薬効分類名持続性アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
一般的名称カンデサルタン シレキセチル錠/口腔内崩壊錠
カンデサルタン錠2mg「トーワ」、カンデサルタン錠4mg「トーワ」、カンデサルタン錠8mg「トーワ」、カンデサルタン錠12mg「トーワ」、カンデサルタンOD錠2mg「トーワ」、カンデサルタンOD錠4mg「トーワ」、カンデサルタンOD錠8mg「トーワ」、カンデサルタンOD錠12mg「トーワ」
CANDESARTAN TABLETS 2mg “TOWA”, CANDESARTAN TABLETS 4mg “TOWA”, CANDESARTAN TABLETS 8mg “TOWA”, CANDESARTAN TABLETS 12mg “TOWA”, CANDESARTAN OD TABLETS 2mg “TOWA”, CANDESARTAN OD TABLETS 4mg “TOWA”, CANDESARTAN OD TABLETS 8mg “TOWA”, CANDESARTAN OD TABLETS 12mg “TOWA”
製造販売元/東和薬品株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
血清カリウム値が上昇することがある。
本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる。
危険因子:特に腎機能障害のある患者
利尿剤で治療を受けている患者に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがあるので、少量から開始するなど慎重に投与すること。
利尿剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。
危険因子:特に最近利尿剤投与を開始した患者
アリスキレンフマル酸塩
[9.7.3 参照]
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
アンジオテンシン変換酵素阻害剤
[9.7.3 参照]
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
リチウム
リチウム中毒が報告されている。
腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される。
慢性心不全の臨床試験では、左記の併用に加え更に本剤を併用すると、立ちくらみ、ふらつき及び低血圧の発現頻度が高く、かつ程度が高い。
腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。
(1)レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
(2)利尿剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。
危険因子:厳重な減塩療法中の患者、低ナトリウム血症の患者、低血圧の患者、NYHA心機能分類Ⅲ等の比較的重症度の高い慢性心不全患者、腎障害のある患者、血液透析中の患者
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
- インドメタシン等
降圧作用が減弱することがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害することから、降圧作用を減弱させる可能性があると考えられている。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
- インドメタシン等
腎障害のある患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈高血圧症〉
小児に投与する場合には、成人の用量を超えないこと。
-
〈慢性心不全〉
投与開始時の収縮期血圧が120mmHg未満の患者、腎障害を伴う患者、利尿剤を併用している患者、心不全の重症度の高い患者には、2mg/日から投与を開始すること。2mg/日投与は、低血圧関連の副作用に対する忍容性を確認する目的であるので4週間を超えて行わないこと。
本剤の投与により、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、初回投与時、及び4mg/日、8mg/日への増量時には、血圧等の観察を十分に行うこと。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
-
9.1.2 高カリウム血症の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。 -
9.1.3 厳重な減塩療法中の患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.1.4 低ナトリウム血症の患者
-
〈高血圧症〉
少量から開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.1.5 心不全の患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.1.6 大動脈弁狭窄症又は閉塞性肥大型心筋症のある患者
-
〈慢性心不全〉
過度の血圧低下を来すと、症状が悪化するおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
-
9.1.7 低血圧の患者
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
-
9.1.8 NYHA 心機能分類Ⅲ等の比較的重症度の高い慢性心不全患者
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
- 9.1.9 薬剤過敏症の既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 腎障害のある患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[9.7.3 参照],[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。
慢性心不全の臨床試験において、腎障害の合併が腎機能低下発現の要因であった。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.2.2 血液透析中の患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
9.3 肝機能障害患者
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。肝機能が悪化するおそれがある。また、活性代謝物カンデサルタンのクリアランスが低下することが推定されている。[16.1.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。[2.2 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。ラットの周産期及び授乳期に本剤を強制経口投与すると、10mg/kg/日以上の群で出生児に水腎症の発生増加が認められている3) 。なお、ラットの妊娠末期のみ、あるいは授乳期のみに本剤を投与した場合、いずれも300mg/kg/日で出生児に水腎症の増加が認められている。
9.7 小児等
- 9.7.1 低出生体重児、新生児又は乳児(1歳未満)を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 糸球体ろ過量(GFR)が30mL/min/1.73m2未満の小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.3 腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多い。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。[9.2.1 参照],[10.2 参照]
9.8 高齢者
一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる。 |
|
利尿剤で治療を受けている患者に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがあるので、少量から開始するなど慎重に投与すること。 |
利尿剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。 |
|
アリスキレンフマル酸塩 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
リチウム |
リチウム中毒が報告されている。 |
腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される。 |
慢性心不全の臨床試験では、左記の併用に加え更に本剤を併用すると、立ちくらみ、ふらつき及び低血圧の発現頻度が高く、かつ程度が高い。 |
(1)レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
降圧作用が減弱することがある。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害することから、降圧作用を減弱させる可能性があると考えられている。 |
|
腎障害のある患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 血管性浮腫(頻度不明)
**顔面、口唇、舌、咽・喉頭等の腫脹を症状とする血管性浮腫があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。
-
11.1.2 ショック(頻度不明)、失神、意識消失(頻度不明。ただし慢性心不全の場合0.1~5%未満)
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]
- 11.1.3 急性腎障害(頻度不明。ただし慢性心不全の場合は0.1~5%未満)
- 11.1.4 高カリウム血症(頻度不明)
-
11.1.5 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等の肝機能障害があらわれることがある。
- 11.1.6 無顆粒球症(頻度不明)
-
11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 低血糖(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止すること。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、湿疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症 |
||
循環器 |
めまい、ふらつき、立ちくらみ、動悸、ほてり |
期外収縮、心房細動 |
|
精神神経系 |
頭痛、頭重感、不眠、眠気、舌のしびれ感 |
四肢のしびれ感 |
|
消化器 |
悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、心窩部痛、下痢、口内炎 |
味覚異常 |
|
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇 |
||
血液 |
貧血、白血球減少、白血球増多、好酸球増多、血小板減少 |
||
腎臓 |
BUN、クレアチニンの上昇、蛋白尿 |
||
その他 |
倦怠感、脱力感、鼻出血、頻尿、浮腫、咳、血中カリウム上昇、総コレステロール上昇、血中CK上昇、CRP上昇、血中尿酸上昇、血清総タンパク減少 |
低ナトリウム血症、腰背部痛、筋肉痛 |
*耳鳴、関節痛 |
5%以上 |
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、そう痒 |
||
循環器 |
立ちくらみ、低血圧、ふらつき |
めまい、徐脈、動悸、期外収縮、ほてり |
|
精神神経系 |
頭痛、眠気、不眠、頭重感、しびれ感 |
||
消化器 |
悪心、心窩部痛、便秘、胃潰瘍、口渇、味覚異常、嘔吐、食欲不振、胃部不快感 |
||
肝臓 |
γ-GTP上昇 |
ALT、AST、LDH、Al-Pの上昇 |
|
血液 |
貧血 |
白血球減少、好酸球増多、白血球増多、血小板減少 |
|
腎臓 |
BUN、クレアチニンの上昇 |
蛋白尿 |
|
その他 |
血中カリウム上昇、血中尿酸上昇、血中CK上昇 |
倦怠感、脱力感、咳、浮腫、視覚異常、総コレステロール上昇、低ナトリウム血症、血清総タンパク減少 |
*関節痛 |
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈高血圧症〉
小児に投与する場合には、成人の用量を超えないこと。
-
〈慢性心不全〉
投与開始時の収縮期血圧が120mmHg未満の患者、腎障害を伴う患者、利尿剤を併用している患者、心不全の重症度の高い患者には、2mg/日から投与を開始すること。2mg/日投与は、低血圧関連の副作用に対する忍容性を確認する目的であるので4週間を超えて行わないこと。
本剤の投与により、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、初回投与時、及び4mg/日、8mg/日への増量時には、血圧等の観察を十分に行うこと。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
-
9.1.2 高カリウム血症の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。 -
9.1.3 厳重な減塩療法中の患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.1.4 低ナトリウム血症の患者
-
〈高血圧症〉
少量から開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.1.5 心不全の患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.1.6 大動脈弁狭窄症又は閉塞性肥大型心筋症のある患者
-
〈慢性心不全〉
過度の血圧低下を来すと、症状が悪化するおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
-
9.1.7 低血圧の患者
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
-
9.1.8 NYHA 心機能分類Ⅲ等の比較的重症度の高い慢性心不全患者
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
- 9.1.9 薬剤過敏症の既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 腎障害のある患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧、腎機能及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失や腎機能の低下を起こすおそれがある。[9.7.3 参照],[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、腎機能、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下、腎機能低下あるいは貧血を起こすおそれがある。
慢性心不全の臨床試験において、腎障害の合併が腎機能低下発現の要因であった。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
-
9.2.2 血液透析中の患者
-
〈高血圧症〉
少量より開始し、増量する場合は血圧及び患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。まれに血圧が急激に低下し、ショック、失神、一過性の意識消失を起こすおそれがある。[11.1.2 参照]
-
〈慢性心不全〉
血圧、貧血の指標(ヘモグロビン等)及び患者の状態を十分に観察しながら投与を開始し、慎重に増量すること。急激な血圧低下あるいは貧血を起こすおそれがある。[7 参照],[11.1.2 参照]
-
〈高血圧症〉
9.3 肝機能障害患者
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。肝機能が悪化するおそれがある。また、活性代謝物カンデサルタンのクリアランスが低下することが推定されている。[16.1.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。[2.2 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。ラットの周産期及び授乳期に本剤を強制経口投与すると、10mg/kg/日以上の群で出生児に水腎症の発生増加が認められている3) 。なお、ラットの妊娠末期のみ、あるいは授乳期のみに本剤を投与した場合、いずれも300mg/kg/日で出生児に水腎症の増加が認められている。
9.7 小児等
- 9.7.1 低出生体重児、新生児又は乳児(1歳未満)を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 糸球体ろ過量(GFR)が30mL/min/1.73m2未満の小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.3 腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多い。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。[9.2.1 参照],[10.2 参照]
9.8 高齢者
一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
本剤のアルドステロン分泌抑制作用によりカリウム貯留作用が増強することによる。 |
|
利尿剤で治療を受けている患者に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがあるので、少量から開始するなど慎重に投与すること。 |
利尿剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。 |
|
アリスキレンフマル酸塩 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
リチウム |
リチウム中毒が報告されている。 |
腎尿細管におけるリチウムの再吸収が促進される。 |
慢性心不全の臨床試験では、左記の併用に加え更に本剤を併用すると、立ちくらみ、ふらつき及び低血圧の発現頻度が高く、かつ程度が高い。 |
(1)レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
降圧作用が減弱することがある。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害することから、降圧作用を減弱させる可能性があると考えられている。 |
|
腎障害のある患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 血管性浮腫(頻度不明)
**顔面、口唇、舌、咽・喉頭等の腫脹を症状とする血管性浮腫があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。
-
11.1.2 ショック(頻度不明)、失神、意識消失(頻度不明。ただし慢性心不全の場合0.1~5%未満)
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]
- 11.1.3 急性腎障害(頻度不明。ただし慢性心不全の場合は0.1~5%未満)
- 11.1.4 高カリウム血症(頻度不明)
-
11.1.5 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等の肝機能障害があらわれることがある。
- 11.1.6 無顆粒球症(頻度不明)
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11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
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11.1.9 低血糖(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止すること。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、湿疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症 |
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循環器 |
めまい、ふらつき、立ちくらみ、動悸、ほてり |
期外収縮、心房細動 |
|
精神神経系 |
頭痛、頭重感、不眠、眠気、舌のしびれ感 |
四肢のしびれ感 |
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消化器 |
悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、心窩部痛、下痢、口内炎 |
味覚異常 |
|
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇 |
||
血液 |
貧血、白血球減少、白血球増多、好酸球増多、血小板減少 |
||
腎臓 |
BUN、クレアチニンの上昇、蛋白尿 |
||
その他 |
倦怠感、脱力感、鼻出血、頻尿、浮腫、咳、血中カリウム上昇、総コレステロール上昇、血中CK上昇、CRP上昇、血中尿酸上昇、血清総タンパク減少 |
低ナトリウム血症、腰背部痛、筋肉痛 |
*耳鳴、関節痛 |
5%以上 |
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、そう痒 |
||
循環器 |
立ちくらみ、低血圧、ふらつき |
めまい、徐脈、動悸、期外収縮、ほてり |
|
精神神経系 |
頭痛、眠気、不眠、頭重感、しびれ感 |
||
消化器 |
悪心、心窩部痛、便秘、胃潰瘍、口渇、味覚異常、嘔吐、食欲不振、胃部不快感 |
||
肝臓 |
γ-GTP上昇 |
ALT、AST、LDH、Al-Pの上昇 |
|
血液 |
貧血 |
白血球減少、好酸球増多、白血球増多、血小板減少 |
|
腎臓 |
BUN、クレアチニンの上昇 |
蛋白尿 |
|
その他 |
血中カリウム上昇、血中尿酸上昇、血中CK上昇 |
倦怠感、脱力感、咳、浮腫、視覚異常、総コレステロール上昇、低ナトリウム血症、血清総タンパク減少 |
*関節痛 |























