薬効分類名持続型非チアジド系降圧剤

一般的名称インダパミド

ナトリックス錠1、ナトリックス錠2

NATRIX Tablets, NATRIX Tablets

製造販売元/京都薬品工業株式会社、販売元/住友ファーマ株式会社、発売元/日本セルヴィエ株式会社

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
内分泌・代謝系
0.1%未満
肝臓まわり
0.1%未満
腎・尿路
0.1〜5%未満
免疫系
0.1〜5%未満
免疫系
0.1%未満
血液系
0.1%未満
胃腸・消化器系
0.1〜5%未満
胃腸・消化器系
0.1%未満
脳・神経
0.1〜5%未満
脳・神経
0.1%未満
眠気いらいら感
その他
0.1〜5%未満
立ちくらみ脱力倦怠
その他
0.1%未満
動悸ふらつき感疼痛耳鳴胸部不快感顔のほてり頻尿夜間尿下肢しびれ感肩こり

併用注意

薬剤名等

バルビツール酸誘導体、あへんアルカロイド系麻薬

臨床症状・措置方法

起立性低血圧を増強させるおそれがある。

機序・危険因子

これらの薬剤の中枢抑制作用と本剤の降圧作用による。

薬剤名等

アルコール

臨床症状・措置方法

起立性低血圧を増強させるおそれがある。

機序・危険因子

アルコールは心血管系抑制作用があり、本剤の降圧作用を増強する。

薬剤名等

昇圧アミン

  • ノルアドレナリン等
臨床症状・措置方法

昇圧アミンに対する血管壁の反応性が低下するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には一時休薬等の処置を講ずること。

機序・危険因子

昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。

薬剤名等

ツボクラリン及びその類似作用物質

臨床症状・措置方法

ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用が増強するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には一時休薬等の処置を講ずること。

機序・危険因子

利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。

薬剤名等

降圧作用を有する薬剤

臨床症状・措置方法

相互に作用を増強することがあるので、用量調節等に注意すること。

機序・危険因子

作用機序の異なる降圧作用を有する薬剤との併用により、降圧作用が増強される。

薬剤名等

ジギタリス剤

臨床症状・措置方法

ジギタリスの心臓に対する作用が増強するおそれがある。

機序・危険因子

利尿剤による血清カリウム値の低下により、多量のジギタリスが心筋Na+-K+ATPaseに結合し、心収縮力増加と不整脈が起こる。

薬剤名等

糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH

臨床症状・措置方法

過剰のカリウム放出が起きるおそれがある。

機序・危険因子

ともにカリウム排泄作用を有する。

薬剤名等

グリチルリチン製剤

臨床症状・措置方法

血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。

機序・危険因子

グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがって両剤の併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。

薬剤名等

リチウム

臨床症状・措置方法

リチウム中毒を増強させることがあるので、血清リチウム濃度の測定を行い、注意すること。

機序・危険因子

リチウムの腎における再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。

薬剤名等

糖尿病用剤

臨床症状・措置方法

糖尿病用剤の作用が減弱するおそれがある。

機序・危険因子

機序は明確ではないが、利尿剤によるカリウム消失により、膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。

薬剤名等

非ステロイド性消炎鎮痛剤

  • インドメタシン等
臨床症状・措置方法

利尿降圧作用が減弱されるおそれがある。

機序・危険因子

非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じて本剤の作用と拮抗する。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 無尿の患者[腎機能がさらに悪化するおそれがある。]
  2. 2.2 急性腎不全の患者[9.2.1 参照]
  3. 2.3 体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している患者[低ナトリウム血症・低カリウム血症があらわれるおそれがある。][11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
  4. 2.4 チアジド系薬剤又はその類似化合物(スルフォンアミド誘導体)に対して過敏症の既往歴のある患者
  5. 2.5 デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ナトリックス錠1

有効成分 1錠中日局インダパミド   1mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、アラビアゴム末、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン、マクロゴール4000、大豆レシチン
ナトリックス錠2

有効成分 1錠中日局インダパミド   2mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、アラビアゴム末、タルク、ステアリン酸マグネシウム、精製白糖、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、マクロゴール6000、カルナウバロウ、赤色三号

3.2 製剤の性状

ナトリックス錠1

外形                                        
大きさ 長径 約7.7mm
短径 約6.2mm
識別コード KYO251
色・剤形 白色〜帯黄白色の割線入りフィルムコーティング錠
ナトリックス錠2

外形                                        
大きさ 直径 約6.6mm
識別コード KYO252
色・剤形 淡桃色の糖衣錠

4. 効能又は効果

本態性高血圧症

6. 用法及び用量

インダパミドとして、通常成人1日1回2mgを朝食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ただし、少量から投与を開始して徐々に増量すること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の利尿効果は急激にあらわれることがあるので、電解質異常、脱水に十分注意し、少量から投与を開始して、徐々に増量すること。
  2. 8.2 連用する場合、電解質異常があらわれることがあるので定期的に検査を行うこと。
  3. 8.3 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
  4. 8.4 **急性近視、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出があらわれることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には、直ちに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導すること。[11.1.4 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症のある患者

    急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。

  2. 9.1.2 本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者

    高尿酸血症、高血糖をきたし、痛風、糖尿病の悪化や顕在化のおそれがある。

  3. 9.1.3 下痢、嘔吐のある患者

    電解質異常があらわれるおそれがある。

  4. 9.1.4 高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある患者

    血中カルシウムがさらに上昇するおそれがある。

  5. 9.1.5 減塩療法を受けている患者

    低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。[11.1.2 参照]

  6. 9.1.6 交感神経切除後の患者

    降圧作用が増強するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 急性腎不全の患者

    投与しないこと。腎機能がさらに悪化するおそれがある。[2.2 参照]

  2. 9.2.2 重篤な腎障害のある患者

    腎機能がさらに悪化するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 進行した肝硬変症の患者

    肝性昏睡を誘発するおそれがある。

  2. 9.3.2 肝疾患・肝機能障害のある患者

9.5 妊婦

妊娠後期には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。チアジド系薬剤では新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少等を起こすことがある。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ヤギ)で乳汁中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
  2. 9.7.2 乳児は電解質バランスがくずれやすい。

9.8 高齢者

以下の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

  • 急激な利尿は血漿量の減少をきたし、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
  • 一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
  • 特に心疾患等のある高齢者では、急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
  • 低ナトリウム血症、低カリウム血症があらわれやすい。

10. 相互作用

    10.1 併用禁忌(併用しないこと)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    デスモプレシン酢酸塩水和物

    • ミニリンメルト(男性における夜間多尿による夜間頻尿)

                      [2.5 参照]                 

    低ナトリウム血症が発現するおそれがある。

    いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    バルビツール酸誘導体、あへんアルカロイド系麻薬

    起立性低血圧を増強させるおそれがある。

    これらの薬剤の中枢抑制作用と本剤の降圧作用による。

    アルコール

    起立性低血圧を増強させるおそれがある。

    アルコールは心血管系抑制作用があり、本剤の降圧作用を増強する。

    昇圧アミン

    • ノルアドレナリン等

    昇圧アミンに対する血管壁の反応性が低下するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には一時休薬等の処置を講ずること。

    昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。

    ツボクラリン及びその類似作用物質

    ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用が増強するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には一時休薬等の処置を講ずること。

    利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。

    降圧作用を有する薬剤

    相互に作用を増強することがあるので、用量調節等に注意すること。

    作用機序の異なる降圧作用を有する薬剤との併用により、降圧作用が増強される。

    ジギタリス剤

    ジギタリスの心臓に対する作用が増強するおそれがある。

    利尿剤による血清カリウム値の低下により、多量のジギタリスが心筋Na+-K+ATPaseに結合し、心収縮力増加と不整脈が起こる。

    糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH

    過剰のカリウム放出が起きるおそれがある。

    ともにカリウム排泄作用を有する。

    グリチルリチン製剤

    血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。

    グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがって両剤の併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。

    リチウム

    リチウム中毒を増強させることがあるので、血清リチウム濃度の測定を行い、注意すること。

    リチウムの腎における再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。

    糖尿病用剤

    糖尿病用剤の作用が減弱するおそれがある。

    機序は明確ではないが、利尿剤によるカリウム消失により、膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤

    • インドメタシン等

    利尿降圧作用が減弱されるおそれがある。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じて本剤の作用と拮抗する。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形滲出性紅斑(いずれも頻度不明)

      紅斑、そう痒、粘膜疹等の症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    2. 11.1.2 低ナトリウム血症(頻度不明)

      倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。[2.3 参照],[9.1.5 参照]

    3. 11.1.3 低カリウム血症(頻度不明)

      倦怠感、脱力感、不整脈等を伴う低カリウム血症があらわれることがある。[2.3 参照]

    4. 11.1.4 **急性近視、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出(いずれも頻度不明)

      **急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出があらわれることがある。[8.4 参照]

    11.2 その他の副作用

    0.1〜5%未満

    0.1%未満

    代謝異常

    低クロール性アルカローシス、総コレステロールの上昇、高尿酸血症、高血糖症

    中性脂肪の上昇、高カルシウム血症

    肝臓

    AST、ALT、ALPの上昇

    腎臓

    BUN、クレアチニンの上昇

    過敏症

    発疹

    そう痒、湿疹、紅斑、光線過敏症、顔面潮紅

    血液

    白血球減少、血小板減少

    消化器

    食欲不振、悪心・嘔吐、口渇

    便秘、胃部不快感、胃重感

    精神神経系

    眩暈、頭痛・頭重

    眠気、いらいら感

    その他

    立ちくらみ、脱力・倦怠感

    動悸、ふらつき感、疼痛、耳鳴、胸部不快感、顔のほてり、頻尿、夜間尿、下肢しびれ感、肩こり

    発現頻度は使用成績調査を含む。

    12. 臨床検査結果に及ぼす影響

    甲状腺障害のない患者の血清PBIを低下させることがあるので注意すること。

    13. 過量投与

    1. 13.1 症状

      水分/電解質異常(低ナトリウム血症、低カリウム血症、血液量減少)及びそれに伴う症状(痙直、低血圧、錯乱、多尿又は乏尿)

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 無尿の患者[腎機能がさらに悪化するおそれがある。]
    2. 2.2 急性腎不全の患者[9.2.1 参照]
    3. 2.3 体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している患者[低ナトリウム血症・低カリウム血症があらわれるおそれがある。][11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
    4. 2.4 チアジド系薬剤又はその類似化合物(スルフォンアミド誘導体)に対して過敏症の既往歴のある患者
    5. 2.5 デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者[10.1 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ナトリックス錠1

    有効成分 1錠中日局インダパミド   1mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、アラビアゴム末、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、酸化チタン、マクロゴール4000、大豆レシチン
    ナトリックス錠2

    有効成分 1錠中日局インダパミド   2mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、アラビアゴム末、タルク、ステアリン酸マグネシウム、精製白糖、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、マクロゴール6000、カルナウバロウ、赤色三号

    3.2 製剤の性状

    ナトリックス錠1

    外形                                        
    大きさ 長径 約7.7mm
    短径 約6.2mm
    識別コード KYO251
    色・剤形 白色〜帯黄白色の割線入りフィルムコーティング錠
    ナトリックス錠2

    外形                                        
    大きさ 直径 約6.6mm
    識別コード KYO252
    色・剤形 淡桃色の糖衣錠

    4. 効能又は効果

    本態性高血圧症

    6. 用法及び用量

    インダパミドとして、通常成人1日1回2mgを朝食後経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。
    ただし、少量から投与を開始して徐々に増量すること。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 本剤の利尿効果は急激にあらわれることがあるので、電解質異常、脱水に十分注意し、少量から投与を開始して、徐々に増量すること。
    2. 8.2 連用する場合、電解質異常があらわれることがあるので定期的に検査を行うこと。
    3. 8.3 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
    4. 8.4 **急性近視、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出があらわれることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には、直ちに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導すること。[11.1.4 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症のある患者

      急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。

    2. 9.1.2 本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者

      高尿酸血症、高血糖をきたし、痛風、糖尿病の悪化や顕在化のおそれがある。

    3. 9.1.3 下痢、嘔吐のある患者

      電解質異常があらわれるおそれがある。

    4. 9.1.4 高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある患者

      血中カルシウムがさらに上昇するおそれがある。

    5. 9.1.5 減塩療法を受けている患者

      低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。[11.1.2 参照]

    6. 9.1.6 交感神経切除後の患者

      降圧作用が増強するおそれがある。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 急性腎不全の患者

      投与しないこと。腎機能がさらに悪化するおそれがある。[2.2 参照]

    2. 9.2.2 重篤な腎障害のある患者

      腎機能がさらに悪化するおそれがある。

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 進行した肝硬変症の患者

      肝性昏睡を誘発するおそれがある。

    2. 9.3.2 肝疾患・肝機能障害のある患者

    9.5 妊婦

    妊娠後期には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。チアジド系薬剤では新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少等を起こすことがある。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ヤギ)で乳汁中へ移行することが報告されている。

    9.7 小児等

    1. 9.7.1 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
    2. 9.7.2 乳児は電解質バランスがくずれやすい。

    9.8 高齢者

    以下の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

    • 急激な利尿は血漿量の減少をきたし、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
    • 一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
    • 特に心疾患等のある高齢者では、急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
    • 低ナトリウム血症、低カリウム血症があらわれやすい。

    10. 相互作用

      10.1 併用禁忌(併用しないこと)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      デスモプレシン酢酸塩水和物

      • ミニリンメルト(男性における夜間多尿による夜間頻尿)

                        [2.5 参照]                 

      低ナトリウム血症が発現するおそれがある。

      いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      バルビツール酸誘導体、あへんアルカロイド系麻薬

      起立性低血圧を増強させるおそれがある。

      これらの薬剤の中枢抑制作用と本剤の降圧作用による。

      アルコール

      起立性低血圧を増強させるおそれがある。

      アルコールは心血管系抑制作用があり、本剤の降圧作用を増強する。

      昇圧アミン

      • ノルアドレナリン等

      昇圧アミンに対する血管壁の反応性が低下するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には一時休薬等の処置を講ずること。

      昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。

      ツボクラリン及びその類似作用物質

      ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用が増強するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には一時休薬等の処置を講ずること。

      利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。

      降圧作用を有する薬剤

      相互に作用を増強することがあるので、用量調節等に注意すること。

      作用機序の異なる降圧作用を有する薬剤との併用により、降圧作用が増強される。

      ジギタリス剤

      ジギタリスの心臓に対する作用が増強するおそれがある。

      利尿剤による血清カリウム値の低下により、多量のジギタリスが心筋Na+-K+ATPaseに結合し、心収縮力増加と不整脈が起こる。

      糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH

      過剰のカリウム放出が起きるおそれがある。

      ともにカリウム排泄作用を有する。

      グリチルリチン製剤

      血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。

      グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがって両剤の併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。

      リチウム

      リチウム中毒を増強させることがあるので、血清リチウム濃度の測定を行い、注意すること。

      リチウムの腎における再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。

      糖尿病用剤

      糖尿病用剤の作用が減弱するおそれがある。

      機序は明確ではないが、利尿剤によるカリウム消失により、膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤

      • インドメタシン等

      利尿降圧作用が減弱されるおそれがある。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じて本剤の作用と拮抗する。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形滲出性紅斑(いずれも頻度不明)

        紅斑、そう痒、粘膜疹等の症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      2. 11.1.2 低ナトリウム血症(頻度不明)

        倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。[2.3 参照],[9.1.5 参照]

      3. 11.1.3 低カリウム血症(頻度不明)

        倦怠感、脱力感、不整脈等を伴う低カリウム血症があらわれることがある。[2.3 参照]

      4. 11.1.4 **急性近視、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出(いずれも頻度不明)

        **急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障、脈絡膜滲出があらわれることがある。[8.4 参照]

      11.2 その他の副作用

      0.1〜5%未満

      0.1%未満

      代謝異常

      低クロール性アルカローシス、総コレステロールの上昇、高尿酸血症、高血糖症

      中性脂肪の上昇、高カルシウム血症

      肝臓

      AST、ALT、ALPの上昇

      腎臓

      BUN、クレアチニンの上昇

      過敏症

      発疹

      そう痒、湿疹、紅斑、光線過敏症、顔面潮紅

      血液

      白血球減少、血小板減少

      消化器

      食欲不振、悪心・嘔吐、口渇

      便秘、胃部不快感、胃重感

      精神神経系

      眩暈、頭痛・頭重

      眠気、いらいら感

      その他

      立ちくらみ、脱力・倦怠感

      動悸、ふらつき感、疼痛、耳鳴、胸部不快感、顔のほてり、頻尿、夜間尿、下肢しびれ感、肩こり

      発現頻度は使用成績調査を含む。

      12. 臨床検査結果に及ぼす影響

      甲状腺障害のない患者の血清PBIを低下させることがあるので注意すること。

      13. 過量投与

      1. 13.1 症状

        水分/電解質異常(低ナトリウム血症、低カリウム血症、血液量減少)及びそれに伴う症状(痙直、低血圧、錯乱、多尿又は乏尿)

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      872149
      ブランドコード
      2149012F1059, 2149012F2020
      承認番号
      21400AMZ00038, 20200AMZ00793
      販売開始年月
      1985-02, 1990-12
      貯法
      室温保存、室温保存
      有効期間
      3年、3年
      規制区分
      12, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
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