薬効分類名呼吸促進剤
一般的名称ドキサプラム塩酸塩水和物注射液
ドプラム注射液400mg
どぷらむちゅうしゃえき
DOPRAM Injection 400mg
製造販売元/キッセイ薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
交感神経興奮薬
モノアミン酸化酵素阻害剤
血圧上昇をきたすので用量を調節するなど慎重に投与すること。
本剤と相乗的に作用を増強させる。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 てんかんおよび他の痙攣状態の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 2.2 呼吸筋・胸郭・胸膜などの異常により換気能力の低下している患者[本剤の効果が期待できず、レスピレータによる補助が必要である。][9.1.2 参照]
- 2.3 重症の高血圧症および脳血管障害患者[過度の昇圧、脳血管収縮・脳血流の減少を起こすおそれがある。][9.1.6 参照]
- 2.4 冠動脈疾患、明瞭な代償不全性心不全患者[頻脈・不整脈を起こすおそれがある。][9.1.4 参照]
- 2.5 新生児、低出生体重児(早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)の患児を除く)[9.7.2 参照]
- 2.6 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.7 壊死性腸炎又はその疑いのある患児[壊死性腸炎が悪化又は発症するおそれがある。][11.1.2 参照],[13.1.2 参照]
6. 用法及び用量
-
〈下記の状態における呼吸抑制ならびに覚醒遅延〉
-
・麻酔時:
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5~1.0mg/kgを徐々に静注する。
なお、必要に応じて5分間隔で通常量を投与し、総投与量は2.0mg/kgまでとする。
点滴静注の場合は、はじめ約5mg/minの速度で投与し、患者の状態に応じて注入速度を適宜調節する。
なお、総投与量は5.0mg/kgまでとする。
-
・中枢神経系抑制剤による中毒時:
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5~2.0mg/kgを徐々に静注する。初回投与に反応があった患者には維持量として、必要に応じて通常量を5~10分間隔で投与し、ついで1~2時間間隔で投与を繰り返す。
点滴静注の場合は症状に応じて1.0~3.0mg/kg/hrの速度で投与する。
-
・麻酔時:
-
〈遷延性無呼吸の鑑別診断〉
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0~2.0mg/kgを静注する。
本剤の投与により呼吸興奮が十分生じない場合は呼吸抑制の原因が筋弛緩剤の残存効果によることを考慮する。
-
〈急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患〉
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0~2.0mg/kg/hrの速度で点滴静注する。
本剤投与開始後1~2時間は、動脈血液ガスを30分毎に測定し、血液ガスの改善がみられないか、悪化する場合にはレスピレータの使用を考慮する。本剤投与により血液ガスの改善がみられ、重篤な副作用が生じなければ投与を継続してもよい。動脈血液ガス分圧の測定は適宜行い、血液ガスが適当なレベルに達したら投与を中断し、酸素吸入は必要に応じて継続する。本剤注入中断後、PaCO2が上昇した場合には本剤の再投与を考慮する。
なお、本剤の1日の最大投与量は2400mgである。
-
〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として初回投与量1.5mg/kgを1時間かけて点滴静注し、その後、維持投与として0.2mg/kg/hrの速度で点滴静注する。なお、十分な効果が得られない場合は、0.4mg/kg/hrまで適宜増量する。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 脳浮腫患者
脳血管収縮・脳血流の減少を起こすことがある。
-
9.1.2 気管支痙攣患者(呼吸筋・胸郭・胸膜などの異常により換気能力の低下している患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。[2.2 参照]
-
9.1.3 重症の頻脈、不整脈の患者
症状を悪化させるおそれがある。
-
9.1.4 心不全の患者(明瞭な代償不全性心不全の患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。[2.4 参照]
-
9.1.5 甲状腺機能亢進症の患者
症状を悪化させるおそれがある。
-
9.1.6 高血圧症の患者(重症の高血圧症患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。[2.3 参照]
-
9.1.7 *褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者
急激な昇圧発作を起こすおそれがある。
-
9.1.8 胃潰瘍疾患患者および胃の手術を受ける患者
基礎胃液分泌を刺激するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
-
〈効能共通〉
乳児、幼児、小児を対象とした臨床試験は実施していない。
投与しないこと。新生児、低出生体重児における未熟児無呼吸発作以外の疾患を対象とした臨床試験は実施していない。[2.5 参照]
-
〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉
ドキサプラム及びその代謝物の血中濃度が上昇する可能性があり1) ,2) ,3) ,4) 、壊死性腸炎等の重篤な胃腸障害を含む副作用が発現するおそれがある。[11.1.2 参照],[13.1.2 参照]
9.8 高齢者
用量ならびに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈効能共通〉
このような症状が認められた場合には減量、投与速度の低減、休薬など適切な処置を行うこと。
-
〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉
本剤投与中は全身状態を十分に観察し、このような症状が認められた場合には直ちに投与を中止した上で、適切な処置を行うこと。[2.7 参照],[9.7.3 参照],[13.1.2 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
循環器 |
頻脈、不整脈、血圧上昇 |
|||
血液 |
赤血球数減少、ヘマトクリット値減少 |
|||
消化器 |
嘔気・嘔吐 |
下痢 |
||
肝臓 |
AST上昇、ALT上昇 |
|||
泌尿器 |
尿意、尿蛋白、BUN上昇 |
|||
過敏症 |
熱感・ほてり |
発汗、紅斑・発赤 |
||
その他 |
体動、バッキング、唾液又は気管の分泌亢進 |
嚥下運動、まばたき、息苦しさ、不安感、頭痛、胸部苦悶感、口渇感、不穏、顔をしかめる |
咳嗽、流涎、流涙 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
- 13.1.2 本剤による壊死性腸炎等の重篤な胃腸障害の発現は、1mg/kg/hr以上の高用量投与において多く認められており、死亡例も発現している5) 。また、ドキサプラムの血中濃度が5μg/mLを超える場合に、胃腸障害等を含む副作用の発現率が上昇するとの報告がある6) 。[2.7 参照],[9.7.3 参照],[11.1.2 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 てんかんおよび他の痙攣状態の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 2.2 呼吸筋・胸郭・胸膜などの異常により換気能力の低下している患者[本剤の効果が期待できず、レスピレータによる補助が必要である。][9.1.2 参照]
- 2.3 重症の高血圧症および脳血管障害患者[過度の昇圧、脳血管収縮・脳血流の減少を起こすおそれがある。][9.1.6 参照]
- 2.4 冠動脈疾患、明瞭な代償不全性心不全患者[頻脈・不整脈を起こすおそれがある。][9.1.4 参照]
- 2.5 新生児、低出生体重児(早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)の患児を除く)[9.7.2 参照]
- 2.6 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.7 壊死性腸炎又はその疑いのある患児[壊死性腸炎が悪化又は発症するおそれがある。][11.1.2 参照],[13.1.2 参照]
6. 用法及び用量
-
〈下記の状態における呼吸抑制ならびに覚醒遅延〉
-
・麻酔時:
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5~1.0mg/kgを徐々に静注する。
なお、必要に応じて5分間隔で通常量を投与し、総投与量は2.0mg/kgまでとする。
点滴静注の場合は、はじめ約5mg/minの速度で投与し、患者の状態に応じて注入速度を適宜調節する。
なお、総投与量は5.0mg/kgまでとする。
-
・中枢神経系抑制剤による中毒時:
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5~2.0mg/kgを徐々に静注する。初回投与に反応があった患者には維持量として、必要に応じて通常量を5~10分間隔で投与し、ついで1~2時間間隔で投与を繰り返す。
点滴静注の場合は症状に応じて1.0~3.0mg/kg/hrの速度で投与する。
-
・麻酔時:
-
〈遷延性無呼吸の鑑別診断〉
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0~2.0mg/kgを静注する。
本剤の投与により呼吸興奮が十分生じない場合は呼吸抑制の原因が筋弛緩剤の残存効果によることを考慮する。
-
〈急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患〉
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0~2.0mg/kg/hrの速度で点滴静注する。
本剤投与開始後1~2時間は、動脈血液ガスを30分毎に測定し、血液ガスの改善がみられないか、悪化する場合にはレスピレータの使用を考慮する。本剤投与により血液ガスの改善がみられ、重篤な副作用が生じなければ投与を継続してもよい。動脈血液ガス分圧の測定は適宜行い、血液ガスが適当なレベルに達したら投与を中断し、酸素吸入は必要に応じて継続する。本剤注入中断後、PaCO2が上昇した場合には本剤の再投与を考慮する。
なお、本剤の1日の最大投与量は2400mgである。
-
〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉
通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として初回投与量1.5mg/kgを1時間かけて点滴静注し、その後、維持投与として0.2mg/kg/hrの速度で点滴静注する。なお、十分な効果が得られない場合は、0.4mg/kg/hrまで適宜増量する。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 脳浮腫患者
脳血管収縮・脳血流の減少を起こすことがある。
-
9.1.2 気管支痙攣患者(呼吸筋・胸郭・胸膜などの異常により換気能力の低下している患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。[2.2 参照]
-
9.1.3 重症の頻脈、不整脈の患者
症状を悪化させるおそれがある。
-
9.1.4 心不全の患者(明瞭な代償不全性心不全の患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。[2.4 参照]
-
9.1.5 甲状腺機能亢進症の患者
症状を悪化させるおそれがある。
-
9.1.6 高血圧症の患者(重症の高血圧症患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。[2.3 参照]
-
9.1.7 *褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者
急激な昇圧発作を起こすおそれがある。
-
9.1.8 胃潰瘍疾患患者および胃の手術を受ける患者
基礎胃液分泌を刺激するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
-
〈効能共通〉
乳児、幼児、小児を対象とした臨床試験は実施していない。
投与しないこと。新生児、低出生体重児における未熟児無呼吸発作以外の疾患を対象とした臨床試験は実施していない。[2.5 参照]
-
〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉
ドキサプラム及びその代謝物の血中濃度が上昇する可能性があり1) ,2) ,3) ,4) 、壊死性腸炎等の重篤な胃腸障害を含む副作用が発現するおそれがある。[11.1.2 参照],[13.1.2 参照]
9.8 高齢者
用量ならびに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈効能共通〉
このような症状が認められた場合には減量、投与速度の低減、休薬など適切な処置を行うこと。
-
〈早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)〉
本剤投与中は全身状態を十分に観察し、このような症状が認められた場合には直ちに投与を中止した上で、適切な処置を行うこと。[2.7 参照],[9.7.3 参照],[13.1.2 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
循環器 |
頻脈、不整脈、血圧上昇 |
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血液 |
赤血球数減少、ヘマトクリット値減少 |
|||
消化器 |
嘔気・嘔吐 |
下痢 |
||
肝臓 |
AST上昇、ALT上昇 |
|||
泌尿器 |
尿意、尿蛋白、BUN上昇 |
|||
過敏症 |
熱感・ほてり |
発汗、紅斑・発赤 |
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その他 |
体動、バッキング、唾液又は気管の分泌亢進 |
嚥下運動、まばたき、息苦しさ、不安感、頭痛、胸部苦悶感、口渇感、不穏、顔をしかめる |
咳嗽、流涎、流涙 |
13. 過量投与
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13.1 症状
- 13.1.2 本剤による壊死性腸炎等の重篤な胃腸障害の発現は、1mg/kg/hr以上の高用量投与において多く認められており、死亡例も発現している5) 。また、ドキサプラムの血中濃度が5μg/mLを超える場合に、胃腸障害等を含む副作用の発現率が上昇するとの報告がある6) 。[2.7 参照],[9.7.3 参照],[11.1.2 参照]