薬効分類名潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤

一般的名称メサラジン顆粒

ペンタサ顆粒94%

ぺんたさかりゅう

PENTASA Granules 94%

製造販売元(輸入)/フェリング・ファーマ株式会社、販売元/杏林製薬株式会社

第6版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
0.1%未満
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
0.1%未満
0.1%未満
頻度不明
0.1%未満
0.1%未満
頻度不明
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)

その他の副作用

部位
頻度
副作用
皮膚
0.1~1%未満
皮膚
0.1%未満
皮膚
頻度不明
胃腸・消化器系
1%以上
胃腸・消化器系
0.1~1%未満
胃腸・消化器系
0.1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
舌・口腔内胃内容物・便等の変色(黒色等)
肝臓まわり
1%以上
腎・尿路
0.1%未満
血液系
0.1~1%未満
その他
0.1~1%未満
発熱頭痛関節痛全身倦怠
その他
0.1%未満

併用注意

薬剤名等
  • 利尿剤
  • ステロイド剤
臨床症状・措置方法

臨床検査値(尿量、尿中ナトリウム、カリウム及び塩素イオン)の変動に注意する。

機序・危険因子

動物実験(ラット)で、メサラジンの大量投与(300mg/kg)により、尿量及びこれらイオンの排泄増加がみられる。

薬剤名等
  • アザチオプリン
  • メルカプトプリン
臨床症状・措置方法

骨髄抑制があらわれるおそれがある。

機序・危険因子

本剤は、チオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど、これらの薬剤の代謝を阻害するとの報告がある,

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 重篤な腎障害のある患者[9.2.1 参照]
  2. 2.2 重篤な肝障害のある患者[9.3.1 参照]
  3. 2.3 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者[8.1 参照]
  4. 2.4 サリチル酸エステル類又はサリチル酸塩類に対する過敏症の既往歴のある患者[交叉アレルギーを発現するおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

ペンタサ顆粒94%

有効成分 1,060mg中
日局 メサラジン   1,000mg
添加剤 ポビドン、エチルセルロース

3.2 製剤の性状

ペンタサ顆粒94%

剤形 円柱状の顆粒剤
色調 灰白色~淡灰黄褐色
識別コード KP-012(包装)

4. 効能又は効果

潰瘍性大腸炎(重症を除く)、クローン病

6. 用法及び用量

  • 〈潰瘍性大腸炎〉

    通常、成人にはメサラジンとして1日1,500mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には、必要に応じて1日1回の投与とすることができる。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,250mgを上限とする。
    ただし、活動期には、必要に応じて1日4,000mgを2回に分けて投与することができる。
    通常、小児にはメサラジンとして1日30~60mg/kgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,250mgを上限とする。

  • 〈クローン病〉

    通常、成人にはメサラジンとして1日1,500mg~3,000mgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
    通常、小児にはメサラジンとして1日40~60mg/kgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 1日4,000mgへの増量は、再燃寛解型で中等症の潰瘍性大腸炎患者(直腸炎型を除く)に対して行うよう考慮すること。[17.1.2 参照]
  2. 7.2 1日4,000mgを、8週間を超えて投与した際の有効性は確立していないため、患者の病態を十分観察し、漫然と1日4,000mgの投与を継続しないこと。
  3. 7.3 本剤をメサラジン注腸剤又は坐剤と併用する場合には、メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し、特に肝又は腎機能の低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量するなど、十分に注意すること。併用時に異常が認められた場合には、減量又は中止する等の適切な処置を行うこと。[9.2.2 参照],[9.3.2 参照],[9.8 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 メサラジンにより過敏症状(発熱1) 、腹痛2) ,3) ,4) ,5) ,6) 、下痢2) ,4) 、好酸球増多7) 等)が発現することがあり、また、潰瘍性大腸炎・クローン病が悪化8) ,9) することがあるため、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[2.3 参照]
  2. 8.2 間質性腎炎10) ,11) ,12) が報告されているため、投与中はクレアチニン等の腎機能をモニターする等、患者の状態を十分に観察すること。[9.2.2 参照],[11.1.3 参照]
  3. 8.3 再生不良性貧血13) 、汎血球減少14) 、無顆粒球症、血小板減少症15) ,16) ,17) ,18) ,19) ,20) があらわれることがあるので、投与期間中は血液検査を行うこと。[11.1.4 参照]
  4. 8.4 肝炎21) ,22) ,23) 、肝機能障害、黄疸が報告されているため、投与中はAST、ALT等の肝機能をモニターする等、患者の状態を十分に観察すること。[9.3.2 参照],[11.1.5 参照]
  5. 8.5 膵炎24) ,25) があらわれることがあるので、投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うこと。[11.1.6 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 サラゾスルファピリジンに対する過敏症のある患者

    ペンタサ錠をサラゾスルファピリジンでアレルギー症状がみられた患者に投与したところ、国内の臨床試験で39例中3例(7.7%)1) ,2) ,5) ,26) 、外国において43例中2例(4.7%)27) に同様のアレルギー症状が認められた。そのため、サラゾスルファピリジンでアレルギー症状がみられた患者に本剤を投与する場合は注意すること。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重篤な腎障害のある患者

    投与しないこと。腎障害がさらに悪化するおそれがある。[2.1 参照]

  2. 9.2.2 腎機能の低下している患者(重篤な腎障害のある患者を除く)

    排泄が遅延し副作用があらわれるおそれがある。[7.3 参照],[8.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重篤な肝障害のある患者

    投与しないこと。肝障害がさらに悪化するおそれがある。[2.2 参照]

  2. 9.3.2 肝機能の低下している患者(重篤な肝障害のある患者を除く)

    代謝が遅延し副作用があらわれるおそれがある。[7.3 参照],[8.4 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。海外において新生児に血液疾患(白血球減少症、血小板減少症、貧血)が起きることが報告されている。なお、メサラジンの動物実験(ラット)では催奇形性は認められていない28)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている29) ,30) (外国人データ)。また、国内及び海外において乳児に下痢が起きることが報告されている。

9.7 小児等

専門医の管理下で安全性と治療の有益性を考慮した上で本剤を使用すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

低用量(例えば750mg/日)から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に生理機能(腎機能、肝機能等)が低下している。[7.3 参照]

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
    • 利尿剤
      • フロセミド
      • スピロノラクトン
      • トリクロルメチアジド等
    • ステロイド剤
      • プレドニゾロン
      • ベタメタゾン
      • デキサメタゾン等

    臨床検査値(尿量、尿中ナトリウム、カリウム及び塩素イオン)の変動に注意する。

    動物実験(ラット)で、メサラジンの大量投与(300mg/kg)により、尿量及びこれらイオンの排泄増加がみられる31)

    • アザチオプリン
    • メルカプトプリン

    骨髄抑制があらわれるおそれがある32)

    本剤は、チオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど、これらの薬剤の代謝を阻害するとの報告がある33) ,34)

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 間質性肺疾患(頻度不明)

      間質性肺疾患(好酸球性肺炎35) 、肺胞炎36) ,37) 、肺臓炎38) 、間質性肺炎39) 40) ,41) ,42) )が報告されているので、発熱、咳、呼吸困難、胸部X線異常等があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。

    2. 11.1.2 心筋炎43) ,44) ,45) (0.1%未満)1) 、心膜炎44) ,46) ,47) ,48) (頻度不明)、胸膜炎47) ,48) (頻度不明)

      胸水、胸部痛、心電図異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    3. 11.1.3 間質性腎炎、ネフローゼ症候群49) 、腎機能低下、急性腎障害(いずれも頻度不明)

                      [8.2 参照]               

    4. 11.1.4 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症(いずれも頻度不明)、血小板減少症(0.1%未満)1)

                      [8.3 参照]               

    5. 11.1.5 肝炎(0.1%未満)1) 、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(0.1%未満)1)

      肝炎、AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.4 参照]

    6. 11.1.6 膵炎(0.1%未満)1)

                      [8.5 参照]               

    7. 11.1.7 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) (頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
    8. 11.1.8 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)

      初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。

    9. 11.1.9 **抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(頻度不明)

      発熱、倦怠感、関節痛、筋痛等の全身症状や、皮膚(紅斑、紫斑)、肺(血痰)、腎臓(血尿、蛋白尿)等の臓器症状があらわれることがある。

    11.2 その他の副作用

    1%以上

    0.1~1%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    皮膚

    発疹、そう痒感、丘疹

    紅斑、蕁麻疹

    脱毛50)

    消化器

    下痢

    腹痛、血便、下血、アミラーゼ上昇、嘔気、腹部膨満感、食欲不振、便秘、口内炎

    粘液便、嘔吐

     舌・口腔内・胃内容物・便等の変色(黒色等)

    肝臓

    AST・ALT・γ-GTP・Al-P・ビリルビンの上昇等の肝機能異常

    腎臓

    クレアチニン・尿中NAG・尿中ミクログロブリンの上昇・尿蛋白等の腎機能異常

    尿着色

    血液

    白血球減少、好酸球増多7) 、貧血

    その他

    発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感

    浮腫、筋肉痛、CK上昇

    むくみ、末梢神経障害51) 、めまい、胸部痛、頚部痛、ループス様症候群52) ,53) 、CRP上昇

                
    1) 錠剤による発現頻度。
              

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

    本剤は放出調節製剤であることより、かまずに服用すること。また、乳鉢による混合粉砕は避けること。

    14.2 薬剤投与後の注意

    1. 14.2.1 本剤のコーティング剤のエチルセルロースは水に不溶のため、糞便中に白いものがみられることがある。
    2. 14.2.2 メサラジン又はその代謝物を含む尿は、次亜塩素酸塩を含有する漂白剤と接触することにより赤褐色に変色することがある。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 重篤な腎障害のある患者[9.2.1 参照]
    2. 2.2 重篤な肝障害のある患者[9.3.1 参照]
    3. 2.3 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者[8.1 参照]
    4. 2.4 サリチル酸エステル類又はサリチル酸塩類に対する過敏症の既往歴のある患者[交叉アレルギーを発現するおそれがある。]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ペンタサ顆粒94%

    有効成分 1,060mg中
    日局 メサラジン   1,000mg
    添加剤 ポビドン、エチルセルロース

    3.2 製剤の性状

    ペンタサ顆粒94%

    剤形 円柱状の顆粒剤
    色調 灰白色~淡灰黄褐色
    識別コード KP-012(包装)

    4. 効能又は効果

    潰瘍性大腸炎(重症を除く)、クローン病

    6. 用法及び用量

    • 〈潰瘍性大腸炎〉

      通常、成人にはメサラジンとして1日1,500mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には、必要に応じて1日1回の投与とすることができる。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,250mgを上限とする。
      ただし、活動期には、必要に応じて1日4,000mgを2回に分けて投与することができる。
      通常、小児にはメサラジンとして1日30~60mg/kgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,250mgを上限とする。

    • 〈クローン病〉

      通常、成人にはメサラジンとして1日1,500mg~3,000mgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
      通常、小児にはメサラジンとして1日40~60mg/kgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    1. 7.1 1日4,000mgへの増量は、再燃寛解型で中等症の潰瘍性大腸炎患者(直腸炎型を除く)に対して行うよう考慮すること。[17.1.2 参照]
    2. 7.2 1日4,000mgを、8週間を超えて投与した際の有効性は確立していないため、患者の病態を十分観察し、漫然と1日4,000mgの投与を継続しないこと。
    3. 7.3 本剤をメサラジン注腸剤又は坐剤と併用する場合には、メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し、特に肝又は腎機能の低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量するなど、十分に注意すること。併用時に異常が認められた場合には、減量又は中止する等の適切な処置を行うこと。[9.2.2 参照],[9.3.2 参照],[9.8 参照]

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 メサラジンにより過敏症状(発熱1) 、腹痛2) ,3) ,4) ,5) ,6) 、下痢2) ,4) 、好酸球増多7) 等)が発現することがあり、また、潰瘍性大腸炎・クローン病が悪化8) ,9) することがあるため、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[2.3 参照]
    2. 8.2 間質性腎炎10) ,11) ,12) が報告されているため、投与中はクレアチニン等の腎機能をモニターする等、患者の状態を十分に観察すること。[9.2.2 参照],[11.1.3 参照]
    3. 8.3 再生不良性貧血13) 、汎血球減少14) 、無顆粒球症、血小板減少症15) ,16) ,17) ,18) ,19) ,20) があらわれることがあるので、投与期間中は血液検査を行うこと。[11.1.4 参照]
    4. 8.4 肝炎21) ,22) ,23) 、肝機能障害、黄疸が報告されているため、投与中はAST、ALT等の肝機能をモニターする等、患者の状態を十分に観察すること。[9.3.2 参照],[11.1.5 参照]
    5. 8.5 膵炎24) ,25) があらわれることがあるので、投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うこと。[11.1.6 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 サラゾスルファピリジンに対する過敏症のある患者

      ペンタサ錠をサラゾスルファピリジンでアレルギー症状がみられた患者に投与したところ、国内の臨床試験で39例中3例(7.7%)1) ,2) ,5) ,26) 、外国において43例中2例(4.7%)27) に同様のアレルギー症状が認められた。そのため、サラゾスルファピリジンでアレルギー症状がみられた患者に本剤を投与する場合は注意すること。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 重篤な腎障害のある患者

      投与しないこと。腎障害がさらに悪化するおそれがある。[2.1 参照]

    2. 9.2.2 腎機能の低下している患者(重篤な腎障害のある患者を除く)

      排泄が遅延し副作用があらわれるおそれがある。[7.3 参照],[8.2 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 重篤な肝障害のある患者

      投与しないこと。肝障害がさらに悪化するおそれがある。[2.2 参照]

    2. 9.3.2 肝機能の低下している患者(重篤な肝障害のある患者を除く)

      代謝が遅延し副作用があらわれるおそれがある。[7.3 参照],[8.4 参照]

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。海外において新生児に血液疾患(白血球減少症、血小板減少症、貧血)が起きることが報告されている。なお、メサラジンの動物実験(ラット)では催奇形性は認められていない28)

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている29) ,30) (外国人データ)。また、国内及び海外において乳児に下痢が起きることが報告されている。

    9.7 小児等

    専門医の管理下で安全性と治療の有益性を考慮した上で本剤を使用すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    低用量(例えば750mg/日)から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に生理機能(腎機能、肝機能等)が低下している。[7.3 参照]

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
      • 利尿剤
        • フロセミド
        • スピロノラクトン
        • トリクロルメチアジド等
      • ステロイド剤
        • プレドニゾロン
        • ベタメタゾン
        • デキサメタゾン等

      臨床検査値(尿量、尿中ナトリウム、カリウム及び塩素イオン)の変動に注意する。

      動物実験(ラット)で、メサラジンの大量投与(300mg/kg)により、尿量及びこれらイオンの排泄増加がみられる31)

      • アザチオプリン
      • メルカプトプリン

      骨髄抑制があらわれるおそれがある32)

      本剤は、チオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど、これらの薬剤の代謝を阻害するとの報告がある33) ,34)

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 間質性肺疾患(頻度不明)

        間質性肺疾患(好酸球性肺炎35) 、肺胞炎36) ,37) 、肺臓炎38) 、間質性肺炎39) 40) ,41) ,42) )が報告されているので、発熱、咳、呼吸困難、胸部X線異常等があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。

      2. 11.1.2 心筋炎43) ,44) ,45) (0.1%未満)1) 、心膜炎44) ,46) ,47) ,48) (頻度不明)、胸膜炎47) ,48) (頻度不明)

        胸水、胸部痛、心電図異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      3. 11.1.3 間質性腎炎、ネフローゼ症候群49) 、腎機能低下、急性腎障害(いずれも頻度不明)

                        [8.2 参照]               

      4. 11.1.4 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症(いずれも頻度不明)、血小板減少症(0.1%未満)1)

                        [8.3 参照]               

      5. 11.1.5 肝炎(0.1%未満)1) 、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(0.1%未満)1)

        肝炎、AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.4 参照]

      6. 11.1.6 膵炎(0.1%未満)1)

                        [8.5 参照]               

      7. 11.1.7 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) (頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
      8. 11.1.8 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)

        初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。

      9. 11.1.9 **抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(頻度不明)

        発熱、倦怠感、関節痛、筋痛等の全身症状や、皮膚(紅斑、紫斑)、肺(血痰)、腎臓(血尿、蛋白尿)等の臓器症状があらわれることがある。

      11.2 その他の副作用

      1%以上

      0.1~1%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      皮膚

      発疹、そう痒感、丘疹

      紅斑、蕁麻疹

      脱毛50)

      消化器

      下痢

      腹痛、血便、下血、アミラーゼ上昇、嘔気、腹部膨満感、食欲不振、便秘、口内炎

      粘液便、嘔吐

       舌・口腔内・胃内容物・便等の変色(黒色等)

      肝臓

      AST・ALT・γ-GTP・Al-P・ビリルビンの上昇等の肝機能異常

      腎臓

      クレアチニン・尿中NAG・尿中ミクログロブリンの上昇・尿蛋白等の腎機能異常

      尿着色

      血液

      白血球減少、好酸球増多7) 、貧血

      その他

      発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感

      浮腫、筋肉痛、CK上昇

      むくみ、末梢神経障害51) 、めまい、胸部痛、頚部痛、ループス様症候群52) ,53) 、CRP上昇

                  
      1) 錠剤による発現頻度。
                

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤投与時の注意

      本剤は放出調節製剤であることより、かまずに服用すること。また、乳鉢による混合粉砕は避けること。

      14.2 薬剤投与後の注意

      1. 14.2.1 本剤のコーティング剤のエチルセルロースは水に不溶のため、糞便中に白いものがみられることがある。
      2. 14.2.2 メサラジン又はその代謝物を含む尿は、次亜塩素酸塩を含有する漂白剤と接触することにより赤褐色に変色することがある。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      872399
      ブランドコード
      2399009D2020
      承認番号
      22700AMX00780000
      販売開始年月
      2015-12
      貯法
      室温保存
      有効期間
      3年
      規制区分
      12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
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