薬効分類名持続性AT₁レセプターブロッカー

一般的名称アジルサルタン錠/アジルサルタン顆粒

アジルバ錠10mg、アジルバ錠20mg、アジルバ錠40mg、アジルバ顆粒1%

あじるばじょう10mg、あじるばじょう20mg、あじるばじょう40mg、あじるばかりゅう1%

AZILVA Tablets 10mg, AZILVA Tablets 20mg, AZILVA Tablets 40mg, AZILVA Granules 1%

製造販売元/武田薬品工業株式会社

第6版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
頻度不明
心臓・血管
0.1~5%未満
脳・神経
0.1~5%未満
内分泌・代謝系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
肝臓まわり
0.1~5%未満
腎・尿路
0.1~5%未満
その他
0.1~5%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

カリウム保持性利尿剤

  • スピロノラクトン、
  • トリアムテレン、
  • エプレレノン等

カリウム補給剤

  • 塩化カリウム等

[9.7.3 参照]

臨床症状・措置方法

血清カリウム値が上昇することがある。

機序・危険因子

本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる。
危険因子:特に腎機能障害のある患者

薬剤名等

利尿降圧剤

  • フロセミド、
  • トリクロルメチアジド等

[11.1.2 参照]

臨床症状・措置方法

本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがある。本剤の投与を低用量から開始するなど、注意すること。

機序・危険因子

利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。

薬剤名等

アリスキレンフマル酸塩

臨床症状・措置方法

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

機序・危険因子

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

薬剤名等

アンジオテンシン変換酵素阻害剤

臨床症状・措置方法

腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

機序・危険因子

レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

薬剤名等

リチウム

臨床症状・措置方法

リチウム中毒が起こるおそれがある。

機序・危険因子

腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される。

薬剤名等

非ステロイド性消炎鎮痛剤
(NSAIDs)

  • インドメタシン等
臨床症状・措置方法

降圧作用が減弱することがある。

機序・危険因子

非ステロイド性消炎鎮痛剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害することから、降圧作用を減弱させる可能性がある。

薬剤名等

非ステロイド性消炎鎮痛剤
(NSAIDs)

  • インドメタシン等
臨床症状・措置方法

腎機能障害のある患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。

機序・危険因子

非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  3. 2.3 アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

アジルバ錠10mg

有効成分 1錠中
アジルサルタン   10㎎
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄
アジルバ錠20mg

有効成分 1錠中
アジルサルタン   20㎎
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、結晶セルロース、三二酸化鉄
アジルバ錠40mg

有効成分 1錠中
アジルサルタン   40㎎
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、結晶セルロース、黄色三二酸化鉄
アジルバ顆粒1%

有効成分 1g中
アジルサルタン   10mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、スクラロース、ヒプロメロース、タルク、酸化チタン、エリスリトール、軽質無水ケイ酸

3.2 製剤の性状

アジルバ錠10mg

剤形 フィルムコーティング錠
大きさ 長径 8.2mm
短径 4.7mm
厚さ 約3.1mm
質量 約104mg
微黄赤色
製剤表示 アジルバ10
形状(上面)                                        
形状(下面)                                        
形状(側面)                                        
アジルバ錠20mg

剤形 両面割線入りのフィルムコーティング錠
大きさ 長径 9.1mm
短径 5.1mm
厚さ 約3.3mm
質量 約135mg
微赤色
製剤表示 アジルバ20
形状(上面)                                        
形状(下面)                                        
形状(側面)                                        
アジルバ錠40mg

剤形 両面割線入りのフィルムコーティング錠
大きさ 長径 9.1mm
短径 5.1mm
厚さ 約3.3mm
質量 約135mg
黄色
製剤表示 アジルバ40
形状(上面)                                        
形状(下面)                                        
形状(側面)                                        
アジルバ顆粒1%

剤形 コーティング顆粒
白色

4. 効能又は効果

高血圧症

6. 用法及び用量

  • 〈製剤共通〉
    〈成人〉
    通常、成人にはアジルサルタンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は40mgとする。
    〈小児〉
    通常、6歳以上の小児には、アジルサルタンとして体重50kg未満の場合は2.5mg、体重50kg以上の場合は5mgの1日1回経口投与から開始する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は体重50kg未満の場合は20mg、体重50kg以上の場合は40mgとする。
  • *〈アジルバ錠10mg、20mg、アジルバ顆粒1%〉
    〈小児〉
    通常、2歳以上6歳未満の小児には、アジルサルタンとして0.1mg/kg(最大2.5mg)の1日1回経口投与から開始する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は0.8mg/kg(最大20mg)とする。

7. 用法及び用量に関連する注意

成人では、本剤の降圧効果を考慮し、本剤適用の可否を慎重に判断するとともに、20mgより低用量からの開始も考慮すること。[17.1.1 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
  2. 8.2 手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性がある。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。

  2. 9.1.2 高カリウム血症の患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
    また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。

  3. 9.1.3 脳血管障害のある患者

    過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。

  4. 9.1.4 厳重な減塩療法中の患者

    低用量から投与を開始するなど、慎重に投与すること。急激な血圧の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]

  5. 9.1.5 薬剤過敏症の既往歴のある患者

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重篤な腎機能障害(eGFR 15mL/min/1.73m2未満)のある患者

    低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うなど慎重に投与すること。腎機能を悪化させるおそれがある。血中濃度の上昇が認められた。[9.7.3 参照],[16.6.1 参照]

  2. 9.2.2 血液透析中の患者

    低用量から投与を開始するなど、慎重に投与すること。急激な血圧の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類スコア:7~9)で血中濃度の上昇が報告されている。臨床試験では、高度な肝機能障害患者(Child-Pugh分類スコア:10以上)は除外されていた。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1 妊娠する可能性のある女性

    妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を使用し、胎児・新生児への影響(腎不全、頭蓋・肺・腎の形成不全、死亡等)が認められた例が報告されている1) ,2)

    本剤の投与に先立ち、代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。[9.5 参照]

    1. (1) 本剤投与開始前に妊娠していないことを確認すること。本剤投与中も、妊娠していないことを定期的に確認すること。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。
    2. (2) 次の事項について、本剤投与開始時に患者に説明すること。また、投与中も必要に応じ説明すること。
      • 妊娠中に本剤を使用した場合、胎児・新生児に影響を及ぼすリスクがあること。
      • 妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに担当医に相談すること。
      • 妊娠を計画する場合は、担当医に相談すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。[2.2 参照],[9.4.1 参照]

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。ラットの周産期及び授乳期に本剤を強制経口投与すると、0.3㎎/㎏/日以上の群で出生児に腎盂拡張が認められ、10㎎/㎏/日以上で体重増加の抑制が認められている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1 *低出生体重児、新生児、乳児、2歳未満の幼児又は体重8.8kg未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
  2. 9.7.2 eGFRが30mL/min/1.73m2未満もしくは透析を受けている小児等を対象とした臨床試験は実施していない。[9.7.3 参照]
  3. 9.7.3 腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多い。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。[9.2.1 参照],[9.7.2 参照],[10.2 参照]

9.8 高齢者

低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。

10. 相互作用

    10.1 併用禁忌(併用しないこと)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    アリスキレンフマル酸塩

    • ラジレス

    (糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)

                      [2.3 参照]                 

    非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。

    レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    カリウム保持性利尿剤

    • スピロノラクトン、
    • トリアムテレン、
    • エプレレノン等

    カリウム補給剤

    • 塩化カリウム等

                      [9.7.3 参照]                 

    血清カリウム値が上昇することがある。

    本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる。
    危険因子:特に腎機能障害のある患者

    利尿降圧剤

    • フロセミド、
    • トリクロルメチアジド等

                      [11.1.2 参照]                 

    本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがある。本剤の投与を低用量から開始するなど、注意すること。

    利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。

    アリスキレンフマル酸塩

    腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

    レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

    アンジオテンシン変換酵素阻害剤

    腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

    レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

    リチウム

    リチウム中毒が起こるおそれがある。

    腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤
    (NSAIDs)

    • インドメタシン等

    降圧作用が減弱することがある。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害することから、降圧作用を減弱させる可能性がある。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤
    (NSAIDs)

    • インドメタシン等

    腎機能障害のある患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 血管性浮腫(頻度不明)

      **顔面、口唇、舌、咽・喉頭等の腫脹を症状とする血管性浮腫があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。

    2. 11.1.2 ショック、失神、意識消失(頻度不明)

      冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]

    3. 11.1.3 急性腎障害(頻度不明)
    4. 11.1.4 高カリウム血症(頻度不明)
    5. 11.1.5 肝機能障害(頻度不明)

      AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。

    6. 11.1.6 横紋筋融解症(頻度不明)

      筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    頻度不明

    過敏症

    発疹、湿疹、そう痒

    循環器

    めまい

    精神神経系

    頭痛

    代謝異常

    血中カリウム上昇、血中尿酸上昇

    消化器

    下痢

    肝臓

    ALT、ASTの上昇

    腎臓

    BUN、クレアチニンの上昇

    その他

    血中CK上昇

    咳嗽

    13. 過量投与

    1. 13.1 処置

      アジルサルタン及び代謝物M-Ⅱは、透析により除去されない。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    〈錠〉
    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.2 非臨床試験に基づく情報

    *臓器が未成熟な時期の幼若ラットにアジルサルタンメドキソミル注1)及び/又はアジルサルタンの代謝物M-Ⅱを投与した毒性試験において、生後7日から生後97日まで1日1回経口投与した結果、水腎症(腎盂の拡張、好塩基性尿細管、間質の線維化、リンパ球浸潤)、小葉間動脈の中膜肥厚、傍糸球体細胞の肥大及び心臓の壁内冠状動脈の中膜肥厚が認められ、また、生後14日から生後27日まで1日1回経口投与した結果、腎臓の乳頭浮腫が認められた3)

    注1)アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
    3. 2.3 アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[10.1 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    アジルバ錠10mg

    有効成分 1錠中
    アジルサルタン   10㎎
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄
    アジルバ錠20mg

    有効成分 1錠中
    アジルサルタン   20㎎
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、結晶セルロース、三二酸化鉄
    アジルバ錠40mg

    有効成分 1錠中
    アジルサルタン   40㎎
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、結晶セルロース、黄色三二酸化鉄
    アジルバ顆粒1%

    有効成分 1g中
    アジルサルタン   10mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、スクラロース、ヒプロメロース、タルク、酸化チタン、エリスリトール、軽質無水ケイ酸

    3.2 製剤の性状

    アジルバ錠10mg

    剤形 フィルムコーティング錠
    大きさ 長径 8.2mm
    短径 4.7mm
    厚さ 約3.1mm
    質量 約104mg
    微黄赤色
    製剤表示 アジルバ10
    形状(上面)                                        
    形状(下面)                                        
    形状(側面)                                        
    アジルバ錠20mg

    剤形 両面割線入りのフィルムコーティング錠
    大きさ 長径 9.1mm
    短径 5.1mm
    厚さ 約3.3mm
    質量 約135mg
    微赤色
    製剤表示 アジルバ20
    形状(上面)                                        
    形状(下面)                                        
    形状(側面)                                        
    アジルバ錠40mg

    剤形 両面割線入りのフィルムコーティング錠
    大きさ 長径 9.1mm
    短径 5.1mm
    厚さ 約3.3mm
    質量 約135mg
    黄色
    製剤表示 アジルバ40
    形状(上面)                                        
    形状(下面)                                        
    形状(側面)                                        
    アジルバ顆粒1%

    剤形 コーティング顆粒
    白色

    4. 効能又は効果

    高血圧症

    6. 用法及び用量

    • 〈製剤共通〉
      〈成人〉
      通常、成人にはアジルサルタンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は40mgとする。
      〈小児〉
      通常、6歳以上の小児には、アジルサルタンとして体重50kg未満の場合は2.5mg、体重50kg以上の場合は5mgの1日1回経口投与から開始する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は体重50kg未満の場合は20mg、体重50kg以上の場合は40mgとする。
    • *〈アジルバ錠10mg、20mg、アジルバ顆粒1%〉
      〈小児〉
      通常、2歳以上6歳未満の小児には、アジルサルタンとして0.1mg/kg(最大2.5mg)の1日1回経口投与から開始する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は0.8mg/kg(最大20mg)とする。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    成人では、本剤の降圧効果を考慮し、本剤適用の可否を慎重に判断するとともに、20mgより低用量からの開始も考慮すること。[17.1.1 参照]

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
    2. 8.2 手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性がある。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者

      治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。

    2. 9.1.2 高カリウム血症の患者

      治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
      また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。

    3. 9.1.3 脳血管障害のある患者

      過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。

    4. 9.1.4 厳重な減塩療法中の患者

      低用量から投与を開始するなど、慎重に投与すること。急激な血圧の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]

    5. 9.1.5 薬剤過敏症の既往歴のある患者

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 重篤な腎機能障害(eGFR 15mL/min/1.73m2未満)のある患者

      低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うなど慎重に投与すること。腎機能を悪化させるおそれがある。血中濃度の上昇が認められた。[9.7.3 参照],[16.6.1 参照]

    2. 9.2.2 血液透析中の患者

      低用量から投与を開始するなど、慎重に投与すること。急激な血圧の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類スコア:7~9)で血中濃度の上昇が報告されている。臨床試験では、高度な肝機能障害患者(Child-Pugh分類スコア:10以上)は除外されていた。[16.6.2 参照]

    9.4 生殖能を有する者

    1. 9.4.1 妊娠する可能性のある女性

      妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を使用し、胎児・新生児への影響(腎不全、頭蓋・肺・腎の形成不全、死亡等)が認められた例が報告されている1) ,2)

      本剤の投与に先立ち、代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。[9.5 参照]

      1. (1) 本剤投与開始前に妊娠していないことを確認すること。本剤投与中も、妊娠していないことを定期的に確認すること。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。
      2. (2) 次の事項について、本剤投与開始時に患者に説明すること。また、投与中も必要に応じ説明すること。
        • 妊娠中に本剤を使用した場合、胎児・新生児に影響を及ぼすリスクがあること。
        • 妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに担当医に相談すること。
        • 妊娠を計画する場合は、担当医に相談すること。

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。[2.2 参照],[9.4.1 参照]

    9.6 授乳婦

    授乳しないことが望ましい。ラットの周産期及び授乳期に本剤を強制経口投与すると、0.3㎎/㎏/日以上の群で出生児に腎盂拡張が認められ、10㎎/㎏/日以上で体重増加の抑制が認められている。

    9.7 小児等

    1. 9.7.1 *低出生体重児、新生児、乳児、2歳未満の幼児又は体重8.8kg未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
    2. 9.7.2 eGFRが30mL/min/1.73m2未満もしくは透析を受けている小児等を対象とした臨床試験は実施していない。[9.7.3 参照]
    3. 9.7.3 腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多い。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。[9.2.1 参照],[9.7.2 参照],[10.2 参照]

    9.8 高齢者

    低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。

    10. 相互作用

      10.1 併用禁忌(併用しないこと)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      アリスキレンフマル酸塩

      • ラジレス

      (糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)

                        [2.3 参照]                 

      非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。

      レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      カリウム保持性利尿剤

      • スピロノラクトン、
      • トリアムテレン、
      • エプレレノン等

      カリウム補給剤

      • 塩化カリウム等

                        [9.7.3 参照]                 

      血清カリウム値が上昇することがある。

      本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる。
      危険因子:特に腎機能障害のある患者

      利尿降圧剤

      • フロセミド、
      • トリクロルメチアジド等

                        [11.1.2 参照]                 

      本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがある。本剤の投与を低用量から開始するなど、注意すること。

      利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。

      アリスキレンフマル酸塩

      腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

      レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

      アンジオテンシン変換酵素阻害剤

      腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。

      レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。

      リチウム

      リチウム中毒が起こるおそれがある。

      腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤
      (NSAIDs)

      • インドメタシン等

      降圧作用が減弱することがある。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害することから、降圧作用を減弱させる可能性がある。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤
      (NSAIDs)

      • インドメタシン等

      腎機能障害のある患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 血管性浮腫(頻度不明)

        **顔面、口唇、舌、咽・喉頭等の腫脹を症状とする血管性浮腫があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。

      2. 11.1.2 ショック、失神、意識消失(頻度不明)

        冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]

      3. 11.1.3 急性腎障害(頻度不明)
      4. 11.1.4 高カリウム血症(頻度不明)
      5. 11.1.5 肝機能障害(頻度不明)

        AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。

      6. 11.1.6 横紋筋融解症(頻度不明)

        筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。

      11.2 その他の副作用

      0.1~5%未満

      頻度不明

      過敏症

      発疹、湿疹、そう痒

      循環器

      めまい

      精神神経系

      頭痛

      代謝異常

      血中カリウム上昇、血中尿酸上昇

      消化器

      下痢

      肝臓

      ALT、ASTの上昇

      腎臓

      BUN、クレアチニンの上昇

      その他

      血中CK上昇

      咳嗽

      13. 過量投与

      1. 13.1 処置

        アジルサルタン及び代謝物M-Ⅱは、透析により除去されない。

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      〈錠〉
      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      15. その他の注意

      15.2 非臨床試験に基づく情報

      *臓器が未成熟な時期の幼若ラットにアジルサルタンメドキソミル注1)及び/又はアジルサルタンの代謝物M-Ⅱを投与した毒性試験において、生後7日から生後97日まで1日1回経口投与した結果、水腎症(腎盂の拡張、好塩基性尿細管、間質の線維化、リンパ球浸潤)、小葉間動脈の中膜肥厚、傍糸球体細胞の肥大及び心臓の壁内冠状動脈の中膜肥厚が認められ、また、生後14日から生後27日まで1日1回経口投与した結果、腎臓の乳頭浮腫が認められた3)

      注1)アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      872149
      ブランドコード
      2149048F3025, 2149048F1022, 2149048F2029, 2149048D1021
      承認番号
      22600AMX00521, 22400AMX00038, 22400AMX00039, 30300AMX00440
      販売開始年月
      2014-06, 2012-05, 2012-05, 2021-12
      貯法
      室温保存、室温保存、室温保存、室温保存
      有効期間
      3年、3年、3年、3年
      規制区分
      12, 12, 12, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
      • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。