薬効分類名抗てんかん剤
一般的名称ルフィナミド
イノベロン錠100mg、イノベロン錠200mg
いのべろんじょう、いのべろんじょう
Inovelon tablets, Inovelon tablets
製造販売元/エーザイ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
バルプロ酸ナトリウム
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。
相手薬剤により代謝酵素であるカルボキシエステラーゼが阻害され、本剤のクリアランスが低下する。
相手薬剤の代謝を促進し、作用を減弱させるおそれがある。
本剤のCYP3A4に対する誘導作用によると考えられる。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分又はトリアゾール誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないLennox-Gastaut症候群における強直発作及び脱力発作に対する抗てんかん薬との併用療法
6. 用法及び用量
- 4歳以上の小児
-
成人
- 通常、ルフィナミドとして、最初の2日間は1日400mgを1日2回に分けて食後に経口投与し、その後は2日ごとに1日用量として400mg以下ずつ漸増する。維持用量は体重30.1~50.0kgの患者には1日1800mg、体重50.1~70.0kgの患者には1日2400mg、体重70.1kg以上の患者には1日3200mgとし、1日2回に分けて食後に経口投与する。なお、症状により維持用量を超えない範囲で適宜増減するが、増量は2日以上の間隔をあけて1日用量として400mg以下ずつ行うこと。
参考 4歳以上の小児
4歳以上の小児及び成人
体重
15.0~30.0kg
30.1~50.0kg
50.1~70.0kg
70.1kg以上
1・2日目
200mg/日
400mg/日
3日目以降
2日間毎に200mg以下ずつ漸増する。
2日間毎に400mg以下ずつ漸増する。
維持用量
1000mg/日
1800mg/日
2400mg/日
3200mg/日
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤は他の抗てんかん薬と併用して使用すること。国内臨床試験において、本剤単独投与での使用経験はない。
- 7.2 バルプロ酸ナトリウムとの併用により本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤の投与の際には、慎重に症状を観察しながら増量すること。体重30.0kg未満の患者では体重30.0kg以上の患者よりも大きな影響が認められているため特に注意すること。[10.2 参照],[16.7.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の投与によりてんかん重積状態があらわれることがあるので、本剤投与中は患者の状態を十分に観察し、てんかん重積状態が生じた場合には適切な処置を行うこと。また、本剤投与後に新たな発作型の出現又はてんかん重積状態の頻度の増加が認められた場合には、本剤投与継続の必要性を慎重に判断すること。
- 8.2 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、本剤の投与を中止する場合には、発疹の発現等安全性の観点から直ちに投与を中止しなければならない場合を除き、少なくとも2日ごとに徐々に減量し、1週間以上かけて中止すること。
- 8.3 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う操作に従事させないよう注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 他の抗てんかん薬に対しアレルギー歴又は発疹発現の既往歴がある患者
本剤の投与による薬剤性過敏症症候群が報告されている。[11.1.1 参照]
-
9.1.2 先天性QT短縮症候群の患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、本剤投与前及び投与中は定期的に心電図検査を実施するなど、患者の状態を慎重に観察すること。本剤投与によりQT間隔が過度に短縮するおそれがある。[17.3 参照]
9.3 肝機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で、妊娠ラットに投与したとき、非妊娠ラットと比較して、母動物の摂餌量減少の増強及び体重増加抑制の増強が報告されている。また、妊娠ラットに150mg/kgを経口投与したとき、母動物毒性に起因する出生後初期の出生児死亡率の増加及び出生児の生後体重の増加抑制が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラット及びウサギに14C‐ルフィナミドを経口投与したとき、乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
9.8 高齢者
一般に高齢者では生理機能が低下している。なお、外国での試験では、高齢者と非高齢者との間で、薬物動態に明らかな差は認められていない。[16.6.2 参照]
10. 相互作用
- 本剤は主にカルボキシエステラーゼで代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
バルプロ酸ナトリウム |
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。 |
相手薬剤により代謝酵素であるカルボキシエステラーゼが阻害され、本剤のクリアランスが低下する。 |
本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
|
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下する可能性がある。また、相手薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
機序は不明である。 |
相手薬剤の代謝を促進し、作用を減弱させるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する誘導作用によると考えられる。 |
|
相手薬剤の代謝を促進し、作用を減弱させるおそれがある。 |
機序は不明である。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。[9.1.1 参照]
-
11.1.2 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
発熱、眼充血、紅斑、水疱・びらん、咽頭痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
3~10%未満 |
3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
|||
消化器 |
食欲減退(17.2%) 嘔吐(12.1%) 便秘(10.3%) |
悪心 |
||
精神神経系 |
傾眠(20.7%) |
浮動性めまい、てんかん重積状態、激越、頭痛 |
精神運動亢進、運動失調、痙攣 |
攻撃性、嗜眠 |
その他 |
体重減少 |
疲労、複視、霧視 |
13. 過量投与
本剤は血液透析により一部除去可能であり、発現している症状の程度に応じて血液透析の実施を考慮すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分又はトリアゾール誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないLennox-Gastaut症候群における強直発作及び脱力発作に対する抗てんかん薬との併用療法
6. 用法及び用量
- 4歳以上の小児
-
成人
- 通常、ルフィナミドとして、最初の2日間は1日400mgを1日2回に分けて食後に経口投与し、その後は2日ごとに1日用量として400mg以下ずつ漸増する。維持用量は体重30.1~50.0kgの患者には1日1800mg、体重50.1~70.0kgの患者には1日2400mg、体重70.1kg以上の患者には1日3200mgとし、1日2回に分けて食後に経口投与する。なお、症状により維持用量を超えない範囲で適宜増減するが、増量は2日以上の間隔をあけて1日用量として400mg以下ずつ行うこと。
参考 4歳以上の小児
4歳以上の小児及び成人
体重
15.0~30.0kg
30.1~50.0kg
50.1~70.0kg
70.1kg以上
1・2日目
200mg/日
400mg/日
3日目以降
2日間毎に200mg以下ずつ漸増する。
2日間毎に400mg以下ずつ漸増する。
維持用量
1000mg/日
1800mg/日
2400mg/日
3200mg/日
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤は他の抗てんかん薬と併用して使用すること。国内臨床試験において、本剤単独投与での使用経験はない。
- 7.2 バルプロ酸ナトリウムとの併用により本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤の投与の際には、慎重に症状を観察しながら増量すること。体重30.0kg未満の患者では体重30.0kg以上の患者よりも大きな影響が認められているため特に注意すること。[10.2 参照],[16.7.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の投与によりてんかん重積状態があらわれることがあるので、本剤投与中は患者の状態を十分に観察し、てんかん重積状態が生じた場合には適切な処置を行うこと。また、本剤投与後に新たな発作型の出現又はてんかん重積状態の頻度の増加が認められた場合には、本剤投与継続の必要性を慎重に判断すること。
- 8.2 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、本剤の投与を中止する場合には、発疹の発現等安全性の観点から直ちに投与を中止しなければならない場合を除き、少なくとも2日ごとに徐々に減量し、1週間以上かけて中止すること。
- 8.3 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う操作に従事させないよう注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 他の抗てんかん薬に対しアレルギー歴又は発疹発現の既往歴がある患者
本剤の投与による薬剤性過敏症症候群が報告されている。[11.1.1 参照]
-
9.1.2 先天性QT短縮症候群の患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、本剤投与前及び投与中は定期的に心電図検査を実施するなど、患者の状態を慎重に観察すること。本剤投与によりQT間隔が過度に短縮するおそれがある。[17.3 参照]
9.3 肝機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で、妊娠ラットに投与したとき、非妊娠ラットと比較して、母動物の摂餌量減少の増強及び体重増加抑制の増強が報告されている。また、妊娠ラットに150mg/kgを経口投与したとき、母動物毒性に起因する出生後初期の出生児死亡率の増加及び出生児の生後体重の増加抑制が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラット及びウサギに14C‐ルフィナミドを経口投与したとき、乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
9.8 高齢者
一般に高齢者では生理機能が低下している。なお、外国での試験では、高齢者と非高齢者との間で、薬物動態に明らかな差は認められていない。[16.6.2 参照]
10. 相互作用
- 本剤は主にカルボキシエステラーゼで代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
バルプロ酸ナトリウム |
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。 |
相手薬剤により代謝酵素であるカルボキシエステラーゼが阻害され、本剤のクリアランスが低下する。 |
本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
|
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下する可能性がある。また、相手薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
機序は不明である。 |
相手薬剤の代謝を促進し、作用を減弱させるおそれがある。 |
本剤のCYP3A4に対する誘導作用によると考えられる。 |
|
相手薬剤の代謝を促進し、作用を減弱させるおそれがある。 |
機序は不明である。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。[9.1.1 参照]
-
11.1.2 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
発熱、眼充血、紅斑、水疱・びらん、咽頭痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
3~10%未満 |
3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
|||
消化器 |
食欲減退(17.2%) 嘔吐(12.1%) 便秘(10.3%) |
悪心 |
||
精神神経系 |
傾眠(20.7%) |
浮動性めまい、てんかん重積状態、激越、頭痛 |
精神運動亢進、運動失調、痙攣 |
攻撃性、嗜眠 |
その他 |
体重減少 |
疲労、複視、霧視 |
13. 過量投与
本剤は血液透析により一部除去可能であり、発現している症状の程度に応じて血液透析の実施を考慮すること。
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