薬効分類名抗てんかん剤

一般的名称クロナゼパム

ランドセン錠0.5mg、ランドセン錠1mg、ランドセン錠2mg、ランドセン細粒0.1%、ランドセン細粒0.5%

Landsen Tablets, Landsen Tablets, Landsen Tablets, Landsen Fine Granules, Landsen Fine Granules

製造販売元/住友ファーマ株式会社

第1版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
0.1%未満
0.1~5%未満
睡眠中の多呼吸発作
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
脳・神経
5%以上
眠気(24.7%)ふらつき(15.6%)
脳・神経
0.1~5%未満
脳・神経
0.1%未満
肺・呼吸
5%以上
肺・呼吸
0.1%未満
肺・呼吸
頻度不明
0.1~5%未満
頻度不明
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
0.1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
腎・尿路
0.1~5%未満
血液系
頻度不明
肝臓まわり
頻度不明
免疫系
0.1~5%未満
免疫系
頻度不明
その他
0.1~5%未満
その他
0.1%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

抗てんかん剤

  • ヒダントイン誘導体
臨床症状・措置方法

以下のような報告があるので、本剤と併用する場合には、フェニトインの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。

機序・危険因子

機序は不明である。

薬剤名等

抗てんかん剤

  • バルビツール酸誘導体等
臨床症状・措置方法

中枢神経抑制作用が増強されることがある。

機序・危険因子

ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

薬剤名等

中枢神経抑制剤

  • フェノチアジン誘導体等
臨床症状・措置方法

中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

機序・危険因子

ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

薬剤名等

アルコール(飲酒)

臨床症状・措置方法

中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

機序・危険因子

ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

薬剤名等

モノアミン酸化酵素阻害剤

臨床症状・措置方法

クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

機序・危険因子

機序は不明である。

薬剤名等

バルプロ酸ナトリウム

臨床症状・措置方法

アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。

機序・危険因子

機序は不明である。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
  3. 2.3 重症筋無力症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

ランドセン錠0.5mg

有効成分 1錠中日局クロナゼパム   0.5mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム
ランドセン錠1mg

有効成分 1錠中日局クロナゼパム   1mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム
ランドセン錠2mg

有効成分 1錠中日局クロナゼパム   2mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、黄色五号アルミニウムレーキ、タルク、ステアリン酸マグネシウム
ランドセン細粒0.1%

有効成分 1g中日局クロナゼパム   1mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン
ランドセン細粒0.5%

有効成分 1g中日局クロナゼパム   5mg
添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、黄色五号アルミニウムレーキ

3.2 製剤の性状

ランドセン錠0.5mg

外形                                        
大きさ 直径 約8mm
厚さ 約2.3mm
質量 約150mg
識別コード DS011
色・剤形 白色の素錠
ランドセン錠1mg

外形                                        
大きさ 直径 約8mm
厚さ 約2.3mm
質量 約150mg
識別コード DS012
色・剤形 白色の割線入り素錠
ランドセン錠2mg

外形                                        
大きさ 直径 約8mm
厚さ 約2.3mm
質量 約150mg
識別コード DS013
色・剤形 うすいだいだい色の割線入り素錠
ランドセン細粒0.1%

色・剤形 白色の細粒
ランドセン細粒0.5%

色・剤形 うすいだいだい色の細粒

4. 効能又は効果

  • 小型(運動)発作(ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児けい縮発作、BNSけいれん等))
  • 精神運動発作
  • 自律神経発作

6. 用法及び用量

通常成人、小児は、初回量クロナゼパムとして、1日0.5~1mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日2~6mgを1~3回に分けて経口投与する。
乳、幼児は、初回量クロナゼパムとして、1日体重1kgあたり0.025mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日体重1kgあたり0.1mgを1~3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 投与初期に眠気、ふらつき等の症状があらわれることがあるので、本剤の投与は少量から開始し、慎重に維持量まで漸増すること。 
  2. 8.2 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
  3. 8.3 混合発作(2種類以上の発作型をもつ)のある患者に本剤を投与すると、強直間代発作の誘発や回数を増加することが、また、特にLennox症候群の患者に本剤を投与するとinduced microseizures(睡眠中の多呼吸発作等)を誘発することがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。[11.1.2 参照]
  4. 8.4 本剤は比較的若年齢から長期使用されるので、耐性の上昇に十分注意すること。
  5. 8.5 本剤を投与されているてんかん患者には、フルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。[13.2 参照]
  6. 8.6 連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。[9.2 参照],[9.3 参照],[11.1.4 参照]
  7. 8.7 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心障害のある患者

    症状が悪化するおそれがある。

  2. 9.1.2 脳に器質的障害のある患者

    作用が強くあらわれるおそれがある。

  3. 9.1.3 呼吸機能の低下している患者

    症状が悪化するおそれがある。[11.1.2 参照]

  4. 9.1.4 衰弱患者

    副作用があらわれやすい。

9.2 腎機能障害患者

排泄が遅延するおそれがある。[8.6 参照]

9.3 肝機能障害患者

排泄が遅延するおそれがある。[8.6 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

  1. 9.5.1 妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム、クロルジアゼポキシド等)を服用していた患者が出産した新生児において、口唇裂、口蓋裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査が報告されている。
  2. 9.5.2 ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
  3. 9.5.3 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。

9.6 授乳婦

授乳を避けさせること。

  1. 9.6.1 ヒト母乳中に移行し、新生児において無呼吸を起こすことがあり、また、黄疸を増強するおそれがある。
  2. 9.6.2 他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)でヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1 低出生体重児、新生児

    低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

  2. 9.7.2 乳児、幼児

    喘鳴、ときに唾液増加(流涎等)、嚥下障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

9.8 高齢者

少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。運動失調等の副作用があらわれやすい。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    抗てんかん剤

    • ヒダントイン誘導体

    以下のような報告があるので、本剤と併用する場合には、フェニトインの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。

    • 本剤又は、フェニトインの血中濃度が低下する。
    • フェニトインの血中濃度が上昇する。

    機序は不明である。

    抗てんかん剤

    • バルビツール酸誘導体等

    中枢神経抑制作用が増強されることがある。

    ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

    中枢神経抑制剤

    • フェノチアジン誘導体等

    中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

    ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

    アルコール(飲酒)

    中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

    ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

    モノアミン酸化酵素阻害剤

    クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

    機序は不明である。

    バルプロ酸ナトリウム

    アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。

    機序は不明である。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 依存性(頻度不明)

      連用により生じることがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、けいれん発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

    2. 11.1.2 呼吸抑制(0.1%未満)、睡眠中の多呼吸発作(0.1~5%未満) 

      投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。[8.3 参照],[9.1.3 参照]

    3. 11.1.3 刺激興奮、錯乱等(いずれも頻度不明)

      投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。

    4. 11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

      AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.6 参照]

    11.2 その他の副作用

    5%以上

    0.1~5%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    精神神経系

    眠気(24.7%)、ふらつき(15.6%)

    めまい、運動失調、神経過敏(不機嫌、興奮等)、無気力、情動不安定、筋緊張低下、頭痛、構音障害、不眠、もうろう感、振戦

    頭重、行動異常、筋緊張亢進、知覚異常、寡動(活動低下、運動抑制等)

    意識障害、運動過多、注意力低下、眩暈、しびれ、歩行異常、不安、幻覚、うつ状態、攻撃的反応

    呼吸器

    喘鳴

    呼吸困難、気道分泌過多、喀痰増加

    複視

    目がかすむ、羞明

    消化器

    唾液増加(流涎等)、食欲不振、悪心、嘔吐、嚥下障害、便秘

    口内炎、下痢、吃逆、食欲亢進、口渇

    腹痛

    泌尿器

    尿失禁、排尿困難

    血液

    血小板減少、好酸球増多、白血球減少、貧血

    肝臓

    AST、ALTの上昇、LDH、γ-GTP、ALPの上昇

    過敏症

    発疹

    過敏症状

    その他

    脱力、倦怠感、体重減少

    ほてり(熱感、顔面潮紅)、発熱、いびき、月経不順

    性欲減退、疲労、体重増加

    13. 過量投与

    1. 13.1 症状

      傾眠、錯乱、昏睡、反射性低下、呼吸抑制、血圧低下等が起こるおそれがある。

    2. 13.2 処置

      本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。(本剤を投与されているてんかん患者にフルマゼニルを投与し、てんかん発作(けいれん)を誘発したとの報告がある。)[8.5 参照]

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.1 臨床使用に基づく情報

    1. 15.1.1 投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗けいれん作用が変化、遅延するおそれがある。
    2. 15.1.2 海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6~3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
    3. 2.3 重症筋無力症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ランドセン錠0.5mg

    有効成分 1錠中日局クロナゼパム   0.5mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム
    ランドセン錠1mg

    有効成分 1錠中日局クロナゼパム   1mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム
    ランドセン錠2mg

    有効成分 1錠中日局クロナゼパム   2mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、黄色五号アルミニウムレーキ、タルク、ステアリン酸マグネシウム
    ランドセン細粒0.1%

    有効成分 1g中日局クロナゼパム   1mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン
    ランドセン細粒0.5%

    有効成分 1g中日局クロナゼパム   5mg
    添加剤 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、黄色五号アルミニウムレーキ

    3.2 製剤の性状

    ランドセン錠0.5mg

    外形                                        
    大きさ 直径 約8mm
    厚さ 約2.3mm
    質量 約150mg
    識別コード DS011
    色・剤形 白色の素錠
    ランドセン錠1mg

    外形                                        
    大きさ 直径 約8mm
    厚さ 約2.3mm
    質量 約150mg
    識別コード DS012
    色・剤形 白色の割線入り素錠
    ランドセン錠2mg

    外形                                        
    大きさ 直径 約8mm
    厚さ 約2.3mm
    質量 約150mg
    識別コード DS013
    色・剤形 うすいだいだい色の割線入り素錠
    ランドセン細粒0.1%

    色・剤形 白色の細粒
    ランドセン細粒0.5%

    色・剤形 うすいだいだい色の細粒

    4. 効能又は効果

    • 小型(運動)発作(ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児けい縮発作、BNSけいれん等))
    • 精神運動発作
    • 自律神経発作

    6. 用法及び用量

    通常成人、小児は、初回量クロナゼパムとして、1日0.5~1mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日2~6mgを1~3回に分けて経口投与する。
    乳、幼児は、初回量クロナゼパムとして、1日体重1kgあたり0.025mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日体重1kgあたり0.1mgを1~3回に分けて経口投与する。
    なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 投与初期に眠気、ふらつき等の症状があらわれることがあるので、本剤の投与は少量から開始し、慎重に維持量まで漸増すること。 
    2. 8.2 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
    3. 8.3 混合発作(2種類以上の発作型をもつ)のある患者に本剤を投与すると、強直間代発作の誘発や回数を増加することが、また、特にLennox症候群の患者に本剤を投与するとinduced microseizures(睡眠中の多呼吸発作等)を誘発することがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。[11.1.2 参照]
    4. 8.4 本剤は比較的若年齢から長期使用されるので、耐性の上昇に十分注意すること。
    5. 8.5 本剤を投与されているてんかん患者には、フルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。[13.2 参照]
    6. 8.6 連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。[9.2 参照],[9.3 参照],[11.1.4 参照]
    7. 8.7 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 心障害のある患者

      症状が悪化するおそれがある。

    2. 9.1.2 脳に器質的障害のある患者

      作用が強くあらわれるおそれがある。

    3. 9.1.3 呼吸機能の低下している患者

      症状が悪化するおそれがある。[11.1.2 参照]

    4. 9.1.4 衰弱患者

      副作用があらわれやすい。

    9.2 腎機能障害患者

    排泄が遅延するおそれがある。[8.6 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    排泄が遅延するおそれがある。[8.6 参照]

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    1. 9.5.1 妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム、クロルジアゼポキシド等)を服用していた患者が出産した新生児において、口唇裂、口蓋裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査が報告されている。
    2. 9.5.2 ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
    3. 9.5.3 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。

    9.6 授乳婦

    授乳を避けさせること。

    1. 9.6.1 ヒト母乳中に移行し、新生児において無呼吸を起こすことがあり、また、黄疸を増強するおそれがある。
    2. 9.6.2 他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)でヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが報告されている。

    9.7 小児等

    1. 9.7.1 低出生体重児、新生児

      低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

    2. 9.7.2 乳児、幼児

      喘鳴、ときに唾液増加(流涎等)、嚥下障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    9.8 高齢者

    少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。運動失調等の副作用があらわれやすい。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      抗てんかん剤

      • ヒダントイン誘導体

      以下のような報告があるので、本剤と併用する場合には、フェニトインの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。

      • 本剤又は、フェニトインの血中濃度が低下する。
      • フェニトインの血中濃度が上昇する。

      機序は不明である。

      抗てんかん剤

      • バルビツール酸誘導体等

      中枢神経抑制作用が増強されることがある。

      ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

      中枢神経抑制剤

      • フェノチアジン誘導体等

      中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

      ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

      アルコール(飲酒)

      中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

      ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。

      モノアミン酸化酵素阻害剤

      クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。

      機序は不明である。

      バルプロ酸ナトリウム

      アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。

      機序は不明である。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 依存性(頻度不明)

        連用により生じることがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、けいれん発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

      2. 11.1.2 呼吸抑制(0.1%未満)、睡眠中の多呼吸発作(0.1~5%未満) 

        投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。[8.3 参照],[9.1.3 参照]

      3. 11.1.3 刺激興奮、錯乱等(いずれも頻度不明)

        投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。

      4. 11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

        AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.6 参照]

      11.2 その他の副作用

      5%以上

      0.1~5%未満

      0.1%未満

      頻度不明

      精神神経系

      眠気(24.7%)、ふらつき(15.6%)

      めまい、運動失調、神経過敏(不機嫌、興奮等)、無気力、情動不安定、筋緊張低下、頭痛、構音障害、不眠、もうろう感、振戦

      頭重、行動異常、筋緊張亢進、知覚異常、寡動(活動低下、運動抑制等)

      意識障害、運動過多、注意力低下、眩暈、しびれ、歩行異常、不安、幻覚、うつ状態、攻撃的反応

      呼吸器

      喘鳴

      呼吸困難、気道分泌過多、喀痰増加

      複視

      目がかすむ、羞明

      消化器

      唾液増加(流涎等)、食欲不振、悪心、嘔吐、嚥下障害、便秘

      口内炎、下痢、吃逆、食欲亢進、口渇

      腹痛

      泌尿器

      尿失禁、排尿困難

      血液

      血小板減少、好酸球増多、白血球減少、貧血

      肝臓

      AST、ALTの上昇、LDH、γ-GTP、ALPの上昇

      過敏症

      発疹

      過敏症状

      その他

      脱力、倦怠感、体重減少

      ほてり(熱感、顔面潮紅)、発熱、いびき、月経不順

      性欲減退、疲労、体重増加

      13. 過量投与

      1. 13.1 症状

        傾眠、錯乱、昏睡、反射性低下、呼吸抑制、血圧低下等が起こるおそれがある。

      2. 13.2 処置

        本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。(本剤を投与されているてんかん患者にフルマゼニルを投与し、てんかん発作(けいれん)を誘発したとの報告がある。)[8.5 参照]

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      15. その他の注意

      15.1 臨床使用に基づく情報

      1. 15.1.1 投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗けいれん作用が変化、遅延するおそれがある。
      2. 15.1.2 海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6~3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      871139
      ブランドコード
      1139003F1059, 1139003F2055, 1139003F3051, 1139003C1052, 1139003C2059
      承認番号
      22000AMX00466, 22000AMX00465, 22000AMX00467, 22000AMX00480, 22000AMX00464
      販売開始年月
      1981-01, 1981-09, 1981-01, 1981-01, 1981-01
      貯法
      室温保存、室温保存、室温保存、室温保存、室温保存
      有効期間
      3年、3年、3年、3年、3年
      規制区分
      6, 12, 6, 12, 6, 12, 6, 12, 6, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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