薬効分類名アルツハイマー型認知症治療剤

一般的名称ガランタミン臭化水素酸塩

ガランタミンOD錠4mg「日医工」、ガランタミンOD錠8mg「日医工」、ガランタミンOD錠12mg「日医工」

がらんたみんODじょう4mg「にちいこう」、がらんたみんODじょう8mg「にちいこう」、がらんたみんODじょう12mg「にちいこう」

Galantamine OD Tablets, Galantamine OD Tablets, Galantamine OD Tablets

製造販売元/日医工株式会社

第3版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等

重大な副作用

頻度
副作用
0.1%
1.1%
0.9%
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
感染症・発熱
1~5%未満
感染症・発熱
1%未満
血液系
1~5%未満
免疫系
1%未満
免疫系
頻度不明
内分泌・代謝系
5%以上
内分泌・代謝系
1%未満
脳・神経
1~5%未満
脳・神経
1%未満
激越怒り攻撃性不安譫妄落ち着きのなさ幻覚
脳・神経
頻度不明
脳・神経
1~5%未満
脳・神経
頻度不明
頻度不明
口腔・咽頭・耳・鼻
頻度不明
心臓・血管
1~5%未満
心臓・血管
1%未満
心臓・血管
1~5%未満
心臓・血管
1%未満
心臓・血管
頻度不明
肺・呼吸
1%未満
胃腸・消化器系
5%以上
悪心(14.9%)嘔吐(12.4%)下痢
胃腸・消化器系
1~5%未満
肝臓まわり
1%未満
皮膚
1%未満
運動器
1%未満
運動器
頻度不明
腎・尿路
1%未満
全身・局所・適用部位
1~5%未満
全身・局所・適用部位
1%未満
その他
1~5%未満

併用注意

薬剤名等

コリン作動薬

  • アセチルコリン
    ベタネコール等

コリンエステラーゼ阻害剤

  • ネオスチグミン等
臨床症状・措置方法

コリン刺激作用が増強され、著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある。

機序・危険因子

本剤とこれらの薬剤のコリン作動作用が相加的に増強される。

薬剤名等

スキサメトニウム

臨床症状・措置方法

麻酔時のスキサメトニウムの筋弛緩作用が増強される可能性がある。

機序・危険因子

本剤が、スキサメトニウムの脱分極性筋弛緩作用を増強する。

薬剤名等

ジゴキシン
β遮断剤

  • プロプラノロール
    アテノロール
    カルベジロール等
臨床症状・措置方法

著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある。

機序・危険因子

伝導抑制作用が相加的に増強される。

薬剤名等

抗コリン剤

  • アトロピン
    ブチルスコポラミン
    トリヘキシフェニジル
    ビペリデン等
臨床症状・措置方法

相互に作用が減弱する可能性がある。

機序・危険因子

本剤とこれらの薬剤の作用が、相互に拮抗する。

薬剤名等

アミトリプチリン
フルボキサミン
パロキセチン
キニジン等

臨床症状・措置方法

本剤の血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐等がおこる可能性がある。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP2D6阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

薬剤名等

イトラコナゾール
エリスロマイシン等

臨床症状・措置方法

本剤の血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐等がおこる可能性がある。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

薬剤名等

非ステロイド性消炎鎮痛剤
[9.1.3 参照]

臨床症状・措置方法

本剤とこれらの薬剤の併用により消化器症状を悪化させる可能性がある。

機序・危険因子

本剤のコリン作動性作用による胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進が、これらの薬剤による消化器症状を悪化させる可能性がある。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ガランタミンOD錠4mg「日医工」

有効成分 1錠中
ガランタミン臭化水素酸塩   5.126mg
(ガランタミンとして   4mg )
添加剤 乳糖水和物、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、スクラロース、タウマチン、黄色三二酸化鉄、トウモロコシデンプン、ジメチルポリシロキサン(内服用)、軽質無水ケイ酸
ガランタミンOD錠8mg「日医工」

有効成分 1錠中
ガランタミン臭化水素酸塩   10.253mg
(ガランタミンとして   8mg )
添加剤 乳糖水和物、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、スクラロース、タウマチン、三二酸化鉄、トウモロコシデンプン、ジメチルポリシロキサン(内服用)、軽質無水ケイ酸
ガランタミンOD錠12mg「日医工」

有効成分 1錠中
ガランタミン臭化水素酸塩   15.379mg
(ガランタミンとして   12mg )
添加剤 乳糖水和物、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、スクラロース、タウマチン、トウモロコシデンプン、ジメチルポリシロキサン(内服用)、軽質無水ケイ酸

3.2 製剤の性状

ガランタミンOD錠4mg「日医工」

剤形 素錠
(口腔内崩壊錠)
色調 微黄色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約7.0mm
厚さ 約3.0mm
質量 約120mg
識別コード ガランタミンOD
4 日医工
ガランタミンOD錠8mg「日医工」

剤形 割線入りの素錠
(口腔内崩壊錠)
色調 微赤色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約7.0mm
厚さ 約3.0mm
質量 約120mg
識別コード ガランタミンOD
8 日医工
ガランタミンOD錠12mg「日医工」

剤形 素錠
(口腔内崩壊錠)
色調 白色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約8.0mm
厚さ 約3.5mm
質量 約170mg
識別コード ガランタミンOD
12 日医工

4. 効能又は効果

軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
  2. 5.2 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
  3. 5.3 アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において、本剤の有効性は確認されていない。
  4. 5.4 他の認知症性疾患との鑑別診断に留意すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 1日8mg投与は有効用量ではなく、消化器系副作用の発現を抑える目的なので、原則として4週間を超えて使用しないこと。
  2. 7.2 中等度の肝障害患者(Child-Pugh分類を肝機能の指標とした中等度(B)の肝障害患者)では、4mgを1日1回から開始し少なくとも1週間投与した後、1日8mg(4mgを1日2回)を4週間以上投与し、増量する。ただし、1日16mgを超えないこと。[9.3 参照],[16.6.2 参照]
  3. 7.3 副作用を軽減するため、食後に投与することが望ましい。
  4. 7.4 医療従事者、家族等の管理のもとで投与すること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 アルツハイマー型認知症患者では運転能力や機械操作能力が徐々に低下し、また、本剤の投与によりめまい、眠気が起こる可能性があるので、本剤投与中の患者(特に投与開始の数週間)には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意するよう指導すること。
  2. 8.2 アルツハイマー型認知症患者では、体重減少が認められることがある。また、本剤を含むコリンエステラーゼ阻害剤において、体重減少が報告されているので、治療中は体重の変化に注意すること。
  3. 8.3 本剤投与で効果が認められない場合、漫然と投与しないこと。
  4. 8.4 他のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を有する同効薬(ドネペジル等)と併用しないこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)を有する患者や電解質異常(低カリウム血症等)のある患者等

    徐脈、心ブロック、QT延長等があらわれることがあるので、重篤な不整脈に移行しないよう観察を十分に行うこと。[11.1.1 参照]

  2. 9.1.2 洞不全症候群、心房内及び房室接合部伝導障害等の心疾患のある患者

    迷走神経刺激作用により徐脈あるいは不整脈を起こす可能性がある。[11.1.1 参照]

  3. 9.1.3 消化性潰瘍の既往歴のある患者、消化管閉塞のある患者又は消化管手術直後の患者

    胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進により症状が悪化する可能性がある。[10.2 参照]

  4. 9.1.4 下部尿路閉塞のある患者、又は膀胱手術直後の患者

    症状が悪化する可能性がある。

  5. 9.1.5 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者

    痙攣発作を誘発する可能性がある。また、アルツハイマー型認知症に伴い、痙攣発作がみられることがある。

  6. 9.1.6 気管支喘息又は閉塞性肺疾患の既往歴のある患者

    気管支平滑筋の収縮及び気管支粘液分泌の亢進により症状が悪化する可能性がある。

  7. 9.1.7 錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)のある患者

    線条体のコリン系神経を亢進することにより、症状を誘発又は増悪する可能性がある。

9.2 腎機能障害患者

本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.3 参照]

  1. 9.2.1 重度の腎障害患者(クレアチニンクリアランス9mL/分未満)

    投与経験がなく、安全性が確立していないため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。

9.3 肝機能障害患者

本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2 参照],[16.6.2 参照]

  1. 9.3.1 重度の肝障害患者(Child-Pugh分類を肝機能の指標とした重度(C)の肝障害患者)

    投与経験がなく、安全性が確立していないため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、動物実験(ラット)で乳腺への移行が認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • 本剤は主としてCYP2D6及びCYP3A4により代謝される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

*コリン作動薬

  • アセチルコリン
    ベタネコール等

コリンエステラーゼ阻害剤

  • ネオスチグミン等

コリン刺激作用が増強され、著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある。

本剤とこれらの薬剤のコリン作動作用が相加的に増強される。

スキサメトニウム

麻酔時のスキサメトニウムの筋弛緩作用が増強される可能性がある。

本剤が、スキサメトニウムの脱分極性筋弛緩作用を増強する。

ジゴキシン
β遮断剤

  • プロプラノロール
    アテノロール
    カルベジロール等

著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある。

伝導抑制作用が相加的に増強される。

抗コリン剤

  • アトロピン
    ブチルスコポラミン
    トリヘキシフェニジル
    ビペリデン等

相互に作用が減弱する可能性がある。

本剤とこれらの薬剤の作用が、相互に拮抗する。

アミトリプチリン
フルボキサミン
パロキセチン1)
キニジン等

本剤の血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐等がおこる可能性がある。

これらの薬剤のCYP2D6阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

イトラコナゾール
エリスロマイシン2)

本剤の血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐等がおこる可能性がある。

これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

非ステロイド性消炎鎮痛剤
[9.1.3 参照]

本剤とこれらの薬剤の併用により消化器症状を悪化させる可能性がある。

本剤のコリン作動性作用による胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進が、これらの薬剤による消化器症状を悪化させる可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 失神(0.1%)、徐脈(1.1%)、心ブロック(1.3%)、QT延長(0.9%)[9.1.1 参照],[9.1.2 参照]
  2. 11.1.2 急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)

    発熱、紅斑、多数の小膿疱等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  3. 11.1.3 肝炎(頻度不明)
  4. 11.1.4 横紋筋融解症(頻度不明)

    筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

5%以上

1~5%未満

1%未満

頻度不明

感染症及び寄生虫症

鼻咽頭炎

膀胱炎、尿路感染

血液及びリンパ系障害

貧血

過敏症

発疹、そう痒症、顔面浮腫

薬疹、全身性皮疹、蕁麻疹

代謝及び栄養障害

食欲不振、食欲減退

脱水

精神障害

不眠症

激越、怒り、攻撃性、不安、譫妄、落ち着きのなさ、幻覚

うつ病、幻視、幻聴

神経系障害

頭痛、浮動性めまい

意識消失、傾眠、痙攣、体位性めまい、振戦、アルツハイマー型認知症の悪化、パーキンソニズム

嗜眠、味覚異常、過眠症、錯感覚、錐体外路障害

眼障害

霧視

耳及び迷路障害

耳鳴

心臓障害

心室性期外収縮

上室性期外収縮、心房細動、動悸

血管障害

高血圧

低血圧

潮紅

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

咳嗽

胃腸障害

悪心(14.9%)、嘔吐(12.4%)、下痢

腹痛、便秘、上腹部痛、胃不快感

胃炎、腹部膨満、消化不良、胃潰瘍、腸炎、萎縮性胃炎、腹部不快感、レッチング

肝胆道系障害

肝機能異常

皮膚及び皮下組織障害

湿疹、皮下出血、多汗症、紅斑

筋骨格系及び結合組織障害

背部痛、筋力低下

筋痙縮

腎及び尿路障害

頻尿、尿失禁、血尿

全身障害及び投与局所様態

倦怠感、異常感

無力症、発熱、胸痛、疲労、歩行障害

臨床検査

体重減少、肝機能検査値異常、CK増加、尿中白血球陽性、血圧上昇、血中ブドウ糖増加

尿中血陽性、血中トリグリセリド増加、尿中赤血球陽性、白血球数増加、血中コレステロール増加、LDH増加、血中カリウム減少、血圧低下、血中尿酸増加、心電図異常、総蛋白減少

傷害、中毒及び処置合併症

転倒・転落

13. 過量投与

  1. 13.1 徴候、症状

    他のコリン作動薬の過量投与時と同様に、筋力低下又は筋線維束収縮に加え、重度の悪心、嘔吐、消化管痙攣、流涎、流涙、排尿、排便、発汗、徐脈、低血圧、虚脱及び痙攣等の副作用が発現する可能性がある。呼吸筋の弛緩により、死に至る可能性もある。

  2. 13.2 処置

    症状に応じて、アトロピン等の抗コリン剤の投与を行う。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調剤時の注意

  1. 14.1.1 本剤は水で服用する時の崩壊性を考慮し設計された製剤(湿製錠)のため、製剤の製法上、錠剤のエッジや側面が滑らかでないことがある。
  2. 14.1.2 自動分包機を使用する場合は欠けることがあるため、カセットの位置及び錠剤投入量などに配慮すること。

14.2 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

14.3 薬剤服用時の注意

  1. 14.3.1 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また、水で服用することもできる。
  2. 14.3.2 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ガランタミンOD錠4mg「日医工」

有効成分 1錠中
ガランタミン臭化水素酸塩   5.126mg
(ガランタミンとして   4mg )
添加剤 乳糖水和物、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、スクラロース、タウマチン、黄色三二酸化鉄、トウモロコシデンプン、ジメチルポリシロキサン(内服用)、軽質無水ケイ酸
ガランタミンOD錠8mg「日医工」

有効成分 1錠中
ガランタミン臭化水素酸塩   10.253mg
(ガランタミンとして   8mg )
添加剤 乳糖水和物、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、スクラロース、タウマチン、三二酸化鉄、トウモロコシデンプン、ジメチルポリシロキサン(内服用)、軽質無水ケイ酸
ガランタミンOD錠12mg「日医工」

有効成分 1錠中
ガランタミン臭化水素酸塩   15.379mg
(ガランタミンとして   12mg )
添加剤 乳糖水和物、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、スクラロース、タウマチン、トウモロコシデンプン、ジメチルポリシロキサン(内服用)、軽質無水ケイ酸

3.2 製剤の性状

ガランタミンOD錠4mg「日医工」

剤形 素錠
(口腔内崩壊錠)
色調 微黄色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約7.0mm
厚さ 約3.0mm
質量 約120mg
識別コード ガランタミンOD
4 日医工
ガランタミンOD錠8mg「日医工」

剤形 割線入りの素錠
(口腔内崩壊錠)
色調 微赤色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約7.0mm
厚さ 約3.0mm
質量 約120mg
識別コード ガランタミンOD
8 日医工
ガランタミンOD錠12mg「日医工」

剤形 素錠
(口腔内崩壊錠)
色調 白色
外形 表面
裏面
側面
大きさ 直径 約8.0mm
厚さ 約3.5mm
質量 約170mg
識別コード ガランタミンOD
12 日医工

4. 効能又は効果

軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
  2. 5.2 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
  3. 5.3 アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において、本剤の有効性は確認されていない。
  4. 5.4 他の認知症性疾患との鑑別診断に留意すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 1日8mg投与は有効用量ではなく、消化器系副作用の発現を抑える目的なので、原則として4週間を超えて使用しないこと。
  2. 7.2 中等度の肝障害患者(Child-Pugh分類を肝機能の指標とした中等度(B)の肝障害患者)では、4mgを1日1回から開始し少なくとも1週間投与した後、1日8mg(4mgを1日2回)を4週間以上投与し、増量する。ただし、1日16mgを超えないこと。[9.3 参照],[16.6.2 参照]
  3. 7.3 副作用を軽減するため、食後に投与することが望ましい。
  4. 7.4 医療従事者、家族等の管理のもとで投与すること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 アルツハイマー型認知症患者では運転能力や機械操作能力が徐々に低下し、また、本剤の投与によりめまい、眠気が起こる可能性があるので、本剤投与中の患者(特に投与開始の数週間)には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意するよう指導すること。
  2. 8.2 アルツハイマー型認知症患者では、体重減少が認められることがある。また、本剤を含むコリンエステラーゼ阻害剤において、体重減少が報告されているので、治療中は体重の変化に注意すること。
  3. 8.3 本剤投与で効果が認められない場合、漫然と投与しないこと。
  4. 8.4 他のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を有する同効薬(ドネペジル等)と併用しないこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)を有する患者や電解質異常(低カリウム血症等)のある患者等

    徐脈、心ブロック、QT延長等があらわれることがあるので、重篤な不整脈に移行しないよう観察を十分に行うこと。[11.1.1 参照]

  2. 9.1.2 洞不全症候群、心房内及び房室接合部伝導障害等の心疾患のある患者

    迷走神経刺激作用により徐脈あるいは不整脈を起こす可能性がある。[11.1.1 参照]

  3. 9.1.3 消化性潰瘍の既往歴のある患者、消化管閉塞のある患者又は消化管手術直後の患者

    胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進により症状が悪化する可能性がある。[10.2 参照]

  4. 9.1.4 下部尿路閉塞のある患者、又は膀胱手術直後の患者

    症状が悪化する可能性がある。

  5. 9.1.5 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者

    痙攣発作を誘発する可能性がある。また、アルツハイマー型認知症に伴い、痙攣発作がみられることがある。

  6. 9.1.6 気管支喘息又は閉塞性肺疾患の既往歴のある患者

    気管支平滑筋の収縮及び気管支粘液分泌の亢進により症状が悪化する可能性がある。

  7. 9.1.7 錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)のある患者

    線条体のコリン系神経を亢進することにより、症状を誘発又は増悪する可能性がある。

9.2 腎機能障害患者

本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.3 参照]

  1. 9.2.1 重度の腎障害患者(クレアチニンクリアランス9mL/分未満)

    投与経験がなく、安全性が確立していないため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。

9.3 肝機能障害患者

本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2 参照],[16.6.2 参照]

  1. 9.3.1 重度の肝障害患者(Child-Pugh分類を肝機能の指標とした重度(C)の肝障害患者)

    投与経験がなく、安全性が確立していないため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、動物実験(ラット)で乳腺への移行が認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • 本剤は主としてCYP2D6及びCYP3A4により代謝される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

*コリン作動薬

  • アセチルコリン
    ベタネコール等

コリンエステラーゼ阻害剤

  • ネオスチグミン等

コリン刺激作用が増強され、著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある。

本剤とこれらの薬剤のコリン作動作用が相加的に増強される。

スキサメトニウム

麻酔時のスキサメトニウムの筋弛緩作用が増強される可能性がある。

本剤が、スキサメトニウムの脱分極性筋弛緩作用を増強する。

ジゴキシン
β遮断剤

  • プロプラノロール
    アテノロール
    カルベジロール等

著しい心拍数の低下等がおこる可能性がある。

伝導抑制作用が相加的に増強される。

抗コリン剤

  • アトロピン
    ブチルスコポラミン
    トリヘキシフェニジル
    ビペリデン等

相互に作用が減弱する可能性がある。

本剤とこれらの薬剤の作用が、相互に拮抗する。

アミトリプチリン
フルボキサミン
パロキセチン1)
キニジン等

本剤の血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐等がおこる可能性がある。

これらの薬剤のCYP2D6阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

イトラコナゾール
エリスロマイシン2)

本剤の血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐等がおこる可能性がある。

これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

非ステロイド性消炎鎮痛剤
[9.1.3 参照]

本剤とこれらの薬剤の併用により消化器症状を悪化させる可能性がある。

本剤のコリン作動性作用による胃酸分泌の促進及び消化管運動の促進が、これらの薬剤による消化器症状を悪化させる可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 失神(0.1%)、徐脈(1.1%)、心ブロック(1.3%)、QT延長(0.9%)[9.1.1 参照],[9.1.2 参照]
  2. 11.1.2 急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)

    発熱、紅斑、多数の小膿疱等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  3. 11.1.3 肝炎(頻度不明)
  4. 11.1.4 横紋筋融解症(頻度不明)

    筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

5%以上

1~5%未満

1%未満

頻度不明

感染症及び寄生虫症

鼻咽頭炎

膀胱炎、尿路感染

血液及びリンパ系障害

貧血

過敏症

発疹、そう痒症、顔面浮腫

薬疹、全身性皮疹、蕁麻疹

代謝及び栄養障害

食欲不振、食欲減退

脱水

精神障害

不眠症

激越、怒り、攻撃性、不安、譫妄、落ち着きのなさ、幻覚

うつ病、幻視、幻聴

神経系障害

頭痛、浮動性めまい

意識消失、傾眠、痙攣、体位性めまい、振戦、アルツハイマー型認知症の悪化、パーキンソニズム

嗜眠、味覚異常、過眠症、錯感覚、錐体外路障害

眼障害

霧視

耳及び迷路障害

耳鳴

心臓障害

心室性期外収縮

上室性期外収縮、心房細動、動悸

血管障害

高血圧

低血圧

潮紅

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

咳嗽

胃腸障害

悪心(14.9%)、嘔吐(12.4%)、下痢

腹痛、便秘、上腹部痛、胃不快感

胃炎、腹部膨満、消化不良、胃潰瘍、腸炎、萎縮性胃炎、腹部不快感、レッチング

肝胆道系障害

肝機能異常

皮膚及び皮下組織障害

湿疹、皮下出血、多汗症、紅斑

筋骨格系及び結合組織障害

背部痛、筋力低下

筋痙縮

腎及び尿路障害

頻尿、尿失禁、血尿

全身障害及び投与局所様態

倦怠感、異常感

無力症、発熱、胸痛、疲労、歩行障害

臨床検査

体重減少、肝機能検査値異常、CK増加、尿中白血球陽性、血圧上昇、血中ブドウ糖増加

尿中血陽性、血中トリグリセリド増加、尿中赤血球陽性、白血球数増加、血中コレステロール増加、LDH増加、血中カリウム減少、血圧低下、血中尿酸増加、心電図異常、総蛋白減少

傷害、中毒及び処置合併症

転倒・転落

13. 過量投与

  1. 13.1 徴候、症状

    他のコリン作動薬の過量投与時と同様に、筋力低下又は筋線維束収縮に加え、重度の悪心、嘔吐、消化管痙攣、流涎、流涙、排尿、排便、発汗、徐脈、低血圧、虚脱及び痙攣等の副作用が発現する可能性がある。呼吸筋の弛緩により、死に至る可能性もある。

  2. 13.2 処置

    症状に応じて、アトロピン等の抗コリン剤の投与を行う。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調剤時の注意

  1. 14.1.1 本剤は水で服用する時の崩壊性を考慮し設計された製剤(湿製錠)のため、製剤の製法上、錠剤のエッジや側面が滑らかでないことがある。
  2. 14.1.2 自動分包機を使用する場合は欠けることがあるため、カセットの位置及び錠剤投入量などに配慮すること。

14.2 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

14.3 薬剤服用時の注意

  1. 14.3.1 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また、水で服用することもできる。
  2. 14.3.2 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
87119
ブランドコード
1190019F4108, 1190019F5104, 1190019F6100
承認番号
30200AMX00321000, 30200AMX00322000, 30200AMX00320000
販売開始年月
2020-06, 2020-06, 2020-06
貯法
室温保存、室温保存、室温保存
有効期間
3年、3年、3年
規制区分
2, 12, 2, 12, 2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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