薬効分類名向精神作用性てんかん治療剤・躁状態治療剤
一般的名称カルバマゼピン
カルバマゼピン錠100mg「アメル」、カルバマゼピン錠200mg「アメル」、カルバマゼピン細粒50%「アメル」
Carbamazepine Tablets 「AMEL」, Carbamazepine Tablets 「AMEL」, Carbamazepine Fine Granules 「AMEL」
製造販売元/共和薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
クエチアピン
イトラコナゾール
テラブレビル
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。また、本剤の血中濃度が上昇することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれら薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する。また、これら薬剤が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。
クロバザム
パロキセチン
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。また、本剤の血中濃度が上昇することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれら薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する。本剤の血中濃度が上昇の機序は不明である。
バルプロ酸
バルプロ酸の血中濃度を低下させることがある。また、本剤及び本剤の代謝物の血中濃度が上昇又は本剤の血中濃度が低下することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりバルプロ酸の代謝が促進される。また、バルプロ酸は本剤の代謝物の代謝を阻害する。バルプロ酸との併用により本剤の血中濃度が上昇又は低下したとの報告があるが、機序は不明である。
イソニアジド
イソニアジドの肝毒性を増強することがある。また、本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりイソニアジドの代謝が亢進し、肝毒性を有するイソニアジド代謝物の生成が促進される。また、イソニアジドが本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。
フェノバルビタール
リファンピシン
本剤の血中濃度が低下することがある。
これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下する。
マクロライド系抗生物質
- エリスロマイシン
クラリスロマイシン等
アゾール系抗真菌剤
- ミコナゾール
フルコナゾール等
キヌプリスチン・ダルホプリスチン
シプロフロキサシン
リトナビル
ダルナビル
フルボキサミン
ベラパミル
ジルチアゼム
シメチジン
オメプラゾール
ダナゾール
ビカルタミド
本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。
これらの薬剤が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。
アセタゾラミド
本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。
機序は不明である。
フェニトイン
本剤の血中濃度が低下することがある。また、フェニトインの血中濃度を上昇又は低下させることがある。
両剤とも代謝酵素誘導作用を有するため、相互に代謝が促進され、血中濃度が低下する。また、代謝競合により、フェニトインの代謝が阻害されて、フェニトインの血中濃度が上昇することがある。
プリミドン
相互に血中濃度が低下することがある。また、本剤の代謝物の血中濃度が上昇することがある。
両剤の代謝酵素誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる。また、プリミドンが本剤の代謝物の代謝を阻害し、本剤の代謝物の血中濃度が上昇する。
エファビレンツ
相互に血中濃度が低下することがある。
両剤の代謝酵素誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる。
テオフィリン
アミノフィリン
相互に血中濃度が低下することがある。
本剤による代謝酵素誘導作用によりテオフィリンの代謝が促進される。また、併用により本剤の血中濃度が減少し、半減期が減少したとの報告がある。
抗不安・睡眠導入剤
- アルプラゾラム
ミダゾラム
抗てんかん剤
- ゾニサミド
クロナゼパム
エトスクシミド
トピラマート
ペランパネル
トラマドール
ブプレノルフィン
抗パーキンソン剤
- イストラデフィリン
ソリフェナシン
免疫抑制剤
- シクロスポリン
タクロリムス
エベロリムス
抗うつ剤
- トラゾドン
ミアンセリン
セルトラリン
ミルタザピン - 三環系抗うつ剤
ブチロフェノン系精神神経用剤
- ハロペリドール等
精神神経用剤
- オランザピン
アリピプラゾール
リスペリドン
ブロナンセリン
クロザピン
パリペリドン
ルラシドン
ドネペジル
フレカイニド
エレトリプタン
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤
- ニフェジピン
フェロジピン
ニルバジピン等
ドキシサイクリン
抗ウイルス剤(HIV感染症治療薬)
- サキナビル
インジナビル
ネルフィナビル
ロピナビル
ドルテグラビル・アバカビル・ラミブジン - マラビロク
エトラビリン等
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。
ドルテグラビル・ラミブジン
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで33%、Cτで73%低下させたとの報告がある。
本剤がCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
プラジカンテル
エプレレノン
シルデナフィル
タダラフィル(シアリス)
ジエノゲスト
アプレピタント
シンバスタチン
オンダンセトロン
ラスクフロキサシン
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。
ミラベグロン
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用及びP糖蛋白誘導作用により、ミラベグロンの代謝が促進され、血中濃度が低下する。
ホスアプレピタントメグルミン
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりホスアプレピタントメグルミンの活性本体アプレピタントの代謝が促進され、血中濃度が低下する。
抗悪性腫瘍剤
- イリノテカン
イマチニブ
ゲフィチニブ
ソラフェニブ
スニチニブ
ダサチニブ
ニロチニブ
ラパチニブ
トレミフェン
タミバロテン
テムシロリムス
アキシチニブ
セリチニブ
オシメルチニブ
パルボシクリブ
イブルチニブ
ポナチニブ
アカラブルチニブ
カプマチニブ
ダロルタミド
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。
抗悪性腫瘍剤
- レンバチニブ
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、レンバチニブの血中濃度が低下するおそれがある。
副腎皮質ホルモン剤
- プレドニゾロン
デキサメタゾン等
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。
黄体・卵胞ホルモン剤
- ドロスピレノン・エチニルエストラジオール等
効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。
ラモトリギン
ラモトリギンの血中濃度を低下させることがある。
肝におけるラモトリギンのグルクロン酸抱合が促進される。
カスポファンギン
カスポファンギンの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤がカスポファンギンの取り込み輸送過程に影響し、カスポファンギンのクリアランス誘導が起こる。
抗凝固薬
- ダビガトランエテキシラート
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤のP糖蛋白誘導作用により、ダビガトランの血中濃度が低下することがある。
- アピキサバン
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、アピキサバンの代謝および排出が促進される。
- リバーロキサバン
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりリバーロキサバンのクリアランスが増加する。
- ワルファリン
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用によりワルファリンの代謝が促進され、血中濃度が低下する。
アセトアミノフェン
アセトアミノフェンの作用を減弱することがある。また、肝障害を生じやすくなるとの報告がある。
本剤の代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンの代謝が促進され血中濃度が低下する。また、アセトアミノフェンから肝毒性をもつN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。
シクロホスファミド
シクロホスファミドの作用を増強することがある。
本剤の代謝酵素誘導作用により、シクロホスファミドの活性代謝物の濃度が上昇する。
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
セイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられている。
グレープフルーツジュース
本剤の代謝が抑制され血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤投与時は、グレープフルーツジュースを摂取しないよう注意すること。
グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の小腸での代謝酵素を抑制し、血中濃度を上昇させるためと考えられている。
アルコール
相互に作用が増強されるおそれがある。過度のアルコール摂取は避ける。
共に中枢神経抑制作用を有するため。
中枢神経抑制剤
- ハロペリドール
チオリダジン
相互に作用が増強されることがある。
共に中枢神経抑制作用を有するため。
利尿剤(ナトリウム喪失性)
低ナトリウム血症・SIADHがあらわれることがある。ナトリウム喪失性以外の利尿剤の使用を考慮する。
共に血清中のナトリウムを低下させることがある。
ジゴキシン
非脱分極性筋弛緩剤
- パンクロニウム等
アルベンダゾール
これらの薬剤の作用を減弱することがある。
機序は不明である。
ヒドロキシクロロキン
本剤の作用が減弱する可能性がある。
機序は不明である。
炭酸リチウム
精神神経系症状(錯乱、粗大振戦、失見当識等)があらわれたとの報告がある。
機序は不明である。
メトクロプラミド
神経症状(歩行障害、運動失調、眼振、複視、下肢反射亢進)があらわれたとの報告がある。
機序は不明である。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分又は三環系抗うつ剤に対し過敏症の既往歴のある患者[11.1.4 参照]
- 2.2 重篤な血液障害のある患者[11.1.1 参照]
- 2.3 第Ⅱ度以上の房室ブロック、高度の徐脈(50拍/分未満)のある患者[11.1.10 参照]
- 2.4 ボリコナゾール、タダラフィル(アドシルカ)、リルピビリン、マシテンタン、チカグレロル、グラゾプレビル、エルバスビル、ドルテグラビル・リルピビリン、ダルナビル・コビシスタット、アルテメテル・ルメファントリン、ドラビリン、イサブコナゾニウム、カボテグラビル、ソホスブビル・ベルパタスビル、レジパスビル・ソホスブビル、ニルマトレルビル・リトナビル、エンシトレルビル、ミフェプリストン・ミソプロストール、リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドを投与中の患者[10.1 参照]
- 2.5 ポルフィリン症の患者[ポルフィリン合成が増加し、症状が悪化するおそれがある。]
6. 用法及び用量
-
〈精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)の場合〉
カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgを1~2回に分割経口投与し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により1日1,200mgまで増量することができる。
小児に対しては、年齢、症状に応じて、通常1日100~600mgを分割経口投与する。 -
〈躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態の場合〉
カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgを1~2回に分割経口投与し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により1日1,200mgまで増量することができる。
-
〈三叉神経痛の場合〉
カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgからはじめ、通常1日600mgまでを分割経口投与するが、症状により1日800mgまで増量することができる。小児に対しては、年齢、症状に応じて適宜減量する。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。[9.2 参照],[9.3 参照],[11.1.1 参照],[11.1.5 参照],[11.1.6 参照]
- 8.2 眠気、悪心・嘔吐、めまい、複視、運動失調等の症状は過量投与の徴候であることが多いので、このような症状があらわれた場合には、至適有効量まで徐々に減量すること。特に投与開始初期にみられることが多いため、低用量より投与を開始することが望ましい。[13.1 参照],[13.2 参照]
- 8.3 定期的に視力検査を行うことが望ましい。[11.2 参照]
-
〈精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)〉
- 8.4 **眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがある。自動車の運転等危険を伴う機械操作の適否は、関連学会の留意事項1) を十分理解の上、医師が慎重に判断し、危険を伴う機械操作を行う場合には十分な注意が必要であることを適切に患者に指導すること。また、眠気等があらわれた場合には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないよう、患者に指導すること。
- 8.5 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。[8.6 参照]
- 8.6 抗てんかん剤の投与により発作が悪化又は誘発されることがある。混合発作型あるいは本剤が無効とされている小発作(欠神発作、非定型欠神発作、脱力発作、ミオクロニー発作)の患者に本剤を投与する場合には状態に注意し、発作が悪化あるいは誘発された場合には本剤の投与を徐々に減量し中止すること。[8.5 参照]
- 〈統合失調症の興奮状態〉
- 〈躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態及び三叉神経痛〉
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。このような患者では代謝・排泄機能が低下しているため。[8.1 参照],[11.1.6 参照]
9.3 肝機能障害患者
血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。代謝・排泄機能が低下しているため。[8.1 参照],[11.1.5 参照]
9.4 生殖能を有する者
男性の生殖能力障害と精子形成異常の報告がある。
9.5 妊婦
- 9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず本剤を妊娠中に投与する場合には、可能な限り他の抗てんかん剤との併用は避けることが望ましい。妊娠中に本剤が投与された患者の中に、奇形(二分脊椎を含む)を有する児や発育障害の児を出産した例が多いとの疫学的調査報告がある2) 。また、本剤の単独投与に比べ、本剤と他の抗てんかん剤(特にバルプロ酸ナトリウム)の併用では口蓋裂、口唇裂、心室中隔欠損等の奇形を有する児の出産例が多いとの疫学的調査報告がある3) 。なお、尿道下裂の報告もある。
- 9.5.2 分娩前に本剤又は他の抗てんかん剤と併用し連用した場合、出産後新生児に禁断症状(痙攣、呼吸障害、嘔吐、下痢、摂食障害等)があらわれるとの報告がある。
- 9.5.3 妊娠中の投与により、新生児に出血傾向があらわれることがある。
- 9.5.4 妊娠中の投与により、葉酸低下が生じるとの報告がある。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。母乳中へ移行することが報告されている。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 本剤は多くの薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤と併用したり、本剤又は併用薬を休薬する場合には注意すること。特に本剤の主たる代謝酵素はチトクロームP450 3A4であり、またチトクロームP450 3A4をはじめとする代謝酵素を誘導するので、これらの活性に影響を与える又はこれらにより代謝される薬剤と併用する場合には、可能な限り薬物血中濃度の測定や臨床症状の観察を行い、用量に留意して慎重に投与すること。
また、カルバマゼピンの主たる代謝物であるカルバマゼピン-10, 11-エポキシドの代謝に関与する酵素はエポキシド加水分解酵素であり、この酵素を阻害する薬剤と併用する場合には、カルバマゼピン-10, 11-エポキシドの血中濃度が上昇するおそれがあるため、可能な限り臨床症状の観察を行い、用量に留意して慎重に投与すること。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ボリコナゾール タダラフィル リルピビリン マシテンタン チカグレロル グラゾプレビル エルバスビル ドルテグラビル・リルピビリン ダルナビル・コビシスタット アルテメテル・ルメファントリン |
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進される。 |
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、この薬剤の代謝が促進されると予測される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤は代謝酵素を誘導する。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤がUGT1A1を誘導することにより、この薬剤の代謝が促進される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、これら薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のP-gp誘導作用により、これら薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
|
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。また、これら薬剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これら薬剤がCYP3Aによる本剤の代謝を競合的に阻害するため。また、本剤が代謝酵素を誘導するため。 |
|
この薬剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこの薬剤の代謝が促進される。また、この薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
|
ミフェプリストンの血漿中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、本剤の影響がなくなるまで、この薬剤を投与しないこと。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、ミフェプリストンの代謝が著しく亢進され、ミフェプリストンの血漿中濃度が著しく低下するおそれがある。 |
|
リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下し、この薬剤の効果が減弱するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、リルピビンの代謝が促進される。本剤のP-gp誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
|
ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するため、効果が減弱し、この薬剤に対する耐性が発現する可能性がある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素誘導作用による。 |
|
ダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下し、この薬剤の効果が減弱するおそれがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素誘導作用による。 |
|
エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が著しく低下する可能性がある。また、テノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下する可能性がある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素誘導作用による。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
クエチアピン |
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。また、本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれら薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する。また、これら薬剤が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。 |
クロバザム |
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。また、本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれら薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する。本剤の血中濃度が上昇の機序は不明である。 |
バルプロ酸 |
バルプロ酸の血中濃度を低下させることがある。また、本剤及び本剤の代謝物の血中濃度が上昇又は本剤の血中濃度が低下することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりバルプロ酸の代謝が促進される。また、バルプロ酸は本剤の代謝物の代謝を阻害する。バルプロ酸との併用により本剤の血中濃度が上昇又は低下したとの報告があるが、機序は不明である。 |
イソニアジド |
イソニアジドの肝毒性を増強することがある。また、本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりイソニアジドの代謝が亢進し、肝毒性を有するイソニアジド代謝物の生成が促進される。また、イソニアジドが本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。 |
フェノバルビタール |
本剤の血中濃度が低下することがある。 |
これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下する。 |
本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。 |
これらの薬剤が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。 |
|
アセタゾラミド |
本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。 |
機序は不明である。 |
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下することがある。また、フェニトインの血中濃度を上昇又は低下させることがある。 |
両剤とも代謝酵素誘導作用を有するため、相互に代謝が促進され、血中濃度が低下する。また、代謝競合により、フェニトインの代謝が阻害されて、フェニトインの血中濃度が上昇することがある。 |
プリミドン |
相互に血中濃度が低下することがある。また、本剤の代謝物の血中濃度が上昇することがある。 |
両剤の代謝酵素誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる。また、プリミドンが本剤の代謝物の代謝を阻害し、本剤の代謝物の血中濃度が上昇する。 |
エファビレンツ |
相互に血中濃度が低下することがある。 |
両剤の代謝酵素誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる。 |
テオフィリン |
相互に血中濃度が低下することがある。 |
本剤による代謝酵素誘導作用によりテオフィリンの代謝が促進される。また、併用により本剤の血中濃度が減少し、半減期が減少したとの報告がある。 |
抗不安・睡眠導入剤 抗てんかん剤 トラマドール ソリフェナシン 抗うつ剤 ブチロフェノン系精神神経用剤 精神神経用剤 ドネペジル ドキシサイクリン |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
ドルテグラビル・ラミブジン |
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで33%、Cτで73%低下させたとの報告がある。 |
本剤がCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。 |
プラジカンテル |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
ミラベグロン |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用及びP糖蛋白誘導作用により、ミラベグロンの代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
ホスアプレピタントメグルミン |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりホスアプレピタントメグルミンの活性本体アプレピタントの代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、レンバチニブの血中濃度が低下するおそれがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
ラモトリギン |
ラモトリギンの血中濃度を低下させることがある。 |
肝におけるラモトリギンのグルクロン酸抱合が促進される。 |
カスポファンギン |
カスポファンギンの血中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤がカスポファンギンの取り込み輸送過程に影響し、カスポファンギンのクリアランス誘導が起こる。 |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤のP糖蛋白誘導作用により、ダビガトランの血中濃度が低下することがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、アピキサバンの代謝および排出が促進される。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりリバーロキサバンのクリアランスが増加する。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりワルファリンの代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
アセトアミノフェン |
アセトアミノフェンの作用を減弱することがある。また、肝障害を生じやすくなるとの報告がある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンの代謝が促進され血中濃度が低下する。また、アセトアミノフェンから肝毒性をもつN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。 |
シクロホスファミド |
シクロホスファミドの作用を増強することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、シクロホスファミドの活性代謝物の濃度が上昇する。 |
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 |
セイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられている。 |
グレープフルーツジュース |
本剤の代謝が抑制され血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤投与時は、グレープフルーツジュースを摂取しないよう注意すること。 |
グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の小腸での代謝酵素を抑制し、血中濃度を上昇させるためと考えられている。 |
アルコール |
相互に作用が増強されるおそれがある。過度のアルコール摂取は避ける。 |
共に中枢神経抑制作用を有するため。 |
相互に作用が増強されることがある。 |
共に中枢神経抑制作用を有するため。 |
|
利尿剤(ナトリウム喪失性) |
低ナトリウム血症・SIADHがあらわれることがある。ナトリウム喪失性以外の利尿剤の使用を考慮する。 |
共に血清中のナトリウムを低下させることがある。 |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
機序は不明である。 |
|
ヒドロキシクロロキン |
本剤の作用が減弱する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
炭酸リチウム |
精神神経系症状(錯乱、粗大振戦、失見当識等)があらわれたとの報告がある。 |
機序は不明である。 |
メトクロプラミド |
神経症状(歩行障害、運動失調、眼振、複視、下肢反射亢進)があらわれたとの報告がある。 |
機序は不明である。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 再生不良性貧血、汎血球減少、白血球減少、無顆粒球症、貧血、溶血性貧血、赤芽球癆、血小板減少(いずれも頻度不明)
-
11.1.2 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明)
発熱、眼充血、顔面の腫脹、口唇・口腔粘膜や陰部のびらん、皮膚や粘膜の水疱、多数の小膿疱、紅斑、咽頭痛、そう痒、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
また、これらの症状のほとんどは本剤の投与開始から3ヵ月以内に発症することから、特に投与初期には観察を十分に行うこと。[15.1.4 参照] -
11.1.3 SLE様症状(頻度不明)
SLE様症状(蝶形紅斑等の皮膚症状、発熱、関節痛、白血球減少、血小板減少、抗核抗体陽性等)があらわれることがある。
-
11.1.4 過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発熱、発疹がみられ、更にリンパ節腫脹、関節痛、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、肝脾腫、肝機能障害等の臓器障害を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。また、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルス再活性化を伴うことが多い。[2.1 参照],[15.1.3 参照],[15.1.4 参照]
-
11.1.5 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
胆汁うっ滞性、肝細胞性、混合型、又は肉芽腫性の肝機能障害、黄疸があらわれ、劇症肝炎等に至ることがあるので、定期的に肝機能検査を行うこと。[8.1 参照],[9.3 参照],[15.2 参照]
- 11.1.6 急性腎障害(間質性腎炎等)(頻度不明)
-
11.1.7 PIE症候群、間質性肺炎(いずれも頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、喀痰、好酸球増多、肺野の浸潤影を伴うPIE症候群、間質性肺炎があらわれることがある。
-
11.1.8 血栓塞栓症(頻度不明)
肺塞栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎等の血栓塞栓症があらわれることがある。
-
11.1.9 アナフィラキシー(頻度不明)
蕁麻疹、血管浮腫、循環不全、低血圧、呼吸困難等を伴うアナフィラキシーがあらわれることがある。
- 11.1.10 うっ血性心不全、房室ブロック、洞機能不全、徐脈(いずれも頻度不明)
-
11.1.11 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
-
11.1.12 無菌性髄膜炎(頻度不明)
項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。
-
11.1.13 悪性症候群(頻度不明)
発熱、意識障害、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等があらわれることがある。このような場合には、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理と共に適切な処置を行うこと。本剤の急な中止により発現することもあるので、本剤の急な投与中止は行わないこと。また、悪性症候群は抗精神病薬との併用時に発現しやすいので特に注意すること。なお、本症発症時には白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下をみることがある。
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
過敏症 |
― |
猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹、そう痒症 |
光線過敏症、蕁麻疹、潮紅 |
血管炎、血管浮腫、呼吸困難 |
皮膚 |
― |
― |
― |
色素沈着、ざ瘡、丘疹、多形結節性紅斑、紫斑、多毛、苔癬様角化症、爪の障害(爪甲脱落症、爪の変形、爪の変色等) |
筋骨格系 |
― |
筋脱力 |
筋痙攣、関節痛、筋痛 |
― |
血液 |
― |
リンパ節腫脹 |
― |
ポルフィリン症、巨赤芽球性貧血、白血球増多、好酸球増多症、網状赤血球増加症 |
肝臓 |
ALT、ALP、γ-GTPの上昇 |
AST上昇 |
― |
― |
腎臓 |
― |
蛋白尿、BUN、クレアチニンの上昇 |
頻尿 |
乏尿、尿閉、血尿 |
精神神経系 |
ふらつき、眠気、めまい |
注意力・集中力・反射運動能力等の低下、立ちくらみ、抑うつ、頭痛・頭重、脱力、倦怠感、興奮、運動失調、不随意運動(振戦、アステリキシス等)、言語障害 |
錯乱 |
幻覚(視覚、聴覚)、せん妄、知覚異常、インポテンス、末梢神経炎、口顔面ジスキネジー、舞踏病アテトーゼ、麻痺症状、攻撃的行動、激越、意識障害、鎮静、記憶障害 |
眼注1) |
― |
複視、霧視 |
調節障害、眼振 |
異常眼球運動(眼球回転発作)、水晶体混濁、結膜炎、眼圧上昇 |
心血管系 |
― |
血圧低下 |
血圧上昇 |
不整脈、刺激伝導障害 |
消化器 |
― |
食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、下痢、口渇 |
― |
膵炎、口内炎、舌炎、腹痛、大腸炎 |
内分泌、代謝系 |
― |
― |
― |
ビタミンD・カルシウム代謝異常(血清カルシウムの低下等)、甲状腺機能検査値の異常(T4値の低下等)、血清葉酸値低下、女性化乳房、乳汁漏出、プロラクチン上昇、低ナトリウム血症、骨軟化症、骨粗鬆症、高血糖 |
その他 |
― |
発熱、味覚異常、浮腫、発汗、体重増加 |
感冒様症状(鼻咽頭炎、咳嗽等) |
聴覚異常(耳鳴、聴覚過敏、聴力低下、音程の変化等)、脱毛、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、CK(CPK)上昇、体液貯留、免疫グロブリン低下(IgA、IgG等)、CRP上昇 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 他の抗てんかん剤に投与変更する場合には、増悪を防止するため、通常、ジアゼパム又はバルビツール酸系化合物の併用を行うことが望ましい。
- 15.1.2 血清免疫グロブリン(IgA、IgG等)の異常があらわれることがある。
- 15.1.3 本剤と他の抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタール)との間に交差過敏症(過敏症症候群を含む皮膚過敏症)を起こしたとの報告がある。[9.1.3 参照],[11.1.4 参照]
-
15.1.4 日本人を対象としたレトロスペクティブなゲノムワイド関連解析において、本剤による皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症及び過敏症症候群等の重症薬疹発症例のうち、HLA-A*3101保有者は58%(45/77)であり、重症薬疹を発症しなかった集団のHLA-A*3101保有者は13%(54/420)であったとの報告がある4)
。なお、HLA-A*3101アレルの頻度は日本人では0.071-0.120との報告がある5)
。
漢民族(Han-Chinese)を祖先にもつ患者を対象とした研究では、本剤による皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症発症例のうち、ほぼ全例がHLA-B*1502保有者であったとの報告がある6) ,7) 。一方、日本人を対象とした研究において本剤による重症薬疹発症例とHLA-B*1502保有との明らかな関連性は示唆されていない4) 。
なお、HLA-B*1502アレルの頻度は漢民族では0.019-0.124、日本人では0.001との報告がある5) 。[11.1.2 参照],[11.1.4 参照] - 15.1.5 海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1,000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1,000人あたり2.4人多いと計算されている。
15.2 非臨床試験に基づく情報
ラットにカルバマゼピンを長期間経口投与した実験(25、75及び250mg/kg、2年間)で、雌に肝腫瘍の発生が用量依存性をもって有意に認められたとの報告がある。[11.1.5 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分又は三環系抗うつ剤に対し過敏症の既往歴のある患者[11.1.4 参照]
- 2.2 重篤な血液障害のある患者[11.1.1 参照]
- 2.3 第Ⅱ度以上の房室ブロック、高度の徐脈(50拍/分未満)のある患者[11.1.10 参照]
- 2.4 ボリコナゾール、タダラフィル(アドシルカ)、リルピビリン、マシテンタン、チカグレロル、グラゾプレビル、エルバスビル、ドルテグラビル・リルピビリン、ダルナビル・コビシスタット、アルテメテル・ルメファントリン、ドラビリン、イサブコナゾニウム、カボテグラビル、ソホスブビル・ベルパタスビル、レジパスビル・ソホスブビル、ニルマトレルビル・リトナビル、エンシトレルビル、ミフェプリストン・ミソプロストール、リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドを投与中の患者[10.1 参照]
- 2.5 ポルフィリン症の患者[ポルフィリン合成が増加し、症状が悪化するおそれがある。]
6. 用法及び用量
-
〈精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)の場合〉
カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgを1~2回に分割経口投与し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により1日1,200mgまで増量することができる。
小児に対しては、年齢、症状に応じて、通常1日100~600mgを分割経口投与する。 -
〈躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態の場合〉
カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgを1~2回に分割経口投与し、至適効果が得られるまで(通常1日600mg)徐々に増量する。症状により1日1,200mgまで増量することができる。
-
〈三叉神経痛の場合〉
カルバマゼピンとして通常、成人には最初1日量200~400mgからはじめ、通常1日600mgまでを分割経口投与するが、症状により1日800mgまで増量することができる。小児に対しては、年齢、症状に応じて適宜減量する。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。[9.2 参照],[9.3 参照],[11.1.1 参照],[11.1.5 参照],[11.1.6 参照]
- 8.2 眠気、悪心・嘔吐、めまい、複視、運動失調等の症状は過量投与の徴候であることが多いので、このような症状があらわれた場合には、至適有効量まで徐々に減量すること。特に投与開始初期にみられることが多いため、低用量より投与を開始することが望ましい。[13.1 参照],[13.2 参照]
- 8.3 定期的に視力検査を行うことが望ましい。[11.2 参照]
-
〈精神運動発作、てんかん性格及びてんかんに伴う精神障害、てんかんの痙攣発作:強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)〉
- 8.4 **眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがある。自動車の運転等危険を伴う機械操作の適否は、関連学会の留意事項1) を十分理解の上、医師が慎重に判断し、危険を伴う機械操作を行う場合には十分な注意が必要であることを適切に患者に指導すること。また、眠気等があらわれた場合には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないよう、患者に指導すること。
- 8.5 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。[8.6 参照]
- 8.6 抗てんかん剤の投与により発作が悪化又は誘発されることがある。混合発作型あるいは本剤が無効とされている小発作(欠神発作、非定型欠神発作、脱力発作、ミオクロニー発作)の患者に本剤を投与する場合には状態に注意し、発作が悪化あるいは誘発された場合には本剤の投与を徐々に減量し中止すること。[8.5 参照]
- 〈統合失調症の興奮状態〉
- 〈躁病、躁うつ病の躁状態、統合失調症の興奮状態及び三叉神経痛〉
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。このような患者では代謝・排泄機能が低下しているため。[8.1 参照],[11.1.6 参照]
9.3 肝機能障害患者
血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。代謝・排泄機能が低下しているため。[8.1 参照],[11.1.5 参照]
9.4 生殖能を有する者
男性の生殖能力障害と精子形成異常の報告がある。
9.5 妊婦
- 9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず本剤を妊娠中に投与する場合には、可能な限り他の抗てんかん剤との併用は避けることが望ましい。妊娠中に本剤が投与された患者の中に、奇形(二分脊椎を含む)を有する児や発育障害の児を出産した例が多いとの疫学的調査報告がある2) 。また、本剤の単独投与に比べ、本剤と他の抗てんかん剤(特にバルプロ酸ナトリウム)の併用では口蓋裂、口唇裂、心室中隔欠損等の奇形を有する児の出産例が多いとの疫学的調査報告がある3) 。なお、尿道下裂の報告もある。
- 9.5.2 分娩前に本剤又は他の抗てんかん剤と併用し連用した場合、出産後新生児に禁断症状(痙攣、呼吸障害、嘔吐、下痢、摂食障害等)があらわれるとの報告がある。
- 9.5.3 妊娠中の投与により、新生児に出血傾向があらわれることがある。
- 9.5.4 妊娠中の投与により、葉酸低下が生じるとの報告がある。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。母乳中へ移行することが報告されている。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 本剤は多くの薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤と併用したり、本剤又は併用薬を休薬する場合には注意すること。特に本剤の主たる代謝酵素はチトクロームP450 3A4であり、またチトクロームP450 3A4をはじめとする代謝酵素を誘導するので、これらの活性に影響を与える又はこれらにより代謝される薬剤と併用する場合には、可能な限り薬物血中濃度の測定や臨床症状の観察を行い、用量に留意して慎重に投与すること。
また、カルバマゼピンの主たる代謝物であるカルバマゼピン-10, 11-エポキシドの代謝に関与する酵素はエポキシド加水分解酵素であり、この酵素を阻害する薬剤と併用する場合には、カルバマゼピン-10, 11-エポキシドの血中濃度が上昇するおそれがあるため、可能な限り臨床症状の観察を行い、用量に留意して慎重に投与すること。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ボリコナゾール タダラフィル リルピビリン マシテンタン チカグレロル グラゾプレビル エルバスビル ドルテグラビル・リルピビリン ダルナビル・コビシスタット アルテメテル・ルメファントリン |
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進される。 |
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、この薬剤の代謝が促進されると予測される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤は代謝酵素を誘導する。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤がUGT1A1を誘導することにより、この薬剤の代謝が促進される。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、これら薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
|
これらの薬剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のP-gp誘導作用により、これら薬剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
|
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。また、これら薬剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これら薬剤がCYP3Aによる本剤の代謝を競合的に阻害するため。また、本剤が代謝酵素を誘導するため。 |
|
この薬剤の血中濃度が減少し、作用が減弱するおそれがある。また、本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこの薬剤の代謝が促進される。また、この薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
|
ミフェプリストンの血漿中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、本剤の影響がなくなるまで、この薬剤を投与しないこと。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、ミフェプリストンの代謝が著しく亢進され、ミフェプリストンの血漿中濃度が著しく低下するおそれがある。 |
|
リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下し、この薬剤の効果が減弱するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、リルピビンの代謝が促進される。本剤のP-gp誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
|
ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するため、効果が減弱し、この薬剤に対する耐性が発現する可能性がある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素誘導作用による。 |
|
ダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下し、この薬剤の効果が減弱するおそれがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素誘導作用による。 |
|
エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が著しく低下する可能性がある。また、テノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下する可能性がある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素誘導作用による。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
クエチアピン |
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。また、本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれら薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する。また、これら薬剤が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。 |
クロバザム |
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。また、本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれら薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する。本剤の血中濃度が上昇の機序は不明である。 |
バルプロ酸 |
バルプロ酸の血中濃度を低下させることがある。また、本剤及び本剤の代謝物の血中濃度が上昇又は本剤の血中濃度が低下することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりバルプロ酸の代謝が促進される。また、バルプロ酸は本剤の代謝物の代謝を阻害する。バルプロ酸との併用により本剤の血中濃度が上昇又は低下したとの報告があるが、機序は不明である。 |
イソニアジド |
イソニアジドの肝毒性を増強することがある。また、本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりイソニアジドの代謝が亢進し、肝毒性を有するイソニアジド代謝物の生成が促進される。また、イソニアジドが本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。 |
フェノバルビタール |
本剤の血中濃度が低下することがある。 |
これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下する。 |
本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。 |
これらの薬剤が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。 |
|
アセタゾラミド |
本剤の血中濃度が急速に上昇し、中毒症状(眠気、悪心・嘔吐、めまい等)があらわれることがある。 |
機序は不明である。 |
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下することがある。また、フェニトインの血中濃度を上昇又は低下させることがある。 |
両剤とも代謝酵素誘導作用を有するため、相互に代謝が促進され、血中濃度が低下する。また、代謝競合により、フェニトインの代謝が阻害されて、フェニトインの血中濃度が上昇することがある。 |
プリミドン |
相互に血中濃度が低下することがある。また、本剤の代謝物の血中濃度が上昇することがある。 |
両剤の代謝酵素誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる。また、プリミドンが本剤の代謝物の代謝を阻害し、本剤の代謝物の血中濃度が上昇する。 |
エファビレンツ |
相互に血中濃度が低下することがある。 |
両剤の代謝酵素誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる。 |
テオフィリン |
相互に血中濃度が低下することがある。 |
本剤による代謝酵素誘導作用によりテオフィリンの代謝が促進される。また、併用により本剤の血中濃度が減少し、半減期が減少したとの報告がある。 |
抗不安・睡眠導入剤 抗てんかん剤 トラマドール ソリフェナシン 抗うつ剤 ブチロフェノン系精神神経用剤 精神神経用剤 ドネペジル ドキシサイクリン |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
ドルテグラビル・ラミブジン |
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで33%、Cτで73%低下させたとの報告がある。 |
本剤がCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。 |
プラジカンテル |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
ミラベグロン |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用及びP糖蛋白誘導作用により、ミラベグロンの代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
ホスアプレピタントメグルミン |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりホスアプレピタントメグルミンの活性本体アプレピタントの代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、レンバチニブの血中濃度が低下するおそれがある。 |
|
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
|
ラモトリギン |
ラモトリギンの血中濃度を低下させることがある。 |
肝におけるラモトリギンのグルクロン酸抱合が促進される。 |
カスポファンギン |
カスポファンギンの血中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤がカスポファンギンの取り込み輸送過程に影響し、カスポファンギンのクリアランス誘導が起こる。 |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤のP糖蛋白誘導作用により、ダビガトランの血中濃度が低下することがある。 |
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これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤のP-gp及び代謝酵素の誘導作用により、アピキサバンの代謝および排出が促進される。 |
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これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりリバーロキサバンのクリアランスが増加する。 |
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これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用によりワルファリンの代謝が促進され、血中濃度が低下する。 |
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アセトアミノフェン |
アセトアミノフェンの作用を減弱することがある。また、肝障害を生じやすくなるとの報告がある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンの代謝が促進され血中濃度が低下する。また、アセトアミノフェンから肝毒性をもつN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。 |
シクロホスファミド |
シクロホスファミドの作用を増強することがある。 |
本剤の代謝酵素誘導作用により、シクロホスファミドの活性代謝物の濃度が上昇する。 |
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 |
セイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられている。 |
グレープフルーツジュース |
本剤の代謝が抑制され血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤投与時は、グレープフルーツジュースを摂取しないよう注意すること。 |
グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の小腸での代謝酵素を抑制し、血中濃度を上昇させるためと考えられている。 |
アルコール |
相互に作用が増強されるおそれがある。過度のアルコール摂取は避ける。 |
共に中枢神経抑制作用を有するため。 |
相互に作用が増強されることがある。 |
共に中枢神経抑制作用を有するため。 |
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利尿剤(ナトリウム喪失性) |
低ナトリウム血症・SIADHがあらわれることがある。ナトリウム喪失性以外の利尿剤の使用を考慮する。 |
共に血清中のナトリウムを低下させることがある。 |
これらの薬剤の作用を減弱することがある。 |
機序は不明である。 |
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ヒドロキシクロロキン |
本剤の作用が減弱する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
炭酸リチウム |
精神神経系症状(錯乱、粗大振戦、失見当識等)があらわれたとの報告がある。 |
機序は不明である。 |
メトクロプラミド |
神経症状(歩行障害、運動失調、眼振、複視、下肢反射亢進)があらわれたとの報告がある。 |
機序は不明である。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 再生不良性貧血、汎血球減少、白血球減少、無顆粒球症、貧血、溶血性貧血、赤芽球癆、血小板減少(いずれも頻度不明)
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11.1.2 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明)
発熱、眼充血、顔面の腫脹、口唇・口腔粘膜や陰部のびらん、皮膚や粘膜の水疱、多数の小膿疱、紅斑、咽頭痛、そう痒、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
また、これらの症状のほとんどは本剤の投与開始から3ヵ月以内に発症することから、特に投与初期には観察を十分に行うこと。[15.1.4 参照] -
11.1.3 SLE様症状(頻度不明)
SLE様症状(蝶形紅斑等の皮膚症状、発熱、関節痛、白血球減少、血小板減少、抗核抗体陽性等)があらわれることがある。
-
11.1.4 過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発熱、発疹がみられ、更にリンパ節腫脹、関節痛、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、肝脾腫、肝機能障害等の臓器障害を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。また、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルス再活性化を伴うことが多い。[2.1 参照],[15.1.3 参照],[15.1.4 参照]
-
11.1.5 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
胆汁うっ滞性、肝細胞性、混合型、又は肉芽腫性の肝機能障害、黄疸があらわれ、劇症肝炎等に至ることがあるので、定期的に肝機能検査を行うこと。[8.1 参照],[9.3 参照],[15.2 参照]
- 11.1.6 急性腎障害(間質性腎炎等)(頻度不明)
-
11.1.7 PIE症候群、間質性肺炎(いずれも頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、喀痰、好酸球増多、肺野の浸潤影を伴うPIE症候群、間質性肺炎があらわれることがある。
-
11.1.8 血栓塞栓症(頻度不明)
肺塞栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎等の血栓塞栓症があらわれることがある。
-
11.1.9 アナフィラキシー(頻度不明)
蕁麻疹、血管浮腫、循環不全、低血圧、呼吸困難等を伴うアナフィラキシーがあらわれることがある。
- 11.1.10 うっ血性心不全、房室ブロック、洞機能不全、徐脈(いずれも頻度不明)
-
11.1.11 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
-
11.1.12 無菌性髄膜炎(頻度不明)
項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。
-
11.1.13 悪性症候群(頻度不明)
発熱、意識障害、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等があらわれることがある。このような場合には、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理と共に適切な処置を行うこと。本剤の急な中止により発現することもあるので、本剤の急な投与中止は行わないこと。また、悪性症候群は抗精神病薬との併用時に発現しやすいので特に注意すること。なお、本症発症時には白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下をみることがある。
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
過敏症 |
― |
猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹、そう痒症 |
光線過敏症、蕁麻疹、潮紅 |
血管炎、血管浮腫、呼吸困難 |
皮膚 |
― |
― |
― |
色素沈着、ざ瘡、丘疹、多形結節性紅斑、紫斑、多毛、苔癬様角化症、爪の障害(爪甲脱落症、爪の変形、爪の変色等) |
筋骨格系 |
― |
筋脱力 |
筋痙攣、関節痛、筋痛 |
― |
血液 |
― |
リンパ節腫脹 |
― |
ポルフィリン症、巨赤芽球性貧血、白血球増多、好酸球増多症、網状赤血球増加症 |
肝臓 |
ALT、ALP、γ-GTPの上昇 |
AST上昇 |
― |
― |
腎臓 |
― |
蛋白尿、BUN、クレアチニンの上昇 |
頻尿 |
乏尿、尿閉、血尿 |
精神神経系 |
ふらつき、眠気、めまい |
注意力・集中力・反射運動能力等の低下、立ちくらみ、抑うつ、頭痛・頭重、脱力、倦怠感、興奮、運動失調、不随意運動(振戦、アステリキシス等)、言語障害 |
錯乱 |
幻覚(視覚、聴覚)、せん妄、知覚異常、インポテンス、末梢神経炎、口顔面ジスキネジー、舞踏病アテトーゼ、麻痺症状、攻撃的行動、激越、意識障害、鎮静、記憶障害 |
眼注1) |
― |
複視、霧視 |
調節障害、眼振 |
異常眼球運動(眼球回転発作)、水晶体混濁、結膜炎、眼圧上昇 |
心血管系 |
― |
血圧低下 |
血圧上昇 |
不整脈、刺激伝導障害 |
消化器 |
― |
食欲不振、悪心・嘔吐、便秘、下痢、口渇 |
― |
膵炎、口内炎、舌炎、腹痛、大腸炎 |
内分泌、代謝系 |
― |
― |
― |
ビタミンD・カルシウム代謝異常(血清カルシウムの低下等)、甲状腺機能検査値の異常(T4値の低下等)、血清葉酸値低下、女性化乳房、乳汁漏出、プロラクチン上昇、低ナトリウム血症、骨軟化症、骨粗鬆症、高血糖 |
その他 |
― |
発熱、味覚異常、浮腫、発汗、体重増加 |
感冒様症状(鼻咽頭炎、咳嗽等) |
聴覚異常(耳鳴、聴覚過敏、聴力低下、音程の変化等)、脱毛、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、CK(CPK)上昇、体液貯留、免疫グロブリン低下(IgA、IgG等)、CRP上昇 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 他の抗てんかん剤に投与変更する場合には、増悪を防止するため、通常、ジアゼパム又はバルビツール酸系化合物の併用を行うことが望ましい。
- 15.1.2 血清免疫グロブリン(IgA、IgG等)の異常があらわれることがある。
- 15.1.3 本剤と他の抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタール)との間に交差過敏症(過敏症症候群を含む皮膚過敏症)を起こしたとの報告がある。[9.1.3 参照],[11.1.4 参照]
-
15.1.4 日本人を対象としたレトロスペクティブなゲノムワイド関連解析において、本剤による皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症及び過敏症症候群等の重症薬疹発症例のうち、HLA-A*3101保有者は58%(45/77)であり、重症薬疹を発症しなかった集団のHLA-A*3101保有者は13%(54/420)であったとの報告がある4)
。なお、HLA-A*3101アレルの頻度は日本人では0.071-0.120との報告がある5)
。
漢民族(Han-Chinese)を祖先にもつ患者を対象とした研究では、本剤による皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症発症例のうち、ほぼ全例がHLA-B*1502保有者であったとの報告がある6) ,7) 。一方、日本人を対象とした研究において本剤による重症薬疹発症例とHLA-B*1502保有との明らかな関連性は示唆されていない4) 。
なお、HLA-B*1502アレルの頻度は漢民族では0.019-0.124、日本人では0.001との報告がある5) 。[11.1.2 参照],[11.1.4 参照] - 15.1.5 海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1,000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1,000人あたり2.4人多いと計算されている。
15.2 非臨床試験に基づく情報
ラットにカルバマゼピンを長期間経口投与した実験(25、75及び250mg/kg、2年間)で、雌に肝腫瘍の発生が用量依存性をもって有意に認められたとの報告がある。[11.1.5 参照]