薬効分類名気管支喘息治療剤
季節性アレルギー性鼻炎治療剤
慢性蕁麻疹治療剤
ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤
一般的名称オマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]製剤
オマリズマブBS皮下注75mgシリンジ「CT」、オマリズマブBS皮下注150mgシリンジ「CT」、オマリズマブBS皮下注75mgペン「CT」、オマリズマブBS皮下注150mgペン「CT」
Omalizumab BS 75mg Syringes for S.C. Injection「CT」, Omalizumab BS 150mg Syringes for S.C. Injection「CT」, Omalizumab BS 75mg Pens for S.C. Injection「CT」, Omalizumab BS 150mg Pens for S.C. Injection「CT」
製造販売元(輸入)/セルトリオン・ヘルスケア・ジャパン株式会社
重大な副作用
その他の副作用
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
- 〈気管支喘息〉
-
〈季節性アレルギー性鼻炎〉
- 5.2 最新のガイドライン等を参考に、以下のいずれにも該当する患者に、ヒスタミンH1受容体拮抗薬に追加して投与すること。[17.1.6 参照]
- 〈特発性の慢性蕁麻疹〉
6. 用法及び用量
-
〈気管支喘息〉
通常、オマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]として1回75~600mgを2又は4週間毎に皮下に注射する。1回あたりの投与量並びに投与間隔は、初回投与前血清中総IgE濃度及び体重に基づき、下記の投与量換算表により設定する。
-
〈季節性アレルギー性鼻炎〉
通常、成人及び12歳以上の小児にはオマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]として1回75~600mgを2又は4週間毎に皮下に注射する。1回あたりの投与量並びに投与間隔は、初回投与前血清中総IgE濃度及び体重に基づき、下記の投与量換算表により設定する。
投与量換算表(1回投与量)
4週間毎投与投与前の血清中総IgE濃度
(IU/mL)体重(kg)
≥20~25
>25~30
>30~40
>40~50
>50~60
>60~70
>70~80
>80~90
>90~125
>125~150
≥30~100
75mg
75mg
75mg
150mg
150mg
150mg
150mg
150mg
300mg
300mg
>100~200
150mg
150mg
150mg
300mg
300mg
300mg
300mg
300mg
450mg
600mg
>200~300
150mg
150mg
225mg
300mg
300mg
450mg
450mg
450mg
600mg
>300~400
225mg
225mg
300mg
450mg
450mg
450mg
600mg
600mg
>400~500
225mg
300mg
450mg
450mg
600mg
600mg
>500~600
300mg
300mg
450mg
600mg
600mg
>600~700
300mg
450mg
600mg
>700~800
4週間毎投与の表に該当しない場合には2週間毎投与の表に従い投与すること
>800~900
>900~1,000
>1,000~1,100
>1,100~1,200
>1,200~1,300
>1,300~1,500
2週間毎投与 投与前の血清中総IgE濃度
(IU/mL)体重(kg)
≥20~25
>25~30
>30~40
>40~50
>50~60
>60~70
>70~80
>80~90
>90~125
>125~150
≥30~100
>100~200
>200~300
375mg
>300~400
2週間毎投与の表に該当しない場合には4週間毎投与の表に従い投与すること
450mg
525mg
>400~500
375mg
375mg
525mg
600mg
>500~600
375mg
450mg
450mg
600mg
>600~700
225mg
375mg
450mg
450mg
525mg
>700~800
225mg
225mg
300mg
375mg
450mg
450mg
525mg
600mg
>800~900
225mg
225mg
300mg
375mg
450mg
525mg
600mg
>900~1,000
225mg
300mg
375mg
450mg
525mg
600mg
>1,000~1,100
225mg
300mg
375mg
450mg
600mg
投与不可
>1,100~1,200
300mg
300mg
450mg
525mg
600mg
>1,200~1,300
300mg
375mg
450mg
525mg
>1,300~1,500
300mg
375mg
525mg
600mg
投与量換算表では、本剤の臨床推奨用量である0.008mg/kg/[IU/mL]以上(2週間間隔皮下投与時)又は0.016mg/kg/[IU/mL]以上(4週間間隔皮下投与時)となるよう投与量が設定されている。
-
〈特発性の慢性蕁麻疹〉
通常、成人及び12歳以上の小児にはオマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]として1回300mgを4週間毎に皮下に注射する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈気管支喘息、季節性アレルギー性鼻炎〉
- 7.1 投与量換算表に該当しない患者への投与は行わないこと。
- 7.2 本剤投与中に大幅に体重が変化した場合には、本剤の臨床推奨用量が投与されない可能性があるので、投与量換算表に基づいて投与量並びに投与間隔を再設定すること。特に小児では、成長に伴う体重の増加に注意すること。
- 7.3 本剤投与によりIgEの消失半減期が延長し、血清中総IgE濃度が上昇するので本剤投与中に測定した血清中総IgE濃度による用法・用量の再設定は行わないこと。また、本剤投与中止後1年間は血清中総IgE濃度の上昇が持続する場合があるので、1年未満に投与を再開する場合は、最初の用量設定時に得られた血清中総IgE濃度に基づいて用量を設定すること。ただし、本剤の投与中断期間が1年以上の場合は、血清中総IgE濃度を再測定してもよい。[12 参照]
- 7.4 本剤投与中に喘息又は季節性アレルギー性鼻炎の症状の改善が認められた場合においても、投与量換算表により設定された投与量を変更しないこと。
- 〈気管支喘息〉
-
〈季節性アレルギー性鼻炎〉
- 7.6 本剤投与が必要な季節性アレルギー性鼻炎に係る原因花粉抗原の飛散時期にのみ投与すること。なお、日本人を対象とした臨床試験において、本剤の12週以降の使用経験は無いため、12週以降も継続して投与する場合は、患者の状態を考慮し、その必要性を慎重に判断すること。また、症状発現初期に投与を開始することが望ましい。[15.1.5 参照],[17.1.6 参照],[18.2 参照]
-
〈特発性の慢性蕁麻疹〉
- 7.7 日本人を対象とした臨床試験において、本剤の12週以降の使用経験は無いため、12週以降も継続して投与する場合は、患者の状態を考慮し、その必要性を慎重に判断すること。特に、用法及び用量どおり、12週間使用しても効果が認められない場合には、漫然と投与を続けないよう注意すること。[15.1.6 参照],[17.1.1 参照],[17.1.7 参照]
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の投与は、各適応疾患の治療に精通している医師のもとで行うこと。
- 8.2 本剤投与後にショック、アナフィラキシーが発現する可能性があること、及びその徴候や症状について患者に十分説明し、異常が認められた場合には、速やかに担当医師に連絡するよう、患者を指導すること。[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
- 8.3 本剤投与中に、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Churg-Strauss症候群)があらわれることがあり、これらの多くは経口ステロイド剤の減量・中止時に発現している。本剤使用時は、好酸球数の推移及び発疹、肺症状の悪化(肺の浸潤等)、心臓合併症(心筋炎等)、ニューロパシー等の血管炎症状に注意すること。
- 8.4 本剤の投与中止により、通常、遊離IgE濃度及び症状が治療前の状態に戻る。
- 8.5 本剤投与中にめまい、疲労、失神、傾眠があらわれることがあるため、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事する場合には十分に注意させること。
- 8.6 本剤はIgEと複合体を形成し、遊離IgEを減少させる。IgEは寄生虫感染に対する宿主防御機能に関与する因子の1つと考えられていることから、寄生虫感染のリスクが高い地域に旅行する場合には注意すること。
- 8.7 本剤の投与によって合併する他のアレルギー性疾患の症状が変化する可能性があり、当該アレルギー性疾患に対する適切な治療を怠った場合、症状が急激に悪化し、喘息等では死亡に至るおそれもある。本剤投与中止・終了後の疾患管理も含めて、本剤投与中から、合併するアレルギー性疾患を担当する医師と適切に連携すること。患者に対して、医師の指示なく、それらの疾患に対する治療内容を変更しないよう指導すること。
-
〈気管支喘息、特発性の慢性蕁麻疹〉
- 8.8 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施した後、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。自己投与の適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。また、本剤投与後に副作用の発現が疑われる場合は、医療施設へ連絡するよう患者に指導を行うこと。使用済みの注射器を再使用しないように患者に注意を促し、すべての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射器を廃棄する容器を提供すること。
- 〈気管支喘息〉
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下、失神、蕁麻疹、舌浮腫、口唇浮腫、咽・喉頭浮腫等があらわれることがある。本剤投与後2時間以内に発現することが多いが、2時間以上経過してから発現することもある。また、長期間の定期的投与後においても発現することがある。[8.2 参照],[15.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1%~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
- |
- |
鼻咽頭炎 |
上気道感染、咽頭炎、副鼻腔炎、寄生虫感染、尿路感染 |
血液 |
- |
- |
血小板数減少 |
出血 |
神経系障害 |
- |
頭痛 |
傾眠、めまい |
錯感覚、失神 |
血管障害 |
- |
- |
潮紅 |
起立性低血圧 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
- |
- |
- |
咳嗽、アレルギー性気管支痙攣、喉頭浮腫 |
胃腸障害 |
- |
- |
消化不良、悪心 |
下痢、上腹部痛 |
過敏症 |
- |
蕁麻疹 |
そう痒症、発疹 |
血管性浮腫、血清病注) |
皮膚 |
- |
- |
- |
光線過敏、脱毛 |
筋骨格系 |
- |
- |
四肢痛、筋骨格痛 |
関節痛、筋痛、関節腫脹 |
全身障害 |
- |
- |
熱感、疲労、腕の腫脹、発熱、けん怠感 |
体重増加、インフルエンザ様疾患 |
注射部位 |
紅斑、腫脹 |
そう痒感、疼痛、出血、熱感、硬結 |
発疹、腫瘤、浮腫、蕁麻疹、しびれ感、不快感 |
- |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤は血中IgEと複合体を形成するため、IgEの消失半減期が延長し、血清中総IgE濃度が上昇する。従って、本剤投与中のIgE測定値を、気管支喘息及び季節性アレルギー性鼻炎の用法・用量の再設定には用いないこと。また、高IgE血症を示す疾患(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症等)の診断やアレルギー性の喘息の治療効果の診断の根拠として用いないこと。[7.3 参照]
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与前の注意
-
〈製剤共通〉
-
14.1.1 下記の投与液量一覧表を参考に、使用するシリンジ又はペンの本数を決定する。
投与液量一覧表 オマリズマブ
(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]投与量必要シリンジ/ペン数の例
(組み合わせはこの限りではない)総投与液量
75mg
シリンジ/ペン150mg
シリンジ/ペン75mg
1本
-
0.5mL
150mg
-
1本
1.0mL
225mg
1本
1本
1.5mL
300mg
-
2本
2.0mL
375mg
1本
2本
2.5mL
450mg
-
3本
3.0mL
525mg
1本
3本
3.5mL
600mg
-
4本
4.0mL
- 14.1.2 投与する約30分前に冷蔵庫から取り出し、外箱に入れたまま室温(25℃以下)に戻すこと。室温に戻した後、速やかに使用しない場合は、再度冷蔵保存(2-8℃)することも可能だが、室温での保存は累積48時間を超えないこと。
-
14.1.1 下記の投与液量一覧表を参考に、使用するシリンジ又はペンの本数を決定する。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 国内臨床試験において、アナフィラキシーは報告されていないが、気管支喘息患者を対象とした海外臨床試験において報告されており、発現頻度は成人で0.1%(7例/5,367例)、小児で0.2%(1例/624例)であった。また、海外市販後の自発報告において、アナフィラキシー及びアナフィラキシーの可能性のある過敏症反応の発現頻度は、少なくとも0.2%と推定され、そのうち発現時間別では約30%が本剤投与2時間以降に発現しており、市販後データ及び海外文献報告において、投与回数別では約70%が本剤投与3回目以内に発現していた1) ,2) 。[8.2 参照],[11.1.1 参照]
- 15.1.2 悪性腫瘍の発現頻度は、国内及び海外の無作為化プラセボ対照二重盲検臨床試験において、本剤群4,254例で4.14例/1,000人・年(14例/3,382人・年)、対照群3,178例で4.45例/1,000人・年(11例/2,474人・年)であった(発現頻度比:0.93[95%信頼区間:0.39、2.27])。また、5年間の追跡調査を行った気管支喘息患者を対象とした海外の市販後観察研究においては、本剤群5,007例で16.01件/1,000人・年(295件/18,426人・年)、対照群2,829例で19.07件/1,000人・年(190件/9,963人・年)であった(発現頻度比:0.84[95%信頼区間:0.62、1.13])。なお、本剤を悪性腫瘍のリスクが高い患者(例:高齢者、喫煙者)に使用した場合の影響は不明である。本剤のがん原性試験は、一般的にがん原性試験に使用されるマウス及びラットのIgEと結合しないことから、実施されていない。
- 15.1.3 動脈血栓塞栓イベントの発現頻度は、国内及び海外の投与期間8週間以上無作為化プラセボ対照二重盲検臨床試験において、本剤群3,342例で2.69例/1,000人・年(5例/1,856人・年)、対照群2,895例で2.38例/1,000人・年(4例/1,680人・年)であった(発現頻度比:1.13[95%信頼区間:0.24、5.71])。内訳は、本剤群で心筋梗塞が2例、脳卒中、不安定狭心症、一過性脳虚血発作がそれぞれ1例、対照群で心血管死が3例、不安定狭心症が1例であった。また、5年間の追跡調査を行った気管支喘息患者を対象とした海外の市販後観察研究においては、本剤群5,007例で7.52件/1,000人・年(115件/15,286人・年)、対照群2,829例で5.12件/1,000人・年(51件/9,963人・年)であり、ベースラインの心血管危険因子で調整した多変量解析では、ハザード比1.32[95%信頼区間:0.91、1.91]であった。
- 15.1.4 気管支喘息患者を対象とした本剤の臨床試験は、国内成人臨床試験で48週間、国内小児臨床試験で24週間、海外成人臨床試験で5年間、海外小児臨床試験で3年間までの期間で実施されており、これらの期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。
- 15.1.5 スギ花粉症患者を対象とした本剤の臨床試験は、日本人の成人及び12歳以上の小児を対象として12週間の期間で実施されており、この期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。[7.6 参照],[17.1.6 参照]
- 15.1.6 特発性の慢性蕁麻疹患者を対象とした本剤の臨床試験は、日本人の成人及び12歳以上の小児を含む臨床試験で12週間、海外の成人及び12歳以上の小児の臨床試験で最長24週間で実施されており、これらの期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。[7.7 参照],[17.1.7 参照]
- 15.1.7 本剤投与により、抗オマリズマブ抗体が発現することがある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
- 〈気管支喘息〉
-
〈季節性アレルギー性鼻炎〉
- 5.2 最新のガイドライン等を参考に、以下のいずれにも該当する患者に、ヒスタミンH1受容体拮抗薬に追加して投与すること。[17.1.6 参照]
- 〈特発性の慢性蕁麻疹〉
6. 用法及び用量
-
〈気管支喘息〉
通常、オマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]として1回75~600mgを2又は4週間毎に皮下に注射する。1回あたりの投与量並びに投与間隔は、初回投与前血清中総IgE濃度及び体重に基づき、下記の投与量換算表により設定する。
-
〈季節性アレルギー性鼻炎〉
通常、成人及び12歳以上の小児にはオマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]として1回75~600mgを2又は4週間毎に皮下に注射する。1回あたりの投与量並びに投与間隔は、初回投与前血清中総IgE濃度及び体重に基づき、下記の投与量換算表により設定する。
投与量換算表(1回投与量)
4週間毎投与投与前の血清中総IgE濃度
(IU/mL)体重(kg)
≥20~25
>25~30
>30~40
>40~50
>50~60
>60~70
>70~80
>80~90
>90~125
>125~150
≥30~100
75mg
75mg
75mg
150mg
150mg
150mg
150mg
150mg
300mg
300mg
>100~200
150mg
150mg
150mg
300mg
300mg
300mg
300mg
300mg
450mg
600mg
>200~300
150mg
150mg
225mg
300mg
300mg
450mg
450mg
450mg
600mg
>300~400
225mg
225mg
300mg
450mg
450mg
450mg
600mg
600mg
>400~500
225mg
300mg
450mg
450mg
600mg
600mg
>500~600
300mg
300mg
450mg
600mg
600mg
>600~700
300mg
450mg
600mg
>700~800
4週間毎投与の表に該当しない場合には2週間毎投与の表に従い投与すること
>800~900
>900~1,000
>1,000~1,100
>1,100~1,200
>1,200~1,300
>1,300~1,500
2週間毎投与 投与前の血清中総IgE濃度
(IU/mL)体重(kg)
≥20~25
>25~30
>30~40
>40~50
>50~60
>60~70
>70~80
>80~90
>90~125
>125~150
≥30~100
>100~200
>200~300
375mg
>300~400
2週間毎投与の表に該当しない場合には4週間毎投与の表に従い投与すること
450mg
525mg
>400~500
375mg
375mg
525mg
600mg
>500~600
375mg
450mg
450mg
600mg
>600~700
225mg
375mg
450mg
450mg
525mg
>700~800
225mg
225mg
300mg
375mg
450mg
450mg
525mg
600mg
>800~900
225mg
225mg
300mg
375mg
450mg
525mg
600mg
>900~1,000
225mg
300mg
375mg
450mg
525mg
600mg
>1,000~1,100
225mg
300mg
375mg
450mg
600mg
投与不可
>1,100~1,200
300mg
300mg
450mg
525mg
600mg
>1,200~1,300
300mg
375mg
450mg
525mg
>1,300~1,500
300mg
375mg
525mg
600mg
投与量換算表では、本剤の臨床推奨用量である0.008mg/kg/[IU/mL]以上(2週間間隔皮下投与時)又は0.016mg/kg/[IU/mL]以上(4週間間隔皮下投与時)となるよう投与量が設定されている。
-
〈特発性の慢性蕁麻疹〉
通常、成人及び12歳以上の小児にはオマリズマブ(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]として1回300mgを4週間毎に皮下に注射する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈気管支喘息、季節性アレルギー性鼻炎〉
- 7.1 投与量換算表に該当しない患者への投与は行わないこと。
- 7.2 本剤投与中に大幅に体重が変化した場合には、本剤の臨床推奨用量が投与されない可能性があるので、投与量換算表に基づいて投与量並びに投与間隔を再設定すること。特に小児では、成長に伴う体重の増加に注意すること。
- 7.3 本剤投与によりIgEの消失半減期が延長し、血清中総IgE濃度が上昇するので本剤投与中に測定した血清中総IgE濃度による用法・用量の再設定は行わないこと。また、本剤投与中止後1年間は血清中総IgE濃度の上昇が持続する場合があるので、1年未満に投与を再開する場合は、最初の用量設定時に得られた血清中総IgE濃度に基づいて用量を設定すること。ただし、本剤の投与中断期間が1年以上の場合は、血清中総IgE濃度を再測定してもよい。[12 参照]
- 7.4 本剤投与中に喘息又は季節性アレルギー性鼻炎の症状の改善が認められた場合においても、投与量換算表により設定された投与量を変更しないこと。
- 〈気管支喘息〉
-
〈季節性アレルギー性鼻炎〉
- 7.6 本剤投与が必要な季節性アレルギー性鼻炎に係る原因花粉抗原の飛散時期にのみ投与すること。なお、日本人を対象とした臨床試験において、本剤の12週以降の使用経験は無いため、12週以降も継続して投与する場合は、患者の状態を考慮し、その必要性を慎重に判断すること。また、症状発現初期に投与を開始することが望ましい。[15.1.5 参照],[17.1.6 参照],[18.2 参照]
-
〈特発性の慢性蕁麻疹〉
- 7.7 日本人を対象とした臨床試験において、本剤の12週以降の使用経験は無いため、12週以降も継続して投与する場合は、患者の状態を考慮し、その必要性を慎重に判断すること。特に、用法及び用量どおり、12週間使用しても効果が認められない場合には、漫然と投与を続けないよう注意すること。[15.1.6 参照],[17.1.1 参照],[17.1.7 参照]
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の投与は、各適応疾患の治療に精通している医師のもとで行うこと。
- 8.2 本剤投与後にショック、アナフィラキシーが発現する可能性があること、及びその徴候や症状について患者に十分説明し、異常が認められた場合には、速やかに担当医師に連絡するよう、患者を指導すること。[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
- 8.3 本剤投与中に、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Churg-Strauss症候群)があらわれることがあり、これらの多くは経口ステロイド剤の減量・中止時に発現している。本剤使用時は、好酸球数の推移及び発疹、肺症状の悪化(肺の浸潤等)、心臓合併症(心筋炎等)、ニューロパシー等の血管炎症状に注意すること。
- 8.4 本剤の投与中止により、通常、遊離IgE濃度及び症状が治療前の状態に戻る。
- 8.5 本剤投与中にめまい、疲労、失神、傾眠があらわれることがあるため、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事する場合には十分に注意させること。
- 8.6 本剤はIgEと複合体を形成し、遊離IgEを減少させる。IgEは寄生虫感染に対する宿主防御機能に関与する因子の1つと考えられていることから、寄生虫感染のリスクが高い地域に旅行する場合には注意すること。
- 8.7 本剤の投与によって合併する他のアレルギー性疾患の症状が変化する可能性があり、当該アレルギー性疾患に対する適切な治療を怠った場合、症状が急激に悪化し、喘息等では死亡に至るおそれもある。本剤投与中止・終了後の疾患管理も含めて、本剤投与中から、合併するアレルギー性疾患を担当する医師と適切に連携すること。患者に対して、医師の指示なく、それらの疾患に対する治療内容を変更しないよう指導すること。
-
〈気管支喘息、特発性の慢性蕁麻疹〉
- 8.8 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施した後、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。自己投与の適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。また、本剤投与後に副作用の発現が疑われる場合は、医療施設へ連絡するよう患者に指導を行うこと。使用済みの注射器を再使用しないように患者に注意を促し、すべての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射器を廃棄する容器を提供すること。
- 〈気管支喘息〉
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下、失神、蕁麻疹、舌浮腫、口唇浮腫、咽・喉頭浮腫等があらわれることがある。本剤投与後2時間以内に発現することが多いが、2時間以上経過してから発現することもある。また、長期間の定期的投与後においても発現することがある。[8.2 参照],[15.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1%~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
- |
- |
鼻咽頭炎 |
上気道感染、咽頭炎、副鼻腔炎、寄生虫感染、尿路感染 |
血液 |
- |
- |
血小板数減少 |
出血 |
神経系障害 |
- |
頭痛 |
傾眠、めまい |
錯感覚、失神 |
血管障害 |
- |
- |
潮紅 |
起立性低血圧 |
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
- |
- |
- |
咳嗽、アレルギー性気管支痙攣、喉頭浮腫 |
胃腸障害 |
- |
- |
消化不良、悪心 |
下痢、上腹部痛 |
過敏症 |
- |
蕁麻疹 |
そう痒症、発疹 |
血管性浮腫、血清病注) |
皮膚 |
- |
- |
- |
光線過敏、脱毛 |
筋骨格系 |
- |
- |
四肢痛、筋骨格痛 |
関節痛、筋痛、関節腫脹 |
全身障害 |
- |
- |
熱感、疲労、腕の腫脹、発熱、けん怠感 |
体重増加、インフルエンザ様疾患 |
注射部位 |
紅斑、腫脹 |
そう痒感、疼痛、出血、熱感、硬結 |
発疹、腫瘤、浮腫、蕁麻疹、しびれ感、不快感 |
- |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤は血中IgEと複合体を形成するため、IgEの消失半減期が延長し、血清中総IgE濃度が上昇する。従って、本剤投与中のIgE測定値を、気管支喘息及び季節性アレルギー性鼻炎の用法・用量の再設定には用いないこと。また、高IgE血症を示す疾患(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症等)の診断やアレルギー性の喘息の治療効果の診断の根拠として用いないこと。[7.3 参照]
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与前の注意
-
〈製剤共通〉
-
14.1.1 下記の投与液量一覧表を参考に、使用するシリンジ又はペンの本数を決定する。
投与液量一覧表 オマリズマブ
(遺伝子組換え)[オマリズマブ後続1]投与量必要シリンジ/ペン数の例
(組み合わせはこの限りではない)総投与液量
75mg
シリンジ/ペン150mg
シリンジ/ペン75mg
1本
-
0.5mL
150mg
-
1本
1.0mL
225mg
1本
1本
1.5mL
300mg
-
2本
2.0mL
375mg
1本
2本
2.5mL
450mg
-
3本
3.0mL
525mg
1本
3本
3.5mL
600mg
-
4本
4.0mL
- 14.1.2 投与する約30分前に冷蔵庫から取り出し、外箱に入れたまま室温(25℃以下)に戻すこと。室温に戻した後、速やかに使用しない場合は、再度冷蔵保存(2-8℃)することも可能だが、室温での保存は累積48時間を超えないこと。
-
14.1.1 下記の投与液量一覧表を参考に、使用するシリンジ又はペンの本数を決定する。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 国内臨床試験において、アナフィラキシーは報告されていないが、気管支喘息患者を対象とした海外臨床試験において報告されており、発現頻度は成人で0.1%(7例/5,367例)、小児で0.2%(1例/624例)であった。また、海外市販後の自発報告において、アナフィラキシー及びアナフィラキシーの可能性のある過敏症反応の発現頻度は、少なくとも0.2%と推定され、そのうち発現時間別では約30%が本剤投与2時間以降に発現しており、市販後データ及び海外文献報告において、投与回数別では約70%が本剤投与3回目以内に発現していた1) ,2) 。[8.2 参照],[11.1.1 参照]
- 15.1.2 悪性腫瘍の発現頻度は、国内及び海外の無作為化プラセボ対照二重盲検臨床試験において、本剤群4,254例で4.14例/1,000人・年(14例/3,382人・年)、対照群3,178例で4.45例/1,000人・年(11例/2,474人・年)であった(発現頻度比:0.93[95%信頼区間:0.39、2.27])。また、5年間の追跡調査を行った気管支喘息患者を対象とした海外の市販後観察研究においては、本剤群5,007例で16.01件/1,000人・年(295件/18,426人・年)、対照群2,829例で19.07件/1,000人・年(190件/9,963人・年)であった(発現頻度比:0.84[95%信頼区間:0.62、1.13])。なお、本剤を悪性腫瘍のリスクが高い患者(例:高齢者、喫煙者)に使用した場合の影響は不明である。本剤のがん原性試験は、一般的にがん原性試験に使用されるマウス及びラットのIgEと結合しないことから、実施されていない。
- 15.1.3 動脈血栓塞栓イベントの発現頻度は、国内及び海外の投与期間8週間以上無作為化プラセボ対照二重盲検臨床試験において、本剤群3,342例で2.69例/1,000人・年(5例/1,856人・年)、対照群2,895例で2.38例/1,000人・年(4例/1,680人・年)であった(発現頻度比:1.13[95%信頼区間:0.24、5.71])。内訳は、本剤群で心筋梗塞が2例、脳卒中、不安定狭心症、一過性脳虚血発作がそれぞれ1例、対照群で心血管死が3例、不安定狭心症が1例であった。また、5年間の追跡調査を行った気管支喘息患者を対象とした海外の市販後観察研究においては、本剤群5,007例で7.52件/1,000人・年(115件/15,286人・年)、対照群2,829例で5.12件/1,000人・年(51件/9,963人・年)であり、ベースラインの心血管危険因子で調整した多変量解析では、ハザード比1.32[95%信頼区間:0.91、1.91]であった。
- 15.1.4 気管支喘息患者を対象とした本剤の臨床試験は、国内成人臨床試験で48週間、国内小児臨床試験で24週間、海外成人臨床試験で5年間、海外小児臨床試験で3年間までの期間で実施されており、これらの期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。
- 15.1.5 スギ花粉症患者を対象とした本剤の臨床試験は、日本人の成人及び12歳以上の小児を対象として12週間の期間で実施されており、この期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。[7.6 参照],[17.1.6 参照]
- 15.1.6 特発性の慢性蕁麻疹患者を対象とした本剤の臨床試験は、日本人の成人及び12歳以上の小児を含む臨床試験で12週間、海外の成人及び12歳以上の小児の臨床試験で最長24週間で実施されており、これらの期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。[7.7 参照],[17.1.7 参照]
- 15.1.7 本剤投与により、抗オマリズマブ抗体が発現することがある。