薬効分類名プロトンポンプ・インヒビター
一般的名称オメプラゾール腸溶錠
オメプラゾール腸溶錠10mg「武田テバ」、オメプラゾール腸溶錠20mg「武田テバ」
おめぷらぞーるちょうようじょう10mg「たけだてば」、おめぷらぞーるちょうようじょう20mg「たけだてば」
Omeprazole Enteric Coated Tablets “TAKEDA TEVA”, Omeprazole Enteric Coated Tablets “TAKEDA TEVA”
製造販売元/T'sファーマ株式会社、販売/武田薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- ジアゼパム
フェニトイン
シロスタゾール
[16.6.1 参照]
これらの薬剤の作用を増強することがある。
本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。
- ワルファリン
- [16.6.1 参照]
抗凝血作用を増強し、出血に至るおそれがある。プロトロンビン時間国際標準比(INR)値等の血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。
本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。
- タクロリムス水和物
タクロリムスの作用を増強することがある。
相互作用の機序は不明である。これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
- メトトレキサート
高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。
相互作用の機序は不明である。これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
- ジゴキシン
メチルジゴキシン
これらの薬剤の作用を増強することがある。
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。
- イトラコナゾール
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。
- チロシンキナーゼ阻害剤
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。
- ボリコナゾール
本剤の作用を増強することがある。
本剤のCmax及びAUCが増加したとの報告がある。ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を阻害することが考えられる。
- クロピドグレル硫酸塩
クロピドグレル硫酸塩の作用を減弱することがある。
本剤がCYP2C19を阻害することにより、クロピドグレル硫酸塩の活性代謝物の血中濃度が低下する。
- セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の作用を減弱することがある。
セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を誘導し、本剤の代謝が促進され血中濃度が低下することが考えられる。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 リルピビリン塩酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
5. 効能又は効果に関連する注意
6. 用法及び用量
-
〈オメプラゾール腸溶錠10mg「武田テバ」〉
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。
-
逆流性食道炎
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、8週間までの投与とする。さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1日1回10~20mgを経口投与する。
-
非びらん性胃食道逆流症
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回10mgを経口投与する。なお、通常、4週間までの投与とする。
-
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
-
〈オメプラゾール腸溶錠20mg「武田テバ」〉
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。
-
逆流性食道炎
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、8週間までの投与とする。さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1日1回10~20mgを経口投与する。
-
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
7. 用法及び用量に関連する注意
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者
肝代謝型であり、血中濃度が高くなるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ経口138mg/kg)で胎児毒性(死亡吸収胚率の増加)が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット経口5mg/kg)で、母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始すること。一般に肝機能、その他生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 主として肝代謝酵素CYP2C19及び一部CYP3A4で代謝される。
また、胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を上昇又は低下させることがある。[16.4 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
これらの薬剤の作用を増強することがある。 |
本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。 |
|
抗凝血作用を増強し、出血に至るおそれがある。プロトロンビン時間国際標準比(INR)値等の血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 |
本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。 |
タクロリムスの作用を増強することがある。 |
相互作用の機序は不明である。これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
|
高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。 |
相互作用の機序は不明である。これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を増強することがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。 |
|
本剤の作用を増強することがある。 |
本剤のCmax及びAUCが増加したとの報告がある。ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を阻害することが考えられる。 |
|
クロピドグレル硫酸塩の作用を減弱することがある。 |
本剤がCYP2C19を阻害することにより、クロピドグレル硫酸塩の活性代謝物の血中濃度が低下する。 |
|
本剤の作用を減弱することがある。 |
セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を誘導し、本剤の代謝が促進され血中濃度が低下することが考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
**ショック、アナフィラキシー(血管性浮腫、気管支痙攣等)があらわれることがある。
- 11.1.2 汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少(いずれも頻度不明)
- 11.1.3 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全(いずれも頻度不明)
- 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
- 11.1.5 視力障害(頻度不明)
-
11.1.6 間質性腎炎、急性腎障害(いずれも頻度不明)
腎機能検査値(BUN、クレアチニン等)に注意すること。
- 11.1.7 低ナトリウム血症(頻度不明)
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれることがある。
-
11.1.10 錯乱状態(頻度不明)
せん妄、異常行動、失見当識、幻覚、不安、焦燥、攻撃性等があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
蕁麻疹 |
多形紅斑、光線過敏症、そう痒感 |
消化器 |
下痢・軟便、便秘、悪心 |
嘔吐、鼓腸放屁、腹痛、口内炎 |
舌炎、顕微鏡的大腸炎(collagenous colitis、lymphocytic colitis)、腹部膨満感、カンジダ症、口渇 |
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、γ-GTP 、LDHの上昇 |
||
血液 |
白血球数減少、血小板数減少、貧血 |
||
精神神経系 |
頭痛 |
眠気、しびれ感 |
めまい、振戦、傾眠、不眠(症)、異常感覚、うつ状態 |
その他 |
発熱 |
脱毛、倦怠感、関節痛 |
頻尿、味覚異常、動悸、月経異常、筋肉痛、発汗、筋力低下、低マグネシウム血症、霧視、浮腫、女性化乳房、及びBUN、クレアチニン、尿酸、トリグリセライド、血清カリウム、総コレステロールの上昇 |
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 注1) |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
||
消化器 |
下痢・軟便(33.4%)、味覚異常(10.5%) |
口内炎、腹痛、食道炎、悪心、腹部膨満感、便秘 |
舌炎、口渇、十二指腸炎 |
肝臓 |
AST上昇 |
肝機能異常、ALT上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇 |
|
血液 |
好酸球数増多、血小板数減少、貧血、白血球数増多、白血球分画異常 |
||
精神神経系 |
頭痛、しびれ感、めまい、睡眠障害 |
||
その他 |
尿糖陽性 |
尿蛋白陽性、尿酸上昇、総コレステロール上昇、QT延長、発熱、倦怠感、カンジダ症、動悸、霧視 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
-
〈効能共通〉
- 15.1.1 本剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告がある。
- 15.1.2 本剤の投与が、胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認して投与すること。
- 15.1.3 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
- 15.1.4 海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。
- 〈非びらん性胃食道逆流症〉
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 リルピビリン塩酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
5. 効能又は効果に関連する注意
6. 用法及び用量
-
〈オメプラゾール腸溶錠10mg「武田テバ」〉
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。
-
逆流性食道炎
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、8週間までの投与とする。さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1日1回10~20mgを経口投与する。
-
非びらん性胃食道逆流症
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回10mgを経口投与する。なお、通常、4週間までの投与とする。
-
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
-
〈オメプラゾール腸溶錠20mg「武田テバ」〉
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。
-
逆流性食道炎
通常、成人にはオメプラゾールとして1日1回20mgを経口投与する。なお、通常、8週間までの投与とする。さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1日1回10~20mgを経口投与する。
-
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
-
胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
7. 用法及び用量に関連する注意
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者
肝代謝型であり、血中濃度が高くなるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ経口138mg/kg)で胎児毒性(死亡吸収胚率の増加)が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット経口5mg/kg)で、母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始すること。一般に肝機能、その他生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 主として肝代謝酵素CYP2C19及び一部CYP3A4で代謝される。
また、胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を上昇又は低下させることがある。[16.4 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
これらの薬剤の作用を増強することがある。 |
本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。 |
|
抗凝血作用を増強し、出血に至るおそれがある。プロトロンビン時間国際標準比(INR)値等の血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 |
本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。 |
タクロリムスの作用を増強することがある。 |
相互作用の機序は不明である。これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
|
高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。 |
相互作用の機序は不明である。これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を増強することがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。 |
|
本剤の作用を増強することがある。 |
本剤のCmax及びAUCが増加したとの報告がある。ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を阻害することが考えられる。 |
|
クロピドグレル硫酸塩の作用を減弱することがある。 |
本剤がCYP2C19を阻害することにより、クロピドグレル硫酸塩の活性代謝物の血中濃度が低下する。 |
|
本剤の作用を減弱することがある。 |
セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を誘導し、本剤の代謝が促進され血中濃度が低下することが考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
**ショック、アナフィラキシー(血管性浮腫、気管支痙攣等)があらわれることがある。
- 11.1.2 汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少(いずれも頻度不明)
- 11.1.3 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全(いずれも頻度不明)
- 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
- 11.1.5 視力障害(頻度不明)
-
11.1.6 間質性腎炎、急性腎障害(いずれも頻度不明)
腎機能検査値(BUN、クレアチニン等)に注意すること。
- 11.1.7 低ナトリウム血症(頻度不明)
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれることがある。
-
11.1.10 錯乱状態(頻度不明)
せん妄、異常行動、失見当識、幻覚、不安、焦燥、攻撃性等があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
蕁麻疹 |
多形紅斑、光線過敏症、そう痒感 |
消化器 |
下痢・軟便、便秘、悪心 |
嘔吐、鼓腸放屁、腹痛、口内炎 |
舌炎、顕微鏡的大腸炎(collagenous colitis、lymphocytic colitis)、腹部膨満感、カンジダ症、口渇 |
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、γ-GTP 、LDHの上昇 |
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血液 |
白血球数減少、血小板数減少、貧血 |
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精神神経系 |
頭痛 |
眠気、しびれ感 |
めまい、振戦、傾眠、不眠(症)、異常感覚、うつ状態 |
その他 |
発熱 |
脱毛、倦怠感、関節痛 |
頻尿、味覚異常、動悸、月経異常、筋肉痛、発汗、筋力低下、低マグネシウム血症、霧視、浮腫、女性化乳房、及びBUN、クレアチニン、尿酸、トリグリセライド、血清カリウム、総コレステロールの上昇 |
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 注1) |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
||
消化器 |
下痢・軟便(33.4%)、味覚異常(10.5%) |
口内炎、腹痛、食道炎、悪心、腹部膨満感、便秘 |
舌炎、口渇、十二指腸炎 |
肝臓 |
AST上昇 |
肝機能異常、ALT上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇 |
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血液 |
好酸球数増多、血小板数減少、貧血、白血球数増多、白血球分画異常 |
||
精神神経系 |
頭痛、しびれ感、めまい、睡眠障害 |
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その他 |
尿糖陽性 |
尿蛋白陽性、尿酸上昇、総コレステロール上昇、QT延長、発熱、倦怠感、カンジダ症、動悸、霧視 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
-
〈効能共通〉
- 15.1.1 本剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告がある。
- 15.1.2 本剤の投与が、胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認して投与すること。
- 15.1.3 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
- 15.1.4 海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。
- 〈非びらん性胃食道逆流症〉