薬効分類名長時間作用型ARB/持続性Ca拮抗薬配合剤

一般的名称イルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩錠

イルアミクス配合錠LD「トーワ」、イルアミクス配合錠HD「トーワ」

ILUAMIX, ILUAMIX

製造販売元/東和薬品株式会社

第3版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
頻度不明
肝臓まわり
0.5~1%未満
肝臓まわり
0.5%未満
肝臓まわり
頻度不明
運動器
0.5%未満
運動器
頻度不明
血液系
0.5%未満
心臓・血管
0.5~1%未満
心臓・血管
0.5%未満
心臓・血管
頻度不明
胃腸・消化器系
0.5%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
脳・神経
0.5~1%未満
めまい・ふらつき頭痛頭重
脳・神経
0.5%未満
脳・神経
頻度不明
もうろう感不眠振戦気分動揺錐体外路症状
内分泌・代謝系
0.5~1%未満
内分泌・代謝系
頻度不明

併用注意

薬剤名等

カリウム保持性利尿剤

  • スピロノラクトン、トリアムテレン等

カリウム補給剤

  • 塩化カリウム
臨床症状・措置方法

血清カリウム値が上昇することがある。

機序・危険因子

機序:イルベサルタンのアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。
危険因子:腎機能障害のある患者

薬剤名等

利尿降圧剤

  • フロセミド、トリクロルメチアジド等

[11.1.3 参照]

臨床症状・措置方法

一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。

機序・危険因子

利尿降圧剤で治療を受けている患者では、体液量の減少によりレニン活性が亢進しており、降圧作用が増強するおそれがある。

薬剤名等

アリスキレンフマル酸塩

臨床症状・措置方法

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

機序・危険因子

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

薬剤名等

アンジオテンシン変換酵素阻害剤

  • エナラプリル、イミダプリル等
臨床症状・措置方法

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

機序・危険因子

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

薬剤名等

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

  • ロキソプロフェン、インドメタシン等
臨床症状・措置方法

イルベサルタンの降圧作用が減弱するおそれがある。

機序・危険因子

血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成阻害により、イルベサルタンの降圧作用を減弱させる可能性がある。

薬剤名等


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

  • ロキソプロフェン、インドメタシン等
臨床症状・措置方法

腎機能が低下している患者では、更に腎機能が悪化するおそれがある。

機序・危険因子

プロスタグランジンの合成阻害により、腎血流量が低下するためと考えられる。

薬剤名等

リチウム

  • 炭酸リチウム
臨床症状・措置方法

イルベサルタンによるリチウム中毒が報告されている。

機序・危険因子

リチウムの再吸収はナトリウムと競合するため、イルベサルタンのナトリウム排泄作用により、リチウムの再吸収が促進されると考えられる。

薬剤名等

降圧作用を有する薬剤

臨床症状・措置方法

降圧作用が増強されるおそれがある。

機序・危険因子

相互に作用を増強するおそれがある。

薬剤名等

CYP3A4阻害剤

  • エリスロマイシン、ジルチアゼム、リトナビル、イトラコナゾール等
臨床症状・措置方法

エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。

機序・危険因子

アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。

薬剤名等

CYP3A4誘導剤

  • リファンピシン等
臨床症状・措置方法

アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。

機序・危険因子

アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。

薬剤名等

グレープフルーツジュース

臨床症状・措置方法

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。

機序・危険因子

グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。

薬剤名等

シンバスタチン

臨床症状・措置方法

アムロジピンとシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。

機序・危険因子

機序は不明である。

薬剤名等

タクロリムス

臨床症状・措置方法

アムロジピンとの併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。

機序・危険因子

アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分又はジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  3. 2.3 アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

イルアミクス配合錠LD「トーワ」

有効成分 1錠中  
日局 イルベサルタン   100mg
日局 アムロジピンベシル酸塩
   6.93mg
(アムロジピンとして   5mg )
添加剤 D-マンニトール、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン
イルアミクス配合錠HD「トーワ」

有効成分 1錠中  
日局 イルベサルタン   100mg
日局 アムロジピンベシル酸塩
   13.87mg
(アムロジピンとして   10mg )
添加剤 D-マンニトール、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄

3.2 製剤の性状

イルアミクス配合錠LD「トーワ」

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色~帯黄白色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 8.1mm
厚さ 3.8mm
質量 175mg
本体
表示
イルアミクス LD トーワ
100 イルベ アムロジ 5
イルアミクス配合錠HD「トーワ」

剤形 フィルムコーティング錠
色調 うすいだいだい色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 8.1mm
厚さ 3.8mm
質量 175mg
本体
表示
イルアミクス HD トーワ
100 イルベ アムロジ 10

4. 効能又は効果

高血圧症

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 過度な血圧低下のおそれ等があり、本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと。
  2. 5.2 原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/5mgへの切り替えを検討すること。
  3. 5.3 原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用若しくは100mg/5mgで血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/10mgへの切り替えを検討すること。

6. 用法及び用量

通常、成人には1日1回1錠(イルベサルタン/アムロジピンとして100mg/5mg又は100mg/10mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。

7. 用法及び用量に関連する注意

以下のイルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩の用法・用量を踏まえ、患者毎に用量を決めること。

  • 〈イルベサルタン〉

    通常、成人にはイルベサルタンとして50~100mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は200mgまでとする。

  • 〈アムロジピンベシル酸塩〉
    • 高血圧症
      通常、成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤はイルベサルタンとアムロジピンの配合剤であり、イルベサルタンとアムロジピン双方の副作用が発現するおそれがあるため、適切に本剤の使用を検討すること。
  2. 8.2 イルベサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中に重篤な肝機能障害があらわれたとの報告がある。肝機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.5 参照]
  3. 8.3 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
  4. 8.4 手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こすおそれがある。
  5. 8.5 アムロジピンは血中濃度半減期が長く投与中止後も緩徐な降圧効果が認められるので、本剤投与中止後に他の降圧剤を使用するときは、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。イルベサルタンによる腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。

  2. 9.1.2 高カリウム血症の患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。イルベサルタンにより高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
    また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。

  3. 9.1.3 脳血管障害のある患者

    過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。

  4. 9.1.4 厳重な減塩療法中の患者

    一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。[11.1.3 参照]

  5. 9.1.5 *心不全のある患者

    *非虚血性心筋症による重度心不全患者1)  を対象とした海外臨床試験において、プラセボ群と比較してアムロジピン投与群で肺水腫の発現頻度が高かったとの報告がある1)

    1) アムロジピンの承認された効能又は効果は「高血圧症」及び「狭心症」である。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重篤な腎機能障害のある患者

    過度の降圧により腎機能を悪化させるおそれがある。

  2. 9.2.2 血液透析中の患者

    一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。[11.1.3 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 肝機能障害のある患者、特に胆汁性肝硬変及び胆汁うっ滞のある患者

    増量時には慎重に投与すること。アムロジピンは主として肝臓で代謝されるため、肝機能障害のある患者では、血中濃度半減期の延長及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大することがある。アムロジピン高用量(10mg)において副作用の発現頻度が高くなる可能性がある。イルベサルタンは主に胆汁中に排泄されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。[11.2 参照],[16.5 参照],[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠する可能性のある女性

    妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を使用し、胎児・新生児への影響(腎不全、頭蓋・肺・腎の形成不全、死亡等)が認められた例が報告されている2) ,3)

    本剤の投与に先立ち、代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。[9.5 参照]

    1. (1) 本剤投与開始前に妊娠していないことを確認すること。本剤投与中も、妊娠していないことを定期的に確認すること。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。
    2. (2) 次の事項について、本剤投与開始時に患者に説明すること。また、投与中も必要に応じ説明すること。
      • 妊娠中に本剤を使用した場合、胎児・新生児に影響を及ぼすリスクがあること。
      • 妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに担当医に相談すること。
      • 妊娠を計画する場合は、担当医に相談すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。アムロジピンは動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが認められている4) [2.2 参照],[9.4.1 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。イルベサルタンでは動物実験(ラット)において乳汁中への移行が認められている。また、動物実験(ラット出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験)の50mg/kg/日以上で哺育期間において出生児の体重増加抑制が認められている。アムロジピンではヒト母乳中へ移行することが報告されている5)

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。アムロジピンは、高齢者での体内動態試験で血中濃度が高く、血中濃度半減期が長くなる傾向が認められている。[16.6.3 参照]

10. 相互作用

  • アムロジピンの代謝には主として薬物代謝酵素CYP3A4が関与していると考えられている。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

アリスキレンフマル酸塩

  • ラジレス

(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
[2.3 参照]

イルベサルタンで非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

カリウム保持性利尿剤

  • スピロノラクトン、トリアムテレン等

カリウム補給剤

  • 塩化カリウム

血清カリウム値が上昇することがある。

機序:イルベサルタンのアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。
危険因子:腎機能障害のある患者

利尿降圧剤

  • フロセミド、トリクロルメチアジド等

[11.1.3 参照]

一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。

利尿降圧剤で治療を受けている患者では、体液量の減少によりレニン活性が亢進しており、降圧作用が増強するおそれがある。

アリスキレンフマル酸塩

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

アンジオテンシン変換酵素阻害剤

  • エナラプリル、イミダプリル等

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

  • ロキソプロフェン、インドメタシン等

イルベサルタンの降圧作用が減弱するおそれがある。

血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成阻害により、イルベサルタンの降圧作用を減弱させる可能性がある。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

  • ロキソプロフェン、インドメタシン等

腎機能が低下している患者では、更に腎機能が悪化するおそれがある。

プロスタグランジンの合成阻害により、腎血流量が低下するためと考えられる。

リチウム

  • 炭酸リチウム

イルベサルタンによるリチウム中毒が報告されている。

リチウムの再吸収はナトリウムと競合するため、イルベサルタンのナトリウム排泄作用により、リチウムの再吸収が促進されると考えられる。

降圧作用を有する薬剤

降圧作用が増強されるおそれがある。

相互に作用を増強するおそれがある。

CYP3A4阻害剤

  • エリスロマイシン、ジルチアゼム、リトナビル、イトラコナゾール等

エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。

アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。

CYP3A4誘導剤

  • リファンピシン等

アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。

アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。

グレープフルーツジュース

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。

グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。

シンバスタチン

アムロジピンとシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。

機序は不明である。

タクロリムス

アムロジピンとの併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。

アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 血管性浮腫(頻度不明)

    **顔面、口唇、咽頭、舌等の腫脹を症状とする血管性浮腫があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。

  2. 11.1.2 高カリウム血症(頻度不明)
  3. 11.1.3 ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)

    冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]

  4. 11.1.4 腎不全(頻度不明)
  5. 11.1.5 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

    AST、ALT、ALP、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2 参照]

  6. 11.1.6 低血糖(頻度不明)

    脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止すること。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。

  7. 11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)

    筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。

  8. 11.1.8 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)
  9. 11.1.9 房室ブロック(頻度不明)

    徐脈、めまい等の初期症状があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

0.5~1%未満

0.5%未満

頻度不明2)

過敏症

発疹、そう痒、じん麻疹、光線過敏症、多形紅斑

**血管炎、血管性浮腫

肝臓

肝機能障害、ALT上昇

AST上昇、ALP上昇、ビリルビン上昇、γ‐GTP上昇

LDH上昇、黄疸、腹水

筋・骨格系

関節痛、筋痙攣、背部痛

筋肉痛、筋力低下、筋緊張亢進

血液

貧血、紫斑、白血球増加

赤血球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、白血球減少、好酸球増加、血小板減少

循環器

浮腫3)

動悸、ほてり(熱感、顔面潮紅等)、失神、頻脈、起立性低血圧、心房細動、胸痛、期外収縮

血圧低下、徐脈、洞房又は房室ブロック、洞停止

消化器

逆流性食道炎、下痢・軟便、口内炎、心窩部痛、便秘、胃腸炎

悪心、嘔吐、胸やけ、胃不快感、口渇、消化不良、排便回数増加、膵炎、腹痛、腹部膨満

腎臓

尿管結石、頻尿・夜間頻尿、クレアチニン上昇

BUN上昇、尿中蛋白陽性、尿沈渣異常、尿潜血陽性、排尿障害

精神神経系

めまい・ふらつき、頭痛・頭重

眠気、しびれ、末梢神経障害

もうろう感、不眠、振戦、気分動揺、錐体外路症状

代謝異常

CK上昇

尿酸上昇、尿中ブドウ糖陽性、糖尿病、コレステロール上昇、血中カリウム減少

血中カリウム上昇、高血糖

その他

脳梗塞、異常感覚、倦怠感、CRP上昇、咳嗽、体重増加、脱毛、脱力感、勃起障害、鼻出血、鼻炎

霧視、味覚異常、発熱、総蛋白減少、耳鳴、疲労、視力異常、呼吸困難、多汗、(連用により)歯肉肥厚、性機能異常、女性化乳房、体重減少、疼痛、皮膚変色

2) イルベサルタン製剤又はアムロジピン製剤で認められている副作用。
3) アムロジピン製剤を増量して10mgを投与した場合に、高い頻度で認められたとの報告がある。[9.3.1 参照]

13. 過量投与

  1. 13.1 症状

    *アムロジピンは、過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下と反射性頻脈を起こすことがある。
    また、非心原性肺水腫が、アムロジピンの過量投与の24~48時間後に発現することがある。なお、循環動態、心拍出量維持を目的とした救急措置(輸液の過負荷等)が要因となる可能性もある。

  2. 13.2 処置

    アムロジピン服用直後に活性炭を投与した場合、アムロジピンのAUCは99%減少し、服用2時間後では49%減少したことから、アムロジピン過量投与時の吸収抑制処置として活性炭投与が有効であると報告されている6) 。イルベサルタン及びアムロジピンは蛋白結合率が高いため、血液透析による除去は有効ではない。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

因果関係は明らかではないが、アムロジピンによる治療中に心筋梗塞や不整脈(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分又はジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  3. 2.3 アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

イルアミクス配合錠LD「トーワ」

有効成分 1錠中  
日局 イルベサルタン   100mg
日局 アムロジピンベシル酸塩
   6.93mg
(アムロジピンとして   5mg )
添加剤 D-マンニトール、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン
イルアミクス配合錠HD「トーワ」

有効成分 1錠中  
日局 イルベサルタン   100mg
日局 アムロジピンベシル酸塩
   13.87mg
(アムロジピンとして   10mg )
添加剤 D-マンニトール、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄

3.2 製剤の性状

イルアミクス配合錠LD「トーワ」

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色~帯黄白色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 8.1mm
厚さ 3.8mm
質量 175mg
本体
表示
イルアミクス LD トーワ
100 イルベ アムロジ 5
イルアミクス配合錠HD「トーワ」

剤形 フィルムコーティング錠
色調 うすいだいだい色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 8.1mm
厚さ 3.8mm
質量 175mg
本体
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イルアミクス HD トーワ
100 イルベ アムロジ 10

4. 効能又は効果

高血圧症

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 過度な血圧低下のおそれ等があり、本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと。
  2. 5.2 原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/5mgへの切り替えを検討すること。
  3. 5.3 原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用若しくは100mg/5mgで血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/10mgへの切り替えを検討すること。

6. 用法及び用量

通常、成人には1日1回1錠(イルベサルタン/アムロジピンとして100mg/5mg又は100mg/10mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。

7. 用法及び用量に関連する注意

以下のイルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩の用法・用量を踏まえ、患者毎に用量を決めること。

  • 〈イルベサルタン〉

    通常、成人にはイルベサルタンとして50~100mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は200mgまでとする。

  • 〈アムロジピンベシル酸塩〉
    • 高血圧症
      通常、成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤はイルベサルタンとアムロジピンの配合剤であり、イルベサルタンとアムロジピン双方の副作用が発現するおそれがあるため、適切に本剤の使用を検討すること。
  2. 8.2 イルベサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中に重篤な肝機能障害があらわれたとの報告がある。肝機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.5 参照]
  3. 8.3 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
  4. 8.4 手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こすおそれがある。
  5. 8.5 アムロジピンは血中濃度半減期が長く投与中止後も緩徐な降圧効果が認められるので、本剤投与中止後に他の降圧剤を使用するときは、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。イルベサルタンによる腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。

  2. 9.1.2 高カリウム血症の患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。イルベサルタンにより高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
    また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。

  3. 9.1.3 脳血管障害のある患者

    過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。

  4. 9.1.4 厳重な減塩療法中の患者

    一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。[11.1.3 参照]

  5. 9.1.5 *心不全のある患者

    *非虚血性心筋症による重度心不全患者1)  を対象とした海外臨床試験において、プラセボ群と比較してアムロジピン投与群で肺水腫の発現頻度が高かったとの報告がある1)

    1) アムロジピンの承認された効能又は効果は「高血圧症」及び「狭心症」である。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重篤な腎機能障害のある患者

    過度の降圧により腎機能を悪化させるおそれがある。

  2. 9.2.2 血液透析中の患者

    一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。[11.1.3 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 肝機能障害のある患者、特に胆汁性肝硬変及び胆汁うっ滞のある患者

    増量時には慎重に投与すること。アムロジピンは主として肝臓で代謝されるため、肝機能障害のある患者では、血中濃度半減期の延長及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大することがある。アムロジピン高用量(10mg)において副作用の発現頻度が高くなる可能性がある。イルベサルタンは主に胆汁中に排泄されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。[11.2 参照],[16.5 参照],[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠する可能性のある女性

    妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を使用し、胎児・新生児への影響(腎不全、頭蓋・肺・腎の形成不全、死亡等)が認められた例が報告されている2) ,3)

    本剤の投与に先立ち、代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。[9.5 参照]

    1. (1) 本剤投与開始前に妊娠していないことを確認すること。本剤投与中も、妊娠していないことを定期的に確認すること。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。
    2. (2) 次の事項について、本剤投与開始時に患者に説明すること。また、投与中も必要に応じ説明すること。
      • 妊娠中に本剤を使用した場合、胎児・新生児に影響を及ぼすリスクがあること。
      • 妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに担当医に相談すること。
      • 妊娠を計画する場合は、担当医に相談すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。アムロジピンは動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが認められている4) [2.2 参照],[9.4.1 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。イルベサルタンでは動物実験(ラット)において乳汁中への移行が認められている。また、動物実験(ラット出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験)の50mg/kg/日以上で哺育期間において出生児の体重増加抑制が認められている。アムロジピンではヒト母乳中へ移行することが報告されている5)

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。アムロジピンは、高齢者での体内動態試験で血中濃度が高く、血中濃度半減期が長くなる傾向が認められている。[16.6.3 参照]

10. 相互作用

  • アムロジピンの代謝には主として薬物代謝酵素CYP3A4が関与していると考えられている。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

アリスキレンフマル酸塩

  • ラジレス

(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
[2.3 参照]

イルベサルタンで非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

カリウム保持性利尿剤

  • スピロノラクトン、トリアムテレン等

カリウム補給剤

  • 塩化カリウム

血清カリウム値が上昇することがある。

機序:イルベサルタンのアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。
危険因子:腎機能障害のある患者

利尿降圧剤

  • フロセミド、トリクロルメチアジド等

[11.1.3 参照]

一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがある。

利尿降圧剤で治療を受けている患者では、体液量の減少によりレニン活性が亢進しており、降圧作用が増強するおそれがある。

アリスキレンフマル酸塩

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

アンジオテンシン変換酵素阻害剤

  • エナラプリル、イミダプリル等

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

  • ロキソプロフェン、インドメタシン等

イルベサルタンの降圧作用が減弱するおそれがある。

血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成阻害により、イルベサルタンの降圧作用を減弱させる可能性がある。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

  • ロキソプロフェン、インドメタシン等

腎機能が低下している患者では、更に腎機能が悪化するおそれがある。

プロスタグランジンの合成阻害により、腎血流量が低下するためと考えられる。

リチウム

  • 炭酸リチウム

イルベサルタンによるリチウム中毒が報告されている。

リチウムの再吸収はナトリウムと競合するため、イルベサルタンのナトリウム排泄作用により、リチウムの再吸収が促進されると考えられる。

降圧作用を有する薬剤

降圧作用が増強されるおそれがある。

相互に作用を増強するおそれがある。

CYP3A4阻害剤

  • エリスロマイシン、ジルチアゼム、リトナビル、イトラコナゾール等

エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。

アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。

CYP3A4誘導剤

  • リファンピシン等

アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。

アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。

グレープフルーツジュース

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。

グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。

シンバスタチン

アムロジピンとシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。

機序は不明である。

タクロリムス

アムロジピンとの併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。

アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 血管性浮腫(頻度不明)

    **顔面、口唇、咽頭、舌等の腫脹を症状とする血管性浮腫があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。

  2. 11.1.2 高カリウム血症(頻度不明)
  3. 11.1.3 ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)

    冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]

  4. 11.1.4 腎不全(頻度不明)
  5. 11.1.5 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

    AST、ALT、ALP、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2 参照]

  6. 11.1.6 低血糖(頻度不明)

    脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止すること。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。

  7. 11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)

    筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。

  8. 11.1.8 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)
  9. 11.1.9 房室ブロック(頻度不明)

    徐脈、めまい等の初期症状があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

0.5~1%未満

0.5%未満

頻度不明2)

過敏症

発疹、そう痒、じん麻疹、光線過敏症、多形紅斑

**血管炎、血管性浮腫

肝臓

肝機能障害、ALT上昇

AST上昇、ALP上昇、ビリルビン上昇、γ‐GTP上昇

LDH上昇、黄疸、腹水

筋・骨格系

関節痛、筋痙攣、背部痛

筋肉痛、筋力低下、筋緊張亢進

血液

貧血、紫斑、白血球増加

赤血球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、白血球減少、好酸球増加、血小板減少

循環器

浮腫3)

動悸、ほてり(熱感、顔面潮紅等)、失神、頻脈、起立性低血圧、心房細動、胸痛、期外収縮

血圧低下、徐脈、洞房又は房室ブロック、洞停止

消化器

逆流性食道炎、下痢・軟便、口内炎、心窩部痛、便秘、胃腸炎

悪心、嘔吐、胸やけ、胃不快感、口渇、消化不良、排便回数増加、膵炎、腹痛、腹部膨満

腎臓

尿管結石、頻尿・夜間頻尿、クレアチニン上昇

BUN上昇、尿中蛋白陽性、尿沈渣異常、尿潜血陽性、排尿障害

精神神経系

めまい・ふらつき、頭痛・頭重

眠気、しびれ、末梢神経障害

もうろう感、不眠、振戦、気分動揺、錐体外路症状

代謝異常

CK上昇

尿酸上昇、尿中ブドウ糖陽性、糖尿病、コレステロール上昇、血中カリウム減少

血中カリウム上昇、高血糖

その他

脳梗塞、異常感覚、倦怠感、CRP上昇、咳嗽、体重増加、脱毛、脱力感、勃起障害、鼻出血、鼻炎

霧視、味覚異常、発熱、総蛋白減少、耳鳴、疲労、視力異常、呼吸困難、多汗、(連用により)歯肉肥厚、性機能異常、女性化乳房、体重減少、疼痛、皮膚変色

2) イルベサルタン製剤又はアムロジピン製剤で認められている副作用。
3) アムロジピン製剤を増量して10mgを投与した場合に、高い頻度で認められたとの報告がある。[9.3.1 参照]

13. 過量投与

  1. 13.1 症状

    *アムロジピンは、過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下と反射性頻脈を起こすことがある。
    また、非心原性肺水腫が、アムロジピンの過量投与の24~48時間後に発現することがある。なお、循環動態、心拍出量維持を目的とした救急措置(輸液の過負荷等)が要因となる可能性もある。

  2. 13.2 処置

    アムロジピン服用直後に活性炭を投与した場合、アムロジピンのAUCは99%減少し、服用2時間後では49%減少したことから、アムロジピン過量投与時の吸収抑制処置として活性炭投与が有効であると報告されている6) 。イルベサルタン及びアムロジピンは蛋白結合率が高いため、血液透析による除去は有効ではない。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

因果関係は明らかではないが、アムロジピンによる治療中に心筋梗塞や不整脈(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
872149
ブランドコード
2149118F1151, 2149118F2158
承認番号
23000AMX00411, 23000AMX00410
販売開始年月
2018-06, 2018-06
貯法
室温保存、室温保存
有効期間
3年、3年
規制区分
2, 12, 2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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