薬効分類名高リン血症治療剤(リン結合性ポリマー)
一般的名称セベラマー塩酸塩
フォスブロック錠250mg
PHOSBLOCK Tablets
製造販売元/協和キリン株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
シプロフロキサシン
健康成人における本剤とシプロフロキサシンの同時経口投与試験の結果、シプロフロキサシンのバイオアベイラビリティが低下したとの報告がある。
機序は不明である。
甲状腺ホルモン製剤
- レボチロキシン等
本剤とレボチロキシンとの併用患者において、甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度が上昇したとの報告がある。
消化管内で左記薬剤と結合し、吸収を抑制すると考えられている。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 腸閉塞の患者[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
4. 効能又は効果
下記患者における高リン血症の改善
透析中の慢性腎不全患者
5. 効能又は効果に関連する注意
本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないため、食事療法等によるリン摂取制限を考慮すること。
6. 用法及び用量
通常、成人には、セベラマー塩酸塩として1回1~2gを1日3回食直前に経口投与する。
なお、年齢、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日9gとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 沈降炭酸カルシウムを使用していない場合
血清リン濃度が8.0mg/dL未満の場合は1回1gから、8.0mg/dL以上の場合は1回2gから投与を開始し、その後血清リン濃度の程度により適宜増減する。
-
7.2 沈降炭酸カルシウムから切り替える場合
沈降炭酸カルシウムの投与量が1日3g未満の場合は1回1gから、1日3g以上の場合は1回2gから投与を開始し、その後血清リン濃度の程度により適宜増減する。
-
7.3 投与量の増減方法
投与量は血清リン濃度が6.0mg/dL未満となるよう、以下の基準を目安に適宜増減する。
血清リン濃度
投与量増減方法
6.0mg/dL以上
1回0.25~0.5g(1~2錠)増量する
4.0~6.0mg/dL
投与量を維持する
4.0mg/dL未満
1回0.25~0.5g(1~2錠)減量する
8. 重要な基本的注意
- 8.1 腸管穿孔、腸閉塞があらわれることがあるので、以下の点に留意すること。[2.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[11.1.1 参照],[11.1.5 参照]
- 8.2 本剤の使用にあたっては、定期的に血清リン及び血清カルシウム濃度を測定すること。低カルシウム血症の発現あるいは発現のおそれがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与を考慮すること。
- 8.3 本剤の使用にあたっては、定期的に血清クロル濃度及び血清重炭酸濃度を測定すること。過塩素血症性アシドーシスの発現あるいは発現のおそれがある場合にはその補正を考慮すること。
- 8.4 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)あるいは葉酸塩の吸収阻害が起こる可能性があるので、観察を十分に行い、長期間投与の際にはこれらの補給を考慮すること。[9.1.7 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 腸管狭窄のある患者又は便秘のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。[2.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.2 腸管憩室のある患者
腸管穿孔を起こした例が報告されている。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
-
9.1.3 腹部手術歴のある患者
腸閉塞を起こした例が報告されている。[8.1 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.4 痔疾患のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化させるおそれがある。[8.1 参照]
-
9.1.5 消化管潰瘍又はその既往歴のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化又は再発させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.3 参照],[11.1.5 参照]
-
9.1.6 重度の消化管運動障害を有する患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.5 参照]
-
9.1.7 出血傾向を有する患者
ビタミンKの吸収阻害により出血傾向を増強するおそれがある。[8.4 参照]
-
9.1.8 胃又は腸切除術の既往歴のある患者
これらの患者は臨床試験では除外されている。
-
9.1.9 嚥下障害を有する患者
これらの患者は臨床試験では除外されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
消化器症状等の副作用に注意すること。高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者との間に差は認められていないが、一般に生理機能が低下している。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
本剤は同時に経口投与された場合に、併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある。抗てんかん剤、不整脈用剤等安全性及び有効性に臨床上重大な影響を及ぼす可能性のある経口薬剤を併用する場合は、可能な限り間隔をあけて投与し、併用薬の作用の変化についても慎重に観察すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
シプロフロキサシン |
健康成人における本剤とシプロフロキサシンの同時経口投与試験の結果、シプロフロキサシンのバイオアベイラビリティが低下したとの報告がある1) 。 |
機序は不明である。 |
本剤とレボチロキシンとの併用患者において、甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度が上昇したとの報告がある。 |
消化管内で左記薬剤と結合し、吸収を抑制すると考えられている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 腸管穿孔、腸閉塞(いずれも頻度不明)
腸管穿孔、腸閉塞の病態を疑わせる高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、速やかに投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を実施し、適切な処置を行うこと。[2.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.2 憩室炎、虚血性腸炎(いずれも頻度不明)
憩室炎、虚血性腸炎の病態が進行し腸管穿孔等の重篤な状態に至らぬよう、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照]
-
11.1.3 消化管出血(0.3%)、消化管潰瘍(0.1%)
吐血、下血及び胃、十二指腸、結腸、直腸等の潰瘍があらわれることがある。[9.1.5 参照]
-
11.1.4 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
- 11.1.5 便秘・便秘増悪(24.9%)、腹痛(3.2%)、腹部膨満(7.9%)
11.2 その他の副作用
1~5%未満 |
0.5~1%未満 |
0.5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
消化器 |
悪心、腹部不快感、下痢・軟便、消化不良、嘔吐 |
食欲不振、胃炎・胃炎増悪 |
痔核、おくび、嚥下障害 |
|
肝臓 |
肝機能異常(ALT、LDH、総胆汁酸の上昇) |
|||
代謝 |
血中カルシウム減少 |
Al-Pの上昇 |
血中重炭酸塩減少、血液pH低下、ビタミンK上昇、ビタミンK減少、血中亜鉛減少、血中銅減少、ビタミンA上昇、低比重リポ蛋白減少、トリグリセリド上昇、PO2上昇、鉄代謝障害 |
水分過負荷 |
血液 |
貧血 |
|||
皮膚 |
そう痒症、発疹 |
|||
内分泌 |
上皮小体ホルモン上昇 |
|||
骨格・筋 |
関節痛 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 腸閉塞の患者[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
4. 効能又は効果
下記患者における高リン血症の改善
透析中の慢性腎不全患者
5. 効能又は効果に関連する注意
本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないため、食事療法等によるリン摂取制限を考慮すること。
6. 用法及び用量
通常、成人には、セベラマー塩酸塩として1回1~2gを1日3回食直前に経口投与する。
なお、年齢、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日9gとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 沈降炭酸カルシウムを使用していない場合
血清リン濃度が8.0mg/dL未満の場合は1回1gから、8.0mg/dL以上の場合は1回2gから投与を開始し、その後血清リン濃度の程度により適宜増減する。
-
7.2 沈降炭酸カルシウムから切り替える場合
沈降炭酸カルシウムの投与量が1日3g未満の場合は1回1gから、1日3g以上の場合は1回2gから投与を開始し、その後血清リン濃度の程度により適宜増減する。
-
7.3 投与量の増減方法
投与量は血清リン濃度が6.0mg/dL未満となるよう、以下の基準を目安に適宜増減する。
血清リン濃度
投与量増減方法
6.0mg/dL以上
1回0.25~0.5g(1~2錠)増量する
4.0~6.0mg/dL
投与量を維持する
4.0mg/dL未満
1回0.25~0.5g(1~2錠)減量する
8. 重要な基本的注意
- 8.1 腸管穿孔、腸閉塞があらわれることがあるので、以下の点に留意すること。[2.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[11.1.1 参照],[11.1.5 参照]
- 8.2 本剤の使用にあたっては、定期的に血清リン及び血清カルシウム濃度を測定すること。低カルシウム血症の発現あるいは発現のおそれがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与を考慮すること。
- 8.3 本剤の使用にあたっては、定期的に血清クロル濃度及び血清重炭酸濃度を測定すること。過塩素血症性アシドーシスの発現あるいは発現のおそれがある場合にはその補正を考慮すること。
- 8.4 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)あるいは葉酸塩の吸収阻害が起こる可能性があるので、観察を十分に行い、長期間投与の際にはこれらの補給を考慮すること。[9.1.7 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 腸管狭窄のある患者又は便秘のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。[2.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.2 腸管憩室のある患者
腸管穿孔を起こした例が報告されている。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
-
9.1.3 腹部手術歴のある患者
腸閉塞を起こした例が報告されている。[8.1 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.4 痔疾患のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化させるおそれがある。[8.1 参照]
-
9.1.5 消化管潰瘍又はその既往歴のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化又は再発させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.3 参照],[11.1.5 参照]
-
9.1.6 重度の消化管運動障害を有する患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化させるおそれがある。[8.1 参照],[11.1.5 参照]
-
9.1.7 出血傾向を有する患者
ビタミンKの吸収阻害により出血傾向を増強するおそれがある。[8.4 参照]
-
9.1.8 胃又は腸切除術の既往歴のある患者
これらの患者は臨床試験では除外されている。
-
9.1.9 嚥下障害を有する患者
これらの患者は臨床試験では除外されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
消化器症状等の副作用に注意すること。高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者との間に差は認められていないが、一般に生理機能が低下している。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
本剤は同時に経口投与された場合に、併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある。抗てんかん剤、不整脈用剤等安全性及び有効性に臨床上重大な影響を及ぼす可能性のある経口薬剤を併用する場合は、可能な限り間隔をあけて投与し、併用薬の作用の変化についても慎重に観察すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
シプロフロキサシン |
健康成人における本剤とシプロフロキサシンの同時経口投与試験の結果、シプロフロキサシンのバイオアベイラビリティが低下したとの報告がある1) 。 |
機序は不明である。 |
本剤とレボチロキシンとの併用患者において、甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度が上昇したとの報告がある。 |
消化管内で左記薬剤と結合し、吸収を抑制すると考えられている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 腸管穿孔、腸閉塞(いずれも頻度不明)
腸管穿孔、腸閉塞の病態を疑わせる高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、速やかに投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を実施し、適切な処置を行うこと。[2.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.2 憩室炎、虚血性腸炎(いずれも頻度不明)
憩室炎、虚血性腸炎の病態が進行し腸管穿孔等の重篤な状態に至らぬよう、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照]
-
11.1.3 消化管出血(0.3%)、消化管潰瘍(0.1%)
吐血、下血及び胃、十二指腸、結腸、直腸等の潰瘍があらわれることがある。[9.1.5 参照]
-
11.1.4 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
- 11.1.5 便秘・便秘増悪(24.9%)、腹痛(3.2%)、腹部膨満(7.9%)
11.2 その他の副作用
1~5%未満 |
0.5~1%未満 |
0.5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
消化器 |
悪心、腹部不快感、下痢・軟便、消化不良、嘔吐 |
食欲不振、胃炎・胃炎増悪 |
痔核、おくび、嚥下障害 |
|
肝臓 |
肝機能異常(ALT、LDH、総胆汁酸の上昇) |
|||
代謝 |
血中カルシウム減少 |
Al-Pの上昇 |
血中重炭酸塩減少、血液pH低下、ビタミンK上昇、ビタミンK減少、血中亜鉛減少、血中銅減少、ビタミンA上昇、低比重リポ蛋白減少、トリグリセリド上昇、PO2上昇、鉄代謝障害 |
水分過負荷 |
血液 |
貧血 |
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皮膚 |
そう痒症、発疹 |
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内分泌 |
上皮小体ホルモン上昇 |
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骨格・筋 |
関節痛 |