薬効分類名眼科手術補助剤、眼科用副腎皮質ホルモン剤

一般的名称トリアムシノロンアセトニド

マキュエイド眼注用40mg

まきゅえいどがんちゅうよう40mg

MaQaid OPHTHALMIC INJECTION 40mg

製造販売元/わかもと製薬株式会社

第3版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉
頻度不明
頻度不明
〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫
頻度不明
頻度不明
〈テノン嚢下投与〉
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
5%未満
5%以上
硝子体内薬物拡散
5%以上
5%未満
霧視眼の異物感
5%以上
5%未満
5%未満
その他
5%未満
術中低血圧
その他
5%未満
その他
5%以上
内分泌・代謝系
5%以上
内分泌・代謝系
5%未満
体液・電解質
5%未満
体液・電解質
5%未満
脳・神経
5%未満
運動器
5%未満
肝臓まわり
5%未満

併用注意

薬剤名等

糖尿病用薬

  • ビグアナイド系薬剤
    スルホニルウレア剤
    速効型インスリン分泌促進剤
    α-グルコシダーゼ阻害剤
    チアゾリジン系薬剤
    DPP-4阻害剤
    GLP-1受容体作動薬
    SGLT2阻害剤

インスリン製剤等

臨床症状・措置方法

これらの薬剤(錠剤・注射剤)の効果を減弱させることが報告されているので、併用する場合は患者の状態を十分に観察するなど注意すること。

機序・危険因子

本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を抑制する。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 〈効能共通〉
    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉
    1. 2.2 眼又は眼周囲に感染のある患者、あるいは感染の疑いのある患者[眼内炎等の重篤な副作用が発現するおそれがある。]
  • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉、〈テノン嚢下投与〉
    1. 2.3 コントロール不良の緑内障の患者[症状が悪化することがある。][9.1.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

マキュエイド眼注用40mg

有効成分 1バイアル中トリアムシノロンアセトニド   40mg

3.2 製剤の性状

マキュエイド眼注用40mg

性状・剤形 白色の結晶性の粉末、用時懸濁して用いる眼科用注射剤(バイアル)。
pH注) 4.0~7.0
浸透圧比注) 0.9~1.1

注)本品1gに生理食塩液25mLを加えて5分間振り混ぜた後ろ過した液

4. 効能又は効果

  • 〈硝子体内投与〉
    • 硝子体手術時の硝子体可視化
    • 糖尿病黄斑浮腫
  • 〈テノン嚢下投与〉

    下記の疾患に伴う黄斑浮腫の軽減

    • 糖尿病黄斑浮腫
    • 網膜静脈閉塞症
    • 非感染性ぶどう膜炎

6. 用法及び用量

  • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

    通常、本剤1バイアルに4mLの生理食塩液又は眼灌流液を注入してトリアムシノロンアセトニド濃度が10mg/mLになるように用時懸濁し、トリアムシノロンアセトニドとして0.5~4mg(懸濁液として0.05~0.4mL)を硝子体内に注入する。なお、懸濁液のトリアムシノロンアセトニド濃度は、術式、患者の状態等に応じて適宜増減できるが、40mg/mLを超えないこと。

  • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉

    通常、本剤1バイアルに1mLの生理食塩液又は眼灌流液を注入してトリアムシノロンアセトニド濃度が40mg/mLになるように用時懸濁し、トリアムシノロンアセトニドとして4mg(懸濁液として0.1mL)を硝子体内に投与する。

  • 〈テノン嚢下投与〉

    通常、本剤1バイアルに1mLの生理食塩液又は眼灌流液を注入してトリアムシノロンアセトニド濃度が40mg/mLになるように用時懸濁し、トリアムシノロンアセトニドとして20mg(懸濁液として0.5mL)をテノン嚢下に投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉、〈テノン嚢下投与〉
    1. 7.1 長期投与時の有効性及び安全性は確立していない。長期投与により、白内障のリスクが高くなるおそれがあることから、継続的な長期投与は避けること。[8.7 参照],[8.13 参照],[9.1.2 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
      再投与は、患者の状態をみながら治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ、3ヵ月以上の間隔をあけて行うこと。糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体内投与の場合は、トリアムシノロンアセトニド粒子の消失を細隙灯顕微鏡等で確認した後に再投与すること。
    2. 7.2 臨床試験においては、両眼治療は行われていない。両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価した上で本剤を投与すること。なお、初回治療における両眼同日投与は避け、片眼での安全性を十分に評価した上で対側眼の治療を行うこと。

8. 重要な基本的注意

  • 〈硝子体内投与〉
    1. 8.1 網膜疾患に関する専門知識を有し、硝子体手術あるいは硝子体内注射の手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を使用すること。
    2. 8.2 *眼内炎等が発現するおそれがあるので、本剤投与後、十分な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
  • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉
    1. 8.3 硝子体切除後、灌流及び吸引により本剤を除去すること。本剤が眼内に残存した場合は、本剤の消失が認められるまで定期的に観察すること。硝子体切除後に本剤を眼内に残存させた場合に、無菌性眼内炎を発現した症例が報告されている。
    2. 8.4 眼圧が上昇することがあるので、本剤注入後、眼圧の管理を適切に行うこと。[9.1.1 参照]
    3. 8.5 白内障等が発現するおそれがあるので、本剤注入後、十分な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[9.1.2 参照]
  • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉
    1. 8.6 本剤投与の際には、下記の点に注意しながら行うと共に、投与手技による有害事象として結膜出血、結膜充血及び結膜浮腫等の有害事象が多く報告されているので注意すること。
      • 本剤投与に際し、使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行うこと。
      • 本剤投与は、無菌条件下で行うこと。(手術用手指消毒を行い、滅菌手袋、ヨウ素系洗眼殺菌剤、滅菌ドレープ及び滅菌開瞼器等を使用すること。)
      • 本剤投与前に、十分な麻酔と広域抗菌点眼剤の投与を行うこと。(広域抗菌点眼剤は本剤投与前から投与後3日まで投与すること。)
    2. 8.7 白内障が発症あるいは悪化することがあり、投与後6ヵ月以降に発症あるいは悪化した例も報告されている。特に白内障手術の既往のない眼では、本剤投与後、定期的な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[7.1 参照],[9.1.2 参照],[11.1.2 参照]
    3. 8.8 眼圧が上昇することがあるので、本剤投与直後に視神経乳頭又は網膜血流の確認(眼底観察又は間接的な視機能の確認)を行うと共に、翌日以降も眼圧の定期的な管理を適切に行うこと。[9.1.1 参照],[11.1.2 参照]
    4. 8.9 本剤投与後、霧視、飛蚊症等があらわれることがあるため、その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。また、国内臨床試験では投与後3ヵ月時点で約半数の患者の眼内に本剤の残存が認められているので、本剤の消失が認められるまで定期的に観察すること。
    5. 8.10 糖尿病が悪化することがあるので、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
  • 〈テノン嚢下投与〉
    1. 8.11 網膜疾患に関する専門知識を有し、テノン嚢下注射の手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を使用すること。
    2. 8.12 本剤投与の際には、下記の点に注意しながら行うと共に、投与手技による有害事象として結膜出血、結膜充血、結膜浮腫、眼痛等の有害事象が多く報告されているので注意すること。
      • 本剤投与に際し、使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行うこと。
      • 本剤投与前に、十分な麻酔と広域抗菌点眼剤の投与を行うこと。(広域抗菌点眼剤は本剤投与前から投与後3日まで投与すること。)
      • 本剤投与の際には、薬液の漏れがないかを確認しながら薬液をゆっくりと投与すること。投与時に薬液の漏れが認められた場合は、洗浄除去等の対応を行うこと。
    3. 8.13 白内障が発症あるいは悪化することがあり、投与後6ヵ月以降に発症あるいは悪化した例も報告されている。特に白内障手術の既往のない眼では、本剤投与後、定期的な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[7.1 参照],[9.1.2 参照],[11.1.3 参照]
    4. 8.14 眼圧が上昇することがあるので、眼圧の定期的な管理を適切に行うこと。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
    5. 8.15 糖尿病が悪化することがあるので、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
    6. 8.16 *感染性強膜炎が発現するおそれがあるので、本剤投与後、十分な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[11.1.3 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス、ラット、サル)で催奇形作用が報告されており、また、新生児に奇形、低出生体重、副腎不全を起こすことがある。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    糖尿病用薬

    • ビグアナイド系薬剤
      スルホニルウレア剤
      速効型インスリン分泌促進剤
      α-グルコシダーゼ阻害剤
      チアゾリジン系薬剤
      DPP-4阻害剤
      GLP-1受容体作動薬
      SGLT2阻害剤

    インスリン製剤等

    これらの薬剤(錠剤・注射剤)の効果を減弱させることが報告されているので、併用する場合は患者の状態を十分に観察するなど注意すること。

    本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を抑制する。

    11. 副作用

    次の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    11.2 その他の副作用

    • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

    5%未満

    眼圧上昇

    その他

    術中低血圧

    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉

    5%以上

    5%未満

    眼:後眼部

    硝子体内薬物拡散

    眼:その他

    飛蚊症、視力低下

    霧視、眼の異物感

    代謝異常

    血中ブドウ糖増加

    糖尿病の悪化、尿中ブドウ糖陽性、血中トリグリセリド増加

    血液

    好塩基球数増加、好酸球数増加、血小板数減少

    体液・電解質

    血中カリウム増加

    その他

    血中乳酸脱水素酵素増加

    • 〈テノン嚢下投与〉

    5%以上

    5%未満

    眼:外眼部

    結膜充血

    結膜浮腫、結膜出血、点状角膜炎、眼脂

    眼:前眼部

    前房内細胞、後発白内障

    眼:後眼部

    網膜出血、硝子体剥離、硝子体浮遊物

    眼:その他

    眼痛、視力低下

    精神神経系

    体位性めまい、頭痛

    筋・骨格

    筋骨格痛

    代謝異常

    糖尿病、血中ブドウ糖増加、尿中ブドウ糖陽性、血中トリグリセリド増加、尿中蛋白陽性

    血液

    好中球百分率増加、リンパ球百分率減少、単球百分率増加、白血球数減少、白血球数増加

    体液・電解質

    高血圧、血圧上昇

    肝胆道系

    脂肪肝

    その他

    血中コルチゾール減少

    アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、血中アルカリホスファターゼ増加、血中尿素増加、血中尿素減少、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、ロイシンアミノペプチダーゼ上昇

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤調製時の注意

    • 〈効能共通〉

      本剤は保存剤を含有していないため、用時調製し、調製後は速やかに使用すること。

    • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

      本剤1バイアルに生理食塩液又は眼灌流液1mL以上(トリアムシノロンアセトニド濃度10mg/mLの場合、4mL)を加え、10秒間激しく振盪して均一な懸濁液にする。

    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉、〈テノン嚢下投与〉

      本剤1バイアルに生理食塩液又は眼灌流液1mLを加え、10秒間激しく振盪して均一な懸濁液にする。

    14.2 薬剤投与時の注意

    • 〈効能共通〉

      1バイアルを複数の患者に使用しないこと。また、残薬は廃棄すること。

    • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

      均一な懸濁液を必要量吸引し、注入直前に10秒間再攪拌して0.05~0.4mLを硝子体内に注入する。

    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉

      均一な懸濁液を0.1mL以上吸引し、投与直前に10秒間再攪拌して0.1mLを硝子体内に投与する。

    • 〈テノン嚢下投与〉

      均一な懸濁液を0.5mL以上吸引し、投与直前に10秒間再攪拌して0.5mLをテノン嚢下に投与する。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    • 〈効能共通〉
      1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉
      1. 2.2 眼又は眼周囲に感染のある患者、あるいは感染の疑いのある患者[眼内炎等の重篤な副作用が発現するおそれがある。]
    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉、〈テノン嚢下投与〉
      1. 2.3 コントロール不良の緑内障の患者[症状が悪化することがある。][9.1.1 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    マキュエイド眼注用40mg

    有効成分 1バイアル中トリアムシノロンアセトニド   40mg

    3.2 製剤の性状

    マキュエイド眼注用40mg

    性状・剤形 白色の結晶性の粉末、用時懸濁して用いる眼科用注射剤(バイアル)。
    pH注) 4.0~7.0
    浸透圧比注) 0.9~1.1

    注)本品1gに生理食塩液25mLを加えて5分間振り混ぜた後ろ過した液

    4. 効能又は効果

    • 〈硝子体内投与〉
      • 硝子体手術時の硝子体可視化
      • 糖尿病黄斑浮腫
    • 〈テノン嚢下投与〉

      下記の疾患に伴う黄斑浮腫の軽減

      • 糖尿病黄斑浮腫
      • 網膜静脈閉塞症
      • 非感染性ぶどう膜炎

    6. 用法及び用量

    • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

      通常、本剤1バイアルに4mLの生理食塩液又は眼灌流液を注入してトリアムシノロンアセトニド濃度が10mg/mLになるように用時懸濁し、トリアムシノロンアセトニドとして0.5~4mg(懸濁液として0.05~0.4mL)を硝子体内に注入する。なお、懸濁液のトリアムシノロンアセトニド濃度は、術式、患者の状態等に応じて適宜増減できるが、40mg/mLを超えないこと。

    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉

      通常、本剤1バイアルに1mLの生理食塩液又は眼灌流液を注入してトリアムシノロンアセトニド濃度が40mg/mLになるように用時懸濁し、トリアムシノロンアセトニドとして4mg(懸濁液として0.1mL)を硝子体内に投与する。

    • 〈テノン嚢下投与〉

      通常、本剤1バイアルに1mLの生理食塩液又は眼灌流液を注入してトリアムシノロンアセトニド濃度が40mg/mLになるように用時懸濁し、トリアムシノロンアセトニドとして20mg(懸濁液として0.5mL)をテノン嚢下に投与する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉、〈テノン嚢下投与〉
      1. 7.1 長期投与時の有効性及び安全性は確立していない。長期投与により、白内障のリスクが高くなるおそれがあることから、継続的な長期投与は避けること。[8.7 参照],[8.13 参照],[9.1.2 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
        再投与は、患者の状態をみながら治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ、3ヵ月以上の間隔をあけて行うこと。糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体内投与の場合は、トリアムシノロンアセトニド粒子の消失を細隙灯顕微鏡等で確認した後に再投与すること。
      2. 7.2 臨床試験においては、両眼治療は行われていない。両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価した上で本剤を投与すること。なお、初回治療における両眼同日投与は避け、片眼での安全性を十分に評価した上で対側眼の治療を行うこと。

    8. 重要な基本的注意

    • 〈硝子体内投与〉
      1. 8.1 網膜疾患に関する専門知識を有し、硝子体手術あるいは硝子体内注射の手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を使用すること。
      2. 8.2 *眼内炎等が発現するおそれがあるので、本剤投与後、十分な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[11.1.1 参照],[11.1.2 参照]
    • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉
      1. 8.3 硝子体切除後、灌流及び吸引により本剤を除去すること。本剤が眼内に残存した場合は、本剤の消失が認められるまで定期的に観察すること。硝子体切除後に本剤を眼内に残存させた場合に、無菌性眼内炎を発現した症例が報告されている。
      2. 8.4 眼圧が上昇することがあるので、本剤注入後、眼圧の管理を適切に行うこと。[9.1.1 参照]
      3. 8.5 白内障等が発現するおそれがあるので、本剤注入後、十分な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[9.1.2 参照]
    • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉
      1. 8.6 本剤投与の際には、下記の点に注意しながら行うと共に、投与手技による有害事象として結膜出血、結膜充血及び結膜浮腫等の有害事象が多く報告されているので注意すること。
        • 本剤投与に際し、使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行うこと。
        • 本剤投与は、無菌条件下で行うこと。(手術用手指消毒を行い、滅菌手袋、ヨウ素系洗眼殺菌剤、滅菌ドレープ及び滅菌開瞼器等を使用すること。)
        • 本剤投与前に、十分な麻酔と広域抗菌点眼剤の投与を行うこと。(広域抗菌点眼剤は本剤投与前から投与後3日まで投与すること。)
      2. 8.7 白内障が発症あるいは悪化することがあり、投与後6ヵ月以降に発症あるいは悪化した例も報告されている。特に白内障手術の既往のない眼では、本剤投与後、定期的な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[7.1 参照],[9.1.2 参照],[11.1.2 参照]
      3. 8.8 眼圧が上昇することがあるので、本剤投与直後に視神経乳頭又は網膜血流の確認(眼底観察又は間接的な視機能の確認)を行うと共に、翌日以降も眼圧の定期的な管理を適切に行うこと。[9.1.1 参照],[11.1.2 参照]
      4. 8.9 本剤投与後、霧視、飛蚊症等があらわれることがあるため、その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。また、国内臨床試験では投与後3ヵ月時点で約半数の患者の眼内に本剤の残存が認められているので、本剤の消失が認められるまで定期的に観察すること。
      5. 8.10 糖尿病が悪化することがあるので、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
    • 〈テノン嚢下投与〉
      1. 8.11 網膜疾患に関する専門知識を有し、テノン嚢下注射の手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を使用すること。
      2. 8.12 本剤投与の際には、下記の点に注意しながら行うと共に、投与手技による有害事象として結膜出血、結膜充血、結膜浮腫、眼痛等の有害事象が多く報告されているので注意すること。
        • 本剤投与に際し、使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行うこと。
        • 本剤投与前に、十分な麻酔と広域抗菌点眼剤の投与を行うこと。(広域抗菌点眼剤は本剤投与前から投与後3日まで投与すること。)
        • 本剤投与の際には、薬液の漏れがないかを確認しながら薬液をゆっくりと投与すること。投与時に薬液の漏れが認められた場合は、洗浄除去等の対応を行うこと。
      3. 8.13 白内障が発症あるいは悪化することがあり、投与後6ヵ月以降に発症あるいは悪化した例も報告されている。特に白内障手術の既往のない眼では、本剤投与後、定期的な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[7.1 参照],[9.1.2 参照],[11.1.3 参照]
      4. 8.14 眼圧が上昇することがあるので、眼圧の定期的な管理を適切に行うこと。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
      5. 8.15 糖尿病が悪化することがあるので、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
      6. 8.16 *感染性強膜炎が発現するおそれがあるので、本剤投与後、十分な観察を行うこと。また、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導すること。[11.1.3 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス、ラット、サル)で催奇形作用が報告されており、また、新生児に奇形、低出生体重、副腎不全を起こすことがある。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    一般に生理機能が低下している。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      糖尿病用薬

      • ビグアナイド系薬剤
        スルホニルウレア剤
        速効型インスリン分泌促進剤
        α-グルコシダーゼ阻害剤
        チアゾリジン系薬剤
        DPP-4阻害剤
        GLP-1受容体作動薬
        SGLT2阻害剤

      インスリン製剤等

      これらの薬剤(錠剤・注射剤)の効果を減弱させることが報告されているので、併用する場合は患者の状態を十分に観察するなど注意すること。

      本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を抑制する。

      11. 副作用

      次の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      11.2 その他の副作用

      • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

      5%未満

      眼圧上昇

      その他

      術中低血圧

      • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉

      5%以上

      5%未満

      眼:後眼部

      硝子体内薬物拡散

      眼:その他

      飛蚊症、視力低下

      霧視、眼の異物感

      代謝異常

      血中ブドウ糖増加

      糖尿病の悪化、尿中ブドウ糖陽性、血中トリグリセリド増加

      血液

      好塩基球数増加、好酸球数増加、血小板数減少

      体液・電解質

      血中カリウム増加

      その他

      血中乳酸脱水素酵素増加

      • 〈テノン嚢下投与〉

      5%以上

      5%未満

      眼:外眼部

      結膜充血

      結膜浮腫、結膜出血、点状角膜炎、眼脂

      眼:前眼部

      前房内細胞、後発白内障

      眼:後眼部

      網膜出血、硝子体剥離、硝子体浮遊物

      眼:その他

      眼痛、視力低下

      精神神経系

      体位性めまい、頭痛

      筋・骨格

      筋骨格痛

      代謝異常

      糖尿病、血中ブドウ糖増加、尿中ブドウ糖陽性、血中トリグリセリド増加、尿中蛋白陽性

      血液

      好中球百分率増加、リンパ球百分率減少、単球百分率増加、白血球数減少、白血球数増加

      体液・電解質

      高血圧、血圧上昇

      肝胆道系

      脂肪肝

      その他

      血中コルチゾール減少

      アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、血中アルカリホスファターゼ増加、血中尿素増加、血中尿素減少、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、ロイシンアミノペプチダーゼ上昇

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤調製時の注意

      • 〈効能共通〉

        本剤は保存剤を含有していないため、用時調製し、調製後は速やかに使用すること。

      • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

        本剤1バイアルに生理食塩液又は眼灌流液1mL以上(トリアムシノロンアセトニド濃度10mg/mLの場合、4mL)を加え、10秒間激しく振盪して均一な懸濁液にする。

      • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉、〈テノン嚢下投与〉

        本剤1バイアルに生理食塩液又は眼灌流液1mLを加え、10秒間激しく振盪して均一な懸濁液にする。

      14.2 薬剤投与時の注意

      • 〈効能共通〉

        1バイアルを複数の患者に使用しないこと。また、残薬は廃棄すること。

      • 〈硝子体内投与:硝子体手術時の硝子体可視化〉

        均一な懸濁液を必要量吸引し、注入直前に10秒間再攪拌して0.05~0.4mLを硝子体内に注入する。

      • 〈硝子体内投与:糖尿病黄斑浮腫〉

        均一な懸濁液を0.1mL以上吸引し、投与直前に10秒間再攪拌して0.1mLを硝子体内に投与する。

      • 〈テノン嚢下投与〉

        均一な懸濁液を0.5mL以上吸引し、投与直前に10秒間再攪拌して0.5mLをテノン嚢下に投与する。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      871319
      ブランドコード
      1319404D1037
      承認番号
      22900AMX00509000
      販売開始年月
      2010-12
      貯法
      室温保存
      有効期間
      3年
      規制区分
      12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
      • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。