薬効分類名過活動膀胱・神経因性膀胱治療剤
一般的名称フェソテロジンフマル酸塩
トビエース錠4mg、トビエース錠8mg
とびえーすじょう4mg、とびえーすじょう8mg
Toviaz Tablets, Toviaz Tablets
製造販売元/ファイザー株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
抗コリン作用を有する薬剤
- 三環系抗うつ剤
フェノチアジン系薬剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
口内乾燥、便秘、排尿困難等があらわれるおそれがある。
抗コリン作用が増強されるおそれがある。
CYP3A4阻害薬
- アタザナビル、クラリスロマイシン、インジナビル、イトラコナゾール、ネルフィナビル、リトナビル(ブースト療法における全てのリトナビル投与を含む)、サキナビル、テリスロマイシン等
[7 参照][16.7.1 参照]
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。
併用薬剤の強力なCYP3A4阻害作用による。
CYP3A4誘導薬
- フェニトイン、カルバマゼピン、リファンピシン、フェノバルビタール等
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort:セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
[16.7.2 参照]
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の低下に伴い効果が減弱する可能性がある。
これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウのCYP3A4誘導作用による。
CYP2D6阻害薬
- キニジン、パロキセチン等
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性があることから、4mgから8mgへの増量に際しては患者の状況を十分に観察しながら慎重に行うこと。
併用薬剤の強力なCYP2D6阻害作用による。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 尿閉を有する患者[抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある。][11.1.1 参照]
- 2.2 眼圧が調節できない閉塞隅角緑内障の患者[眼圧の上昇を招き、症状が悪化するおそれがある。]
- 2.3 幽門、十二指腸又は腸管が閉塞している患者及び麻痺性イレウスのある患者[抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]
- 2.4 胃アトニー又は腸アトニーのある患者[抗コリン作用により消化管運動が低下するため症状が悪化するおそれがある。]
- 2.5 重症筋無力症の患者[抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある。]
- 2.6 重度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類C)[9.3.1 参照]
- 2.7 重篤な心疾患の患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
- 2.8 本剤の成分あるいは酒石酸トルテロジンに対して過敏症の既往歴のある患者
7. 用法及び用量に関連する注意
重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者、中等度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類B)、又は強力なチトクロムP450(CYP)3A4阻害薬を投与中の患者では、1日投与量はフェソテロジンフマル酸塩として4mgとし、8mgへの増量は行わないものとする。[9.2.1 参照][9.3.2 参照][10.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者
本剤投与前に残尿量測定を実施し、必要に応じて、専門的な検査をすること。投与後は残尿量の増加に注意し、十分な経過観察を行うこと。抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。[11.1.1 参照]
-
9.1.2 消化管運動が低下する危険性のある患者
腸管の閉塞を招くおそれがある。
-
9.1.3 潰瘍性大腸炎の患者
中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある。
-
9.1.4 眼圧が調整可能な閉塞隅角緑内障の患者
眼圧の上昇を招き、症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.5 狭心症等の虚血性心疾患のある患者
抗コリン作用により頻脈が生じ、症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.6 甲状腺機能亢進症の患者
抗コリン作用により、頻脈等の交感神経興奮症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.7 パーキンソン症状又は脳血管障害のある患者
症状の悪化あるいは精神神経症状があらわれるおそれがある。
-
9.1.8 認知症、認知機能障害のある患者
抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者
本剤の活性代謝物トルテロジン5-ヒドロキシメチル体(5-HMT)の血漿中濃度が上昇する可能性がある。[7 参照][16.6.1 参照]
-
9.2.2 腎障害のある患者(重度の腎障害のある患者を除く)
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある。[16.6.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類C)
投与しないこと。血中濃度が過度に上昇するおそれがある。[2.6 参照][16.6.2 参照]
-
9.3.2 中等度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類B)
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある。[7 参照][16.6.2 参照]
-
9.3.3 軽度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類A)
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある。[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験において、臨床曝露量注)を超える高い血漿中濃度(AUCで6~27倍(マウス)及び3~11倍(ウサギ)、Cmaxで77倍(マウス)及び19倍(ウサギ))において軽度の胚・胎児毒性(吸収胚数の増大及びそれに関連した生存胎児数の減少並びに胎児の骨化遅延(ウサギのみ))が認められた。
注)臨床最大推奨用量でのCYP2D6の代謝酵素活性が欠損しているヒトにおける摂食下での曝露量(最も曝露量が高くなる条件)
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
フェソテロジンがヒトの乳汁中に移行するかは不明である。活性代謝物が同一である類薬トルテロジンでは、動物実験(マウス)で乳汁中への移行がわずかに認められている。
9.7 小児等
- 9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 体重が低いほど、本剤の活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある1) 。
10. 相互作用
- 本剤の代謝にはCYP2D6及びCYP3A4が関与している。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
口内乾燥、便秘、排尿困難等があらわれるおそれがある。 |
抗コリン作用が増強されるおそれがある。 |
|
CYP3A4阻害薬
|
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。 |
併用薬剤の強力なCYP3A4阻害作用による。 |
CYP3A4誘導薬
|
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の低下に伴い効果が減弱する可能性がある。 |
これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウのCYP3A4誘導作用による。 |
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性があることから、4mgから8mgへの増量に際しては患者の状況を十分に観察しながら慎重に行うこと。 |
併用薬剤の強力なCYP2D6阻害作用による。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
0.3~1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
眼障害 |
眼乾燥 |
霧視 |
||
*神経系障害 |
頭痛、めまい |
傾眠、味覚異常 |
感覚鈍麻 |
|
**精神障害 |
錯乱状態 |
|||
心臓障害 |
心電図QT延長、頻脈、動悸注) |
|||
血管障害 |
高血圧 |
|||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
咽喉乾燥 |
鼻乾燥、咳嗽、口腔咽頭痛、鼻出血 |
||
肝胆道系障害 |
AST増加注)、ALT増加、γ-GTP増加 |
|||
胃腸障害 |
口内乾燥(36.5%) |
便秘、消化不良、腹痛、悪心、下痢 |
胃食道逆流性疾患、腹部不快感、腹部膨満、嘔吐、胃炎、鼓腸注) |
|
腎及び尿路障害 |
排尿困難、尿路感染 |
膀胱炎、排尿躊躇、尿流量減少、残尿、尿失禁 |
||
*皮膚及び皮下組織障害 |
皮膚乾燥、発疹、そう痒症 |
蕁麻疹、血管性浮腫 |
||
全身障害及び投与局所様態 |
CK増加、疲労、浮腫 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 尿閉を有する患者[抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある。][11.1.1 参照]
- 2.2 眼圧が調節できない閉塞隅角緑内障の患者[眼圧の上昇を招き、症状が悪化するおそれがある。]
- 2.3 幽門、十二指腸又は腸管が閉塞している患者及び麻痺性イレウスのある患者[抗コリン作用により胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]
- 2.4 胃アトニー又は腸アトニーのある患者[抗コリン作用により消化管運動が低下するため症状が悪化するおそれがある。]
- 2.5 重症筋無力症の患者[抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化するおそれがある。]
- 2.6 重度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類C)[9.3.1 参照]
- 2.7 重篤な心疾患の患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
- 2.8 本剤の成分あるいは酒石酸トルテロジンに対して過敏症の既往歴のある患者
7. 用法及び用量に関連する注意
重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者、中等度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類B)、又は強力なチトクロムP450(CYP)3A4阻害薬を投与中の患者では、1日投与量はフェソテロジンフマル酸塩として4mgとし、8mgへの増量は行わないものとする。[9.2.1 参照][9.3.2 参照][10.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者
本剤投与前に残尿量測定を実施し、必要に応じて、専門的な検査をすること。投与後は残尿量の増加に注意し、十分な経過観察を行うこと。抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。[11.1.1 参照]
-
9.1.2 消化管運動が低下する危険性のある患者
腸管の閉塞を招くおそれがある。
-
9.1.3 潰瘍性大腸炎の患者
中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある。
-
9.1.4 眼圧が調整可能な閉塞隅角緑内障の患者
眼圧の上昇を招き、症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.5 狭心症等の虚血性心疾患のある患者
抗コリン作用により頻脈が生じ、症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.6 甲状腺機能亢進症の患者
抗コリン作用により、頻脈等の交感神経興奮症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.7 パーキンソン症状又は脳血管障害のある患者
症状の悪化あるいは精神神経症状があらわれるおそれがある。
-
9.1.8 認知症、認知機能障害のある患者
抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者
本剤の活性代謝物トルテロジン5-ヒドロキシメチル体(5-HMT)の血漿中濃度が上昇する可能性がある。[7 参照][16.6.1 参照]
-
9.2.2 腎障害のある患者(重度の腎障害のある患者を除く)
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある。[16.6.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類C)
投与しないこと。血中濃度が過度に上昇するおそれがある。[2.6 参照][16.6.2 参照]
-
9.3.2 中等度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類B)
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある。[7 参照][16.6.2 参照]
-
9.3.3 軽度の肝障害のある患者(Child-Pugh分類A)
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある。[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験において、臨床曝露量注)を超える高い血漿中濃度(AUCで6~27倍(マウス)及び3~11倍(ウサギ)、Cmaxで77倍(マウス)及び19倍(ウサギ))において軽度の胚・胎児毒性(吸収胚数の増大及びそれに関連した生存胎児数の減少並びに胎児の骨化遅延(ウサギのみ))が認められた。
注)臨床最大推奨用量でのCYP2D6の代謝酵素活性が欠損しているヒトにおける摂食下での曝露量(最も曝露量が高くなる条件)
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
フェソテロジンがヒトの乳汁中に移行するかは不明である。活性代謝物が同一である類薬トルテロジンでは、動物実験(マウス)で乳汁中への移行がわずかに認められている。
9.7 小児等
- 9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 体重が低いほど、本剤の活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性がある1) 。
10. 相互作用
- 本剤の代謝にはCYP2D6及びCYP3A4が関与している。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
口内乾燥、便秘、排尿困難等があらわれるおそれがある。 |
抗コリン作用が増強されるおそれがある。 |
|
CYP3A4阻害薬
|
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。 |
併用薬剤の強力なCYP3A4阻害作用による。 |
CYP3A4誘導薬
|
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の低下に伴い効果が減弱する可能性がある。 |
これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウのCYP3A4誘導作用による。 |
活性代謝物5-HMTの血漿中濃度が上昇する可能性があることから、4mgから8mgへの増量に際しては患者の状況を十分に観察しながら慎重に行うこと。 |
併用薬剤の強力なCYP2D6阻害作用による。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
0.3~1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
眼障害 |
眼乾燥 |
霧視 |
||
*神経系障害 |
頭痛、めまい |
傾眠、味覚異常 |
感覚鈍麻 |
|
**精神障害 |
錯乱状態 |
|||
心臓障害 |
心電図QT延長、頻脈、動悸注) |
|||
血管障害 |
高血圧 |
|||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
咽喉乾燥 |
鼻乾燥、咳嗽、口腔咽頭痛、鼻出血 |
||
肝胆道系障害 |
AST増加注)、ALT増加、γ-GTP増加 |
|||
胃腸障害 |
口内乾燥(36.5%) |
便秘、消化不良、腹痛、悪心、下痢 |
胃食道逆流性疾患、腹部不快感、腹部膨満、嘔吐、胃炎、鼓腸注) |
|
腎及び尿路障害 |
排尿困難、尿路感染 |
膀胱炎、排尿躊躇、尿流量減少、残尿、尿失禁 |
||
*皮膚及び皮下組織障害 |
皮膚乾燥、発疹、そう痒症 |
蕁麻疹、血管性浮腫 |
||
全身障害及び投与局所様態 |
CK増加、疲労、浮腫 |