薬効分類名抗ウイルス剤
一般的名称ニルマトレルビル
パキロビッドパック600(旧製品:リトナビル 識別コードNK)、パキロビッドパック300(旧製品:リトナビル 識別コードNK)
ぱきろびっどぱっく600、ぱきろびっどぱっく300
PaxlovidPACK600, PaxlovidPACK300
製造販売元/ファイザー株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
フェンタニル
フェンタニルクエン酸塩
オキシコドン塩酸塩水和物
リドカイン
リドカイン塩酸塩
ダサチニブ水和物
ゲフィチニブ
ニロチニブ塩酸塩水和物
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬:
- ビンブラスチン硫酸塩
ビンクリスチン硫酸塩等
イリノテカン塩酸塩水和物
タモキシフェンクエン酸塩
トレミフェンクエン酸塩
エベロリムス
シロリムス
ケトコナゾール※
イトラコナゾール
ミコナゾール
イサブコナゾニウム硫酸塩
クラリスロマイシン
エリスロマイシン
クエチアピンフマル酸塩
ブロモクリプチンメシル酸塩
カルシウム拮抗薬:
- アムロジピンベシル酸塩
ジルチアゼム塩酸塩
フェロジピン
ニカルジピン塩酸塩
ニフェジピン
ニトレンジピン
ニルバジピン
ベラパミル塩酸塩等
ボセンタン水和物
アトルバスタチンカルシウム水和物
シンバスタチン
シロスタゾール
コルヒチン
トファシチニブクエン酸塩
ウパダシチニブ水和物
サルメテロールキシナホ酸塩
シルデナフィルクエン酸塩
(バイアグラ)
タダラフィル
(シアリス、ザルティア)
アルプラゾラム
デキサメタゾン
キニーネ
[2.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[16.7.2 参照]
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
フルチカゾンプロピオン酸エステル
ブデソニド
トリアムシノロンアセトニド
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限ること。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
モメタゾンフランカルボン酸エステル
シクレソニド
モメタゾンフランカルボン酸エステルの血中濃度又はシクレソニドの活性代謝物である脱イソブチリル体の血中濃度が上昇し、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
イブルチニブ
エンコラフェニブ
セリチニブ
これら薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
ベネトクラクス
〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〉
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期又は急性骨髄性白血病に対してベネトクラクス投与中に本剤を併用した場合、ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
シクロスポリン
タクロリムス水和物
これら薬剤の血中濃度が上昇し、重篤な副作用が発現した症例も報告されていることから、やむを得ない場合を除きこれら薬剤との併用は避けること。やむを得ず併用する場合には、これら薬剤の減量を考慮し、本剤投与中及び投与終了後に、併用薬の血中濃度及び併用薬による副作用の十分なモニタリングを行うこと。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
リメゲパント硫酸塩水和物
リメゲパントの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるため、併用を避けることが望ましい。
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
ワルファリンカリウム
ワルファリンの血中濃度に影響を与えるおそれがある。頻回なINRのモニタリングを行うことが望ましい。
肝薬物代謝酵素の関与が考えられる。
テオフィリン
エチニルエストラジオール
エストラジオール安息香酸エステル
これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。
本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。
フルコナゾール
ホスフルコナゾール
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
これら薬剤がCYP3Aにおける本剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
タバコ
喫煙により本剤のAUCが減少するおそれがある。
機序不明
ジドブジン
本剤との併用によりジドブジンのCmax及びAUCがそれぞれ減少するとの報告がある。
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。
ラモトリギン
バルプロ酸ナトリウム
これら薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。
ネビラピン
本剤の血中濃度が減少するおそれがある。
ネビラピンがCYP3Aを誘導するためと考えられている。
エファビレンツ
本剤及びエファビレンツの血中濃度が上昇するおそれがある。高頻度に有害事象が発生する可能性があるので、臨床検査値等のモニタリングを行いながら慎重に投与すること。
機序不明
リオシグアト
リオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。
本剤のCYP1A1及びCYP3A阻害によりリオシグアトのクリアランスが低下する。
ジゴキシン
ジゴキシンの血中濃度が有意に増加したとの報告がある。ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行うなど注意すること。
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。
ロペラミド塩酸塩
ロペラミドの血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。
アファチニブマレイン酸塩
アファチニブの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与すること。
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
[16.7.2 参照]
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合は、ダビガトランの減量を考慮すること。
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。
ロスバスタチンカルシウム
[16.7.2 参照]
ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤のOATP1B1阻害作用が関与している可能性がある。
グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル
グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤のP-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。
トラゾドン塩酸塩
トラゾドンの血中濃度が上昇し、悪心、めまい、低血圧、失神を起こす可能性があるので、本剤と併用する場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてトラゾドンの減量等を考慮すること。
本剤がCYP3Aにおけるトラゾドンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
その他のHIVプロテアーゼ阻害薬:
- ダルナビル エタノール付加物等
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
マラビロク
マラビロクの血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
クロピドグレル硫酸塩
クロピドグレル硫酸塩・アスピリン
クロピドグレルの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
本剤のCYP3A阻害作用等による可能性が考えられる。
アピキサバン
アピキサバンの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合はアピキサバンの投与量に応じて減量を考慮すること。治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と考えられない患者には併用しないこと。
本剤のCYP3A4及びP-gp阻害作用により、薬剤の代謝及び排出を阻害するためと考えられている。
アルベンダゾール
アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
機序不明
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 **,*次の薬剤を投与中の患者:エレトリプタン臭化水素酸塩、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、エプレレノン、アミオダロン塩酸塩、ベプリジル塩酸塩水和物、フレカイニド酢酸塩、プロパフェノン塩酸塩、キニジン硫酸塩水和物、リバーロキサバン、チカグレロル、アナモレリン塩酸塩、ボクロスポリン、ロナファルニブ、リファブチン、ブロナンセリン、ルラシドン塩酸塩、ピモジド、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、ボルノレキサント水和物、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、エルゴメトリンマレイン酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、フィネレノン、イバブラジン塩酸塩、シルデナフィルクエン酸塩(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル、バルデナフィル塩酸塩水和物、ロミタピドメシル酸塩、マバカムテン、ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〉、ジアゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、エスタゾラム、フルラゼパム塩酸塩、トリアゾラム、ミダゾラム、ボリコナゾール、アパルタミド、カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、フェノバルビタール、メペンゾラート臭化物・フェノバルビタール、リファンピシン、エンザルタミド、セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[10.1 参照]
- 2.3 腎機能又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10.2 参照]
4. 効能又は効果
SARS-CoV-2による感染症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 臨床試験における主な投与経験を踏まえ、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する等、本剤の投与が必要と考えられる患者に投与すること。また、本剤の投与対象については最新のガイドラインも参考にすること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
- 5.2 重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は確立していない。
6. 用法及び用量
**通常、成人及び6歳以上かつ体重40kg以上の小児には、ニルマトレルビルとして1回300mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。
通常、6歳以上かつ体重20kg以上40kg未満の小児には、ニルマトレルビルとして1回150mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること。臨床試験において、症状発現から6日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
- 7.2 **成人及び6歳以上かつ体重40kg以上の小児の中等度腎機能障害患者(eGFR[推算糸球体ろ過量]30mL/min以上60mL/min未満)には、ニルマトレルビルとして1回150mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与すること。重度の腎機能障害患者(eGFR 30mL/min未満)への投与は推奨しない。[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[14.1.1 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に相談するよう患者に指導すること。[10 参照],[16.7.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1 腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者
-
9.2.2 中等度の腎機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
ニルマトレルビルを減量して投与すること。ニルマトレルビルの血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2 参照],[14.1.1 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.3 重度の腎機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
投与は推奨しない。ニルマトレルビルの血中濃度が上昇するが、臨床推奨用量は検討されていない。[7.2 参照],[16.6.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ウサギにニルマトレルビルを投与した実験において、臨床曝露量(AUC)の11倍に相当する用量で胎児体重の減少が認められている。また、妊娠ラットにリトナビルを投与した実験において、胎盤を通過して胎児へ移行することが報告されている1) 。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ニルマトレルビル300mgをリトナビル100mg併用下で3回投与した時に、母乳中に移行することが認められており、ニルマトレルビル及びリトナビルの母乳及び血漿のAUC比(母乳/血漿)はそれぞれ0.26及び0.07であった。相対的乳児投与量(RID)は、それぞれ1.8%及び0.2%であった2) (外国人データ)。
9.7 小児等
**6歳未満の小児等及び腎機能障害のある6歳以上かつ体重40kg未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- 本剤はCYP3Aを強く阻害し、また、P-gp を阻害する。ニルマトレルビル及びリトナビルはCYP3Aの基質である。他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、併用に際しては用量に留意して慎重に投与すること。[8 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
エレトリプタン臭化水素酸塩 アナモレリン塩酸塩 ボクロスポリン **ロナファルニブ リファブチン **ダリドレキサント塩酸塩 **ボルノレキサント水和物 エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン **マシテンタン・タダラフィル バルデナフィル塩酸塩水和物 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
*マバカムテン |
マバカムテンの血中濃度が上昇し、心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
ベネトクラクス |
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期に本剤を併用した場合、腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。 |
本剤がCYP3Aにおけるベネトクラクスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ジアゼパム |
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
ボリコナゾール |
ボリコナゾールの血中濃度が低下したとの報告があるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450の誘導作用によるものと考えられている。 |
アパルタミド |
アパルタミドの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 |
カルバマゼピン |
カルバマゼピンの血中濃度が上昇するおそれがある。また、本剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 |
フェニトイン フェノバルビタール メペンゾラート臭化物・フェノバルビタール エンザルタミド |
抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ニルマトレルビル及びリトナビルの濃度が低下するおそれがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
フェンタニル イリノテカン塩酸塩水和物 シロリムス3)
イサブコナゾニウム硫酸塩 ボセンタン水和物 コルヒチン |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
フルチカゾンプロピオン酸エステル |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限ること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
モメタゾンフランカルボン酸エステル シクレソニド |
モメタゾンフランカルボン酸エステルの血中濃度又はシクレソニドの活性代謝物である脱イソブチリル体の血中濃度が上昇し、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
イブルチニブ セリチニブ |
これら薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ベネトクラクス |
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期又は急性骨髄性白血病に対してベネトクラクス投与中に本剤を併用した場合、ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
シクロスポリン |
これら薬剤の血中濃度が上昇し、重篤な副作用が発現した症例も報告されていることから、やむを得ない場合を除きこれら薬剤との併用は避けること。やむを得ず併用する場合には、これら薬剤の減量を考慮し、本剤投与中及び投与終了後に、併用薬の血中濃度及び併用薬による副作用の十分なモニタリングを行うこと。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
*リメゲパント硫酸塩水和物 |
リメゲパントの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるため、併用を避けることが望ましい。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ワルファリンカリウム |
ワルファリンの血中濃度に影響を与えるおそれがある。頻回なINRのモニタリングを行うことが望ましい。 |
肝薬物代謝酵素の関与が考えられる。 |
テオフィリン |
これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。 |
本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。 |
フルコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
これら薬剤がCYP3Aにおける本剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
タバコ |
喫煙により本剤のAUCが減少するおそれがある。 |
機序不明 |
ジドブジン |
本剤との併用によりジドブジンのCmax及びAUCがそれぞれ減少するとの報告がある。 |
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
ラモトリギン |
これら薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
ネビラピン |
本剤の血中濃度が減少するおそれがある。 |
ネビラピンがCYP3Aを誘導するためと考えられている。 |
エファビレンツ |
本剤及びエファビレンツの血中濃度が上昇するおそれがある。高頻度に有害事象が発生する可能性があるので、臨床検査値等のモニタリングを行いながら慎重に投与すること。 |
機序不明 |
リオシグアト |
リオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。 |
本剤のCYP1A1及びCYP3A阻害によりリオシグアトのクリアランスが低下する。 |
ジゴキシン |
ジゴキシンの血中濃度が有意に増加したとの報告がある。ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行うなど注意すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ロペラミド塩酸塩 |
ロペラミドの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
アファチニブマレイン酸塩 |
アファチニブの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 |
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合は、ダビガトランの減量を考慮すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ロスバスタチンカルシウム |
ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のOATP1B1阻害作用が関与している可能性がある。 |
グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル |
グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のP-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。 |
トラゾドン塩酸塩 |
トラゾドンの血中濃度が上昇し、悪心、めまい、低血圧、失神を起こす可能性があるので、本剤と併用する場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてトラゾドンの減量等を考慮すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるトラゾドンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
マラビロク |
マラビロクの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
クロピドグレル硫酸塩4)
|
クロピドグレルの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のCYP3A阻害作用等による可能性が考えられる。 |
アピキサバン |
アピキサバンの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合はアピキサバンの投与量に応じて減量を考慮すること。治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と考えられない患者には併用しないこと。 |
本剤のCYP3A4及びP-gp阻害作用により、薬剤の代謝及び排出を阻害するためと考えられている。 |
アルベンダゾール |
アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 |
機序不明 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 **成人及び6歳以上かつ体重40kg以上の小児の中等度腎機能障害患者、並びに6歳以上かつ体重20kg以上40kg未満の小児に対してはパキロビッドパック300を交付すること。[7.2 参照],[9.2.2 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 **,*次の薬剤を投与中の患者:エレトリプタン臭化水素酸塩、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、エプレレノン、アミオダロン塩酸塩、ベプリジル塩酸塩水和物、フレカイニド酢酸塩、プロパフェノン塩酸塩、キニジン硫酸塩水和物、リバーロキサバン、チカグレロル、アナモレリン塩酸塩、ボクロスポリン、ロナファルニブ、リファブチン、ブロナンセリン、ルラシドン塩酸塩、ピモジド、スボレキサント、ダリドレキサント塩酸塩、ボルノレキサント水和物、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、エルゴメトリンマレイン酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、フィネレノン、イバブラジン塩酸塩、シルデナフィルクエン酸塩(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル、バルデナフィル塩酸塩水和物、ロミタピドメシル酸塩、マバカムテン、ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〉、ジアゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、エスタゾラム、フルラゼパム塩酸塩、トリアゾラム、ミダゾラム、ボリコナゾール、アパルタミド、カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトインナトリウム水和物、フェノバルビタール、メペンゾラート臭化物・フェノバルビタール、リファンピシン、エンザルタミド、セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[10.1 参照]
- 2.3 腎機能又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[10.2 参照]
4. 効能又は効果
SARS-CoV-2による感染症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 臨床試験における主な投与経験を踏まえ、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する等、本剤の投与が必要と考えられる患者に投与すること。また、本剤の投与対象については最新のガイドラインも参考にすること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
- 5.2 重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は確立していない。
6. 用法及び用量
**通常、成人及び6歳以上かつ体重40kg以上の小児には、ニルマトレルビルとして1回300mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。
通常、6歳以上かつ体重20kg以上40kg未満の小児には、ニルマトレルビルとして1回150mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること。臨床試験において、症状発現から6日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
- 7.2 **成人及び6歳以上かつ体重40kg以上の小児の中等度腎機能障害患者(eGFR[推算糸球体ろ過量]30mL/min以上60mL/min未満)には、ニルマトレルビルとして1回150mg及びリトナビルとして1回100mgを同時に1日2回、5日間経口投与すること。重度の腎機能障害患者(eGFR 30mL/min未満)への投与は推奨しない。[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[14.1.1 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に相談するよう患者に指導すること。[10 参照],[16.7.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1 腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者
-
9.2.2 中等度の腎機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
ニルマトレルビルを減量して投与すること。ニルマトレルビルの血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2 参照],[14.1.1 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.3 重度の腎機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
投与は推奨しない。ニルマトレルビルの血中濃度が上昇するが、臨床推奨用量は検討されていない。[7.2 参照],[16.6.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ウサギにニルマトレルビルを投与した実験において、臨床曝露量(AUC)の11倍に相当する用量で胎児体重の減少が認められている。また、妊娠ラットにリトナビルを投与した実験において、胎盤を通過して胎児へ移行することが報告されている1) 。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ニルマトレルビル300mgをリトナビル100mg併用下で3回投与した時に、母乳中に移行することが認められており、ニルマトレルビル及びリトナビルの母乳及び血漿のAUC比(母乳/血漿)はそれぞれ0.26及び0.07であった。相対的乳児投与量(RID)は、それぞれ1.8%及び0.2%であった2) (外国人データ)。
9.7 小児等
**6歳未満の小児等及び腎機能障害のある6歳以上かつ体重40kg未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- 本剤はCYP3Aを強く阻害し、また、P-gp を阻害する。ニルマトレルビル及びリトナビルはCYP3Aの基質である。他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、併用に際しては用量に留意して慎重に投与すること。[8 参照],[16.7.1 参照],[16.7.2 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
エレトリプタン臭化水素酸塩 アナモレリン塩酸塩 ボクロスポリン **ロナファルニブ リファブチン **ダリドレキサント塩酸塩 **ボルノレキサント水和物 エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン **マシテンタン・タダラフィル バルデナフィル塩酸塩水和物 |
不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
*マバカムテン |
マバカムテンの血中濃度が上昇し、心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
ベネトクラクス |
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期に本剤を併用した場合、腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。 |
本剤がCYP3Aにおけるベネトクラクスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ジアゼパム |
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。 |
ボリコナゾール |
ボリコナゾールの血中濃度が低下したとの報告があるので併用しないこと。 |
本剤のチトクロームP450の誘導作用によるものと考えられている。 |
アパルタミド |
アパルタミドの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 |
カルバマゼピン |
カルバマゼピンの血中濃度が上昇するおそれがある。また、本剤の血中濃度が減少することで、抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれらの薬剤の代謝を競合的に阻害するため。 |
フェニトイン フェノバルビタール メペンゾラート臭化物・フェノバルビタール エンザルタミド |
抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある。 |
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ニルマトレルビル及びリトナビルの濃度が低下するおそれがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
フェンタニル イリノテカン塩酸塩水和物 シロリムス3)
イサブコナゾニウム硫酸塩 ボセンタン水和物 コルヒチン |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
フルチカゾンプロピオン酸エステル |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限ること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
モメタゾンフランカルボン酸エステル シクレソニド |
モメタゾンフランカルボン酸エステルの血中濃度又はシクレソニドの活性代謝物である脱イソブチリル体の血中濃度が上昇し、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
イブルチニブ セリチニブ |
これら薬剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ベネトクラクス |
ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期又は急性骨髄性白血病に対してベネトクラクス投与中に本剤を併用した場合、ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
シクロスポリン |
これら薬剤の血中濃度が上昇し、重篤な副作用が発現した症例も報告されていることから、やむを得ない場合を除きこれら薬剤との併用は避けること。やむを得ず併用する場合には、これら薬剤の減量を考慮し、本剤投与中及び投与終了後に、併用薬の血中濃度及び併用薬による副作用の十分なモニタリングを行うこと。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
*リメゲパント硫酸塩水和物 |
リメゲパントの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるため、併用を避けることが望ましい。 |
本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
ワルファリンカリウム |
ワルファリンの血中濃度に影響を与えるおそれがある。頻回なINRのモニタリングを行うことが望ましい。 |
肝薬物代謝酵素の関与が考えられる。 |
テオフィリン |
これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。これら薬剤の増量が必要となる場合がある。 |
本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている。 |
フルコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
これら薬剤がCYP3Aにおける本剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
タバコ |
喫煙により本剤のAUCが減少するおそれがある。 |
機序不明 |
ジドブジン |
本剤との併用によりジドブジンのCmax及びAUCがそれぞれ減少するとの報告がある。 |
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
ラモトリギン |
これら薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている。 |
ネビラピン |
本剤の血中濃度が減少するおそれがある。 |
ネビラピンがCYP3Aを誘導するためと考えられている。 |
エファビレンツ |
本剤及びエファビレンツの血中濃度が上昇するおそれがある。高頻度に有害事象が発生する可能性があるので、臨床検査値等のモニタリングを行いながら慎重に投与すること。 |
機序不明 |
リオシグアト |
リオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。 |
本剤のCYP1A1及びCYP3A阻害によりリオシグアトのクリアランスが低下する。 |
ジゴキシン |
ジゴキシンの血中濃度が有意に増加したとの報告がある。ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行うなど注意すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ロペラミド塩酸塩 |
ロペラミドの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
アファチニブマレイン酸塩 |
アファチニブの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 |
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合は、ダビガトランの減量を考慮すること。 |
本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている。 |
ロスバスタチンカルシウム |
ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のOATP1B1阻害作用が関与している可能性がある。 |
グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル |
グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤のP-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる。 |
トラゾドン塩酸塩 |
トラゾドンの血中濃度が上昇し、悪心、めまい、低血圧、失神を起こす可能性があるので、本剤と併用する場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてトラゾドンの減量等を考慮すること。 |
本剤がCYP3Aにおけるトラゾドンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
マラビロク |
マラビロクの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
クロピドグレル硫酸塩4)
|
クロピドグレルの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 |
本剤のCYP3A阻害作用等による可能性が考えられる。 |
アピキサバン |
アピキサバンの血中濃度が上昇し、出血リスクが上昇するおそれがある。本剤と併用する場合はアピキサバンの投与量に応じて減量を考慮すること。治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と考えられない患者には併用しないこと。 |
本剤のCYP3A4及びP-gp阻害作用により、薬剤の代謝及び排出を阻害するためと考えられている。 |
アルベンダゾール |
アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 |
機序不明 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 **成人及び6歳以上かつ体重40kg以上の小児の中等度腎機能障害患者、並びに6歳以上かつ体重20kg以上40kg未満の小児に対してはパキロビッドパック300を交付すること。[7.2 参照],[9.2.2 参照]