薬効分類名血漿分画製剤

一般的名称乾燥濃縮人血液凝固第Ⅹ因子加活性化第Ⅶ因子

バイクロット配合静注用2.5mL(室温保存品)、バイクロット配合静注用5mL(室温保存品)、バイクロット配合静注用10mL(室温保存品)

ばいくろっとはいごうじょうちゅうよう2.5mL、ばいくろっとはいごうじょうちゅうよう5mL、ばいくろっとはいごうじょうちゅうよう10mL

Byclot Combination I.V. Injection 2.5 mL, Byclot Combination I.V. Injection 5 mL, Byclot Combination I.V. Injection 10 mL

製造販売元/KMバイオロジクス株式会社、プロモーション提携/一般社団法人日本血液製剤機構

第3版
警告相互作用合併症・既往歴等のある患者妊婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
心臓・血管
1%~5%未満
胃腸・消化器系
1%~5%未満
血液系
5%以上
その他
1%~5%未満

併用注意

薬剤名等

抗線溶剤

トラネキサム酸
       等

臨床症状・措置方法

血栓形成傾向があらわれるおそれがある。

機序・危険因子

本剤の凝固活性とこれらの薬剤の抗プラスミン作用が微小血栓の寿命を比較的長期化させるため。

薬剤名等

エミシズマブ(遺伝子組換え)

[1 参照],[8.5 参照]

臨床症状・措置方法

血栓塞栓症又は血栓性微小血管症があらわれるおそれがある。

機序・危険因子

本剤に含まれる血液凝固第X因子がエミシズマブ(遺伝子組換え)による凝固促進に影響を与える可能性が考えられ、凝固活性の増加につながるおそれがある。

詳細情報

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1. 警告

エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で、活性型血液凝固第Ⅸ因子及び血液凝固第Ⅹ因子を含む、活性型プロトロンビン複合体(乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)製剤との併用において重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている。本剤とエミシズマブ(遺伝子組換え)の併用例では重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現は認められていないが、エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6ヵ月間は、本剤の投与は治療上やむを得ない場合に限ること。血栓塞栓症及び血栓性微小血管症のリスクを増大させる可能性を否定できない。[8.5 参照],[10.2 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

*バイクロット配合静注用2.5mL(室温保存品)

有効成分 *1バイアル中
活性化人血液凝固第Ⅶ因子 1.56mg1)
人血液凝固第Ⅹ因子 15.6mg1)   
添加剤 *1バイアル中
人血清アルブミン 52mg
人アンチトロンビンⅢ 2.6国際単位
精製白糖 78mg
ポリソルベート80 0.13mg
クエン酸ナトリウム水和物
塩化ナトリウム
pH調節剤
添付溶剤   *日本薬局方注射用水 2.5mL
バイクロット配合静注用5mL(室温保存品)

有効成分 1バイアル中
活性化人血液凝固第Ⅶ因子 3.12mg1)
人血液凝固第Ⅹ因子 31.2mg1)   
添加剤 1バイアル中
人血清アルブミン 104mg
人アンチトロンビンⅢ 5.2国際単位
精製白糖 156mg
ポリソルベート80 0.26mg
クエン酸ナトリウム水和物
塩化ナトリウム
pH調節剤
添付溶剤   日本薬局方注射用水 5mL
バイクロット配合静注用10mL(室温保存品)

有効成分 1バイアル中
活性化人血液凝固第Ⅶ因子 6.24mg1)
人血液凝固第Ⅹ因子 62.4mg1)   
添加剤 1バイアル中
人血清アルブミン 208mg
人アンチトロンビンⅢ 10.4国際単位
精製白糖 312mg
ポリソルベート80 0.52mg
クエン酸ナトリウム水和物
塩化ナトリウム
pH調節剤
添付溶剤   日本薬局方注射用水 10mL
*
1) 注射液吸引時の損失を考慮し、各規格1バイアルから活性化人血液凝固第Ⅶ因子及び人血液凝固第Ⅹ因子を下表に示す量を注射するに足る量を確保するために過量充てんされている。添付の溶剤(日本薬局方注射用水)で溶解したとき、活性化人血液凝固第Ⅶ因子は0.6mg/mL、人血液凝固第Ⅹ因子は6mg/mLとなる。
本剤の有効成分である活性化人血液凝固第Ⅶ因子及び人血液凝固第Ⅹ因子、添加剤の人血清アルブミン及び人アンチトロンビンⅢは、ヒトの血液(採血国:日本、採血方法:献血)を原材料としている。
本剤は製造工程において、マウスハイブリドーマ細胞株由来のモノクローナル抗体及びブタ由来成分(ヘパリンナトリウム)を使用している。

3.2 製剤の性状

*バイクロット配合静注用2.5mL(室温保存品)

性状 *本剤は、白色又は淡黄色の乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
pH 5.4~5.9
浸透圧比
(生理食塩液対比)
約1
バイクロット配合静注用5mL(室温保存品)

性状 *本剤は、白色又は淡黄色の乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
pH 5.4~5.9
浸透圧比
(生理食塩液対比)
約1
バイクロット配合静注用10mL(室温保存品)

性状 *本剤は、白色又は淡黄色の乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
pH 5.4~5.9
浸透圧比
(生理食塩液対比)
約1

4. 効能・効果

血液凝固第Ⅷ因子又は第Ⅸ因子に対するインヒビターを保有する患者の出血傾向の抑制

6. 用法・用量

本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水で溶解し、2~6分かけて緩徐に静脈内に注射する。
出血時に投与する場合、活性化人血液凝固第Ⅶ因子として、体重1kg当たり症状に応じて1回60~120μgを投与する。追加投与は、8時間以上の間隔をあけて行い、初回投与の用量と合わせて、体重1kg当たり180μgを超えないこととする。
定期的に投与する場合、活性化人血液凝固第Ⅶ因子として、体重1kg当たり1回60~120μgを1~2日おきに投与する。

7. 用法・用量に関連する注意

  1. 7.1 本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水で溶解して、活性化人血液凝固第Ⅶ因子として0.6mg/mLの濃度とした後、必要量を投与すること。
  2. 7.2 出血時に投与する場合の注意
    1. 7.2.1 初回投与から36時間以内の本剤投与は追加投与として取り扱うこと。
    2. 7.2.2 追加投与は1回とし、十分な効果が得られない場合には、血液凝固第Ⅹ因子の蓄積を考慮した上で、他の対処方法も考慮すること。
    3. 7.2.3 追加投与の後、次に本剤を投与するまでの間隔は、48時間以上あけること。
  3. 7.3 定期的に投与する場合の注意
  • 本剤の出血時投与後、定期的な投与を開始する場合は、直近の投与から48時間以上の間隔をおくことを目安とする。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、疾病の治療での本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、ヒトの血液を原材料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者及び家族に対して説明し、理解を得るよう努めること。
  2. 8.2 本剤の原材料となる献血者の血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及び抗HTLV-1抗体陰性で、かつALT値でスクリーニングを実施している。さらに、HBV、HCV及びHIVについては個別の試験血漿で、HAV及びヒトパルボウイルスB19についてはプールした試験血漿で核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。その後のS/D処理及びウイルス除去膜処理により原材料由来のウイルスを除去し、さらに65℃、96時間の乾燥加熱処理を施した製剤であるが、投与に際しては、次の点に十分注意すること。
    1. 8.2.1 血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.5 参照]
    2. 8.2.2 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
  3. 8.3 マウスたん白質に対する抗体を産生する可能性を完全には否定できないので、観察を十分に行うこと。[9.1.5 参照]
  4. 8.4 本剤と他の血液凝固因子製剤を併用する場合は、血栓形成等の相互作用が生じる可能性を否定できないため、治療上の有益性と危険性を十分に考慮すること。
  5. 8.5 エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で、エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中の出血時に活性型プロトロンビン複合体(乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)製剤を併用した症例において、血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている。本剤とエミシズマブ(遺伝子組換え)の併用例では血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現は認められていないが、血栓塞栓症及び血栓性微小血管症があらわれるおそれを否定できないため、以下の事項に注意すること。[1 参照],[10.2 参照]
    1. 8.5.1 エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中は本剤の投与を避けること。やむを得ず本剤を投与する場合は、必ず血友病に対する十分な治療経験を有する医師のもと、必要な血液凝固系検査等が実施可能で血栓塞栓症及び血栓性微小血管症に対する適切な処置が可能な医療機関で投与すること。また、投与後は血液凝固系検査等により患者の凝固系の状態を注意深く確認すること。異常が認められた場合には本剤及びエミシズマブ(遺伝子組換え)の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
    2. 8.5.2 エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中止後6ヵ月間は、8.5.1と同じ対応をとること。
  6. 8.6 重度の出血に対して使用する場合は、緊急時に十分対応できる医療施設において、十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
  7. 8.7 **手術時における本剤の使用経験は少ないので、使用する場合は、治療上の有益性と危険性を十分に考慮すること。
  8. 8.8 在宅自己注射は、軽度又は中等度の出血及び定期投与を対象とする。在宅自己注射は、患者又はその家族が適切に使用可能と判断した場合にのみ適用すること。本剤を処方する際は、使用方法等の患者教育を十分に実施し、在宅にて適切に治療ができることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。また、患者又はその家族に対し、本剤により発現する可能性のある副作用等について十分説明すること。自己注射後、異常が認められた場合や効果が不十分な場合には、速やかに医療機関へ連絡するよう指導すること。自己注射の継続が困難な場合は、医療機関において医師の管理下で慎重に観察するなど、適切な対応を行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 播種性血管内凝固(DIC)患者及びDICを起こしやすいとされている患者(大手術後、重症の肝疾患、溶血性貧血等)

    DICの悪化又はDIC誘発のおそれがある。[11.1.2 参照]

  2. 9.1.2 溶血性・失血性貧血等の患者

    ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。[8.2.1 参照]

  3. 9.1.3 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者

    ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。[8.2.1 参照]

  4. 9.1.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  5. 9.1.5 マウスたん白質に対し過敏症の既往歴のある患者

    観察を十分に行うこと。[8.3 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。[8.2.1 参照]

9.7 小児等

低出生体重児、新生児、乳児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    抗線溶剤

     トラネキサム酸
           等

    血栓形成傾向があらわれるおそれがある。

    本剤の凝固活性とこれらの薬剤の抗プラスミン作用が微小血栓の寿命を比較的長期化させるため。

    エミシズマブ(遺伝子組換え)

    [1 参照],[8.5 参照]

    血栓塞栓症又は血栓性微小血管症があらわれるおそれがある。

    エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6ヵ月間は、本剤の投与は避けること。エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6ヵ月間の出血に対してやむを得ず本剤を投与する場合は必ず血友病に対する十分な治療経験を有する医師のもと、必要な血液凝固系検査等が実施可能で血栓塞栓症及び血栓性微小血管症に対する適切な処置が可能な医療機関で投与すること。

    本剤に含まれる血液凝固第X因子がエミシズマブ(遺伝子組換え)による凝固促進に影響を与える可能性が考えられ、凝固活性の増加につながるおそれがある。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 血栓塞栓症(頻度不明)

      動脈血栓塞栓症(心筋梗塞、脳梗塞、腸管虚血等)、静脈血栓塞栓症(肺塞栓症、血栓性静脈炎、深部静脈血栓症等)が起こることがある。

    2. 11.1.2 DIC(頻度不明)

      血小板数及びフィブリノゲン値の減少並びにFDP、D-ダイマーの増加等の凝固系検査異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[9.1.1 参照]

    3. 11.1.3 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

    11.2 その他の副作用

    5%以上2)

    1%~5%未満2)

    循環器

    血圧上昇

    消化器

    腹痛

    血液

    TAT増加

    その他

    発熱、頭痛、血中カリウム減少、口腔ヘルペス

    2) 国内で承認時までに実施された出血時投与の臨床試験の総投与症例から算出

    13. 過量投与

    本剤を過量投与した場合、血栓形成を誘発する可能性を否定できない。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤調製時の注意

    1. 14.1.1 溶解の際は、添付の溶解液注入針を使用すること。
    2. 14.1.2 他の製剤と混合しないこと。
    3. 14.1.3 使用後の残液は細菌感染のおそれがあるので使用しないこと。
    4. 14.1.4 一度溶解したものはできるだけ速やかに使用すること。
    5. 14.1.5 溶解時に沈殿が認められるものは使用しないこと。
    6. 14.1.6 【溶解方法】に従って溶解すること。

    14.2 薬剤交付時の注意

    1. 14.2.1 子どもによる誤用等を避けるため、薬剤の保管に十分注意すること。
    2. 14.2.2 光の影響を防ぐために、薬剤バイアルは外箱に入れた状態で保存すること。
    3. 14.2.3 使用済の医療用具等の処理については、主治医の指示に従うこと。

    1. 警告

    エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で、活性型血液凝固第Ⅸ因子及び血液凝固第Ⅹ因子を含む、活性型プロトロンビン複合体(乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)製剤との併用において重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている。本剤とエミシズマブ(遺伝子組換え)の併用例では重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現は認められていないが、エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6ヵ月間は、本剤の投与は治療上やむを得ない場合に限ること。血栓塞栓症及び血栓性微小血管症のリスクを増大させる可能性を否定できない。[8.5 参照],[10.2 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    *バイクロット配合静注用2.5mL(室温保存品)

    有効成分 *1バイアル中
    活性化人血液凝固第Ⅶ因子 1.56mg1)
    人血液凝固第Ⅹ因子 15.6mg1)   
    添加剤 *1バイアル中
    人血清アルブミン 52mg
    人アンチトロンビンⅢ 2.6国際単位
    精製白糖 78mg
    ポリソルベート80 0.13mg
    クエン酸ナトリウム水和物
    塩化ナトリウム
    pH調節剤
    添付溶剤   *日本薬局方注射用水 2.5mL
    バイクロット配合静注用5mL(室温保存品)

    有効成分 1バイアル中
    活性化人血液凝固第Ⅶ因子 3.12mg1)
    人血液凝固第Ⅹ因子 31.2mg1)   
    添加剤 1バイアル中
    人血清アルブミン 104mg
    人アンチトロンビンⅢ 5.2国際単位
    精製白糖 156mg
    ポリソルベート80 0.26mg
    クエン酸ナトリウム水和物
    塩化ナトリウム
    pH調節剤
    添付溶剤   日本薬局方注射用水 5mL
    バイクロット配合静注用10mL(室温保存品)

    有効成分 1バイアル中
    活性化人血液凝固第Ⅶ因子 6.24mg1)
    人血液凝固第Ⅹ因子 62.4mg1)   
    添加剤 1バイアル中
    人血清アルブミン 208mg
    人アンチトロンビンⅢ 10.4国際単位
    精製白糖 312mg
    ポリソルベート80 0.52mg
    クエン酸ナトリウム水和物
    塩化ナトリウム
    pH調節剤
    添付溶剤   日本薬局方注射用水 10mL
    *
    1) 注射液吸引時の損失を考慮し、各規格1バイアルから活性化人血液凝固第Ⅶ因子及び人血液凝固第Ⅹ因子を下表に示す量を注射するに足る量を確保するために過量充てんされている。添付の溶剤(日本薬局方注射用水)で溶解したとき、活性化人血液凝固第Ⅶ因子は0.6mg/mL、人血液凝固第Ⅹ因子は6mg/mLとなる。
    本剤の有効成分である活性化人血液凝固第Ⅶ因子及び人血液凝固第Ⅹ因子、添加剤の人血清アルブミン及び人アンチトロンビンⅢは、ヒトの血液(採血国:日本、採血方法:献血)を原材料としている。
    本剤は製造工程において、マウスハイブリドーマ細胞株由来のモノクローナル抗体及びブタ由来成分(ヘパリンナトリウム)を使用している。

    3.2 製剤の性状

    *バイクロット配合静注用2.5mL(室温保存品)

    性状 *本剤は、白色又は淡黄色の乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
    pH 5.4~5.9
    浸透圧比
    (生理食塩液対比)
    約1
    バイクロット配合静注用5mL(室温保存品)

    性状 *本剤は、白色又は淡黄色の乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
    pH 5.4~5.9
    浸透圧比
    (生理食塩液対比)
    約1
    バイクロット配合静注用10mL(室温保存品)

    性状 *本剤は、白色又は淡黄色の乾燥製剤であり、添付の日本薬局方注射用水で溶解したとき、無色ないし淡黄色で澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
    pH 5.4~5.9
    浸透圧比
    (生理食塩液対比)
    約1

    4. 効能・効果

    血液凝固第Ⅷ因子又は第Ⅸ因子に対するインヒビターを保有する患者の出血傾向の抑制

    6. 用法・用量

    本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水で溶解し、2~6分かけて緩徐に静脈内に注射する。
    出血時に投与する場合、活性化人血液凝固第Ⅶ因子として、体重1kg当たり症状に応じて1回60~120μgを投与する。追加投与は、8時間以上の間隔をあけて行い、初回投与の用量と合わせて、体重1kg当たり180μgを超えないこととする。
    定期的に投与する場合、活性化人血液凝固第Ⅶ因子として、体重1kg当たり1回60~120μgを1~2日おきに投与する。

    7. 用法・用量に関連する注意

    1. 7.1 本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水で溶解して、活性化人血液凝固第Ⅶ因子として0.6mg/mLの濃度とした後、必要量を投与すること。
    2. 7.2 出血時に投与する場合の注意
      1. 7.2.1 初回投与から36時間以内の本剤投与は追加投与として取り扱うこと。
      2. 7.2.2 追加投与は1回とし、十分な効果が得られない場合には、血液凝固第Ⅹ因子の蓄積を考慮した上で、他の対処方法も考慮すること。
      3. 7.2.3 追加投与の後、次に本剤を投与するまでの間隔は、48時間以上あけること。
    3. 7.3 定期的に投与する場合の注意
    • 本剤の出血時投与後、定期的な投与を開始する場合は、直近の投与から48時間以上の間隔をおくことを目安とする。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 本剤の使用にあたっては、疾病の治療での本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、ヒトの血液を原材料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者及び家族に対して説明し、理解を得るよう努めること。
    2. 8.2 本剤の原材料となる献血者の血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及び抗HTLV-1抗体陰性で、かつALT値でスクリーニングを実施している。さらに、HBV、HCV及びHIVについては個別の試験血漿で、HAV及びヒトパルボウイルスB19についてはプールした試験血漿で核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。その後のS/D処理及びウイルス除去膜処理により原材料由来のウイルスを除去し、さらに65℃、96時間の乾燥加熱処理を施した製剤であるが、投与に際しては、次の点に十分注意すること。
      1. 8.2.1 血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.5 参照]
      2. 8.2.2 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
    3. 8.3 マウスたん白質に対する抗体を産生する可能性を完全には否定できないので、観察を十分に行うこと。[9.1.5 参照]
    4. 8.4 本剤と他の血液凝固因子製剤を併用する場合は、血栓形成等の相互作用が生じる可能性を否定できないため、治療上の有益性と危険性を十分に考慮すること。
    5. 8.5 エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で、エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中の出血時に活性型プロトロンビン複合体(乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)製剤を併用した症例において、血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている。本剤とエミシズマブ(遺伝子組換え)の併用例では血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現は認められていないが、血栓塞栓症及び血栓性微小血管症があらわれるおそれを否定できないため、以下の事項に注意すること。[1 参照],[10.2 参照]
      1. 8.5.1 エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中は本剤の投与を避けること。やむを得ず本剤を投与する場合は、必ず血友病に対する十分な治療経験を有する医師のもと、必要な血液凝固系検査等が実施可能で血栓塞栓症及び血栓性微小血管症に対する適切な処置が可能な医療機関で投与すること。また、投与後は血液凝固系検査等により患者の凝固系の状態を注意深く確認すること。異常が認められた場合には本剤及びエミシズマブ(遺伝子組換え)の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
      2. 8.5.2 エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中止後6ヵ月間は、8.5.1と同じ対応をとること。
    6. 8.6 重度の出血に対して使用する場合は、緊急時に十分対応できる医療施設において、十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
    7. 8.7 **手術時における本剤の使用経験は少ないので、使用する場合は、治療上の有益性と危険性を十分に考慮すること。
    8. 8.8 在宅自己注射は、軽度又は中等度の出血及び定期投与を対象とする。在宅自己注射は、患者又はその家族が適切に使用可能と判断した場合にのみ適用すること。本剤を処方する際は、使用方法等の患者教育を十分に実施し、在宅にて適切に治療ができることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。また、患者又はその家族に対し、本剤により発現する可能性のある副作用等について十分説明すること。自己注射後、異常が認められた場合や効果が不十分な場合には、速やかに医療機関へ連絡するよう指導すること。自己注射の継続が困難な場合は、医療機関において医師の管理下で慎重に観察するなど、適切な対応を行うこと。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 播種性血管内凝固(DIC)患者及びDICを起こしやすいとされている患者(大手術後、重症の肝疾患、溶血性貧血等)

      DICの悪化又はDIC誘発のおそれがある。[11.1.2 参照]

    2. 9.1.2 溶血性・失血性貧血等の患者

      ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。[8.2.1 参照]

    3. 9.1.3 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者

      ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。[8.2.1 参照]

    4. 9.1.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    5. 9.1.5 マウスたん白質に対し過敏症の既往歴のある患者

      観察を十分に行うこと。[8.3 参照]

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。[8.2.1 参照]

    9.7 小児等

    低出生体重児、新生児、乳児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下している。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      抗線溶剤

       トラネキサム酸
             等

      血栓形成傾向があらわれるおそれがある。

      本剤の凝固活性とこれらの薬剤の抗プラスミン作用が微小血栓の寿命を比較的長期化させるため。

      エミシズマブ(遺伝子組換え)

      [1 参照],[8.5 参照]

      血栓塞栓症又は血栓性微小血管症があらわれるおそれがある。

      エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6ヵ月間は、本剤の投与は避けること。エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6ヵ月間の出血に対してやむを得ず本剤を投与する場合は必ず血友病に対する十分な治療経験を有する医師のもと、必要な血液凝固系検査等が実施可能で血栓塞栓症及び血栓性微小血管症に対する適切な処置が可能な医療機関で投与すること。

      本剤に含まれる血液凝固第X因子がエミシズマブ(遺伝子組換え)による凝固促進に影響を与える可能性が考えられ、凝固活性の増加につながるおそれがある。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 血栓塞栓症(頻度不明)

        動脈血栓塞栓症(心筋梗塞、脳梗塞、腸管虚血等)、静脈血栓塞栓症(肺塞栓症、血栓性静脈炎、深部静脈血栓症等)が起こることがある。

      2. 11.1.2 DIC(頻度不明)

        血小板数及びフィブリノゲン値の減少並びにFDP、D-ダイマーの増加等の凝固系検査異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[9.1.1 参照]

      3. 11.1.3 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      11.2 その他の副作用

      5%以上2)

      1%~5%未満2)

      循環器

      血圧上昇

      消化器

      腹痛

      血液

      TAT増加

      その他

      発熱、頭痛、血中カリウム減少、口腔ヘルペス

      2) 国内で承認時までに実施された出血時投与の臨床試験の総投与症例から算出

      13. 過量投与

      本剤を過量投与した場合、血栓形成を誘発する可能性を否定できない。

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤調製時の注意

      1. 14.1.1 溶解の際は、添付の溶解液注入針を使用すること。
      2. 14.1.2 他の製剤と混合しないこと。
      3. 14.1.3 使用後の残液は細菌感染のおそれがあるので使用しないこと。
      4. 14.1.4 一度溶解したものはできるだけ速やかに使用すること。
      5. 14.1.5 溶解時に沈殿が認められるものは使用しないこと。
      6. 14.1.6 【溶解方法】に従って溶解すること。

      14.2 薬剤交付時の注意

      1. 14.2.1 子どもによる誤用等を避けるため、薬剤の保管に十分注意すること。
      2. 14.2.2 光の影響を防ぐために、薬剤バイアルは外箱に入れた状態で保存すること。
      3. 14.2.3 使用済の医療用具等の処理については、主治医の指示に従うこと。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      876343
      ブランドコード
      6343500D1035, 6343500D2023, 6343500D3020
      承認番号
      30600AMX00168, 30600AMX00166, 30600AMX00167
      販売開始年月
      2014-11, 2025-02, 2025-02
      貯法
      30℃以下で凍結を避けて保存、30℃以下で凍結を避けて保存、30℃以下で凍結を避けて保存
      有効期間
      製造日から3年、製造日から3年、製造日から3年
      規制区分
      14, 12, 14, 12, 14, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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