薬効分類名精神神経安定剤
一般的名称ブロムペリドール
ブロムペリドール錠1mg「アメル」、ブロムペリドール錠3mg「アメル」、ブロムペリドール錠6mg「アメル」、ブロムペリドール細粒1%「アメル」
Bromperidol Tablets「AMEL」, Bromperidol Tablets「AMEL」, Bromperidol Tablets「AMEL」, Bromperidol Fine Granules「AMEL」
製造販売元/共和薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
中枢神経抑制剤
- (バルビツール酸誘導体等)
中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。
本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。
アルコール
- (飲酒)
相互に作用を増強することがある。
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。
リチウム
類似化合物(ハロペリドール)でリチウムとの併用により心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin(悪性症候群)、非可逆性の脳障害を起こすとの報告があるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
機序は不明であるが、併用による抗ドパミン作用の増強等が考えられている。
抗コリン作用を有する薬剤
- (抗コリン作動性抗パーキンソン剤、フェノチアジン系化合物、三環系抗うつ剤等)
腸管麻痺等の抗コリン系の副作用が強くあらわれることがある。また、精神症状が悪化したとの報告がある。
併用により抗コリン作用が強くあらわれる。
メトクロプラミド、ドンペリドン
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現することがある。
これらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。
タンドスピロンクエン酸塩
錐体外路症状を増強するおそれがある。
タンドスピロンクエン酸塩は弱い抗ドパミン(D2)作用を有する。
ドパミン作動薬
- (レボドパ製剤、ブロモクリプチンメシル酸塩等)
これらの薬剤のドパミン作動薬としての作用が減弱することがある。
ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。
薬物代謝酵素誘導作用を有する薬剤
- (カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン)
本剤の作用が減弱することがある。
これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の血中濃度が低下する。
イトラコナゾール
本剤の血中濃度が上昇することがある。
イトラコナゾールのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
QT延長を起こすことが知られている薬剤
[9.1.2 参照],[11.1.8 参照]
QT延長があらわれるおそれがある。
併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。
アドレナリン含有歯科麻酔剤
- リドカイン・アドレナリン
重篤な血圧低下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強されるおそれがある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
- 2.2 バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強される。]
- 2.3 重症の心不全の患者[心筋に対する障害作用や血圧降下のおそれがある。]
- 2.4 パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者[錐体外路症状が悪化するおそれがある。]
- 2.5 本剤の成分又はブチロフェノン系化合物に対し過敏症の患者
- 2.6 *アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)[10.1 参照]
- 2.7 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
統合失調症
6. 用法及び用量
ブロムペリドールとして、通常成人1日3~18mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日36mgまで増量することができる。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
- 8.2 制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 心・血管疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者
一過性の血圧低下があらわれることがある。
-
9.1.2 QT延長を起こしやすい患者
低カリウム血症のある患者等では、QT延長が発現するおそれがある。[10.2 参照],[11.1.8 参照]
-
9.1.3 てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させることがある。
-
9.1.4 甲状腺機能亢進状態にある患者
錐体外路症状が起こりやすい。
- 9.1.5 薬物過敏症の患者
-
9.1.6 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
Syndrome malin(悪性症候群)が起こりやすい。[11.1.1 参照]
-
9.1.7 高温環境下にある患者
高熱反応が起こるおそれがある。体温調節中枢を抑制するため。
-
9.1.8 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。[11.1.7 参照]
9.3 肝機能障害患者
血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で胎児吸収の増加等の胎児毒性が報告されており、類似化合物(ハロペリドール)で催奇形性を疑う症例及び動物実験で口蓋裂(マウス)、脳奇形(ハムスター)等の催奇形性及び着床数の減少、胎児吸収の増加(マウス)、流産率の上昇(ラット)等の胎児毒性が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。[2.7 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験で乳汁中への移行がみられており、また類似化合物(ハロペリドール)でヒト母乳中への移行が報告されている。
9.7 小児等
錐体外路症状、特にジスキネジアが起こりやすいとの報告がある。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。錐体外路症状等の副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アドレナリンの作用を逆転させ重篤な血圧低下を起こすことがある。 |
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。 |
本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。 |
|
相互に作用を増強することがある。 |
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。 |
|
リチウム |
類似化合物(ハロペリドール)でリチウムとの併用により心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin(悪性症候群)、非可逆性の脳障害を起こすとの報告があるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 |
機序は不明であるが、併用による抗ドパミン作用の増強等が考えられている。 |
腸管麻痺等の抗コリン系の副作用が強くあらわれることがある。また、精神症状が悪化したとの報告がある。 |
併用により抗コリン作用が強くあらわれる。 |
|
メトクロプラミド、ドンペリドン |
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現することがある。 |
これらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。 |
タンドスピロンクエン酸塩 |
錐体外路症状を増強するおそれがある。 |
タンドスピロンクエン酸塩は弱い抗ドパミン(D2)作用を有する。 |
これらの薬剤のドパミン作動薬としての作用が減弱することがある。 |
ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。 |
|
本剤の作用が減弱することがある。 |
これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の血中濃度が低下する。 |
|
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
イトラコナゾールのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
QT延長を起こすことが知られている薬剤 |
QT延長があらわれるおそれがある。 |
併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 |
*重篤な血圧低下を起こすことがある。 |
*アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強されるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 Syndrome malin(悪性症候群)(頻度不明)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている1) ,2) 。[9.1.6 参照]
-
11.1.2 遅発性ジスキネジア(0.1%未満)
長期投与により、遅発性ジスキネジア(口周部の不随意運動、四肢の不随意運動等)があらわれ、投与中止後も持続することがある。抗パーキンソン剤を投与しても症状が軽減しない場合があるので、このような症状があらわれた場合には、本剤の投与継続の必要性を、他の抗精神病薬への変更も考慮して慎重に判断すること。
-
11.1.3 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと3) 。
-
11.1.4 麻痺性イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。[8.2 参照]
-
11.1.5 横紋筋融解症(頻度不明)
横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等に注意すること。
- 11.1.6 無顆粒球症、白血球減少(頻度不明)
-
11.1.7 肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明)
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.8 参照]
- 11.1.8 心室頻拍(Torsade de Pointesを含む)(頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
循環器 |
血圧低下、頻脈、動悸 |
胸内苦悶感 |
心電図変化(QT間隔の延長、T波の変化等) |
|
肝臓 |
肝障害 |
|||
錐体外路症状 |
パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎、寡動、歩行障害、仮面様顔貌、嚥下障害、構音障害等)、アカシジア(静坐不能) |
ジスキネジア(口周部、四肢等の不随意運動、舌のもつれ等)、ジストニア(痙攣性斜頸、顔面・喉頭・頸部の攣縮、後弓反張、眼球上転発作等) |
アキネジア |
|
眼 |
霧視 |
眼の調節障害 |
角膜・水晶体の混濁、角膜等の色素沈着 |
|
過敏症 |
発疹 |
|||
血液 |
貧血 |
白血球減少 |
||
消化器 |
食欲不振、悪心・嘔吐、胸やけ、便秘、腹部膨満感、下痢 |
胃不快感 |
||
内分泌 |
月経異常、体重増加、体重減少 |
女性化乳房、乳汁分泌 |
高プロラクチン血症 |
|
精神神経系 |
睡眠障害、焦燥感、眠気、めまい・ふらつき、抑うつ |
頭痛・頭重、知覚異常、性欲異常、痙攣発作、意識障害、もの忘れ、傾眠 |
||
その他 |
口渇、脱力・倦怠感、鼻閉、発汗、排尿障害、立ちくらみ、尿閉 |
しびれ感、潮紅、浮腫、運動失調、発熱 |
無力症、疲労 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
- 2.2 バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強される。]
- 2.3 重症の心不全の患者[心筋に対する障害作用や血圧降下のおそれがある。]
- 2.4 パーキンソン病又はレビー小体型認知症の患者[錐体外路症状が悪化するおそれがある。]
- 2.5 本剤の成分又はブチロフェノン系化合物に対し過敏症の患者
- 2.6 *アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)[10.1 参照]
- 2.7 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
統合失調症
6. 用法及び用量
ブロムペリドールとして、通常成人1日3~18mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日36mgまで増量することができる。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
- 8.2 制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 心・血管疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者
一過性の血圧低下があらわれることがある。
-
9.1.2 QT延長を起こしやすい患者
低カリウム血症のある患者等では、QT延長が発現するおそれがある。[10.2 参照],[11.1.8 参照]
-
9.1.3 てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させることがある。
-
9.1.4 甲状腺機能亢進状態にある患者
錐体外路症状が起こりやすい。
- 9.1.5 薬物過敏症の患者
-
9.1.6 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
Syndrome malin(悪性症候群)が起こりやすい。[11.1.1 参照]
-
9.1.7 高温環境下にある患者
高熱反応が起こるおそれがある。体温調節中枢を抑制するため。
-
9.1.8 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。[11.1.7 参照]
9.3 肝機能障害患者
血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で胎児吸収の増加等の胎児毒性が報告されており、類似化合物(ハロペリドール)で催奇形性を疑う症例及び動物実験で口蓋裂(マウス)、脳奇形(ハムスター)等の催奇形性及び着床数の減少、胎児吸収の増加(マウス)、流産率の上昇(ラット)等の胎児毒性が報告されている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。[2.7 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験で乳汁中への移行がみられており、また類似化合物(ハロペリドール)でヒト母乳中への移行が報告されている。
9.7 小児等
錐体外路症状、特にジスキネジアが起こりやすいとの報告がある。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。錐体外路症状等の副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アドレナリンの作用を逆転させ重篤な血圧低下を起こすことがある。 |
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。 |
本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。 |
|
相互に作用を増強することがある。 |
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。 |
|
リチウム |
類似化合物(ハロペリドール)でリチウムとの併用により心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin(悪性症候群)、非可逆性の脳障害を起こすとの報告があるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 |
機序は不明であるが、併用による抗ドパミン作用の増強等が考えられている。 |
腸管麻痺等の抗コリン系の副作用が強くあらわれることがある。また、精神症状が悪化したとの報告がある。 |
併用により抗コリン作用が強くあらわれる。 |
|
メトクロプラミド、ドンペリドン |
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現することがある。 |
これらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。 |
タンドスピロンクエン酸塩 |
錐体外路症状を増強するおそれがある。 |
タンドスピロンクエン酸塩は弱い抗ドパミン(D2)作用を有する。 |
これらの薬剤のドパミン作動薬としての作用が減弱することがある。 |
ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。 |
|
本剤の作用が減弱することがある。 |
これらの薬剤の薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の血中濃度が低下する。 |
|
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
イトラコナゾールのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
QT延長を起こすことが知られている薬剤 |
QT延長があらわれるおそれがある。 |
併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 |
*重篤な血圧低下を起こすことがある。 |
*アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧低下作用が増強されるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 Syndrome malin(悪性症候群)(頻度不明)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている1) ,2) 。[9.1.6 参照]
-
11.1.2 遅発性ジスキネジア(0.1%未満)
長期投与により、遅発性ジスキネジア(口周部の不随意運動、四肢の不随意運動等)があらわれ、投与中止後も持続することがある。抗パーキンソン剤を投与しても症状が軽減しない場合があるので、このような症状があらわれた場合には、本剤の投与継続の必要性を、他の抗精神病薬への変更も考慮して慎重に判断すること。
-
11.1.3 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと3) 。
-
11.1.4 麻痺性イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。[8.2 参照]
-
11.1.5 横紋筋融解症(頻度不明)
横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等に注意すること。
- 11.1.6 無顆粒球症、白血球減少(頻度不明)
-
11.1.7 肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明)
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.8 参照]
- 11.1.8 心室頻拍(Torsade de Pointesを含む)(頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
循環器 |
血圧低下、頻脈、動悸 |
胸内苦悶感 |
心電図変化(QT間隔の延長、T波の変化等) |
|
肝臓 |
肝障害 |
|||
錐体外路症状 |
パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎、寡動、歩行障害、仮面様顔貌、嚥下障害、構音障害等)、アカシジア(静坐不能) |
ジスキネジア(口周部、四肢等の不随意運動、舌のもつれ等)、ジストニア(痙攣性斜頸、顔面・喉頭・頸部の攣縮、後弓反張、眼球上転発作等) |
アキネジア |
|
眼 |
霧視 |
眼の調節障害 |
角膜・水晶体の混濁、角膜等の色素沈着 |
|
過敏症 |
発疹 |
|||
血液 |
貧血 |
白血球減少 |
||
消化器 |
食欲不振、悪心・嘔吐、胸やけ、便秘、腹部膨満感、下痢 |
胃不快感 |
||
内分泌 |
月経異常、体重増加、体重減少 |
女性化乳房、乳汁分泌 |
高プロラクチン血症 |
|
精神神経系 |
睡眠障害、焦燥感、眠気、めまい・ふらつき、抑うつ |
頭痛・頭重、知覚異常、性欲異常、痙攣発作、意識障害、もの忘れ、傾眠 |
||
その他 |
口渇、脱力・倦怠感、鼻閉、発汗、排尿障害、立ちくらみ、尿閉 |
しびれ感、潮紅、浮腫、運動失調、発熱 |
無力症、疲労 |