薬効分類名ノルアドレナリン作動性神経機能改善剤
一般的名称ドロキシドパ
ドロキシドパカプセル100mg「アメル」、ドロキシドパカプセル200mg「アメル」
Droxidopa Capsules「AMEL」, Droxidopa Capsules「AMEL」
製造販売元/共和薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
モノアミン酸化酵素阻害剤
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。
ノルアドレナリンの代謝が抑制され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。
三環系抗うつ剤
- イミプラミン
アミトリプチリン 等
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。
神経終末でのノルアドレナリンの再吸収が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。
分娩促進剤
- オキシトシン
エルゴタミン
抗ヒスタミン剤
- クロルフェニラミン等
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。
相加的に作用(末梢血管収縮作用)を増強させる。
α1-受容体遮断作用のある薬剤
- タムスロシン
ドキサゾシン
イフェンプロジル 等
本剤の作用が減弱される可能性がある。
これらの薬剤はα1受容体遮断作用を有する。
アメジニウム
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。
神経終末でのノルアドレナリンの再吸収・代謝が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。
レセルピン誘導体
- レセルピン等
本剤の作用が減弱される可能性がある。
レセルピンは脳内ノルアドレナリン、ドパミンを減少させる。
レボドパ
アマンタジン 等
これらの医薬品の作用を増強することがある。
動物実験でレボドパ、アマンタジンの作用を増強することが認められている。
フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤
本剤の作用が減弱することがある。
これらの薬剤は抗ドパミン作用のほかに末梢のα受容体遮断作用を有する。
鉄剤
本剤の作用が減弱される可能性がある。
動物実験でキレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
6. 用法及び用量
-
〈パーキンソン病の場合〉
通常成人に対し、ドロキシドパとして1日量100mg、1日1回の経口投与より始め、隔日に100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日600mg、1日3回分割投与)。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。 -
〈シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチーの場合〉
通常成人に対し、ドロキシドパとして1日量200~300mgを2~3回に分けて経口投与より始め、数日から1週間毎に1日量100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日300~600mg、1日3回分割投与)。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。 -
〈血液透析患者の場合〉
通常成人に対し、ドロキシドパとして1回量200~400mgを透析開始30分から1時間前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。1回量は400mgを超えないこととする。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の投与は、少量から開始し観察を十分に行い慎重に維持量まで増量すること。ただし、その他の抗パーキンソン剤、昇圧剤の投与を中止する必要はない。
- 8.2 過度の昇圧反応を起こすことがあるので、過量投与にならないように注意すること。[13.1 参照]
- 〈パーキンソン病の場合〉
- 〈血液透析患者の場合〉
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 コカイン中毒の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。コカインは神経終末においてカテコールアミンの再取り込みを阻害するため、本剤の作用が増強するおそれがある。
-
9.1.2 心室性頻拍のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.3 高血圧の患者
高血圧を悪化させることがある。
-
9.1.4 動脈硬化症の患者
過度の昇圧反応が起こるおそれがある。
-
9.1.5 甲状腺機能亢進症の患者
頻脈等の症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.6 心疾患のある患者
症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.7 重篤な肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者
これらの症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.8 慢性開放隅角緑内障の患者
眼圧が上昇するおそれがある。
-
9.1.9 糖尿病を合併した血液透析患者
糖尿病の程度(末梢循環、血圧、血糖管理などの状態や、血管合併症の程度など)に十分留意すること。重度の糖尿病を合併した血液透析患者では末梢循環障害を生じるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で胎児の波状肋骨の増加が、また、他剤(dl-ノルアドレナリン)で子宮血管の収縮により胎児が仮死状態となることが報告されている。[2.5 参照]
9.6 授乳婦
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
過量投与にならないように注意すること。一般に生理機能が低下している。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
ノルアドレナリンの代謝が抑制され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。 |
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
神経終末でのノルアドレナリンの再吸収が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。 |
|
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
相加的に作用(末梢血管収縮作用)を増強させる。 |
|
本剤の作用が減弱される可能性がある。 |
これらの薬剤はα1受容体遮断作用を有する。 |
|
アメジニウム |
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
神経終末でのノルアドレナリンの再吸収・代謝が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。 |
本剤の作用が減弱される可能性がある。 |
レセルピンは脳内ノルアドレナリン、ドパミンを減少させる。 |
|
レボドパ |
これらの医薬品の作用を増強することがある。 |
動物実験でレボドパ、アマンタジンの作用を増強することが認められている。 |
フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤 |
本剤の作用が減弱することがある。 |
これらの薬剤は抗ドパミン作用のほかに末梢のα受容体遮断作用を有する。 |
鉄剤 |
本剤の作用が減弱される可能性がある。 |
動物実験でキレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
1%以上 |
0.3~1%未満 |
0.3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
精神神経系 |
幻覚、頭痛・頭重感(3.4%)、めまい |
妄想、神経過敏(いらいら感、焦燥感、興奮等)、不安、抑うつ、不眠、不随意運動、頭がぼーっとする |
精神症状の増悪、悪夢、感情失禁、パーキンソン症状の増悪、知覚異常、振戦、固縮、すくみ、言語障害の悪化、眠気 |
夜間せん妄、健忘 |
消化器 |
悪心、食欲不振、胃痛(胃部不快感等) |
嘔吐、口渇、腹痛、消化不良(胸やけ等)、便秘、下痢、流涎 |
腹部膨満感、舌のあれ |
|
循環器 |
血圧上昇(2.2%)、動悸 |
胸痛(胸部不快感、胸部絞扼感等) |
不整脈、チアノーゼ、四肢冷感 |
狭心症 |
肝臓 |
AST、ALTの上昇 |
ALP、LDHの上昇 |
||
過敏症 |
発疹 |
そう痒 |
||
眼 |
羞明 |
|||
泌尿器 |
頻尿、尿失禁、尿閉 |
|||
その他 |
倦怠感、ほてり(顔面潮紅等) |
浮腫、眼瞼浮腫、脱力感、発熱、両手の痛み、肩こり |
のぼせ、発汗、CK上昇 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
過度の昇圧反応を起こすことがある。[8.2 参照]
6. 用法及び用量
-
〈パーキンソン病の場合〉
通常成人に対し、ドロキシドパとして1日量100mg、1日1回の経口投与より始め、隔日に100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日600mg、1日3回分割投与)。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。 -
〈シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチーの場合〉
通常成人に対し、ドロキシドパとして1日量200~300mgを2~3回に分けて経口投与より始め、数日から1週間毎に1日量100mgずつ増量、最適投与量を定め維持量とする(標準維持量は1日300~600mg、1日3回分割投与)。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日900mgを超えないこととする。 -
〈血液透析患者の場合〉
通常成人に対し、ドロキシドパとして1回量200~400mgを透析開始30分から1時間前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。1回量は400mgを超えないこととする。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 本剤の投与は、少量から開始し観察を十分に行い慎重に維持量まで増量すること。ただし、その他の抗パーキンソン剤、昇圧剤の投与を中止する必要はない。
- 8.2 過度の昇圧反応を起こすことがあるので、過量投与にならないように注意すること。[13.1 参照]
- 〈パーキンソン病の場合〉
- 〈血液透析患者の場合〉
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 コカイン中毒の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。コカインは神経終末においてカテコールアミンの再取り込みを阻害するため、本剤の作用が増強するおそれがある。
-
9.1.2 心室性頻拍のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.3 高血圧の患者
高血圧を悪化させることがある。
-
9.1.4 動脈硬化症の患者
過度の昇圧反応が起こるおそれがある。
-
9.1.5 甲状腺機能亢進症の患者
頻脈等の症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.6 心疾患のある患者
症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.7 重篤な肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者
これらの症状が悪化するおそれがある。
-
9.1.8 慢性開放隅角緑内障の患者
眼圧が上昇するおそれがある。
-
9.1.9 糖尿病を合併した血液透析患者
糖尿病の程度(末梢循環、血圧、血糖管理などの状態や、血管合併症の程度など)に十分留意すること。重度の糖尿病を合併した血液透析患者では末梢循環障害を生じるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で胎児の波状肋骨の増加が、また、他剤(dl-ノルアドレナリン)で子宮血管の収縮により胎児が仮死状態となることが報告されている。[2.5 参照]
9.6 授乳婦
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
過量投与にならないように注意すること。一般に生理機能が低下している。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
ノルアドレナリンの代謝が抑制され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。 |
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
神経終末でのノルアドレナリンの再吸収が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。 |
|
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
相加的に作用(末梢血管収縮作用)を増強させる。 |
|
本剤の作用が減弱される可能性がある。 |
これらの薬剤はα1受容体遮断作用を有する。 |
|
アメジニウム |
本剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。 |
神経終末でのノルアドレナリンの再吸収・代謝が阻害され、ノルアドレナリンの濃度が増加する。 |
本剤の作用が減弱される可能性がある。 |
レセルピンは脳内ノルアドレナリン、ドパミンを減少させる。 |
|
レボドパ |
これらの医薬品の作用を増強することがある。 |
動物実験でレボドパ、アマンタジンの作用を増強することが認められている。 |
フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤 |
本剤の作用が減弱することがある。 |
これらの薬剤は抗ドパミン作用のほかに末梢のα受容体遮断作用を有する。 |
鉄剤 |
本剤の作用が減弱される可能性がある。 |
動物実験でキレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
1%以上 |
0.3~1%未満 |
0.3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
精神神経系 |
幻覚、頭痛・頭重感(3.4%)、めまい |
妄想、神経過敏(いらいら感、焦燥感、興奮等)、不安、抑うつ、不眠、不随意運動、頭がぼーっとする |
精神症状の増悪、悪夢、感情失禁、パーキンソン症状の増悪、知覚異常、振戦、固縮、すくみ、言語障害の悪化、眠気 |
夜間せん妄、健忘 |
消化器 |
悪心、食欲不振、胃痛(胃部不快感等) |
嘔吐、口渇、腹痛、消化不良(胸やけ等)、便秘、下痢、流涎 |
腹部膨満感、舌のあれ |
|
循環器 |
血圧上昇(2.2%)、動悸 |
胸痛(胸部不快感、胸部絞扼感等) |
不整脈、チアノーゼ、四肢冷感 |
狭心症 |
肝臓 |
AST、ALTの上昇 |
ALP、LDHの上昇 |
||
過敏症 |
発疹 |
そう痒 |
||
眼 |
羞明 |
|||
泌尿器 |
頻尿、尿失禁、尿閉 |
|||
その他 |
倦怠感、ほてり(顔面潮紅等) |
浮腫、眼瞼浮腫、脱力感、発熱、両手の痛み、肩こり |
のぼせ、発汗、CK上昇 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
過度の昇圧反応を起こすことがある。[8.2 参照]