物の残存を確認すること。
      8. 14.1.8 投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。
      9. 14.1.9 投与の間隔は2時間以上おくこと。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      873259
      ブランドコード
      3259118T1020
      承認番号
      22600AMX00523
      販売開始年月
      2014-06
      貯法
      室温保存
      有効期間
      13箇月
      規制区分

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
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