薬効分類名非ステロイド性鎮痛・消炎剤

一般的名称ザルトプロフェン

ペオン錠80

ぺおんじょう80

Peon Tablets 80

製造販売元/ゼリア新薬工業株式会社

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明
0.1%未満
頻度不明
小腸・大腸潰瘍
頻度不明
頻度不明
0.1%未満
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
胃腸・消化器系
0.1%~1%
胃腸・消化器系
0.1%未満
脳・神経
0.1%未満
免疫系
0.1%~1%
免疫系
0.1%未満
免疫系
頻度不明
血液系
0.1%未満
肝臓まわり
0.1%~1%
腎・尿路
0.1%~1%
腎・尿路
0.1%未満
その他
0.1%~1%
その他
0.1%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

ニューキノロン系抗菌剤

  • エノキサシン等
臨床症状・措置方法

痙攣を誘発することがあるので、用量を調節するなど注意すること。

機序・危険因子

ニューキノロン系抗菌剤は中枢神経系の抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体への結合を阻害することにより痙攣を誘発する。本剤はその阻害作用を増強すると考えられている 。

薬剤名等

クマリン系抗凝血剤

  • ワルファリンカリウム等
臨床症状・措置方法

抗凝血作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること。

機序・危険因子

本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている 。

薬剤名等

スルホニル尿素系血糖降下剤

  • トルブタミド等
臨床症状・措置方法

血糖降下作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること。

機序・危険因子

本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている 。

薬剤名等

チアジド系利尿剤

  • ヒドロクロロチアジド等
臨床症状・措置方法

チアジド系利尿剤の作用を減弱するとの報告がある。

機序・危険因子

本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により、水・塩類の排泄を低下させる可能性が考えられている。

薬剤名等

リチウム製剤

  • 炭酸リチウム
臨床症状・措置方法

リチウム製剤の作用を増強するとの報告があるので、リチウム製剤の用量を調節するなど注意すること。

機序・危険因子

本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている。

薬剤名等

メトトレキサート

臨床症状・措置方法

メトトレキサートの作用を増強するとの報告があるので、メトトレキサートの用量を調節するなど注意すること。

機序・危険因子

本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させることがある。][9.1.2 参照]
  2. 2.2 重篤な血液の異常のある患者[血液の異常をさらに悪化させるおそれがある。]
  3. 2.3 重篤な肝機能障害のある患者[9.3.1 参照]
  4. 2.4 重篤な腎機能障害のある患者[9.2.1 参照]
  5. 2.5 重篤な心機能不全のある患者[心機能不全をさらに悪化させるおそれがある。]
  6. 2.6 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  7. 2.7 アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発させるおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

ペオン錠80

有効成分 (日局)ザルトプロフェン   80mg(1錠中)
添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

ペオン錠80

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 7.6mm
厚さ 3.4mm
質量 150mg
識別コード                 101
(PTPに記載)

4. 効能又は効果

  • 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
    • 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群
  • 手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛

6. 用法及び用量

通常、成人にザルトプロフェン1回80mg、1日3回経口投与する。
頓用の場合は、1回80~160mgを経口投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
  2. 7.2 高齢者に投与する際には消化器症状等患者の状態を観察しながら、投与回数を減らす(例えば1回1錠1日2回)か又は休薬するなど必要最低限の使用にとどめるよう慎重に投与すること。本剤は血漿蛋白結合率が高く、また、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、血漿アルブミンが減少していることが多く、腎機能も低下していることがあり、高い血中濃度が持続するおそれがある。[16.5 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
  2. 8.2 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
  3. 8.3 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
    • 急性炎症、疼痛及び発熱の程度を考慮し、投与すること。
    • 原則として長期投与を避けること。
    • 原因療法があればこれを行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 消化性潰瘍の既往歴のある患者

    消化性潰瘍を再発させることがある。

  2. 9.1.2 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者

    本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある。[2.1 参照]

  3. 9.1.3 血液の異常又はその既往歴のある患者(重篤な血液の異常のある患者を除く)

    血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。

  4. 9.1.4 心機能障害のある患者(重篤な心機能不全のある患者を除く)

    心機能障害を悪化させるおそれがある。

  5. 9.1.5 気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)

    喘息発作を誘発させるおそれがある。

  6. 9.1.6 潰瘍性大腸炎の患者

    症状を悪化させるおそれがある。

  7. 9.1.7 クローン病の患者

    症状を悪化させるおそれがある。

  8. 9.1.8 感染症を合併している患者

    必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重篤な腎機能障害のある患者

    投与しないこと。腎機能障害をさらに悪化させるおそれがある。[2.4 参照]

  2. 9.2.2 腎機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な腎機能障害のある患者を除く)

    腎機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者

    投与しないこと。肝機能障害をさらに悪化させるおそれがある。[2.3 参照]

  2. 9.3.2 肝機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)

    肝機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。

9.5 妊婦

  1. 9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

    *治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告があり、また妊娠後期はその発現リスクがより高くなることが知られている。妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている1)  。

9.7 小児等

副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    ニューキノロン系抗菌剤

    • エノキサシン等

    痙攣を誘発することがあるので、用量を調節するなど注意すること。

    ニューキノロン系抗菌剤は中枢神経系の抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体への結合を阻害することにより痙攣を誘発する。本剤はその阻害作用を増強すると考えられている2)  。

    クマリン系抗凝血剤

    • ワルファリンカリウム等

    抗凝血作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること。

    本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている3)  。

    スルホニル尿素系血糖降下剤

    • トルブタミド等

    血糖降下作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること。

    本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている3)  。

    チアジド系利尿剤

    • ヒドロクロロチアジド等

    チアジド系利尿剤の作用を減弱するとの報告がある。

    本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により、水・塩類の排泄を低下させる可能性が考えられている。

    リチウム製剤

    • 炭酸リチウム

    リチウム製剤の作用を増強するとの報告があるので、リチウム製剤の用量を調節するなど注意すること。

    本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている。

    メトトレキサート

    メトトレキサートの作用を増強するとの報告があるので、メトトレキサートの用量を調節するなど注意すること。

    本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)

      呼吸困難、血圧低下、冷汗、悪寒、発疹、かゆみ、紅潮、顔面浮腫、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    2. 11.1.2 急性腎障害(頻度不明)、ネフローゼ症候群(頻度不明)

      急性腎障害、ネフローゼ症候群等の腎機能障害があらわれることがあるので、BUN・血中クレアチニンの上昇、乏尿、浮腫、蛋白尿、低蛋白血症等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.2 参照]

    3. 11.1.3 肝機能障害(頻度不明)

      黄疸、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇があらわれることがある。[8.2 参照]

    4. 11.1.4 消化性潰瘍(0.1%未満)、小腸・大腸潰瘍(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明)

      消化性潰瘍及び小腸・大腸潰瘍(出血や穿孔を伴うことがある)、出血性大腸炎があらわれることがある。

    5. 11.1.5 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明)[8.2 参照]
    6. 11.1.6 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
    7. 11.1.7 溶血性貧血(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)[8.2 参照]
    8. 11.1.8 *心筋梗塞(頻度不明)、脳血管障害(頻度不明)

      *心筋梗塞、脳血管障害等の心血管系血栓塞栓性事象があらわれることがある4)  。

    11.2 その他の副作用

    0.1%~1%

    0.1%未満

    頻度不明

    消化器

    胃不快感、胃痛、嘔気、心窩部痛、下痢、胃重感、胸やけ、口内炎、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐

    便秘、腹部膨満感、舌炎、口渇

    精神神経系

    眠気、めまい、頭痛、しびれ(感)

    過敏症

    発疹、皮疹

    湿疹、そう痒

    光線過敏症

    血液

    ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値低下、赤血球減少、好酸球増加

    血小板増加、白血球増加

    肝臓

    ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇

    腎臓

    BUN上昇

    血中クレアチニン上昇、血尿

    その他

    浮腫

    倦怠感、排尿痛、排尿障害、発熱

    ほてり、頻尿

    注)発現頻度は使用成績調査の結果を含む。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.1 臨床使用に基づく情報

    非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある5) ,6) ,7) ,8)  。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させることがある。][9.1.2 参照]
    2. 2.2 重篤な血液の異常のある患者[血液の異常をさらに悪化させるおそれがある。]
    3. 2.3 重篤な肝機能障害のある患者[9.3.1 参照]
    4. 2.4 重篤な腎機能障害のある患者[9.2.1 参照]
    5. 2.5 重篤な心機能不全のある患者[心機能不全をさらに悪化させるおそれがある。]
    6. 2.6 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    7. 2.7 アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発させるおそれがある。]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ペオン錠80

    有効成分 (日局)ザルトプロフェン   80mg(1錠中)
    添加剤 乳糖水和物、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、カルナウバロウ

    3.2 製剤の性状

    ペオン錠80

    剤形 フィルムコーティング錠
    色調 白色
    外形 表面                                    
    裏面                                    
    側面                                    
    大きさ 直径 7.6mm
    厚さ 3.4mm
    質量 150mg
    識別コード                 101
    (PTPに記載)

    4. 効能又は効果

    • 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
      • 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群
    • 手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛

    6. 用法及び用量

    通常、成人にザルトプロフェン1回80mg、1日3回経口投与する。
    頓用の場合は、1回80~160mgを経口投与する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    1. 7.1 他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
    2. 7.2 高齢者に投与する際には消化器症状等患者の状態を観察しながら、投与回数を減らす(例えば1回1錠1日2回)か又は休薬するなど必要最低限の使用にとどめるよう慎重に投与すること。本剤は血漿蛋白結合率が高く、また、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、血漿アルブミンが減少していることが多く、腎機能も低下していることがあり、高い血中濃度が持続するおそれがある。[16.5 参照]

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
    2. 8.2 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
    3. 8.3 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
      • 急性炎症、疼痛及び発熱の程度を考慮し、投与すること。
      • 原則として長期投与を避けること。
      • 原因療法があればこれを行うこと。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 消化性潰瘍の既往歴のある患者

      消化性潰瘍を再発させることがある。

    2. 9.1.2 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者

      本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある。[2.1 参照]

    3. 9.1.3 血液の異常又はその既往歴のある患者(重篤な血液の異常のある患者を除く)

      血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。

    4. 9.1.4 心機能障害のある患者(重篤な心機能不全のある患者を除く)

      心機能障害を悪化させるおそれがある。

    5. 9.1.5 気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)

      喘息発作を誘発させるおそれがある。

    6. 9.1.6 潰瘍性大腸炎の患者

      症状を悪化させるおそれがある。

    7. 9.1.7 クローン病の患者

      症状を悪化させるおそれがある。

    8. 9.1.8 感染症を合併している患者

      必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 重篤な腎機能障害のある患者

      投与しないこと。腎機能障害をさらに悪化させるおそれがある。[2.4 参照]

    2. 9.2.2 腎機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な腎機能障害のある患者を除く)

      腎機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者

      投与しないこと。肝機能障害をさらに悪化させるおそれがある。[2.3 参照]

    2. 9.3.2 肝機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)

      肝機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。

    9.5 妊婦

    1. 9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

      *治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告があり、また妊娠後期はその発現リスクがより高くなることが知られている。妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている1)  。

    9.7 小児等

    副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      ニューキノロン系抗菌剤

      • エノキサシン等

      痙攣を誘発することがあるので、用量を調節するなど注意すること。

      ニューキノロン系抗菌剤は中枢神経系の抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体への結合を阻害することにより痙攣を誘発する。本剤はその阻害作用を増強すると考えられている2)  。

      クマリン系抗凝血剤

      • ワルファリンカリウム等

      抗凝血作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること。

      本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている3)  。

      スルホニル尿素系血糖降下剤

      • トルブタミド等

      血糖降下作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること。

      本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている3)  。

      チアジド系利尿剤

      • ヒドロクロロチアジド等

      チアジド系利尿剤の作用を減弱するとの報告がある。

      本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により、水・塩類の排泄を低下させる可能性が考えられている。

      リチウム製剤

      • 炭酸リチウム

      リチウム製剤の作用を増強するとの報告があるので、リチウム製剤の用量を調節するなど注意すること。

      本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている。

      メトトレキサート

      メトトレキサートの作用を増強するとの報告があるので、メトトレキサートの用量を調節するなど注意すること。

      本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)

        呼吸困難、血圧低下、冷汗、悪寒、発疹、かゆみ、紅潮、顔面浮腫、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      2. 11.1.2 急性腎障害(頻度不明)、ネフローゼ症候群(頻度不明)

        急性腎障害、ネフローゼ症候群等の腎機能障害があらわれることがあるので、BUN・血中クレアチニンの上昇、乏尿、浮腫、蛋白尿、低蛋白血症等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.2 参照]

      3. 11.1.3 肝機能障害(頻度不明)

        黄疸、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇があらわれることがある。[8.2 参照]

      4. 11.1.4 消化性潰瘍(0.1%未満)、小腸・大腸潰瘍(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明)

        消化性潰瘍及び小腸・大腸潰瘍(出血や穿孔を伴うことがある)、出血性大腸炎があらわれることがある。

      5. 11.1.5 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明)[8.2 参照]
      6. 11.1.6 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
      7. 11.1.7 溶血性貧血(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)[8.2 参照]
      8. 11.1.8 *心筋梗塞(頻度不明)、脳血管障害(頻度不明)

        *心筋梗塞、脳血管障害等の心血管系血栓塞栓性事象があらわれることがある4)  。

      11.2 その他の副作用

      0.1%~1%

      0.1%未満

      頻度不明

      消化器

      胃不快感、胃痛、嘔気、心窩部痛、下痢、胃重感、胸やけ、口内炎、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐

      便秘、腹部膨満感、舌炎、口渇

      精神神経系

      眠気、めまい、頭痛、しびれ(感)

      過敏症

      発疹、皮疹

      湿疹、そう痒

      光線過敏症

      血液

      ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値低下、赤血球減少、好酸球増加

      血小板増加、白血球増加

      肝臓

      ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇

      腎臓

      BUN上昇

      血中クレアチニン上昇、血尿

      その他

      浮腫

      倦怠感、排尿痛、排尿障害、発熱

      ほてり、頻尿

      注)発現頻度は使用成績調査の結果を含む。

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      15. その他の注意

      15.1 臨床使用に基づく情報

      非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある5) ,6) ,7) ,8)  。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      871149
      ブランドコード
      1149029F1033
      承認番号
      20500AMZ00353000
      販売開始年月
      1993-09
      貯法
      室温保存
      有効期間
      3年
      規制区分
      2

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
      • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。